JP7204557B2 - 複合針用の針床洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複合針を備える横編機の針床を洗浄するための複合針用の針床洗浄装置に関する。
従来から、横編機の針床を、横編機から取外して洗浄するための針床洗浄装置が提案されている(たとえば特許文献1参照)。針床は、歯口に沿って長手方向に延び、長手方向に直交する進退方向に編針を収容する針溝が形成される。編針は、先端にフックを有し、フックを歯口に進退させて、歯口でフックに供給される編糸を針床に引込みながら編地を編成する。編地を編成する際に、編針と針溝との間などに、編糸の繊維の毛羽などの塵埃が蓄積するおそれがある。針床洗浄装置は、洗浄槽と、洗浄槽内で編針を収容した状態の針床の表面に洗浄液などの液体を噴射するノズル、およびノズルを移動させる移動手段とを備える。針床に蓄積した塵埃の除去は、ノズルを針床の表面に沿って移動させ、ノズルから液体を噴射することで、行われる。
編地の編成は、フックの開口部を開閉することを伴って行われる。特許文献1の針床洗浄装置は、べらを揺動させてフックの開閉を行わせるべら針を備える針床を洗浄の対象としている。横編機は、フックを有する針本体に対して摺動するスライダーの先端でフックを開閉する複合針(たとえば特許文献2参照)を使用するものもある。複合針を備える横編機は、フック近傍の塵埃を気体の噴射で取り除くクリーナーを取付けて清掃することが提案されている(たとえば特許文献3参照)。
特許文献3のクリーナーは、横編機に装着されている状態の針床に取付けて使用し、針床の長手方向に手動で摺動移動可能な基体にエアノズルとカムとを備える。カムは、針本体とスライダーとにそれぞれ設けられるバットに作用して、歯口に進退するように駆動する。エアノズルは、カムによって駆動されて開閉するフックの開口部近傍に、長手方向で複数個が並ぶように配置される。針床の清掃は、基体を移動させてカムで針本体とスライダーとを異なる相対位置に切替えながら、エアノズルからフック近傍にエアを噴射して塵埃を取り除くことで行われる。
欧州特許第2841632B1号公報 特許第2946323号公報 特開2011-162894号公報
複合針を対象とする特許文献3のクリーナーは、横編機に取付けて使用するので、洗浄液などの液体を使用することができず、またフック近傍の塵埃を取り除くだけである。特許文献1の針床洗浄装置は、特許文献3のクリーナーのように、針本体とスライダーとを異なる相対位置に切替えることができない。複合針は、針本体とスライダーとが摺動する部分などを有し、相対位置を切替えて、摺動部分も確実に洗浄する必要がある。ただし、相対位置の切替えを駆動用のバットに溝カムを作用させて行うと、溝カムで覆われるバットの近傍は、洗浄することができなくなってしまう。
本発明の目的は、複合針を備える横編機の針床を、確実にかつ効率良く洗浄することができる複合針用の針床洗浄装置を提供することである。
本発明は、複合針を備える針床を、針床の表面に向けて噴射する液体で洗浄する複合針用の針床洗浄装置において、
複合針を針溝に収容した状態で、横編機から取外した針床を装着する洗浄槽と、
洗浄槽に装着された針床の表面に沿って移動するヘッドと、
ヘッドに取付けられ、流体を噴射可能なノズルと、
ノズルおよびヘッドを制御して、洗浄槽に装着される針床に対し、複合針の針本体およびスライダーの駆動用のバットのうちの少なくとも一方に、流体を噴射して針本体とスライダーとの相対位置を切替えながら、ヘッドを移動させるように制御する制御器とを、
含むことを特徴とする複合針用の針床洗浄装置である。
また本発明で、前記ノズルから前記バットに噴射する前記流体は、前記洗浄に用いる液体である、
ことを特徴とする。
また本発明は、前記針本体または前記スライダーの一方の前記バットを保持する位置保持手段を含み、
