JP7204217B2 - 部材運搬工具 - Google Patents
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Description
また、本発明に係る部材運搬工具では、前記一対の挟持部材の挟持部先端には、ほぼL字形状の爪部が着脱可能に装着されることも特徴とする。
そのため、本発明に係る部材運搬工具によれば、支点ネジを一対の挟持部材の複数の支点ネジ孔のいずれかに装着して挟持部間の間隔を変更することにより、サイズの異なる各種部材でも確実に掴んで搬送することができる。
本発明に係る実施形態に係る部材運搬工具1は、図1に示すようにレールRやマクラギM等のサイズの異なる各種線路部材を掴んで運搬する工具で、図1および図2等に示すように2つの挟持体11,11と、その2つの挟持体11,11を回動可能に連結する蝶ネジ12aおよび蝶ナット12bと、ワッシャ13と、各種形状および大きさの第1爪部14a~第4爪部14dと、第1爪部14a~第4爪部14dを挟持体11,11に取付けるためのボルト15aおよびナット15b等を備えている。
挟持体11,11は、図1~図3に示すように、それぞれ、一端には作業員が掴むハンドル部11aが設けられている一方、他端にはレールRやマクラギM等の各種部材を挟持する挟持部11bが設けられた部材で、ハンドル部11aと挟持部11bとの間には、支点ネジである蝶ネジ12aの軸部を通す複数の支点ネジ孔11c1が後述するように4個または6個の複数個ずつ4段で、かつ、各段毎に斜め上方にズラして設けることにより挟持幅や高さを調整可能な挟持幅・高さ調整部11cを設けている。尚、挟持体11,11は、図3(a)に示すように、例えば、高さが427.85mmで、幅が675.21mmである。
蝶ネジ12aおよび蝶ナット12bは、周知のもので、後述するように2つの挟持体11,11それぞれの挟持幅・高さ調整部11cの複数の支点ネジ孔11c1の内、掴んで搬送すべき対象であるレールRやマクラギM等の各種線路部材の大きさである幅および高さに基づいてずれか一つを選択して支点ネジとして機能する蝶ネジ12aを挿入し蝶ナット12bで締結し、2つの挟持体11,11で各種部材を挟持可能にするものである。
第1爪部14a~第4爪部14dは、掴んで搬送すべき対象であるレールRやマクラギM等の各種線路部材の大きさである幅および高さに応じて用意したもので、図3や図2(b)等に示すように挟持体11の挟持部11b先端部の通し孔11b1,11b1にボルト15aを通して反対側からナット15bで締結して挟持部11b先端部を両側から挟むように取付けて使用するものである。本実施形態では、例えば、図4~図7に示すように4種類の第1爪部14a~第4爪部14dを用意している、
次に、以上のように構成された実施形態の部材運搬工具1の使用方法について、図面を参照しながら説明する。
例えば、専用(特殊)形状の脱線防止ガイドレールR’を挟持して搬送する場合は、まず、図8(a)に示すように、挟持体11の挟持部11b先端部の通し孔11b1,11b1を介して図4(a),(b)に示す第1爪部14a,14aを装着すると共に、挟持体11,11それぞれの挟持幅・高さ調整部11c,11cの下から2段目の6つの支点ネジ孔11c1のいずれかに支点ネジである蝶ネジ12aの軸部を通し、反対側から蝶ナット12bで締結して使用する。尚、図8では、下から2段目の6つの支点ネジ孔11c1の内、ハンドル部11a側から3個目の支点ネジ孔11c1に蝶ネジ12aを通している。
尚、図1に示すように通常のレールRを挟持して搬送する場合も同様であり、挟持体11の挟持部11b先端部の通し孔11b1,11b1を介して図4(a),(b)に示す第1爪部14a,14aを装着すると共に、挟持体11,11それぞれの挟持幅・高さ調整部11c,11cの最下段の支点ネジ孔11c1に支点ネジである蝶ネジ12aの軸部を通し、反対側から蝶ナット12bで締結して使用する。尚、図1では、最下段の4つの支点ネジ孔11c1の内、ハンドル部11a側から2個目の支点ネジ孔11c1に蝶ネジ12aを通している。
