JP7204555B2 - 貨幣処理装置及び貨幣処理装置の制御方法 - Google Patents

貨幣処理装置及び貨幣処理装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、貨幣処理装置及び貨幣処理装置の制御方法に関する。より詳しくは、貨幣から識別用のデータ採取を行うセンサユニットを備える貨幣処理装置と、その制御方法とに関する。
従来、貨幣処理装置が備える貨幣識別装置は、出荷時に認定作業員が貨幣識別装置に設けられたセンサユニットや制御基板の初期調整と動作確認を行うことによって品質を保証し、機差バラツキを低減している。市場においてセンサユニットや制御基板に不具合が発生した場合は、認定された所定の修理環境にて、不具合が発生した部品が交換され、交換されたセンサユニットや制御基板に対して出荷時と同等の再調整が行われる。
このような交換部品の適正使用に関する技術として、例えば、特許文献1には、作業機械に取り付けられる部品(フィルタ等)が正規部品であるか否かを監視し、模倣品等の使用を防止するためのシステムが開示されている。
また、特許文献2及び3には、複写機やプリンタ等の交換可能な部品(インクカートリッジ等)を有する装置に用いられ、交換部品が純正か否かを識別するための識別装置が開示されている。
また、特許文献4には、複写機やプリンタ等の交換可能な部品(プロセスカートリッジ等)を有する電子装置であって、非純正品の不具合による装置の信用低下を防止可能な電子装置が開示されている。
特開2013-232223号公報 特許第3266002号 特許第4690532号 特許第4707373号
しかしながら、センサユニットを備える貨幣処理装置では、センサユニットの性能にわずかな機差(個体差)があったとしても、その差が貨幣識別装置による識別結果に大きく影響するため、シビアな調整作業が必要となる。したがって、正規のルート以外で、言い換えると、認定されていない作業員、道具及び/又は工程でセンサユニットの修理、交換又は改造が実施されると、例え純正品のセンサユニットであったとしても、貨幣識別装置の識別不良を引き起こし、貨幣処理装置の処理に不具合が発生することがある。例えば貨幣処理装置においてリジェクトが多発することがある。
これに対して、特許文献1~4に記載の技術は、基本的には非純正品の不正使用を防止することを目的としたものであり、純正品においても性能に機差が発生し得る場合に装置の品質を保証することを目的としたものではない。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、品質が優れ、かつ機差による品質のバラツキが小さい貨幣処理装置と、優れた品質の確保と機差による品質のバラツキの低減が可能な貨幣処理装置の制御方法とを提供することを目的とするものである。
本発明は、貨幣処理装置であって、前記貨幣処理装置は、貨幣から識別用のデータ採取を行うセンサユニットと、前記センサユニットを有する貨幣識別装置と、前記センサユニットに設けられ、前記センサユニットの固有情報を記憶するセンサ記憶部と、前記センサユニットとは異なる位置に設けられ、前記貨幣識別装置の固有情報を記憶する装置記憶部と、前記センサユニットが装着された状態で前記センサユニットの補正値を算出する補正値算出処理と、前記補正値算出処理に続けて、又は、前記補正値算出処理中に、前記センサ記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報を前記装置記憶部に記憶させるとともに前記装置記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報を前記センサ記憶部に記憶させる記憶処理とを行う補正値算出/記憶処理部と、少なくとも電源投入時に、前記センサ記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報を、前記装置記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報と比較して一致しているか否かを判定する判定処理を行うとともに、前記装置記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報を、前記センサ記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報と比較して一致しているか否かを判定する判定処理を行う固有情報判定部と、を備え、前記固有情報判定部による前記2つの判定処理の少なくとも一方において一致していない場合に識別処理を実行しないことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記補正値算出/記憶処理部は、前記補正値算出処理に続けて前記記憶処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記補正値算出/記憶処理部は、前記補正値算出処理において前記補正値が算出された場合に前記記憶処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記補正値算出/記憶処理部は、前記補正値算出処理中に前記記憶処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記補正値算出/記憶処理部は、前記補正値を前記センサ記憶部及び前記装置記憶部の少なくとも一方に記憶させることを特徴とする。
