JP7203158B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、基板処理装置に関する。
インプリント用テンプレート、フォトリソグラフィ用マスク基板、半導体ウェーハなどの基板の表面には、微細な凹凸部が設けられている。
ここで、基板の表面に付着したパーティクルなどの汚染物を除去する方法として、超音波洗浄法や二流体スプレー洗浄法などが知られている。しかしながら、基板に超音波を加えたり、基板の表面に流体を噴射したりすれば、基板の表面に形成された微細な凹凸部が破損するおそれがある。また、近年においては凹凸部の微細化が進み、凹凸部がさらに破損しやすくなっている。
そこで、基板の表面に付着した汚染物を除去する装置として、凍結洗浄装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この様な凍結洗浄装置には、基板を吸着保持する円板状部材と、円板状部材に保持された基板の表面に純水を供給する純水供給ノズルと、円板状部材の、基板が保持される側とは反対側の面に冷却媒体を供給する冷却ノズルと、が設けられている。この場合、凍結洗浄が行われるのは、純水が供給される基板の表面であり、純水が供給されない基板の裏面は凍結洗浄が行われない。
近年においては、基板の裏面に付着したパーティクルなどの汚染物をも除去することが求められている。この場合、基板の表面を凍結洗浄した後に、基板を反転させて、基板の裏面を凍結洗浄すれば、基板の裏面に付着したパーティクルなどの汚染物をも除去することができる。ところが、この様にすると、装置の構成が複雑となり、また、基板の洗浄に要する時間が長くなる。
そこで、基板の表面および裏面を順次洗浄することができる基板処理装置の開発が望まれていた。
特開平11-31673号公報
本発明が解決しようとする課題は、基板の表面および裏面を順次洗浄することができる基板処理装置を提供することである。
実施形態に係る基板処理装置は、略円板状を呈し、中央部分に孔を有する載置台と、前記載置台の側面に接触し、前記載置台を回転させるローラと、前記載置台に設けられ、基板を保持する複数の保持ピンと、前記基板の、前記載置台側とは反対側の第1の面に第1の液体を供給する第1の液体ノズルと、前記第1の液体ノズルの位置を移動させる第1の駆動部と、前記載置台の前記孔から、前記基板の、前記載置台側の第2の面に第2の液体を供給する第2の液体ノズルと、前記第2の液体ノズルの位置を移動させる第2の駆動部と、前記載置台の前記孔から、前記第2の面に冷却ガスを供給する冷却ノズルと、前記冷却ノズルの位置を移動させる第3の駆動部と、前記第1の駆動部、前記第2の駆動部、および前記第3の駆動部を制御するコントローラと、を備えている。前記第2の面に前記冷却ガスを供給する場合には、前記コントローラは、前記第3の駆動部を制御して、前記冷却ノズルを前記第2の面の下方に配置し、前記第2の駆動部を制御して、前記第2の液体ノズルを前記第2の液体ノズルの退避位置に移動させる。または、前記第2の面に前記第2の液体を供給する場合には、前記コントローラは、前記第2の駆動部を制御して、前記第2の液体ノズルを前記第2の面の下方に配置し、前記第3の駆動部を制御して、前記冷却ノズルを前記冷却ノズルの退避位置に移動させる。
本発明の実施形態によれば、基板の表面および裏面を順次洗浄することができる基板処理装置が提供される。
本実施の形態に係る基板処理装置を例示するための模式図である。 冷却部、第1液体供給部、および第2液体供給部の構成と配置を例示するための模式平面図である。 基板処理装置の作用を例示するためのタイミングチャートである。 凍結洗浄工程(表面洗浄工程)、裏面洗浄工程、および乾燥工程における温度変化を例示するためのグラフである。 搬入工程、および搬出工程を行う際のノズルの配置を例示するための模式図である。 凍結洗浄工程を行う際のノズルの配置を例示するための模式図である。 裏面洗浄工程を行う際のノズルの配置を例示するための模式図である。 乾燥工程を行う際のノズルの配置を例示するための模式図である。 他の実施形態に係る基板処理装置を例示するための模式断面図である。 (a)は、載置部の模式平面図である。(b)は、他の実施形態に係る保持ピンカバーの模式平面図である。 他の実施形態に係る基板処理装置を例示するための模式断面図である。 他の実施形態に係る基板処理装置を例示するための模式断面図である。 (a)は、載置部の模式平面図である。(b)は、他の実施形態に係る保持ピンカバーの模式平面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
以下に例示をする基板100は、例えば、半導体ウェーハ、インプリント用テンプレート、フォトリソグラフィ用マスク基板、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)に用いられる板状体などとすることができる。
ただし、基板100の用途はこれらに限定されるわけではない。
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置1を例示するための模式図である。
図1に示すように、基板処理装置1には、載置部2、冷却部3、第1液体供給部4、第2液体供給部5、筐体6、送風部7、排気部8、およびコントローラ9が設けられている。
載置部2は、載置台21、保持ピン22、昇降部23、および回転部24を有する。
載置台21は、筐体6の内部に回転可能に設けられている。載置台21は、例えば、略円板状を呈し、側面21cがテーパ面となっている。載置台21の中央部分には、載置台21の厚み方向を貫通する孔21aが設けられている。
また、載置台21の厚み方向を貫通する複数の孔21bが設けられている。例えば、複数の孔21bは、基板100の周縁に沿って設けることができる。例えば、基板100の平面形状が円の場合には、基板100の中心を中心とする円周上に複数の孔21bを等間隔で設けることができる。例えば、基板100の平面形状が四角形の場合には、基板100の角部の近傍に孔21bを設けることができる。
複数の孔21bは、基板100側の開口径が、基板100側とは反対側の開口径よりも大きい段付き孔とすることができる。孔21bの内部には、保持ピン22が移動可能に設けられている。
保持ピン22は、複数設けられ、基板100の側面100aと、基板100の裏面100b(第2の面の一例に相当する)の縁に接触することができる。すなわち、複数の保持ピン22は、載置台21に設けられ、基板100を保持する。基板100を複数の保持ピン22に保持させる際には、基板100の表面100c(第1の面の一例に相当する)が、載置台21側とは反対の方を向くようにする。
保持ピン22は、柱状を呈し、ガイド部22a、支持部22b、保持部22c、および緩衝部22dを有することができる。ガイド部22a、支持部22b、および保持部22cは、一体に形成することができる。ガイド部22a、支持部22b、および保持部22cは、例えば、ステンレスなどの金属から形成することができる。
ガイド部22aは、円柱状を呈し、孔21bの内部に設けることができる。ガイド部22aと、孔21bの、基板100側とは反対側の部分の内壁と、の間には僅かな隙間が設けられ、ガイド部22a(保持ピン22)が孔21bに沿って移動可能となっている。
支持部22bは、円柱状を呈し、ガイド部22aの一方の端部に設けることができる。支持部22bの直径寸法は、ガイド部22aの直径寸法よりも大きくすることができる。支持部22bの、ガイド部22a側とは反対側の端部はテーパ面となっている。支持部22bの端部がテーパ面となっていれば、保持ピン22が、基板100の裏面100bの縁に接触し、基板100の裏面100bに接触しないようにすることが容易となる。
保持部22cは、円柱状を呈し、支持部22bの、ガイド部22a側とは反対側の端部に設けることができる。保持部22cの直径寸法は、支持部22bの直径寸法よりも小さくすることができる。保持部22cの、先端はテーパ面となっている。保持部22cの先端がテーパ面となっていれば、複数の保持ピン22が設けられた領域に、基板100を上方から挿入するのが容易となる。