前記ノズルは、針本体またはスライダーの他方のバットに対して流体を噴射し、前記相対位置を切替える、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記スライダーは、前記針本体のフックよりも前記針床側に引き込まれる位置で進退してフックを開閉するとともに、2枚のブレードに分れる先端をフックよりも前記針床の外方に進出させることができ、
前記位置保持手段は、スライダーのバットをブレードの先端が針床外方に進出する位置に保持し、
前記制御器は、フックがブレードの先端よりもさらに外方に進出する位置と、フックがブレードの先端よりも針床側に引込まれる位置とを含むように、前記相対位置を切替える制御を行う
ことを特徴とする。


また本発明で、前記針床は、洗浄治具に取付けて洗浄され、
洗浄治具は、前記位置保持手段によって保持されるスライダーのブレードの先端を前記針床の外方に進出する位置で収容するスリットを有する保護部材を含む、
ことを特徴とする。
本発明によれば、複合針を備える針床は、表面に向けて噴射する液体で洗浄することができる。針本体とスライダーとの相対位置を切替えて洗浄するので、摺動部分に蓄積する塵芥などは、確実に洗浄される。相対位置の切替えは、ノズルからバットに流体を噴射して行い、駆動用のバット付近を覆うカムなどを用いないので、複合針を搭載する針床は、確実にかつ効率良く洗浄される。
また本発明によれば、針床の洗浄に用いる液体は、ノズルからバットに噴射して針本体とスライダーとの相対位置の切替えにも兼用させることができる。兼用させることは、装置の簡略化と低コスト化とに寄与する。
また本発明によれば、針本体とスライダーとの一方の位置を保持するので、ノズルから他方のバットにのみ流体を噴射して、針本体とスライダーとを異なる相対位置となるように切替えることができる。針本体とスライダーとの一方は、バットが位置保持手段で保持されるので、他方の移動で連れ動きすることはなく、確実な相対位置の切替えが可能となる。
また本発明によれば、針床の外方にスライダーの先端のブレードを進出させる位置に保持する。針本体のフックをブレードの先端よりもさらに外方に進出させることは、針床の外方に針本体が出ている状態での洗浄を可能にする。フックをブレードの先端よりも針床側に引込まれる位置に切替えることは、ブレードの先端が2枚に分れてフックよりも針床の外方に出ている状態にして、ブレードの確実な洗浄を可能にする。針本体の移動は、スライダーに対する相対位置の切替えと、針床の針溝に対する相対位置の切替えとを同時に行うことになり、効率良い切替えを可能にする。
また本発明によれば、洗浄治具の保護部材は針床の外方に進出させた位置のブレードの先端を収容するスリットを有する。針本体のフックをブレードの先端よりも外方に進出させれば、ブレードを含む針本体がスリットに収容される。ブレードおよび針本体は、洗浄治具に取付けた針床から外方に進出させて洗浄する際に、細ゲージの複合針で板厚が薄くなっても、噴射する液体で振れないように保護部材で保護することができる。
図1は、本発明の一実施例である針床洗浄装置1の概略的な外観構成を示す簡略化した斜視図である。 図2は、図1の針床洗浄装置1に、洗浄する針床2を洗浄治具11に取付けて装着している状態を、簡略化した断面で示す側面図である。 図3は、図2の針床2を洗浄治具11に取付けた状態の平面図である。 図4は、図2の洗浄治具11の構成を示す平面図である。 図5は、図2の口蓋2dの構成を示す、平面図および側面断面図である。 図6は、図1の針床洗浄装置1で針床2を洗浄する際に、ノズル4を備えるヘッド5の移動経路を示す簡略化した平面図である。 図7は、図1のノズル4からの液体の噴射で複合針20の針本体21のバット21bを駆動して、針本体21の針溝2cに対する位置を切替える状態を示す簡略化した側面断面図である。 図8は、図6の保護部材15によって複合針20の一部を保護する状態を模式的に示す簡略化した平面図である。
