JP3144037U - キュービクル式高圧受電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種の機器の搬入、搬出が容易であり、点検作業が安全に実施できるキュービクル式高圧受電設備を提供する。
【解決手段】変圧器と、該変圧器のアース線と、前記変圧器を格納した筐体と、からなるキュービクル式高圧受電設備であって、前記アース線は前記変圧器の近傍に立設する柱部材に対して垂直方向、且つ前記変圧器の上端部より上方であって、前記変圧器を格納した筐体内の高圧負荷開閉器の裏側に敷設されると共に、前記変圧器側の扉の開閉によって視認されない位置に敷設される。この構成によって、作業者が筐体の扉を開閉して作業をする場合に、アース線に触れる等の危険がなく、またキュービクル筐体の増設や筐体内の変圧器などの機器の搬入及び搬出の際の作業性に優れる。
【選択図】図1

Description

本考案は、キュービクル式高圧受電設備であって、該高圧受電設備内の各種の機器の搬入及び撤去が容易であり、さらに点検作業が安全に実施できるキュービクル式高圧受電設備に関するものである。
従来のキュービクル式高圧受電設備は、図3に示すように箱状のキュービクル筐体10内に、変圧器2および高圧負荷開閉器3などの配電設備が設置されており、この変圧器2の近傍下部にアース線11が敷設されており、この変圧器2とアース線11とを繋ぐ配線の途中に第2種接地電流測定箇所が設定され、漏電の測定作業が行なわれていた。尚、本考案においてアース線11とは、接地端子で固定された金属バーを指す。
そのため、キュービクル筐体10内に変圧器2などを取り付けたり、或いはキュービクル筐体10から搬出する場合には、予めアース線11を取り外す作業を必要とし、作業効率が悪いものであった。しかもキュービクル筐体10の裏扉5を開閉して第2種接地電流測定を行なう際には、感電事故等の危険性があった。
そこで、キュービクル筐体に副扉を設け、これに対応した位置に検針作業に必要な操作器具と測定箇所を集中して配置し、主扉を開けなくても、副扉を開けるだけで作業を行なう技術が提案されている(特許文献1参照。)。
特開平09−163518号公報
しかしながら、上記実用新案登録文献1に提案されている技術は、上記した第2種接地電流測定を行なう際の安全性を考慮したものであるが、主扉を開けて作業する場合には、接地端子は変圧器の下部に敷設されているため、未だに危険性があり、またキュービクル筐体を連結する場合や、変圧器の交換の際には従来と同様に、予め接地端子を取り外す作業が必要であり時間が掛かるという問題もあった。
上記の問題点に鑑み本考案者は、キュービクル式高圧受電設備の第2種接地電流測定などの検針や点検作業において、筐体の扉を開閉して作業をする場合に、アース線に触れる等の危険がなく、またキュービクル筐体の増設や筐体内の変圧器などの機器の搬入及び搬出の際の作業性に優れたキュービクル式高圧受電設備を提供するに至った。
このため本考案のキュービクル式高圧受電設備は、変圧器と、該変圧器のアース線と、前記変圧器を格納した筐体と、からなるキュービクル式高圧受電設備であって、前記アース線は前記変圧器の近傍に立設する柱部材に対して垂直方向、且つ前記変圧器の上端部より上方であって、該変圧器の上方に設置された高圧負荷開閉器に対向して設けられたバリア板の下部に敷設されると共に、前記筐体の変圧器側扉の開閉によって視認されない位置に敷設されることを特徴とする。
本考案に係るキュービクル式高圧受電設備によれば、アース線は前記変圧器の近傍に立設する柱部材に対して垂直方向、且つ前記変圧器の上端部より上方であって、該変圧器の上方に設置された高圧負荷開閉器に対向して設けられたバリア板の下部に敷設されると共に、前記筐体の変圧器側扉の開閉によって視認されない位置に敷設されているため、第2種接地電流測定などの検針や点検作業において、筐体の扉を開閉して作業をする場合に、アース線に触れる危険がなく、また第2種接地電流測定作業が容易であるという効果を有する。
しかも、キュービクル筐体の増設や筐体内の変圧器などの機器の搬入及び搬出の際に、予めアース線を取り外す作業を必要としないため、作業性に優れるという効果を有する。
以下、本考案を実施例を示す図面を参照しながら説明するが、本考案が本実施例に限定されないことは言うまでもない。図1は、本考案のキュービクル式高圧受電設備の一実施例を示す側面説明図、図2は図1の背面説明図、図3は従来のキュービクル式高圧受電設備を示す側面説明図である。
