JP7204494B2 - 太陽光発電用点検盤 - Google Patents
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Description
従来のこのI-V特性測定は、太陽光発電モジュールからのケーブルを集約する接続箱などにおいて、例えばストリング毎、或いは複数のストリングから成る太陽電池アレイ毎に測定が行われた。
接続箱には、ストリング毎に或いはアレイ毎に開閉器が設けられている(例えば、特許文献1参照)ため、パワーコンディショナとの接続を切り離しでき、容易にI-V特性を測定することができた。
太陽電池ストリングのI-V特性の測定作業は、発電中にパワーコンディショナから切り離して行う必要があるにもかかわらず、このような接続箱の無いシステム構成の場合、パワーコンディショナに接続されているケーブルを切り離す開閉手段等が無い。そのため、ケーブルを端子から取り外して行われたが、切り離す際にアーク放電を伴うなどの危険があったし、ケーブルを取り外す作業も面倒であった。
この構成によれば、太陽電池ストリングのI-V特性を測定する際は、パワーコンディショナから切り離す必要があるが、開閉器を開操作すれば太陽電池ストリングの出力をパワーコンディショナから切り離しできるため、ケーブル自体を切り離す必要が無く、容易に測定できる。そして、測定するためにプローブを接触させる部位が前方から視認できるためプローブを当て易い。
更に、扉を作業台として使用できるため測定器を置くことができ、作業者は両手を使って測定作業を行うことができ、I-V特性の計測等をスムーズに実施できる。
この構成によれば、太陽電池ストリングのI-V特性を測定する際は、パワーコンディショナから切り離す必要があるが、開閉器を開操作すれば太陽電池ストリングの出力をパワーコンディショナから切り離しできるため、ケーブル自体を切り離す必要が無く、容易に測定できる。そして、測定するためにプローブを接触させる部位が前方から視認できるためプローブを当て易い。
更に、開閉器を保護する保護カバーを測定器を載置する作業台にできるため、取り出した作業台に測定器を置くことで、作業者は両手を使って測定作業を行うことができ、I-V特性の計測等をスムーズに実施できる。
太陽光発電用点検盤(以下、単に「点検盤」と称する。)10は、図1に示すように前面が開口された箱状の本体2と、開口された本体2の前面を閉塞する扉3とから成るキャビネット1内に、複数の直流開閉器4が組み付けられている。
そして、本体2の内部全体には、直流開閉器4のみ露出させて配線を隠すための配線覆い5が配置されている。また、列設された直流開閉器4の前面には直流開閉器4を保護する保護カバー6が配置されている。
この直流開閉器4は、一次側端子4aの上部(点検盤10に組み付けた状態で前方を向く部位)が露出しており、点検盤10に組み付けた状態で一次側端子4aの端子金具を前方から視認できるよう構成されている。
但し、蝶着部材7は開閉角を制限しており、90度以上は開動作しないよう構成されており、保護カバー6を回動して水平な状態まで傾倒したらそれ以上回動せず、水平な状態が維持され、作業台としての使用を可能としている。
システムが発電を行っている使用状態では、点検盤10の扉3は閉じられた状態にある。そのため、I-V特性の測定を開始するにあたり、まず扉3を開ける。そして、保護カバー6を前方へ傾倒操作して回動し、直流開閉器4を露出させて操作可能とする。このとき、傾倒した保護カバー6は水平な状態が保持される。
こうして、オフ操作した直流開閉器4の目視できる一次側端子4a等の端子金具へ図示しないプローブを当てることでI-V特性の計測を行う。
また、キャビネット1内に作業台となる部材を備えているため、測定器を取り出した作業台に置くことで、作業者は両手を使って測定作業を行うことができ、I-V特性の計測等をスムーズに実施できる。
特に、直流開閉器4を保護する保護カバー6を作業台にすることで、別途部材を設ける必要が無い。
図3に示す様に、作業台として使用する専用の板部材15が扉3の裏面に取り付けられている。この板部材15は、下辺が扉3に蝶着されており、起立させて扉3の裏面に密着させた状態で収納されている。
蝶着するために使用されている蝶着部材16は、板部材15が水平な状態を維持するよう構成され、使用時は後方に回動して倒置することで水平な作業台が形成される。
このように、作業台専用の部材を組み付けても良く、扉3をあければ、作業台を取り出して測定器を載置して計測できるため、便利である。
このように、扉3を上方から開ける構造とし、開けた扉3を水平な状態に維持させれば作業台として使用でき、別途作業台として使用する部材を必要としない。
また上記実施形態は、何れも測定器を載置する作業台を備えているが、作業台は無くても良く、直流開閉器4を備えた点検盤10を太陽光発電システムに介在させるだけで、I-V特性の測定は容易となり作業性は格段に改善される。
更に、直流開閉器4は、その一次側端子4aがキャビネット1の前方から視認できる構成としているが、一次側端子4a自体は視認できなくとも良く、一次側端子4aに電気的に接続された金具がキャビネット1の前方から視認できれば良い。結果、同様にプローブを接触させ易く、点検作業がし易い。
Claims (2)
- 前面が開口された箱状の本体と、開口された前面を閉塞する扉とを有するキャビネットに、太陽電池ストリングの出力回路を一次側端子に接続して、二次側端子がパワーコンディショナに接続される複数の開閉器が組み込まれ、
前記開閉器は、前記一次側端子或いは前記一次側端子に連結された金具が、前記扉を開けた前記キャビネットの前方から視認できるよう構成され、
前記開閉器を開操作することで、前記太陽電池ストリングを個別に前記パワーコンディショナから切り離しでき、測定器のプローブを開操作した前記開閉器の前記一次側端子或いは前記金具に接触させることで、前記太陽電池ストリングのI-V特性の測定を実施でき、
更に前記扉は下部が前記本体に蝶着されると共に、開操作した前記扉は水平な状態を維持するよう構成され、前記扉が作業台として使用可能であることを特徴とする太陽光発電用点検盤。 - 前面が開口された箱状の本体と、開口された前面を閉塞する扉とを有するキャビネットに、太陽電池ストリングの出力回路を一次側端子に接続して、二次側端子がパワーコンディショナに接続される複数の開閉器が組み込まれ、
前記開閉器は、前記一次側端子或いは前記一次側端子に連結された金具が、前記扉を開けた前記キャビネットの前方から視認できるよう構成され、
前記開閉器を開操作することで、前記太陽電池ストリングを個別に前記パワーコンディショナから切り離しでき、測定器のプローブを開操作した前記開閉器の前記一次側端子或いは前記金具に接触させることで、前記太陽電池ストリングのI-V特性の測定を実施でき、
更に前記開閉器の前面には1枚の保護カバーが配置され、
前記保護カバーは下部が前記本体に蝶着されて、開操作が可能であり、
開操作した前記保護カバーは、水平な状態を維持して作業台として使用可能であることを特徴とする太陽光発電用点検盤。
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