JP7200569B2 - ゴム混合液、ニトリル基含有共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 - Google Patents
ゴム混合液、ニトリル基含有共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7200569B2 JP7200569B2 JP2018179791A JP2018179791A JP7200569B2 JP 7200569 B2 JP7200569 B2 JP 7200569B2 JP 2018179791 A JP2018179791 A JP 2018179791A JP 2018179791 A JP2018179791 A JP 2018179791A JP 7200569 B2 JP7200569 B2 JP 7200569B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- copolymer rubber
- nitrile group
- containing copolymer
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明のゴム混合液は、ニトリル基含有共重合体ゴム、可塑剤および水を含有する。本発明のゴム混合液においては、水中に、ニトリル基含有共重合体ゴムおよび可塑剤が分散または溶解していることから、本発明のゴム混合液を用いて得られる架橋性ゴム組成物は、形状保持性に優れたものとなる。
芳香族ビニル単量体としては、たとえば、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられる。
α,β-エチレン性不飽和モノカルボン酸エステルとしては、たとえば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n-ドデシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどの炭素数1~18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル(「メタクリル酸エステルおよびアクリル酸エステル」の略記。以下同様。);アクリル酸メトキシメチル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシプロピル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸エトキシドデシル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシブチル、メタクリル酸エトキシペンチルなどの炭素数2~18のアルコキシアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル;アクリル酸α-シアノエチル、メタクリル酸α-シアノエチル、メタクリル酸シアノブチルなどの炭素数2~12のシアノアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル;アクリル酸2-ヒドロキシエチル、アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2-ヒドロキシエチルなどの炭素数1~12のヒドロキシアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル;アクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸テトラフルオロプロピルなどの炭素数1~12のフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル;などが挙げられる。
α,β-エチレン性不飽和多価カルボン酸モノエステルとしては、たとえば、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノプロピル、マレイン酸モノn-ブチルなどのマレイン酸モノアルキルエステル;マレイン酸モノシクロペンチル、マレイン酸モノシクロヘキシル、マレイン酸モノシクロヘプチルなどのマレイン酸モノシクロアルキルエステル;マレイン酸モノメチルシクロペンチル、マレイン酸モノエチルシクロヘキシルなどのマレイン酸モノアルキルシクロアルキルエステル;フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、フマル酸モノプロピル、フマル酸モノn-ブチルなどのフマル酸モノアルキルエステル;フマル酸モノシクロペンチル、フマル酸モノシクロヘキシル、フマル酸モノシクロヘプチルなどのフマル酸モノシクロアルキルエステル;フマル酸モノメチルシクロペンチル、フマル酸モノエチルシクロヘキシルなどのフマル酸モノアルキルシクロアルキルエステル;シトラコン酸モノメチル、シトラコン酸モノエチル、シトラコン酸モノプロピル、シトラコン酸モノn-ブチルなどのシトラコン酸モノアルキルエステル;シトラコン酸モノシクロペンチル、シトラコン酸モノシクロヘキシル、シトラコン酸モノシクロヘプチルなどのシトラコン酸モノシクロアルキルエステル;シトラコン酸モノメチルシクロペンチル、シトラコン酸モノエチルシクロヘキシルなどのシトラコン酸モノアルキルシクロアルキルエステル;イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イタコン酸モノプロピル、イタコン酸モノn-ブチルなどのイタコン酸モノアルキルエステル;イタコン酸モノシクロペンチル、イタコン酸モノシクロヘキシル、イタコン酸モノシクロヘプチルなどのイタコン酸モノシクロアルキルエステル;イタコン酸モノメチルシクロペンチル、イタコン酸モノエチルシクロヘキシルなどのイタコン酸モノアルキルシクロアルキルエステル;などが挙げられる。