図1、図2に示すように、本考案のキュービクル式高圧受電設備1は、箱状のキュービクル筐体10の中に、変圧器2、高圧負荷開閉器3などの配電設備が収容されている。このキュービクル筐体10の前方及び後方には夫々扉4、5が開閉可能に設けられており、上記の配電設備の操作や検針、点検はこの扉4、5を開いて行なうようになっている。
変圧器2は、キュービクル筐体10の後部扉5近傍の下部に設置され、その上方には高圧負荷開閉器3が取付フレーム6に取り付けられ、高圧ケーブル7によって外部母線から高電圧が供給される。そして高圧負荷開閉器3から高圧リード線8を介して変圧器2の1次側端子2aに接続し、さらに変圧器2の二次側端子2bから各種の計測器(図示せず)を介してキュービクル筐体10から外部負荷と接続される。ここで二次側端子2bから低圧リード線9によってアース線11と接続され、この低圧リード線を使用して第2種接地電流測定が行なわれる。
また変圧器2、高圧負荷開閉器3などには高電圧が加わっており、該変圧器2及び高圧負荷開閉器3側の扉5近傍には作業者がキュービクル筐体10の扉5を開いて前記変圧器2などに誤って触れることがないように、金属製簡易バリア12及び透明プラスチック製バリア13が設置されている。
アース線11は、銅製の金属バーからなり、変圧器2の上方で、且つ上記透明プラスチック製バリア13と連結する金属製簡易バリア12に平行に配設され、接地端子14によって取付フレームに対して垂直方向に取り付けられており、裏扉5を開閉して作業を行なう作業者からは、視認できない位置となっている。そして、上述した変圧器2の2次側端子2bとアース線11は低圧リード線9によって接続され、作業者の視線で作業ができる位置で第2種接地電流測定部15が形成される。
上記の構成によるキュービクル式高圧受電設備によれば、利用者が受電設備の点検・検針を行なう場合に、キュービクル筐体の扉を開いて、例えばクランプメータを使用して第2種接地電流を測定する際には、変圧器の上方に形成された第2種接地電流測定部15で測定が可能となるため、ほぼ利用者の目線で作業ができる。しかも、アース線11は金属製簡易バリア12に配設されているため、測定者側からは視認できない位置であり、当然触れる虞もない。
以上の構成からなる、本考案のキュービクル式高圧受電設備は、アース線は前記変圧器の近傍に立設する柱部材に対して垂直方向、且つ前記変圧器の上端部より上方であって、該変圧器の上方に設置された高圧負荷開閉器に対向して設けられたバリア板の下部に敷設されると共に、前記筐体の変圧器側扉の開閉によって視認されない位置に敷設されることによって、筐体の扉を開閉して作業をする場合に、アース線に触れる危険がなく、また第2種接地電流測定作業が容易である。しかも、キュービクル筐体の増設や筐体内の変圧器などの機器の搬入及び搬出の際に、予めアース線を取り外す作業を必要としないため、作業性に優れる。
本考案に係るキュービクル式高圧受電設備の一実施例を示す側面説明図である。 図1の背面説明図である。 従来のキュービクル式高圧受電設備を示す側面説明図である。
符号の説明
1 キュービクル式高圧受電設備
2 変圧器
2a 一次側端子
2b 二次側端子
3 高圧負荷開閉器
4、5 扉
6 取付フレーム
7 高圧ケーブル
8 高圧リード線
9 低圧リード線
10 キュービクル筐体
11 アース線
12 金属製簡易バリア
13 透明プラスチック製バリア
14 接地端子
15 第2種接地電流測定部

Claims (1)

  1. 変圧器と、該変圧器のアース線と、前記変圧器を格納した筐体と、からなるキュービクル式高圧受電設備であって、前記アース線は前記変圧器の近傍に立設する柱部材に対して垂直方向、且つ前記変圧器の上端部より上方であって、該変圧器の上方に設置された高圧負荷開閉器に対向して設けられたバリア板の下部に敷設されると共に、前記筐体の変圧器側扉の開閉によって視認されない位置に敷設されることを特徴とするキュービクル式高圧受電設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5177782B1 (ja) * 2012-11-03 2013-04-10 株式会社ヒロセー 配電盤
KR101278564B1 (ko) * 2011-04-27 2013-06-25 한국전력공사 변압기 일체형 다회로 차단기

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