JP2008276420A - 紙幣整理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙幣を集積する複数の一時集積部6a〜6bと、一時集積部6a〜6bに集積された所定の結束枚数の紙幣をテープで結束して紙幣束Tとして放出する紙幣結束部10とを備えた紙幣整理装置の紙幣結束部10に、紙幣束を短手方向に搬送する搬送手段40と、搬送手段40に設定された結束位置の搬送方向Cの下流に設けられた段付搬送ガイド48と、結束位置で結束され、段付搬送ガイド58上を搬送される紙幣束Tの通過を確認する通過確認センサ47とを設け、通過確認センサ47により測定した紙幣束Tの通過時間を基に結束された紙幣束Tの結束姿勢の良否を検出する。
【選択図】 図8
Description
2は鑑別部であり、紙幣の真偽、金種、正損、表裏等の鑑別を行うと共に、重送等の搬送異常の鑑別を行う機能を有しており、装置内に設けられている。
3は紙幣の搬送路で、この搬送路3については後で説明する。
4は紙幣の表裏反転を行う表裏反転部であり、装置内の鑑別部2の後段に位置するように設けられている。
6は集積機構であり、本実施例においてこの集積機構6には、縦1列に4つの一時集積部6a〜6dが並べて装置内に設けられており、各一時集積部6a〜6dにそれぞれ予め定められた所定の結束枚数(本実施例では、100枚)の紙幣が集積できるようになっている。なお一時集積部は4つに限らず、取扱う金種の数に応じて設定すればよい。
8は鑑別部2で金種不明と鑑別されたりもしくは搬送異常が検知されたリジェクト紙幣を集積するリジェクトポケットであり、投入口1の上方に設けられており、リジェクトポケット8に集積された紙幣にオペレータが直接アクセスできるものとなっている。
11は紙幣束Tの放出口であり、上部放出口11aと下部放出口11bとから構成されている。
12は装置正面に設けられた扉であり、この扉12を開けることでオペレータは集積機構6にアクセスできるものになっている。
また、この操作表示部13には鑑別部2で鑑別された紙幣の金種や正損および計数結果等の表示も行われる。
なお、分岐点A、Bのそれぞれの近傍には、紙幣の搬送方向を切替える図示しない切替ブレードが設けられ、後述する制御部50により動作制御されるものとなっている。
搬送路3dにより搬送されてきた紙幣は、一時集積部6aの振り分けゲート27により集積板21に向かって取り込まれ、これにより一時集積部6aに侵入した紙幣は叩き車20により後部が叩かれて集積板21の上に集積されるものとなっている。
一時集積部6aに進入した紙幣は、叩き車20により叩かれるだけでなく、図6に示す一時集積部6aの一の側に設けられた長手整位機構22により長手方向の位置が揃えられ、更に一時集積部6aの前端側に設けられた短手整位機構23により短手方向の位置が揃えられる。
集積板21上に紙幣が集積され、その集積高さが図示しない高さセンサにより基準値を越えたことが検知されると、集積板21は自動的に下降して一時集積部6aの空間を広げ、この動作により皺や折り目等に起因する紙幣の状態によって集積高さが違っても安定して集積が行えるようになっている。
一時集積部6aの集積板21上に予め定められた所定の結束枚数(100枚)の紙幣が集積されると、ゲート機構27を紙幣を取り込まない姿勢に動作させ、101枚目以降の紙幣は一時集積部6b〜6dのいずれかへ集積するように制御される。
この動作により皺等の紙幣の状態によって集積高さの異なる紙幣の厚みを一定にし、移動機構9への受渡しを容易にするようになっている。
集積板21と押え板24により挟持された紙幣は、後述する移動機構9のハンド部が短手整位機構23側から一時集積部6aに進入して引き抜かれるようになっている。
移送部9は、図7に示すように、紙幣クランプ部30、クランプ部移動手段31、昇降手段32を備えている。