α,β-エチレン性不飽和多価カルボン酸多価エステルとしては、たとえば、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジn-ブチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジn-ブチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジn-ブチルなどが挙げられる。
α,β-エチレン性不飽和多価カルボン酸無水物としては、たとえば、無水マレイン酸、無水イタコン酸などが挙げられる。
ニトリル基含有共重合体ゴム中における、その他の単量体の単位の含有量は、全単量体単位に対して、好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。
HOOCRCOOH (1)
(式中のRは炭素数2~10のアルキレン基を表し、COOHはカルボキシ基を表す。)
本発明のゴム混合液中の老化防止剤の含有量は、ニトリル基含有共重合体ゴム100重量部に対して、好ましくは0.01~5重量部、より好ましくは0.1~3重量部、さらに好ましくは0.1~2重量部である。
本発明のニトリル基含有共重合体ゴム組成物は、上記したゴム混合液を凝固することにより得られるものであり、この構成を備えることから、形状保持性に優れた架橋性ゴム組成物を得ることができる。たとえば、ニトリル基含有共重合体ゴムおよび可塑剤を、ロールやニーダーなどの混合機を用いて、乾式混合することにより、ニトリル基含有共重合体ゴム組成物を調製した場合には、得られる架橋性ゴム組成物の形状保持性が劣るものとなる。
本発明のニトリル基含有共重合体ゴム組成物を製造する方法としては、ニトリル基含有共重合体ゴムおよび可塑剤を含有するゴム混合液を調製する工程、および、前記ゴム混合液を凝固させる工程を含む製造方法が好ましい。
可塑剤エマルジョンは、たとえば、可塑剤および乳化剤を水に分散または溶解させることにより、調製することができる。得られる可塑剤エマルジョン中の乳化剤の含有量は、可塑剤の重量に対して、好ましくは1~20重量%、より好ましくは1.5~15重量%である。
老化防止剤エマルジョンは、たとえば、老化防止剤および乳化剤を水に分散または溶解させることにより、調製することができる。得られる老化防止剤エマルジョン中の乳化剤の含有量は、老化防止剤の重量に対して、好ましくは1~20重量%、より好ましくは1.5~15重量%である。
共重合体ゴムラテックスは、たとえば、α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体および共役ジエン単量体を含む単量体混合物を共重合させることにより、調製することができる。
本発明の架橋性ゴム組成物は、ニトリル基含有共重合体ゴム組成物および架橋剤を含有する。本発明の架橋性ゴム組成物は、上記したゴム混合液を凝固することにより得られるニトリル基含有共重合体ゴム組成物を含有するものであることから、形状保持性に優れており、架橋性ゴム組成物およびその成形体が、架橋前に変形することを抑制できるものである。
R1-NH-R2 (2)
(上記一般式(2)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~12のアルキル基、または、置換基を有していてもよい炭素数5~12のシクロアルキル基である。)
このようなゴムとしては、アクリルゴム、エチレン-アクリル酸共重合体ゴム、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム、ポリブタジエンゴム、エチレン-プロピレン共重合体ゴム、エチレン-プロピレン-ジエン三元共重合体ゴム、エピクロロヒドリンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴムなどが挙げられる。
本発明のゴム架橋物は、上述した本発明の架橋性ゴム組成物を架橋してなるものである。
本発明のゴム架橋物は、本発明の架橋性ゴム組成物を用い、所望の形状に対応した成形機、たとえば、押出機、射出成形機、圧縮機、ロールなどにより成形を行い、加熱することにより架橋反応を行い、架橋物として形状を固定化することにより製造することができる。この場合においては、予め成形した後に架橋しても、成形と同時に架橋を行ってもよい。成形温度は、通常、10~200℃、好ましくは25~120℃である。架橋温度は、通常、100~200℃、好ましくは130~190℃であり、架橋時間は、通常、1分~24時間、好ましくは2分~1時間である。
加熱方法としては、プレス加熱、スチーム加熱、オーブン加熱、熱風加熱などのゴムの架橋に用いられる一般的な方法を適宜選択すればよい。
α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位、および、共役ジエン単量体単位を含有するゴム(ニトリル基含有共重合体ゴム)のアクリロニトリル単位の含有量を、JIS K6384に従い、セミミクロケルダール法により、ニトリル基含有共重合体ゴム中の窒素含量を測定することにより算出した。
