JP7200679B2 - 歪み測位装置、歪み測定方法 - Google Patents

歪み測位装置、歪み測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、歪みゲージを用いる歪み測定装置、歪み測定方法に関する。
歪みゲージセンサは、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸のそれぞれ単軸に加わった力の影響が、他の軸にも出てしまうという不具合を基本的に有している。それを補正するために、X軸、Y軸、Z軸それぞれに関して校正を行ない、補正係数を取得するものとしている。
特許文献1には、オフセット調整用抵抗を用いずにオフセット電圧を相殺することにより、初期調整にほとんど時間と労力とを必要とせず、しかもブリッジ出力電圧と歪みとの線形性を保つことが可能な歪み検出装置におけるブリッジ信号処理回路に関する技術が提案されている。
一方、X軸とY軸の2軸にかかる力を測定する一般的な歪み検出装置は、図7に示すように、4つの抵抗G1~G4からなるハーフブリッジ回路の歪みゲージSGと、歪みゲージSGの抵抗G1、G3の中点から導出された端子と電源入力端子との間に配置されたオフセット調整用抵抗R1と、を備えた回路構成となっている。
この回路構成において、電源入力端子に電圧VCCを印加し、反対側の点である抵抗G2,G4の中点から導出された端子を接地することにより、抵抗G1、G3の中点から導出された端子からZ軸にかかる出力Fzが、抵抗G3、G4の中点から導出された端子からX軸にかかる出力Fxが、また、抵抗G1、G2の中点から導出された端子からY軸にかかる出力Fyが、測定される。
そして、事前に決められた荷重をそれぞれの軸(X軸、Y軸、Z軸)にかけて、他の軸に表われる出力を測定するという処理を、荷重を何種類か変えて複数回行ない、他軸への影響を取り除く補正式を作成する手法が一般的に行なわれている補正方法となる。
特開昭63-305203号公報
上述した、オフセット調整用抵抗R1を備えた一般的な歪み検出装置は、X軸とY軸の2軸にかかる力を測定するという通常利用の場合であっても、オフセット調整用抵抗R1が追加されているため、X軸、Y軸にかかる電圧が抵抗分割により低下し(図7において、例えば、G1~G4がそれぞれ500Ωとし、R1が500Ω、VCCを5.0Vとすると、歪みゲージSGにかかる電圧は2.5Vとなり、VCCの半分となる)、出力Fx、Fyのレベルが低くなり、結果としてダイナミックレンジが狭く、S/N比の低い、ノイズの影響を受け易い、特性となり、歪み測定の精度が低下するという課題があった。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、歪みゲージを用いた歪み測定において、歪み測定の精度低下を抑えることが可能な歪み測定装置、歪み測定方法を提供することにある。
本発明の一態様は、直交する2軸にかかる力を測定する歪みゲージを用いた歪み測定装置であって、上記歪みゲージの電圧印加端子と電圧供給源との間に配置された第1端子、及び、第2端子と、上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置される第1の抵抗と、上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置され、上記第1の抵抗よりも抵抗値の低い第2の抵抗と、上記電圧供給源の接続先を上記第1端子または上記第2端子のいずれかに択一的に切り替える切替部と、を備え、上記切替部は、上記2軸と相互に直交する第3の軸にかかる力が上記直交する2軸にかかる影響を補正する補正情報を取得するときは上記電圧供給源の接続先を上記第1端子に切り替え、上記直交する2軸にかかる力を測定するときは上記電圧供給源の接続先を上記第端子に切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、歪みゲージを用いた歪み測定において、歪み測定の精度低下を抑えることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る歪み測定装置の一部の電気回路構成を抽出して示す図。 第1の実施形態に係る歪み測定時の処理内容を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る歪み測定時のサンプリングタイミングとスイッチSWAの接続状態との関係を示すタイミングチャート。 本発明の第2の実施形態に係る歪み測定装置の一部の電気回路構成を抽出して示す図。 