JP4045328B2 - 紙幣の計数・識別装置 - Google Patents
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つまり、設定を変更する頻度、必要の高い機能も、半固定的に変更を必要としない機能も全てインストレーションモードによらない限り設定、変更ができず、不便であった。インストレーションモード時にディスプレイに表示されるアイテムが多数あるため、一つの設定を変更する際にも、アップキー、ダウンキーを何回も押す必要があり、極めて煩雑な作業であった。これは、ユーザサイドにおいて使用頻度が高い為に一度選択設定したアイテムについては、その後変更することが少ないにも関わらず、そのアイテムは常にインストレーションメニュー中に表示される為、アップキー、ダウンキーを押す頻度が多くなるからである。また、一つの機能について設定、設定変更を行いたい場合には、その度にわざわざ電源をOFFにしてから所定の操作によりインストレーションモードに移行させてから、設定、設定変更を実施する必要があり、大変不便であった。例えば、装置を使用中に真贋判定の機能を実施する必要が発生した場合には、わざわざ電源を一旦OFFした上で、所定の操作によりインストレーションモードに移行し、真贋判定を表示した画面中から同機能を選択する必要があった。このような不具合に対する対策としては、操作パネル上に常設の専用スイッチを設けて変更する頻度の高い所望の機能の設定、変更を行い得るように構成することも考えられるが、パネルが大型化するという不具合がある。また、4つの計数モードの切替設定を行う為に、モードボタンを何回も押す必要がある為、作業が煩雑であり、この点の改善が求められていた。また、LCDディスプレイの表示内容を切り替える為に、操作パネル上に専用の常設スイッチを設けることもあったが、パネル上のスイッチ数が増大して大型化するという不具合があった。また、従来の装置にあっては、部外者が容易に機械を操作することができるため、セキュリティー上の問題があった。
具体的には、ある計数モードにて計数している紙幣束の中に、当該モードに適合しない金種が混在していたり、金種等を判別できない(no read)紙葉類等が混在している場合に、羽根車を停止させて当該紙幣、或は紙葉類に対する処置方法を選択する必要があるが、このような事態から救済する操作性が改善できる。
図1(a)及び(b)は本発明の紙幣の計数・識別装置の一例の正面斜視図、及び背面斜視図であり、この計数・識別装置1の筐体2の上部には紙幣束をセットするホッパ3が設けられており、ホッパ3にはセットされた紙幣の長手方向両端縁に沿ってガイドするために矢印方向へ進退可能に支持された紙幣ガイド4と、ホッパ3内に配置された図示しない分離ローラ対のニップ部の間隔を微調整するための厚さ調整ダイヤル5と、ホッパ内に配置されて紙幣束から一枚ずつ紙幣を分離給送する図示しない分離ローラ対と、分離ローラ対によって分離給送された紙幣を一枚ずつ受け取り積層収容するスタッカ10と、スタッカ10内に回転自在に配置されて給送されてきた紙幣をスタッカ10に搬送する羽根車11と、ホッパ3とスタッカ10との間の紙幣搬送経路上に沿って配置された図示しない紙幣識別部、及び制御部と、筐体2の正面上部に配置された操作パネル12等を有する。
ラインセンサは、光学的に紙幣の全面の像を取込み、この像データに基づいて図示しない制御部が紙幣の金種を識別する。光透過センサの出力に基づきCPUは、金種別の通過枚数やその合計金額等を計数、計算する。
制御部は、例えば、予め設定されたプログラムに従って各種処理を実行するCPU(中央処理装置)、制御プログラム等を格納した読み出し専用の記憶手段であるROM、処理結果やデータを記憶する手段としてのRAM、入・出力回路であるI/O等を備えており、ROM等に予め格納された真贋判定の為の基準とする真正紙幣の画像情報とラインセンサから得られた画像情報とを比較することにより、金種、真贋等の判定作業を実施する。
UVセンサは、紙幣を印刷するインクに含まれている蛍光物質を読み取る手段であり、磁気センサは紙幣に埋め込まれた磁気データを読み取る手段である。
制御部は、各センサからの検出信号と、ROM等の記憶した基準データとを比較することにより、当該紙幣の真贋を判定する。
まず、START/STOPキー32は、装置本体の電源20がONされて立ち上がった状態で他のキーを用いてモードを設定した後で、ホッパ3に紙幣束をセットした状態でONされることにより、図示しない駆動モータを駆動させて分離ローラ対を作動させ、紙幣の分離、給送が開始される。ラインセンサ等のセンサ群は当該モードに応じて作動し、各センサからのデータを受けた制御部は必要な情報をLCDディスプレイ30に表示する。
また、スタッカ10においては羽根車11が排出されてきた紙幣を一枚ずつ捌いてからスタッカ上に揃えて積層収納する。上記計数・識別動作の途中で作業を中止したい場合には、START/STOPキー32をONすることにより、作業が中断される。
また、後述するように、LCDディスプレイにパスワード画面が表示されている状態においては、このキー32はパスワードを決定する為のキーとして利用される。
このキーには、(1)累計(cumulative totals)の表示、(2)計数結果としての金額表示と枚数表示との切り換え、(3)詳細な計数(detail count)の結果としての小計表示、合計(totals)表示、総合計(grand-total)表示の切り換え、という3つの機能が備わっている。