反応途中の重合反応液に適量の重合停止剤を加え、重合停止した重合反応液を強熱乾燥することにより、全固形分を求めた。そして、全固形分量から乳化剤のナトリウム塩、分子量調整剤、重合開始剤、および重合停止剤を合計した副資材固形分を引き、重合に用いた単量体混合物の全重量から未反応の単量体混合物の重量を引いた値に相当する補正された全固形分量(全固形分量―副資材固形分量)を、重合に用いた単量体混合物の全重量で除することにより重合転化率を算出した。なお、前述した以外の重合副資材は計算への影響が軽微であるため、今回の計算では考慮しなかった。
ニトリル基含有共重合体ゴムのムーニー粘度(ポリマー・ムーニー粘度)をJIS K6300に従って、100℃で測定した。
ニトリル基含有共重合体ゴム組成物のムーニー粘度(ポリマー・ムーニー粘度)をJIS K6300に従って、100℃で測定した。
架橋性ゴム組成物のムーニー粘度(配合物・ムーニー粘度)をJIS K6300に従って、100℃で測定した。
架橋性ゴム組成物を、縦15cm、横15cm、深さ0.2cmの金型に入れ、60℃で20分間プレス成形した後、冷水にて20分間冷却をして厚さ2mmのシート状の架橋性ゴム組成物を得た。得られた架橋性ゴム組成物のシートをJIS K6251で規定のダンベル状3号形打ち抜き刃で打ち抜いてダンベル状3号形試験片を製作した。得られた試験片の長手方向の一端を固定して、23℃、または50℃の雰囲気に吊り下げ、自重による試験片の伸びからフロー性を評価した。フローはダンベル状試験片の中央部に予め記した間隔20mmの標線に対して伸びた長さを求めた。コールドフローは23℃で3日後、30日後に評価した。ホットフローは50℃で3時間後、24時間後に評価した。
反応器に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部、オレイン酸カリウム0.2部、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩2.2部、イオン交換水240部、アクリロニトリル37部、およびt-ドデシルメルカプタン0.15部を、この順に仕込んだ。次いで、反応器内部を窒素で置換した後、イソプレン15.75部、ブタジエン47.25部を添加し、反応器を5℃に冷却した。次いでクメンハイドロパーオキサイド0.05部、ならびに、適量の還元剤およびキレート剤を添加した。次いで、反応器を5℃に保ったまま内容物を攪拌し、仕込み全単量体に対する重合転化率が90%に達した時点で、反応器内へ2,2,6,6-テトラメチルピペリジン1-オキシル3.0部を添加して重合反応を停止させた後、重合反応液から未反応の単量体を除去することで、ニトリル基含有共重合体ゴムのラテックス(A-1)を得た。得られたニトリル基含有共重合体ゴムラテックス(A-1)の一部を採って、別の反応器に、塩化カルシウム(凝固剤)8部を溶解した凝固水300部を入れ、これを50℃で攪拌しながら、上記にて得られたラテックスを凝固水中へ滴下しながら重合体クラムを析出させた後、凝固水から重合体クラムを分取して水洗後、50℃で減圧乾燥してニトリル基含有共重合体ゴムを得た後、アクリロニトリル単位の含有量およびポリマー・ムーニー粘度(ML1+4、100℃)を測定した。測定した結果は、表-1に記載する。
反応器に仕込んだ各単量体の量を、アクリロニトリル50部、イソプレン22.5部、ブタジエン27.5部に変更した以外は製造例1と同様の操作を行い、ニトリル基含有共重合体ゴムラテックス(A-2)を得て、同様に評価した。測定した結果は、表-1に記載する。
反応器に仕込んだ各単量体の量を、アクリロニトリル37部、イソプレン0部、ブタジエン63部に変更した以外は製造例1と同様の操作を行い、ニトリル基含有共重合体ゴムラテックス(A-3)を得て、同様に評価した。測定した結果は、表-1に記載する。
反応器に仕込んだt-ドデシルメルカプタンの量を、1.0部に変更した以外は製造例1と同様の操作を行い、ニトリル基含有共重合体ゴムラテックス(A-4)を得て、同様に評価した。測定した結果は、表-1に記載する。
反応器に仕込んだt-ドデシルメルカプタンの量を、1.0部に変更した以外は製造例3と同様の操作を行い、ニトリル基含有共重合体ゴムラテックス(A-5)を得て、同様に評価した。測定した結果は、表-1に記載する。
反応器にイオン交換水45部、オレイン酸カリウム2.5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5部を入れ、撹拌しながら60℃に加温した後、4,6-ビス(オクチルチオメチル)-o-クレゾール50部を添加して1時間撹拌した後、4,6-ビス(オクチルチオメチル)-o-クレゾールの老化防止剤エマルジョンを得た。
反応器にイオン交換水30部、炭酸ナトリウム0.05部、およびオレイン酸カリウム1.2部を入れ、撹拌しながら50℃に加温した後、アジピン酸エーテルエステル系可塑剤(商品名「アデカサイザー RS-107」、ADEKA社製)50部を添加して1時間撹拌した後、アジピン酸エーテルエステル系可塑剤の可塑剤エマルジョンを得た。
製造例1で得られたニトリル基含有共重合体ゴムのラテックス(A-1)に、ラテックス中のゴム分100部に対して、製造例6で得られた老化防止剤エマルジョンを、老化防止剤エマルジョン中の4,6-ビス(オクチルチオメチル)-o-クレゾールが0.8部になるように添加した後、製造例7で得られた可塑剤エマルジョンを、可塑剤エマルジョン中のアジピン酸エーテルエステル系可塑剤が20部になるように添加して、ゴム混合液を得た。
ニトリル基含有共重合体ゴムのラテックス中のゴム分100部に対する、可塑剤エマルジョン中のアジピン酸エーテルエステル系可塑剤の量を50部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、ゴム混合液およびニトリル基含有共重合体ゴム組成物を得て、同様に評価した。