以下、図1から図8は、本発明の一実施例である針床洗浄装置1の構成と使用状態の説明とに関する。各図について順次説明し、説明済みの対応部分は,同一の参照符を付して示し、重複する説明を省略する場合がある。また便宜上、説明対象の図には記載されていないか、記載されていても符号が付されていない部分は、他の図に記載される参照符で説明される場合がある。
図1は、本発明の一実施例である針床洗浄装置1の概略的な外観構成を示す。針床洗浄装置1は、横編機から編針を備える状態で取外した針床2を装着して洗浄する洗浄槽3を含む。洗浄槽3に装着される針床2は、ノズル4から噴射される洗浄液や水などの液体で洗浄される。ノズル4は、ヘッド5に取付けられている。ヘッド5は、縦ガイド6に沿って針床2の進退方向2Y、横ガイド7に沿って針床2の長手方向2Xに移動する。ノズル4は、ヘッド5に対して長手方向2Xの軸線回り揺動可能であり、針床2の上面に向かう噴射方向の角度が可変である。針床洗浄装置1の筐体8の上部は、透明カバー9で開閉することができる。ノズル4からの液体の噴射や噴射方向の変更、およびヘッド5の移動は、制御器10に予め設定しておくプログラムによって制御される。本実施例は、洗浄槽3への針床2の装着を、洗浄治具11を介して行うけれども、針床2を洗浄槽3に直接取付けるようにしてもよい。
図2は、図1の針床洗浄装置1に、洗浄する針床2を洗浄治具11に取付けて装着している状態を、簡略化した断面で示す。図1の針床2は、ニードルプレート2aが長手方向2Xに一定のピッチで並ぶ。ニードルプレート2a間は、長手方向2Xに直交して進退方向2Yに延びる針溝2cとなる。横編機で針床2は、編針のフックが編糸を供給されて編地を編成する歯口側が高くなるように傾斜して取付けられているけれども、針床洗浄装置1では歯口側が低くなるように傾斜して装着される。すなわち、図1の進退方向2Yの正面側は、低くなるように傾斜して装着されている針床2の歯口側であり、歯口に沿って針溝2cの端部が並ぶ。各ニードルプレート2aは、下部が基板2bに設けられるプレート溝に挿入されて支持されている。筐体8内で、図1の長手方向2Xに設けられる支持材8a,8bは、針床2を取付けた洗浄治具11を支持する。歯口側が低くなる状態で洗浄するので、ノズル4から針床2に噴射した液体は、針溝2cに沿って歯口側の端部から落下し易くなる。なお、以下の説明では、進退方向2Yに沿って針床2から出て横編機での歯口側に進出する方向を、「針床の外方」として示す。
洗浄治具11は、図1の長手方向2Xの両側に端板12が設けられる。端板12は、運搬などの作業時に手で掴むことができる取手13を有する。両側の端板12間は、下枠14、保護部材15および上枠16で連結される。針床2は、外方の下枠14との間に間隔を空けるように取付けられる。洗浄治具11は、保護部材15、バット押え材17および受け材18をさらに含む。保護部材15は、針床2の外方に対向して設けられる。受け材18は、端板12の裏面側に設けられ、支持材8a,8bからの支持を受ける。
針床2の針溝2cに収容される複合針20は、針本体21とスライダー22とを有する。針本体21は、歯口側の先端にフック21aを有し、基端に駆動用のバット21bを有するニードルジャックが連結され、さらに基端側にセレクタを経て末尾には磁力を利用する選針用の接極子21cが連結される。接極子21cは、上枠16で覆われるので、洗浄中に噴射される液体から保護される。スライダー22のブレード22aの先端がフック21aを開閉する動作は、バット22bへの駆動で行われる。スライダー22は、針本体21に形成されるスライダー溝21d内を摺動する。ブレード22aは、2枚に分れる先端がフック21aを越えるように、針床2の外方に進出させることもできる。針床2の横編機への着脱は、複合針20を針溝2cに引込んだ状態で行う。図2のような洗浄時に、バット押え材17は、バット22bの基端側を押して、針床2の外方に進出するブレード22aが針床2に戻らないように規制し、スライダー22を保持する位置保持手段となる。