更に、このキー33は、金額加算画面上においてレスキューのための操作と金額加算を行うために用いられる。
また、パスワード画面上において番号1を入力するためのキーとして用いられる。
なお、レスキューとは、後述するが、簡単に説明すれば、ある計数モードにて計数している紙幣束の中に、当該モードに適合しない金種が混在していたり、金種等を判別できない(no read)紙葉類等が混在している場合に、羽根車11を停止させて当該紙幣、或は紙葉類に対する処置方法を選択する必要があるが、このような事態から救済する操作をレスキューと称するものである。
MODEキー35は、計数モード(SDC、MDC、BSS、FREE)の選択と、金額加算画面上におけるレスキュー及び金額加算と、パスワード画面上において番号3を入力する為のキーとして用いられる。
このキー35により選択されたいずれかの計数モードはMODE表示部45に設けたいずれかのLED表示部(SDC、MDC、BSS、FREE)に点灯表示される。
SETキー37は、ディスプレイ表示を種々のセッティング画面に移動したり、直前の画面に戻すための操作や、金額加算画面上においてレスキューや金額加算を行ったり、更にはパスワード画面上において番号5を入力するキーである。
BATCHキー39は、カウントされる数をセットしたり、金額加算画面(value add screen)上においてレスキューと金額加算を行ったり、パスワード画面上において番号7を入力する為のキーとして用いられる。このキー39によりセットされたカウント数は、BATCH表示部46上のいずれかのLED表示部(5、10・・・OTHERS)に点灯表示される。
OPTIONキー41は、贋札の検出措置を実施、解除したり、オプションのプリンタによって小計、合計、総合計をプリントしたり、パスワード画面上においてパスワードをリセットするためのキーである。
次に、上記MODEキー35をONすることにより順次切り換えられる計数モードには、FREE、SDC、MDC、BSSの4種類があるが、これらについて個別に詳述する。
まず、FREEモードは、金種とは無関係にホッパ3にセットされた全紙幣を計数する基本モードであり、このモードを選択した状態で紙幣束をホッパ3にセットし、START/STOPキー32をONすることにより、駆動モータ、各種センサが作動して紙幣の分離給送とカウントを開始する。この時、LCDディスプレイ30上には、その時々の枚数がリアルタイムで表示され、この動作を全枚数カウントアップされるまで行う。
カウントアップ後は、最終結果としての合計枚数表示、合計金額表示等を行う。このモードにおいては、次のサイズの範囲の紙幣を計数することができる。
長さ:57〜94mm(2.24〜3.70inches)
幅 :97〜192mm(3.82〜7.56inches)
肉厚:0.08〜0.15mm(0.03〜0.06inches)
FREEモードにおいて計数する枚数の設定は、まずBATCHキーをONすることにより、図3(a)左図に示すようにBATCH表示部46を構成するLED表示部のいずれかを点灯させる。点灯したLEDによって示される数字がプリセットバッチナンバー(プリセットバッチ枚数)である。アップキー34とダウンキー38を用いることにより、プリセットバッチナンバーを1枚単位で増減することができ、1〜999枚の範囲の枚数、或はセット無しを設定できる。
プリセットナンバー以外のバッチナンバーが設定される場合には、「OTHERS」のLEDが点灯する。
なお、バッチナンバーは、累計計数において999までが上限である。
仮に自動スタートの状態にある場合には、計数はホッパ3内に紙幣束をセットしたことを検出すると開始される。計数結果をゼロにリセットしたい場合にはCLRキー40をONする。小計結果をゼロにリセットしたい場合には、スタッカ10から紙幣を除去すると、小計結果が自動的にリセットされる。
なお、ホッパ上に紙幣がなくなった時点で計数がバッチナンバーに満たない場合には、スタッカ上の紙幣を取り除かない状態で、ホッパに紙幣束を追加補給してから計数を再開する。
次に、SDC(Single Denomination Count)モードは、一つの金種だけを計数するモードである。
例えば、目的とする紙幣として1ドル紙幣を選定した場合に、紙幣束中から1ドル紙幣のみをカウントして枚数、金額を表示するモードである。
計数中に1ドル紙幣以外の紙幣が検出された場合には、スタッカ10にスタックされる前に羽根車11を止めて当該紙幣を羽根車上に露出させると共に、LCDディスプレイ30上にその旨を表示する。
この表示を見たオペレータは、羽根車上に残った異金種紙幣を取り出し、その後、START/STOPキー32をONすることによって計数作業を再開することができる。
また、計数作業を所定の枚数毎に一時停止させたい場合、例えば100枚毎に止めてスタッカ10から取り出して束にしたい場合には、BATCHキー39を用いて、当該枚数を予め設定しておくことができる。この際、BATCH表示部46上に予め表示された枚数を示す数字以外の枚数を設定したい場合には、アップキー34或はダウンキー38を用いて一枚単位の増減設定を行う。
そして、MODEキー35をONすることによりSDCモードのLEDを点灯させる。
図4(b)はLCDディスプレイの表示状態を示す図であり、DENOMIキー36を用いて任意の金種を選定すると、図のように希望した金種が表示される。また、予めAUTO DENOMINATIONが選択されている場合には上記操作によるセッティングは不要である。仮に、累積加算モード(cumulate mode)が選択されている場合には、これまでに計数された全紙幣のカウント枚数の表示が行われる。