緩衝部22dは、円柱状を呈し、ガイド部22aの、支持部22b側とは反対側の端部に設けられている。緩衝部22dの先端は、例えば、半球状とすることができる。緩衝部22dは、例えば、シリコンゴムなどの弾性体から形成することができる。緩衝部22dは、例えば、ガイド部22aの端部に接着することができる。
保持ピン22を孔21bの内部に装着した際には、支持部22bの、ガイド部22a側の端部が、孔21bの段付き部分の底面と接触する。そのため、載置台21に対する複数の保持ピン22の位置、ひいては、載置台21に対する基板100の位置が略一定となる。また、複数の保持ピン22(保持部22c)が基板100の側面100aと接触するので、基板100が回転した際に、遠心力により基板100の位置がズレるのを抑制することができる。
昇降部23は、プッシャ23a、および駆動部23bを有することができる。
プッシャ23aは、筐体6の内部に設けることができる。プッシャ23aは、複数の保持ピン22と対向する位置に設けることができる。プッシャ23aは、例えば、平面形状が環状の板状体とすることができる。前述したように、複数の保持ピン22の配置は、基板100の平面形状および平面寸法に応じて変更される。そのため、プッシャ23aの平面形状および平面寸法は、基板100の平面形状および平面寸法(複数の保持ピン22の配置)に応じて変更することができる。例えば、基板100の平面形状が円の場合には、プッシャ23aの平面形状は、円環状とすることができる。例えば、基板100の平面形状が四角形の場合には、プッシャ23aの平面形状は、四角形の環状とすることができる。
駆動部23bは、筐体6の外部に設けることができる。駆動部23bは、昇降方向におけるプッシャ23aの位置を移動させる。駆動部23bは、プッシャ23aを昇降させることができるものであれば特に限定はない。駆動部23b、例えば、エアシリンダやサーボモータなどの機器とガイド機構などを備えたものとすることができる。
例えば、図示しない搬送装置と載置部2との間で基板100の受け渡しを行う際には、後述する図5に示すように、駆動部23bによりプッシャ23aを上昇させる。プッシャ23aが上昇すると、プッシャ23aにより複数の保持ピン22が持ち上げられ、基板100と載置台21との間の距離が大きくなる。基板100と載置台21との間の距離が大きくなれば、図示しない搬送装置と載置部2との間における基板100の受け渡しが容易となる。
例えば、後述する凍結洗浄などのために基板100を回転させる際には、駆動部23bによりプッシャ23aを下降させる。プッシャ23aが下降すると、複数の保持ピン22が下降して、基板100が載置台21の上の所定の位置に保持される。この際、図1に示すように、保持ピン22とプッシャ23aとの間には所定の隙間が設けられる。そのため、載置台21(基板100)が回転した際に、保持ピン22とプッシャ23aとが干渉することがない。
回転部24は、載置台21の中心軸を中心として載置台21を回転させる。前述したように、基板100は、載置台21に設けられた複数の保持ピン22に保持されている。そのため、回転部24は、載置台21および複数の保持ピン22を介して、基板100を回転させる。この様にすれば、基板100を間接的に回転させることができるので、基板100の側面などに擦れなどの損傷が発生するのを抑制することができる。また、複数の保持ピン22の数や配置を変更するだけで、平面形状や平面寸法が異なる種々の基板100に対応することができる。また、回転部24は、載置台21を支持する。
回転部24は、ローラ24a、駆動部24b、および支持部24cを有する。
ローラ24aは、載置台21の側面21cに接触し、載置台21を回転させる。例えば、ローラ24aは、載置台21の中心軸を中心とする円周上に複数設けることができる。例えば、複数のローラ24aは、等間隔に設けることができる。ローラ24aは、例えば、側面の中央近傍が窪んだ形状(例えば、鼓状)を有することができる。ローラ24aの側面の形状は、載置台21の側面21cの形状に適合させることができる。この様にすれば、ローラ24aの側面と、載置台21の側面21cとの接触部分を大きくすることができるので、ローラ24aの回転力を載置台21に効率的に伝えることができる。
駆動部24bは、筐体6の外部に設けることができる。駆動部24bは、複数のローラ24aのうちの1つと接続することができる。この場合、駆動部24bが接続されたローラ24aを駆動ローラとし、他のローラ24aをガイドローラとすることができる。また、駆動部24bが接続されたローラ24aと、他のローラ24aの少なくとも一部とをタイミングベルトなどの伝動部材により連結することもできる。駆動部24bは、モータなどの回転機器を有することができる。駆動部24bは、回転の開始と回転の停止のみならず、回転数(回転速度)を変化させることができる。駆動部24bは、例えば、サーボモータなどの制御モータを備えたものとすることができる。他のローラ24aは、支持部24cによって回転可能に支持される。
支持部24cは、ローラ24aを回転可能に支持する部材である。例えば、一方の端部にフランジが取り付けられた円柱である。フランジが取り付けられた支持部24cの一方の端部は、筐体6に固定される。支持部24cの他方の端部は、ローラ24aの回転軸と支持部24cの中心軸とが一致するように、ローラ24aの下面と接続される。支持部24cの材質は、例えば、SUSやアルミなどの金属とすることができる。しかし、これらの材質に限定されない。載置台21の荷重によって折れない強度を備えていれば、樹脂やセラミックなどを用いてもよい。
支持部24cがローラ24aと共に回転する場合、支持部24cの一方の端部は、フランジと回転可能に接続されている。例えば、ボールベアリングを介してフランジと接続されている。支持部24cがローラ24aと共に回転しない場合、支持部24cの他方の端部は、ローラ24aの下面と回転可能に接続されている。例えば、ボールベアリングを介してローラ24aの下面と接続されている。
ローラ24aが駆動部24bおよび支持部24cによって回転可能に支持されることによって、ローラ24aは、載置台21を回転可能に支持することができる。つまり、回転部24は、ローラ24aを介して載置台21を回転可能に支持する。
図2は、冷却部3、第1液体供給部4、および第2液体供給部5の構成と配置を例示するための模式平面図である。
冷却部3は、基板100の裏面100bに冷却ガス3aを直接供給する。
図1および図2に示すように、冷却部3は、冷却液部31、フィルタ32、流量制御部33、冷却ノズル34、駆動部35(第3の駆動部の一例に相当する)、および配管36を有する。冷却液部31、フィルタ32、および流量制御部33は、筐体6の外部に設けられている。
冷却液部31は、冷却液の収納、および冷却ガス3aの生成を行う。冷却液は、冷却ガス3aを液化したものである。冷却ガス3aは、基板100の材料と反応し難いガスであれば特に限定はない。冷却ガス3aは、例えば、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガスなどの不活性ガスとすることができる。この場合、比熱の高いガスを用いれば基板100の冷却時間を短縮することができる。例えば、ヘリウムガスを用いれば基板100の冷却時間を短縮することができる。また、窒素ガスを用いれば基板100の処理費用を低減させることができる。
冷却液部31は、冷却液を収納するタンクと、タンクに収納された冷却液を気化させる気化部とを有する。タンクには、冷却液の温度を維持するための冷却装置が設けられている。気化部は、冷却液の温度を上昇させて、冷却液から冷却ガス3aを生成する。冷却ガス3aの温度は、液体101(第1の液体の一例に相当する)を凝固点以下の温度にまで冷却して過冷却状態とすることが可能な程度の温度であればよい。例えば、冷却ガス3aの温度は、液体101の凝固点以下の温度であればよい。例えば、冷却ガス3aの温度は、-170℃とすることができる。
