JP7198940B2 - ガス濃度測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス濃度測定装置に関する。
検知対象となるガス(検査対象ガス)中に含まれる特定のガス(化学物質)を検出するガスセンサを備えたガス濃度測定装置は、建物や車両等において様々な用途に用いられている。
ガスセンサにより検出されるガスとして、例えば、エタノール(C25OH)、ホルムアルデヒド(HCHO)、アセトン(C36O)、クロロホルム(CHCl3)等の揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds:VOC);メタン(CH4)、プロパン(C38)、ブタン(C410)等の可燃性ガス;一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等の有毒ガス;硫黄化合物(SOx)等の悪臭ガスが挙げられる。上記ガスの中でも、VOCは、毒性の高い化学物質を含み、頭痛、めまい又は吐き気等の健康被害の原因となる大気汚染物質であると共に、シックハウス症候群の原因物質でもある。特に、アルデヒド類の一種であるホルムアルデヒドは、住宅や生活用品から発生することが知られており、シックハウス症候群の主要因の物質であると考えられ、発がん性のある物質とされている。
上記ガスを検出するガスセンサの一つに半導体式センサがある。半導体式センサは、様々な種類のガスに対して高感度に反応でき、電気化学式センサ等の他のセンサに比べて低コストである。そのため、半導体式センサをVOCの分析等に用いることが検討されている。その際、半導体式センサは、様々な種類のVOCに対して高感度に反応するため、ホルムアルデヒドの他に、エタノール等のアルコールにも反応し易い。そこで、ホルムアルデヒドをアルコール等の他のVOCと区別して測定するため、複数のガスセンサを備えて、複数のガスを検出するガス濃度検出装置が提案されている。
このようなガス濃度測定装置として、例えば、室内のホルムアルデヒド等のガスを検知する第1のガスセンサと、室内のアルコール濃度を検出する第2のガスセンサと、第1のガスセンサと第2のガスセンサとの濃度信号を電気信号に変換して室内のガス濃度を演算する制御部とを備えたガス濃度測定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このガス濃度測定装置では、制御部が第1のガスセンサからの濃度信号と第2のガスセンサからの濃度信号の出力差に基づいてホルムアルデヒドの濃度を測定している。
日本国特開2018-136291号公報
しかしながら、特許文献1のガス濃度測定装置では、ホルムアルデヒドの濃度を算出する際、ガスの種類がホルムアルデヒドのみの場合と、エタノールのみの場合と、ホルムアルデヒドとエタノールの混合状態の場合とに応じて、第1のガスセンサの濃度信号を補正して演算処理する必要がある。そのため、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類の濃度を簡易に測定できない。
本発明に係るガス濃度測定装置は、簡易にアルデヒド類を高精度に測定できるガス濃度測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係るガス濃度測定装置の一態様は、アルデヒド類とアルコールとを含む検査対象ガスの前記アルデヒド類の濃度を測定するガス濃度測定装置であって、前記アルコールの濃度が高くなるにしたがって検出される抵抗値が所定の割合で上昇する第1のアルコール由来変化量を有し、前記アルデヒド類の濃度が高くなっても検出される抵抗値が上昇しない第1の検出部と、前記アルコールの濃度が高くなるにしたがって検出される抵抗値が第1のアルコール由来変化量と同じ割合で低下する第2のアルコール由来変化量を有し、前記アルデヒド類の濃度が高くなるにしたがって検出される抵抗値が所定の割合で低下する、アルデヒド類由来の変化量を有する第2の検出部と、を備える。
本発明に係るガス濃度測定装置の一態様は、簡易にアルデヒド類を高精度に測定できる。
一実施形態に係るガス濃度測定装置の構成の一例を示す図である。 第1の検出部のガス濃度と抵抗値との関係の一例を示す図である。 第1の検出部のガス濃度と抵抗値との関係の他の一例を示す図である。 ガスセンサの構成の一例を示す概念断面図である。 ガスセンサを構成する、ガスセンサ素子の構成の一例を示す概念断面図である。 第2の検出部のガス濃度と抵抗値との関係の一例を示す図である。 制御装置の一例を説明する図である。 エタノールの合成抵抗値の算出の一例を示す説明図である。 エタノールの合成抵抗値の算出の一例を示す説明図である。 ホルムアルデヒドの合成抵抗値の算出の一例を示す説明図である。 ホルムアルデヒドの合成抵抗値の算出の一例を示す説明図である。 ホルムアルデヒドの合成抵抗値の算出の他の一例を示す説明図である。 ホルムアルデヒドの合成抵抗値の算出の他の一例を示す説明図である。 ガス濃度測定装置の他の構成の一例を示す図である。 例1~例5のガスセンサ素子の、エタノール濃度と抵抗値の変化量との関係を示す図である。 例1~例5のガスセンサ素子の、ホルムアルデヒド濃度と抵抗値の変化量との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の符号を付して、重複する説明は省略する。また、図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。本明細書において数値範囲を示すチルダ「~」は、別段の断わりがない限り、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
<ガス濃度測定装置>