また、MGは磁気センサ、UVは紫外線センサを使用している旨の表示である。
SDCモードにおいて、前述の如く計数作業を所定の枚数(プリセットバッチナンバー)毎に一時停止させたい場合、例えば100枚毎に止めてスタッカ10から取り出して束にしたい場合には、BATCHキー39を用いて、当該枚数を予め設定しておくことができる。
現在セットされているバッチナンバーは、BATCH表示部46に所属するいずれかのLED表示部の点灯によって示されている。
設定されたバッチナンバーを1単位で増減する場合は、アップキー34とダウンキー38を操作すれば良い。
この操作方法によれば、1〜999枚、或はバッチナンバー無しをセットできる。
なお、アップキー或はダウンキーが押された場合、LCDディスプレイ30は「BATCH ADJUSTMENT SCREEN」(図4(d))に変更し、この画面を用いてバッチナンバーを表示しつつ設定が行われる。
なお、プリセットナンバー以外のバッチナンバーがセットされた場合には、BATCH表示部46中の「OTHERS」LED36が点灯する。
また、バッチナンバーは累積計数においては200枚までである。
SDCモードにおいて計数を開始する場合には、START/STOPキー32をONし、計数を中断する場合には同じキー32をONし、計数を再開する場合にも同じキー32をONすればよい。
仮に自動スタートの状態にある場合には、計数はホッパ3内に紙幣束をセットすると同時に開始される。計数結果をゼロにリセットしたい場合にはCLRキー40をONする。
なお、計数された枚数の値が予めセットされていたバッチナンバーに満たない場合には計数は継続して行われる。
次に、MDC(Mixed Denomination Count)モードは、複数の金種が混在した紙幣束の枚数を金種別に計数すると共に、金種別の或は全紙幣の合計金額を算出するモードである。
MDCモードを設定する場合は、装置本体の電源スイッチ20をONし、パスワードナンバーが設定されている場合には該当するキーをONしてパスワードナンバーを入力する。その後、MODEキー35をONすることにより、MODE表示部45内のMDCモードLEDを点灯させる。
MDCモードにおいて計数を開始する場合には、START/STOPキー32をONし、計数を中断する場合には同じキー32をONし、計数を再開する場合にも同じキー32をONすればよい。
仮に自動スタートの状態にある場合には、計数はホッパ3内に紙幣束をセットすると同時に開始される。計数結果をゼロにリセットしたい場合にはCLRキー40をONする。
紙幣束をスタッカから除去すると、自動的に小計の結果がゼロにリセットされる。その後、継続して計数するためにはスタッカから紙幣束を取り出さないで、ホッパに新たに紙幣束を補給する。
次に、BSS(Bill Strap Stop)モードは、計数対象となる一つの紙幣束中に複数の金種が混在しており、しかも金種毎に仕分けされた状態で積層されている場合に、一つの金種の紙幣群についての計数を完了した時点で一旦計数を中断した上で、当該金種が変化したことを知らせる表示である「CHANGED」という文字と共に、これまで計数した枚数と合計金額をLCDディスプレイ30上に表示する。
その後、所定のキー操作等によって次の金種の紙幣群についての計数を開始し、上記と同様の処理を順次施す。
換言すれば、BSSモードは、同一金種の紙幣を複数枚積層した紙幣群と、他の金種の紙幣群とを積層して一つの束にしたものを計数対象とするモードであり、当該一つの紙幣束には金種毎に仕分けされた状態の紙幣群が複数組含まれている。
そして、紙幣束全体の合計枚数及び合計金額、金種毎の合計枚数及び金額等を計数表示すると共に、金種が変わるごとに計数を中断したり、予め指定されたバッチナンバー毎に計数を中断する等の作業を行う。
図6(b)はLCDディスプレイの表示状態を示す図であり、BATCHキー39をONすることにより図6(b)に示した如きバッチセット画面がLCDディスプレイ30上に表示される。DENOMIキー36をONすることによってバッチナンバーをセットするために紙幣の金種を選定する。
プリセットバッチナンバーは、BATCHキー39をONする度に、図6(b)左図の如く切り替わる。
設定されたバッチナンバーを1単位で増減する場合は、アップキー34とダウンキー38を操作すれば良い。
バッチナンバーをクリアするためには、CLRキー40をONする。
また、仮にディスプレイモードにおいて図11(e)に示したvalueが選択された場合には、図6(c)中のVALが表示される。
NUMBERが選択された場合には、図6(b)中のNUMが表示される。次の金種について設定する場合にはDENOMIキー36をONする。
セッティング終了後に、セットキー37をONし、メイン画面を表示させる。
計数を行っている時、セットバッチナンバーLEDか「OTHERS」のLEDを点灯して、現在計数している金種だけを表示する。
現在計数中でない金種については表示されない。
計数結果をゼロにリセットしたい場合にはCLRキー40をONする。
仮に、バッチナンバーがいずれの金種についても設定されていない場合、紙幣束をスタッカ10から除去し、その後小計結果をゼロとして次の計数を開始する。
また、仮にバッチナンバーがいずれかの金種について設定されている場合には、計数をバッチナンバーに達するまで行い、そして小計結果をゼロとして次の計数を開始する。