また、本発明は、貨幣から識別用のデータ採取を行うセンサユニットと、前記センサユニットを有する貨幣識別装置とを備えた貨幣処理装置の制御方法であって、前記制御方法は、前記センサユニットが前記貨幣処理装置に装着された状態で前記センサユニットの補正値を算出する補正値算出処理と、前記補正値算出処理に続けて、又は、前記補正値算出処理中に、前記センサユニットに設けられたセンサ記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報を、前記センサユニットとは異なる位置に設けられた装置記憶部に記憶させるとともに前記装置記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報を前記センサ記憶部に記憶させる記憶処理とを行う補正値算出/記憶処理ステップと、少なくとも電源投入時に、前記センサ記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報を、前記装置記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報と比較して一致しているか否かを判定する判定処理を行うとともに、前記装置記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報を、前記センサ記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報と比較して一致しているか否かを判定する判定処理を行う固有情報判定ステップと、を含み、前記固有情報判定ステップにおける前記2つの判定処理の少なくとも一方において一致していない場合に識別処理を実行しないことを特徴とする。
本発明の貨幣処理装置によれば、品質が優れ、かつ機差による品質のバラツキが小さいものとすることができる。また、本発明の貨幣処理装置の制御方法によれば、品質が優れ、かつ機差による品質のバラツキが小さい貨幣処理装置を実現することができる。
(a)は、実施形態1に係る紙幣処理装置の外観を示した斜視図であり、(b)は、実施形態1に係る紙幣処理装置の内部構造を示した断面図である。 実施形態1に係る紙幣識別装置の機能ブロック図である。 実施形態1に係る紙幣処理装置の制御方法(動作)を説明するためのフローチャートであり、各センサユニットの補正値を算出する処理フローを示す。 図3で示した補正値算出/記憶処理ステップにおける処理フローを示す。 図3で示した補正値算出/記憶処理ステップにおける別の処理フローを示す。 実施形態1に係る紙幣処理装置の制御方法(動作)を説明するためのフローチャートであり、紙幣識別の処理フローを示す。 実施形態2に係る紙幣処理装置の制御方法(動作)を説明するためのフローチャートであり、紙幣識別の処理フローを示す。
以下、本発明に係る貨幣処理装置及び貨幣処理装置の制御方法の好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。以下においては、紙幣を対象とする紙幣処理装置及び紙幣処理装置の制御方法を例として本発明について説明する。なお、本明細書において、貨幣とは、硬貨と、紙幣等の紙葉類とを包含するものを意味する。
図1を用いて、本実施形態に係る紙幣処理装置の構成について説明する。
本実施形態に係る紙幣処理装置200は、例えば、図1(a)及び(b)に示す構成を有する。図1(a)及び(b)に示す紙幣処理装置200は、複数の紙幣を載置可能なホッパ210と、ホッパ210に載置された紙幣を1枚ずつ繰り出す繰出部211と、繰出部211から繰り出された紙幣を搬送する搬送路212と、紙幣の識別処理を行う紙幣識別装置100と、紙幣識別装置100で識別された正常な紙幣を集積する集積部213と、所定条件を満たさない異常な紙幣を集積するリジェクト部214と、紙幣処理装置200に入力された情報や、処理された結果等を表示する表示部215と、紙幣を搬送路212に沿って1枚ずつ搬送する搬送部と、を備える。搬送部は、複数のローラ等の搬送手段と、搬送手段を駆動する、モータ等の駆動装置とを有している。紙幣処理装置200は更に、装置内における紙幣の搬送状態を検知するため、図中の三角印で示される各位置に透過型又は反射型の光学センサを備えている。これらの光学センサの検知結果から、紙幣の形状と斜行状態を推定してもよい。紙幣識別装置100をこのような紙幣処理装置200に内蔵して利用することにより、ホッパ210に載置された複数の紙幣を連続して処理し、偽券、損券又は真偽不確定券と判定された紙幣をリジェクト部214に返却し、分別することができる。
紙幣識別装置100による識別処理の内容は特に限定されず、例えば、紙幣の場合は金種の識別、紙幣の真偽や正損の判定、紙幣の向きや表裏の判定、紙幣の外形情報や通過位置情報の取得、紙幣に印字された数字、文字等の記号の読み取りといった各種機能が挙げられる。
以下、紙幣識別装置100の構成について説明する。
図2に示すように、紙幣識別装置100は、紙幣から識別処理用のデータを採取するセンサユニットとして、赤外光、可視光等の複数種類の光を照射して紙幣の光学データ(光学特性)を取得する光学ラインセンサユニット10と、紙幣の磁気データ(磁性)を取得する磁気センサユニット20と、紙幣の厚みデータを取得する厚検センサユニット30と、紫外線を照射して紙幣の蛍光データを取得する蛍光センサユニット40とを有している。各センサユニット10、20、30、40は、着脱自在に紙幣識別装置100に取り付けられており、必要に応じて交換が可能となっている。
紙幣識別装置100は、各センサユニット10、20、30、40で取得されたデータに基づいて紙幣の識別処理等を行う。例えば、光学ラインセンサユニット10で取得された光学データに基づいて紙幣の光学画像が生成され、紙幣の識別処理に利用される。また、磁気センサユニット20で取得された磁気データに基づいて紙幣の磁気情報が検出され、紙幣の識別処理に利用される。また、厚検センサユニット30で取得された厚みデータに基づいて紙幣の厚みが検出され、紙幣の識別処理やテープ検知、2枚重ね搬送検知等に利用される。また、蛍光センサユニット40で取得された蛍光データに基づいて紙幣の蛍光発光の有無が検出され、紙幣の識別処理に利用される。