一実施形態に係るガス濃度測定装置について説明する。本実施形態では、一例として、建物の室内空間(空間)の空気中に含まれるVOCを測定する場合について説明する。なお、VOCとは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブタナール、ペンタナール、ヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、ノナナール、グルタルアルデヒド等のアルデヒド類;エタノール、メタノール、n-ブタノール等のアルコール;アセトン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、クロロホルム、パラジクロロベンゼン等をいう。これらは、例えば、化学品、塗料、印刷インキ、接着剤、溶剤及び燃焼等に含まれる。本実施形態では、ガス濃度測定装置で測定するVOCがホルムアルデヒド及びエタノールである場合について説明する。
図1は、一実施形態に係るガス濃度測定装置の構成の一例を示す図である。図1に示すように、ガス濃度測定装置1は、装置本体10、第1の検出部20、第2の検出部30、電源部40、抵抗測定部50及び制御装置60を有する。ガス濃度測定装置1は、建物や車両等の同一の空間S1内に設けられる。第1の検出部20、第2の検出部30及び電源部40は、通電ラインLを介して直列に接続されている。空間S1内の空気中には、検査対象ガスとしてVOCであるホルムアルデヒド及びエタノールを含む。
装置本体10は、直方体状等に形成され、内部に空間を有するものを用いることができる。装置本体10は、例えば合成樹脂等で形成できる。装置本体10は、図1に示すように、その表面に第1の検出部20及び第2の検出部30を空間S1と接触可能となるように配置している。装置本体10は、その内部に電源部40及び抵抗測定部50を備え、外部に制御装置60を備える。
第1の検出部20は、検査対象ガス中のガス濃度としてエタノールの濃度(エタノール濃度)を測定するものであり、エタノール濃度センサとして機能する。第1の検出部20は、図2に示すように、エタノール濃度が濃度ゼロから濃度C1にかけて高くなるにしたがって検出される抵抗値が抵抗値R0から抵抗値R11にかけて所定の割合で上昇する、エタノール由来の変化量(第1のアルコール由来変化量)ΔR11を有する。なお、第1の検出部20では、エタノール濃度が濃度C1を超えると、検出される抵抗値は低下する。第1の検出部20では、エタノール濃度に応じて第1の検出部20の周囲の酸素量が変化することで、第1の検出部20で検出される抵抗値が変化する。第1の検出部20で抵抗値が変化する詳細については、後述する。
第1の検出部20で検出される抵抗値、すなわちエタノール濃度が濃度C1である時に検出される抵抗値R11は、例えば、エタノール濃度が0.1ppm~1.2ppmで最大となるようにしてもよい。
第1の検出部20は、図2に示すように、ガス濃度としてホルムアルデヒドの濃度(ホルムアルデヒド濃度)が濃度ゼロから濃度C1及びC2にかけて高くなっても検出されるホルムアルデヒドに由来する抵抗値が上昇しない。すなわち、第1の検出部20は、ホルムアルデヒド濃度が濃度ゼロから濃度C2にかけて、ホルムアルデヒド濃度に関わらず、検出されるホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量は一定でもよく、ゼロであることが好ましい。
また、第1の検出部20は、図3に示すように、ホルムアルデヒド濃度が濃度ゼロから濃度C1にかけて高くなるにしたがって検出される抵抗値が抵抗値R0から抵抗値R12にかけて所定の割合で低下する、ホルムアルデヒド由来の変化量(第1のアルデヒド類由来変化量)ΔR12を有してもよい。また、第1の検出部20は、ホルムアルデヒド濃度が濃度C1よりも高い濃度(例えば、濃度C2)にかけて検出される抵抗値が抵抗値R12から第1のアルデヒド類由来変化量ΔR12の割合で低下していてもよい。
第1の検出部20は、半導体素子としてガスセンサ素子を備える半導体式センサを用いることができる。第1の検出部20の構成の一例について説明する。図4は、第1の検出部20の構成の一例を示す概念断面図である。図4に示すように、第1の検出部20は、ケース体21、センサベース22、ガスセンサ素子23、金属メッシュ24及び端子25を備える。第1の検出部20は、空間S1からケース体21に流入する検査対象ガスGを検出する。なお、図4中の矢印は検査対象ガスGの流れの向きを示す。また、図4に示す第1の検出部20の構成は、一例を示すものであって第1の検出部20の構成はこれに限定されない。第1の検出部20の各構成について説明する。
ケース体21は、略円筒体であり、その一端にケース体21の直径よりも小さい口径の流入口211を有する。流入口211の口径は、特定の大きさに限定されず、例えば数mm程度でよい。
センサベース22は、円板状に形成され、端面に段差を有する。センサベース22は、その外径がケース体21の内径と略同じ径を有する挿入部221と、外径がケース体21の外径よりも大きい径を有する固定部222とを有する。挿入部221は、ケース体21の他端に嵌め込まれる。固定部222は、ケース体21の他端に溶接又は接着剤等により固定される。
ケース体21にセンサベース22の挿入部221が嵌め込まれることで、ケース体21の内部に検出空間S2が形成される。
ガスセンサ素子23は、検出空間S2内に配置され、センサベース22の上面(図4中の上方向)に固定されている。ガスセンサ素子23は、薄膜型の半導体素子である。図5は、ガスセンサ素子23の構成の一例を示す概念断面図である。図5に示すように、ガスセンサ素子23は、基板231、熱絶縁支持層232、ヒーター層233、絶縁層234及びガス検知部235を備える。
基板231は、シリコン基板(Si基板)であり、Si基板の代わりに、アルミナ基板、サファイア基板及びマイカ基板等を用いてもよい。基板231は、平面視においてガス検知部235が形成された位置に貫通孔231aを有する。