インストレーションモードとは、電源投入直後に行われる初期設定のためのモードのことである。
図22に示した画面構造図から明らかなように、SETキーを押しながら電源スイッチをONすることにより、インストール画面(インストレーション画面)が表示され、各項目(アイテム)の設定が行われる。
また、インストレーションモードによる初期設定が完了して電源をOFFした状態にある装置について、電源を投入した場合にはセットモードによる項目設定が行われる。
インストレーションモードでは、装置が有する種々の機能のうち、使用する機能と使用しない機能を予め選択設定して設定内容を記憶部に記憶することができるので、電源投入による立ち上げの度に、或は使用中に、機能の取捨選択を行う操作を行わずに済むこととなり、操作性を大幅に高めることができる。
インストレーション画面には、同図に示すように、メイン画面(図3(c)の画面を参照)アイテム、上記4つのモードのアイテムの他に、種々の機能のアイテムが表示されており、アップ・ダウンキー34、38を用いてカーソルを所望のアイテムに移動させた上で、SETキー37をONすることにより、個々のアイテムに対応する画面を表示させることができる。
インストレーションが完了した場合には、アップキー34を用いてカーソルをメイン画面(main screen)アイテムに移動した上で、SETキーをONすることにより図3(c)に示したメイン画面に切り換わる。
これらのモードのいずれかを選択するための操作は、上記の様にインストレーション画面中の該当アイテムを選択することにより該当画面を表示することにより開始される。
図8(a)はSDCモードを設定するか否かを選択している状態を示しており、SDCモード画面には、「1 ON、2 OFF」が表示されており、アップ・ダウンキー34、38を用いていずれかを選択し、選択後にSETキー37をONすると、図7のインストレーション画面に切り換わる。上記全てのモードについてOFFを選択することはできない。
また、メイン画面を表示した状態でMODEキー35をONする度に、インストレーション画面上でONに設定されているモードのアイテム(図7では、SDC、MDCモード)に順次切り替わる。
つまり、OFFに設定されている他のモードであるBSS、FREEについてはMODEキー35をONしても切り替わることがない。
これはFNCキー33に対する機能の割当てを設定する操作である。ここでは、「1 ADD KEY、2 DSP KEY、3 DETAIL KEY、4 OFF」の4つの項目が表示されている。
(1) ADD KEYを選択した場合には、FNCキー33をONしたときに、それまで計数してきた紙幣の小計のみ、又は合計と小計の両方のいずれかを選択する。合計は、装置の電源投入からの合計、或はゼロクリアをしてからの合計金額、合計枚数を表示する。
小計は、紙幣の束毎の小計金額、枚数を表示する。ADD KEYとしての機能を予めFNCキーに割り振っておくことにより、FNCキーをONしたときに上記の内容を表示することができる。
(2) DSP KEYを選択した場合には、FNCキー33をONする度に、それまでに計数した枚数表示と金額表示が相互に切り換え表示される。
(3) DETAIL KEYを選択した場合には、FNCキーをONしたときに、全金種夫々の枚数、金額表示と、累積トータル、或は今日一日の総合計の表示がサイクリックに切り換わる。
つまり、図15(a)に示すように、FNCキーを一回ONする度に切り換わる。また、今現在計数している一種類の金種だけについての枚数、金額を表示するためには、セットボタンを押せば良い。
これは、図8(c)の画面表示において、アップ・ダウンキー34、38を用いてON、或はOFFのいずれかを選択してからSETキー37により確定することにより、ホッパ3に紙幣束をセットするだけで自動的に計数が開始されるか否かの選択を行うことができるように設定される。SETキーのONによりインストレーション画面が表示される。
自動デノミ機能は上記SDCモードの一種であり、通常のSDCモードが予め決めておいた一種類の金種のみを計数するモードであるのに対して、この機能は予め金種を確定せずに計数を開始し、最初に計数された一枚目の紙幣の金種について計数を継続する機能である。
従って、ホッパ3にセットした紙幣束の内の最初の一枚が1ドル紙幣である場合には、そのまま1ドル紙幣についての計数を継続し、1ドル紙幣以外の紙幣が識別された場合には羽根車を停止する等の措置を採る。
この機能を設定する場合には、図8(d)の画面を表示し、アップ・ダウンキー34、38によりONを選択した上でSETキー37にて確定する。
確定と同時にインストレーション画面が表示される。
この機能は、図1(b)に示したPC用のコネクタ24に対してパーソナルコンピュータを接続した場合の機能であり、PCへのデータの出力スピードを設定する。
設定の操作においては、図9(a)の画面を表示し、アップ・ダウンキーを用いていずれかのスピードを選択した上でSETキー37により確定する。
選択された出力スピードに基づいて接続されたコンピュータとのデータのやり取りを行う。なお、OFFはコネクタ24が使用されていないことを意味する。
この機能は、図1(b)に示したプリンタ用のコネクタ23に対してプリンタを接続した場合の機能であり、プリンタへのデータの出力スピードを、AUTOとMANUALについて個別に設定する。