センサユニット10、20、30及び40は、それぞれ、揮発性又は不揮発性のメモリ等の記憶装置で構成されたセンサ記憶部11、21、31及び41を有しており、各センサ記憶部11、21、31、41は、不揮発性メモリを含んでいる。各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリは、対応するセンサユニット10、20、30、40の固有情報を記憶している。
なお、本明細書において、固有情報とは、当該部品の個体を識別できる情報を意味し、固有情報としては、シリアルナンバーが好適である。
また、各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリは、対応するセンサユニット10、20、30、40の固有情報の他に、対応するセンサユニット10、20、30、40の種類、品目、ロット、版数、チャンネル数、チャンネルピッチ、読取幅、対応可能な搬送速度、波長(光学ラインセンサユニット10及び蛍光センサユニット40の場合)、センサ方式(磁気センサユニット20及び厚検センサユニット30の場合)といった属性情報を記憶している。
また、紙幣識別装置100は、制御部として、各センサユニット10、20、30、40を制御するとともに紙幣の識別処理を行う制御基板50を有している。各センサユニット10、20、30、40は、制御基板50に接続されている。各センサユニット10、20、30、40と制御基板50とは、それぞれ独立して紙幣識別装置100に交換可能な状態で取り付けられている。
制御基板50は、例えば、各種の処理を実現するためのソフトウェアプログラムと、当該ソフトウェアプログラムを実行するCPU(中央処理装置)と、当該CPUによって制御される各種ハードウェアと、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理装置(デバイス)と、揮発性又は不揮発性のメモリやハードディスク等の記憶装置で構成された装置記憶部51と、これらが実装される基板等によって構成されている。各部の動作に必要なソフトウェアプログラムやデータの保存には、装置記憶部51や、別途専用に設けられたRAMやROM等のメモリやハードディスク等が利用される。装置記憶部51は、その他、制御基板50による識別処理に利用される各種のテンプレート(例えば基準画像データ等)や閾値を記憶するために利用される。
装置記憶部51は、不揮発性メモリを含んでおり、各センサユニット10、20、30、40とは異なる位置(各センサユニット10、20、30、40の外)に設けられている。このため、各センサユニット10、20、30、40が紙幣識別装置100に初めて取り付けられるか、又は、交換される場合も、装置記憶部51の不揮発性メモリは、取り付け、又は交換されるセンサユニットと一体的に取り付け、又は交換されることにはならない。
装置記憶部51の不揮発性メモリは、紙幣識別装置100の固有情報を記憶している。また、装置記憶部51の不揮発性メモリは、紙幣識別装置100の固有情報の他に、制御基板50の種類、品目、ロット、版数、メモリの種類と容量、インターフェースの種類と数といった属性情報を記憶している。
また、制御基板50は、補正値算出/記憶処理部52及び固有情報判定部53を有している。
補正値算出/記憶処理部52は、各センサユニット10、20、30、40の調整(センサ調整)を行う。すなわち、各センサユニット10、20、30、40が紙幣識別装置100に装着された状態で各センサユニット10、20、30、40についての補正値(調整値)を算出する。これにより、各センサユニット10、20、30、40の出力を、機差及びチャンネルによるバラツキの小さい適切なものに補正することができる。
なお、各補正値は、対応するセンサユニット10、20、30、40によるセンシング時に、対応するセンサユニット10、20、30、40の出力に対して加減乗除(通常、足し算、引き算、掛け算及び割り算のうちの少なくとも一つ)される。
また、各補正値の算出は、通常、初期生産時に実施されるか(初期調整)、又は、センサユニット交換時に実施され(再調整)、各補正値の算出時には、センサユニットの種類に応じた所定の検査冶具が用いられる。例えば、光学ラインセンサユニット10では、所定の白紙が用いられ、厚検センサユニット30では所定の厚みの検査冶具が用いられる。すなわち、これらの検査冶具を対応するセンサユニット10、20、30、40によってセンシングし、そのときの出力値を基準値と比較することにより各補正値が算出される。
ただし、補正値算出の結果、センサユニット10、20、30及び/又は40の出力の補正が不要であってもよく、その場合、当該センサユニットの出力を補正値により補正することなく用いてもよい。なお、この場合であっても補正値算出/記憶処理部52による後述するペアリングは実施される。
補正値算出/記憶処理部52は、各センサユニット10、20、30、40の種類に応じて、作業員に対する検査冶具の設置案内、当該センサユニットによるセンシング処理、当該センサユニットの出力データの取得、当該出力データに対する各種データ処理(増幅、ノイズ除去、A/D変換(デジタル化)、画像化、画像補正等)、データ処理された出力データと基準データとの比較処理に基づく補正値の算出、といった一連の処理ステップを一つのプログラムとして順次実行する。