さらに、バンバリーミキサに添加したフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)の量を0部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、架橋性ゴム組成物を得て、同様に評価した。
測定した結果は、表-2に記載する。
バンバリーミキサに添加したフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)をアジピン酸エーテルエステル系可塑剤に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-2)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-2)を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-3)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-3)を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-4)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-5)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
反応器に、塩化カルシウム(凝固剤)8部を溶解した凝固水1500部を入れ、これを50℃で攪拌しながら、製造例1で得られた共重合体ゴムラテックス(A-1)を凝固水中へ滴下しながら重合体クラムを析出させた後、凝固水から重合体クラムを分取して水洗後、50℃で減圧乾燥してニトリル基含有共重合体ゴムを得た。
バンバリーミキサに添加したフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)の量を50部、アジピン酸エーテルエステル系可塑剤の量を0部に変更した以外は、比較例1と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
配合物・ムーニー粘度、コールドフローおよびホットフローは比較例1と同様の傾向を示した。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-2)を用いた以外は、比較例1と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
配合物・ムーニー粘度、コールドフローおよびホットフローは比較例1と同様の傾向を示した。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-2)を用いた以外は、比較例2と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
配合物・ムーニー粘度、コールドフローおよびホットフローは比較例1と同様の傾向を示した。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-3)を用いた以外は、比較例1と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
配合物・ムーニー粘度は比較例1と同様の傾向を示し、コールドフローおよびホットフローでは比較例1と比較してもさらに悪化していることが確認できた。これは、ニトリル基含有共重合体ゴム中にイソプレン単位が含まれていないことで、ニトリル基含有共重合体ゴムのグリーン強度が低下していることに起因するものと推測される。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-3)を用いた以外は、比較例2と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
配合物・ムーニー粘度、コールドフローおよびホットフローは比較例5と同様の傾向を示した。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-4)を用いた以外は、比較例2と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
配合物・ムーニー粘度、コールドフローおよびホットフローは比較例5と同様の傾向を示した。これは基本的には比較例1と同様の現象によるものと推測されるが、ニトリル基含有共重合体ゴムのポリマー・ムーニー粘度が低いことから、試験片作製後早期に破断が生じ、コールドフロー3日後、ホットフロー3時間後で測定不能になったものと推測される。
共重合体ゴムラテックス(A-1)に代えて、共重合体ゴムラテックス(A-5)を用いた以外は、比較例2と同様の操作を行った。測定した結果は、表-2に記載する。
配合物・ムーニー粘度、コールドフローおよびホットフローは比較例5と同様の傾向を示した。これは基本的には比較例7と同様の現象によるものと推測されるが、ニトリル基含有共重合体ゴム中にイソプレン単位が含まれていないことから、ニトリル基含有共重合体ゴムのグリーン強度が低下していることも一因であると推測される。
一方、ゴム混合液を調製することなく、固形のニトリル基含有共重合体ゴム、可塑剤および架橋剤を混練して架橋性ゴム組成物を調製すると、得られる架橋性ゴム組成物は、室温で保管した場合であっても形状保持性に劣ることが分かった(比較例1~8)。
Claims (8)
- ニトリル基含有共重合体ゴム、可塑剤および水を含有するゴム混合液であって、
前記ニトリル基含有共重合体ゴムが、α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位および共役ジエン単量体単位を含有し、