熱絶縁支持層232は、基板231の上面(図5中の上方向)に設けられ、貫通孔231aにダイアフラム様に形成されている。本実施形態では、熱絶縁支持層232は、第1のSiO層232a、Si34層232b及び第2のSiO2層232cの三層構造で構成されている。
第1のSiO2層232aは、熱酸化温度800℃~1100℃で熱酸化により形成できる。第1のSiO2層232aは、断熱層として機能し、ヒーター層233で発生する熱をSi基板11側へ伝熱しないようにして熱容量を小さくする機能を有する。また、第1のSiO層232aは、プラズマエッチングに対して高い抵抗力を示し、プラズマエッチングによる基板231への貫通孔の形成を容易にすることができる。
Si層232bは、第1のSiO層232aの上面(図5中の上方向)に、化学気相成長法(CVD)法を用いて形成される。
第2のSiO層232cは、CVD法により形成でき、ヒーター層233との密着性を向上させると共に絶縁性を確保することができる。CVD法により形成される第2のSiO層は内部応力が小さいため、熱絶縁支持層232に歪みが生じるのを軽減できる。
ヒーター層233は、熱絶縁支持層232の上面(図5中の上方向)の略中央に設けられる。ヒーター層233は、薄膜であり、例えば、PtとWとを含むPt-W膜等で形成できる。ヒーター層233は、端子25(図4参照)に接続され、端子25(図4参照)を介して電源部40と電気的に接続され、給電される。
絶縁層234は、熱絶縁支持層232及びヒーター層233を覆うように設けられる。絶縁層234は、例えばSiO層等で形成できる。絶縁層234は、ヒーター層233と感知層電極235bとの間に電気的な絶縁を確保することができると共に、ガス感知層235cとの密着性を向上させる。
ガス検知部235は、一対の接合層235a、一対の感知層電極235b、ガス感知層235c及び吸着層235dを備える。
接合層235aは、例えば、タンタル膜(Ta膜)又はチタン膜(Ti膜)等で形成でき、絶縁層234の上に設けられる。接合層235aは、感知層電極235bと絶縁層234との接合強度を高めることができる。
感知層電極235bは、例えば、白金膜(Pt膜)又は金膜(Au膜)等で形成できる。感知層電極235bは、一対の接合層235aの上に設けられ、ガス感知層235cの感知電極となる。
ガス感知層235cは、一対の感知層電極235bを連結するように絶縁層234の上に形成される。
ガス感知層235cは、図2に示すように、エタノール濃度が高くなるにしたがって検出される抵抗値が上昇する第1のアルコール由来変化量ΔR11を有し、ホルムアルデヒドは殆ど検出せず、アルデヒド類の濃度が高くなっても検出される抵抗値が上昇しない材料を用いて形成することができる。ガス感知層235cを形成する材料は、図2に示すように、ホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量が一定であるか、図3に示すように、ホルムアルデヒド濃度が高くなるにしたがって検出される抵抗値が低下する第1のアルデヒド類由来変化量ΔR12を有する材料を用いて形成することができる。ガス感知層235cを形成する材料としては、例えば、SnOと副成分とを含む金属酸化物半導体を用いることができる。
ガス感知層235cは、主成分として、SnO以外に、In23、WO3、ZnO又はTiO2等の金属酸化物を含んでもよい。
副成分としては、Fe、Al、Si、Ag等を用いることができる。これらは一種単独で用いてよいし、二種以上を併用してもよい。これらの中でも、第1のアルコール由来変化量ΔR11の大きさの調整のし易さ等の点から、Fe、Al及びSiが好ましく、Feがより好ましい。
副成分の含有量は、第1のアルコール由来変化量ΔR11の大きさや適宜設計可能であるが、ガス感知層235cは、SnO2に対して、副成分を1.0mol%~10.0mol%含むことが好ましく、2.0mol%~8.0mol%含むことがより好ましく、4.0mol%~6.0mol%含むことがさらに好ましい。
ガス感知層235cは、多孔質構造や柱状構造としてもよい。これにより、ガス感知層235cの比表面積を増大させることができるので、検査対象ガスとの接触面積を増加させ、感度を高められる。
吸着層235dは、絶縁層234、一対の接合層235a、一対の感知層電極235b及びガス感知層235cの表面を覆うように設けられる。
吸着層235dは、パラジウム(Pd)、白金(Pt)等の貴金属元素の少なくとも一種を触媒として、多孔質構造を有する担持体に担持した焼結体を用いることができる。担持体として、例えば、アルミナ(Al23)、酸化クロム(Cr23)、酸化鉄(Fe23)、酸化ニッケル(Ni23)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、シリカ(SiO2)、ゼオライト等の金属酸化物を用いることができる。これらは一種単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。アルミナ等の担持体は多孔質構造を有するため、孔を通過する検査対象ガスが触媒に接触する面積を増加させることができる。また、大気中に、検査対象ガス以外に、検査対象ガスよりも酸化活性の強い還元性ガスが含まれる場合、還元性ガスの燃焼反応を促進し、検査対象ガスの選択性を高めることができる。これにより、ガス感知層235cへ達する検査対象ガスのガス濃度が高まり、ガスセンサ素子23はより感度を高めることができる。
ガスセンサ素子23は、ダイアフラム構造として、高断熱及び低熱容量としている。なお、ガスセンサ素子23は、ダイアフラム構造でなくてもよい。