保護部材15は、洗浄時に、針床2から外方に進出したフック21aやブレード22aを含む複合針20の一部が噴射される液体で振れないように保護する。ニードルプレート2aの歯口側の上部に設ける口蓋2dは、複合針20が針溝の上方に抜けないように、図1の長手方向2Xに貫通する。ブレード22aに設ける突起22cは、口蓋2dの基端側に当接すると、スライダー22の歯口側への進出を阻止する。すなわち、本実施例の洗浄は、ブレード22aが針床2の外方に最も進出している位置を、口蓋2dとバット押え材17とで保持して行う。本実施例の洗浄は、後述する位置切替えで、針床2の外方に複合針20のフック21aが突出する状態にしても行われる。なお、口蓋2dは、横編機に取付けられる針床2では孔無しの帯状金属が使用されるけれども、図5に関して後述するような、洗浄用に孔有りのものに交換される。
図3は、図2の針床2を洗浄治具11に取付けた状態を示す。図4は、洗浄治具11の構成を示す。バット押え材17は、スライダー22を突起22cが口蓋2dに当接するまで針床2の外方に進出させる位置でバット22bの基端側を規制する位置に合せる。バット押え材17に替えて、バット22bの基端側と先端側との両方を押えるような部材を使用すれば、突起22cと口蓋2dとの当接に依らず、単独でスライダー22の位置を保持することができる。保護部材15には、後述するようなスリット15aが針溝に対応する位置に設けられており、針床2の外方に進出するブレード22aの先端の位置付近を保護する。ただし、図8に関して後述するように、針本体21の相対位置は、フック21aが保護部材15よりも進出して外方に突出する位置と、フック21aが針床2側に引込まれて相対的に2枚に分れるブレード22aが外方に突出してスリット15a内で広がる位置とに切替えられる。このような切替えは、針本体21およびブレード22aの確実な洗浄を可能にする。針本体の移動は、スライダーに対する相対位置の切替えと、針床の針溝に対する相対位置の切替えとを同時に行うことになり、効率良い切替えと摺動部分に蓄積する塵芥などの確実な洗浄とを可能にする。
図5は、図2の口蓋2dの構成を、(a)の平面図、(b)の側面断面図でそれぞれ示す。(b)の断面図は、(a)の切断線B-Bに対応する。(a)に示すように、口蓋2dは、抜き孔2eを有し、(a)の横方向に長い場合、複数枚を組合せて使用する。隣接する口蓋2d間の境界2fは縦方向ではなく、傾斜している。抜き孔2eは、洗浄時にノズル4から噴射される液体が口蓋2dで覆われる部分でも可能な限り複合針20にかかるように設けられる。
図6は、図1の針床洗浄装置1で針床2を洗浄する際に、ノズル4を備えるヘッド5の移動経路の例を簡略化して示す。大略的に矩形で、長手方向2Xに延びる形状の針床2の表面に向けて、ノズル4から液体を噴射させながらヘッド5を往復移動させ、往復移動の片道移動毎に、進退方向2Yに一定距離移動ずつ移動することを繰り返す。ノズル4から噴射する液体は、洗浄剤を含む洗浄液や水を用いることができる。ノズル4は、複数設けることもできる。ノズル4または他に設けるノズルから、液体ばかりではなく、洗浄後に針床2側に付着した液体を飛散させる気体を噴射させることもできる。また、水を噴射している場合、熱風を当てて乾燥させることもできる。
図7は、図1のノズル4からの液体の噴射で複合針20のニードルジャックのバット21bを駆動して、噴射方向の切替えで針本体21を針溝2cに沿って進退させて位置を切替える状態を示す。(a)は、針本体21を、フック21aが針床2の外方に突出している位置から、針床2に引込む方向に駆動する状態を示す。(b)は、針本体21を、フックが針床2に引込まれている位置から、フック21aが針床2の外方に進出するように駆動する状態を示す。ノズル4からバット21bに噴射する液体は、バット21bを駆動して針本体21を針溝2cに沿って移動させることができる。すなわち、ノズル4は、ヘッド5で長手方向に移動させながら、針床2に備える複合針20の針本体21を針溝2cに対して移動させて位置を切替える。