前記ニトリル基含有共重合体ゴム中の前記α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位の含有量が、全単量体単位に対して、15~48重量%であり、
前記ニトリル基含有共重合体ゴム中の前記共役ジエン単量体単位の含有量が、全単量体単位に対して、45~85重量%であり、
前記ニトリル基含有共重合体ゴム中の、前記α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位および前記共役ジエン単量体単位以外のその他の単量体の単位の含有量が、全単量体単位に対して、10重量%以下であり、
前記可塑剤が、ジカルボン酸とエーテル結合含有アルコールとのエステル化合物であり、
前記ゴム混合液中の前記可塑剤の含有量が、前記ニトリル基含有共重合体ゴム100重量部に対して、1~100重量部であり、
前記ゴム混合液中の、前記ニトリル基含有共重合体ゴム、前記可塑剤および前記水以外の成分の含有量が、前記ニトリル基含有共重合体ゴム100重量部に対して、10重量部以下であり、
前記ゴム混合液中の無機充填剤の含有量が、前記ニトリル基含有共重合体ゴム100重量部に対して、1重量部以下であるゴム混合液。 - 前記ニトリル基含有共重合体ゴムが、前記共役ジエン単量体単位として、1,3-ブタジエン単位およびイソプレン単位を含有する請求項1に記載のゴム混合液。
- さらに老化防止剤を含有する請求項1または2に記載のゴム混合液。
- 請求項1~3のいずれかに記載のゴム混合液を凝固することにより得られるニトリル基含有共重合体ゴム組成物。
- 請求項4に記載のニトリル基含有共重合体ゴム組成物および架橋剤を含有する架橋性ゴム組成物。
- 請求項5に記載の架橋性ゴム組成物を架橋することにより得られるゴム架橋物。
- 請求項4に記載のニトリル基含有共重合体ゴム組成物を製造するための製造方法であって、
前記ニトリル基含有共重合体ゴムおよび前記可塑剤および水を含有し、前記ニトリル基含有共重合体ゴム、前記可塑剤および前記水以外の成分の含有量が、前記ニトリル基含有共重合体ゴム100重量部に対して、10重量部以下であるゴム混合液を調製する工程、および、前記ゴム混合液を凝固させる工程を含む製造方法。 - 前記ニトリル基含有共重合体ゴムを含有する共重合体ゴムラテックスを調製する工程、および、前記可塑剤を含有する可塑剤エマルジョンを調製する工程をさらに含み、前記共重合体ゴムラテックスおよび前記可塑剤エマルジョンを混合することにより、前記ニトリル基含有共重合体ゴムおよび前記可塑剤を含有する前記ゴム混合液を調製する請求項7に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018179791A JP7200569B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | ゴム混合液、ニトリル基含有共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018179791A JP7200569B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | ゴム混合液、ニトリル基含有共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020050722A JP2020050722A (ja) | 2020-04-02 |
JP7200569B2 true JP7200569B2 (ja) | 2023-01-10 |
Family
ID=69995863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018179791A Active JP7200569B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | ゴム混合液、ニトリル基含有共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7200569B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007026707A1 (ja) | 2005-08-31 | 2007-03-08 | Zeon Corporation | ニトリル共重合体ゴム架橋物、ニトリル共重合体ゴム組成物および該組成物の製造方法 |
JP2009235304A (ja) | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Nippon Zeon Co Ltd | ニトリル共重合体ラテックス組成物およびニトリル共重合体ゴム組成物 |
JP2011012132A (ja) | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Nippon Zeon Co Ltd | ニトリルゴム組成物および架橋性ゴム組成物、並びにゴム架橋物 |
JP2011213844A (ja) | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nippon Zeon Co Ltd | ニトリル共重合体ゴム組成物 |
WO2013042764A1 (ja) | 2011-09-21 | 2013-03-28 | 日本ゼオン株式会社 | ニトリル共重合体ゴム組成物及びゴム架橋物 |
-
2018