第2の実施形態に係る測定時の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第1または第2の実施形態に係る歪み測定装置をランニングシューズのソール内に埋設して実装した例を示す図。 一般的な歪みゲージの電気回路図。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る歪み測定装置の一部の電気回路構成を抽出して示す図である。X軸とY軸の平面にかかる力を測定する2軸の歪みゲージSGが、4つの抵抗G1~G4からなるハーフブリッジ回路でチップ化して構成される。歪みゲージSGの抵抗G1、G3の中点から導出された端子に、外付けのスイッチング回路AC11を介在して電圧VCCを印加している。反対側の点である抵抗G2,G4の中点から導出された端子を接地し、抵抗G1、G3の中点から導出された端子により、Z軸にかかる出力Fzの測定を行なう。また、抵抗G3、G4の中点から導出された端子によりX軸にかかる出力Fxの測定を、抵抗G1、G2の中点から導出された端子によりY軸にかかる出力Fyの測定をそれぞれ行なう。
スイッチング回路AC11は、Z軸にかかる出力Fzの測定を行なうための第1の抵抗R1(オフセット調整用抵抗)と、4端子スイッチSWAとを有する。スイッチSWAは、電圧VCCを第1の抵抗R1を介して印加するための端子SW1と、開放端子SW2と、抵抗等を介さずに直接接続する端子SW3の、3つの自由端のいずれか1つが、電圧VCCが印加される固定端と接続する構成を有する。図1(A)は、端子SW1が選択されて接続されている状態を示す。
なお、本実施形態の歪み測定装置は、スイッチSWAの切り換え制御を行なうマイクロコンピュータを有するが、当該マイクロコンピュータのハードウェア回路の構成自体は、一般的な構成と同様であるものとして、その図示と説明とを省略する。
図1(B)は、歪みゲージSGに電圧VCCを直接印加する端子SW3が選択されて接続されている状態を示す。
図1(C)は、開放端である端子SW2が選択されて接続されている状態を示すものであり、電圧VCCが歪みゲージSGに印加されないために、歪みゲージSGでの電力消費はゼロとなる。
以下、第1の実施形態の動作について説明する。
図2は、マイクロコンピュータ内のCPUが、不揮発メモリに記憶されている動作プログラムにより実行する、歪み測定の処理内容を示すフローチャートである。電源を投入した当初にCPUは、スイッチング回路AC11のスイッチSWAを、図1(C)で示したように開放端である端子SW2に切り換えて接続させる(ステップS101)。
その後、CPUは内部クロックにより、予め選択された、例えば1秒間に1回のサンプリングタイミングとなるのを待機する(ステップS102)。
サンプリングタイミングとなったと判断した時点で(ステップS102のYes)、CPUは実際にサンプリング動作を開始させるものとして、まずスイッチング回路AC11のスイッチSWAを、図1(A)で示したように端子SW1に切り換えて接続させる(ステップS103)。
スイッチSWAが端子SW1に接続され、電圧VCCが第1の抵抗R1を介して歪みゲージSGに印加されている状態において、他軸への影響を取り除く補正(オフセット調整)のために、CPUはZ軸の歪み出力Fz、X軸の歪み出力Fx、Y軸の歪み出力Fyを測定して取得する(ステップS104)。
このとき、歪みゲージSGにかかる電圧は、第1の抵抗R1と歪みゲージSGの4つの抵抗G1~G4による抵抗分割により、電圧VCCより低い電圧となる(例えば、G1~G4がそれぞれ500Ωとし、R1が500Ω、VCCを5.0Vとすると、歪みゲージSGにかかる電圧は2.5V)。
次にCPUは、スイッチSWAを、図1(B)で示したように端子SW3に切り換えて接続させる(ステップS105)。
スイッチSWAが端子SW3に接続されている状態において、CPUはX軸の歪み出力Fx、Y軸の歪み出力Fyを測定して取得する(ステップS106)。このステップS106においては、電圧VCCが直接歪みゲージSGに印加されているため、ノイズの影響を受け難く、歪み測定の精度低下が抑えられる。
このとき、電圧VCCが直接歪みゲージSGに印加されているため、Z軸の歪み出力Fzは電圧VCCで固定となり、出力Fzの測定は行なわない。
CPUは、スイッチSWAを端子SW1に接続した状態で得た測定データFz、Fx、Fyを、予め動作プログラム内に用意された他軸(3軸)の力の影響の補正式に当てはめて、スイッチSWAを端子SW3に接続した状態で得た測定データFx、Fyをデータ補正することで、補正済の測定データFx、Fyを取得し、必要により内部メモリに保持する(ステップS108)。
その後にCPUは、サンプリング処理を一旦終了するものとして(ステップS108)、ステップS101からの処理に戻り、スイッチング回路AC11のスイッチSWAを、図1(C)で示したように開放端である端子SW2に切り換えて、次のサンプリングタイミングとなるのを待機する。
図3は、歪み測定時のサンプリングタイミングとスイッチSWAの接続状態との関係を示すタイミングチャートである。サンプリングを開始するタイミング(t11、t21、t31、…)からサンプリングが終了するまでの間を除き、起動時のタイミング(t0)からの期間を含めて、開放端である端子SW2に切り換えて接続されている期間が最も長い状態となるので、歪みゲージSGで電力を消費する期間をサンプリングタイミング内のみに止めて、電力消費を最小限に抑えることができる。
(第2の実施形態)
図4(A)は、本発明の第2の実施形態に係る歪み測定装置の一部の電気回路構成を抽出して示す図である。X軸とY軸の平面にかかる力を測定する2軸の歪みゲージSGが、4つの抵抗G1~G4からなるハーフブリッジ回路でチップ化して構成される。歪みゲージSGの抵抗G1、G3の中点から導出された端子に、外付けのスイッチング回路AC11′を介在して電圧VCCを印加している。
スイッチング回路AC11′の構成は、スイッチSWAの自由端である端子SW2が、開放端ではなく、第2の抵抗R2を介して歪みゲージSGの抵抗G1,G3の中点と接続される点を除いて、第1の実施形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付してそれらの説明は省略する。
第2の抵抗R2は、第1の抵抗R1(オフセット調整用抵抗)に比して著しく高い抵抗値のものを選定する。例えば、第1の抵抗R1の抵抗値が500[Ω]である場合に、第2の抵抗R2の抵抗値を1[MΩ]に選定する。図4(A)は、端子SW1が選択されて接続されている状態を示す。
図4(B)は、歪みゲージSGに電圧VCCを直接印加する端子SW3が選択されて接続されている状態を示す。
図4(C)は、端子SW2が選択されて接続され、高抵抗値の第2の抵抗R2を介して電圧VCCが歪みゲージSGに印加された状態を示す。
以下、第2の実施形態の動作について説明する。
図2は、マイクロコンピュータ内のCPUが、不揮発メモリに記憶されている動作プログラムにより実行する、歪み測定の処理内容を示すフローチャートである。電源を投入した当初にCPUは、スイッチング回路AC11′のスイッチSWAを、図4(C)で示したように端子SW2に切り換えて接続させると共に、歪みゲージSGのX軸の出力FxまたはY軸の出力Fyのいずれかが直接CPUに対する割込信号(CPU INT)となるように割当ててスリープ状態に移行する(ステップS201)。
電圧VCCが、高抵抗である第2の抵抗R2を介して歪みゲージSGに印加されることにより、歪みゲージSGに流れる電流が非常に小さく、歪みゲージSGで消費される電力は微小なものとなるが、歪みゲージSGに力がかかって歪みを生じた場合には、X軸の出力Fx及びY軸の出力FyによりCPUに割込信号が送信されることになる。
以後、CPUは、スリープモードにおいて、歪みゲージSGから割込信号が入力されるのを待機する(ステップS202)。
歪みゲージSGからの割込信号が入力されたと判断した時点で(ステップS202のYes)、CPUはスリープモードを脱して、通常動作モードを起動する(ステップS203)。
通常動作モードにおいて、CPUは、スイッチング回路AC11′のスイッチSWAを、図4(A)で示したように端子SW1に切り換えて接続させる(ステップS204)。
スイッチSWAが端子SW1に接続され、電圧VCCが第1の抵抗R1を介して歪みゲージSGに印加されている状態において、他軸への影響を取り除く補正(オフセット調整)のために、CPUはサンプリングを開始し、Z軸の歪み出力Fz、X軸の歪み出力Fx、Y軸の歪み出力Fyを測定して取得する(ステップS205)。
このとき、歪みゲージSGにかかる電圧は、第1の抵抗R1と歪みゲージSGの4つの抵抗G1~G4による抵抗分割により、電圧VCCより低い電圧となる(例えば、G1~G4がそれぞれ500Ωとし、R1が500Ω、VCCを5.0Vとすると、歪みゲージSGにかかる電圧は2.5V)。
次にCPUは、スイッチSWAを、図4(B)で示したように端子SW3に切り換えて接続させる(ステップS206)。
スイッチSWAが端子SW3に接続されている状態において、CPUはX軸の歪み出力Fx、Y軸の歪み出力Fyを測定して取得する(ステップS207)。このステップS207においては、電圧VCCが直接歪みゲージSGに印加されているため、ノイズの影響を受け難く、歪み測定の精度低下が抑えられる。