AUTOとは、ホッパ3が空になりかつスタッカ10から紙幣が除去された後で、小計データを自動的にプリンタに出力する機能であり、MANUALとは、プリントを実行するためのマニュアル操作を経ることにより初めてプリンタに出力する機能である。
この機能を設定する場合には、図9(b)の画面を表示し、アップ・ダウンキーを用いていずれかのスピードを選択した上でSETキー37により確定する。
選択された出力スピードに基づいて接続されたプリンタへデータが出力される。
なお、OFFはコネクタ23が使用されていないことを意味する。
磁気センサの設定を意味するMGか、OFFをアップ・ダウンキー34、38を用いて選択する。設定後、SETキー37により確定すると、インストレーション画面が表示される。
MGが選択された場合には、贋札等を磁気的に検出することが可能となる。OFFが選択された場合には、磁気センサは作動しない。
紫外線(UV)センサの設定を意味するUVか、OFFをアップ・ダウンキー34、38を用いて選択する。設定後、SETキー37により確定すると、インストレーション画面が表示される。
UVが選択された場合には、贋札等を蛍光物質に基づいて検出することが可能となる。OFFが選択された場合には、UVセンサは作動しない。
パスワードを入力しない限り、装置を使用することができなくなるように設定するために、パスワードを設定する。
パスワードが設定されていない場合にはパスワードを入力しなくとも装置の使用が可能である。
パスワード設定画面に示されたキー配置を参照しつつ、キー33〜40を用いてパスワードを入力する。
入力後、START/STOPキー32をONすることにより確定する。
なお、FNCキー33は「1」、アップキー34は「2」、MODEキー35は「3」、DENOMIキー36は「4」、SETキー37は「5」、ダウンキー38は「6」、BATCHキー39は「7」、CLRキー40は「8」に対応している。
なお、OPTIONキー41がONされた場合には、パスワード番号はクリアされる。
次に、セットモードによる各種機能の取捨選択作業は、上記インストレーションモードによる取捨選択作業と異なって、電源投入によって装置が立ち上がった後の操作中に適宜行われる作業であり、電源をOFFしてから電源を再投入すると、設定内容が電源OFF直前の内容となっている。
インストレーションモードにより設定される機能は、主として頻繁に設定変更を行う必要のない機能(半固定的な機能)であるのに対して、セットモードにより設定される機能は、使用中の必要に応じて頻繁に設定変更を行う必要のある機能である。
カーソル位置を決定してからSETキーをONすることにより当該アイテムの画面が表示される。アイテムの種類としては、メイン画面の他に後述するA)〜J)を例示することができ、選択表示されたアイテムのセット画面に基づいてチェック作業或は設定作業が行われる。
チェック作業或は設定作業が全て終了したときに、アップキー34を用いて「MAIN SCREEN」というアイテムにカーソルを移動し、更にSETキーを用いてメイン画面(図3(c) 参照)を表示させる。或は、START/STOPキーをONすることにより、メイン画面を表示してもよい。
A)金種別小計(Sub Detail)画面
図11(a)に示すように、このアイテム画面には細分化された金種別の小計が表示される。SETキー37をONすることにより図10に示したセット画面が表示される。
B)金種別合計(Total Detail)画面
図11(b)に示すように、このアイテム画面には、モード切り換え後の細分化された金種別の合計が表示される。SETキー37をONすることによりセット画面が表示される。
C)金種別総合計(Grand Detail)画面
図11(c)に示すように、このアイテム画面には、モードに関係なく電源投入後の細分化された金種別の総合計が表示される。SETキー37をONすることによりセット画面が表示される。
このアイテムは、通常表示モードにおける小計のみの表示か、或は小計と合計を含んだ表示を選ぶ機能である。
図11(d)に示した累積モード画面では、ON、或はOFFをアップキー34或はダウンキー38を用いて選択する。選択終了後、SETキー37をONすることによりセット画面が表示される。
なお、ONを選択した場合には累積合計が表示される。
このアイテムは計数結果の表示内容として枚数と、金額のいずれかを選択可能とする機能である。図11(e)に示した表示モード画面では、NUMBER(枚数)、或はVALUE(金額)をアップキー34或はダウンキー38を用いて選択する。選択終了後、SETキー37をONすることによりセット画面が表示される。
F)センサの感度セットモード(Density)
このアイテムは、ラインセンサの感度の閾値レベルを設定するための機能であり、ラインセンサの感度を適正に設定することにより紙幣の重送状態を確実に検知できるようにすることを目的とする。
図11(f)に示した感度セットモード画面では、光透過センサの感度のレベルをアップキー34或はダウンキー38を用いて選択する。工場出荷時(デフォルト時)のセットレベルは、例えば5である。紙幣の状態によって、精度(ACCURACY)を10レベルのなかから適宜選択して設定する。
重送は、紙幣の汚れに起因して発生することが多いので、重送発生時にはレベルを減少させる。選択終了後、SETキー37をONすることによりセット画面が表示される。
フリー計数速度は、計測速度を複数のレベルから選択可能としたものである。