紙幣クランプ部30は、上下方向に開閉するクランプ爪35a、35bを有し、この紙幣クランプ部30はクランプ部移動手段31上に搭載されていて、一時集積部6a〜6dからクランプ爪35a、35bで紙幣をクランプして引き抜くときは、クランプ部移動手段31がクランプ部30を一時集積部6a〜6dに対して押し出し、100枚の紙幣をクランプできる位置まで移動させるようになっている。
そのため、昇降手段32のフレームには、一時集積部6a〜6dのそれぞれの位置に対応してポジションセンサ33a〜33dが配設されており、例えば、一時集積部6aに集積された紙幣を抜き取るときは、ポジションセンサ33aの位置まで昇降手段32によりクランプ部移動手段31が引き上げられる。
この移送部9の一連の動作を説明すると、例えば一時集積部6aに集積された紙幣を引き抜く場合、まず昇降手段32により紙幣クランプ部30をクランプ部移動機構31と共にポジションセンサ33aの位置まで上昇させ、ポジションセンサ33aがクランプ部移動機構31を検知した位置で上昇を停止させると同時にストッパカム34を回転させてクランプ部移動手段31に係止させる。
押し出された紙幣クランプ機構30のクランプ爪35a、35bは、一時集積部6aの短手整位機構23側に設けられている開口部に挿入され、集積板21と押え板24により挟持されている紙幣を上下から挟みつけて把持する。
このとき、クランプ爪35a、35bに把持された紙幣は一時集積部6aの短手整位機構23に当たるが、そのまま紙幣クランプ部30を引き戻すと短手整位機構23は紙幣の押圧力により付勢手段に抗して整位方向と逆の方向に倒れ、これにより紙幣は一時集積部6aからスムーズに抜き取られる。
なお、段付搬送ガイド46の斜面46aの、通過確認センサ47の光軸が通過する部位には、図10に示すように、光軸を透過させる透過孔46bが設けられている。
また、上部シュータ48aの搬送手段40側の端部には、図示しない回動機構により図8に実線で示す閉位置と、2点鎖線で示す開位置との間を回転軸49aを中心に回動する振分手段としての開閉板49が設けられており、搬送手段40から排出される紙幣束Tを上部シュータ48aと下部シュータ48bとに振り分ける機能を有している。
51a〜51dはカウンタであり、一時集積部6a〜6dに1対1で対応し、例えば一時集積部6aに集積された紙幣の枚数はカウンタ51aにカウントされ、同様に一時集積部6bに集積された紙幣の枚数はカウンタ51b、一時集積部6cに集積された紙幣の枚数はカウンタ51c、一時集積部6dに集積された紙幣の枚数はカウンタ51dにカウントされる。
上述した構成の作用について説明する。
装置の電源が投入されると操作表示部13に初期画面が表示されるので、この初期画面の動作モードを指で押下して選択する。
入金モードは、現金の入金取引を行って紙幣を計数し、取引の番号毎、指定した区分毎等に分類集計した結果を記憶部に52に記憶する処理を行うモードであり、また整理モードは、分類集計結果を記憶部52に記憶しないモードである。
この動作モードには、単に紙幣の計数のみを行う計数モード、指定した金種の紙幣を結束する指定金種結束モード、指定した金種の紙幣の正損を分類しながらきれいな正券のみ結束する正券分類結束モード、指定した金種の紙幣の正損を分類しながらきれいな正券と汚損のある損券の両方をそれぞれ結束する正損券分類結束モードがあり、これらの各動作モードの選択画面が操作表示部3に表示されるので、その中から1つを選択する。
指定金種結束モード、正券分類結束モード、正損券分類結束モードでは紙幣の正損鑑別を行うが、予め0〜9の段階に設定された汚損度を示す数値によりレベル指定することができ、その指定された正損レベルを鑑別の基準値として、基準値未満を正券とし、基準値以上を損券として鑑別する。
基本的には、各々のモードと、そのモードにおける指定金種等の一連の設定項目は記憶部52に記憶され、この記憶部52はバッテリ等でバックアップされているので、電源遮断時に記憶内容が保持される。
従って、電源投入による立ち上げ時に記憶部52の記憶内容が制御部50により読み出され、それにより処理が実行されるが、以下の操作により設定の変更が可能である。