このとき、電圧VCCが直接歪みゲージSGに印加されているため、Z軸の歪み出力Fzは電圧VCCで固定となり、出力Fzの測定は行なわない。
CPUは、スイッチSWAを端子SW1に接続した状態で得た測定データFz、Fx、Fyを、予め動作プログラム内に用意された他軸(3軸)の力の影響の補正式に当てはめて、スイッチSWAを端子SW3に接続した状態で得た測定データFx、Fyをデータ補正することで、補正済の測定データFx、Fyを取得し、必要により内部メモリに保持する(ステップS208)。
その後にCPUは、サンプリング処理を一旦終了するものとして、スイッチング回路AC11のスイッチSWAを、図4(C)で示したように端子SW2に切り換え、高抵抗の第2の抵抗R2を介して電圧VCCを歪みゲージSGに印加する状態とする(ステップS208)。
その後にCPUは、サンプリングの後に継続してサンプリングを実行する設定が事前になされているか否かを判断する(ステップS210)。
サンプリングの後に継続してサンプリングを実行する設定がなされていると判断した場合(ステップS210のYes)、CPUはその設定に従って、ステップS204からの処理に戻り、サンプリング動作を繰り返し実行する。
またステップS210において、サンプリングの後に継続してサンプリングを実行する設定はなされていないと判断した場合(ステップS210のNo)、CPUはステップS201からの処理に戻り、歪みゲージSGからの割込信号を待機するスリープモードに移行する。
以上に詳述した如く第2の実施形態によれば、サンプリングを実行している期間以外は、高抵抗の第2の抵抗R2を介して電圧VCCを歪みゲージSGに印加するような動作となるため、第1の実施形態で端子SW2を開放とした場合ほどではないものの、歪みゲージSGで消費する電力を大幅に低減させることができる。
具体的には、例えば歪みゲージSGを構成する抵抗G1~G4がそれぞれ500[Ω]、第1の抵抗R1が500[Ω]、第2の抵抗R2が1[MΩ]、電圧VCCが5.0[V]とする。
図7に示した従来の構成では、Z軸にかかる力の歪み出力Fzには電圧5.0[V]がかかった状態となる一方、X軸、Y軸にかかる力の歪み出力Fx、Fyにはその半分の電圧2.5[V]が印加される構成となり、消費電力は25[mW]となる。
一方で、図4に示した第2の実施形態では、サンプリングタイミングにおいてスイッチSWAで直接接続端子SW3に接続した状態では、X軸、Y軸にかかる力の歪み出力Fx、Fyには電圧VCCの5.0[V]がそのまま印加される構成となる。
そのため、S/N比の高い、ダイナミックレンジが広く、ノイズの影響を受けにくい測定が実施可能となるばかりでなく、消費電力は25[μW]となって、図7に示した構成の1/1000に電力消費を抑えることができる。
加えて第2の実施形態では、第2の抵抗R2を介して電圧VCCを歪みゲージSGに印加している状態で、歪みゲージSGの出力を検出することにより、歪みゲージSGに力がかかって歪みを生じた状態となるのを検知できる。
第2の実施形態では、歪みゲージSGに力がかかって歪みを生じた状態となるのを検知した場合、スリープ状態のCPUへ割込みを掛け、即時スリープ状態を解除して歪みゲージSGを用いた測定を開始するものとしたので、マイクロコンピュータを用いた測定装置全体での電力消費を抑えながら、必要なタイミングでの測定を実行できる。
図6は、第1または第2の実施形態に係る歪み測定装置の歪みゲージSGを、ランニングシューズのソールLF内に埋設して実装した例を示す図である。同図に示すように、ソールLFの、拇指、第三趾先端、第一中骨頭、横足弓中心、第五中骨頭、中間楔状骨、立方骨、及び踵の各位置に対応するべく、計8個の歪みゲージSG1~SG8を配設した例を示している。
ランニングシューズのソールLFに歪み測定装置を内蔵させることで、個人の走り方の特徴、具体的には足の底面での荷重と抜重の移動変位を直接的に測定することができる。
ランニングシューズに内蔵する場合のように、搭載できる電源の容量が制限される歪み測定装置において、特に歪みゲージSGを多数配設する場合に、個々の歪みゲージSGでの電力消費を極力低く抑えることで、連続して測定可能な時間を伸ばすことができる。