フィルタ32は、配管を介して、冷却液部31に接続されている。フィルタ32は、冷却液に含まれていたパーティクルなどの汚染物が、基板100側に流出するのを抑制する。
流量制御部33は、配管を介して、フィルタ32に接続されている。流量制御部33は、冷却ガス3aの流量を制御する。冷却液部31において冷却液から生成された冷却ガス3aの温度は、ほぼ所定の温度となっている。そのため、流量制御部33は、冷却ガス3aの流量を制御することで基板100の温度、ひいては基板100の上の液体101の温度を制御することができる。
流量制御部33は、例えば、MFC(Mass Flow Controller)などとすることができる。また、流量制御部33は、冷却ガス3aの供給圧力を制御することで冷却ガス3aの流量を間接的に制御するものであってもよい。この場合、流量制御部33は、例えば、APC(Auto Pressure Controller)などとすることができる。
冷却ノズル34は、載置台21の孔21aから、基板100の裏面100bに冷却ガス3aを供給する。冷却ノズル34の一方の端部は、配管36を介して流量制御部33に接続されている。冷却ノズル34は、流量制御部33により流量が制御された冷却ガス3aを、基板100の裏面100bに直接供給する。
冷却ノズル34は、筒状を呈し、基板100の側に向かうに従い内径が漸増するテーパ形状を有している。冷却ノズル34は、例えば、ロート状を呈するものとすることができる。この場合、冷却ノズル34のテーパ部分の角度θを大きくし過ぎると、冷却ガス3aの流れがテーパ部分の内壁から離れ、乱流が発生する。乱流が発生すると、基板100と載置台21の間にある空気が巻き込まれ、冷却ガス3aの温度が上昇したり、基板100の温度に面内分布が生じたりするおそれがある。一方、冷却ノズル34のテーパ部分の角度θを小さくし過ぎると、基板100の裏面100bが局所的に冷却され、基板100の温度に面内分布が生じ易くなる。本発明者の得た知見によれば、冷却ノズル34のテーパ部分の角度θは、0°より大きく、8°以下とすることが好ましい。
駆動部35は、基板100に対する冷却ノズル34の位置を移動させる。図2に示すように、例えば、駆動部35は、多関節ロボットなどとすることができる。ただし、駆動部35は、多関節ロボットに限定されるわけではなく、基板100の下方において冷却ガス3aを供給する位置と、基板100の外側の退避位置と、の間で冷却ノズル34を移動可能なものであればよい。
配管36は、熱伝導性の良い材質で形成された配管です。配管36は、例えば、SUSや銅などの金属から成る。また、配管36は、配管の一部が蛇腹となった形状となっている。配管36は、駆動部35に接続される。配管36は、配管の一部が蛇腹形状となっているので、駆動部35の動作に追従することができる。なお、配管36は、断熱材によって覆われていてもよい。
第1液体供給部4は、基板100の、表面100c(載置台21側とは反対側の面)に液体101を供給する。液体101は、例えば、水(例えば、純水や超純水など)や、水を主成分とする液体などとすることができる。水を主成分とする液体は、例えば、水とアルコールの混合液、水と酸性溶液の混合液、水とアルカリ溶液の混合液などとすることができる。この場合、水以外の成分が余り多くなると、後述する体積増加に伴う物理力を利用することが難しくなる。そのため、水以外の成分の濃度は、5wt%以上、30wt%以下とすることが好ましい。また、液体101にはガスを溶存させることもできる。ガスは、例えば、炭酸ガス、オゾンガス、水素ガスなどとすることができる。液体101の温度は、例えば、常温(20℃)程度とすることができる。
図1に示すように、第1液体供給部4は、液体収納部41、供給部42、流量制御部43、液体ノズル44(第1の液体ノズルの一例に相当する)、駆動部45、および配管46を有する。液体収納部41、供給部42、および流量制御部43は、筐体6の外部に設けることができる。
液体収納部41は、液体101を収納する。
供給部42は、配管46を介して、液体収納部41に接続されている。供給部42は、液体収納部41に収納されている液体101を液体ノズル44に向けて供給する。
流量制御部43は、配管を介して、供給部42に接続されている。流量制御部43は、供給部42により供給された液体101の流量を制御する。流量制御部43は、例えば、流量制御弁とすることができる。また、流量制御部43は、液体101の供給の開始と供給の停止をも行うことができる。
液体ノズル44は、筐体6の内部に設けられている。液体ノズル44は、基板100の表面100cに液体101を供給する。液体ノズル44は、筒状を呈している。液体ノズル44の一方の端部は、配管を介して、流量制御部43に接続されている。液体101を基板100の表面100cに供給する際には、液体ノズル44の他方の端部は、載置台21に載置された基板100の表面100cに対峙させる。この場合、液体ノズル44の他方の端部(液体101の吐出口)は、基板100の表面100cの略中央に対峙させることができる。
駆動部45は、基板100に対する液体ノズル44の位置を移動させる。図2に示すように、例えば、駆動部45は、多関節ロボットなどとすることができる。ただし、駆動部45は、多関節ロボットに限定されるわけではなく、基板100の上方において液体101を供給する位置と、基板100の外側の退避位置と、の間で液体ノズル44を移動可能なものであればよい。
配管46は、フレキシブルな配管である。配管46は、例えば、樹脂から成るチューブである。例えば、PU(ポリウレタン)、ナイロン、PVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、CTFE(クロトリフロロエチレン)或いはポリオレフィンなどとすることができる。配管46は、駆動部45の動作に追従できるように、駆動部45に接続される。
第2液体供給部5は、基板100の裏面100bに液体102(第2の液体の一例に相当する)を供給する。液体102は、後述する裏面洗浄工程において用いられる。そのため、液体102は、基板100の材料と反応し難く、且つ、後述する乾燥工程において基板100に残留し難いものであれば特に限定はない。液体102は、例えば、水(例えば、純水や超純水など)や、水とアルコールの混合液などとすることができる。液体102の温度は、例えば、常温(20℃)程度とすることができる。
図1に示すように、第2液体供給部5は、液体収納部51、供給部52、流量制御部53、液体ノズル54(第2の液体ノズルの一例に相当する)、駆動部55(第2の駆動部の一例に相当する)、および配管56を有する。
液体収納部51は、前述した液体収納部41と同様とすることができる。供給部52は、前述した供給部42と同様とすることができる。流量制御部53は、前述した流量制御部43と同様とすることができる。液体ノズル54は、前述した液体ノズル44と同様とすることができる。ただし、液体ノズル54は、載置台21の孔21aから、基板100の、裏面100bに液体102を供給する。
駆動部55は、基板100に対する液体ノズル54の位置を移動させる。図2に示すように、例えば、駆動部55は、多関節ロボットなどとすることができる。ただし、駆動部55は、多関節ロボットに限定されるわけではなく、基板100の下方において液体102を供給する位置と、基板100の外側の退避位置と、の間で液体ノズル54を移動可能なものであればよい。
なお、液体102と液体101が同じである場合には、例えば、液体収納部51、供給部52、および流量制御部53を省き、切替弁を介して、流量制御部43と液体ノズル54を接続すればよい。
ここで、後述するように、基板100の表面100cを凍結洗浄する際には、予備工程、液膜の形成工程、冷却工程、および解凍工程が実行される。また、この凍結洗浄の後に、基板100の裏面100bの洗浄工程が実行される。また、基板100の裏面100bの洗浄の後に乾燥工程が実行される。なお、基板100の裏面100bの洗浄の後に、基板100の表面100cを凍結洗浄してもよい。またさらに、洗浄前の基板100を載置部2に受け渡す搬入工程と、洗浄済みの基板100を載置部2から受け取る搬出工程が実行される。