図4に示すように、金属メッシュ24は、流入口211に設けられる。金属メッシュ24の外径は流入口211の口径と略同じ径を有する円板状の形状を有する。金属メッシュ24は、ステンレス製のネットであり、金属メッシュ24の目開きは数mm程度であり、開口率は、検査対象ガスが検出空間S2内に流出入できる大きさであればよい。
図4に示すように、端子25は、センサベース22から突出して設けられる電極であり、第2の検出部30(図1参照)及び電源部40(図1参照)に通電ラインL(図1参照)を介して接続されている。図4に示すように、第1の検出部20は、複数(図4では、4つ)の端子25a、25b、25c及び25dを備える。端子25a及び25bは、電源部40(図1参照)及び第2の検出部30(図1参照)を接続するための電極である。端子25c及び25dは、ガスセンサ素子23を構成するヒーター層233(図5参照)を駆動するための電極である。
端子25a、25c及び25dは、電源部40(図1参照)に通電ラインL(図1参照)を介して接続され、端子25bは第2の検出部30(図1参照)に通電ラインL(図1参照)を介して接続される。
図4に示すように、第1の検出部20は、ケース体21内にガスセンサ素子23を有しており、第1の検出部20では、ガスセンサ素子23の周囲の酸素量に応じてガスセンサ素子23の抵抗値が変化する。図5に示すように、ガスセンサ素子23は、ガス感知層235cを有しており、ガス感知層235cの表面に吸着している酸素がエタノールと反応(表面反応)すると、酸素が離脱するが、エタノールがガス感知層235cから自由電子を奪ってイオン(C25)の状態で付着する。これにより、相対的にガス感知層235cの表面に存在する自由電子が減少して、ガスセンサ素子23の抵抗値が増大する(図2参照)。この抵抗値の増加量から、空気中のエタノール濃度を算出できる。ただし、エタノールの体積は酸素よりも大きく、離脱し易い傾向にあるといえる。そのため、エタノールがイオンの状態である程度の濃度まで吸着すると、エタノールのイオン(C25)はガス感知層235cから脱離して、ガス感知層235cの表面に電子を与える。そのため、相対的にガス感知層235cの表面に存在する自由電子が増大することで、ガスセンサ素子23の抵抗値が低下する(図2参照)。
第2の検出部30は、空気中のホルムアルデヒド濃度及びエタノール濃度をそれぞれ測定するものであり、ホルムアルデヒド濃度センサ及びエタノール濃度センサとして機能する。第2の検出部30は、図6に示すように、エタノール濃度が濃度ゼロから濃度C1にかけて高くなるにしたがって検出される抵抗値が所定の割合で低下する、エタノール由来の変化量(第2のアルコール由来変化量)ΔR21を有する。第2のアルコール由来変化量ΔR21は、第1のアルコール由来変化量ΔR11(図2参照)と同じ割合で低下する。また、第2の検出部30は、エタノール濃度が濃度C1よりも高い濃度(例えば、濃度C2)にかけて検出される抵抗値が抵抗値R21から第2のアルコール由来変化量ΔR21の割合で低下していてもよい。
第2の検出部30は、ホルムアルデヒド濃度が濃度ゼロから濃度C1にかけて高くなるにしたがって検出される抵抗値が所定の割合で低下する、ホルムアルデヒド由来の変化量(第2のアルデヒド類由来変化量)ΔR22を有する。また、第2の検出部30は、ホルムアルデヒド濃度が濃度C1よりも高い濃度(例えば、濃度C2)にかけて検出される抵抗値が抵抗値R22から第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22の割合で低下していてもよい。
第2の検出部30は、半導体素子としてガスセンサ素子を備える半導体式センサを用いることができる。第2の検出部30は、図4に示す第1の検出部20のガスセンサ素子23を構成するガス感知層235c(図5参照)の材料を変更したこと以外は第1の検出部20と同様の構成を有する。そのため、図4及び図5を用いて、第2の検出部30を構成するガス感知層235cについてのみ説明する。
第2の検出部30は、第1の検出部20と同様、図4に示すように、ケース体21内にガスセンサ素子23を有し、ガスセンサ素子23は、図5に示すように、ガス感知層235cを有している。
第2の検出部30のガス感知層235cは、図6に示すように、ガス濃度としてエタノール濃度及びホルムアルデヒド濃度が濃度ゼロから濃度C2にかけて高くなるにしたがって検出される抵抗値が低下する第2のアルコール由来変化量ΔR21及び第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22を有する材料を用いて形成することができる。第2の検出部30のガス感知層235cを形成する材料としては、例えば、SnO2を含む金属酸化物半導体を用いることができる。
第2の検出部30は、図4に示すように、ケース体21内にガスセンサ素子23を有しており、第2の検出部30では、ガスセンサ素子23の周囲の酸素量に応じてガスセンサ素子23の抵抗値が変化する。ガスセンサ素子23は、図5に示すように、ガス感知層235cを有しており、ガス感知層235cの表面に吸着している酸素がホルムアルデヒド又はエタノールと反応(表面反応)し、酸素が離脱する。これにより、ガス感知層235cに付着していた酸素イオン(O2-)がガス感知層235cから脱離する際にガス感知層235cに自由電子を与える。そのため、相対的にガス感知層235cの表面に吸着している酸素量が少なくなり、ガス感知層235cに与えられる自由電子の量が増えることで、ガスセンサ素子23の抵抗値が減少する。この抵抗値の変化量から、空気中のホルムアルデヒド及びエタノールの濃度が算出される。
第2の検出部30の端子25a(図4参照)は第1の検出部20の端子25b(図4参照)に通電ラインL(図1参照)を介して接続され、第2の検出部30の端子25b、25c及び25d(図4参照)は電源部40(図1参照)に通電ラインL(図1参照)を介して接続されている。