また、補正値算出/記憶処理部52は、各センサユニット10、20、30、40の補正値算出処理に続けて、又は、各センサユニット10、20、30、40の補正値算出処理中に、その補正値算出処理を行っているセンサユニット10、20、30又は40のセンサ記憶部11、21、31又は41の不揮発性メモリに記憶された、そのセンサユニット10、20、30又は40の固有情報を、装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶させる記憶処理(ペアリング)を行う。このように各センサユニット10、20、30、40の補正時(補正値算出処理に続けて、又は、補正値算出処理中)に各センサユニット10、20、30、40のペアリングを行うことによって、補正値が算出された、すなわち品質に優れ、かつ機差バラツキが小さいセンサユニットの制御基板50とのペアリングを確実に行うことができる。この結果、各センサユニット10、20、30、40の補正値と、そのセンサユニット10、20、30、40の固有情報とが互いに紐付けされた状態となる。
なお、補正値算出処理に続けて、又は、補正値算出処理中に各センサユニット10、20、30、40のペアリングを行わない場合は、補正値を算出したセンサユニットと異なるセンサユニットが調整されることなく制御基板50とペアリングされる可能性が生じる。そのため、品質保証面での懸念がある。
更に、補正値算出/記憶処理部52は、算出した各センサユニット10、20、30、40の補正値を、対応するセンサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリと、装置記憶部51の不揮発性メモリとの少なくとも一方に記憶させる。制御基板50は、各センサユニット10、20、30、40によるセンシング時に、必要に応じて、この記憶された補正値を用いて、そのセンサユニットの出力を補正する処理を行う。
(補正値を用いる)補正処理の処理速度向上の観点からは、補正値算出/記憶処理部52は、算出した各センサユニット10、20、30、40の補正値を装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶させることが好ましい。制御基板50が各センサ記憶部11、21、31、41を参照するよりも制御基板50自身の装置記憶部51を参照する方が処理速度が速いためである。
他方、補正値算出/記憶処理部52は、算出した各センサユニット10、20、30、40の補正値を対応するセンサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリに記憶させてもよい。この場合は、装置記憶部51の不揮発性メモリに補正値を格納する領域が不要となることから、装置記憶部51の不揮発性メモリの容量の制約を受けることなく種々のセンサユニットをより柔軟に組み合わせることができる。また、センサの高性能化に伴って補正値のデータ容量が大きくなった場合でも当該センサユニットを紙幣識別装置100に組み込むことが可能である。
固有情報判定部53は、少なくとも電源(紙幣処理装置200の電源)投入時に、各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリに記憶された対応するセンサユニット10、20、30、40の固有情報を、補正値算出/記憶処理部52によって装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶させた対応するセンサユニット10、20、30、40の固有情報と比較して一致しているか否かを判定する判定処理を行う。そして、固有情報判定部53による判定処理の結果、センサユニット10、20、30及び40の少なくとも一つの固有情報が一致していない場合、紙幣処理装置200は、紙幣識別装置100の動作に制限をかける。具体的には、紙幣識別装置100の識別処理の実行を禁止する処理を行う。これにより、センサユニット10、20、30及び40のいずれかが意図せず交換されたことを検知することができ、意図されないセンサユニット、すなわち品質が保証されないセンサユニットを有する紙幣識別装置100によって識別処理が実施されることを防止することができる。
紙幣識別装置100の識別処理の実行を禁止する処理として、紙幣処理装置200は、例えば、以下の処理を行う。判定処理の結果、センサユニット10、20、30及び40の少なくとも一つの固有情報が一致していない場合、固有情報判定部53が、エラーをセットする。紙幣識別装置100は、起動直後の状態(=待機状態)から、搬送されてきた紙幣に対して識別処理を行う状態(=計数状態)へ状態遷移する際に、エラーの有無を確認するように設定されており、エラーがセットされていない場合は識別処理を行う状態へ遷移するが、エラーがセットされている場合は識別処理を行う状態へ遷移しない。この結果、センサユニット10、20、30及び40の少なくとも一つの固有情報が一致していない場合は、紙幣識別装置100は、識別処理を実行できない。
上述のように、補正値算出/記憶処理部52は、補正値算出処理に続けて記憶処理(ペアリング)を行ってもよいし、補正値算出処理中に記憶処理(ペアリング)を行ってもよいが、通常、補正値算出処理に続けて記憶処理(ペアリング)を行う。
補正値算出処理に続けて記憶処理(ペアリング)を行う場合、補正値算出処理と記憶処理との2コマンドで実行されるため、補正値の算出結果を確認した上で記憶させるかどうかを判断することができる。このため、設計者や不具合を調査する調査員にとって都合が良い。
他方、補正値算出処理中に記憶処理(ペアリング)を行う場合は、補正値算出処理及び記憶処理の1コマンドで済むため、製造工程等において単純作業者にとっては便利である。
補正値算出/記憶処理部52が補正値算出処理に続けて記憶処理(ペアリング)を行う態様では、補正値算出/記憶処理部52は、補正値算出処理において補正値が算出された場合に、対応するセンサユニット10、20、30、40の固有情報の記憶処理を行うことが好ましい。すなわち、補正値算出/記憶処理部52は、補正値算出処理において補正値が算出されなかった場合は、対応するセンサユニット10、20、30、40の固有情報の記憶処理を行わないことが好ましい。これにより、品質が保証されていないセンサユニット10、20、30及び/又は40を有する紙幣識別装置100によって識別処理が実施されることをより確実に防止することができる。
