JP7201359B2 - 交通路設備の検査装置及び検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が走行する交通路を構成する設備(以下、「交通路設備」という)についての検出信号を出力する検出ユニットを用いて、交通路設備の形状、変位、亀裂等を測定する交通路設備の検査装置及び検査方法に係り、特に、検出ユニットを設置した車両の走行距離の情報から、交通通路設備の車両の走行方向の位置を特定する、交通路設備の検査装置及び検査方法に関する。
例えば、自動車が走行する道路の周囲には、橋、トンネル、ガードレール、中央分離帯、信号機等の交通路設備が設けられている。自動車の安全な走行を確保するためには、これらの交通路設備の点検及び保守が必要である。
従来から、交通路設備の形状、変位、亀裂等を測定する検査装置には、レーザー変位計等の光学センサーが用いられている。例えば、特許文献1には、自動車の走行方向に沿った3箇所に、それぞれ路面までの高さを測定するレーザー測距器を備えた路面平坦性測定装置が開示されている。
特開2012-173095号公報
従来、交通路設備の検査において、測定対象物である交通路設備の車両の走行方向の位置の特定は、ロータリエンコーダ等の距離測定用のセンサーを用いて、車両が所定の距離だけ走行する度に、距離パルス信号を出力して行っていた。特許文献1の請求項3には、自動車の車輪が、距離測定エンコーダになっていると記載されている。しかしながら、ロータリエンコーダ等のセンサーの異常や、車両の車輪の滑り等が原因で、距離パルス信号のパルス波が欠落する場合があり、その場合、車両の走行距離の情報に誤差が発生して、交通路設備の形状、変位、亀裂等を高い位置精度で検出することができなかった。
本発明の課題は、車両の走行距離の情報に誤差が発生するのを抑制して、交通路設備の形状、変位、亀裂等を高い位置精度で測定することである。
本発明の交通路設備の検査装置は、車両に設置され、車両が走行する交通路の交通路設備についての検出信号を出力する検出ユニットと、車両の走行距離の情報を示す距離信号を出力する走行距離ユニットと、走行距離ユニットから出力された距離信号に応じ、検出ユニットから出力された検出信号を処理して、測定データを取得する処理ユニットとを備え、走行距離ユニットが、車両が所定距離だけ走行する度に、距離信号としてパルス信号を出力する複数の走行距離センサーを有し、処理ユニットが、複数の走行距離センサーから出力された複数のパルス信号を所定期間毎に比較して、所定期間毎のパルス波の欠落が最も少ないパルス信号に応じ、検出ユニットから出力された検出信号を処理して、測定データを取得することを特徴とする。
また、本発明の交通路設備の検査方法は、車両に検出ユニットを設置して、検出ユニットから、車両が走行する交通路の交通路設備についての検出信号を出力し、車両が所定距離だけ走行する度に、車両の走行距離の情報を示す距離信号として、パルス信号を出力する複数の走行距離センサーを設け、複数の走行距離センサーが出力した複数のパルス信号を所定期間毎に比較して、所定期間毎のパルス波の欠落が最も少ないパルス信号に応じ、検出ユニットが出力した検出信号を処理して、測定データを取得することを特徴とする。
車両が所定距離だけ走行する度に、車両の走行距離の情報を示す距離信号として、パルス信号を出力する複数の走行距離センサーを設け、複数の走行距離センサーが出力した複数のパルス信号を所定期間毎に比較して、所定期間毎のパルス波の欠落が最も少ないパルス信号に応じ、検出ユニットが出力した検出信号を処理して、測定データを取得するので、複数の走行距離センサーから出力された各パルス信号にパルス波の欠落が発生しても、車両の走行距離の情報に誤差が発生するのが抑制され、交通路設備の形状、変位、亀裂等が高い位置精度で測定される。