通常サイズのマクラギMを挟持して搬送する場合は、図9に示すように挟持体11の挟持部11b先端部の通し孔11b1,11b1を介して図5(a),(b)に示す第2爪部14b,14bを装着すると共に、挟持体11,11それぞれの挟持幅・高さ調整部11c,11cの下から3段目、つまり上から2段目の6つの支点ネジ孔11c1のいずれかに支点ネジである蝶ネジ12aの軸部を通し、反対側から蝶ナット12bで締結して使用する。尚、図9では、上から2段目の6つの支点ネジ孔11c1の内、ハンドル部11a側から2個目の支点ネジ孔11c1に蝶ネジ12aを通している。
大判サイズのマクラギM’を挟持して搬送する場合は、図10に示すように挟持体11の挟持部11b先端部の通し孔11b1,11b1を介して図6(a),(b)に示す第3爪部14c,14cを装着すると共に、挟持体11,11それぞれの挟持幅・高さ調整部11c,11cの最上段の6つの支点ネジ孔11c1のいずれかに支点ネジである蝶ネジ12aの軸部を通し、反対側から蝶ナット12bで締結して使用する。尚、図10では、最上段の6つの支点ネジ孔11c1の内、最もハンドル部11a側の支点ネジ孔11c1に蝶ネジ12aを通している。
図11に示すようにアングル形状の脱線防止ガイドレールR”を挟持して搬送する場合は、例えば、一方の挟持体11の挟持部11b先端部の通し孔11b1,11b1を介して図4(a),(b)に示す第1爪部14aを装着する一方、他方の挟持体11の挟持部11b先端部の通し孔11b1,11b1を介して図7(a),(b)に示す第4爪部14dを装着する。そして、挟持体11,11それぞれの挟持幅・高さ調整部11c,11cの下から2段目の6つの支点ネジ孔11c1のいずれかに支点ネジである蝶ネジ12aの軸部を通し、反対側から蝶ナット12bで締結して使用する。尚、図11では、下から2段目の6つの支点ネジ孔11c1の内、ハンドル部11a側から4個目の支点ネジ孔11c1に蝶ネジ12aを通している。
以上説明したように、本発明に係る実施形態の部材運搬工具1は、一端には作業員が掴むハンドル部11a設けられている一方、他端にはレールRやマクラギM等の各種部材を挟持する挟持部11bが設けられた一対の挟持部材11,11を、それぞれのハンドル部11aと挟持部11bとの間に設けた挟持幅・高さ調整部11c,11cの複数の支点ネジ孔11c1の内、いずれかの一つの支点ネジ孔11c1を選択して蝶ネジ12aを通し、一対の挟持部材11,11それぞれの挟持部11bで各種部材を挟持するように構成したため、サイズの異なるレールRやマクラギM、脱線防止ガードレールR等の各種線路部材でも確実に掴んで搬送することができる。
11 挟持体
11a ハンドル部
11b 挟持部
11b1 通し孔
11c 挟持幅・高さ調整部
11c1 支点ネジ孔
12a 蝶ネジ(支点ネジ)
12b 蝶ナット
13 ワッシャ
14a~14d 第1爪部
14a1~14d1 爪部本体
14a11~14d11 通し孔
14a2 連結板
14b2~14d2 突起板
15a ボルト
15b ナット
R レール
R’,R” 脱線防止ガードレール
M、M’ マクラギ
F レール締結装置
Claims (2)
- 一端には作業員が掴むハンドル部が設けられている一方、他端にはレールやマクラギ等の形状やサイズの異なる各種部材を挟持する挟持部が設けられた一対の挟持部材を、それぞれの前記ハンドル部と前記挟持部との間に設けた支点ネジ孔に支点ネジを通し、前記一対の挟持部材それぞれの挟持部で前記各種部材を挟持する部材運搬工具であって、
前記一対の挟持部材には、前記支点ネジ孔が複数設けられており、
前記支点ネジは、前記一対の挟持部材の複数の前記支点ネジ孔のいずれかに装着して、前記挟持部間の間隔を変更可能に構成し、
前記一対の挟持部材では、それぞれ、前記ハンドル部と前記挟持部との間に、
複数の前記支点ネジ孔を複数個ずつ複数段で、かつ、各段毎に斜め上方にズラして設けることにより前記挟持部による挟持幅や高さを調整可能な挟持幅・高さ調整部を設けたことを特徴とする部材運搬工具。 - 請求項1記載の部材運搬工具において、
前記一対の挟持部材の挟持部先端には、ほぼL字形状の爪部が着脱可能に装着されることを特徴とする部材運搬工具。
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