JP7203559B2 - 沈殿池 - Google Patents
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Description
本発明によれば、傾斜沈降装置の流入側の面における上流側領域に流入する原水の流入量を整流部材によって規制することで流入側の面の上流側領域及び下流側領域から均等に傾斜沈降装置に原水が流入するため、上流側領域で傾斜沈降装置に原水の短絡流が流入することを抑制できて、沈降されないフロックが傾斜沈降装置の流出側から集水トラフに流入することを抑制でき、原水の処理性を向上させることができる。
これによると、傾斜沈降装置の流入側の面における上流側領域に設けた整流部材の孔部を原水が通過して傾斜沈降装置に流入し、整流部材に衝突する原水は下流側領域に流れて傾斜沈降装置に流入するため、傾斜沈降装置の流入側の面に均等に流入する。
整流板を波型に形成することで高強度になり、整流板を支持する箇所が少なくなり取付が容易になる。この整流部材には、傾斜沈降装置の傾斜管または傾斜板間を通過する原水からフロックが沈降分離し底部に堆積する。
原水から沈降したフロックは整流部材に堆積して沈殿物となり、除去手段によって落下させて排出する。
整流部材に沈降して堆積した沈殿物を、整流部材を駆動装置によって下方に回動させて傾斜させたり、整流部材を水平方向や上下方向に振動させたりすることで、落下させて排出する。
水流噴射装置で水流を噴射させることで、整流部材に堆積した沈殿物を落下させて排出させる。
しかも、整流部材によって上流側領域からの流入を阻止された原水は下流側領域から傾斜沈降装置に流入するため、均等に流入させることができて原水の処理性が向上する。
図1乃至図7は、本発明の第一実施形態に係る沈殿池1を示すものである。
図1及び図2に示す沈殿池1においては、原水を通過させる多数の流入孔を有する整流壁2の下流側で、沈殿池1の上部に設けた集水トラフ7の下方に傾斜沈降装置3が設置されている。傾斜沈降装置3は例えば多数の傾斜管4(または傾斜板)が互いに密接して縦横に配列され、各傾斜管(または傾斜板間)4はそれぞれ互いに仕切られた原水の流路を形成し、垂直方向に対して上部が整流壁2側に傾斜した姿勢で配列されている。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、傾斜沈降装置3の流入側端部に設けられた仕切り壁9の下部に、下面3aに対向して短絡流の流入を抑制する整流板10が上流側領域Aに設置されている。整流板10は傾斜沈降装置3の上流側領域Aに流入する原水の短絡流を抑制するものであるため、下面3aの長手方向長さLの1/4~1/2の長さに設定されている。整流板10は下流側領域Bには設置されていない。整流板10の長さは、整流壁2を通過した原水の流速及び温度により決定すればよく、例えば下面3aの長手方向長さLの1/4~1/3の長さが良い。
整流板10は頂部10aにその長手方向に沿って所定間隔で第一孔部12が形成されている。第一孔部12の形状は任意に設定できるが、図3に示す例では円形の孔が形成されている。底部10bにはその長手方向に沿って所定間隔で第二孔部13が形成されている。第二孔部13は第一孔部12より開口面積が大きく、その形状は任意に設定できるが、図3に示す例では略長方形の孔が形成されている。傾斜面10cには孔を設けても設けなくてもよく、図3に示す例では孔は形成されていない。整流板10は例えばパンチングメタルによって第一孔部12、第二孔部13が形成されているが、孔部の加工方法はどのような方法でもよい。
このように整流板10の第一孔部12、第二孔部13によって傾斜沈降装置3への原水の流入量を制限することで、短絡流を抑制している。整流板10の第一孔部12、第二孔部13から流入する原水は傾斜沈降装置3の傾斜管4を通過する際、フロックが沈降分離させられ、整流板10の底部10bに堆積する。整流板10の底部10bに堆積した沈殿物(沈殿物)は次に示すいずれかの除去手段によって除去される。
通常の状態において、フロート16には吸排気装置17によって空気が充填されており、その浮力で整流板10が傾斜沈降装置3の下面3aに対向して略水平に保持されている。そして、整流板10の底部10bに沈殿物が所定量以上堆積された状態になると、吸排気装置17によってフロート16の空気を抜いて自重でヒンジ部15を中心に斜め下方に回動させ、底部10bに堆積した沈殿物を下方に排出させる。なお、フロート16に代えて駆動モータによって整流板10を回転させてもよい。この場合、駆動モータ等の駆動力をリンク機構を介して整流板10に伝達し、回転させるのが良い。
図5において、整流板10は傾斜沈降装置3の下面3aに支持杆18やワイヤー等で垂下して支持されている。整流板10の一端部にはワイヤー19が接続され、ワイヤー19は仕切り壁9にアーム20で連結された仲介ローラR1、R2を介して上方に設置した正逆回転可能な駆動モータMに接続されている。これらは駆動装置を構成する。
そして、駆動モータMを正逆回転させることで、ワイヤー19を短い周期で押したり引いたりして整流板10を水平方向に振動させる。これによって、整流板10の底部10bに堆積した沈殿物を第二孔部13や底部10bの端部等から落下させて排出する。
