JP7201653B2 - コーキング剥離具 - Google Patents

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Description

本発明は、コーキングを剥がす際に用いられるコーキング剥離具に関する。
従来、例えばサイディングボードを外壁に採用した建造物等において、外壁同士の間の目地にコーキングを施す処理が広く行われている。しかしコーキングは経年等により劣化し、劣化したコーキングをそのまま放置しておくと、固化や断裂した箇所から水が浸入する等の不具合の要因となる。
そのためコーキングが劣化した場合には、これを剥離させて除去し、新しいコーキングに打ち替える作業が行われる。なお、コーキングを剥離させるための用具は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2016-069861号公報
ここで図8は、目地にコーキングが施された外壁の概略的な斜視図を例示し、図9は、当該コーキングが施された箇所周辺の概略的な水平断面図を例示している。これらの図では、内壁50の外側に外壁51が設けられており、外壁51同士の間の目地にコーキング52が施されている。また図9に示す例では三面接着によりコーキング52が施されており、目地の両側面X1,X2と底面X3にコーキング52が接着している。
そのため、打ち替え等を行う際にコーキング52を目地から除去するためには、目地の両側面X1,X2と底面X3の全てからコーキング52を剥離する必要があり、このような作業をより効率良く行うことが可能となる用具が望まれる。
本発明は上述した課題に鑑み、目地の側面と底面に接着したコーキングの剥離を効率良く行うことが可能となるコーキング剥離具の提供を目的とする。
本発明に係るコーキング剥離具は、目地の延びる方向へ刃部を動かして、当該目地に接着したコーキングを剥離させることが可能なコーキング剥離具であって、前記刃部は、前記目地の側面に沿って移動して当該側面から前記コーキングを剥離させる側面対応部と、前記刃部の向きから見て前記側面対応部と略直角をなすように配置され、前記目地の底面に沿って移動して当該底面から前記コーキングを剥離させる底面対応部と、を有する構成とする。本構成によれば、目地の側面と底面に接着したコーキングの剥離を効率良く行うことが可能となる。
上記構成としてより具体的には、前記側面対応部の幅を20mm以下とした構成としても良い。また上記構成としてより具体的には、前記刃部を有する刃部ユニットを備え、前記刃部ユニットは、前記側面対応部が設けられた第1平板部と、第1平板部から折れ曲がりラインにおいて略直角に折れ曲がり、前記底面対応部が設けられた第2平板部と、を有する構成としても良い。
上記構成としてより具体的には、前記折れ曲がりラインの一端近傍と他端近傍のそれぞれに、前記刃部を設けた構成としても良い。また上記構成としてより具体的には、略棒状の支持ユニットに前記第1平板部が連結され、使用者が当該棒状部を把持して使用可能とし、前記第1平板部と垂直の方向に見て、前記刃部の向きを前記支持ユニットの延びる方向から傾斜させた構成としても良い。更に当該構成としてより具体的には、前記刃部の向きと前記支持ユニットの延びる方向とのなす角度を調節可能とした構成としても良い。
上記構成としてより具体的には、前記第1平板部と垂直の方向に見て前記第1平板部における前記支持ユニットを挟むように位置する両側それぞれに、前記第1平板部から同じ向きに折れ曲がった前記第2平板部を設けた構成としても良い。また上記構成としてより具体的には、前記支持ユニットから前記第1平板部と垂直の方向に突出した突出部を有し、使用者が前記支持ユニットと前記突出部を把持して使用可能とした構成としても良い。
本発明に係るコーキング剥離具によれば、目地の側面と底面に接着したコーキングの剥離を効率良く行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係るコーキング剥離具1の斜視図である。 コーキング剥離具1の別の角度から見た斜視図である。 コーキング剥離具1の前方視点の構成図である。 コーキング剥離具1の右方視点の構成図である。 コーキング剥離具1の上方視点の構成図である。 コーキング剥離具1の分解斜視図である。 各刃部の向きと上下方向とのなす角度の調節に関する説明図である。 目地にコーキングが施された壁の一例の模式的な斜視図である。 図8に示す壁のコーキング近傍の水平断面図である。 コーキング剥離具1の右下側刃部を用いた作業に関する説明図である。 コーキング剥離具1の右上側刃部を用いた作業に関する説明図である。 本発明の別の実施形態に係るコーキング剥離具2の外観図である。