図1に示すように、第1の検出部20及び第2の検出部30は、装置本体10内に、通電ラインLを介して直列に接続されている。すなわち、第1の検出部20の端子25a(図4参照)が電源部40に通電ラインLを介して接続され、第1の検出部20の端子25b(図4参照)が第2の検出部30の端子25a(図4参照)に通電ラインLを介して接続され、第2の検出部30の端子25b(図4参照)が電源部40(図4参照)に通電ラインLを介して接続される。
電源部40は、図1に示すように、装置本体10内に設けられており、第1の検出部20及び第2の検出部30に電力を供給する。電源部40は、その一方の電極が第1の検出部20に接続され、他方の電極が第2の検出部30に接続されており、電源部40は、第1の検出部20及び第2の検出部30が直列となるように接続されている。
抵抗測定部50は、図1に示すように、第1の検出部20の抵抗値を算出する第1の抵抗測定部50Aと、第2の検出部30の抵抗値を算出する第2の抵抗測定部50Bとを有する。第1の抵抗測定部50Aは、一対の抵抗部50aを第1の検出部20を挟み込むように通電ラインLに接続し、第2の抵抗測定部50Bは、一対の抵抗部50aを第2の検出部30を挟み込むように通電ラインLに接続する。すなわち、抵抗測定部50は、第1の抵抗測定部50Aで測定された第1の検出部20のガス感知層235c(図5参照)の抵抗値と、第2の抵抗測定部50Bで測定された第2の検出部30のガス感知層235c(図5参照)の抵抗値とを合算した合算抵抗値を算出する。
抵抗測定部50は、制御装置60の、後述する制御部61(図7参照)と電気的に接続され、第1の抵抗測定部50Aで測定された第1の検出部20の抵抗値と、第2の抵抗測定部50Bで測定された第2の検出部30の抵抗値は制御部61(図7参照)で読み出すことができる。
ガス濃度測定装置1は、装置本体10内に、電源部40及び抵抗測定部50の他に、増幅回路、アナログ-デジタル(A-D)変換器等の抵抗測定装置を備えていてもよい。このとき、抵抗測定装置は、第1の検出部20、第2の検出部30及び電源部40と直列に接続されるように設置してもよい。
制御装置60は、図7に示すように、制御部61、制御部61に接続される操作部62及び表示部63を有する。
制御部61は、電源部40及び表示部63を制御可能にこれらと接続されている。
制御部61は、制御プログラムや各種記憶情報を格納する記憶手段と、制御プログラムに基づいて動作する演算手段とを有する。記憶手段には、RAM、ROM及びストレージ等がある。演算手段には、CPU等がある。制御部61は、演算手段が記憶手段に格納されている制御プログラム等を読み出して実行することで実現される。
制御部61の有する記憶手段は、エタノール濃度と抵抗値及び抵抗値の変化量(第1のアルコール由来変化量ΔR11及び第2のアルコール由来変化量ΔR21)との関係と、ホルムアルデヒド濃度と抵抗値及び抵抗値の変化量(第1のアルデヒド類由来変化量ΔR12及び第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22)との関係とを示す情報が格納されていることが好ましい。制御部61は、記憶手段に記憶されている記憶値と、抵抗測定部50で測定された測定値とを比較することで、ホルムアルデヒド濃度又はエタノール濃度を判断できる。
制御部61は、抵抗測定部50(第1の抵抗測定部50A及び第2の抵抗測定部50B)の測定結果を受信する。本実施形態では、制御部61は、第1の抵抗測定部50Aで測定されたエタノール濃度と、第2の抵抗測定部50Bで測定されたホルムアルデヒド濃度及びエタノール濃度との測定結果の信号を受信する。制御部61は、第1の抵抗測定部50A及び第2の抵抗測定部50Bから受信した信号に基づいて、第1の検出部20の抵抗値と、第2の検出部30の抵抗値とを算出し、第1の抵抗測定部50Aで検出された第1の検出部20の抵抗値の変化量と第2の抵抗測定部50Bで検出された第2の検出部30の抵抗値の変化量とを算出する。そして、制御部61は、第1の検出部20の抵抗値と、第2の検出部30の抵抗値とを合算して、第1の検出部20で検出された抵抗値の変化量と第2の検出部30で検出された抵抗値の変化量とを合算した合成変化量を算出する。制御部61は、得られた合成変化量を、ホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量と判断し、ホルムアルデヒド濃度を算出することができる。
合成変化量からホルムアルデヒド濃度を算出する方法について具体的に説明する。合成変化量を算出するとき、第1の検出部20及び第2の検出部30のそれぞれの抵抗値のうち、第1の検出部20及び第2の検出部30で測定される、エタノールに由来する抵抗の合算抵抗と、ホルムアルデヒドに由来する抵抗の合成抵抗を求める。
第1の検出部20及び第2の検出部30で測定される、エタノールに由来する抵抗の合算抵抗について説明する。図8に示すように、エタノールに由来する抵抗値の第1のアルコール由来変化量ΔR11と第2のアルコール由来変化量ΔR21とを合算すると、エタノール濃度が濃度C1まではエタノールに由来する抵抗の変化量はほぼゼロとなる。すなわち、図9に示すように、エタノール濃度が濃度C1以下では、第1の検出部20で検出される抵抗値と、第2の検出部30で検出された抵抗値とを合算したときのエタノールに由来する合成抵抗R1totalがほぼ一定となる。