次に、図3~6を用いて、本実施形態に係る紙幣処理装置200の制御方法(動作)を説明する。初めに、各センサユニット10、20、30、40の補正値を算出する処理フローについて図3~5を参照しつつ説明する。
図3に示すように、動作を開始すると、まず、センサユニット10、20、30又は40の補正値算出処理を待ち受ける(ステップS11)。パーソナルコンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムにより作業員から補正値算出処理の実行が要求されれば、補正値算出処理を要求されたセンサユニットが紙幣識別装置100に装着されているか否かを判定する(ステップS12)。なお、図1に示した紙幣処理装置200のような一体型装置では、パーソナルコンピュータではなく紙幣処理装置200に設けられているタッチパネルやボタン等の操作部を操作して補正値算出処理の実行を要求してもよい。この場合、紙幣処理装置200の表示部215には補正値算出処理に関する所定の画面(以下、補正画面)が表示される。装着されている場合は(ステップS12:YES)、当該センサユニットの補正値算出処理と、当該センサユニットのセンサ記憶部の不揮発性メモリに記憶された固有情報を装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶させる記憶処理とを行う(補正値算出/記憶処理ステップS13)。装着されていない場合は(ステップS12:NO)、補正値算出処理を実行すべきセンサユニットが紙幣識別装置100に装着されていないことの警告表示を表示部215及びパーソナルコンピュータにて行う(ステップS14)。なお、一体型装置である紙幣処理装置200を用いる場合は、表示部215のみに警告表示が行われてもよい。
また、作業員が上記アプリケーションプログラム又は上記紙幣処理装置200の補正画面にログインする際に、当該作業員がセンサ調整の権限を有しているか否かを確認してもよい。これにより、権限が無い場合はセンサ調整を行えないようにすることができ、認定作業員以外によるセンサ調整の実施を防止することができる。
補正値算出/記憶処理ステップS13では、図4又は5で示すいずれかのフローを取り得る。
図4に示す場合では、センサユニットの補正値算出処理(補正値算出処理ステップS21)の実行後に、算出した補正値を、対応するセンサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリと、装置記憶部51の不揮発性メモリとの少なくとも一方に記憶させる(補正値記憶処理ステップS22)。その後、そのセンサユニットの固有情報を装置記憶部51の不揮発性メモリへ記憶させる(固有情報記憶処理ステップS23)。
なお、補正値記憶処理ステップS22は、固有情報記憶処理ステップS23の後に実行してもよいし、補正値記憶処理ステップS22と固有情報記憶処理ステップS23とを一括して処理してもよいが、上述のように、補正値記憶処理ステップS22は、固有情報記憶処理ステップS23の前に実行することが好ましい。補正値よりも固有情報を先に記憶させると、例えば、補正値が記憶される前に電源断になる等して固有情報は記憶されているが補正値が記憶されていない、という状態ができてしまう。この場合、ペアリング自体は問題なく行えてしまうため、あまり好ましくない。
図5に示す場合では、センサユニットの補正値算出処理(補正値算出処理ステップS21)の実行中に、そのセンサユニットの固有情報を装置記憶部51の不揮発性メモリへ記憶させる(固有情報記憶処理ステップS23)。その後、算出した補正値を、対応するセンサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリと、装置記憶部51の不揮発性メモリとの少なくとも一方に記憶させる(補正値記憶処理ステップS22)。
なお、センサ調整時に、各センサユニット10、20、30、40の固有情報を基に、HMAC手法等によるメッセージ認証符号(以下、認証符号)を生成し、対応するセンサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリ、又は、装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶してもよい。
また、センサ調整時に、制御基板50が各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリから対応するセンサユニット10、20、30、40の固有情報、属性情報、メモリ容量等の情報を取得するとともに、装置記憶部51の不揮発性メモリから紙幣識別装置100の固有情報、属性情報、メモリ容量等の情報を取得し、取得した情報に基づき制御基板50が自ら紙幣識別装置100の動作仕様を決定してもよい。これにより、装置記憶部51に記憶されるファームウェアを複数機種で共通化できる可能性を向上することができる。動作仕様としては、具体的には、例えば、実施可能な識別処理の種類や、使用するテンプレートの種類、対応可能な搬送速度等が挙げられる。
次に、紙幣識別の処理フローについて図6を参照しつつ説明する。