図12(a)に示した計数速度設定画面では、速度のレベルが1〜5まで表示されており、アップキー34又はダウンキー38を用いていずれかのレベルにカーソルを移動して選択し、選択後にSETキーをONすることによりセット画面に切り替わる。
計数速度はレベル1(600bills/minute)〜レベル5(1,600bills/minute)まで変更可能である。計測速度は、レベル4までは200bills/minuteきざみで増大する。
リコグニション計数速度は、SDCモードと、MDCモード時に設定可能な計数速度であり、計測速度を複数のレベルから選択可能としたものである。
図12(b)に示した計数速度設定画面では、速度のレベルが1〜5まで表示されているが、1又は4が選択可能となっており、アップキー34又はダウンキー38を用いていずれかのレベルにカーソルを移動して選択し、選択後にSETキーをONすることによりセット画面に切り替わる。
計数速度はレベル1(600bills/minute)とレベル4(1,200bills/minute)のいずれかに変更可能である。
図12(c)は磁気センサの感度調節のためのアイテム画面であり、磁気センサの感度のレベルをレベル1〜10の内からアップキー34或はダウンキー38を用いて選択する。
工場出荷時(デフォルト時)のセットレベルは、例えば5である。感度は10段階に調整可能であり、1は低感度、10は高感度である。選択後にSETキーをONすることによりセット画面に切り替わる。
なお、画面上ではレベル2、4、6、8、10のみが表示されており、これらの数字の直下位置に各レベル1、3、5、7、9が位置しており、カーソルによって指示される。
図12(d)はUVセンサの感度調節のためのアイテム画面であり、UVセンサの感度のレベルをレベル1〜10の内からアップキー34或はダウンキー38を用いて選択する。工場出荷時(デフォルト時)のセットレベルは、例えば5である。感度は10段階に調整可能であり、1は低感度、10は高感度である。選択後にSETキーをONすることによりセット画面に切り替わる。
図12(e)はLCDディスプレイのコントラスト感度を調整するためのアイテム画面であり、LCDディスプレイの感度のレベルをレベル1〜10の内からアップキー34或はダウンキー38を用いて選択する。工場出荷時(デフォルト時)のセットレベルは、例えば5である。
LCDディスプレイ画面上のコントラストは、1(暗)〜10(明)まで調整可能である。選択後にSETキーをONすることによりセット画面に切り替わる。
次に、サポート機能について説明する。
A)累積合計
この機能は、全てのモードにおいて使用可能である。この機能を実施する場合、2通りの操作方法を使用することができる。
1.FNCキーによる操作方法。
まず、インストレーションモードにより、予めFNCキーに対して加算(ADD)機能を設定する。通常の使用場面においてFNCキーをONする。すると、小計と共に累積合計が表示され、計数を繰り返して行くと、例えば図13(a)に示したメイン画面の例の如く、小計(300)の下に累積合計(99900)が表示される。
SETキーをONすることにより図10に示したセット画面を表示し、「CUMULATION MODE」(累積モード)をアップキー34或はダウンキー38を用いて選択してから、SETキーをONして図13(b)に示したセッティング画面を表示する。
続いて、アップキー34或はダウンキー38を用いてONを選択し、SETキーをONすることによりセット画面に戻る。セット画面上において、メイン画面(Main Screen)をアップキー34により選択し、SETキーをONしてメイン画面に切り換える(或は、START/STOPキー32をONすることによりメイン画面に切り換える)。
上記の操作により累積合計が画面表示される。最上列は小計金額を、最下列は合計金額を示している。
カウントモードが変更したとしても(FREEモードを除く)、合計金額の表示は保持され、残される。カウントモードが変更した場合、小計表示はクリアされる。CLRキーをONすることにより、小計と合計をゼロにリセットすることができる。
この機能は、FREEモードを除いた全てのモードにおいて使用可能である。この機能を使用するための操作方法には2種類ある。
1.FNCキーによる操作方法。
まず、インストレーションモードにおいて、FNCキーにDSP機能を付与するためのセッティングを行い、セット後、枚数表示と金額表示とを切り換える為にFNCキーをONする。全てのモードにおけるデノミネイションの詳細表示(デノミネイションブレイクダウン)と、BSSモードにおけるバッチセットディスプレイは、枚数表示と金額表示との間で相互に切り換え可能である
(図13(a)参照)。
SETキーをONすることにより図10に示したセット画面を表示し、「DISPLAY MODE」(ディスプレイモード)をアップキー34或はダウンキー38を用いて選択してから、SETキーをONして図13(b) に示したセッティング画面を表示する。続いて、アップキー34或はダウンキー38を用いて枚数(NUMBER)、或は金額(VALUE)を選択し、SETキーをONすることによりセット画面に戻る。
セット画面上において、メイン画面(Main Screen)をアップキー34により選択し、SETキーをONしてメイン画面に切り換える(或は、START/STOPキー32をONすることによりメイン画面に切り換える)。
上記の操作により枚数、又は金額が表示される。
この機能は、FREEモードを除いた全てのモードにおいて使用可能である。この機能を使用するための操作方法には2種類ある。
1.FNCキーによる操作方法。