この場合、冷却ノズル34、液体ノズル44、および液体ノズル54は、これらの工程の内容に応じて、適切な位置に配置する必要がある。そのため、前述したように、冷却ノズル34は駆動部35により移動可能とされ、液体ノズル44は駆動部45により移動可能とされ、液体ノズル54は駆動部55により移動可能とされている。なお、各工程の内容や各工程におけるノズルの配置に関する詳細な説明は後述する。
筐体6は、箱状を呈している。筐体6の内部にはカバー61を設けることができる。カバー61は、基板100が回転することで基板100の外側に排出された液体101と液体102を受け止める。カバー61が設けられていれば、液体101と液体102の捕集を効果的に行うことができる。筐体6の底面には、捕集された液体101と液体102を筐体6の外部に排出するためのドレイン63を設けることができる。
送風部7は、筐体6の天井面に設けられている。なお、送風部7は、筐体6の天井側の側面に設けることもできる。送風部7は、ファンなどの送風機とフィルタを備えたものとすることができる。送風部7が設けられていれば、筐体6の内部の圧力が外部の圧力より高くなる。その結果、使用済みの冷却ガス3aを排出口62に導くことが容易となる。また、パーティクルなどの汚染物が、筐体6の内部に侵入するのを抑制することができる。
排気部8は、筐体6の底面側に設けられた排出口62に接続されている。排気部8は、使用済みの冷却ガス3aと、送風部7から供給された空気を、排出口62から筐体6の外部に排出する。排気部8は、例えば、ブロアなどとすることができる。
コントローラ9は、基板処理装置1に設けられた各要素の動作を制御する。コントローラ9は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算素子と、半導体メモリなどの記憶素子を有することができる。コントローラ9は、例えば、コンピュータとすることができる。記憶素子には、基板処理装置1に設けられた各要素の動作を制御する制御プログラムを格納することができる。演算素子は、記憶素子に格納されている制御プログラム、操作者により入力されたデータなどを用いて、基板処理装置1に設けられた各要素の動作を制御する。
例えば、液体101の冷却速度は、液膜の厚みと相関関係がある。例えば、液膜の厚みが薄くなる程、液体101の冷却速度が速くなる。逆に、液膜の厚みが厚くなる程、液体101の冷却速度が遅くなる。そのため、コントローラ9は、液体101の厚み(液膜の厚み)に基づいて、冷却部3を制御して、冷却ガス3aの流量、ひいては液体101の冷却速度を制御することができる。この場合、液体101の冷却速度と液膜の厚みとの相関関係は、予め実験やシミュレーションを行うことで求めることができる。
次に、基板処理装置1の作用について例示をする。
図3は、基板処理装置1の作用を例示するためのタイミングチャートである。
図4は、凍結洗浄工程(表面洗浄工程)、裏面洗浄工程、および乾燥工程における温度変化を例示するためのグラフである。
なお、図3および図4は、基板100が6025クオーツ(Qz)基板(152mm×152mm×6.35mm)、液体101および液体102が純水の場合である。
図5は、搬入工程、および搬出工程を行う際のノズルの配置を例示するための模式図である。
図6は、凍結洗浄工程を行う際のノズルの配置を例示するための模式図である。
図7は、裏面洗浄工程を行う際のノズルの配置を例示するための模式図である。
図8は、乾燥工程を行う際のノズルの配置を例示するための模式図である。
まず、筐体6の図示しない搬入搬出口を介して、基板100が筐体6の内部に搬入される。搬入工程においては、図5に示すように、コントローラ9が、駆動部23bを制御して、プッシャ23aを上昇させる。プッシャ23aが上昇すると、複数の保持ピン22が持ち上げられるので、基板100の複数の保持ピン22への載置位置と、載置台21との間の距離が大きくなる。そのため、図示しない搬送装置と載置部2との間における基板100の受け渡しが容易となる。
続いて、コントローラ9が、駆動部23bを制御して、プッシャ23aを下降させる。プッシャ23aが下降すると、複数の保持ピン22が下降して、基板100が載置台21の上方の所定の位置に保持される。
次に、図6に示すように、コントローラ9が、駆動部45を制御して、液体ノズル44を基板100の表面100cの略中心の上方に配置する。また、コントローラ9が、駆動部35を制御して、冷却ノズル34を基板100の裏面100bの略中心の下方に配置する。図6に示すように、冷却ノズル34が設けられた部分の寸法L2は、保持ピン22と昇降部23との間の隙間寸法L1よりも小さい。そのため、冷却ノズル34は、保持ピン22と昇降部23との間の隙間を通過できる。
続いて、図3に示すように予備工程、液膜の形成工程、冷却工程、および解凍工程を含む凍結洗浄工程が行われる。
まず、図3および図4に示すように予備工程が実行される。予備工程においては、コントローラ9が、供給部42および流量制御部43を制御して、基板100の表面100cに、所定の流量の液体101を供給する。また、コントローラ9が、流量制御部33を制御して、基板100の裏面100bに、所定の流量の冷却ガス3aを供給する。また、コントローラ9が、駆動部24bを制御して、基板100を所定の回転数で回転させる。
この際、コントローラ9は、駆動部45を制御して、液体101が吐出している液体ノズル44を、基板100の表面100cに沿って揺動させることができる。この様にすれば、基板100の表面100cのより広い領域に液体101を供給することができるので、均一な厚みの液膜を形成するのが容易となる。
また、コントローラ9は、駆動部35を制御して、冷却ガス3aが吐出している冷却ノズル34を、基板100の裏面100bに沿って揺動させることができる。この様にすれば、基板100の裏面100bのより広い領域に冷却ガス3aを供給することができるので、基板100をより均一に冷却することができ、ひいては、基板100の表面100cのより広い領域において液体101を均一に冷却することができる。
ここで、冷却ガス3aの供給により筐体6の内部の雰囲気が冷やされると、雰囲気中のダストを含んだ霜が基板100に付着し、汚染の原因となる可能性がある。予備工程においては、基板100の表面100cに液体101を供給し続けているので、基板100を均一に冷却しつつ、基板100の表面100cへの霜の付着を防止することができる。
例えば、図3に例示したものの場合には、第2の回転数を20rpm~500rpm程度、液体101の流量を0.1L/min~1.0L/min程度、冷却ガス3aの流量を40NL/min~200NL/min程度、予備工程の工程時間を1800秒程度とすることができる。なお、予備工程の工程時間は、基板100の面内温度が略均一となる時間であればよく、実験やシミュレーションを行うことで適宜決定する。
予備工程における液膜の温度は、液体101がかけ流し状態であるため、供給される液体101の温度とほぼ同じとなる。例えば、供給される液体101の温度が常温(20℃)程度である場合には、液膜の温度は常温(20℃)程度となる。
次に、図3および図4に示すように液膜の形成工程が実行される。液膜の形成工程における基板100の回転数は、液膜が高い除去率が得られる所定の厚みとなる回転数(第1の回転数)とする。例えば、第1の回転数は、0rpm~100rpmである。つまり、コントローラ9は、予備工程時の回転数よりも少ない回転数で基板100を回転させる。そして、図4に例示するように、予備工程において供給されていた液体101の供給を停止する。第1の回転数は、遠心力により液膜の厚みがばらつくのを抑制することができる回転数であればよい。なお、液膜の形成工程の間、冷却ガス3aの流量は、予備工程と同じ供給量に維持されている。これにより、基板100の面内温度を略均一とした状態を維持することができる。
なお、予備工程から第1の回転数としてもよい。この場合、液膜形成工程において、予備工程と同じ回転数を維持するようにすればよい。また、第2の回転数を第1の回転数以下の回転数としてもよい。
また、予備工程から液膜の形成工程に移行する際に、液体101の供給を停止させた後、予備工程において供給された液体101を、基板100を高速で回転させることで排出してもよい。この場合、液体101の排出後、基板100の回転数を均一な厚みの液膜が維持される程度の回転数(50rpm)以下、あるいは基板100の回転を停止させた後に、所定の量の液体101を基板100に供給すればよい。この様にすれば、所定の厚みを有する液膜を容易に形成することができる。
例えば、冷却工程を行う際の液膜の厚みは、30μm~1300μm程度とすることができる。この場合、コントローラ9は、液体101の供給量および基板100の回転数を制御して、基板100の表面100cの上にある液膜の厚みを30μm~1300μm程度にする。
次に、図3および図4に示すように冷却工程が実行される。なお、本実施の形態では、冷却工程のうち、過冷却状態となった液体101の凍結が始まる前までの間を「過冷却工程」、過冷却状態の液体101の凍結が開始し、凍結が完全に完了する前までの間を「凍結工程(固液相)」、凍結した液体101をさらに冷却してひび割れを生じさせるまでの間を「凍結工程(固相)」と呼称する。過冷却工程では、基板100の表面100cに液体101のみが存在する。凍結工程(固液相)では、基板100の表面100cに、液体101と液体101が凍結したものが存在する。凍結工程(固相)では、基板100の表面100cに、液体101が凍結したもののみが存在する。
なお、固液相とは、液体101と液体101が凍結したものとが、同時に存在している状態を意味する。
まず、過冷却工程では、基板100の裏面100bに供給され続けている冷却ガス3aにより、基板100上の液膜の温度が、液膜の形成工程における液膜の温度よりもさらに下がり、過冷却状態となる。
ここで、液体101の冷却速度が余り速くなると液体101が過冷却状態とならず、すぐに凍結してしまう。そのため、コントローラ9は、基板100の回転数、冷却ガス3aの流量、および、液体101の供給量の少なくともいずれかを制御することで、基板100の表面100cの液体101が過冷却状態となるようにする。
液体101が過冷却状態となる制御条件は、基板100の大きさ、液体101の粘度、冷却ガス3aの比熱などの影響を受ける。そのため、液体101が過冷却状態となる制御条件は、実験やシミュレーションを行うことで適宜決定することが好ましい。
過冷却状態においては、例えば、液膜の温度、パーティクルなどの汚染物の存在、振動などにより、液体101の凍結が開始する。例えば、パーティクルなどの汚染物が存在する場合、液体101の温度Tが、-35℃以上、-20℃以下になると液体101の凍結が開始する。
過冷却状態の液体101の凍結が開始すると、過冷却工程から凍結工程(固液相)に移行する。凍結工程(固液相)においては、基板100の表面100cに、液体101と液体101が凍結したものが存在する。前述したように、過冷却状態の液体101においては、汚染物が凍結開始の起点となる場合があり、汚染物が固体に取り込まれると考えられる。また、液体101が固体に変化した際の体積変化に伴う圧力波や、体積増加に伴う物理力などにより、基板100の表面100cに付着している汚染物が分離されると考えられる。そのため、汚染物が固体に取り込まれたり、液体101の一部が凍結した際に生じた圧力波や物理力などにより、基板100の表面100cに付着している汚染物が分離されたりして、洗浄が行われると考えられる。
基板100の表面100cの液膜が完全に凍結すると、凍結工程(固液相)から凍結工程(固相)に移行する。凍結工程(固相)においては、基板100の表面100cの凍結膜の温度がさらに低下する。ここで、液体101には、主に、水が含まれている。そのため、基板100の表面100cの液膜が完全に凍結して凍結膜が形成され、凍結膜の温度がさらに低下すると、凍結膜の体積が縮小して凍結膜に応力が発生する。
この場合、例えば、凍結膜の温度が-50℃以下になると、凍結膜にひび割れが発生する。凍結膜にひび割れが発生すると、基板100の表面100cに付着していた汚染物が、基板100の表面100cからさらに分離されやすくなる。
次に、凍結膜にひび割れが発生した後に、図3および図4に示すように解凍工程が実行される。ひび割れの発生は、例えば、図示しないセンサーなどにより検出することができる。なお、図3および図4に例示をしたものは、第1液体供給部4により液体101を供給して凍結膜の解凍を行う場合である。そのため、コントローラ9が、供給部42および流量制御部43を制御して、基板100の表面100cに、所定の流量の液体101を供給する。
また、コントローラ9が、流量制御部33を制御して、冷却ガス3aの供給を停止させる。また、コントローラ9が、駆動部24bを制御して、基板100の回転数を第3の回転数とする。第3の回転数は、例えば、200rpm~700rpmである。基板100の回転が速くなれば、液体101を遠心力で振り切ることができる。そのため、液体101を基板100の表面100cから排出することができる。この際、基板100の表面100cから分離された汚染物も液体101とともに排出される。
なお、液体101の供給量は、解凍ができるのであれば特に限定はない。また、基板100の回転数は、液体101および汚染物が排出できるのであれば特に限定はない。
次に、図3および図4に示すように、裏面洗浄工程が実行される。
裏面洗浄工程においては、図7に示すように、コントローラ9が、駆動部45を制御して、液体ノズル44を基板100の外側の退避位置に移動させる。コントローラ9が、駆動部35を制御して、冷却ノズル34を基板100の外側の退避位置に移動させる。そして、コントローラ9が、駆動部55を制御して、液体ノズル54を基板100の裏面100bの略中心の下方に配置する。
続いて、図3に示すように、コントローラ9が、供給部52および流量制御部53を制御して、基板100の裏面100bに、所定の流量の液体102を供給する。また、コントローラ9が、駆動部24bを制御して、基板100を所定の回転数で回転させる。
この際、コントローラ9は、駆動部55を制御して、液体102が吐出している液体ノズル54を、基板100の裏面100bに沿って揺動させることができる。この様にすれば、基板100の裏面100bのより広い領域に液体102を供給することができるので、基板100の裏面100bをより均一に洗浄することができる。
なお、一例として、液体102の流量を0.1L/min~1.0L/min程度、基板100の回転数を20rpm~500rpm程度としたが、これらに限定されるわけではない。液体102の流量、基板100の回転数、および洗浄時間などは、基板100の大きさ、基板100の裏面100bの汚染の程度、液体102の成分などに応じて適宜変更することができる。
次に、図3および図4に示すように乾燥工程が実行される。
乾燥工程においては、コントローラ9が、供給部52および流量制御部53を制御して、液体102の供給を停止させる。続いて、図8に示すように、コントローラ9が、駆動部55を制御して、液体ノズル54を基板100の外側の退避位置に移動させる。
そして、コントローラ9が、駆動部24bを制御して、基板100の回転数を第3の回転数より速い第4の回転数に増加させる。基板100の回転が速くなれば、基板100の乾燥を迅速に行うことができる。なお、基板100の回転数は、乾燥ができるのであれば特に限定はない。
次に、乾燥工程が終了した基板100は、図示しない搬送装置により、筐体6の図示しない搬入搬出口を介して、筐体6の外部に搬出される。搬出工程においては、図5に示すように、コントローラ9が、駆動部23bを制御して、プッシャ23aを上昇させる。プッシャ23aが上昇すると、複数の保持ピン22を介して基板100が持ち上げられるので、基板100と、載置台21との間の距離が大きくなる。そのため、図示しない搬送装置と載置部2との間における基板100の受け渡しが容易となる。
以上の様にすることで、基板100の表面100cと基板100の裏面100bとを1回洗浄することができる。なお、表面100cの洗浄および裏面100bの洗浄は、それぞれ複数回行うこともできる。この場合、表面100cの洗浄回数と、裏面100bの洗浄回数は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、前述した、一連の工程を複数回行うこともできる。
以上に説明した様に、基板100の裏面100bに冷却ガス3aを供給する場合には、コントローラ9は、駆動部35を制御して、冷却ノズル34を基板100の裏面100bの下方に配置し、駆動部55を制御して、液体ノズル54を液体ノズル54の退避位置に移動させることができる。
また、基板100の裏面100bに液体102を供給する場合には、コントローラ9は、駆動部55を制御して液体ノズル54を基板100の裏面100bの下方に配置し、駆動部35を制御して、冷却ノズル34を冷却ノズル34の退避位置に移動させることができる。
基板100の裏面100bに冷却ガス3aを供給する場合には、コントローラ9は、駆動部45を制御して、液体ノズル44を基板100の表面100cの上方に配置することができる。
この場合、コントローラ9は、駆動部45を制御して、基板100の表面100cの上方に配置され、液体101を吐出している液体ノズル44を基板100の表面100cに沿って揺動させることができる。
また、基板100の裏面100bに冷却ガス3aを供給する場合には、コントローラ9は、駆動部35を制御して、冷却ガス3aを吐出している冷却ノズル34を、基板100の裏面100bに沿って揺動させることができる。
また、基板100の裏面100bに液体102を供給する場合には、コントローラ9は、駆動部55を制御して、液体102を吐出している液体ノズル54を基板100の裏面100bに沿って揺動させることができる。
図9は、他の実施形態に係る基板処理装置1aを例示するための模式断面図である。
基板処理装置1aには、載置部202、冷却部3、第1液体供給部4、第2液体供給部5、筐体6、送風部7、排気部8、およびコントローラ9が設けられている。
なお、繁雑となるのを避けるために、図9においては、冷却部3、第1液体供給部4、第2液体供給部5、送風部7、排気部8、およびコントローラ9などを適宜省略して描いている。
図10(a)は、載置部202の模式平面図である。
図10(b)は、他の実施形態に係る保持ピンカバー26aの模式平面図である。
図9、および図10(a)に示すように、載置部202は、載置台21、保持ピン222、昇降部223、回転部24、ローラカバー25、および保持ピンカバー26を有する。
基板100に供給された液体101、102は、載置台21の上面、あるいは、孔21aから載置台21の下面を流れ、載置台21の周縁から外部に排出される。ところが、載置台21の周縁には回転部24が設けられ、載置台21の表面と裏面を貫通するように、保持ピン22が設けられている。そのため、ローラ24a、支持部24cおよび保持ピン22の少なくともいずれかにおいて、液体101、102が付着するおそれがある。冷却部3から供給された冷却ガス3a、あるいは、冷却ガス3aにより冷却された載置台21により、ローラ24a、支持部24cおよび保持ピン22の少なくともいずれかに付着した液体101、102が凍結する場合がある。あるいは、載置台21の上面または下面にある液体101、102が凍結し、載置台21の上面または下面から剥がれて、ローラ24a、支持部24cおよび保持ピン22の少なくともいずれかと衝突する場合がある。
そこで、液体101、102が回転部24のローラ24a、支持部24c、および保持ピン222に触れないよう、載置部202には、ローラカバー25が設けられている。
図9に示すように、ローラカバー25は、例えば、上部ローラカバー25a、および下部ローラカバー25bを有する。
上部ローラカバー25aは、載置台21の上面の周縁近傍、ローラ24aの上面、およびローラ24aの載置台21側を覆うための部材である。上部ローラカバー25aは、載置台21の上面に設けられている。上部ローラカバー25aは、例えば、一方の端部にフランジを有する円柱形状である。上部ローラカバー25aにおける円柱形状の部分の径は、ローラ24aとの接触を防止するため、載置台21の径よりも小さい。上部ローラカバー25aの他方の端部は、載置台21と接触する。また、上部ローラカバー25aには、載置台21の孔21aと対応する開口を設けることができる。この開口は、孔21aと同じ形、同じ大きさとすればよい。また、保持ピン222のガイド部22aと支持部22bとが挿入される孔を設けることができる。なお、保持ピン222は、上部ローラカバー25aおよび載置台21を貫通するように設けられる。そのため、保持ピン22と比べて、ガイド部22aの長さが長い。
上部ローラカバー25aは、例えば、ステンレスなどの金属から形成することができる。
また、保持ピン222のガイド部22aと支持部22bとが挿入される孔の内部を撥液材料でコーティングしてもよい。このようにすることで、保持ピン222に付着した液体101、102が凍結してしまったとしても、保持ピン222が上部ローラカバー25aから剥がれやすくなる。
上部ローラカバー25aは、ネジなどの締結部材を用いて載置台21に固定することもできるし、載置台21と一体に形成することもできる。
前述したように、液体101、102が載置台21の孔21aから載置台21の下面へと流れ、載置台21の下面の周縁近傍からローラ24aまたは支持部24cに液体101、102が付着するおそれがある。下部ローラカバー25bは、ローラ24aおよび支持部24cへの液体101、102の付着を防止する役割を有する。
下部ローラカバー25bは、例えば、円筒形状であり、載置台21の下面の周縁近傍、ローラ24aの載置台21側、および支持部24cの載置台21側を覆っている。
下部ローラカバー25bは、載置台21の下面の周縁近傍に設けられている。下部ローラカバー25bの径は、ローラ24aとの接触を防止するため、載置台21の径よりも小さい。
下部ローラカバー25bの下端(載置台21側とは反対側の端部)は、ローラ24aの下端よりも下方に位置することが好ましい。より好ましくは、支持部24cの下端よりも下方に位置することが好ましい。
下部ローラカバー25bは、例えば、ステンレスなどの金属から形成することができる。
下部ローラカバー25bは、ネジなどの締結部材を用いて載置台21に固定することもできるし、載置台21と一体に形成することもできる。
ローラカバー25が設けられていれば、載置台21の周縁近傍、ローラ24a、および支持部24cにおいて、液体101、102の凍結が発生するのを抑制することができる。そのため、液体101、102の凍結により、載置台21の回転が妨げられることを防ぐことができる。
前述したように、液体101、102が載置台21の孔21aから載置台21の下面へと流れるおそれがある。また、載置台21および上部ローラカバー25aを貫通するように、保持ピン222が上部ローラカバー25aに設けられている。そのため、ガイド部22aにおいて、液体101、102が凍結すると、保持ピン222の昇降ができなくなるおそれがある。そこで、載置部202には、保持ピンカバー26が設けられている。
保持ピンカバー26は、載置台21の下面の保持ピン222の近傍に設けられている。保持ピンカバー26は、下部ローラカバー25bの内側に設けることができる。保持ピンカバー26は、載置台21の下面から突出するガイド部22aの側面を覆っている。保持ピンカバー26は、筒状を呈し、保持ピン222ごとに設けることができる(図10(b)参照)。
また、保持ピンカバー26は、複数の保持ピン222を覆うように設けることができる。例えば、図10(a)に示すように、保持ピンカバー26は、隣接する2つの保持ピン222のガイド部22aの側面を覆うため、円と円が重なったような断面を有する筒状を呈する。
また、保持ピンカバー26は、複数の保持ピン222の内側に設けられた四角い環状凸部と、複数の保持ピン222の外側に設けられた四角い環状凸部とを有していてもよい。