なお、上記実施形態においては、スイッチング回路AC11及びAC11′は、電圧VCCを第1の抵抗R1を介して印加するための端子SW1と、開放端子(AC11)、または第1の抵抗R1に比して著しく高い第2の抵抗R2を介して印加するための端子(AC11′)SW2と、抵抗等を介さずに直接接続する端子SW3の、3つの自由端を備える構成としたが、電圧VCCを第1の抵抗R1を介して印加するための端子SW1と、抵抗等を介さずに直接接続する端子SW3の、2つの自由端を備える構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、X軸の歪み出力Fx、Y軸の歪み出力Fyを測定する前に、毎回、スイッチSWAを端子SW1に接続し、電圧VCCが第1の抵抗R1を介して歪みゲージSGに印加されている状態において、他軸への影響を取り除く補正(オフセット調整)のために、CPUはZ軸の歪み出力Fz、X軸の歪み出力Fx、Y軸の歪み出力Fyを測定して取得するようにしたが、他軸への影響を取り除く補正(オフセット調整)は、例えば、工場出荷時に行なっておき、作成した補正式をROM等に記憶しておいて、測定したX軸の歪み出力FxとY軸の歪み出力Fyを、記憶してある補正式で補正するようにしてもよい。
この場合は、当該歪測定装置の歪み動作は、スイッチング回路AC11及びAC11′の、開放端子(AC11)、又は第1の抵抗R1に比して著しく高い第2の抵抗R2を介して印加するための端子(AC11′)SW2と、抵抗等を介さずに直接接続する端子SW3の、2つの自由端を切り替える動作となる。
また、上記実施形態においては、スイッチング回路AC11及びAC11′の端子SW3は、抵抗等を介さずに直接、電圧VCCが直接歪みゲージSGに印加される構成としたが、例えば、0Ω抵抗や、第1の抵抗R1(オフセット調整用抵抗)に比して低い抵抗値(抵抗分割による電圧降下が、歪みゲージSGがノイズの影響を受けない程度の電圧となる抵抗値、例えば、歪みゲージSGに印加される電圧が3.0V以上となるように、333Ω以下の抵抗値)の抵抗を介して、電圧VCCが歪みゲージSGに印加される構成としてもよい。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
直交する2軸にかかる力を測定する歪みゲージを用いた歪み測定装置であって、
上記歪みゲージの電圧印加端子と電圧供給源との間に配置された第1端子と第2端子とを有するスイッチング部と、
上記電圧供給源の接続先を、上記第1端子または上記第2端子のいずれかに択一的に切り替える制御手段と、を備え、
上記スイッチング部は、上記電圧供給源と、上記2軸と相互に直交する第3の軸にかかる力を測定するための上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置された第1の抵抗とを接続する上記第1端子、及び、上記電圧供給源と、上記第1の抵抗よりも抵抗値の小さい上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置された第2の抵抗とを接続する上記第2端子、を備える歪み測定装置。
[請求項2]
上記制御手段は、上記第3の軸にかかる力が上記直交する2軸にかかる影響を補正するための情報を取得する場合は、上記電圧供給源の接続先を上記第1端子に切り替える、請求項1記載の歪み測定装置。
[請求項3]
上記制御手段は、上記直交する2軸にかかる力を測定する場合は、上記電圧供給源の接続先を上記第2端子に切り替える、請求項1記載の歪み測定装置。
[請求項4]
上記スイッチング部は、開放端子である第3端子、をさらに備え、
上記制御手段は、上記電圧供給源の接続先を、上記第1端子または上記第2端子または上記第3端子のいずれかに択一的に切り替える、請求項1乃至3いずれか一項記載の歪み測定装置。
[請求項5]
上記スイッチング部は、上記電圧供給源と、上記第1の抵抗よりも抵抗値の大きい上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置された第3の抵抗と、を接続する第3端子、をさらに備え、
上記制御手段は、上記電圧供給源の接続先を、上記第1端子または上記第2端子または上記第3端子のいずれかに択一的に切り替える、請求項1乃至3いずれか一項記載の歪み測定装置。
[請求項6]
上記制御手段は、上記第3の軸にかかる力が上記直交する2軸にかかる影響を補正するための情報を取得する場合、及び上記直交する2軸にかかる力を測定する場合、以外の場合は、上記電圧供給源の接続先を上記第3端子に切り替える、請求項4または5記載の歪み測定装置。
[請求項7]
上記制御手段が、上記電圧供給源の接続先を上記第3端子に切り替えた時に、上記歪みゲージの出力を検出する検出手段をさらに備える、請求項4乃至6いずれか一項記載の歪み測定装置。
[請求項8]
上記制御手段は、上記検出手段での検出に応じて、上記電圧供給源の接続先を、上記第1端子または上記第2端子のいずれかに択一的に切り替える、請求項7記載の歪み測定装置。
[請求項9]
直交する2軸にかかる力を測定する歪みゲージを用いた装置での歪み測定方法であって、
上記装置は、上記歪みゲージの電圧印加端子と電圧供給源との間に配置された第1端子と第2端子とを有するスイッチング部を備え、