- 2018-09-26 JP JP2018179791A patent/JP7200569B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007026707A1 (ja) | 2005-08-31 | 2007-03-08 | Zeon Corporation | ニトリル共重合体ゴム架橋物、ニトリル共重合体ゴム組成物および該組成物の製造方法 |
JP2009235304A (ja) | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Nippon Zeon Co Ltd | ニトリル共重合体ラテックス組成物およびニトリル共重合体ゴム組成物 |
JP2011012132A (ja) | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Nippon Zeon Co Ltd | ニトリルゴム組成物および架橋性ゴム組成物、並びにゴム架橋物 |
JP2011213844A (ja) | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nippon Zeon Co Ltd | ニトリル共重合体ゴム組成物 |
WO2013042764A1 (ja) | 2011-09-21 | 2013-03-28 | 日本ゼオン株式会社 | ニトリル共重合体ゴム組成物及びゴム架橋物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020050722A (ja) | 2020-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101864591B1 (ko) | 고포화 니트릴 고무 조성물 및 고무 가교물 | |
JP6933440B2 (ja) | ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP6056866B2 (ja) | 架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP6801649B2 (ja) | ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム | |
JP7120000B2 (ja) | ニトリルゴム組成物およびゴム架橋物 | |
WO2010087431A1 (ja) | ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム | |
JP5381985B2 (ja) | ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム | |
JP6465103B2 (ja) | 架橋性ゴム組成物及びゴム架橋物の製造方法 | |
JPWO2015147052A1 (ja) | ニトリル基含有共重合体ゴム、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP2023089198A (ja) | ニトリル基含有共重合体ゴムの製造方法 | |
JP2015017150A (ja) | シール用高飽和ニトリルゴム組成物およびシール材 | |
JP5817610B2 (ja) | 架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP2015063634A (ja) | シール用高飽和ニトリルゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP6614153B2 (ja) | 高飽和ニトリルゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP6733658B2 (ja) | ニトリルゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP7200569B2 (ja) | ゴム混合液、ニトリル基含有共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP2010070713A (ja) | アクリルゴム | |
WO2014192844A1 (ja) | ニトリル共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 | |
US20210179740A1 (en) | Method for manufacturing hydrogenated nitrile rubber | |
JP2020084162A (ja) | 混合ゴムおよびその製造方法、架橋性ゴム組成物ならびにゴム架橋物 | |
JP2016196668A (ja) | ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム | |
JP2011074139A (ja) | 架橋性ニトリルゴム組成物およびその製造方法 | |
JP2023125069A (ja) | ニトリルゴム組成物、およびゴム架橋物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210812 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220524 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7200569 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |