JP7203636B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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開示の実施形態は、スピーカ装置に関する。
従来、電圧の印加による圧電素子の体積歪み、いわゆる逆圧電効果を利用したアクチュエータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。かかるアクチュエータは、たとえばディスプレイなどのパネルの背面に貼り付けられて駆動することによってパネルを振動させ、かかるパネルをスピーカのダイアフラムとして機能させることができる。
特開2014-127794号公報
しかしながら、上述した従来技術には、パネルの振動特性を向上させるうえで、さらなる改善の余地がある。
たとえば上述した従来技術では、体積歪みによる圧電素子の伸縮に追従させてパネルをたわませることにより、パネルを振動させるが、追従させるのではなく直接パネルを振動させるのに比べて振動の伝わり方にロスが起きやすく、逆位相の振動が生じやすい。したがって、パネルをスピーカ装置として機能させる場合、振動特性、たとえば音圧周波数特性の低下を招いていた。
また、たとえばパネルの背面への貼り付け位置が適正でない場合、効率よくパネルを振動させられず、やはり振動特性の低下を招いていた。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、パネルの振動特性を向上させることができるスピーカ装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るスピーカ装置は、パネルと、振動板と、シャーシと、振動伝達部とを備える。前記振動板は、圧電素子が取り付けられており、該圧電素子の励振により振動して前記パネルを振動させるように設けられる。前記シャーシは、前記振動板を支持する。前記振動伝達部は、前記振動板の前記圧電素子との非接触領域から延在して前記パネルの背面と当接するように設けられる。また、前記シャーシは、前記振動板の振動空間を確保しつつ、該振動板を所定位置へ位置決めする位置決め部が形成されている。
実施形態の一態様によれば、パネルの振動特性を向上させることができる。
図1は、比較例に係るディスプレイスピーカの構成の概要を示す正面模式図である。 図2は、圧電素子の駆動原理の説明図である。 図3は、比較例に係るパネルの動作説明図である。 図4は、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカの構成の概要を示す正面模式図である。 図5は、第1の実施形態に係るアクチュエータの正面模式図である。 図6は、第1の実施形態に係るアクチュエータの底面模式図である。 図7は、第1の実施形態に係るアクチュエータの側面模式図である。 図8は、比較例に係るアクチュエータのシャーシに対する取り付け方の概要を示す側面模式図である。 図9は、第1の実施形態に係るアクチュエータのシャーシに対する取り付け方の概要を示す側面模式図である。 図10は、第1の実施形態に係るアクチュエータの配置例を示す図である。 図11は、第1の実施形態に係るアクチュエータの動作説明図である。 図12は、第1の実施形態に係る位置決め部の構成例を示す図(その1)である。 図13は、第1の実施形態に係る位置決め部の構成例を示す図(その2)である。 図14は、第1の実施形態に係る位置決め部の構成例を示す図(その3)である。 図15は、変形例に係る位置決め部の構成例を示す図(その1)である。 図16は、変形例に係る位置決め部の構成例を示す図(その2)である。 図17は、変形例に係る位置決め部の構成例を示す図(その3)である。 図18は、第2の実施形態に係るディスプレイスピーカの構成の概要を示す正面模式図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するスピーカ装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、アクチュエータが、たとえばバックライトが不要な有機EL(organic electro-luminescence)ディスプレイ等のディスプレイパネルに設けられ、かかるディスプレイをディスプレイスピーカとして機能させる場合を例に挙げて説明を行う。ディスプレイスピーカは、スピーカ装置の一例に相当する。
また、以下の説明に用いる各図面には、説明を分かりやすくするために、3次元の直交座標系を図示する場合がある。かかる直交座標系では、後述するパネル、圧電素子、振動板といった板状部材の主面方向をXY平面方向とし、これら板状部材の厚み方向をZ軸方向としている。
なお、「主面」とは、板状部材の厚み方向に沿った面である側面を除いた、板状部材の表裏の主たる面のことを指し、主面方向は、その主面の平面方向を指す。また、以下では、Z軸の正方向から視た場合を正面方向として説明を進める。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態から説明するが、それに先立ち、比較例に係るディスプレイスピーカ10’の構成の概要について説明する。図1は、比較例に係るディスプレイスピーカ10’の構成の概要を示す正面模式図である。また、図2は、圧電素子PZの駆動原理の説明図である。なお、図2は、圧電素子PZの厚みを誇張して表している。また、図3は、比較例に係るパネルPの動作説明図である。
図1に示すように、比較例に係るディスプレイスピーカ10’は、パネルPと、圧電素子PZとを備える。パネルPは、たとえば有機ELディスプレイのディスプレイパネルである。
圧電素子PZは、いわゆるピエゾ素子(piezoelectric element)であって、特定のセラミック等の圧電体を2枚の電極で挟んだ素子を基本として、たとえばユニモルフ型といった各種の構造を有する。
かかる圧電素子PZは、比較例に係るディスプレイスピーカ10’にあっては、パネルPの背面にたとえば2つ、パネルPの全面に対する対称位置に貼り付けて設けられる。そして、ディスプレイスピーカ10’は、これら圧電素子PZに電圧を印加すると圧電体が変形する現象、いわゆる逆圧電効果を利用してパネルPを振動させ、パネルPをダイアフラムとして音響を出力させる。
具体的には、図2に示すように、圧電素子PZは、たとえば厚み方向であるZ軸方向に予め分極処理が施されており、かかる分極方向に外部から電圧が印加されると、素子全体が分極方向に伸縮し、厚みが増減する。
ただし、体積は変化しないため、圧電素子PZは、たとえば分極方向に伸長すると(図中の矢印201参照)、分極方向に垂直なX軸方向に収縮する(図中の矢印202参照)。また、圧電素子PZは、たとえば分極方向に収縮すると(図中の矢印203参照)、分極方向に垂直なX軸方向に伸長する(図中の矢印204参照)。
このように伸縮する圧電素子PZは、比較例に係るディスプレイスピーカ10’にあっては、上述のようにパネルPの背面に貼り付けられているが、パネルP自体は伸縮しない。このため、図3に示すように、圧電素子PZの伸縮(図中の矢印301,302参照)は、伸縮しないパネルP全体をたわませる力となる。すなわち、圧電素子PZとパネルPの伸縮差でパネルPに振動が発生することとなる。
ところが、このように圧電素子PZの伸縮に追従させてパネルPをたわませることによりパネルPを振動させた場合、振動の伝わり方にロスが起きやすく、逆位相の振動が生じやすい。したがって、比較例に係るディスプレイスピーカ10’によれば、かかる逆位相の振動による音響の打ち消しで、音圧周波数特性の低下を招きやすい。
そこで、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10は、アクチュエータ11により、パネルPを振動させることとした。アクチュエータ11は、振動板111と、圧電素子PZと、振動伝達部112とを備える。
振動板111は、主面がパネルPの背面と略平行となるように配置される。圧電素子PZは、振動板111の主面の少なくとも片方に設けられる。振動伝達部112は、振動板111から圧電素子PZに接触することなく延在してパネルPの背面と当接するように設けられる。
第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10の構成例について、より具体的に説明する。図4は、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10の構成の概要を示す正面模式図である。また、図5は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11の正面模式図である。また、図6は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11の底面模式図である。また、図7は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11の側面模式図である。
図4に示すように、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10は、アクチュエータ11を備える。アクチュエータ11は、パネルPの背面のたとえば中央部に1つ設けられる。
具体的に、アクチュエータ11は、図5~図7に示すように、振動板111と、圧電素子PZと、振動伝達部112とを備える。振動板111は、たとえば長手方向をY軸方向、短手方向をX軸方向とした板状部材であって、ガラスエポキシ等を素材として形成される。
圧電素子PZは、図5~図7に示すように、振動板111の延在方向に沿わせつつ、たとえば振動板111の主面の両面に設けられる。圧電素子PZは、接着材料、たとえば接着剤や、両面テープ等を用いて振動板111に貼り付けられる。
なお、振動板111は、その主面の面積が、圧電素子PZの主面の面積よりも大きくなるように設けられている。このため、図5に示すように、振動板111は、圧電素子PZが設けられた状態においては、圧電素子PZの周囲に圧電素子PZとの非接触領域(以下、「マージン領域」と言う場合がある)が形成されることとなる。
振動伝達部112は、パネルPの背面と対向する側の振動板111の主面において、マージン領域から延在してパネルPの背面と当接するように設けられる。たとえば振動伝達部112は、図5~図7に示すように、ブリッジ状、言い換えればXZ平面による縦断面視で略コの字状となるように形成され、振動板111の長手方向における中央部に1つ設けられる。
なお、図5~図7に示すように、振動伝達部112は、ブリッジ状に形成されるにあたり、たとえば横架部112aと、1対の脚部112bとの3つの部材から構成される。
このように構成されたアクチュエータ11は、後述するようにディスプレイスピーカ10の筐体のシャーシCとパネルPとの間に介在するように設けられる。ここで、アクチュエータ11のシャーシCに対する取り付け方の概要について、図8および図9を用いて説明する。
図8は、比較例に係るアクチュエータ11のシャーシCに対する取り付け方の概要を示す側面模式図である。また、図9は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11のシャーシCに対する取り付け方の概要を示す側面模式図である。
アクチュエータ11をシャーシCに対して取り付ける場合、振動板111が阻害されることなく振動できる空間(以下、「振動空間」と言う場合がある)を確保する必要がある。したがって、たとえば図8に示すように、振動空間を確保するスペーサとして機能する支持部113によって、振動板111の長手方向(Y軸方向)両端部のマージン領域(図中のM1部参照)をそれぞれ支持することが考えられる。
かかる場合、支持部113は、接着材料A、たとえば接着剤や、両面テープ等を用いて、シャーシCおよびM1部との間に固定される。ただし、かかる場合、部品点数が増えることや接着材料Aの2層の使用により、コストアップや振動特性の低下を招くことが懸念される。また、たとえば、組み立ての際の作業ミス等により、シャーシCに対するアクチュエータ11の取り付け位置が適正でなかった場合、効率よくパネルPを振動させられず、やはり振動特性の低下を招くおそれがある。
そこで、図9に示すように、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10は、シャーシCに対し、適正な所定位置へアクチュエータ11を位置決めする位置決め部C1を設けることとした。
具体的には、位置決め部C1は、シャーシCにおける所定位置に、シャーシCからたとえば突出させて設けられる。かかる所定位置は、たとえばアクチュエータ11がパネルPを最も効率よく振動させることができるアクチュエータ11の取り付け位置であり、実験等によって予め設定される。また、位置決め部C1は、上述した振動板111のM1部に対応させてたとえば2つ設けられる。
アクチュエータ11は、かかるM1部を、接着材料Aを用いてシャーシCに固定することによって、シャーシCの適正な所定位置へ取り付けられることとなる。また、アクチュエータ11は、位置決め部C1がシャーシCから突出させて設けられていることによって、上述の振動空間を確保することができる。これにより、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10によれば、パネルPの振動特性を向上させるのに資することができる。
なお、位置決め部C1のより具体的な構成例については、図12~図17を用いた説明で後述する。
次に、図10は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11の配置例を示す図である。また、図11は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11の動作説明図である。既に述べたように、アクチュエータ11は、シャーシCとパネルPとの間に介在するように設けられる。
具体的には、図10に示すように、アクチュエータ11は、ディスプレイスピーカ10のシャーシCとパネルPとの間に介在するように設けられ、位置決め部C1は、上述の振動空間を確保しつつ振動板111を支持する。一方で、振動伝達部112は、図中のM2部に示すように、パネルPの背面に当接するように設けられる。
そして、このように配置されたアクチュエータ11において、図11に示すように、振動板111の主面の両面に設けられた圧電素子PZは、駆動時に、かかる両面で互いに位相が逆となるように電圧が印加される。すなわち、1対の圧電素子PZは、一方がY軸方向に沿って伸長しているときは、他方がY軸方向に沿って収縮するように駆動される(図中の矢印1101,1102参照)。
これにより、圧電素子PZの伸縮に追従して振動板111をよりたわみやすくすることができ、アクチュエータ11の駆動力を増加させることができる。
また、振動伝達部112は、パネルPの背面に当接していることによって、圧電素子PZの長手方向(Y軸方向)に沿った圧電素子PZの伸縮を、面直方向(Z軸方向)の振動に変換してパネルPの背面に伝達する(図中の矢印1103参照)。
言い換えれば、振動伝達部112は、振動板111が圧電素子PZの伸縮に追従してたわむことで面直方向に変換される振動を、振動板111の中央部において集約してパネルPの背面に伝達する。
これにより、パネルPにおいて逆位相の振動が生じるのを軽減することができる。すなわち、パネルPの音圧周波数特性を向上させることができる。
次に、第1の実施形態に係る位置決め部C1のより具体的な構成例について、図12~図14を用いて説明する。図12~図14は、第1の実施形態に係る位置決め部C1の構成例を示す図(その1)~(その3)である。
図12に示すように、位置決め部C1は、シャーシCにおける所定位置に、上述したようにシャーシCから突出させて設けられる。すなわち、位置決め部C1は、シャーシCからパネルPへ向けて突出した凸部として形成される。
なお、位置決め部C1は、図9に示した2つのM1部(振動板111の長手方向両端部のマージン領域)を支持できるように、たとえば図12に示すように、M1部に該当する位置でX軸方向に平行に延在する2つの凸部として形成することができる。
また、同様に2つのM1部を支持できるように、位置決め部C1は、たとえば図13に示すように、M1部を支持するX軸方向に平行な上下2辺と、振動板111の短手方向の寸法よりも間隔が大きくY軸方向に平行な左右2辺とからなる枠体状の凸部として形成することができる。
なお、図12および図13のいずれの場合も、位置決め部C1の突出する寸法hは、図14に示すように、振動板111の振動を阻害しない上述の振動空間のクリアランスiが確保可能な寸法である。
ちなみに、クリアランスiは、Z軸の負方向へ向けた振動板111の最大変位量よりも大きく、寸法hは、かかるクリアランスiよりも大きくなるように設けられる。また、2つの位置決め部C1の間の長さlは、圧電素子PZの長手方向(Y軸方向)の寸法よりも大きく、振動板111の長手方向(Y軸方向)の寸法よりも小さくなるように設けられる。
このように位置決め部C1を構成することによって、シャーシCに対し、アクチュエータ11を、振動空間のクリアランスiを確保しつつ適正な所定位置へ容易に取り付けることが可能となる。したがって、パネルPの振動特性を向上させるのに資することができる。
(位置決め部C1の変形例)
ところで、これまでは、位置決め部C1がシャーシCからパネルPへ向けて突出した凸部として形成される例を挙げたが、この限りではなく、シャーシCに対して凹んだ凹部として形成されてもよい。かかる変形例について、図15~図17を用いて説明する。
図15~図17は、変形例に係る位置決め部C2の構成例を示す図(その1)~(その3)である。図15および図16に示すように、位置決め部C2は、シャーシCにおける所定位置に、シャーシCに対し凹ませて設けられた凹部として形成される。
かかる場合、図15に示すように、アクチュエータ11は、位置決め部C2の縁部に接着材料Aを用いてM1部を固定することによって、シャーシCに対し固定されることとなる。
なお、位置決め部C2の凹む寸法dは、図17に示すように、上述の振動空間のクリアランスiが確保可能な寸法である。すなわち、寸法dは、かかるクリアランスiよりも大きくなるように設けられる。また、位置決め部C2の長手方向(Y軸方向)の長さlは、図14に示した長さlと同様である。
このように位置決め部C2を構成することによって、シャーシCに対し、アクチュエータ11を、振動空間のクリアランスiを確保しつつ適正な所定位置へ容易に取り付けることが可能となる。したがって、パネルPの振動特性を向上させるのに資することができる。
上述してきたように、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10(「スピーカ装置」の一例に相当)は、パネルPと、振動板111と、シャーシCとを備える。振動板111は、圧電素子PZが取り付けられており、かかる圧電素子PZの励振により振動してパネルPを振動させるように設けられる。シャーシCは、振動板111を支持する。また、シャーシCは、振動板111の振動空間を確保しつつ、かかる振動板111を所定位置へ位置決めする位置決め部C1,C2が形成されている。
したがって、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10によれば、パネルPの振動特性を向上させることができる。
また、振動板111は、少なくとも両端部に圧電素子PZとの非接触領域が形成されており、位置決め部C1,C2は、上記両端部の非接触領域を支持するように形成される。したがって、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10によれば、阻害することなく圧電素子PZを励振させることができる。すなわち、パネルPの振動特性を向上させることができる。
また、位置決め部C1,C2は、予め設定された、振動板111によってパネルPが最大効率で振動する上記所定位置で振動板111を支持可能な位置に形成される。したがって、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10によれば、パネルPを効率よく振動させることが可能となる。すなわち、パネルPの振動特性を向上させることができる。
また、位置決め部C1,C2は、シャーシCからパネルPへ向けて突出した凸部、または、シャーシCに対し凹んだ凹部として形成されることによって、振動空間を確保する。したがって、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10によれば、振動空間を確保しつつ振動板111を振動させることができる。すなわち、パネルPの振動特性を向上させることができる。