さらに、本発明の交通路設備の検査装置は、処理ユニットが、複数の走行距離センサーから出力された各パルス信号を、所定期間毎にそれぞれカウントする複数の第1のカウンタと、所定期間毎に、複数の第1のカウンタのカウント数を比較し、最も多いカウント数に基づいて、車両の走行距離の情報を示すパルス信号を再生成して出力する比較/再生成回路とを有し、比較/再生成回路により再生成されたパルス信号に基づき、検出ユニットから出力された検出信号を処理して、測定データを取得することを特徴とする。
また、本発明の交通路設備の検査方法は、複数の走行距離センサーが出力した各パルス信号を、所定期間毎にそれぞれカウントする複数の第1のカウンタを設け、所定期間毎に、複数の第1のカウンタのカウント数を比較し、最も多いカウント数に基づいて、車両の走行距離の情報を示すパルス信号を再生成し、再生成したパルス信号に基づいて、検出ユニットが出力した検出信号を処理して、測定データを取得することを特徴とする。
複数の走行距離センサーが出力した各パルス信号を、所定期間毎にそれぞれカウントする複数の第1のカウンタを設け、所定期間毎に、複数の第1のカウンタのカウント数を比較するので、複数の走行距離センサーから出力された複数のパルス信号が同期していなくても、複数のパルス信号の比較が可能となる。そして、所定期間毎に、最も多いカウント数に基づいて、車両の走行距離の情報を示すパルス信号を再生成し、再生成したパルス信号に基づいて、検出ユニットが出力した検出信号を処理して、測定データを取得するので、例えば、車両の走行速度が遅く、複数の走行距離センサーから出力された各パルス信号にノイズが発生していても、再生成したノイズのないパルス信号に基づいて、測定データが精度良く取得される。
さらに、本発明の交通路設備の検査装置は、処理ユニットが、比較/再生成回路から出力されたパルス信号をカウントする第2のカウンタを有し、第2のカウンタのカウント数に基づき、検出ユニットから出力された検出信号を処理して、測定データを取得することを特徴とする。また、本発明の交通路設備の検査方法は、再生成したパルス信号をカウントする第2のカウンタを設け、第2のカウンタのカウント数に基づき、検出ユニットが出力した検出信号を処理して、測定データを取得することを特徴とする。第2のカウンタのカウント数に基づき、測定データを取得する周期を、任意に設定することが可能となる。
さらに、本発明の交通路設備の検査装置は、複数の走行距離センサーの内の2つが、車両の4つの車輪の内の、対角線上の位置にある車輪にそれぞれ設けられたことを特徴とする。また、本発明の交通路設備の検査方法は、複数の走行距離センサーの内の2つを、車両の4つの車輪の内の、対角線上の位置にある車輪にそれぞれ設けることを特徴とする。車両が走行する路面は、車両の前後左右で、異なった状態である場合が多い。複数の走行距離センサーの内の2つを、車両の4つの車輪の内の、対角線上の位置にある車輪にそれぞれ設けるので、2つの走行距離センサーから出力されるパルス信号には、車両の前後左右の、状態の異なった路面の走行結果が反映される。従って、全ての走行距離センサーのパルス信号に、欠落が同時に発生する事態が回避され、車両の走行距離の情報に誤差が発生するのがさらに抑制される。
本発明によれば、車両の走行距離の情報に誤差が発生するのを抑制して、交通路設備の形状、変位、亀裂等を高い位置精度で測定することができる。
さらに、複数の走行距離センサーが出力した各パルス信号を、所定期間毎にそれぞれカウントする複数の第1のカウンタを設け、所定期間毎に、複数の第1のカウンタのカウント数を比較することにより、複数の走行距離センサーから出力された複数のパルス信号が同期していなくても、複数のパルス信号を比較することができる。そして、所定期間毎に、最も多いカウント数に基づいて、車両の走行距離の情報を示すパルス信号を再生成し、再生成したパルス信号に基づいて、検出ユニットが出力した検出信号を処理して、測定データを取得することにより、複数の走行距離センサーから出力された各パルス信号にノイズが発生していても、再生成したノイズのないパルス信号に基づいて、測定データを精度良く取得することができる。