例えば、複数の保持ピン222の内側に設けられた環状凸部は、載置台21の孔21aに沿って設けられる。また、複数の保持ピン222の外側に設けられた環状凸部は、複数の保持ピン222の内側に設けられた環状凸部と相似形状の環状凸部であり、複数の保持ピン222を外側から囲むように設けられる。
また、図10(b)に示すように、保持ピンカバー26aは、隣接する2つの保持ピン222毎に設けられ、保持ピンカバー26a同士が重ならない様にすることもできる。
保持ピンカバー26は、例えば、ステンレスなどの金属から形成することができる。
保持ピンカバー26は、ネジなどの締結部材を用いて載置台21に固定することもできるし、載置台21と一体に形成することもできる。
保持ピンカバー26の下端(載置台21側とは反対側の端部)は、基板100に冷却ガスあるいは、液体101,102を供給する際の、冷却ノズル34の噴出口の位置、液体ノズル54の吐出口の位置、およびガイド部22aの下端よりも下方に位置している。
保持ピンカバー26が設けられていれば、ガイド部22aにおいて、液体101、102の凍結が発生するのを抑制することができる。
なお、載置台21の上面側においては、上部ローラカバー25aにより、保持ピン222のガイド部22aと支持部22bとが覆われている。そのため、上部ローラカバー25aにより、保持ピン222の凍結を防ぐことができる。
昇降部223は、プッシャ23a、駆動部23b、および凸部23cを有する。
凸部23cは、柱状を呈し、プッシャ23aの上面に複数設けられている。凸部23cは、保持ピン222のガイド部22aと対向する位置に設けられている。凸部23cの断面寸法は、保持ピンカバー26の内寸よりも小さい。そのため、プッシャ23aが上昇した際に、凸部23cを保持ピンカバー26の内部に挿入することができる。凸部23cを保持ピンカバー26の内部に挿入することができれば、保持ピンカバー26の内部にあるガイド部22aの下端を押すことができる。
なお、コントローラ9は、載置台21の回転位置を監視している。そのため、コントローラ9が載置台21の回転を停止させるときには、保持ピン222が凸部23cに対向する位置となるように停止させる。
以上に説明した様に、ローラカバー25および保持ピンカバー26が設けられていれば、予備工程、液膜の形成工程、解凍工程および裏面洗浄工程において、液体101、102が、ローラ24aや保持ピン222などに付着するのを抑制することができる。そのため、ローラ24aや保持ピン222などが凍結するのを抑制することができる。
基板100の搬入搬出工程、液膜の形成工程、および冷却工程などにおいては、載置台21の回転が停止する場合がある。載置台21の回転が停止すると、液体101、102が載置台21に留まりやすくなる。そのため、載置台21の回転が停止する場合には、ローラ24aや保持ピン222などの凍結が発生しやすくなる。ローラカバー25および保持ピンカバー26が設けられていれば、載置台21の回転が停止したとしても、ローラ24aや保持ピン222などが凍結するのを抑制することができる。
また、載置台21の表面で凍結された液体101、102が載置台21の表面から剥がれ、ローラ24aと衝突し、載置台21の回転を妨げることも防止できる。
図11は、他の実施形態に係る基板処理装置1bを例示するための模式断面図である。 基板処理装置1bには、載置部302、冷却部3、第1液体供給部4、第2液体供給部5、筐体6、送風部7、排気部8、およびコントローラ9が設けられている。
なお、繁雑となるのを避けるために、図11においては、冷却部3、第1液体供給部4、第2液体供給部5、送風部7、排気部8、およびコントローラ9などを適宜省略して描いている。
図11に示すように、載置部302は、載置台21、保持ピン222、昇降部223、回転部24、ローラカバー325、および保持ピンカバー26を有する。
ローラカバー325は、例えば、上部ローラカバー25c、および下部ローラカバー25bを有する。
上部ローラカバー25cは、載置台21の上面の周縁近傍に設けられている。上部ローラカバー25cは、載置台21の上面の周縁近傍、ローラ24aの上面、およびローラ24aの載置台21側を覆っている。上部ローラカバー25cは、保持ピン222の外側に設けられている。上部ローラカバー25cは、例えば、円筒状を呈し、上端の外縁側がローラ24aよりも外側に張り出した形状を有している。また、上部ローラカバー25cの内縁側の厚みは、外縁側の厚みよりも小さい。そのため、上部ローラカバー25cの内縁は、下端から上端に向かって拡径している。つまり、内縁側の端部は、外縁側の上端から内縁側の下端に向かう傾斜面となるよう形成される。そのため、上部ローラカバー25cの上面は、載置台21の表面と平行な面と傾斜面を有する。
上部ローラカバー25cは、例えば、ステンレスなどの金属から形成することができる。
上部ローラカバー25cは、ネジなどの締結部材を用いて載置台21に固定することもできるし、載置台21と一体に形成することもできる。
ローラカバー325および保持ピンカバー26を設ければ、前述したローラカバー25および保持ピンカバー26と同様に、載置台21の回転が停止したとしても、ローラ24aや保持ピン222などが凍結するのを抑制することができる。また、載置台21の表面で凍結された液体101、102が載置台21の表面から剥がれ、ローラ24aと衝突し、載置台21の回転を妨げることも防止できる。
また、上部ローラカバー25cの内縁側の厚みは、外縁側の厚みよりも小さい。そのため、上部ローラカバー25cの上面は、傾斜面を有する。上部ローラカバー25cの上面が孔21aからローラ24aに向かって傾斜する傾斜面を有していれば、上部ローラカバー25cの内側にある液体101を、遠心力により上部ローラカバー25cの外側に排出するのが容易となる。
また、上部ローラカバー25aに比べて重量を軽くすることができる。
図12は、他の実施形態に係る基板処理装置1cを例示するための模式断面図である。 基板処理装置1cには、載置部402、冷却部3、第1液体供給部4、第2液体供給部5、筐体6、送風部7、排気部8、およびコントローラ9が設けられている。
なお、繁雑となるのを避けるために、図12においては、冷却部3、第1液体供給部4、第2液体供給部5、送風部7、排気部8、およびコントローラ9などを適宜省略して描いている。
図13(a)は、載置部402の模式平面図である。
図13(b)は、他の実施形態に係る保持ピンカバー26aの模式平面図である。
図12、および図13(a)に示すように、載置部402は、載置台21、保持ピン222、昇降部223、回転部24、ローラカバー425、および保持ピンカバー26を有する。
ローラカバー425は、例えば、上部ローラカバー25d、および下部ローラカバー25bを有する。
上部ローラカバー25dは、載置台21の上面の周縁近傍に設けられている。上部ローラカバー25dは、載置台21の上面の周縁近傍、ローラ24aの上面、およびローラ24aの載置台21側を覆っている。上部ローラカバー25dは、例えば、円筒状を呈し、上端に、載置台21の外側に張り出した板状体を有する。板状体は、ローラ24aの上面を覆っている。上部ローラカバー25dは、保持ピン222の外側に設けられている。
上部ローラカバー25dは、例えば、ステンレスなどの金属から形成することができる。
上部ローラカバー25dは、ネジなどの締結部材を用いて載置台21に固定することもできるし、載置台21と一体に形成することもできる。
ローラカバー425および保持ピンカバー26を設ければ、前述したローラカバー25および保持ピンカバー26と同様に、載置台21の回転が停止したとしても、ローラ24aや保持ピン222などが凍結するのを抑制することができる。
前述したように、上部ローラカバー25dは、円筒状を呈し、上端に、載置台21の外側に張り出した板状体を有する。板状体は、ローラ24aの上面を覆っている。
この様な構成を有する上部ローラカバー25dとすれば、上部ローラカバー25a、25cに比べて、重量を軽くすることができる。