第1の検出部20及び第2の検出部30で測定される、ホルムアルデヒドに由来する抵抗の合成抵抗について説明する。図10に示すように、第1の検出部20におけるホルムアルデヒドに由来する抵抗値は一定であって、抵抗値の変化量はゼロであり、第2の検出部30におけるホルムアルデヒドに由来する抵抗値の第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22は、所定の割合で低下する。この場合、図11に示すように、第1の検出部20の抵抗値と、第2の検出部30の抵抗値とを合算したときのホルムアルデヒドに由来する合成抵抗R2totalは、濃度ゼロから濃度C1まで第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22の割合で低下することになる。また、合成抵抗R2totalは、濃度C1から濃度C2までにおいても、同様に、第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22の割合で低下する。
また、図12に示すように、第1の検出部20におけるホルムアルデヒドに由来する抵抗値の第1のアルデヒド類由来変化量ΔR12が所定の割合で低下し、第2の検出部30におけるホルムアルデヒドに由来する抵抗値の第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22が所定の割合で低下する。この場合、図13に示すように、第1の検出部20の抵抗値と、第2の検出部30の抵抗値とを合算したときのホルムアルデヒドに由来する合成抵抗R2totalは、濃度ゼロから濃度C1まで第2のアルデヒド類由来変化量ΔR12及びΔR22を合算した割合で低下することになる。また、合成抵抗R2totalは、濃度C1から濃度C2までにおいても、同様に、第2のアルデヒド類由来変化量ΔR12及びΔR22を合算した割合ΔR22の割合で低下する。
よって、合成変化量を算出した際、第1のアルコール由来変化量ΔR11と第2のアルコール由来変化量ΔR21とを合算することにより算出される、エタノールに由来する抵抗の変化量はほぼゼロとなるため、合成変化量はホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量のみを示すことになる。
制御部61は、予め記憶手段に記憶しておいた、エタノール濃度と抵抗値及び抵抗値の変化量(第1のアルコール由来変化量ΔR11及び第2のアルコール由来変化量ΔR21)との関係と、ホルムアルデヒド濃度と抵抗値及び抵抗値の変化量(第1のアルデヒド類由来変化量ΔR12及び第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22)との関係とを示す関係図を用いてもよい。制御部61は、測定値を記録値と比較することで、合成変化量に対応したホルムアルデヒド濃度を求めることができる。
制御部61は、記憶手段に記憶される、エタノール又はホルムアルデヒドに由来する抵抗値を、下記式(1)及び(2)のように、エタノール濃度とホルムアルデヒド濃度がそれぞれ0ppmの時に得られた抵抗値R01及びR02で除した値を、エタノール感度及びホルムアルデヒド感度として記憶させてもよい。制御部61は、エタノール濃度とエタノール感度との関係を示す関係図と、ホルムアルデヒド濃度とホルムアルデヒド感度との関係を示す関係図を用い、測定値を記録値と比較することで、合成変化量に対応した、エタノール濃度及びホルムアルデヒド濃度が求められる。
エタノール感度(抵抗値の変化量)=エタノールに由来する抵抗値/抵抗値R01 ・・・(1)
ホルムアルデヒド感度(抵抗値の変化量)=ホルムアルデヒドに由来する抵抗値/抵抗値R02 ・・・(2)
操作部62は、図7に示すように、制御部61と電気的に接続されており、制御部61を制御する。
表示部63は、算出されたホルムアルデヒド濃度等を表示する。表示部63としては、液晶表示等を用いることができる。
このように、ガス濃度測定装置1は、第1の検出部20及び第2の検出部30を備える。ガス濃度測定装置1では、第1の検出部20の抵抗値の変化量と第2の検出部30の抵抗値の変化量とを合算して合成変化量を算出すると、第1の検出部20の第1のアルコール由来変化量ΔR11と第2の検出部30の第2のアルコール由来変化量ΔR21とを合算することになる。これらを合算することにより算出される、エタノールに由来する抵抗の変化量はほぼゼロとすることができる。ガス濃度測定装置1では、第2の検出部30の第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22が検出されることになるため、合成変化量はホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量のみを示すことになる。そのため、ガス濃度測定装置1は、予め求めた、ホルムアルデヒド濃度と合成変化量との関係を示す関係図等を用いることで、合成変化量からホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量のみを安定して求めることができる。よって、制御装置60は、合成変化量からホルムアルデヒド濃度のみを算出することができる。
したがって、ガス濃度測定装置1は、検査対象ガス中にエタノール等が含まれていても、エタノールの影響を低減できるので、簡易にホルムアルデヒド濃度をより高精度に測定することができる。
ガス濃度測定装置1は、上記のような特性を有することから、VOCの分析に有効に用いることができる。そのため、VOCを分析する際、大気中にホルムアルデヒド以外にエタノール等が含まれていても、ガス濃度測定装置1は、ホルムアルデヒドのみの濃度を簡易に測定できるので、室内環境におけるVOCの分析や、人の呼気に含まれるVOCの分析等に有効に用いることができる。よって、ガス濃度測定装置1は、VOCの分析等に有効に用いることができるため、シックハウス症候群の防止や体調管理等を行うのに好適に用いることができる。