また、位置決め部C1,C2は、凸部として突出する寸法、または、凹部として凹む寸法が、振動板111の最大変位量よりも大きい。したがって、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10によれば、阻害することなく振動板111を振動させることができる。すなわち、パネルPの振動特性を向上させることができる。
また、位置決め部C1は、平行に延在する複数の凸部として形成される。また、位置決め部C1は、枠体状の凸部として形成される。したがって、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10によれば、アクチュエータ11の取り付け位置を作業者に明示し、取付ミスを防止することができ、パネルPの振動特性を向上させるのに資することができる。
また、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10は、振動板111の上記非接触領域から延在してパネルPの背面と当接するように設けられる振動伝達部112をさらに備える。したがって、第1の実施形態に係るディスプレイスピーカ10によれば、パネルPにおいて逆位相の振動が発生するのを軽減し、パネルPの振動特性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
図18は、第2の実施形態に係るディスプレイスピーカ10Aの構成の概要を示す正面模式図である。これまでは、アクチュエータ11が、たとえばパネルPの背面の中央部に1つ設けられる例を説明したが、この限りではない。
すなわち、図18に示すように、ディスプレイスピーカ10Aは、たとえばパネルPの長手方向(X軸方向)の両端部付近にそれぞれアクチュエータ11を設けることができる。
これにより、たとえば音響のステレオフォニック再生が可能となる。なお、ディスプレイスピーカ10Aを車両の車室に搭載する場合、たとえばインストゥルメントパネル(計器盤)の両端部付近にそれぞれアクチュエータ11を設けることにより、ドライバに対し、効果的な音響のステレオフォニック再生を提供することが可能となる。
なお、上述した各実施形態では、圧電素子PZが、振動板111の主面の両面に設けられることとしたが、少なくとも片面に設けられていればよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10,10A ディスプレイスピーカ
11 アクチュエータ
111 振動板
112 振動伝達部
112a 横架部
112b 脚部
A 接着材料
C シャーシ
C1,C2 位置決め部
P パネル
PZ 圧電素子

Claims (7)

  1. パネルと、
    圧電素子が取り付けられており、該圧電素子の励振により振動して前記パネルを振動させるように設けられた振動板と、
    前記振動板を支持するシャーシと
    前記振動板の前記圧電素子との非接触領域から延在して前記パネルの背面と当接するように設けられる振動伝達部と
    を備え、
    前記シャーシは、
    前記振動板の振動空間を確保しつつ、該振動板を所定位置へ位置決めする位置決め部が形成されている
    ことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記振動板は、
    少なくとも両端部に前記圧電素子との非接触領域が形成されており、
    前記位置決め部は、
    前記両端部の前記非接触領域を支持するように形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記位置決め部は、
    予め設定された、前記振動板によって前記パネルが最大効率で振動する前記所定位置で前記振動板を支持可能な位置に形成される
    ことを特徴とする請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記位置決め部は、
    前記シャーシから前記パネルへ向けて突出した凸部、または、前記シャーシに対し凹んだ凹部として形成されることによって、前記振動空間を確保する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のスピーカ装置。
  5. 前記位置決め部は、
    前記凸部として突出する寸法、または、前記凹部として凹む寸法が、前記振動板の最大変位量よりも大きい
    ことを特徴とする請求項4に記載のスピーカ装置。
  6. 前記位置決め部は、
    平行に延在する複数の前記凸部として形成される
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のスピーカ装置。
  7. 前記位置決め部は、
    枠体状の前記凸部として形成される
    ことを特徴とする請求項4、5または6に記載のスピーカ装置。
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