JP7203053B2 - 医療補助デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、生体管腔内の処置に用いられる医療用デバイスに接続される医療補助デバイスに関する。
近年、例えば、血管、胆管、気管、食道、尿道などの生体管腔内における治療や診断などの処置においては、外科的手術と比較して低侵襲なカテーテル治療が推奨されている。カテーテル治療は、カテーテルが人体に挿入される部位(穿刺部位)に応じて、例えば、経橈骨動脈カテーテル術(TRI:Trans-Radial Intervention)と、経大腿動脈カテーテル術(TFI:Trans-Femoral Intervention)と、などに分類される。
一般的に、橈骨動脈の血管径は大腿動脈の血管径よりも小さい。また、血管内における血流の速さ、および血管内における血圧は、橈骨動脈と大腿動脈とにおいて互いに異なっている。そのため、経大腿動脈カテーテル術と比較すると、経橈骨動脈カテーテル術では、穿刺部位における出血が少ない。そのため、経橈骨動脈カテーテル術では、穿刺部位の止血が容易であり、安静拘束時間を短縮することができる。そのため、病状によっては、入院から退院までの期間を短縮することができたり、日帰り手術を実現できたりする。このように、経橈骨動脈カテーテル術では、患者の身体的負担や経済的負担を軽減することができる。これにより、経大腿動脈カテーテル術と比較して、経橈骨動脈カテーテル術の優位性が認められている。
経皮的冠動脈インターベーション(PCI:冠動脈形成術)においては、下肢の大腿動脈または上肢の橈骨動脈や上腕動脈から「カテーテル」という細い管が挿入され、大動脈を通過して冠動脈の狭窄部まで送達される。このようして、冠動脈の血管内における処置が行われる。この場合において、病変部などの処置部位まで処置デバイスを送達するカテーテルの長さは、例えば、100cm~110cmである。処置デバイスの長さは、例えば、120cm~135cmである。カテーテルおよび処置デバイスと一緒に用いられるガイドワイヤの長さは、180cm~280cmにも及ぶ。なお、各医療用デバイスの長さは、一例であり、患者の身長や体型により変わることがある。
一方で、末梢動脈形成術(EVT)において、従来、下肢の生体管腔(末梢血管)内の処置では、経大腿動脈カテーテル術が採用されている。経大腿動脈カテーテル術の場合には、処置部位が存在する足と同じ足からアプローチを行う同側アプローチと、処置部位が存在する足に対向するもう一方の足からアプローチを行う対側アプローチと、がある。同側アプローチでは、処置部位まで処置デバイスを送達するカテーテルの長さは、例えば、45cmである。処置デバイスの長さは、例えば、80cmである。カテーテルおよび処置デバイスと一緒に用いられるガイドワイヤの長さは、180cmにも及ぶ。同様に、対側アプローチでは、処置部位まで処置デバイスを送達するカテーテルの長さは、例えば、90cmである。処置デバイスの長さは、例えば、135cmである。カテーテルおよび処置デバイスと一緒に用いられるガイドワイヤの長さは、260cmにも及ぶ。
しかしながら、下肢の生体管腔内の処置においても、医療経済性や患者のQOL(Quality Of Life)の向上を鑑みて、経橈骨動脈カテーテル術を採用しようとすると、処置部位まで処置デバイスを送達するカテーテルの長さは、例えば、150cmになることが想定される。処置デバイスの長さは、例えば、200cmになることが想定される。カテーテルおよび処置デバイスと一緒に用いられるガイドワイヤの長さは、380cmにも及ぶことが想定される。このように、下肢の生体管腔内の処置において経橈骨動脈カテーテル術を採用しようとすると、各医療用デバイスの長さは、患者や術者等の身長よりも長くなることがあるだけでなく、長手方向の全長が330cm程度のカテーテルテーブルよりも長くなることがある。また、穿刺部位から処置部位までの距離は、患者の年齢や身長や体型に応じて様々である。そのため、既存の医療用デバイスの長さが、目的とする生体管腔内の処置に対して長すぎたり短すぎたりすることがある。つまり、既存の医療用デバイスの長さが、目的とする生体管腔内の処置に合致しないことがある。
特許文献1には、患者の損傷した血管の治療を容易とするデバイスが開示されている。特許文献1に記載されたデバイスは、延長ワイヤを含んでいる。延長ワイヤは、損傷した血管において血流を閉塞するべく使用されるアクセスワイヤバルーンカテーテルデバイスの対応結合部材に結合するための結合部材を一端に有する。
特表2015-531283号公報
しかし、特許文献1に記載されたデバイスは、医療用デバイスの長さが目的とする生体管腔内の処置に対して短すぎる場合に医療用デバイスの使用長さを長くすることができる一方で、医療用デバイスの長さが目的とする生体管腔内の処置に対して長すぎる場合に医療用デバイスの使用長さを短くすることができない。そこで、目的とする生体管腔内の処置に応じて、医療用デバイスの使用長さを長くしたり短くしたり調整できるデバイスが求められている。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、目的とする生体管腔内の処置に応じて、医療用デバイスの使用長さを調整できる医療補助デバイスを提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、生体管腔内に挿入され前記生体管腔内の処置に用いられる医療用デバイスに接続される医療補助デバイスであって、支持体と、前記支持体に対して支持軸を中心として回転可能に設けられ前記医療用デバイスの巻き取りおよび繰り出しの少なくともいずれかを行い前記医療用デバイスの使用長さを調整する長さ調整部と、前記長さ調整部に取り付けられるとともに前記医療用デバイスに接続され前記長さ調整部に対して巻き取りおよび繰り出しの少なくともいずかが行われる長尺体と、前記長尺体の端部に設けられ前記長尺体の端部と前記医療用デバイスの端部とを接続させる接続部と、を備えたことを特徴とする医療補助デバイスにより解決される。
前記構成によれば、長さ調整部は、支持体に対して支持軸を中心として回転可能に設けられている。また、長さ調整部には、医療用デバイスに接続される長尺体が取り付けられている。そして、長尺体の端部には、長尺体の端部と医療用デバイスの端部とを接続させる接続部が設けられている。つまり、長さ調整部は、接続部および長尺体を介して医療用デバイスに接続される。そして、長さ調整部は、医療用デバイスおよび長尺体の巻き取りおよび繰り出しの少なくともいずれかを行い、医療用デバイスの使用長さを調整することができる。これにより、医療用デバイスの長さが目的とする生体管腔内の処置に対して短すぎる場合には、本発明の医療補助デバイスは、医療用デバイスおよび長尺体を繰り出し、医療用デバイスの使用長さを長くすることができる。つまり、本発明の医療補助デバイスは、長尺体を長さ調整部から繰り出し、医療用デバイスの短すぎる部分(足りない部分)を長尺体で補うことにより医療用デバイスの使用長さを長くすることができる。一方で、医療用デバイスの長さが目的とする生体管腔内の処置に対して長すぎる場合には、本発明の医療補助デバイスは、医療用デバイスおよび長尺体を巻き取り、医療用デバイスの使用長さを短くすることができる。つまり、本発明の医療補助デバイスは、医療用デバイスの長すぎる部分(余った部分)を長さ調整部に巻き取り、医療用デバイスの使用長さを短くすることができる。このようにして、本発明の医療補助デバイスは、目的とする生体管腔内の処置に応じて、医療用デバイスの使用長さを調整することができる。