また、載置台21には、少なくとも1つの孔21dを設けることができる。孔21dは、載置台21の上面と下面との間を貫通している。孔21dの、載置台21の上面側の端部は、上部ローラカバー25dの内側面の近傍に開口している。孔21dの、載置台21の下面側の端部は、下部ローラカバー25bと保持ピンカバー26との間に開口している。
孔21dが設けられていれば、上部ローラカバー25dの内側にある液体101を、載置台21の下方に排出することができる。この場合、液体101は、下部ローラカバー25bと保持ピンカバー26との間に排出されるので、排出された液体101が、ローラ24aおよび支持部24cに付着するのを抑制することができる。
また、前述したローラカバー25および保持ピンカバー26と同様に、載置台21の回転が停止したとしても、ローラ24aや保持ピン222などが凍結するのを抑制することができる。また、載置台21の表面で凍結された液体101、102が載置台21の表面から剥がれ、ローラ24aと衝突し、載置台21の回転を抑制することも防止できる。
また、図13(a)に示すように、本実施形態の保持ピンカバー26は、隣接する2つの保持ピン222のガイド部22aの側面を覆うため、円と円が重なったような断面を有する。
また、図13(b)に示すように、保持ピンカバー26aは、隣接する2つの保持ピン222毎に設けられ、保持ピンカバー26a同士が重ならない様にすることもできる。
以上、実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、基板処理装置1が備える各要素の形状、寸法、数、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、前述した実施形態においては、冷却液を気化させることで冷却ガス3aを生成する冷却液部31としたが、例えば、冷却液部は、常温のガスをチラー循環により冷却するものであってもよい。
例えば、凍結工程(固相)は、凍結膜にひびが入る前に解凍工程を行うようにしてもよい。
例えば、凍結工程(固液相)の後、凍結工程(固相)を実行すること無く、解凍工程を行うようにしてもよい。
1 基板処理装置、2 載置部、21 載置台、22 保持ピン、3 冷却部、3a 冷却ガス、34 冷却ノズル、35 駆動部、4 第1液体供給部、44 液体ノズル、45 駆動部、5 第2液体供給部、54 液体ノズル、55 駆動部、9 コントローラ、100 基板、100b 裏面、100c 表面、101 液体、102 液体

Claims (14)

  1. 略円板状を呈し、中央部分に孔を有する載置台と、
    前記載置台の側面に接触し、前記載置台を回転させるローラと、
    前記載置台に設けられ、基板を保持する複数の保持ピンと、
    前記基板の、前記載置台側とは反対側の第1の面に第1の液体を供給する第1の液体ノズルと、
    前記第1の液体ノズルの位置を移動させる第1の駆動部と、
    前記載置台の前記孔から、前記基板の、前記載置台側の第2の面に第2の液体を供給する第2の液体ノズルと、
    前記第2の液体ノズルの位置を移動させる第2の駆動部と、
    前記載置台の前記孔から、前記第2の面に冷却ガスを供給する冷却ノズルと、
    前記冷却ノズルの位置を移動させる第3の駆動部と、
    前記第1の駆動部、前記第2の駆動部、および前記第3の駆動部を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記第2の面に前記冷却ガスを供給する場合には、前記コントローラは、前記第3の駆動部を制御して、前記冷却ノズルを前記第2の面の下方に配置し、前記第2の駆動部を制御して、前記第2の液体ノズルを前記第2の液体ノズルの退避位置に移動させる、
    または、
    前記第2の面に前記第2の液体を供給する場合には、前記コントローラは、前記第2の駆動部を制御して、前記第2の液体ノズルを前記第2の面の下方に配置し、前記第3の駆動部を制御して、前記冷却ノズルを前記冷却ノズルの退避位置に移動させる基板処理装置。
  2. 前記載置台は、前記載置台の厚み方向を貫通する複数の第2の孔を備え、
    前記複数の保持ピンは、
    前記第2の孔の内部に設けられ、かつ、前記載置台における前記基板を保持する側とは反対側に突出したガイド部を備え、前記載置台に対して、前記第1の面とは直交する方向に沿って個別に移動可能であり、
    前記複数の保持ピンとは別体で設けられ、前記複数の保持ピンの前記ガイド部に接離動
    可能に構成され、前記複数の保持ピンを前記第1の面とは直交する方向に一括して移動させる昇降部をさらに備えた請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記冷却ノズルおよび前記第2の液体ノズルは、前記保持ピンの前記ガイド部の端部と前記昇降部との間を移動する請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記保持ピンの前記ガイド部の側面を覆う保持ピンカバーをさらに備え、
    前記昇降部は、前記ガイド部と対向する位置に設けられた凸部をさらに有する請求項2または3に記載の基板処理装置。
  5. 前記第2の面に前記冷却ガスを供給する場合には、前記コントローラは、前記第1の駆動部を制御して、前記第1の液体ノズルを前記第1の面の上方に配置する請求項1~4のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  6. 前記コントローラは、前記第1の駆動部を制御して、前記第1の面の上方に配置され、前記第1の液体を吐出している前記第1の液体ノズルを前記第1の面に沿って揺動させる請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記第2の面に前記冷却ガスを供給する場合には、前記コントローラは、前記第3の駆動部を制御して、前記冷却ガスを吐出している前記冷却ノズルを、前記第2の面に沿って揺動させる請求項1~6のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  8. 前記第2の面に前記第2の液体を供給する場合には、前記コントローラは、前記第2の駆動部を制御して、前記第2の液体を吐出している前記第2の液体ノズルを前記第2の面に沿って揺動させる請求項1~7のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  9. 前記冷却ノズルは、前記基板の側に向かうに従い内径が漸増するテーパ形状を有し、テーパ部分の角度が、0°より大きく、8°以下である請求項1~8のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  10. 前記載置台の、前記基板を保持する側の面に設けられ、前記ローラの上面、および前記ローラの前記載置台側を覆う上部ローラカバーをさらに備えた請求項1~9のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  11. 前記上部ローラカバーは、前記複数の保持ピンが挿入される孔を有する請求項10記載の基板処理装置。
  12. 前記上部ローラカバーは、円筒状を呈し、上端の外縁側が前記ローラよりも外側に張り出した形状を有し、
    前記上部ローラカバーの内縁側の端部は、前記端部の外縁側の上端から内縁側の下端に向かう傾斜面となるよう形成されている請求項10記載の基板処理装置。
  13. 前記上部ローラカバーは、円筒状を呈し、上端に、前記載置台の外側に張り出した板状体を有し、
    前記板状体は、前記ローラの上面を覆っている請求項10記載の基板処理装置。
  14. 前記載置台の、前記基板を保持する側とは反対側の面の周縁近傍に設けられ、前記ローラの前記載置台側を覆う下部ローラカバーをさらに備えた請求項1~13のいずれか1つに記載の基板処理装置。
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