図6に示すように、まず、紙幣処理装置200の電源が投入されると(ステップS31)、固有情報判定部53は、各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリに記憶された対応するセンサユニット10、20、30、40の固有情報が、装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶された対応するセンサユニット10、20、30、40の固有情報と比較して一致しているか否かを判定する(センサ固有情報比較ステップS32)。全てのセンサユニット10、20、30及び40の固有情報が一致している場合は(ステップS32:YES)、紙幣識別装置100による識別処理を実行可能とし(固有情報判定部53がエラーをセットせず)、紙幣識別装置100が識別処理を実行する(ステップS33)。センサユニット10、20、30及び40の少なくとも一つの固有情報が一致していない場合は(ステップS32:NO)、紙幣識別装置100による識別処理を実行禁止とし(固有情報判定部53がエラーをセットし)、紙幣識別装置100は識別処理を実行しない(ステップS34)。そして、装着されたセンサユニット10、20、30及び/又は40が権限を有する作業員により調整されたものでないことの警告表示を表示部215にて行う(ステップS35)。
なお、センサ固有情報比較ステップS32の前又は後において、各センサユニット10、20、30、40の固有情報を基に、HMAC手法等によるメッセージ認証符号を生成し、上記認証符号と比較して一致しているか否かを判定してもよい。一致している場合は、ステップS32又はS33へと進み、一致していない場合は、紙幣識別装置100による識別処理を実行禁止としてもよい。これにより、各センサユニット10、20、30、40の固有情報が改ざんされた場合に検出することができる。
以上説明したように、本実施形態では、補正値算出処理に続けて、又は、補正値算出処理中に、各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリに記憶された各センサユニット10、20、30、40の固有情報を装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶させ、紙幣処理装置200の電源投入時に、各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリに記憶された各センサユニット10、20、30、40の固有情報を、装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶された対応するセンサユニットの固有情報と比較して一致しているか否かを判定し、一致していない場合に紙幣識別装置100が識別処理を実行しないようにする。そのため、適切に調整されたセンサユニット10、20、30及び/又は40が意図せず交換されたことを検知でき、その場合に識別処理が実行されないようにすることができる。したがって、適切に調整されたセンサユニット10、20、30及び40の採取データに基づき、紙幣の識別処理を高精度で実施でき、また、紙幣の識別処理の結果が機差によってばらつくのを抑制することができる。すなわち、紙幣処理装置200を、品質が優れ、かつ機差による品質のバラツキが小さいものとすることができる。
<実施形態2>
本実施形態では、本実施形態に特有の特徴について主に説明し、実施形態1と重複する内容についての詳細な説明は省略する。また、本実施形態と実施形態1とにおいて、同一又は同様の機能を有する部材には同一の符号を付し、本実施形態において、その部材の詳細な説明は省略する。
本実施形態では、補正値算出/記憶処理部52は、実施形態1で説明した記憶処理(ペアリング、以下、第1の記憶処理)とともに、装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶された紙幣識別装置100の固有情報を各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリに記憶させる第2の記憶処理(ペアリング)を行う。
なお、補正値算出/記憶処理部52は、第1の記憶処理に続けて第2の記憶処理を行ってもよいし、第2の記憶処理に続けて第1の記憶処理を行ってもよいし、第1の記憶処理中に第2の記憶処理を行ってもよい。第1(又は第2)の記憶処理に続けて第2(又は第1)の記憶処理を行う場合、通常、これらの処理はこの順に直列で実行される。他方、第1の記憶処理中に第2の記憶処理を行う場合、通常、これらの処理は並行処理として実行される、すなわち、これらの処理に含まれる複数の動作を同時に実行状態に保てる機能を補正値算出/記憶処理部52が備える。第1の記憶処理中に第2の記憶処理を行う場合は、これらの処理は、並列処理として実行されてもよい。すなわち、これらの処理に含まれる複数の動作を同時に実行する機能を補正値算出/記憶処理部52が備えていてもよい。
そして、本実施形態では、固有情報判定部53は、実施形態1で説明した判定処理(以下、第1の判定処理)とともに、装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶された紙幣識別装置100の固有情報を、補正値算出/記憶処理部52によって各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリに記憶させた紙幣識別装置100の固有情報と比較して一致しているか否かを判定する第2の判定処理を行う。また、固有情報判定部53による判定処理の結果、第1及び第2の判定処理の少なくとも一方において一致していない場合に、紙幣処理装置200は、紙幣識別装置100の動作を制限し、紙幣識別装置100の識別処理の実行を禁止する処理を行う。これにより、センサユニット10、20、30及び40のいずれかが意図せず交換されたことをより高精度に検知することができ、意図されないセンサユニット、すなわち品質が保証されないセンサユニットを有する紙幣識別装置100によって識別処理が実施されることをより確実に防止することができる。