ガス濃度測定装置1は、制御装置60を備えることで、制御装置60で第1の検出部20の抵抗値の変化量と第2の検出部30の抵抗値の変化量とを合算して合成変化量を算出することができる。第1のアルコール由来変化量ΔR11と第2のアルコール由来変化量ΔR21とを合算することにより算出される、エタノールに由来する抵抗の変化量をゼロとすることができるため、合成変化量はホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量のみを算出できる。そのため、制御装置60は、予め求めた、ホルムアルデヒド濃度と合成変化量との関係を示す関係図等を用いることで、合成変化量からホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量を求めることができるため、合成変化量からホルムアルデヒド濃度を算出できる。
ガス濃度測定装置1では、第1の検出部20は、アルデヒド類の濃度に由来する抵抗の変化量をゼロとすることができる。これにより、ガス濃度測定装置1は、第1の検出部20の抵抗値の変化量と第2の検出部30の抵抗値の変化量とを合算して合成変化量を算出した際、第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22のみを検出することができるため、合成変化量からホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量のみを確実に算出できる。よって、ガス濃度測定装置1は、合成変化量からホルムアルデヒド濃度のみをより確実に算出することができる。
ガス濃度測定装置1は、第1の検出部20で検出される抵抗値を、エタノール濃度が0.1ppm~1.2ppmで最大となるようにすることができる。これにより、エタノールが0.1ppm~1.2ppmのような低濃度の範囲で大気中に含まれていても、ホルムアルデヒド濃度を安定して測定できる。
ガス濃度測定装置1は、第1の検出部20及び第2の検出部30を通電ラインLを介して直列に接続した状態で装置本体10内に配置することができる。これにより、例えば、第1の検出部20及び第2の検出部30で測定された検出信号を抵抗値に変換するA-D変換器等を装置本体10内に1つだけ設置すれば足りるので、ガス濃度測定装置1の構成を簡易としつつ製造コストの低減を図れる。
ガス濃度測定装置1は、第1の検出部20を、SnO2と、Fe、Al、Si及びAgの何れか1つ以上の副成分とを含むガス感知層235cで形成し、第2の検出部30を、SnO2を含むガス感知層235cで形成することができる。これにより、第1の検出部20でエタノールのみの濃度を測定でき、第2の検出部30でホルムアルデヒド及びエタノールの濃度を測定できるので、大気中に含まれるホルムアルデヒド濃度をより確実に測定できる。
ガス濃度測定装置1は、第1の検出部20を、SnO2に対して副成分を1.0mol%~10.0mol%含むガス感知層235cを用いることができる。これにより、第1の検出部20は、第1の検出部20で検出されるエタノールに由来する第1のアルコール由来変化量ΔR11を任意の大きさに調整できるため、第2の検出部30で検出されるエタノールに由来する第2のアルコール由来変化量ΔR21の大きさに合わせられる。そのため、第1の検出部20で検出される第1のアルコール由来変化量ΔR11を第2の検出部30で検出される第2のアルコール由来変化量ΔR21との差がゼロとなるように容易に調整できる。よって、ガス濃度測定装置1は、第1の検出部20の抵抗値の変化量と第2の検出部30の抵抗値の変化量とを合算した合成変化量からホルムアルデヒドに由来する抵抗の変化量のみを高精度に算出できるので、大気中に含まれるホルムアルデヒド濃度をより確実に測定できる。
以上のように、ガス濃度測定装置1は、建物の空間S内の大気中のホルムアルデヒド濃度のみを測定する場合について説明したが、ガス濃度測定装置1は、上述の通り、大気中のホルムアルデヒド濃度のみを簡易に測定できる。そのため、ガス濃度測定装置1は、建物の室内以外に、例えば、車両の車内、電車の車内、飛行機の機内等に設置して、それらの空間内の空気中のホルムアルデヒド濃度の測定に有効に用いることができる。
また、ガス濃度測定装置1は、検査対象ガスとして、ホルムアルデヒド以外のアセトアルデヒド等のアルデヒド類や、エタノール以外のメタノール等のアルコール等も測定でき、アルデヒド類やアルコール以外のVOCの分析にも有効に用いることができる。
さらに、ガス濃度測定装置1は、検査対象ガスとしてはVOC以外に、メタン(CH4)、プロパン(C38)及びブタン(C410)等の可燃性ガス、一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(NOx)等の有毒ガス、硫黄化合物(SOx)等の悪臭ガス等の分析にも有効に用いることができる。この場合、ガス濃度測定装置1は、例えば、ガス漏れや不完全燃焼の検出等に用いることができる。
(変形例)
なお、本実施形態では、第2の検出部30で検出される第2のアルデヒド類由来変化量ΔR22は、ホルムアルデヒド濃度が高くなるにしたがって検出される抵抗値が所定の割合で上昇してもよい。
本実施形態では、第1の検出部20及び第2の検出部30は通電ラインLを介して電源部40と並列に接続されていてもよい。
本実施形態では、第1の検出部20及び第2の検出部30が装置本体10に設置されているが、何れか一方のみを装置本体10に設置し、他方を空間S1内に設けてもよい。
本実施形態では、抵抗測定部50の一対の抵抗部50aを、第1の検出部20及び第2の検出部30を跨ぐように通電ラインLと接続するように設けてもよい。ガス濃度測定装置1は、例えば、図14に示すように、第1の検出部20と第2の検出部30とを直列に接続して、第1の抵抗測定部50Aの一対の抵抗部50aを、第1の検出部20及び第2の検出部30を跨ぐように通電ラインLと接続させることができる。これにより、ガス濃度測定装置1は、制御装置60で、第1の検出部20と第2の検出部30の合成抵抗の変化量をホルムアルデヒドの濃度に由来する抵抗の変化量として測定できるので、ホルムアルデヒドの濃度のみを安定して算出することができる。