針本体21の位置を針溝2cに対して切替えることは、バット押え材17でスライダー22のバット22bの位置を保持しているので、針本体21とスライダー22との相対位置を切替えることになる。このような相対位置の切替えで、針本体21と針溝2cとの間、およびスライダー22とスライダー溝21dとの間の摺動部分および駆動用のバット21bを含む針床2の全体は、確実にかつ効率良く洗浄される。なお、位置切替えの際には、長手向2Xの移動を洗浄時よりも低速にしたり、ノズル4からの液体の噴射圧を高圧にしたりすることもできる。洗浄用に設けるノズル4で位置切替えを行うことは、洗浄用と位置切替え用の液体とが兼用され、位置切替え用の他の構成を不要とし、装置の簡略化と低コスト化とを図ることに寄与する。
本実施例でのノズル4からの流体の噴射による位置の切替えは、ノズル4を長手方向に移動させるヘッド5と、ノズル4からの流体の噴射、ノズル4の向き、およびヘッド5の移動を制御する制御器10とを含む位置切替え手段によって行われる。ノズル4を洗浄と位置切替えで兼用する場合、位置切替えは、図6のような針床2の表面全体に対する洗浄の途中で、ノズル4の位置がバット21bを駆動可能になる位置で行うことができる。切替えの前後で、それぞれ針床2の表面全体を洗浄してもよい。洗浄を、ノズル4から噴射する流体と異なる液体で行う場合も、位置切替えの前後で、針床2の表面全体をそれぞれ洗浄すればよい。
位置切替え用のノズル4は、洗浄用の液体を噴射するノズルとは別に設けて、洗浄用の液体とは異なる流体、たとえば洗浄用の流体を飛散させる気体や、駆動専用の液体や気体を噴射してバット21bを駆動することも可能である。また、針本体21とスライダー22との相対位置を切替えるためには、針本体21を駆動するバット21bを保持して、スライダー22を駆動するバット22bにノズル4から流体を噴射するようにしてもよい。すなわち、複合針20の針本体21およびスライダー22の駆動用のバット21b,22bのうちの一方を保持し、他方にノズル4から流体を噴射して針本体21とスライダー22との相対位置を切替え可能であればよい。針本体21とスライダー22との一方は、バット21b,22bが位置保持手段で保持されるので、他方の移動で連れ動きすることはなく、確実な相対位置の切替えが可能となる。さらに、バット21b,22bの保持は行わず、少なくとも一方のバット21b,22bをノズル4からの流体の噴射で駆動してもよい。たとえば本実施例で、バット押え材17などでバット21b,22bの一方を保持しないで、他方を駆動する場合、針本体21とスライダー22とが連れ動きで追従して相対位置の切替えができないおそれがある。ただし、本実施例で突起22cが口蓋2dに当接すればスライダー22が阻止されるので、バット21bへの駆動で針本体21のみを進出させることは可能である。また、スライダー溝21dに対するスライダー22の摺動抵抗よりも針溝2cに対する針本体21の摺動抵抗を大きくしておけば、バット22bへの駆動でスライダー22の針本体21に対する相対位置を切替えることもできる。
洗浄対象の針床2は、ニードルプレート2aに、上支持部2gが設けられているものを使用する場合も想定される。上支持部2gは、上針床が設けられる2段ベッド横編機の下針床などに用いられる。上支持部2gを有する針床2の洗浄は、ノズル4の高さを上支持部2gよりも高くしておくか、高さを変えて上支持部2gを避けられるようにしておけば可能である。