正券分類結束モード、4金種全てを同時に整理して結束することを基本とするが、万円、千円、5千円、2千円の各ボタンを任意に押下して金種指定することにより、その単一金種、および2金種の紙幣の結束が可能になる。
各々のモードで指定された金種は、記憶部52に記憶される。
この他、一時集積部6a〜6cに対して集積する紙幣の金種を指定することもでき、指定された場合そのデータが記憶部52に記憶され、後述する紙幣集積の際にそのデータに基づいて制御が行われる。
例えば、指定金種結束モードが選択され、結束する金種として万円と千円が指定されている場合、オペレータは複数の金種が混在している紙幣を投入口1にセットし、操作部7に配置された計数開始ボタン7aを押下すると、紙幣の取り込みが開始される。これにより投入口1から1枚ずつ紙幣が分離されて搬送路3aにより鑑別部2に搬送され、鑑別部2で紙幣の真偽、金種、表裏、正損等の鑑別と計数、および搬送異常の有無の検出が行われる。
真券で千円または万円と鑑別された紙幣は、正損の鑑別結果に関わらず搬送路3cにより表裏反転部4に搬送され、この表裏反転部4で表裏が揃えられた後、搬送路3dにより集積機構6に搬送されて以下のように一時集積部6a〜6dに集積される。
つまり、先に鑑別部2に搬送された紙幣の金種が一時集積部6aに集積される金種として決定され、これにより一時集積部6bに集積される紙幣の金種も一義的に決まるので、先に鑑別部2に搬送された紙幣の金種が万円であれば一時集積部6aに万円が集積され、一時集積部6bには千円の紙幣が集積されることになる。
一時集積部6aに集積された紙幣の枚数はカウンタ51aでカウントされ、一時集積部6bに集積された紙幣の枚数はカウンタ51bでカウントされる。
紙幣の取り込みが進み、一時集積部6aに集積された紙幣が100枚に達すると、その金種の紙幣の集積場所は一時集積部6cに移され、101枚目からの紙幣は一時集積部6cに集積される。
100枚に達した一時集積部6aの紙幣は、前述したように移送部9により一時集積部6aから引き抜かれて紙幣結束部10に送られる。
このとき、カウンタ51aの値はクリアされる(一時集積部6b〜6dの紙幣が抜き取られた場合も、カウンタ51b〜51dの値がクリアされる)。
そして、全ての紙幣の計数と集積が完了したとき、一時集積部6a〜6dに残った端数の枚数については、集積機構6の扉12を開けることにより取り出し可能となっている。
また、結束する金種として5千円または2千円と万円および千円の3金種を指定したときは、一時集積部6a〜6dのうちの3つを集積に使用し、残りの1つを予備とし、この予備の一時集積部を先に100枚集積した金種の紙幣の集積に利用することで前記と同様に連続的に結束処理することが可能である。
この場合、途中で紙幣の取り込みおよび搬送を停止するので、全体的なスピードは落ちるものの、連続的な結束処理は可能である。
また、正損分類結束モードでは、 万円、千円、5千円、2千円のうちの1金種の紙幣を正券と損券を分けて結束する場合は、上述した万円と千円の結束処理と同様に行うことができ、1金種の紙幣を正券と損券を分けて結束する場合は、一時集積部6a〜6dに対してそれぞれ1金種ずつ正券と損券が割り当てられるので、いずれかの金種の紙幣が100枚集積される毎に紙幣の取り込みおよび搬送を停止し、100枚の紙幣を移送部9により抜き取ってから取り込みおよび搬送を再開することで結束処理を行う。
一時集積部6a等から束のまま引き抜かれた紙幣が、移送部9により紙幣結束部10に送られると、制御部50は、搬送手段40により移送部9の紙幣クランプ部30から100枚の紙幣を束のまま受け取り、結束位置確認センサ45により紙幣束Tを確認しながら搬送方向Cを短手方向として紙幣束Tを結束位置に搬送する。
このとき、斜面46aに沿って搬送される紙幣束Tは、搬送手段40の上側の搬送ベルトにより押圧され、紙幣束Tと斜面46aとの間の摩擦力が徐々に増加し、テープ41が緩く巻かれていた場合には、図11に示すように、紙幣束Tの短手方向の断面形状が略平行四辺形に変形する。