上記電圧供給源の接続先を、上記第1端子または上記第2端子のいずれかに択一的に切り替える制御工程を有し、
上記スイッチング部は、上記電圧供給源と、上記2軸と相互に直交する第3の軸にかかる力を測定するための上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置された第1の抵抗とを接続する上記第1端子、及び、上記電圧供給源と、上記第1の抵抗よりも抵抗値の小さい上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置された第2の抵抗とを接続する上記第2端子、を備える歪み測定方法。
[請求項10]
直交する2軸にかかる力を測定する歪みゲージを用いた装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、
上記装置は、上記歪みゲージの電圧印加端子と電圧供給源との間に配置された第1端子と第2端子とを有するスイッチング部を備え、
上記コンピュータを、
上記電圧供給源の接続先を、上記第1端子または上記第2端子のいずれかに択一的に切り替える制御手段として機能させるプログラムであって、
上記スイッチング部は、上記電圧供給源と、上記2軸と相互に直交する第3の軸にかかる力を測定するための上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置された第1の抵抗とを接続する上記第1端子、及び、上記電圧供給源と、上記第1の抵抗よりも抵抗値の小さい上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置された第2の抵抗とを接続する上記第2端子、を備えるプログラム。
AC11、AC11′…スイッチング回路
LF…ランニングシューズのソール
R1…第1の抵抗
R2…第2の抵抗
SG、SG1~SG8…歪みゲージ
SWA…スイッチ

Claims (4)

  1. 直交する2軸にかかる力を測定する歪みゲージを用いた歪み測定装置であって、
    上記歪みゲージの電圧印加端子と電圧供給源との間に配置された第1端子、及び、第2端子と、
    上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置される第1の抵抗と、
    上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置され、上記第1の抵抗よりも抵抗値の低い第2の抵抗と、
    上記電圧供給源の接続先を上記第1端子または上記第2端子のいずれかに択一的に切り替える切替部と、
    を備え、
    上記切替部は、上記2軸と相互に直交する第3の軸にかかる力が上記直交する2軸にかかる影響を補正する補正情報を取得するときは上記電圧供給源の接続先を上記第1端子に切り替え、上記直交する2軸にかかる力を測定するときは上記電圧供給源の接続先を上記第端子に切り替えることを特徴とする歪み測定装置。
  2. 上記第1端子、及び、上記第2端子に加え、開放端子である第3端子をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の歪み測定装置。
  3. 上記第1端子に代えて上記第1の抵抗よりも抵抗値の大きい第3の抵抗を有し、上記歪みゲージの電圧印加端子と電圧供給源との間に配置された第3端子を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の歪み測定装置。
  4. 直交する2軸にかかる力を測定する歪みゲージを用いた歪み測定装置の歪み測定方法であって、
    前記歪み測定装置は、上記歪みゲージの電圧印加端子と電圧供給源との間に配置された第1端子、及び、第2端子と、
    上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置される第1の抵抗と、
    上記歪みゲージの電圧印加端子と上記電圧供給源との間に配置され、上記第1の抵抗よりも抵抗値の低い第2の抵抗と、
    上記電圧供給源の接続先を上記第1端子または上記第2端子のいずれかに択一的に切り替える切替部と、
    を備え、
    上記2軸と相互に直交する第3の軸にかかる力が上記直交する2軸にかかる影響を補正する補正情報を取得するときは上記電圧供給源の接続先を上記第1端子に切り替え、上記直交する2軸にかかる力を測定するときは上記電圧供給源の接続先を上記第端子に切り替える切替ステップを含むことを特徴とする歪み測定方法。
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