図8は、図2の保護部材15によって複合針20の先端部を保護する状態を模式的に示す。図7の(a)および(b)の状態は、複合針20aおよび複合針20bにそれぞれ対応する。針本体21は、スライダー22を収容するスライダー溝21dを有する。本実施例で、ブレード22aの進出位置は保持され、針本体21の進退位置は切替えられる。洗浄治具11の下枠14は、複合針20aのフック21aを収容する収容孔14aを有する。複合針20aは、針床2の外方に、ブレード22aよりも突出するフック21aが収容孔14aに収容され、フック21aに続く針本体21の針幹部分が、スライダー溝21d内に留まるブレード22aとともにスリット15aで保護される。複合針20bは、針本体21が針床2側に引込まれ、相対的にブレード22aの先端がフック21aを越えて突出する状態となる。2枚のブレード22aは、スライダー溝21dの幅方向である図の上下方向に付勢されており、スリット15a内で幅方向に開く状態で保護される。保護部材15は、針床2の外方に突出してスリット15aに収容される部分の複合針20を保護する。針床2に設ける針溝2cの配列ピッチが小さくなる細ゲージの横編機に使用する複合針20は、針本体21の幅が小さくなり、ブレード22aの板厚が薄くなるけれども、保護部材15でノズル4から噴射する液体による針本体21やブレード22aの振れを防ぐことができる。
以上で説明している本実施例で、針床洗浄装置1は、特許文献2に示すような複合針20を備える針床2を対象としている。複合針として、たとえば特公平4-66941号に開示されているようものを洗浄の対象とすることもできる。
1 針床洗浄装置
2 針床
2a ニードルプレート
2c 針溝
2d 口蓋
3 洗浄槽
4 ノズル
5 ヘッド
10 制御器
11 洗浄治具
12 端板
14 下枠
15 保護部材
15a スリット
16 上枠
17 バット押え材
20 複合針
21 針本体
21a フック
21b,22b バット
21d スライダー溝
22 スライダー
22a ブレード

Claims (5)

  1. 複合針を備える針床を、針床の表面に向けて噴射する液体で洗浄する複合針用の針床洗浄装置において、
    複合針を針溝に収容した状態で、横編機から取外した針床を装着する洗浄槽と、
    洗浄槽に装着された針床の表面に沿って移動するヘッドと、
    ヘッドに取付けられ、流体を噴射可能なノズルと、
    ノズルおよびヘッドを制御して、洗浄槽に装着される針床に対し、複合針の針本体およびスライダーの駆動用のバットのうちの少なくとも一方に、流体を噴射して針本体とスライダーとの相対位置を切替えながら、ヘッドを移動させるように制御する制御器とを、
    含むことを特徴とする複合針用の針床洗浄装置。
  2. 前記ノズルから前記バットに噴射する前記流体は、前記洗浄に用いる液体である、
    ことを特徴とする請求項1記載の複合針用の針床洗浄装置。
  3. 前記針本体または前記スライダーの一方の前記バットを保持する位置保持手段を含み、
    前記ノズルは、針本体またはスライダーの他方のバットに対して流体を噴射し、前記相対位置を切替える、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の複合針用の針床洗浄装置。
  4. 前記スライダーは、前記針本体のフックよりも前記針床側に引き込まれる位置で進退してフックを開閉するとともに、2枚のブレードに分れる先端をフックよりも前記針床の外方に進出させることができ、
    前記位置保持手段は、スライダーのバットをブレードの先端が針床外方に進出する位置に保持し、
    前記制御器は、フックがブレードの先端よりもさらに外方に進出する位置と、フックがブレードの先端よりも針床側に引込まれる位置とを含むように、前記相対位置を切替える制御を行う
    ことを特徴とする請求項3記載の複合針用の針床洗浄装置。
  5. 前記針床は、洗浄治具に取付けて洗浄され、
    洗浄治具は、前記位置保持手段によって保持されるスライダーのブレードの先端を前記針床の外方に進出する位置で収容するスリットを有する保護部材を含む、
    ことを特徴とする請求項4記載の複合針用の針床洗浄装置。
JP2019059291A 2019-03-26 2019-03-26 複合針用の針床洗浄装置 Active JP7204557B2 (ja)

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