さらに、再生成したパルス信号をカウントする第2のカウンタを設け、第2のカウンタのカウント数に基づき、検出ユニットが出力した検出信号を処理して、測定データを取得することにより、第2のカウンタのカウント数に基づき、測定データを取得する周期を、任意に設定することができる。
さらに、複数の走行距離センサーの内の2つを、車両の4つの車輪の内の、対角線上の位置にある車輪にそれぞれ設けることにより、車両の前後左右の、状態の異なった路面の走行結果が反映されたパルス信号を得ることができる。従って、全ての走行距離センサーのパルス信号に、欠落が同時に発生する事態を回避して、車両の走行距離の情報に誤差が発生するのをさらに抑制することができる。
本発明の一実施の形態による交通路設備の検査装置の概略構成を示す図である。 図2(a)はセンサーユニットの構成例を示す図、図2(b)は測距センサーの一例を示す斜視図、図2(c)はセンサーユニットの動作を説明する図である。 制御装置の構成例を示すブロック図である。 図4(a)はパルス信号Aの一例を示す波形図、図4(b)はパルス信号Bの一例を示す波形図、図4(c)はパルス信号Cの一例を示す波形図、図4(d)は制御信号Dの一例を示す波形図である。
[実施の形態]
(検査装置の構成及び動作)
図1は、本発明の一実施の形態による交通路設備の検査装置の概略構成を示す図である。本実施の形態は、道路の周囲に設けられたトンネルの内壁の亀裂や、トンネル内にある配管等の形状、変位等を測定する検査装置の例を示している。検査装置100は、検出ユニット10、走行距離ユニット20、処理ユニット30、及び分析ユニット40を含んで構成されている。本実施の形態では、検出ユニット10は、検査用車両の外側に設置され、走行距離ユニット20は、検査用車両の車輪に設置され、処理ユニット30は、検査用車両内に設置されている。また、分析ユニット40は、作業者が作業する事務所等に設置されている。なお、分析ユニット40を、検査用車両内に設置してもよい。
検出ユニット10は、カメラ11、及びセンサーユニット12を含んで構成されている。カメラ11は、検査用車両の前方の、道路の周囲の画像を取得し、画像信号を検出信号として出力する。本実施の形態の検出ユニット10には、2つのセンサーユニット12が設けられており、図1には、その内の1つのみが図示されている。センサーユニット12の数は、1つ又は3つ以上であってもよい。図2(a)は、センサーユニットの構成例を示す図である。本例のセンサーユニット12は、測距センサー13、回転装置14、及び回転角検出器15を含んで構成されている。
図2(b)は、測距センサーの一例を示す斜視図である。測距センサー13は、例えば、レーザー測距センサーであって、レーザー光源13a、投光レンズ13b、集光レンズ13c、及び受光素子13dを含んで構成されている。レーザー光源13aは、例えば、レーザーダイオードからなり、検査光Sを発生する。レーザー光源13aから発生した検査光Sは、投光レンズ13bを介して、検査用車両の周囲へ照射される。そして、検査用車両の周囲からの反射光Rは、集光レンズ13cで集光されて、受光素子13dの受光面で受光される。受光素子13dは、例えば、PSD(Position Sensing Device:位置検出素子)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semi-conductor:相補型金属酸化膜半導体)等のラインセンサーからなり、受光面で受光した光の結像位置から、測定対象物までの距離を示す計測信号を、検出信号として出力する。
図2(a)において、回転装置14は、モータを有し、処理ユニット30の制御装置31の制御により、測距センサー13を、検査用車両の走行方向に対し、上下左右に360°回転させる。図2(b)には、回転装置14により回転される、測距センサー13の回転方向が矢印で示されている。図2(a)において、回転角検出器15は、例えば、ロータリエンコーダであって、回転装置14のモータの回転軸の回転角度を検出して、検出信号を出力する。