好ましくは、前記長さ調整部は、前記支持体に対して着脱可能とされ、前記長さ調整部とは異なる新たな長さ調整部と交換可能とされてなることを特徴とする。
前記構成によれば、支持体は、リユース部として使用可能である。一方で、長さ調整部は、ディスポーザブル部として使用可能である。すなわち、接続部を介して医療用デバイスに接続される長尺体は、支持体から繰り出されたり生体管腔内に挿入されたりした後に、術者や補助者により切断されてもよい。そして、長尺体の長さが所定長さよりも短くなった場合には、術者は、長さ調整部を新たな長さ調整部と交換することにより、医療補助デバイスを再利用することができる。
好ましくは、前記長さ調整部は、回転操作可能な把持部を有することを特徴とする。
前記構成によれば、長さ調整部が回転操作可能な把持部を有するため、電気が供給されていない場合であっても、術者は、把持部を操作することにより長さ調整部を回転させ医療用デバイスの使用長さを調整することができる。
好ましくは、前記支持体および前記長さ調整部に接続され、前記長尺体を巻き取る方向に前記長さ調整部を付勢する付勢手段をさらに備えたことを特徴とする。
前記構成によれば、長尺体を巻き取る方向に長さ調整部を付勢する付勢手段がさらに設けられているため、長さ調整部は、医療用デバイスおよび長尺体を容易に巻き取り医療用デバイスの使用長さを容易に調整することができる。
好ましくは、前記支持体に設けられ、前記付勢手段により付勢された前記長さ調整部の回転動作を停止させるロック機構をさらに備えたことを特徴とする。
前記構成によれば、長さ調整部が付勢手段により付勢されている場合であっても、ロック機構は、長さ調整部の回転動作を停止させることができる。そのため、術者は、医療用デバイスに適宜たわみを持たせた状態で手技を行うことができる。
好ましくは、前記支持体に設けられ、電圧が供給されると前記長さ調整部を回転させる回転力を発生する回転駆動部をさらに備えたことを特徴とする。
前記構成によれば、長さ調整部は、術者が長さ調整部を手動で操作しなくとも、電圧を供給されることにより自動で回転し医療用デバイスの使用長さを調整することができる。
好ましくは、前記長さ調整部の回転角を検出する回転検出部と、前記回転検出部から送信された信号を受信し、前記回転検出部により検出された前記回転角に基づいて前記長尺体が所定位置から巻き取られた長さおよび繰り出された長さを算出する制御部と、をさらに備えたことを特徴とする。
前記構成によれば、医療用デバイスおよび長尺体の少なくとも一部が長さ調整部に巻き取られた状態であっても、術者は、制御部に算出された長さに基づいて、生体管腔内の処置中において体内に挿入された医療用デバイスの長さや、医療用デバイスのたわみ量(バッファ量)の取り方を把握することができる。
好ましくは、前記制御部は、前記回転検出部により検出された前記回転角に基づいて、前記長尺体が繰り出される方向の力を検出すると前記回転駆動部を制御して前記長尺体を繰り出し、前記長尺体が巻き取られる方向の力を検出すると前記回転駆動部を制御して前記長尺体を巻き取ることを特徴とする。
前記構成によれば、制御部は、回転駆動部を制御することにより、術者が医療用デバイスおよび長尺体を繰り出したり巻き取ったりする操作を補助することができる。これにより、本発明の医療補助デバイスは、生体管腔内の処置をサポートすることができる。
好ましくは、前記長さ調整部を回転させる回転力は、第1回転力であり、前記第1回転力を発生する前記回転駆動部は、第1回転駆動部であり、前記長尺体の軸の中心として前記長尺体を回転させる第2回転力を発生する第2回転駆動部をさらに備えたことを特徴とする。
前記構成によれば、第2回転駆動部は、第2回転力を発生し、長尺体の軸の中心として長尺体を回転させることができる。そのため、第2回転駆動部は、長尺体および接続部を介して接続された医療用デバイスを医療用デバイスの軸を中心として回転させることができる。これにより、生体管腔内の処置の選択肢を広げることができる。例えば、医療用デバイスが画像診断用カテーテル(例えば、IVUSカテーテル:Intra Vascular Ultra Sound catheter)である場合には、第2回転駆動部は、医療用デバイスの軸の中心として医療用デバイスを生体管腔内において回転させ、患部の画像を周方向に亘って取得させることができる。あるいは、例えば、医療用デバイスがガイドワイヤである場合には、第2回転駆動部は、医療用デバイスの軸の中心として医療用デバイスを生体管腔内において回転させ、血管の分岐部における血管選択性を向上させることができる。
好ましくは、前記支持体および前記長さ調整部の少なくともいずれかは、前記接続部と空間的に接続された導入部であって前記医療用デバイスとは異なる他の医療用デバイスが挿入されるまたは前記処置の際に使用される作動流体が送り込まれる導入部を有することを特徴とする。
前記構成によれば、術者は、導入部を通して、他の医療用デバイスを挿入したり、作動流体を送り込んだりすることができる。例えば、医療用デバイスがカテーテルである場合において、術者は、導入部を通してガイドワイヤをカテーテルの管腔内に挿入することができる。あるいは、例えば、医療用デバイスがカテーテルである場合において、術者は、導入部を通してプライミングのための生理食塩水をカテーテルの管腔内に送り込むことができる。
本発明によれば、目的とする生体管腔内の処置に応じて、医療用デバイスの使用長さを調整できる医療補助デバイスを提供することができる。
本発明の実施形態に係る医療補助デバイスが設置されたカテーテル室における処置前の状況を例示する斜視図である。 本実施形態に係る医療補助デバイスが設置されたカテーテル室における処置中の状況を例示する斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る医療補助デバイスを表す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る医療補助デバイスを表す斜視図である。 本実施形態に係る医療補助デバイスの内部構造を表す断面図である。 本実施形態の変形例に係る医療補助デバイスを表す断面図である。 本実施形態の変形例に係る医療補助デバイスを表す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る医療補助デバイスを表す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る医療補助デバイスを表す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る医療補助デバイスを表す斜視図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る医療補助デバイスが設置されたカテーテル室における処置前の状況を例示する斜視図である。
図2は、本実施形態に係る医療補助デバイスが設置されたカテーテル室における処置中の状況を例示する斜視図である。
本実施形態に係る医療補助デバイス4は、生体管腔内の処置に用いられるカテーテルやガイドワイヤなどの医療用デバイスに接続される。医療補助デバイス4は、経皮的冠動脈インターベーション(PCI:冠動脈形成術)や末梢動脈形成術(EVT)などの手技の違いによらず、また経橈骨動脈カテーテル術(TRI:Trans-Radial Intervention)や、経大腿動脈カテーテル術(TFI:Trans-Femoral Intervention)などの穿刺部位の違いによらず、使用可能とされている。これは、図6~図10に関して後述する医療補助デバイス4A、4B、4C、4D、4E、4Fにおいても同様である。
図1および図2に表したように、カテーテルやガイドワイヤなどの医療用デバイス51を用いた生体管腔内の治療や診断などの処置が行われるカテーテル室2には、例えば、血管造影装置(アンギオ装置)21、カテーテルテーブル22、デジタルイメージング装置23、心電図(ポリグラフ)24、および造影剤自動注入装置(インジェクタ:図示せず)などが設置されている。また、必要に応じて、除細動器や、大動脈バルーンパンピング装置や、経皮的心肺補助装置や、体外式ペースメーカや、人口呼吸器や、救急薬剤セットなどが設置されている。
なお、図1および図2に表したカテーテル室2においては、説明の便宜上、術者32および補助者33は、デジタルイメージング装置23のモニタに背を向けている。ただし、実際のカテーテル室2においては、術者32および補助者33(以下、説明の便宜上「術者32等」と称する)は、デジタルイメージング装置23のモニタを確認しながら処置を行う。例えば、術者32等は、デジタルイメージング装置23のモニタを確認できる位置に移動し、モニタを確認しながら処置を行う。あるいは、例えば、術者32等は、デジタルイメージング装置23のモニタを確認できる位置にモニタを移動させ、モニタを確認しながら処置を行う。
血管造影装置21は、X線を発生させるX線管と、患者31を透過したX線を受信し画像情報に変換する平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)と、を有し、X線管から患者31を透過したX線が患者31の解剖学的構造と造影剤とによって減衰したX線画像を平面検出器によりデジタル画像信号に変換してデジタルイメージング装置23に送信する。カテーテルテーブル22は、患者31が横臥する台であり、患者31が横臥した状態で天板部分の昇降移動や前後左右方向への移動を行うことができる。デジタルイメージング装置23は、血管造影装置21から送信されたX線画像を受信し、X線画像をデジタル記録するとともに参照モニタに自動再生する。また、デジタルイメージング装置23は、X線画像のスロー再生や静止を行ったり、病変部のズームアップを行ったりすることができる。
このように、種々の装置がカテーテル室2に設置されているため、カテーテル室2において術者32や補助者33などが活動できる空間は、あまり広くなく限られている。図1に表したように、術者32等は、カテーテル室2の限られた狭い空間の中でカテーテルなどの医療用デバイス51をカテーテルホルダなどの医療用デバイスホルダ52から抜き出し、生体管腔内の処置の準備(スタートアップやセットアップ)を行う。また、図2に表したように、術者32等は、カテーテル室2の限られた空間の中で医療用デバイス51を操作したり、血管造影装置21およびカテーテルテーブル22などを操作したりすることにより、生体管腔内の処置を行う。
例えば、下肢の生体管腔(末梢血管)内の処置において経橈骨動脈カテーテル術を採用しようとすると、医療用デバイス51の長さは、患者31や術者32等の身長よりも長くなることがあるだけでなく、長手方向の全長が330cm程度のカテーテルテーブル22よりも長くなることがある。また、穿刺部位から処置部位までの距離は、患者の年齢や身長や体型に応じて様々である。そのため、既存の医療用デバイス51の長さが、目的とする生体管腔内の処置に対して長すぎたり短すぎたりすることがある。つまり、既存の医療用デバイス51の長さが、目的とする生体管腔内の処置に合致しないことがある。
これに対して、本実施形態に係る医療補助デバイス4は、医療用デバイス51の巻き取りおよび繰り出しの少なくともいずれかを行い、医療用デバイス51の使用長さを調整することができる。図1および図2では、医療補助デバイス4は、患者31の股間や大腿部またはその付近に置かれているが、カテーテルテーブル22に設置されていてもよい。例えば、医療補助デバイス4は、カテーテルテーブル22の所定箇所に固定されていてもよい。あるいは、医療補助デバイス4は、カテーテルテーブル22の所定箇所に対して着脱自在に取り付けられてもよい。医療補助デバイス4の設置形態は、特に限定されるわけではない。
本実施形態によれば、医療用デバイス51の長さが目的とする生体管腔内の処置に対して短すぎる場合には、医療補助デバイス4は、医療用デバイス51および長尺体47(図3参照)を繰り出し、医療用デバイス51の使用長さを長くすることができる。つまり、医療補助デバイス4は、長尺体47を長さ調整部42(図3参照)から繰り出し、医療用デバイス51の短すぎる部分(足りない部分)を長尺体47で補うことにより医療用デバイス51の使用長さを長くすることができる。一方で、医療用デバイス51の長さが目的とする生体管腔内の処置に対して長すぎる場合には、医療補助デバイス4は、医療用デバイス51および長尺体47を巻き取り、医療用デバイス51の使用長さを短くすることができる。つまり、医療補助デバイス4は、医療用デバイス51の長すぎる部分(余った部分)を長さ調整部42に巻き取り、医療用デバイス51の使用長さを短くすることができる。このようにして、医療補助デバイス4は、目的とする生体管腔内の処置に応じて、医療用デバイス51の使用長さを調整することができる。以下、本実施形態に係る医療補助デバイス4を、図面を参照して詳しく説明する。
図3および図4は、本発明の第1実施形態に係る医療補助デバイスを表す斜視図である。
図5は、本実施形態に係る医療補助デバイスの内部構造を表す断面図である。
なお、図4は、他の医療用デバイス53(例えば、ガイドワイヤ)が、導入部413を通して医療用デバイス51(例えば、カテーテル)に挿入された状態を表している。
本実施形態に係る医療補助デバイス4は、支持体41と、長さ調整部42と、長尺体47と、接続部43と、を備える。
支持体41は、医療補助デバイス4の本体として設けられ、支持軸411を有する。図3~図5に表した支持体41は、内部空間が設けられたハウジングの構造を有する。ただし、本実施形態の支持体41は、内部空間を有することには限定されず、長さ調整部42を回転可能に支持する限りにおいて、長さ調整部42を支持体41の外部に露出させていてもよい。支持体41は、開口部412を有する。図3~図5に表した例では、長尺体47および接続部43は、支持体41の開口部412を通して支持体41の外部に配置されている。なお、長さ調整部42の大部分が支持体41の外部に露出している場合には、支持体41は、必ずしも開口部412を有していなくともよい。
支持軸411の一方の端部には、導入部413が設けられている。支持軸411の他方の端部には、導出部414が設けられている。導入部413は、支持軸411の内部および導出部414を介して長尺体47および接続部43と空間的に接続されている。これにより、図4に表したように、術者32は、支持軸411の導入部413と、支持軸411の内部と、支持軸411の導出部414と、を通してガイドワイヤなどの医療用デバイス53を長尺体47および接続部43の内部に挿入したり、プライミングのための生理食塩水を長尺体47および接続部43の内部に送り込んだりすることができる。なお、導入部413および導出部414は、支持軸411に設けられていることには限定されず、長さ調整部42の他の部分、あるいは支持体41に設けられていてもよい。
長さ調整部42は、図3に表した矢印A1および矢印A2のように、支持体41に対して支持体41の支持軸411を中心として回転可能に設けられている。なお、支持軸411は、支持体41に設けられていることには限定されず、長さ調整部42に設けられていてもよい。すなわち、長さ調整部42は、支持体41および長さ調整部42の少なくともいずれかに設けられた支持軸411を中心として支持体41に対して回転可能に設けられていればよい。これは、図6~図10に関して後述する医療補助デバイス4A、4B、4C、4D、4E、4Fにおいても同様である。
長さ調整部42は、把持部421を有する。把持部421は、長さ調整部42の表面から外側に突出し、長さ調整部42の回転動作を補助する。すなわち、術者32等は、長さ調整部42の把持部421を把持し操作することにより、長さ調整部42を容易に回転させることができる。なお、把持部421は、必ずしも突起部でなくともよく、指を挿入可能な凹部であってもよい。
長さ調整部42は、支持体41に対して着脱可能とされている。例えば、支持体41は、基部と、基部に対して着脱可能な蓋部と、を有する。支持体41の蓋部が支持体41の基部に対して外されると、支持体41に支持された長さ調整部42は、支持体41から外れることができる。長さ調整部42は、支持体41から外れることにより、新たな長さ調整部と交換可能とされている。つまり、支持体41は、リユース部として使用可能である。一方で、長さ調整部42は、ディスポーザブル部として使用可能である。
長尺体47は、長さ調整部42に取り付けられている。具体的には、長尺体47の一方の端部は、長さ調整部42の外周部に接続されている。そのため、長さ調整部42が回転すると、長尺体47は、長さ調整部42の外周部に巻き取られたり、長さ調整部42から繰り出されたりする。長尺体47の他方の端部は、接続部43に接続されている。長尺体47は、医療用デバイス51の使用長さを調整するためのカテーテルやワイヤなどであり、例えば医療用デバイス51の長さが目的とする生体管腔内の処置に対して短すぎる場合には、医療用デバイス51の長さを補うことができる。
長尺体47の素材は、医療用デバイス51の素材と同じであってもよく、医療用デバイス51の素材とは異なっていてもよい。例えば、接続部43に接続される医療用デバイス51がカテーテルである場合において、長尺体47は、ワイヤであってもよく、カテーテルと同様の管腔を有するチューブであってもよい。また、例えば、接続部43に接続される医療用デバイス51がガイドワイヤである場合において、長尺体47は、管腔を有するチューブであってもよく、医療用デバイス51と同様のワイヤであってもよい。
接続部43は、長尺体47の他方の端部に設けられている。具体的には、接続部43の一方の端部は、長尺体47の他方の端部に接続されている。そのため、長さ調整部42が回転すると、接続部43は、長尺体47とともに、長さ調整部42の外周部に巻き取られたり、長さ調整部42から繰り出されたりする。接続部43の他方の端部は、医療用デバイス51の基端部に接続される。つまり、接続部43は、長尺体47の他方の端部と、医療用デバイス51の基端部と、を接続させる。言い換えれば、長尺体47は、接続部43を介して医療用デバイス51に接続される。なお、本願明細書では、生体の管腔に挿入される側を「先端」若しくは「先端側」、術者により操作される手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
接続部43の構造や形態は、特に限定されない。例えば、接続部43の外径は、接続される医療用デバイス51の基端部の外径と同じであってもよく、医療用デバイス51の基端部の外径よりも大きくとも小さくともよい。
続いて、本実施形態に係る医療補助デバイス4の作用を説明する。
図1に表したように、術者32等は、医療用デバイス51の基端部を医療用デバイスホルダ52から抜き出し、医療補助デバイス4の接続部43を介して長尺体47に接続する。そして、術者32等は、長さ調整部42の把持部421を把持し、図3に表した矢印A1の方向に長さ調整部42を回転させる。そうすると、長尺体47が長さ調整部42の外周部に巻き取られる。これにより、図5に表したように、医療用デバイス51は、医療用デバイスホルダ52から抜き出されるとともに、長さ調整部42の外周部に巻き取られた長尺体47に接続部43を介して接続された状態になる。
医療用デバイス51の長さが目的とする生体管腔内の処置に対して短すぎる場合には、術者32等は、医療用デバイス51を引っ張ることにより、医療用デバイス51および長尺体47を支持体41から繰り出すことができる。一方で、医療用デバイス51の長さが目的とする生体管腔内の処置に対して長すぎる場合には、術者32等は、長さ調整部42の把持部421を用いて図3に表した矢印A1の方向に長さ調整部42を回転させることにより、医療用デバイス51の長すぎる部分(余った部分)を長さ調整部42の外周部に巻き取ることができる。
本実施形態によれば、医療用デバイス51の長さが目的とする生体管腔内の処置に対して短すぎる場合には、医療補助デバイス4は、医療用デバイス51および長尺体47を繰り出し、医療用デバイス51の使用長さを長くすることができる。つまり、医療補助デバイス4は、長尺体47を長さ調整部42から繰り出し、医療用デバイス51の短すぎる部分(足りない部分)を長尺体47で補うことにより医療用デバイス51の使用長さを長くすることができる。一方で、医療用デバイス51の長さが目的とする生体管腔内の処置に対して長すぎる場合には、医療補助デバイス4は、医療用デバイス51および長尺体47を巻き取り、医療用デバイス51の使用長さを短くすることができる。つまり、医療補助デバイス4は、医療用デバイス51の長すぎる部分(余った部分)を長さ調整部42に巻き取り、医療用デバイス51の使用長さを短くすることができる。このようにして、医療補助デバイス4は、目的とする生体管腔内の処置に応じて、医療用デバイス51の使用長さを調整することができる。
また、前述したように、長さ調整部42は、支持体41に対して着脱可能に設けられ、長さ調整部42とは異なる新たな長さ調整部と交換可能とされている。つまり、支持体41は、リユース部として使用可能である。一方で、長さ調整部42は、ディスポーザブル部として使用可能である。すなわち、接続部43を介して医療用デバイス51に接続される長尺体47は、支持体41から繰り出されたり生体管腔内に挿入されたりした後に、術者32等により切断されてもよい。そして、長尺体47の長さが所定長さよりも短くなった場合には、術者32等は、長さ調整部42を新たな長さ調整部と交換することにより、医療補助デバイス4を再利用することができる。
また、長さ調整部42が回転操作可能な把持部421を有するため、電気が供給されていない場合であっても、術者32等は、把持部421を操作することにより長さ調整部42を回転させ医療用デバイス51の使用長さを調整することができる。例えば、災害時などにおいて、術者32等は、長さ調整部421に医療用デバイス51および長尺体47を長さ調整部421に巻き取っておき、災害現場において医療用デバイス51および長尺体47の巻き取りおよび繰り出しの少なくともいずれかを行うことにより医療用デバイス51の使用長さを調整することができる。
また、前述したように、支持軸411の一方の端部には、長尺体47および接続部43と空間的に接続された導入部413が設けられている。そのため、術者32等は、導入部413を通して、他の医療用デバイス53を挿入したり、作動流体を送り込んだりすることができる。本願明細書における「作動流体」としては、例えば、空気、ヘリウムガス、COガス、Oガス等の気体や、造影剤、薬液、コーティング剤、生理食塩水等の液体が挙げられる。例えば、医療用デバイス51がカテーテルである場合において、術者32等は、導入部413を通してガイドワイヤをカテーテルの管腔内に挿入することができる。あるいは、例えば、医療用デバイス51がカテーテルである場合において、術者32等は、導入部413を通してプライミングのための生理食塩水をカテーテルの管腔内に送り込むことができる。
なお、図3~図5に表した医療補助デバイス4では、長さ調整部42は、鉛直方向に延びた支持軸411を中心として支持体41に対して回転可能に設けられている。ただし、長さ調整部42の設置形態は、これだけに限定されるわけではない。例えば、長さ調整部42は、水平方向に延びた支持軸411を中心として支持体41に対して回転可能に設けられていてもよい。これは、図6および図7に関して後述する医療用デバイス4A、および図8に関して後述する医療補助デバイス4Bにおいても同様である。
次に、本実施形態の変形例に係る医療補助デバイスについて説明する。
なお、本変形例に係る医療補助デバイス4Aの構成要素が、図3~図5に関して前述した本実施形態に係る医療補助デバイス4の構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図6および図7は、本実施形態の変形例に係る医療補助デバイスを表す断面図である。
なお、図6は、長さ調整部のロックが設定された状態を表す断面図である。図7は、長さ調整部のロックが解除された状態を表す断面図である。
本変形例に係る医療補助デバイス4Aは、図3~図5に関して前述した医療補助デバイス4と比較して、付勢手段44と、ロック機構45と、をさらに備える。付勢手段44は、支持体41Aの支持軸411と長さ調整部42とに接続され、医療用デバイス51および長尺体47を巻き取る方向(図7に表した矢印A5の方向)に長さ調整部42を付勢する。そのため、術者32等は、接続部43に接続された医療用デバイス51を支持体41Aから繰り出す場合には、付勢手段44の付勢力に対抗して医療用デバイス51を引っ張ることになる。付勢手段44としては、例えば、ぜんまいや板ばねなどが挙げられる。
ロック機構45は、操作部451と、ローラ452と、押さえ部453と、を有する。操作部451は、支持体41Aに設けられた第1軸454を中心として支持体41Aに対して回転可能に設けられている。また、操作部451は、ローラ452が押さえ部453に向かう方向へ付勢されている。ローラ452が押さえ部453に向かう方向へ操作部451を付勢する付勢手段としては、例えば、ねじりコイルばねなどが挙げられる。ローラ452は、操作部451の先端部において、操作部451に設けられた第2軸455を中心として操作部451に対して回転可能に設けられている。押さえ部453は、支持体41Aの内面に固定されている。
図7に表したように、押さえ部453と、長さ調整部42の外周部と、の隙間は、付勢手段44の付勢方向(医療用デバイス51および長尺体47の巻き取り方向:矢印A5の方向)に向かうにつれて狭くなる。すなわち、押さえ部453と、長さ調整部42の外周部と、の隙間は、くさび状を呈する。そして、付勢手段44の付勢方向に向かうと、押さえ部453と長さ調整部42の外周部との間隔は、ローラ452の外径よりも短くなる。
図6に表したように、ローラ452が押さえ部453と長さ調整部42との間に挟まった状態では、長さ調整部42のロックが設定される。つまり、図6に表した状態では、ロック機構45は、付勢手段44により付勢された長さ調整部42の回転動作を停止させる。図6に表した状態から、操作部451が図7に表した矢印A3の方向に押されると、操作部451は、図7に表した矢印A4の方向に第1軸454を中心として回転する。そうすると、ローラ452は、第2軸455を中心として回転しながら、押さえ部453から離れる。これにより、長さ調整部42のロックが解除される。図7に表した状態において、長さ調整部42は、付勢手段44から与えられた付勢力により医療用デバイス51および長尺体47を巻き取る方向(図7に表した矢印A5の方向)に回転する。
前述したように、操作部451は、ローラ452が押さえ部453に向かう方向へ付勢されている。そのため、図7に表した矢印A3の方向の力が操作部451から解除されると、操作部451は、図7に表した矢印A4とは反対方向に第1軸454を中心として回転する。そして、ローラ452は、押さえ部453と、長さ調整部42の外周部と、の間に再び挟まる。これにより、長さ調整部42のロックが再び設定される。
続いて、本変形例に係る医療補助デバイス4Aの作用を説明する。
図1に表したように、術者32等は、医療用デバイス51の基端部を医療用デバイスホルダ52から抜き出し、医療補助デバイス4の接続部43に接続する。そして、術者32等が操作部451を図7に表した矢印A3の方向に押すと、長さ調整部42は、付勢手段44から与えられた付勢力により図7に表した矢印A5の方向に回転する。これにより、医療用デバイス51は、医療用デバイスホルダ52から抜き出される。また、医療用デバイス51および長尺体47は、長さ調整部42の外周部に巻き取られる(図5参照)。術者32等が操作部451を押す力を解除すると、ローラ452が押さえ部453と長さ調整部42の外周部との間に挟まることにより、長さ調整部42のロックが設定される。
医療用デバイス51の長さが目的とする生体管腔内の処置に対して短すぎる場合には、術者32等は、医療用デバイス51を引っ張ることにより、医療用デバイス51および長尺体47を支持体41から繰り出すことができる。術者32等が付勢手段44の付勢力に対抗して医療用デバイス51を引っ張ると、ローラ452と、長さ調整部42の外周部と、の間に生ずる摩擦力により、操作部451は、図7に表した矢印A4の方向に第1軸454を中心として回転する。そうすると、ローラ452は、第2軸455を中心として回転しながら、押さえ部453から離れる。これにより、長さ調整部42のロックが解除され、医療用デバイス51および長尺体47が支持体41Aから繰り出される。
一方で、医療用デバイス51の長さが目的とする生体管腔内の処置に対して長すぎる場合には、術者32等は、医療用デバイス51の少なくとも一部が長さ調整部42に巻き取られた状態を維持しつつ医療用デバイス51を引っ張る。つまり、術者32等は、医療用デバイス51の長すぎる部分(余った部分)が長さ調整部42の外周部に巻き取られた状態を維持しつつ医療用デバイス51を引っ張る。そうすると、前述したように、長さ調整部42のロックが解除され、医療用デバイス51の少なくとも一部が長さ調整部42に巻き取られた状態のままで、医療用デバイス51および長尺体47が支持体41Aから繰り出される。
術者32等が必要な長さの医療用デバイス51を支持体41Aから繰り出し、医療用デバイス51を引っ張る力を解除すると、長さ調整部42は、付勢手段44から与えられた付勢力により図7に表した矢印A5の方向に回転しようとする。このとき、ローラ452が押さえ部453に向かう方向へ操作部451が付勢されているため、操作部451は、図7に表した矢印A4とは反対方向に第1軸454を中心として回転する。そして、ローラ452は、押さえ部453と、長さ調整部42の外周部と、の間に再び挟まる。これにより、長さ調整部42のロックが再び設定される。
本変形例に係る医療補助デバイス4Aによれば、長尺体47を巻き取る方向に長さ調整部42を付勢する付勢手段44が設けられているため、長さ調整部42は、医療用デバイス51および長尺体47を容易に巻き取り医療用デバイス51の使用長さを容易に調整することができる。また、長さ調整部42が付勢手段44により付勢されている場合であっても、ロック機構45は、長さ調整部42の回転動作を停止させることができる。そのため、術者32等は、医療用デバイス51に適宜たわみを持たせた状態で手技を行うことができる。
なお、本変形例では、ロック機構45が操作部451とローラ452と押さえ部453とを有する場合を例に挙げた。ただし、本変形例のロック機構は、図6および図7に表した例には限定されず、例えば、術者32等が医療用デバイス51を引っ張ると長さ調整部42のロックが設定され、術者32等が医療用デバイス51を再度引っ張ると長さ調整部42のロックが解除されて長さ調整部42が医療用デバイス51および長尺体47を巻き取る自動巻き取り式の機構であってもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る医療補助デバイスについて説明する。
なお、第2実施形態に係る医療補助デバイス4Bの構成要素が、図3~図5に関して前述した第1実施形態に係る医療補助デバイス4の構成要素、ならびに図6および図7に関した変形例に係る医療補助デバイス4Aの構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る医療補助デバイスを表す斜視図である。
本実施形態に係る医療補助デバイス4Bは、支持体41と、長さ調整部42と、接続部43と、第1回転駆動部461と、回転検出部462と、制御部463と、第2回転駆動部464と、を備える。図3~図5に関して前述した把持部421は、設けられていてもよく、設けられていなくともよい。図8に表した例では、把持部421は、設けられていない。
第1回転駆動部461は、支持体41に設けられるとともに長さ調整部42に接続され、電圧が供給されると長さ調整部42を回転させる回転力(第1回転力)を発生する。本実施形態の第1回転駆動部461が発生する回転力は、本発明の「第1回転力」に相当する。例えば、第1回転駆動部461は、モータであり、所定のギヤ列を介して長さ調整部42に接続されている。第1回転駆動部461は、制御部463から送信された制御信号に基づいて駆動し、長さ調整部42を回転させる。第1回転駆動部461がステッピングモータである場合には、高い精度で長さ調整部42の位置を決定することができる。
回転検出部462は、支持体41に設けられ、長さ調整部42の回転角を検出する。回転検出部462は、検出した長さ調整部42の回転角に関する検出信号を制御部463に送信する。回転検出部462としては、例えば、ロータリーエンコーダやポテンショメータなどが挙げられる。あるいは、回転検出部462としては、長さ調整部42に生ずるトルクを検出する圧力センサなどが挙げられる。
制御部463は、第1回転駆動部461および第2回転駆動部464に対して制御信号を送信し、第1回転駆動部461および第2回転駆動部464の動作を制御する。また、制御部463は、回転検出部462から送信された検出信号を受信し、所定の処理を実行する。
具体的には、制御部463は、回転検出部462により検出された長さ調整部42の回転角に基づいて、長尺体47が所定位置から巻き取られた長さおよび繰り出された長さを算出する。これによれば、医療用デバイス51および長尺体47の少なくとも一部が長さ調整部42に巻き取られた状態であっても、術者32等は、制御部463に算出された長さに基づいて、生体管腔内の処置中において体内に挿入された医療用デバイス51の長さや、医療用デバイス51のたわみ量(バッファ量)の取り方を把握することができる。
また、制御部463は、回転検出部462により検出された長さ調整部42の回転角に基づいて、長尺体47が繰り出される方向(図3に表した矢印A2の方向)の力を検出すると、第1回転駆動部461を制御して長尺体47を繰り出す。つまり、制御部463は、第1回転駆動部461を制御し、長尺体47を繰り出す方向(図3に表した矢印A2の方向)に長さ調整部42を回転させる。一方で,制御部463は、回転検出部462により検出された長さ調整部42の回転角に基づいて、長尺体47が巻き取られる方向(図3に表した矢印A1の方向)の力を検出すると、第1回転駆動部461を制御して長尺体47を巻き取る。つまり、制御部463は、第1回転駆動部461を制御し、長尺体47を巻き取る方向(図3に表した矢印A1の方向)に長さ調整部42を回転させる。
これによれば、制御部463は、第1回転駆動部461を制御することにより、術者32等が医療用デバイス51および長尺体47を繰り出したり巻き取ったりする操作を補助することができる。これにより、本実施形態に係る医療補助デバイス4Bは、生体管腔内の処置をサポートすることができる。
第2回転駆動部464は、支持体41に設けられるとともに長尺体47に接続され、電圧が供給されると長尺体47の軸の中心として長尺体47を回転させる回転力(第2回転力)を発生する。すなわち、第2回転駆動部464は、長尺体47および接続部43を介して接続された医療用デバイス51を医療用デバイス51の軸を中心として回転させる回転力(第2回転力)を発生する。本実施形態の第2回転駆動部464が発生する回転力は、本発明の「第2回転力」に相当する。例えば、第2回転駆動部464は、モータであり、所定のギヤ列を介して長尺体47に接続されている。第2回転駆動部464は、制御部463から送信された制御信号に基づいて駆動し、長尺体47および接続部43を介して医療用デバイス51を回転させる。第2回転駆動部464がステッピングモータである場合には、高い精度で長尺体47、接続部43および医療用デバイス51の回転位置を決定することができる。
本実施形態に係る医療補助デバイス4Bによれば、長さ調整部42は、術者32等が長さ調整部42を手動で操作しなくとも、電圧を供給されることにより自動で回転し医療用デバイス51の使用長さを調整することができる。
また、前述したように、第2回転駆動部464は、長尺体47および接続部43を介して接続された医療用デバイス51の軸の中心として医療用デバイス51を回転させることができる。これにより、生体管腔内の処置の選択肢を広げることができる。例えば、医療用デバイス51が画像診断用カテーテル(例えば、IVUSカテーテル:Intra Vascular Ultra Sound catheter)である場合には、第2回転駆動部464は、医療用デバイス51の軸の中心として医療用デバイス51を生体管腔内において回転させ、患部の画像を周方向に亘って取得させることができる。あるいは、例えば、医療用デバイス51がガイドワイヤである場合には、第2回転駆動部464は、医療用デバイス51の軸の中心として医療用デバイス51を生体管腔内において回転させ、血管の分岐部における血管選択性を向上させることができる。また、図3~図5に関して前述した第1実施形態に係る医療補助デバイス4の効果と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態に係る医療補助デバイス4Bは、医療補助デバイス4Bを保持するとともに医療補助デバイス4Bを駆動させる外部駆動装置に接続されていてもよい。例えば、外部駆動装置は、医療補助デバイス4Bに連結され、医療用デバイス51のフォワードおよびプルバックの動作を行ったり、医療用デバイス51の軸の中心として医療用デバイス51を回転させたりすることができる。
本実施形態に係る医療補助デバイス4Bでは、図3~図5に関して前述した把持部421が設けられていてもよい。把持部421が設けられている場合には、術者32等は、長さ調整部42を手動で回転させることができる。さらに、この場合において、把持部421により長さ調整部42を手動で回転させる手動モードと、第1回転駆動部461により長さ調整部42を電動で回転させる電動モードと、を切り替え可能な切替部が設けられていてもよい。
次に、本発明の第3実施形態に係る医療補助デバイスについて説明する。
なお、第3実施形態に係る医療補助デバイス4Cの構成要素が、図3~図5に関して前述した第1実施形態に係る医療補助デバイス4の構成要素、および図8に関して前述した本実施形態に係る医療補助デバイス4Bの構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る医療補助デバイスを表す斜視図である。
本実施形態に係る医療補助デバイス4Cは、支持体41Cと、2つの長さ調整部42と、2つの接続部43と、2つの第1回転駆動部461と、2つの回転検出部462と、制御部463と、2つの第2回転駆動部464と、2つの長尺体47と、を備える。2つの長さ調整部42は、互いに独立して回転することができる。例えば、2つの長さ調整部42は、互いに同軸上に配置された2つの支持軸411を中心として支持体41Cに対して回転可能に設けられている。あるいは、例えば、2つの長さ調整部42は、2つの長さ調整部42に共通する1つの支持軸411を中心として支持体41Cに対して回転可能に設けられていてもよい。
一方の第1回転駆動部461は、支持体41Cに設けられるとともに一方の長さ調整部42に接続され、電圧が供給されると一方の長さ調整部42を回転させる回転力(第1回転力)を発生する。一方の回転検出部462は、支持体41Cに設けられ、一方の長さ調整部42の回転角を検出する。一方の第2回転駆動部464は、支持体41Cに設けられるとともに一方の長尺体47に接続され、電圧が供給されると一方の長尺体47の軸の中心として一方の長尺体47を回転させる回転力(第2回転力)を発生する。すなわち、一方の第2回転駆動部464は、一方の長尺体47および一方の接続部43を介して接続された医療用デバイス51を医療用デバイス51の軸を中心として回転させる回転力(第2回転力)を発生する。
他方の第1回転駆動部461は、支持体41Cに設けられるとともに他方の長さ調整部42に接続され、電圧が供給されると他方の長さ調整部42を回転させる回転力(第1回転力)を発生する。他方の回転検出部462は、支持体41Cに設けられ、他方の長さ調整部42の回転角を検出する。他方の第2回転駆動部464は、支持体41Cに設けられるとともに他方の長尺体47に接続され、電圧が供給されると他方の長尺体47の軸の中心として他方の長尺体47を回転させる回転力(第2回転力)を発生する。すなわち、他方の第2回転駆動部464は、他方の長尺体47および他方の接続部43を介して接続された医療用デバイス51を医療用デバイス51の軸を中心として回転させる回転力(第2回転力)を発生する。
本実施形態によれば、2つの長さ調整部42は、互いに異なる種類の医療用デバイス51の使用長さを調整することができる。例えば、図9に表した医療補助デバイス4Cにおいて、一方の長さ調整部42は、カテーテルの使用長さを調整することができる。また、他方の長さ調整部42は、ガイドワイヤの使用長さを調整することができる。これにより、生体管腔内の処置の選択肢を広げることができる。
前述したように、2つの長さ調整部42は、互いに独立して回転することができる。そのため、制御部463は、2つの第1回転駆動部461を個別に制御することにより、2つの医療用デバイス51の使用長さを個別に制御することができる。また、制御部463は、2つの第2回転駆動部464を個別に制御することにより、2つの医療用デバイス51がそれぞれの軸の中心として回転する角度を個別に制御することができる。
なお、本実施形態に係る医療補助デバイス4Cでは、2つの長さ調整部42が互いに固定されていてもよい。この場合には、2つの長さ調整部42は、互いに連動して回転することができる。また、この場合には、1つの第1回転駆動部461および1つの回転検出部462が設けられていればよい。これによれば、制御部463は、互いに異なる種類の2つの医療用デバイス51の使用長さを合わせることができる。なお、本実施形態の長さ調整部42の数は、2つには限定されず、3つ以上であってもよい。
また、図9に表した医療補助デバイス4Cでは、2つの長さ調整部42は、鉛直方向に延びた支持軸411を中心として支持体41Cに対して回転可能に設けられている。ただし、2つの長さ調整部42の設置形態は、これだけに限定されるわけではない。例えば、2つの長さ調整部42は、水平方向に延びた支持軸411を中心として支持体41Cに対して回転可能に設けられていてもよい。この場合には、2つの長さ調整部42は、上下方向ではなく水平方向に並んで配置されることが好ましい。
次に、本発明の第4実施形態に係る医療補助デバイスについて説明する。
なお、第4実施形態に係る医療補助デバイスDの構成要素が、図3~図5に関して前述した第1実施形態に係る医療補助デバイス4の構成要素、図8に関して前述した第2実施形態に係る医療補助デバイス4Bの構成要素、および図9に関して前述した第3実施形態に係る医療補助デバイス4Cの構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図10は、本発明の第4実施形態に係る医療補助デバイスを表す斜視図である。
本実施形態に係る医療補助デバイス4Dは、複数の医療補助デバイスが積層され結合された構造を有する。図9に表した例では、2つの医療補助デバイス4E、4Fが、支持軸411の軸方向に沿って積層され互いに結合されている。2つの医療補助デバイス4E、4Fは、互いに着脱可能とされている。なお、本実施形態では、積層される医療補助デバイスの数は、2つには限定されず、3つ以上であってもよい。
相対的に上段に配置された医療補助デバイス4Eは、支持体41Eと、長さ調整部42Eと、長尺体47と、接続部43と、を備える。長さ調整部42Eは、上面に設けられた凹部421Eを有する。術者32等は、長さ調整部42Eの凹部421Eに指を挿入することにより、支持軸411を中心として長さ調整部42Eを支持体41Eに対して回転させることができる。長さ調整部42Eの下面には、下側に向かって突出した結合部46が設けられている。結合部46は、相対的に下段に配置された医療補助デバイス4Fの凹部421Fに挿入されている。
下段の医療補助デバイス4Fは、支持体41Fと、長さ調整部42Fと、長尺体47と、接続部43と、を備える。長さ調整部42Fは、上面に設けられた凹部421Fを有する。凹部421Fには、上段の医療補助デバイス4Eの長さ調整部42Eに設けられた結合部46が挿入されている。
結合部46は、長さ調整部42Eの下面に固定されており、長さ調整部42Eが回転すると長さ調整部42Eとともに支持軸411を中心として支持体41Eに対して回転する。そのため、術者32等が上段の医療補助デバイス4Eの凹部421Eに指を挿入し長さ調整部42Eを回転させると、下段の医療補助デバイス4Fの長さ調整部42Fは、凹部421Fに挿入された結合部46から力を受け、上段の医療補助デバイス4Eの長さ調整部42Eとともに支持軸411を中心として回転する。つまり、2つの長さ調整部42E、42Fは、互いに連動して回転する。
本実施形態によれば、2つの長さ調整部42E、42Fは、互いに異なる種類の医療用デバイス51の使用長さを調整することができる。例えば、図10に表した医療補助デバイス4Dにおいて、上段の医療補助デバイス4Eは、カテーテルの使用長さを調整することができる。また、下段の医療補助デバイス4Fは、ガイドワイヤの使用長さを調整することができる。これにより、生体管腔内の処置の選択肢を広げることができる。また、電気が供給されていない場合であっても、術者32等は、上段の長さ調整部42Eの凹部421Eを利用して長さ調整部42Eを回転させることにより、下段の長さ調整部42Fを回転させ、互いに異なる種類の医療用デバイス51の使用長さを調整することができる。
なお、術者32等は、上段の医療補助デバイス4Eおよび下段の医療補助デバイス4Fを互いに外すと、上段の長さ調整部42Eおよび下段の長さ調整部42Fを互いに独立して回転させることができる。また、凹部421Eおよび凹部421Fのそれぞれの数は、4つには限定されず、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよい。
また、図10に表した医療補助デバイス4Dでは、2つの長さ調整部42E、42Fは、鉛直方向に延びた支持軸411を中心として支持体41E、41Fに対して回転可能に設けられている。ただし、2つの長さ調整部42E、42Fの設置形態は、これだけに限定されるわけではない。例えば、2つの長さ調整部42E、42Fは、水平方向に延びた支持軸411を中心として支持体41E、41Fに対して回転可能に設けられていてもよい。この場合には、2つの長さ調整部42E、42Fは、上下方向ではなく水平方向に並んで配置されることが好ましい。すなわち、この場合には、2つの医療補助デバイス4E、4Fは、上下方向ではなく水平方向に積層され互いに結合されることが好ましい。
これによれば、術者32等は、長さ調整部42Eの凹部421Eおよび長さ調整部42Fの凹部421Fの両方に指を容易に挿入し、長さ調整部42Eおよび長さ調整部42Fの両方を容易に回転させることができる。また、この場合には、2つの長さ調整部42E、42Fのそれぞれは、表面から外側に突出した把持部421(図3参照)を有することができる。これにより、術者32等は、2つの長さ調整部42E、42Fのそれぞれに設けられた把持部421を容易に把持することができ、2つの長さ調整部42E、42Fを容易に回転させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
2・・・カテーテル室、 4、4A、4B、4C、4D、4E、4F・・・医療補助デバイス、 21・・・血管造影装置、 22・・・カテーテルテーブル、 23・・・デジタルイメージング装置、 24・・・心電図、 31・・・患者、 32・・・術者、 33・・・補助者、 41、41A、41C、41E、41F・・・支持体、 42、42E、42F・・・長さ調整部、 43・・・接続部、 44・・・付勢手段、 45・・・ロック機構、 46・・・結合部、 47・・・長尺体、 51・・・医療用デバイス、 52・・・医療用デバイスホルダ、 53・・・他の医療用デバイス、 411・・・支持軸、 412・・・開口部、 413・・・導入部、 414・・・導出部、 421・・・把持部、 421E、421F・・・凹部、 451・・・操作部、 452・・・ローラ、 453・・・押さえ部、 454・・・第1軸、 455・・・第2軸、 461・・・第1回転駆動部、 462・・・回転検出部、 463・・・制御部、 464・・・第2回転駆動部

Claims (7)

  1. 生体管腔内に挿入され前記生体管腔内の処置に用いられる医療用デバイスに接続される医療補助デバイスであって、
    支持体と、
    前記支持体に対して支持軸を中心として回転可能に設けられ前記医療用デバイスの巻き取りおよび繰り出しの少なくともいずれかを行い前記医療用デバイスの使用長さを調整する長さ調整部と、
    前記長さ調整部に取り付けられるとともに前記医療用デバイスに接続され前記長さ調整部に対して巻き取りおよび繰り出しの少なくともいずかが行われる長尺体と、
    前記長尺体の端部に設けられ前記長尺体の端部と前記医療用デバイスの端部とを接続させる接続部と、
    前記支持体に設けられ、電圧が供給されると前記長さ調整部を回転させる回転力を発生する回転駆動部と、
    を備えたことを特徴とする医療補助デバイス。
  2. 前記長さ調整部の回転角を検出する回転検出部と、
    前記回転検出部から送信された信号を受信し、前記回転検出部により検出された前記回転角に基づいて前記長尺体が所定位置から巻き取られた長さおよび繰り出された長さを算出する制御部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の医療補助デバイス。
  3. 前記制御部は、前記回転検出部により検出された前記回転角に基づいて、前記長尺体が繰り出される方向の力を検出すると前記回転駆動部を制御して前記長尺体を繰り出し、前記長尺体が巻き取られる方向の力を検出すると前記回転駆動部を制御して前記長尺体を巻き取ることを特徴とする請求項に記載の医療補助デバイス。
  4. 前記長さ調整部を回転させる回転力は、第1回転力であり、
    前記第1回転力を発生する前記回転駆動部は、第1回転駆動部であり、
    前記長尺体の軸の中心として前記長尺体を回転させる第2回転力を発生する第2回転駆動部をさらに備えたことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の医療補助デバイス。
  5. 前記支持体および前記長さ調整部の少なくともいずれかは、前記接続部と空間的に接続された導入部であって前記医療用デバイスとは異なる他の医療用デバイスが挿入されるまたは前記処置の際に使用される作動流体が送り込まれる導入部を有することを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の医療補助デバイス。
  6. 前記長さ調整部は、前記支持体に対して着脱可能とされ、前記長さ調整部とは異なる新たな長さ調整部と交換可能とされてなることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の医療補助デバイス。
  7. 生体管腔内に挿入され前記生体管腔内の処置に用いられるカテーテルに接続される医療補助デバイスであって、
    支持体と、
    前記支持体に対して支持軸を中心として回転可能に設けられ前記カテーテルの巻き取りおよび繰り出しの少なくともいずれかを行い前記カテーテルの使用長さを調整する長さ調整部と、
    前記長さ調整部に取り付けられるとともに前記カテーテルに接続され前記長さ調整部に対して巻き取りおよび繰り出しの少なくともいずかが行われる長尺体と、
    前記長尺体の端部に設けられ前記長尺体の端部と前記カテーテルの端部とを接続させる接続部と、
    を備え
    前記支持体および前記長さ調整部の少なくともいずれかは、前記接続部と空間的に接続された導入部であって前記カテーテルとは異なる他のカテーテルが挿入されるまたは前記処置の際に使用される作動流体またはガイドワイヤが送り込まれる導入部を有し、
    前記導入部は、医療用補助デバイスの外面に設けられたことを特徴とする医療補助デバイス。
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