インストレーションモードにおいて、FNCキーに対して、DETAIL機能を付与する為のセッティングを行う。
この状態でFNCキーをONする。小計、合計、或は総合計のためのデノミネイションの詳細表示が表示される。仮に、(AUTO)或は(MANUAL)がCOM2において設定されており、そして適合するプリンタが接続されている場合には、デノミネイションの詳細表示はOPTIONキーによりプリントされる。
次に、FNCキーをONすると、小計、合計、及び総合計が順次切り替わる。SETキーを押すと、メイン画面に切り替わる(図15(a))。
SETキーをONすることにより図15(b)に示したセット画面を表示し、「Sub Detail Screen」、「Total Detail Screen」、「Grand Detail Screen」をアップキー34或はダウンキー38を用いて選択する。
小計、合計、或は総合計のためのデノミネイションの詳細が表示される。仮に、(AUTO)或は(MANUAL)がCOM2において設定されており、そして適合するプリンタが接続されている場合には、デノミネイションブレイクダウンはOPTIONキーによりプリントされる。SETキーを押すと、メイン画面に切り替わる。
この機能は、全てのモードにおいて使用することができる。
仮に、「MG」がOPTION1について設定され、或は「UV」がオプション2について設定された場合、この機能はメイン画面上において、OPTIONキーをONすることにより使用可能である。
仮に、「MG」と「UV」が共にセットされている場合には、OPTIONキーをONすることにより、磁気的な検知と、蛍光物質を利用した検知のいずれかを切り換えたり、双方を用いたり、或は双方を使用しないことができる。
この機能を使用している場合、「MG」、「UV」が共に表示される。
ホッパから紙幣がスムーズに給紙されない場合には、厚さ調整ダイヤル5を操作することにより、紙幣の厚さに応じた給紙ローラ対のニップ量を調整する。仮に、チェーン給紙「CHAIN 」や重送「DOUBLE」が表示された場合には、ローラ対の間隔を狭くすべく時計廻り方向にダイヤル5を回す。また、ジャムが発生した場合には、ローラ対の間隔を広くすべく反時計廻り方向にダイヤルを回す。
次に、計数動作が停止した場合の処置について、ケースごとに説明する。
A)計数停止の原因と、処置。
(1)紙幣がホッパ3内に無い。この場合は、ホッパ3内に紙幣を補充して計数を継続する。
(2)スタッカ10が満杯状態。この場合には、スタッカ上の紙幣を取り除けばよい。
(3)小計金額(枚数)が所定金額(枚数)に達した時(図17(a))には、図のようにバッチ枚数を示すLEDが点滅する。処置としては、紙幣をスタッカ10から除去し、次の計数を再開すると同時にカウント値をゼロにリセットする。加算モードでは、小計だけがゼロに変わる。
(4)2枚の紙幣が同時に重送された場合には、図17(b)のように「DOUBLE」の表示がなされる。この場合には、厚さ調整ダイヤル5を調整する。
(6)紙幣がジャムした場合には図17(c)のように「JAM」の表示がなされる。この場合は、厚さ調整ダイヤル5を調整する。
(7)紙幣の識別が困難な場合(FREEモードを除く)には、図17(e)のように「NO READ」が表示される。例えば、紙幣の金種、給紙の有無等が不明な場合に、この表示がなされる。ディスプレイ30上の金種を示す表示1、2、5、10、20、50、100は、操作パネル31上のモードキーとの対応関係を示している。仮に、SDCモードにおいて、5ドル紙幣を計数中にある紙幣が読取り不良となって装置が停止した時に、当該5ドル紙幣を計数に加えたい場合、ディスプレイに表示された金種を示す表示に対応するモードキー(アップキー34)をONすることにより、当該5ドル紙幣をカウントした上で計数が再開される。当該読取り不良の紙幣が白紙等の異常紙である場合には、当該紙を除去してスタートボタンをONすることにより計数が再開される。この場合の操作は、後述する[紙幣が羽根車上で停止した場合]にて説明する。
(9)破損、或は折れ癖のある紙幣の場合は、図18(a)の如き「BROKEN」の表示がなされる。この場合の操作は、後述する[紙幣が羽根車上で停止した場合]にて説明する。
(11)SDCモードにおいて、所定の紙幣以外のものが検出された場合には、図18(c)のように「WRONG」の表示がなされる。この場合には、検出された紙幣を羽根車から除去し、START/STOPキーをONする。
(12)BSSモードにおいて、計数する紙幣が変更した場合には、図18(d)のように「CHANGED」の表示がなされる。この場合には、それまでにスタッカ上に排出された紙幣束を除去する。なお、この際、自動スタートが行われるので、羽根車には手を触れない。
(1)停止した紙幣を計数から除去する場合には、最終紙幣を羽根車から除去し、START/STOPキーをONして計数を再開する。この場合、羽根車上の紙幣は計数されていない。
(1)重送、或はチェーン給紙のエラーメッセージの場合。
スタッカ3から紙幣を除去し、CLRキー40をONして内部のトラブル紙幣を除去する。この際、計数はホッパ3上の紙幣束を計数する前のオリジナルの金額にリセットされる。スタッカ10上から取り除いた紙幣束はホッパ3内に残っている紙幣に混ざるように戻し、START/STOPキー32をONして計数を再開する。他のエラーメッセージ(例えば−−−NG)が表示されている場合には、ホッパ3から全ての紙幣束を取り除き、CLRキーをONしてセンサ類をリセットする。次いで、紙幣束をホッパに戻し、START/STOPキー32をONして計数を再開する。