なお、センサーユニット12は、図2(a)に示した例に限らず、測定対象物までの距離及び測定対象物の位置を示す検出信号を出力する、2次元センサー単体であってもよい。
図2(c)は、センサーユニットの動作を説明する図である。図2(c)は、検査用車両6が、トンネル5内を走行している状態を示している。検査用車両6の外側の先頭部分に設置された検出ユニット10内のセンサーユニット12において、回転装置14により回転される測距センサー13から照射された検査光Sは、検査用車両6の走行に伴い、トンネル5内の上下左右を螺旋状に走査する。本実施の形態では、検出ユニット10に2つのセンサーユニット12が設けられているので、各センサーユニット12から照射された検査光Sが、検査用車両6の走行方向において、トンネル5内を交互に走査する。
図1において、走行距離ユニット20は、複数の走行距離センサー21,22を含んで構成されている。走行距離センサー21,22は、例えば、ロータリエンコーダであって、検査用車両6の車輪に設けられ、各車輪の回転数をそれぞれ検出して、検査用車両6がトンネル5の基準点(例えば、トンネル5の入り口)から所定距離だけ走行する度に、距離信号としてパルス信号を出力する。走行距離センサーが2つの場合、各走行距離センサー21,22は、検査用車両6の4つの車輪の内の、対角線上の位置にある車輪にそれぞれ設けることが望ましい。ただし、走行距離センサーの数は、2つに限らず、3つ以上の走行距離センサーを、検査用車両6の対角線上の位置にある車輪を含む、複数の車輪に設けてもよい。
処理ユニット30は、制御装置31、処理装置32、及び記録媒体33を含んで構成されている。制御装置31は、コンピュータ、シーケンサ、専用回路等で構成されており、検出ユニット10のカメラ11及びセンサーユニット12、並びに処理装置32を制御する。処理装置32は、コンピュータ、シーケンサ、専用回路等で構成されており、制御装置31の制御により、走行距離ユニット20の走行距離センサー21,22から出力されたパルス信号に応じて、所定の測定ピッチ(例えば、1m)で、センサーユニット12の測距センサー13から出力された検出信号、及びセンサーユニット12の回転角検出器15から出力された検出信号を処理して、測定データを得る。記録媒体33は、例えば、SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)等からなり、処理装置32の制御により、測定データを記録する。なお、本実施の形態では、制御装置31と処理装置32とを別々に設けているが、両者を一体にして1つの装置としてもよい。
検査用車両6の走行が終了すると、測定データが記録された記録媒体33は、分析ユニット40へ移送される。分析ユニット40は、分析装置41、メモリ42、及び表示装置43を含んで構成されている。分析ユニット40は、コンピュータ等で構成されており、記録媒体33に記録された測定データを分析する。メモリ42は、分析装置41の制御により、測定結果を記憶する。表示装置43は、例えば、フラットパネルディスプレイ装置等からなり、分析装置41の制御により、測定結果を表示する。
(制御装置の構成及び動作)
図3は、制御装置の構成例を示すブロック図である。制御装置31は、増幅器311a,311b、クロック回路312、クロックカウンタ313、第1のパルスカウンタ314a,314b、比較/再生成回路315、第2のパルスカウンタ316、及びバッファ回路317,318を含んで構成されている。増幅器311aは、走行距離センサー21から出力されたパルス信号を増幅して、パルス信号Aを出力する。また、増幅器311bは、走行距離センサー22から出力されたパルス信号を増幅して、パルス信号Bを出力する。クロック回路312は、クロック信号を発生して出力する。クロックカウンタ313は、クロック回路312から出力されたクロック信号をカウントし、所定の周期で出力信号を出力する。
第1のパルスカウンタ314aは、クロックカウンタ313の出力信号に応じ、所定期間毎に、パルス信号Aをカウントして、カウント数を出力する。同様に、第1のパルスカウンタ314bは、クロックカウンタ313の出力信号に応じ、所定期間毎に、パルス信号Bをカウントして、カウント数を出力する。比較/再生成回路315は、クロックカウンタ313の出力信号に応じ、所定期間毎に、第1のパルスカウンタ314aのカウント数と、第1のパルスカウンタ314bのカウント数とを比較する。そして、比較/再生成回路315は、所定期間毎に、第1のパルスカウンタ314aから出力されたカウント数、又は第1のパルスカウンタ314bから出力されたカウント数の内の、最も多いカウント数に基づいて、検査用車両6の走行距離の情報を示すパルス信号を再生成し、再生成したパルス信号をパルス信号Cとして出力する。
図4(a)はパルス信号Aの一例を示す波形図、図4(b)はパルス信号Bの一例を示す波形図である。図4(a),(b)において、期間Tは、図3のクロックカウンタ313の出力信号が出力される周期を示している。図4(a)において、パルス信号Aには、時刻t0~t1の間に、矢印で示す部分において、パルス波の欠落が発生している。図4(b)において、パルス信号Bには、時刻t1~t2の間に、矢印で示す部分において、パルス波の欠落が発生している。パルス信号Aとパルス信号Bとは、パルス波の立ち上がり及び立下りのタイミングが異なり、両者は同期していない。
図4(c)はパルス信号Cの一例を示す波形図である。比較/再生成回路315は、期間T毎に、パルス信号Aをカウントした第1のパルスカウンタ314aのカウント数と、パルス信号Bをカウントした第1のパルスカウンタ314bのカウント数とを比較する。時刻t0~t1の期間について、比較/再生成回路315は、多い方のパルス信号Bのカウント数に基づいて、検査用車両6の走行距離の情報を示すパルス信号Cを再生成して出力する。時刻t1~t2の期間について、比較/再生成回路315は、多い方のパルス信号Aのカウント数に基づいて、検査用車両6の走行距離の情報を示すパルス信号Cを再生成して出力する。比較/再生成回路315により再生成されるパルス信号Cは、パルス信号A又はパルス信号Bよりも、期間T分だけ遅れて生成される。
図3において、第2のパルスカウンタ316は、比較/再生成回路315から出力されたパルス信号Cをカウントし、カウント数が所定値に達すると、制御信号Dを出力する。図4(d)は制御信号Dの一例を示す波形図である。
図3において、バッファ回路317は、カメラ11から出力された検出信号(画像信号)を一時的に記憶し、クロックカウンタ313からの出力信号に応じ、記憶していた検出信号を期間Tだけ遅延させて、処理装置32へ出力する。また、バッファ回路318は、センサーユニット12から出力された2つの検出信号を一時的に記憶し、クロックカウンタ313からの出力信号に応じ、記憶していた検出信号を期間Tだけ遅延させて、処理装置32へ出力する。処理装置32は、バッファ回路317から出力された検出信号(画像信号)を、第2のパルスカウンタ316からの制御信号Dと関連付けて取り込んで、測定データとして取得する。また、処理装置32は、第2のパルスカウンタ316からの制御信号Dのタイミングで、バッファ回路318から出力された2つの検出信号を取り込んで、測定データを取得する。そして、処理装置32は、取得した測定データを、記録媒体33に記録する。
検査用車両6が所定距離だけ走行する度に、検査用車両6の走行距離の情報を示す距離信号として、パルス信号を出力する複数の走行距離センサー21,22を設け、複数の走行距離センサー21,22が出力した複数のパルス信号を所定期間毎に比較して、所定期間毎のパルス波の欠落が最も少ないパルス信号に応じ、検出ユニット10が出力した検出信号を処理して、測定データを取得するので、複数の走行距離センサー21,22から出力された各パルス信号にパルス波の欠落が発生しても、検査用車両6の走行距離の情報に誤差が発生するのが抑制され、トンネル5の内壁の亀裂や、トンネル5内にある配管等の形状、変位、亀裂等が高い位置精度で測定される。