なお、固有情報判定部53による第1及び第2の判定処理の判定結果に基づいて紙幣識別装置100の識別処理の実行を禁止する処理方法としては、例えば、実施形態1で示した処理方法を用いることができる。すなわち、第1及び第2の判定処理の少なくとも一方において一致していない場合、固有情報判定部53が、エラーをセットする。紙幣識別装置100は、起動直後の状態(=待機状態)から、搬送されてきた紙幣に対して識別処理を行う状態(=計数状態)へ状態遷移する際に、エラーの有無を確認し、エラーがセットされていない場合は識別処理を行う状態へ遷移するが、エラーがセットされている場合は識別処理を行う状態へ遷移しない。
また、動作制限の条件としては、より詳細には、センサユニット10、20、30及び40の少なくとも一つの固有情報が一致していない場合(第1の判定処理の結果が不一致の場合)、及び/又は、紙幣識別装置100の固有情報がセンサユニット10、20、30及び40の少なくとも一つに関して一致していない場合(第2の判定処理の結果が不一致の場合)が挙げられる。
なお、固有情報判定部53は、第1の判定処理に続けて第2の判定処理を行ってもよいし、第2の判定処理に続けて第1の判定処理を行ってもよいし、第1の判定処理中に第2の判定処理を行ってもよい。第1(又は第2)の判定処理に続けて第2(又は第1)の判定処理を行う場合、通常、これらの処理はこの順に直列で実行される。他方、第1の判定処理中に第2の判定処理を行う場合、通常、これらの処理は並行処理として実行される、すなわち、これらの処理に含まれる複数の動作を同時に実行状態に保てる機能を固有情報判定部53が備える。第1の判定処理中に第2の判定処理を行う場合は、これらの処理は、並列処理として実行されてもよい。すなわち、これらの処理に含まれる複数の動作を同時に実行する機能を固有情報判定部53が備えていてもよい。
本実施形態においても、実施形態1と同様の観点から、補正値算出/記憶処理部52は、算出した各センサユニット10、20、30、40の補正値を装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶させてもよいし、算出した各センサユニット10、20、30、40の補正値を対応するセンサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリに記憶させてもよい。
次に、本実施形態に係る紙幣処理装置200の動作、及び本実施形態に係る紙幣処理装置200の制御方法を説明する。
本実施形態では、実施形態1で説明した固有情報記憶処理ステップS23において(図4及び5参照)、補正値算出処理が行われた又は行われているセンサユニットの固有情報を装置記憶部51の不揮発性メモリへ記憶させるとともに(第1の記憶処理)、装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶された紙幣識別装置100の固有情報をそのセンサユニットのセンサ記憶部の不揮発性メモリに記憶させる(第2の記憶処理)。これらの記憶処理は、上述のように、順次処理してもよいし、並行処理してもよい。
また、図7に示すように、本実施形態では、実施形態1で説明したセンサ固有情報比較ステップS32において固有情報が全て一致している場合(ステップS32:YES)、固有情報判定部53は、装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶された紙幣識別装置100の固有情報が、各センサ記憶部11、21、31、41の不揮発性メモリに記憶された紙幣識別装置100の固有情報と比較して一致しているか否かを判定する(識別装置固有情報比較ステップS36)。全て一致している場合は(ステップS36:YES)、紙幣識別装置100による識別処理を実行可能とし(固有情報判定部53がエラーをセットせず)、紙幣識別装置100が識別処理を実行する(ステップS33)。一致しない固有情報がある場合は(ステップS36:NO)、紙幣識別装置100による識別処理を実行禁止とし(固有情報判定部53がエラーをセットし)、紙幣識別装置100は識別処理を実行しない(ステップS34)。そして、装着されたセンサユニット10、20、30及び/又は40が権限を有する作業員により調整されたものでないことの警告表示を表示部215にて行う(ステップS35)。
なお、上述のように、識別装置固有情報比較ステップS36は、センサ固有情報比較ステップS32の前に実行してもよいし、ステップS36とステップS32を並行処理してもよい。
また、実施形態1と同様に、ステップS31からステップS33の間に、各センサユニット10、20、30、40の固有情報を基に、HMAC手法等によるメッセージ認証符号を生成し、上記認証符号と比較して一致しているか否かを判定してもよい。
<変形形態>
上記実施形態1、2では、各センサユニット10、20、30、40の固有情報を紙幣識別装置100の装置記憶部51の不揮発性メモリに記憶させる場合について説明したが、各センサユニット10、20、30、40の固有情報を記憶させる先は、紙幣処理装置200内であれば特に限定されず、紙幣識別装置100の装置記憶部51を除く、紙幣処理装置200の他の記憶部の不揮発性メモリであってもよい。
上記実施形態1、2では、センサユニットとして、光学ラインセンサユニット10、磁気センサユニット20、厚検センサユニット30及び蛍光センサユニット40を用いる場合について説明したが、使用するセンサユニットの種類及び数は特に限定されず、適宜設定可能である。上記以外のセンサユニットとしては、例えば、超音波センサユニット、光学センサユニット、変位センサユニット、静電容量センサユニット等が挙げられる。超音波センサユニットによれば、紙幣の破れを検知することが可能である。光学センサユニットによれば、燐光検知、特殊インク検知、及び/又は、スペクトル検知が可能である。変位センサユニットによれば、紙幣の厚み検知が可能であり、より詳細には、テープ検知、及び/又は、2枚重ね搬送検知が可能である。静電容量センサユニットによれば、異物貼付け検知、ヘタリ(コシ)検知、及び/又は、吸水状態検知が可能である。