また、通過時間が規定通過時間より長い場合は、その紙幣束Tの結束姿勢が異常、つまり紙幣束Tを結束したテープ41に緩みがあると判定する。
また、異常な結束姿勢の紙幣束T(異常束という。)の場合は、開閉板49を開位置に回動して異常束を下部シュータ48bに落下させ、下部シュータ48bにより下部放出口11bへ搬送して放出する。
更に、紙幣結束部に2つの放出口を設け、搬送手段の下流に、搬送手段から排出される紙幣束Tを、それぞれの放出口に振り分ける開閉板を設けたことによって、テープの緩みにより結束姿勢の乱れた異常束と正常束とを区別してそれぞれの放出口から放出することができ、紙幣束Tの結束姿勢の異常を判定したときに、紙幣整理装置を停止させることなく結束姿勢が乱れた異常束を取り出すことが可能になり、紙幣整理装置の稼動効率を向上させることができる。
また、上記実施例においては、排出搬送路は排出シュータであるとして説明したが、ローラ対および/もしくはベルト対等により紙幣束Tを挟持して搬送する搬送路であってもよい。
更に、上記実施例においては、本発明の紙幣結束部を紙幣整理装置に適用した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、紙幣束Tを作成する他の装置へ適用しても上記と同様の効果を得ることができる。
2 鑑別部
3、3a〜3e、40a 搬送路
4 表裏反転部
5 オープンポケット
6 集積機構
6a〜6d 一時集積部
7 操作部
7a 計数開始ボタン
7b リセットボタン
7c 完了ボタン
8 リジェクトポケット
9 移送部
10 紙幣結束部
11 放出口
11a 上部放出口
11b 下部放出口
12 扉
13 操作表示部
21 集積板
22 長手整位機構
22a モータ
22b 連結部材
22c 整位部材
23 短手整位機構
24 押え板
25 基準面
27 振り分けゲート
30 紙幣クランプ部
31 クランプ部移動手段
32 昇降手段
33a〜33d ポジションセンサ
34 ストッパカム
35a、35b クランプ爪
40 搬送手段
41 テープ
42 印字手段
43 テープ供給手段
44 カッタ
45 結束位置確認センサ
46 段付搬送ガイド
46a 斜面
46b 透過孔
47 通過確認センサ
48 排出シュータ
48a 上部シュータ
48b 下部シュータ
49 開閉板
49a 回転軸
50 制御部
51a〜51d カウンタ
52 記憶部
Claims (4)
- 紙幣を集積する複数の一時集積部と、
該一時集積部に集積された所定の結束枚数の紙幣をテープで結束して紙幣束として放出する紙幣結束部とを備えた紙幣整理装置において、
前記紙幣結束部に、紙幣束を短手方向に搬送する搬送手段と、
該搬送手段に設定された結束位置の搬送方向の下流に配置された段付搬送ガイドと、
前記結束位置で結束され、前記段付搬送ガイド上を搬送される紙幣束の通過を確認する通過確認センサとを設け、
前記通過確認センサにより測定した紙幣束の通過時間を基に、前記結束された紙幣束の結束姿勢の良否を検出することを特徴とする紙幣整理装置。 - 請求項1において、
前記段付搬送ガイドは、搬送方向の下流に向かって前記搬送手段の搬送路の間隔を狭める方向に傾斜する斜面を有することを特徴とする紙幣整理装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記紙幣結束部に、複数の放出口を設け、
前記搬送手段の下流に、該搬送手段から排出される前記紙幣束を、前記複数の放出口に振り分ける振分手段を設けたことを特徴とする紙幣整理装置。 - 請求項3において、
前記振分手段により、結束姿勢が正常な紙幣束と、結束姿勢が異常な紙幣束と振り分けることを特徴とする紙幣整理装置。
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