また、複数の走行距離センサー21,22が出力した各パルス信号を、所定期間毎にそれぞれカウントする複数の第1のパルスカウンタ314a,314bを設け、所定期間毎に、複数の第1のパルスカウンタ314a,314bのカウント数を比較するので、複数の走行距離センサー21,22から出力された複数のパルス信号が同期していなくても、複数のパルス信号の比較が可能となる。そして、所定期間毎に、最も多いカウント数に基づいて、検査用車両6の走行距離の情報を示すパルス信号を再生成し、再生成したパルス信号に基づいて、検出ユニット10が出力した検出信号を処理して、測定データを取得するので、例えば、検査用車両6の走行速度が遅く、複数の走行距離センサー21,22から出力された各パルス信号にノイズが発生していても、再生成したノイズのないパルス信号に基づいて、測定データが精度良く取得される。
また、再生成したパルス信号をカウントする第2のパルスカウンタ316を設け、第2のパルスカウンタ316のカウント数に基づき、検出ユニット10が出力した検出信号を処理して、測定データを取得するので、第2のパルスカウンタ316のカウント数に基づき、測定データを取得する周期を、任意に設定することが可能となる。
また、複数の走行距離センサーの内の2つを、検査用車両6の4つの車輪の内の、対角線上の位置にある車輪にそれぞれ設けると、2つの走行距離センサーから出力されるパルス信号には、検査用車両6の前後左右の、状態の異なった路面の走行結果が反映される。従って、全ての走行距離センサーのパルス信号に、欠落が同時に発生する事態が回避され、検査用車両6の走行距離の情報に誤差が発生するのがさらに抑制される。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次の効果を奏する。
(1)検査用車両6の走行距離の情報に誤差が発生するのを抑制して、交通路設備の形状、変位、亀裂等を高い位置精度で測定することができる。
(2)さらに、複数の走行距離センサー21,22が出力した各パルス信号を、所定期間毎にそれぞれカウントする複数の第1のパルスカウンタ314a,314bを設け、所定期間毎に、複数の第1のパルスカウンタ314a,314bのカウント数を比較することにより、複数の走行距離センサー21,22から出力された複数のパルス信号が同期していなくても、複数のパルス信号を比較することができる。そして、所定期間毎に、最も多いカウント数に基づいて、検査用車両6の走行距離の情報を示すパルス信号を再生成し、再生成したパルス信号に基づいて、検出ユニット10が出力した検出信号を処理して、測定データを取得することにより、複数の走行距離センサー21,22から出力された各パルス信号にノイズが発生していても、再生成したノイズのないパルス信号に基づいて、測定データを精度良く取得することができる。
(3)さらに、再生成したパルス信号をカウントする第2のパルスカウンタ316を設け、第2のパルスカウンタ316のカウント数に基づき、検出ユニット10が出力した検出信号を処理して、測定データを取得することにより、第2のパルスカウンタ316のカウント数に基づき、測定データを取得する周期を、任意に設定することができる。
(4)さらに、複数の走行距離センサーの内の2つを、検査用車両6の4つの車輪の内の、対角線上の位置にある車輪にそれぞれ設けることにより、検査用車両6の前後左右の、状態の異なった路面の走行結果が反映されたパルス信号を得ることができる。従って、全ての走行距離センサーのパルス信号に、欠落が同時に発生する事態を回避して、車両の走行距離の情報に誤差が発生するのをさらに抑制することができる。
本発明の交通路設備の検査装置を、鉄道の検測車又は営業車両に搭載して、本発明を、鉄道の線路の軌道(レール)、架線、トンネル等の交通路設備の検査に適用することもできる。
5 トンネル
6 検査用車両
10 検出ユニット
11 カメラ
12 センサーユニット
13 測距センサー
13a レーザー光源
13b 投光レンズ
13c 集光レンズ