本発明に係る実施形態について、各図面を参照しながら以下に説明する。なお以下の説明において、コーキング剥離具の構成に関する上下、左右、および前後の各方向(互いに直交する方向)は、各図面に示すように便宜的に定めたものに過ぎない。
図1は、本実施形態に係るコーキング剥離具1の斜視図であり、図2は、コーキング剥離具1の別の角度から見た斜視図である。なお図1の右下側には、本図に点線枠で囲まれた部分の拡大図が示されている。また図3はコーキング剥離具1の前方視点の構成図を示し、図4はコーキング剥離具1の右方視点の構成図を示し、図5はコーキング剥離具1の上方視点の構成図を示している。また図6は、コーキング剥離具1の分解斜視図を示している。
コーキング剥離具1は、支持ユニット10および刃部ユニット20を備えており、目地の延びる方向へ刃部を動かして、当該目地に接着したコーキングを剥離させることが可能となるように形成されている。図1に示す形態のコーキング剥離具1は、左右対称の形状となっている。
支持ユニット10は、全体的に見て上下に延びる棒状に形成され、刃部ユニット20を支持する役割を果たす。支持ユニット10は、上下に延びる把持部11と、把持部11の上側に設けられた連結部12を有する。把持部11は、使用者が把持することを想定した部分であり、人の手で握り易い形状・サイズに形成されている。
連結部12は、第1孔部12aと、その真下に配置された第2孔部12bが設けられており、第1ネジ31および第2ネジ32を用いて刃部ユニット20を連結することが可能となっている。連結部12の上端には、左右方向中央部が上方へ尖るように盛り上がった山状部12cが設けられている。
刃部ユニット20は、第1平板部21、左側第2平板部22L、および右側第2平板部22Rを有する。なお以下の説明では、左側第2平板部22Lと右側第2平板部22Rを「第2平板部22」と総称することがある。第1平板部21は、前後方向に垂直な平板状の部分である。左側第2平板部22Lは、第1折れ曲がりラインY1において、第1平板部21の左側の縁から前側へ直角に折れ曲がった平板状の部分である。右側第2平板部22Rは、第2折れ曲がりラインY2において、第1平板部21の右側の縁から前側へ直角に折れ曲がった平板状の部分である。
このように前後方向(第1平板部21と垂直の方向)に見て、第1平板部21における支持ユニット10を挟むように位置する左右両側のそれぞれに、第1平板部21から同じ向き(前向き)に折れ曲がった第2平板部22が設けられている。左側第2平板部22Lの前側のエッジ(第1折れ曲がりラインY1と対向するエッジ)は第1折れ曲がりラインY1と平行であり、右側第2平板部22Rの前側のエッジ(第2折れ曲がりラインY2と対向するエッジ)は第2折れ曲がりラインY2と平行である。本実施形態の例では、薄い金属の板状体に対して各折れ曲がりラインY1,Y2での曲げ加工を施すことにより、刃部ユニット20が形成されている。
第1平板部21には、左右方向中央位置の上側寄りの箇所に第3孔部23が設けられている。また第1平板部21における第3孔部23より下側の箇所には、3個の第4孔部24が設けられている。第3孔部23と3個の第4孔部24それぞれとの距離は、いずれも、連結部12に配置された第1孔部12aと第2孔部12bとの距離と同じである。第4孔部24の一つは第3孔部23の真下に配置され、その左右それぞれに他の二つの第4孔部24それぞれが配置されている。また第1平板部21の上端は、前方視で山状部12cと輪郭が一致するように、左右方向中央部が上方へ尖るように盛り上がっている。
刃部ユニット20における第1折れ曲がりラインY1の上端近傍と下端近傍、および第2折れ曲がりラインY2の上端近傍と下端近傍の計4箇所には、目地に接着したコーキングの剥離に用いられる刃部が設けられている。これらの刃部それぞれは、目地の側面に沿って移動し、当該側面から前記コーキングを剥離させる側面対応部と、目地の底面に沿って移動し、当該底面から前記コーキングを剥離させる底面対応部と、を有する。
より具体的に説明すると、第1折れ曲がりラインY1の下端近傍には左下側刃部25Lが設けられている。左下側刃部25Lは、第1折れ曲がりラインY1の下端から延びる第1平板部21の下側のエッジである底面対応部25Laと、当該ラインY1の下端から延びる左側第2平板部22Lの下側のエッジである側面対応部25Lbと、を有する。第1折れ曲がりラインY1の下端は、左下側刃部25Lの角となっている。この角においては、第1平板部21のエッジおよび左側第2平板部22Lのエッジは何れも鋭角となっており、当該角はコーキングへ突き刺し易くなるように尖っている。
また、第2折れ曲がりラインY2の下端近傍には右下側刃部25Rが設けられている。右下側刃部25Rは、第2折れ曲がりラインY2の下端から延びる第1平板部21の下側のエッジである底面対応部25Raと、当該ラインY2の下端から延びる右側第2平板部22Rの下側のエッジである側面対応部25Rbと、を有する。第2折れ曲がりラインY2の下端は、右下側刃部25Rの角となっている。この角においては、第1平板部21のエッジおよび右側第2平板部22Rのエッジは何れも鋭角となっており、当該角はコーキングへ突き刺し易くなるように尖っている。
また、第1折れ曲がりラインY1の上端近傍には左上側刃部26Lが設けられている。左上側刃部26Lは、第1折れ曲がりラインY1の上端から延びる第1平板部21の上側のエッジである底面対応部26Laと、当該ラインY1の上端から延びる左側第2平板部22Lの上側のエッジである側面対応部26Lbと、を有する。第1折れ曲がりラインY1の上端は、左上側刃部26Lの角となっている。この角においては、第1平板部21のエッジおよび左側第2平板部22Lのエッジは何れも鋭角となっており、当該角はコーキングへ突き刺し易くなるように尖っている。
また、第2折れ曲がりラインY2の上端近傍には右上側刃部26Rが設けられている。右上側刃部26Rは、第2折れ曲がりラインY2の上端から延びる第1平板部21の上側のエッジである底面対応部26Raと、当該ラインY2の上端から延びる右側第2平板部22Rの上側のエッジである側面対応部26Rbと、を有する。第2折れ曲がりラインY2の上端は、右上側刃部26Rの角となっている。この角においては、第1平板部21のエッジおよび右側第2平板部22Rのエッジは何れも鋭角となっており、当該角はコーキングへ突き刺し易くなるように尖っている。
なお各刃部の向き(刃部を使用する際にこれを動かす向き)については、図3に示すように、左下側刃部25Lの向きは、第1折れ曲がりラインY1が延びる方向の一方(斜め下方向)であり、左上側刃部26Lの向きは、第1折れ曲がりラインY1が延びる方向の他方(斜め上方向)である。また、右下側刃部25Rの向きは、第2折れ曲がりラインY2が延びる方向の一方(斜め下方向)であり、右上側刃部26Rの向きは、第2折れ曲がりラインY2が延びる方向の他方(斜め上方向)である。いずれの刃部においても、側面対応部および底面対応部は刃部の向きから見て直角に連接しており、刃部の向きから見て底面対応部は側面対応部と直角をなすように配置されている。
また、前後方向(第1平板部21と垂直の方向)に見て、各刃部の向きは支持ユニット10の延びる上下方向から傾斜している。図3に示すように、左下側刃部25Lの向きおよび右下側刃部25Rの向きは、上下方向から角度θ1だけ傾斜している。このような傾斜が設けられたことにより、後述するとおり、コーキング剥離具1が使い易くなっている。更にコーキング剥離具1には、支持ユニット10(連結部12)から後方(第1平板部21と垂直の方向)へ突出するように突出部35が設けられている。
図6に示すように、第3孔部23を通した第1ネジ31を、ネジ孔となっている第1孔部12aにネジ止めし、第4孔部24と第2孔部12bを通した第2ネジ32を、突出部35の前端面に設けられたネジ孔にネジ止めすることにより、支持ユニット10に第1平板部21と突出部35が連結され、コーキング剥離具1が形成される。なお突出部35は、第1ネジ31を用いて支持ユニット10に連結されるようにしても良く、その他の手段によって支持ユニット10に連結されるようにしても良い。
3個の第4孔部24のうち、中央の孔に第2ネジ32を通すことで、図3に示すように左右対称のコーキング剥離具1が形成される。一方、3個の第4孔部24のうち、右側の孔に第2ネジ32を通すことで、図7(a)に示す形態のコーキング剥離具1が形成され、左側の孔に第2ネジ32を通すことで、図7(b)に示す形態のコーキング剥離具1が形成される。
図7(a)に示すコーキング剥離具1においては、左下側刃部25Lの向きの上下方向からの傾斜角は、図3に示す角度θ1よりも大きい角度θ2である。図7(b)に示すコーキング剥離具1においては、右下側刃部25Rの向きの上下方向からの傾斜角は、図3に示す角度θ1よりも大きい角度θ2である。このようにコーキング剥離具1は、3個の第4孔部24のうち何れに第2ネジ32を通すかによって、各刃部の向きと上下方向(支持ユニット10の延びる方向)とのなす角度を調節可能としている。
次に、コーキング剥離具1の使用形態について説明する。図8は、サイディングボード等の外壁50同士の間の目地にコーキング52が施された壁の一例の模式的な斜視図であり、図9は、図8に示す壁のコーキング52近傍の水平断面図である。これらの図に示す壁は、内壁50の外側に外壁51が設けられて形成されており、鉛直方向に目地が延びている。また図9に示すように、目地の一方の側面X1(壁の外から見て左側の側面)、他方の側面X2(壁の外から見て右側の側面)、および底面X3(壁の外から見て奥側の面)の三面にコーキング52が接着している。
図10は、コーキング剥離具1の右下側刃部25Rを用いてコーキング52を剥がす作業の側方から見た様子を概略的に示している。なおコーキング剥離具1を扱う際、使用者は把持部11を片方の手で持つとともに、他方の手で突出部35を持つようにしても良い。このようにすれば、使用者はより力を入れ易く、また、より安定的にコーキング剥離具1を操作することが容易となる。
使用者はまずコーキング剥離具1を図10(a)の矢印で示すように動かし、図10(b)に示すように、右下側刃部25Rの尖っている角をコーキング52へ突き刺す。この際、第1平板部21が目地の一方の側面X1をスライドするように(すなわち、右下側刃部25Rを出来るだけ側面X1側に寄せた状態で)、コーキング剥離具1を当該矢印で示すように動かせば良い。このとき、右下側刃部25Rの向きと支持ユニット10の延びる方向との間に角度θ1が設けられているため、支持ユニット10の下端近傍が壁に当たって作業が阻害されることは極力回避される。なお既に説明したとおり、当該角度θ1は角度θ2へ変更可能であるため、予め使用者が作業を行い易い方の角度へ調節しておけば良い。
更に使用者は、図10(b)の矢印で示すように少し回転させながらコーキング剥離具1を鉛直下方に動かして、図10(c)に示すように、第1平板部21と目地の側面X1の面同士を接触させるとともに、右側第2平板部22Rと目地の底面X3の面同士を接触させるようにする。このように面同士を接触させたまま、使用者がコーキング剥離具1を鉛直下方へ動かすことにより、コーキング剥離具1は右下側刃部25Rの向きに移動する。このとき、右下側刃部25Rの底面対応部25Raは目地の底面X3に沿って移動し、この底面X3からコーキング52を剥離させ、側面対応部25Rbは目地の側面X1に沿って移動し、この側面X1からコーキング52を剥離させる。
このように図10に示す作業を行うことで、コーキング52を目地の側面X1と底面X3の両方から同時に剥離させることができる。なおこれと同等の作業は、コーキング剥離具1を下方へ動かして行う他、図11に示すように右上側刃部26Rを利用し、コーキング剥離具1を上方へ動かして行うことも可能である。この場合は、使用者はコーキング剥離具1を図11(a)の矢印で示すように動かし、図11(b)に示すように、右上側刃部26Rの尖っている角をコーキング52へ突き刺す。この際、第1平板部21が目地の一方の側面X1をスライドするように、コーキング剥離具1を当該矢印で示すように動かせば良い。
更に使用者は、図11(b)の矢印で示すように少し回転させながらコーキング剥離具1を鉛直上方に動かして、図11(c)に示すように、右側第2平板部22Rと目地の底面X3の面同士を接触させるようにする。このように面同士を接触させたまま、使用者がコーキング剥離具1を鉛直上方へ動かすことにより、コーキング剥離具1は右上側刃部26Rの向きに移動する。このとき、右上側刃部26Rの底面対応部26Raは目地の底面X3に沿って移動し、この底面X3からコーキング52を剥離させ、側面対応部26Rbは目地の側面X1に沿って移動し、この側面X1からコーキング52を剥離させる。図10および図11に示す作業形態のうち、使用者はより行い易い方の形態で作業を行えば良い。
更に、コーキング剥離具1を前後逆にして図10または図11に示す形態に準じた作業を行うことにより、コーキング52を目地の側面X2と底面X3の両方から同時に剥離させることができる。すなわち、右下側刃部25Rの代わりに左下側刃部25Lを使うようにし、第1平板部21と目地の側面X3の面同士を接触させるとともに、左側第2平板部22Lと目地の底面X3の面同士を接触させたままコーキング剥離具1を鉛直下方へ動かすことにより、コーキング52を目地の側面X2と底面X3の両方から同時に剥離させることができる。また、右上側刃部26Rの代わりに左上側刃部26Lを使うようにし、第1平板部21と目地の側面X3の面同士を接触させるとともに、左側第2平板部22Lと目地の底面X3の面同士を接触させたままコーキング剥離具1を鉛直上方へ動かすことにより、コーキング52を目地の側面X2と底面X3の両方から同時に剥離させることができる。以上のようにコーキング剥離具1は、刃部を左側のみに設けたコーキング剥離具の特徴と刃部を右側のみに設けたコーキング剥離具の特徴とを兼ね備えており、コーキング剥離具1を一つ用意しておけば、目地の両方の側面と底面からコーキングを簡単な作業で剥離させることができる。
なお目地のサイズについては、幅(図9に示す例では、側面X1と側面X2の距離に相当する)が15~20mm程度のものが最も一般的である。そのため目地の底面X3に平行となる左側第2平板部22Lの幅(第1折れ曲がりラインY1からこれと対向するエッジまでの距離)、および右側第2平板部22Rの幅(第2折れ曲がりラインY2からこれと対向するエッジまでの距離)を20mm以下としておくことが好ましく、汎用性等の点からは15mm以下としておくことがより好ましい。
例えば幅が20mmの目地に接着したコーキング52を剥離させる場合、左右の第2平板部22の幅を15mmとしたコーキング剥離具1によれば、右下側刃部25Rまたは右上側刃部26Rを使う作業によって側面X1と底面X3の一部分(側面X1から15mmまでの領域)からコーキング52を剥離させ、更に、左下側刃部25Lまたは左上側刃部26Lを使う作業によって側面X2と底面X3の残りの部分からコーキング52を剥離させることができ、当該目地からコーキングを完全に剥離させることが可能である。なお、種々の幅の目地に対応可能とするため、第2平板部22の幅が異なるコーキング剥離具1のバリエーションを予め用意しておいても良く、コーキング剥離具1において第2平板部22の幅を適宜調節可能としても良い。
本発明の別の実施形態に係るコーキング剥離具2を図12に示す。図12(a)はコーキング剥離具2の前方視点の外観図を示し、図12(b)はコーキング剥離具2の後方視点の外観図を示し、図12(c)はコーキング剥離具2の斜め下方から見た外観斜視図を示している。なお図12において、先述したコーキング剥離具1の部分と同等の部分には、共通する符号を付している。
コーキング剥離具2においては、棒状に形成された木製の支持ユニット10に、刃部ユニット20における第1平板部21がネジ止めによって連結されている。なおコーキング剥離具2では、コーキングを剥離するための刃部として右下側刃部25Rと右上側刃部26Rが設けられている。コーキング剥離具2の右下側刃部25Rにおいても、側面対応部25Rbおよび底面対応部25Raは右下側刃部25Rの向きから見て直角に連接しており、目地の側面および底面からコーキングを同時に剥がすことが可能となっている。また右上側刃部26Rにおいても、側面対応部26Rbおよび底面対応部26Raは右上側刃部26Rの向きから見て直角に連接しており、目地の側面および底面からコーキングを同時に剥がすことが可能となっている。
コーキング剥離具2を用いて図9および図10に示すコーキングを剥離させる場合、第1平板部21を側面X1の面同士を接触させるとともに、右側第2平板部22Rと底面X3の面同士を接触させたままコーキング剥離具2を鉛直下方または鉛直上方へ動かすことにより、コーキング52を側面X1と底面X3の両方から同時に剥離させることができる。更にコーキング剥離具2を上下逆にして、第1平板部21と側面X2の面同士を接触させるとともに、右側第2平板部22Rと底面X3の面同士を接触させたままコーキング剥離具2を鉛直上方または鉛直下方へ動かすことにより、コーキング52を側面X2と底面X3の両方から同時に剥離させることができる。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態に係るコーキング剥離具は、目地の延びる方向へ刃部を動かして、当該目地に接着したコーキングを剥離させることが可能なコーキング剥離具であって、当該刃部は、目地の側面に沿って移動し当該側面からコーキングを剥離させる側面対応部と、目地の底面に沿って移動し当該底面からコーキングを剥離させる底面対応部と、を有する。そのため、コーキングを目地の側面と底面の両方から同時に剥離させることができ、目地の側面と底面に接着したコーキングの剥離を効率良く行うことが可能である。なお以上の説明においては、目地の例としてサイディングボード等の外壁同士の間の目地を挙げたが、本発明に係るコーキング剥離具の利用対象となる目地は特に限定されない。例えば、鉄筋コンクリート建造物の打継目地や伸縮目地等に三面接着したコーキング(シール材)を剥離させる用途にも、本発明に係るコーキング剥離具を使用することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の構成は上記実施形態に限られず、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、コーキングを剥がす際に用いられるコーキング剥離具に利用可能である。
1 コーキング剥離具
10 支持ユニット
11 把持部
12 連結部
12a 第1孔部
12b 第2孔部
12c 山状部
20 刃部ユニット
21 第1平板部
22 第2平板部
22L 左側第2平板部
22R 右側第2平板部
23 第3孔部
24 第4孔部
25L 左下側刃部
25R 右下側刃部
26L 左上側刃部
26R 右上側刃部
31 第1ネジ
32 第2ネジ
35 突出部
50 内壁
51 外壁
52 コーキング
Y1 第1折れ曲がりライン
Y2 第2折れ曲がりライン

Claims (6)

  1. 目地の延びる方向へ刃部を動かすことにより、当該目地に接着したコーキングを剥離させることが可能であり、
    前記刃部は、前記目地の側面に沿って移動して当該側面から前記コーキングを剥離させる側面対応部と、前記動かす向きから見て前記側面対応部と略直角をなすように配置され、前記目地の底面に沿って移動して当該底面から前記コーキングを剥離させる底面対応部と、を有するコーキング剥離具であって、
    前記側面対応部が設けられた第1平板部と、第1平板部から折れ曲がりラインにおいて略直角に折れ曲がり、前記底面対応部が設けられた第2平板部と、を有する刃部ユニットを備え、
    略棒状の支持ユニットに前記第1平板部が連結され、使用者が当該棒状部を把持して使用可能とし、
    前記第1平板部と垂直の方向に見て、前記動かす向きを前記支持ユニットの延びる方向から傾斜させたことを特徴とするコーキング剥離具。
  2. 前記底面対応部の幅を20mm以下としたことを特徴とする請求項1に記載のコーキング剥離具。
  3. 前記折れ曲がりラインの一端近傍と他端近傍のそれぞれに、前記刃部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコーキング剥離具。
  4. 前記動かす向きと前記支持ユニットの延びる方向とのなす角度を調節可能としたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のコーキング剥離具。
  5. 前記第1平板部と垂直の方向に見て前記第1平板部における前記支持ユニットを挟むように位置する両側それぞれに、前記第1平板部から同じ向きに折れ曲がった前記第2平板部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のコーキング剥離具。
  6. 前記支持ユニットから前記第1平板部と垂直の方向に突出した突出部を有し、
    使用者が前記支持ユニットと前記突出部を把持して使用可能としたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のコーキング剥離具。
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