ジャムが発生した場合には、ホッパ3とスタッカ10から共に紙幣束を除去し、CLRキー40をONして内部に残った紙幣を除去する。この際、計数はホッパ上の紙幣を計数する前のオリジナルの金額にリセットされる。
続いて、紙幣をホッパ3にセットし、START/STOPキー32をONして計数を再開する。
この場合、図1(b) に示したように、後カバー51を固定するための爪50を押し下げて後カバー51を開放して内部の給紙路を開放し、給紙路内に残った紙幣を引き出して除去する。後カバーを閉止したあとで、CLRキーをONし、紙幣束をホッパ内にセットしてから、START/STOPキー32をONして計数を再開する。なお、ホッパ3に対する紙幣束のセッティングに際しては、計数上のトラブル発生を防止する為に、折れたり、痛んだり、湿ったり、破れたり、粘着テープが付着したり、汚れている紙幣を取り除いておく必要がある。また新札のように互いにくっついた札をさばいておく。その後、紙幣を束にしてホッパにセットすればよい。
これは取扱う紙幣の国籍を特定の国の国籍に設定するためのモードであり、特定のキーをONしながら電源を立ち上げることにより、特定の他国の紙幣の取扱が可能となる。本発明の計数・識別装置が使用される時に計数対象となる紙幣は一つの国の紙幣に限り、他国の紙幣は識別不能として計数が停止するようになっている。
しかし、初期設定において所望の国籍の紙幣に変更することが可能であり、そのためのモードが国籍設定モードである。従来の計数・識別装置の記憶部には、数か国分の紙幣を取り扱うことができるように、数か国分の紙幣についての識別データが格納されており、出荷時に出荷先の国のデータのみを読み出すように工場にて設定していたが、本発明では操作パネル上の特定キーをONしながら電源を投入して、国籍設定モードに移行することにより、任意の国籍を選定することが可能となる。
例えば、DENOMIキーをONしながら電源を投入することにより米国紙幣の取扱が可能となり、またCLRキーをONしながら電源を投入することによりフランス国の紙幣の取扱が可能となる。
Claims (4)
- 計数すべき紙幣束をセットするホッパと、
前記ホッパ内にセットされた紙幣束から一枚づつ紙幣を分離給送する分離給送手段と、
前記分離給送手段によって、紙幣の計数・識別装置内に給送された紙幣を搬送する紙幣搬送手段と、
紙幣の光学的および/または磁気的なデータを読み取り、紙幣の検出データを生成する検出データ生成手段と、
紙幣の基準データを記憶する基準データ記憶手段と、
前記検出データ生成手段によって生成された紙幣の検出データと前記基準データ記憶手段に記憶された紙幣の基準データとを比較して、紙幣の真贋と紙幣の金種と紙幣の重送とを判定すると共に、計数すべき紙幣を計数する制御手段と、
前記制御手段によって計数された紙幣の計数値を記憶可能なメモリ手段と、
計数された紙幣を集積するスタッカと、
前記スタッカ内に回転自在に配置された羽根車と、
各種状態および計数情報を表示するディスプレイ手段とを備えた紙幣計数機において、
前記制御手段が計数中に、ある紙幣が読み取り不良となって紙幣の計数動作が停止した時に、当該紙幣を計数に加えたい場合には、前記ディスプレイ手段上の金種表示に対応する所定のキーを操作することにより、当該紙幣をカウントした上で、前記ホッパにセットされた紙幣束の計数動作を再開するように構成されたことを特徴とする紙幣の計数・識別装置。 - 前記ディスプレイ手段上の画面構造として、金種別小計画面と、金種別合計画面と、金種別総合計画面とを有し、計数動作が停止した時のエラーメッセージが、重送、或いはチェーン給紙の場合、前記スタッカから紙幣を除去し、エラー原因の紙幣を除去すると共に、所定のキーを操作することにより、計数値は、ホッパ上の紙幣束を計数する前の金額にリセットされるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の紙幣の計数・識別装置。
- 前記ディスプレイ手段上の画面構造として、金種別小計画面と、金種別合計画面と、金種別総合計画面とを有し、計数動作が停止した時のエラーメッセージが、ジャム発生の場合、前記ホッパとスタッカから共に紙幣を除去し、内部に残ったジャムした紙幣を除去すると共に、所定のキーを操作することにより、計数値は、ホッパ上の紙幣束を計数する前の金額にリセットされるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の紙幣の計数・識別装置。
- 同種の紙幣から成る紙幣群と、他の金種の紙幣から成る紙幣群とを積層して一つの紙幣束にしたものが前記ホッパにセットされ、
前記制御手段が計数中に、現在の計数対象とする選定金種以外の金種の紙幣を検出した場合には、紙幣の計数動作を停止して一旦計数を中断し、前記ディスプレイ手段上に金種が変化したことを知らせる表示を行い、
前記スタッカ上にスタックされた紙幣束を取り出すことをもって自動的に、或いは紙幣束を取り出した後に所定のキーを操作することにより、次の金種の紙幣群について前記ホッパにセットされている紙幣束の計数動作を再開するBSSモードを更に備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の紙幣の計数・識別装置。
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