図6において、整流板10は一端が駆動モータMに接続されたワイヤー19の他端に接続されている。ワイヤー19は傾斜沈降装置3の下面3aに支持された仲介ローラR3と仲介ローラR4によって方向を変換させて移動可能にガイドされている。これらは駆動装置である。
そして、駆動モータMを正逆回転させることで、ワイヤー19を短い周期で押したり引いたりして整流板10を上下方向に振動させる。これによって、整流板10の底部10bに堆積した沈殿物を第二孔部13や底部10bの端部等から落下させて排出する。
図7において、整流板10の各底部10bに堆積される沈殿物に対向する位置に水流噴射装置21がそれぞれ設置されている。整流板10の各底部10bに沈殿物が所定量以上堆積された状態で水流噴射装置21を作動して圧力水を各底部10bに吐出することで沈殿物を吹き飛ばし、各底部10bから落下させて排出する。
なお、除去手段は上記したものに限るものではない。例えば、整流板10に振動発生器を取り付けて振動によって沈殿物を除去しても良い。
図1に示す沈殿池1において、整流壁2の流入孔を通過する原水は例えば流速0.6m/min程度で流れ、傾斜沈降装置3の下面3a側から各傾斜管4内に流入する。しかも、沈殿池1内の比較的低温の原水に対して整流壁2の流入孔を通過する新たな原水の温度が夏場等で高温である場合、水温差による密度流が発生して平均流速よりも高速の水流になり密度流が発生する。更に、傾斜沈降装置3の下面3aでは上流側領域Aの方が下流側領域Bよりも原水の流入量が多く、短絡流になり易い。
そして、各傾斜管4内の水路で原水中のフロックが沈降分離され、上流側領域Aでは整流板10の底部10bの領域に落下する。原水からフロックを分離した処理水は十分に浄化されて清澄水として上澄み層5に送られる。このように整流板10により、上流側領域Aの一部の傾斜管4内を原水が集中的に上昇することを防止し、フロックを含む原水が上澄み層5から集水トラフ7に送られることを防止できる。そして、上澄み層5に送られた清澄水は集水トラフ7に流入して次の工程に送られる。
整流板10の底部10bに堆積する沈殿物が所定量以上になった場合、図4に示す第一の除去手段14Aにより、整流板10のフロート16内の空気が吸排気装置17に排気される。すると、フロート16の浮力が低下するため、重量によって整流板10がヒンジ部15を中心に下方に回動して傾斜し、底部10bに堆積した沈殿物が底部10bの長手方向に沿って滑り落ちて下方に排出される。その後、吸排気装置17からフロート16内に空気を充填することで、整流板10を水平位置まで戻すことができる。
また、原水から沈降分離したフロックは沈殿物として整流板10の底部10bに堆積され、フロート16及び吸排気装置17等の第一の除去手段14Aから第四の除去手段14Dのいずれかによって排出できる。しかも、整流板10は波型または山型に形成したため、高強度に形成できる。
本実施形態による整流板25を傾斜沈降装置3の下面3aの上流側領域Aに設置することで、上流側領域Aでの多量の原水による短絡流の発生を防止してフロックを沈降分離することができる。しかも、原水を傾斜沈降装置3の下面3a全域に均等に分散して傾斜沈降装置3の各傾斜管4内に流入させて上昇でき、沈降されないフロックを含む原水が集水トラフ7に侵入することを防止できる。
また、整流板10、25の孔部を上流側から下流側に向かって順次大きくして配置しても良い。さらに、整流板10、25の孔部を上流側から下流側に向かって順次多くして配置しても良い、これにより原水の通過水量を上流側から下流側に向かって多くすることができ、特に整流板10、25が長い場合には有効で、傾斜沈降装置3に流入する原水を高精度に均一化することができる。
また、整流板10、25は整流部材に含まれる。
3 傾斜沈降装置
3a 下面
4 傾斜管
6 阻流板
7 集水トラフ
10、25 整流板
10a 頂部
10b 底部
10c 傾斜面
12、26 第一孔部
13、27 第二孔部
14A、14B、14C、14D 除去手段
16 フロート
17 吸排気装置
19 ワイヤー
21 水流噴射装置
A 上流側領域
B 下流側領域
M 駆動モータ
Claims (3)
- 沈殿池内に設けられていて原水を通過させてフロックを沈降させる傾斜沈降装置と、
前記傾斜沈降装置の流出側に設けられていて原水を処理した処理水を取水する集水トラフと、
前記傾斜沈降装置の流入側の面における上流側領域に配設されていて原水の流入量を規制する整流部材と、
を備え、
前記整流部材は、堆積した沈殿物を排出するための除去手段を備え、
前記除去手段は、前記整流部材に堆積した沈殿物を除去する水流噴射装置を備えていることを特徴とする沈殿池。 - 前記整流部材には原水を流入させる孔部が形成されている請求項1に記載された沈殿池。
- 前記整流部材は、頂部と底部を交互に形成した波型に形成された整流板である請求項1または2に記載された沈殿池。
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