上記実施形態1、2では、本発明に係る貨幣処理装置及び貨幣処理装置の制御方法がそれぞれ紙幣処理装置及び紙幣処理装置の制御方法である場合について説明したが、本発明に係る貨幣処理装置及び貨幣処理装置の制御方法は、それぞれ、紙葉類処理装置及び紙葉類処理装置の制御方法であってもよいし、硬貨処理装置及び硬貨処理装置の制御方法であってもよい。
なお、本発明の対象となる紙葉類としては、紙幣の他、小切手、商品券、手形、帳票、有価証券、カード状媒体等の様々な紙葉類が適用可能である。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。また、各実施形態の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。
以上のように、本発明は、各種センサの取得データに基づき貨幣の識別処理を行うのに有用な技術である。
10:光学ラインセンサユニット
20:磁気センサユニット
30:厚検センサユニット
40:蛍光センサユニット
11、21、31、41:センサ記憶部
50:制御基板
51:装置記憶部
52:補正値算出/記憶処理部
53:固有情報判定部
100:紙幣識別装置(貨幣識別装置)
200:紙幣処理装置(貨幣処理装置)
210:ホッパ
211:繰出部
212:搬送路
213:集積部
214:リジェクト部
215:表示部

Claims (6)

  1. 貨幣から識別用のデータ採取を行うセンサユニットと、
    前記センサユニットを有する貨幣識別装置と、
    前記センサユニットに設けられ、前記センサユニットの固有情報を記憶するセンサ記憶部と、
    前記センサユニットとは異なる位置に設けられ、前記貨幣識別装置の固有情報を記憶する装置記憶部と、
    前記センサユニットが装着された状態で前記センサユニットの補正値を算出する補正値算出処理と、前記補正値算出処理に続けて、又は、前記補正値算出処理中に、前記センサ記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報を前記装置記憶部に記憶させるとともに前記装置記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報を前記センサ記憶部に記憶させる記憶処理とを行う補正値算出/記憶処理部と、
    少なくとも電源投入時に、前記センサ記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報を、前記装置記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報と比較して一致しているか否かを判定する判定処理を行うとともに、前記装置記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報を、前記センサ記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報と比較して一致しているか否かを判定する判定処理を行う固有情報判定部と、を備え、
    前記固有情報判定部による前記2つの判定処理の少なくとも一方において一致していない場合に識別処理を実行しないことを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 前記補正値算出/記憶処理部は、前記補正値算出処理に続けて前記記憶処理を行うことを特徴とする請求項記載の貨幣処理装置。
  3. 前記補正値算出/記憶処理部は、前記補正値算出処理において前記補正値が算出された場合に前記記憶処理を行うことを特徴とする請求項記載の貨幣処理装置。
  4. 前記補正値算出/記憶処理部は、前記補正値算出処理中に前記記憶処理を行うことを特徴とする請求項記載の貨幣処理装置。
  5. 前記補正値算出/記憶処理部は、前記補正値を前記センサ記憶部及び前記装置記憶部の少なくとも一方に記憶させることを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の貨幣処理装置。
  6. 貨幣から識別用のデータ採取を行うセンサユニットと、前記センサユニットを有する貨幣識別装置とを備えた貨幣処理装置の制御方法であって、
    前記制御方法は、前記センサユニットが前記貨幣処理装置に装着された状態で前記センサユニットの補正値を算出する補正値算出処理と、前記補正値算出処理に続けて、又は、前記補正値算出処理中に、前記センサユニットに設けられたセンサ記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報を、前記センサユニットとは異なる位置に設けられた装置記憶部に記憶させるとともに前記装置記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報を前記センサ記憶部に記憶させる記憶処理とを行う補正値算出/記憶処理ステップと、
    少なくとも電源投入時に、前記センサ記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報を、前記装置記憶部に記憶された前記センサユニットの固有情報と比較して一致しているか否かを判定する判定処理を行うとともに、前記装置記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報を、前記センサ記憶部に記憶された前記貨幣識別装置の固有情報と比較して一致しているか否かを判定する判定処理を行う固有情報判定ステップと、を含み、
    前記固有情報判定ステップにおける前記2つの判定処理の少なくとも一方において一致していない場合に識別処理を実行しないことを特徴とする貨幣処理装置の制御方法。
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