13d 受光素子
14 回転装置
15 回転角検出器
20 走行距離ユニット
21,22 走行距離センサー
30 処理ユニット
31 制御装置
311a,311b 増幅器
312 クロック回路
313 クロックカウンタ
314a,314b 第1のパルスカウンタ
315 比較/再生成回路
316 第2のパルスカウンタ
317,318 バッファ回路
32 処理装置
33 記録媒体
40 分析ユニット
41 分析装置
42 メモリ
43 表示装置
100 検査装置

Claims (4)

  1. 車両に設置され、前記車両が走行する交通路の交通路設備についての検出信号を出力する検出ユニットと、
    前記車両の走行距離の情報を示す距離信号を出力する走行距離ユニットと、
    前記走行距離ユニットから出力された前記距離信号に応じ、前記検出ユニットから出力された前記検出信号を処理して、測定データを取得する処理ユニットとを備え、
    前記走行距離ユニットは、前記車両が所定距離だけ走行する度に、前記距離信号としてパルス信号を出力する複数の走行距離センサーを有し、
    前記処理ユニットは、前記複数の走行距離センサーから出力された複数のパルス信号を所定期間毎に比較して、前記所定期間毎のパルス波の欠落が最も少ないパルス信号に応じ、前記検出ユニットから出力された前記検出信号を処理して、前記測定データを取得する、交通路設備の検査装置であって、
    前記処理ユニットは、
    前記複数の走行距離センサーから出力された各パルス信号を、前記所定期間毎にそれぞれカウントする複数の第1のカウンタと、
    前記所定期間毎に、前記複数の第1のカウンタのカウント数を比較し、最も多いカウント数に基づいて、前記車両の走行距離の情報を示すパルス信号を再生成して出力する比較/再生成回路と、
    前記比較/再生成回路から出力されたパルス信号をカウントする第2のカウンタとを有し、
    前記比較/再生成回路により再生成されたパルス信号をカウントした、前記第2のカウンタのカウント数に基づき、前記検出ユニットから出力された前記検出信号を処理して、前記測定データを取得する
    ことを特徴とする交通路設備の検査装置。
  2. 前記複数の走行距離センサーの内の2つは、前記車両の4つの車輪の内の、対角線上の位置にある車輪にそれぞれ設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載の交通路設備の検査装置。
  3. 車両に検出ユニットを設置して、前記検出ユニットから、前記車両が走行する交通路の交通路設備についての検出信号を出力し、
    前記車両が所定距離だけ走行する度に、前記車両の走行距離の情報を示す距離信号として、パルス信号を出力する複数の走行距離センサーを設け、
    前記複数の走行距離センサーが出力した複数のパルス信号を所定期間毎に比較して、前記所定期間毎のパルス波の欠落が最も少ないパルス信号に応じ、前記検出ユニットが出力した前記検出信号を処理して、測定データを取得する、交通路設備の検査方法であって、
    前記複数の走行距離センサーが出力した各パルス信号を、前記所定期間毎にそれぞれカウントする複数の第1のカウンタを設け、
    前記所定期間毎に、前記複数の第1のカウンタのカウント数を比較し、最も多いカウント数に基づいて、前記車両の走行距離の情報を示すパルス信号を再生成し、
    再生成した前記パルス信号をカウントする第2のカウンタを設け、
    前記第2のカウンタのカウント数に基づき、前記検出ユニットが出力した前記検出信号を処理して、前記測定データを取得する
    ことを特徴とする交通路設備の検査方法。
  4. 前記複数の走行距離センサーの内の2つを、前記車両の4つの車輪の内の、対角線上の位置にある車輪にそれぞれ設ける
    ことを特徴とする請求項3に記載の交通路設備の検査方法。
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