JP7202606B2 - 自走ロボット - Google Patents

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本発明は、自走ロボットに関し、詳細には、施工面に敷設した鉄筋上を、車輪を用いて自走する自走ロボットに関する。
鉄筋コンクリート造の構造体では、コンクリート製の壁や床の内部に、格子状に組まれた鉄筋が埋設されている。これら格子状に組まれた鉄筋同士を固定するために、鉄筋の交差部分を結束する作業(鉄筋結束作業ともいう)が行われる。この作業は、過酷な環境下で行われることがあるので、自動化が望まれる。例えば、非特許文献1には、鉄筋の有無を検知可能な自走ロボット(自動鉄筋結束ロボット)の技術が開示されている。
保坂ほか、「自動鉄筋結束ロボットの開発 ― 制御システムの設計開発 ―」、一般社団法人 日本機械学会、ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集、1P2-B03、2017年5月
非特許文献1に記載の技術では、ロボットの車輪ユニットにラインスポットタイプの光電センサが設置されている。レールとして使用している鉄筋に向けてレーザを照射し、その反射光を検出できる場合には鉄筋があると判定して走行を継続するのに対し、反射光を検出できない場合には鉄筋が無いと判定して走行を停止する。しかし、この構造では、例えば、鉄筋が無いにもかかわらず、太陽光の影響を受けて、鉄筋があると判定して走行を継続するような、誤作動することがある。レーザに替えて超音波を用いることも考えられるが、鉄筋があるにもかかわらず、風の影響を受けて、鉄筋が無いと判定して走行を停止するような、誤作動することがある。このように、鉄筋を検知するには、外部環境の影響を受けにくくすることが望まれる。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、鉄筋の検知にあたり、外部環境の影響を受けにくい自走ロボットを提供することを目的とする。
本請求項1に係る発明は、施工面に敷設した鉄筋上を、車輪を用いて自走する自走ロボットであって、前記車輪の進行方向で見て該車輪の前方に接触子を有し、該接触子と前記鉄筋との接触または接触解除によって該鉄筋の有無を検知する接触式の鉄筋検知装置と、前記鉄筋を検知していると判定した場合には自走を継続し、前記鉄筋を検知しないと判定した場合には自走を停止させる制御ユニットとを備えることを特徴としたものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された自走ロボットの構成に加えて、前記接触子の下端が前記鉄筋に上方から接触可能に構成され、前記制御ユニットは、前記接触子の下端が前記鉄筋よりも下方に移動した場合には、該鉄筋を検知しないと判定するのに対し、前記接触子の下端が前記鉄筋よりも上方に移動した場合には、該鉄筋を検知していると判定することを特徴としたものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載された自走ロボットの構成に加えて、前記接触子が、前記車輪が走行する鉄筋と同一の鉄筋上に配置されることを特徴としたものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載された自走ロボットの構成に加えて、前記鉄筋検知装置が、前記車輪の前進方向で見て該車輪の前方に設けられるとともに、前記車輪の後退方向で見て該車輪の後方に設けられることを特徴としたものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載された自走ロボットの構成に加えて、前記自走ロボットが、建設作業用のロボットであることを特徴としたものである。
本請求項1に係る発明の自走ロボットによれば、鉄筋の有無を接触式の鉄筋検知装置で検知するので、太陽光や風などの外部環境の影響を受けにくくなる。
本請求項2に係る発明の自走ロボットによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、接触子の下端が鉄筋よりも上方に移動した場合には、鉄筋を検知していると判定するので、自走が継続される。よって、例えば、鉄筋の交差部で既に結束した結束線に乗り上げたときに走行を停止させるような誤作動を確実に防止できる。
本請求項3に係る発明の自走ロボットによれば、請求項1または2に係る発明が奏する効果に加えて、並べた鉄筋の反り、歪みによる位置ずれ(例えば±1cm程度)が生じていても、接触子は、車輪の進行方向に沿って車輪と一体に動けるので、鉄筋の位置ずれに確実に対応することができる。
本請求項4に係る発明の自走ロボットによれば、請求項1から3のいずれか一つに係る発明が奏する効果に加えて、鉄筋検知装置を車輪(例えば前輪)の前方と車輪(例えば後輪)の後方にそれぞれ設けており、ロボットの往路では、車輪の前方に設けた鉄筋検知装置を用いて鉄筋の有無を検知し、ロボットの復路では、車輪の後方に設けた鉄筋検知装置を用いて鉄筋の有無を検知できる。よって、例えば隣の鉄筋を結束する場合には、自走ロボットを隣の鉄筋に向きをそのまま平行移動して配置し、進行方向を反転すればよい。
本請求項5に係る発明の自走ロボットによれば、請求項1から4のいずれか一つに係る発明が奏する効果に加えて、反復的な建設作業や、長距離に亘る建設作業の自動化を安価で容易に達成することができる。
本発明の一実施例である自走ロボットを説明するための図である。 自走ロボットの平面図である。 鉄筋検知装置の構造を説明するための図である。 (A)はローラーが鉄筋上を走行している状態を示す図であり、(B)はローラーが鉄筋の端部に到達した状態を示す図である。 ローラーが障害物に乗り上げた状態を示す図である。 自走ロボットによる動作フローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の自走ロボットの好適な実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施例である自走ロボットを説明するための図、図2は、自走ロボットの平面図である。本実施例の自走ロボットは建設作業用のロボットであり、例えば、コンクリートを打設する施工面に敷設した鉄筋上を、車輪を用いて自走可能に構成された鉄筋結束ロボット100である。
具体的には、鉄筋結束ロボット100は、例えばアルミニウム製の枠材を組んで構成されたフレームユニット200を有する。図1で見た左手前(図2で見た上方)が鉄筋結束ロボット100の前方である場合を想定すると、フレームユニット200のフロント部分には、電源ユニット900が搭載されている。電源ユニット900の後側には、電動工具保持ユニット300や駆動ユニット500が搭載され、フレームユニット200のリア部分には、制御ユニット400が搭載されている。
なお、図2では、後述の車輪駆動部510や車輪ユニット600の理解を助けるために、電源ユニット900の図示や、フレームユニット200のリア部分については制御ユニット400の図示を省略している。
電動工具保持ユニット300や、制御ユニット400、駆動ユニット500、車輪ユニット600等は、電源ユニット900から供給された電力で駆動する。
フレームユニット200の下側には、格子状に敷設された鉄筋、より詳しくは、図2に示した走行鉄筋LR上を走行可能な車輪ユニット600が設けられる。車輪ユニット600は、鉄筋結束ロボット100の後方から見て左側と右側とに分かれており、フレームユニット200に回転自在に支持される。
左側の車輪ユニット600は、図1に示すように、例えば樹脂製の前輪フランジ611および前輪踏面612を有した前輪部610と、例えば樹脂製の後輪フランジ621および後輪踏面622を有した後輪部620とからなる。前輪踏面612や後輪踏面622は、走行鉄筋LRに対して滑り止めとして機能させるために、ゴム製で環状の帯材で覆われている。前輪部610や後輪部620が本発明の車輪に相当する。本実施例では、樹脂製のホイールの外周にラバーを貼り付けた例を挙げて説明したが、本発明の車輪は回転体であればよく、例えばゴムタイヤであってもよい。
一方、右側の車輪ユニット600では、前輪部610や後輪部620が、例えば樹脂製のドラム状に形成され、左側の車輪ユニット600の前輪踏面612や後輪踏面622よりも幅広に形成されている。
なお、左側の車輪ユニット600と右側の車輪ユニット600との距離は、走行鉄筋LRの配列間隔に応じて調整可能である。また、右側の車輪ユニット600も左側の車輪ユニット600と同様に構成することも可能である。
電動工具保持ユニット300は、車輪ユニット600と同様に、鉄筋結束ロボット100の後方から見て左側と右側とに分かれており、車輪ユニット600の前輪部610と後輪部620との間にそれぞれ搭載される。各電動工具保持ユニット300の距離は、走行鉄筋LRの配列間隔に応じて調整可能である。
電動工具保持ユニット300には、例えば直交鉄筋TRを接触によって検出できる鉄筋検知センサ(図示省略)が設置されており、直交鉄筋TRを検出した場合、所定の検出信号を制御ユニット400に出力する。
電動工具保持ユニット300は、手持ち式の電動工具BDを着脱自在に構成され、電動工具BDを例えば上方から受け入れて装着できる。
電動工具BDは、例えば、マックス株式会社製の鉄筋結束機「TWINTIER(登録商標)」(RB-440T)であり、市販品である。電動工具BDが本発明の鉄筋結束機に相当する。電動工具BDは、図1に示すように、トリガBTの下方に、鉄筋の交差部を結束するためのアームAMおよびカールガイドCGを有する。トリガBTが引かれると、アームAMからカールガイドCGに向けて結束線が渡され、この結束線の両端が上方で束ねられて鉄筋の交差部が結束される。なお、電動工具BDで結束された結束線は、鉄筋結束ロボット100の進行方向が前進の場合には後輪部620(進行方向が後退の場合には前輪部610)に踏まれて倒される。
駆動ユニット500は、車輪ユニット600を走行させる車輪駆動部510と、電動工具BDを上下方向に移動させる電動工具駆動部520とを備える。
車輪駆動部510は、例えば、左側の車輪ユニット600に設けられている。詳しくは、図2に示すように、搬送モーター511が例えば図1で説明した前輪フランジ611の上方に配置され、伝達ベルト512が前輪フランジ611と後輪フランジ621との間に掛け回されている。
電動工具駆動部520は、電動工具保持ユニット300の後側に配置される。詳しくは、電動工具駆動部520のケース内には、例えば正逆転可能な駆動モーター521が設けられ、駆動モーター521の駆動力で駆動ギア522が所定方向に回転すると、電動工具BDが駆動ラック523に沿って上端位置に向けて移動する。例えば電動工具駆動部520のケースには、上端センサ(図示省略)が設置されており、電動工具BDが上端位置に到達した場合に、所定の検出信号を制御ユニット400に出力する。一方、駆動ギア522が反対方向に回転すると、電動工具BDが駆動ラック523に沿って下端位置に向けて移動する。例えば電動工具駆動部520のケースには、下端センサ(図示省略)が設置され、電動工具BDが下端位置に到達した場合に、所定の検出信号を制御ユニット400に出力する。
また、電動工具駆動部520には、電動工具BDのトリガBTに下方から当接可能なトリガ駆動ピン524が設置されている(図1)。電動工具BDが下降して、トリガBTがトリガ駆動ピン524で押されると、トリガBTが引かれる。
制御ユニット400は入力部410を有し、作業者が車輪ユニット600の進行方向を例えば「前進」や「後退」のように選択可能に構成されている。また、鉄筋の交差部への結束モードを例えば「全結束」や「千鳥結束」のように選択可能に構成される。なお、制御ユニット400には、鉄筋結束ロボット100の電源スイッチやスタートボタンも設置されている。
また、制御ユニット400は、CPUやメモリ等からなり、メモリの例えばROMに格納されている各種プログラムやデータをRAMにロードし、各種プログラムを実行することにより、鉄筋結束ロボット100の動作を制御することができる。制御ユニット400は、図2に示すように、車輪駆動部510を制御する車輪駆動制御部420と、電動工具駆動部520を制御する電動工具制御部430とを備えている。
車輪駆動制御部420は、走行制御部421と、前進後退切替制御部422とを有する。走行制御部421は、鉄筋検知センサや鉄筋検知ユニット700の検出結果に基づいて、鉄筋結束ロボット100の走行を開始させたり、走行を停止させたりする。前進後退切替制御部422は、入力部410の「前進」や「後退」の選択に応じて、車輪ユニット600の進行方向を設定する。
電動工具制御部430は、上端センサや下端センサの検出結果に基づいて、電動工具BDを上昇させたり、下降させたりする。
ところで左側の車輪ユニット600には、鉄筋検知ユニット700が設置されている。
鉄筋検知ユニット700が本発明の接触式の鉄筋検知装置に相当する。
具体的には、図1,2に示すように、鉄筋検知ユニット700は、前輪部610の前進方向で見て前輪フランジ611の前方に設けられるとともに、後輪部620の後退方向で見て後輪フランジ621の後方に設けられている。
図3は、鉄筋検知ユニット700の構造を説明するための図である。
なお、図3に示した鉄筋検知ユニット700は、前輪部610の近傍に配置されたもの(図1に示した前輪部610や鉄筋検知ユニット700を図1の左奥(図2の右側)から見ている)を一例に挙げて説明するが、後輪部620の近傍に配置された鉄筋検知ユニット700も同様に構成されている。
鉄筋検知ユニット700は、上下方向に延びたアーム支持部710を有する。アーム支持部710の上端はフレームユニット200に固定されており、アーム支持部710の下端には、回動アーム722が回動自在に支持されている。回動アーム722の略中央位置には、上方に向けて突出した例えば金属製のセンサドグ723が設けられている。
回動アーム722の上方には、非接触でセンサドグ723を検出可能な近接センサ711が配置され、アーム支持部710の例えば側面に固定されている。なお、近接センサ711から延びた配線712は制御ユニット400に電気的に接続される。
回動アーム722の一端(前側の端部)には、ローラー721が回転自在に支持されている。ローラー721は、その下端が走行鉄筋LRに上方から接触可能であり、走行鉄筋LR上を走行できる。ローラー721が本発明の接触子に相当する。
ローラー721の接地点(ローラー721が走行鉄筋LRに接触する箇所)は、前輪部610の走行する例えば同じ走行鉄筋LR上に配置されている。
一方、回動アーム722の他端(後側の端部)とアーム支持部710との間には、スプリング724が設置されている。スプリング724は、回動アーム722の他端を上方に向けて引き上げるように付勢しており、センサドグ723が近接センサ711から離れる動作を補助する。なお、回動アーム722の一端(前側の端部)には、走行鉄筋LR上のローラー721の自重によって走行鉄筋LRからの反力が生ずるが、スプリング724の付勢力は、この走行鉄筋LRからの反力よりも小さくなるように設定されている。
近接センサ711は、例えば渦電流センサであり、センサヘッドとドライバで構成される。センサヘッドは、接近したセンサドグ723に向けて高周波磁束を発生可能である。このセンサヘッドにセンサドグ723が近づくと、渦電流損が大きくなって発振振幅が小さくなる。この発振振幅を整流して、センサドグ723までの距離を直流電圧の変化で検出している。
近接センサ711の前にセンサドグ723があるか否かは、制御ユニット400で判別する。そして、近接センサ711の前にセンサドグ723があると判定した場合、車輪ユニット600の走行を継続させる。一方、近接センサ711の前にセンサドグ723が無いと判定した場合、走行制御部421を介して車輪ユニット600の走行を停止させる。
なお、近接センサ711を搭載した例で説明したが、本発明の接触式の鉄筋検知装置は、走行鉄筋LR自体を検出するものではなく、回動アーム722のセンサドグ723を検出するものであるため、フォトマイクロセンサ(光学センサ)を搭載してもよく、あるいはマイクロスイッチなどの機械式スイッチを搭載することもできる。
図4(A)は、ローラー721が鉄筋上を走行している状態を示す図である。
車輪ユニット600が走行鉄筋LR上を前進(前輪部610が図3の右方向に進行)している場合を想定すると、この前輪部610の近傍の鉄筋検知ユニット700は、図4(A)に示すように、ローラー721が走行鉄筋LR上を図示の時計回りに回転する。
ローラー721が走行鉄筋LR上にあり、ローラー721と走行鉄筋LRとが接触している場合、走行鉄筋LRからローラー721への反力がスプリング724の付勢力よりも大きいので、回動アーム722には図示の反時計回りに回動させる力が働き、センサドグ23が近接センサ711の前から離れない。これにより、渦電流損が大きくなって発振振幅が小さくなるので、制御ユニット400は、ローラー721と走行鉄筋LRとの接触によって走行鉄筋LRを検知(鉄筋あり)していると判定する。この結果、鉄筋結束ロボット100の自走が継続される。
続いて、前輪部610が図4(A)の右方向にさらに進行し、ローラー721が鉄筋終端部RGに到達して、ローラー721と走行鉄筋LRとの接触が解除された場合(ローラー721の下端が走行鉄筋LRの頂上位置よりも下方に移動した場合)、走行鉄筋LRからローラー721への反力がなくなる。よって、回動アーム722には、ローラー721の自重とスプリング724の付勢力によって図示の時計回りに回動させる力が働くため、図4(B)に示すように、センサドグ723が近接センサ711の前から離れる。これにより、渦電流損が小さくなって発振振幅が大きくなることから、制御ユニット400は走行鉄筋LRを検知しない(鉄筋無し)と判定する。この結果、鉄筋結束ロボット100の自走が停止される。
このように、走行鉄筋LRや鉄筋終端部RGを接触式の鉄筋検知ユニット700で検知するので、太陽光や風などの外部環境の影響を受けにくくなる。
なお、本実施例では、ローラー721と前輪部610を同じ走行鉄筋LR上に配置した例を挙げて説明した。しかし、ローラー721を、前輪部610が接触する走行鉄筋LRとは別の走行鉄筋LR(例えば隣の走行鉄筋LR)上に配置して、鉄筋終端部RGを検知することも可能である。
図5は、ローラー721が障害物に乗り上げた状態を示す図である。
走行鉄筋LRと直交鉄筋TRの交差部は、鉄筋結束ロボット100を用いて結束する前に、鉄筋結束部RUのように仮止めされている場合がある。上記と同様に、車輪ユニット600が走行鉄筋LR上を前進し、ローラー721が図示の時計回りに回転して走行鉄筋LR上を走行しており、図5に示すように、ローラー721が鉄筋結束部RUに乗り上げたとき(ローラー721の下端が走行鉄筋LRの頂上位置よりも上方に移動したとき)には、鉄筋結束部RUからローラー721への反力がスプリング724の付勢力よりも大きいので、回動アーム722には図示の反時計回りに回動させる力が働き、センサドグ723が近接センサ711の前から離れない。発振振幅が小さいままであるため、制御ユニット400は走行鉄筋LRを検知していると判定する。この結果、鉄筋結束ロボット100の自走が継続される。
このように、ローラー721が鉄筋結束部RUなどの障害物に乗り上げたときには、走行鉄筋LRを検知していると判定するので走行を継続する。よって、鉄筋結束部RUなどに乗り上げたときに走行を停止させるような誤作動を確実に防止できる。
コンクリート工事では、まず、コンクリートを打設する施工面上に、スペーサ(図示省略)を配置し、スペーサ上に直交鉄筋TRを所定間隔で配置する。次いで、直交鉄筋TRに、走行鉄筋LRを所定間隔で配置する。これにより、走行鉄筋LRと直交鉄筋TRが格子状に敷設される。
続いて、鉄筋結束ロボット100を持ち上げて、前輪フランジ611や後輪フランジ621を有した左側の車輪ユニット600、鉄筋検知ユニット700を例えば左端に位置する走行鉄筋LRに載置する。このとき、右側の車輪ユニット600は、例えば、左端に位置する走行鉄筋LRから数えて3本目の走行鉄筋LRに載置される。
作業者が鉄筋結束ロボット100の電源スイッチをオンにし、入力部410で進行方向を例えば「前進」に選択する。また、全ての交差部を結束したい場合には、結束モードを「全結束」に選択してから、スタートボタンを押し下げる(図6のステップS1)。
制御ユニット400が、上端センサからの検出信号を受信した場合(ステップS2のYES)、電動工具BDが上端位置に到達したと判定し、ステップS4に進む。上端センサからの検出信号を受信しない場合(ステップS2のNO)、電動工具駆動部520が電動工具BDを上昇させて(ステップS3)、ステップS2に戻る。
ステップS4では、搬送モーター511を駆動し(ステップS4)、鉄筋結束ロボット100を前進させる。
次に、鉄筋検知ユニット700が、例えば搬送モーター511の駆動開始から所定期間が経過するまでに鉄筋終端部RGを検出した場合、所定の検出信号を制御ユニット400に出力する。一方、制御ユニット400が、鉄筋検知ユニット700からの検出信号を受信しない場合(ステップS5のNO)、鉄筋結束ロボット100の前進を継続する。
続いて、制御ユニット400が、鉄筋検知センサからの検出信号を受信した場合(ステップS6のYES)、鉄筋結束ロボット100が走行鉄筋LRと直交鉄筋TRとの交差部に到達したと判定し、ステップS7に進む。これに対し、制御ユニット400が、鉄筋検知センサからの検出信号を受信しない場合(ステップS5のNO)、ステップS4に戻って、鉄筋結束ロボット100の前進を継続する。
ステップS7では、制御ユニット400は、結束モードが「千鳥結束」に選択されているか否かを判定する。上記のように、入力部410では結束モードを「全結束」に選択しているので、ステップS9に進む。なお、作業者は全ての交差部の結束を希望しており、入力部410で「全結束」を選択したはずであったが、仮に、結束モードが「千鳥結束」に選択されていた場合(ステップS7のYES)、「一本飛ばしビットをOFF」に設定して(ステップS8)、ステップS9に進む。
ステップS9では、搬送モーター511の駆動を停止し、鉄筋結束ロボット100の前進を停止させる。
このとき、電動工具BDは走行鉄筋LRと直交鉄筋TRとの交差部の上方に位置するので、電動工具駆動部520が電動工具BDを下降させる(ステップS10)。制御ユニット400が、下端センサからの検出信号を受信しない場合(ステップS11のNO)、ステップS10に戻って電動工具BDを下降させる。一方、下端センサからの検出信号を受信した場合(ステップS11のYES)、電動工具BDが走行鉄筋LRと直交鉄筋TRとの交差部を結束できるように、所定のタイマーを起動する(ステップS12)。
制御ユニット400が、タイマーの起動から例えば1.2秒間の経過を判定した場合(ステップS12のYES)、電動工具駆動部520を駆動して、電動工具BDを上昇させる(ステップS13)。
その後、制御ユニット400が、上端センサからの検出信号を受信した場合(ステップS14のYES)、電動工具BDが上端位置に到達したと判定し、駆動モーター521の駆動を停止して(ステップS15)、ステップS4に戻る。
これにより、搬送モーター511が駆動して(ステップS4)、鉄筋結束ロボット100が前進する。制御ユニット400が、鉄筋検知ユニット700からの検出信号を受信した場合(ステップS5のYES)、鉄筋結束ロボット100が鉄筋終端部RGに到達したと判定し、ステップS16に進んで、搬送モーター511などの全ての駆動を停止して一連のルーチンを抜ける。
作業者は、鉄筋結束ロボット100をこの向きのまま持ち上げて、左側の車輪ユニット600や鉄筋検知ユニット700を例えば一つ隣りの走行鉄筋LR、つまり、先程の左端に位置する走行鉄筋LRから数えて2本目の走行鉄筋LRに載置する。これにより、右側の車輪ユニット600も一つ隣りの走行鉄筋LR、つまり、先程の左端に位置する走行鉄筋LRから数えて4本目の走行鉄筋LRに載置される。
そして、作業者が鉄筋結束ロボット100の電源スイッチをオンにし、入力部410で進行方向を例えば「後退」に選択し、スタートボタンを押し下げると、鉄筋結束ロボット100は、電動工具BDが上端位置に到達したことを確認してから後退する。
このように、鉄筋結束ロボット100は、向きをそのままで隣接の走行鉄筋LRに配置して、進行方向を反転できる(牛耕式ともいう)。よって、作業者は、鉄筋結束ロボット100を隣接の走行鉄筋LRに容易に配置できる。
上記実施例では、鉄筋結束ロボット100の例を挙げて説明した。しかし、本発明はこの例に限定されない。接触式の鉄筋検知装置を有すればよいので、本発明は、例えば、配筋検査用、鉄筋運搬用のロボットでもよく、あるいは、コンクリートのレベル出し用のロボットのような、建設作業用のロボットに適用することができる。
100 ・・・ 鉄筋結束ロボット
200 ・・・ フレームユニット
300 ・・・ 電動工具保持ユニット
400 ・・・ 制御ユニット
410 ・・・ 入力部
420 ・・・ 車輪駆動制御部
421 ・・・ 走行制御部
422 ・・・ 前進後退切替制御部
430 ・・・ 電動工具制御部
500 ・・・ 駆動ユニット
510 ・・・ 車輪駆動部
511 ・・・ 搬送モーター
512 ・・・ 伝達ベルト
520 ・・・ 電動工具駆動部
521 ・・・ 駆動モーター
522 ・・・ 駆動ギア
523 ・・・ 駆動ラック
524 ・・・ トリガ駆動ピン
600 ・・・ 車輪ユニット
610 ・・・ 前輪部
611 ・・・ 前輪フランジ
612 ・・・ 前輪踏面
620 ・・・ 後輪部
621 ・・・ 後輪フランジ
622 ・・・ 後輪踏面
700 ・・・ 鉄筋検知ユニット
710 ・・・ アーム支持部
711 ・・・ 近接センサ
712 ・・・ 配線
721 ・・・ ローラー
722 ・・・ 回動アーム
723 ・・・ センサドグ
724 ・・・ スプリング
900 ・・・ 電源ユニット
BD ・・・ 電動工具
BT ・・・ トリガ
AM ・・・ アーム
CG ・・・ カールガイド
LR ・・・ 走行鉄筋
TR ・・・ 直交鉄筋
RU ・・・ 鉄筋結束部
RG ・・・ 鉄筋終端部

Claims (5)

  1. 施工面に敷設した鉄筋上を、車輪を用いて自走する自走ロボットであって、
    前記車輪の進行方向で見て該車輪の前方に接触子を有し、該接触子と前記鉄筋との接触または接触解除によって該鉄筋の有無を検知する接触式の鉄筋検知装置と、
    前記鉄筋を検知していると判定した場合には自走を継続し、前記鉄筋を検知しないと判定した場合には自走を停止させる制御ユニットと
    を備えることを特徴とする自走ロボット。
  2. 前記接触子の下端が前記鉄筋に上方から接触可能に構成され、
    前記制御ユニットは、前記接触子の下端が前記鉄筋よりも下方に移動した場合には、該鉄筋を検知しないと判定するのに対し、前記接触子の下端が前記鉄筋よりも上方に移動した場合には、該鉄筋を検知していると判定することを特徴とする請求項1に記載の自走ロボット。
  3. 前記接触子が、前記車輪が走行する鉄筋と同一の鉄筋上に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自走ロボット。
  4. 前記鉄筋検知装置が、前記車輪の前進方向で見て該車輪の前方に設けられるとともに、前記車輪の後退方向で見て該車輪の後方に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の自走ロボット。
  5. 前記自走ロボットが、建設作業用のロボットであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の自走ロボット。
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自動で鉄筋を結束する自律型鉄筋結束ロボット「T-iROBO Rebar(ティーアイロボ・リバー)」プレス発表,[online],学校法人千葉工業大学,2017年10月16日,インターネット<URL:https://www.furo.org/ja/works/t_irobo_rebar/20171016.html>

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