本実施形態では、制御装置60は、装置本体10内に設けてもよいし、制御装置60の制御部61、操作部62及び表示部63の少なくとも何れか1つだけを装置本体10内に設けてもよい。
以下、例を示して実施形態を更に具体的に説明するが、実施形態はこれらの例により限定されるものではない。
<例1>
[半導体式センサの作製]
酸化スズ(SnO2)の薄膜で形成された、半導体式のガスセンサ素子を準備した。
[エタノール濃度及びホルムアルデヒド濃度の測定]
ガスセンサ素子を内部に空間をする容器内に設置し、大気(エタノールガス及びホルムアルデヒドガスの濃度が0ppm)中に設置した時の抵抗値R0(単位:Ω)を求めた。
次に、ガスセンサ素子を検出対象ガスとしてエタノールガスを容器内に供給して、エタノールガスの濃度が約0.01ppm、約0.04ppm、約0.1ppm及び約1.0ppmの時の抵抗値をそれぞれ測定し、抵抗値R1(単位:Ω)を測定した。
次に、容器内に検出対象ガスとしてホルムアルデヒドガスを供給して、ガスセンサ素子で容器内のホルムアルデヒド濃度が0.04ppm、0.1ppm及び1.0ppmの時の抵抗値を測定し、抵抗値R2(単位:Ω)を測定した。
抵抗値R1及びR2を、エタノールガスとホルムアルデヒドガスの濃度が0ppmの時に得られた抵抗値R0で除し、それぞれの抵抗値の変化量をエタノール感度及びホルムアルデヒド感度として求めた。SnO2で形成されたガスセンサ素子の、エタノール濃度と抵抗値の変化量との関係を図15に示し、ホルムアルデヒド濃度と抵抗値の変化量との関係を図16に示す。抵抗値の変化量の大きさは、ガス感度の大きさを意味し、抵抗値の変化量が大きいほどガス感度は高いことを意味し、抵抗値の変化量が小さいほどガス感度は低ことを意味し、抵抗値の変化量が無い場合にはガスを検知していないことを意味する。
エタノール感度(抵抗値の変化量)=抵抗値R1/抵抗値R0
ホルムアルデヒド感度(抵抗値の変化量)=抵抗値R2/抵抗値R0
<例2~6>
例1において、ガスセンサ素子を形成する材料として、鉄(Fe)を添加した酸化スズ(Fe:1mol%)、鉄(Fe)を添加した酸化スズ(Fe添加量:2mol%)、アルミニウム(Al)を添加した酸化スズ(Al添加量:2mol%)、シリカ(Si)を添加した酸化スズ(Si添加量:4mol%)及びシリカ(Si)を添加した酸化スズ(Si添加量:8mol%)を用いたこと以外は、それぞれ例1と同様にして行った。ガスセンサ素子の、エタノール濃度と抵抗値の変化量との関係を図15に示し、ホルムアルデヒド濃度と抵抗値の変化量との関係を図16に示す。
例1、例5及び例6は、図15に示すように、エタノール濃度が増加するのに伴い、抵抗値は低下する傾向を示した。また、図16に示すように、ホルムアルデヒド濃度が0.04ppmまではホルムアルデヒド濃度は殆ど変化せず、ホルムアルデヒド濃度が0.04ppmを超えると、ホルムアルデヒド濃度は低下する傾向を示したことが確認された。
例2~例4は、図15に示すように、エタノール濃度が0.1ppmまではエタノール濃度が増加するのに伴い、抵抗値の変化量が増加した。また、図16に示すように、ホルムアルデヒド濃度が0.1ppmまではホルムアルデヒド濃度は変化しないか殆ど変化せず、抵抗値が略一定であったことが確認された。
例1、例5及び例6から分かるように、Siの添加量を調節することで、エタノールの感度を調整することができることが確認された。よって、エタノールの感度を調整したものと、例2~例4のいずれかとを第1の検知部又は第2の検知部として用いれば、第1の検出部20及び第2の検出部30で得られるエタノール濃度の変化量を略ゼロにすることができるので、ホルムアルデヒドのみを測定できるといえる。
よって、一実施形態に係るガス濃度測定装置は、簡易な構成で、エタノール濃度が約0.1ppm以下の低濃度であっても、ホルムアルデヒド濃度のみを高精度に測定できるといえる。
以上の通り、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更等を行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本出願は、2019年10月11日に日本国特許庁に出願した特願2019-188123号に基づく優先権を主張するものであり、特願2019-188123号の全内容を本出願に援用する。
1 ガス濃度測定装置
10 装置本体
20 第1の検出部
235 ガス検知部
235c ガス感知層
30 第2の検出部
40 電源部
50 抵抗測定部
50A 第1の抵抗測定部
50B 第2の抵抗測定部
60 制御装置
61 制御部
G 検査対象ガス
S1 空間
S2 検出空間
ΔR11 第1のアルコール由来変化量
ΔR12 第1のアルデヒド類由来変化量
ΔR21 第2のアルコール由来変化量
ΔR22 第2のアルデヒド類由来変化量

Claims (8)

  1. アルデヒド類とアルコールとを含む検査対象ガスの前記アルデヒド類の濃度を測定するガス濃度測定装置であって、
    前記アルコールの濃度が高くなるにしたがって検出される抵抗値が所定の割合で上昇する第1のアルコール由来変化量を有し、前記アルデヒド類の濃度が高くなっても検出される抵抗値が上昇しない第1の検出部と、
    前記アルコールの濃度が高くなるにしたがって検出される抵抗値が第1のアルコール由来変化量と同じ割合で低下する第2のアルコール由来変化量を有し、前記アルデヒド類の濃度が高くなるにしたがって検出される抵抗値が所定の割合で低下する、アルデヒド類由来の変化量を有する第2の検出部と、
    を備えるガス濃度測定装置。
  2. 前記第1の検出部で検出される抵抗値の変化量と前記第2の検出部で検出される抵抗値の変化量とを合算して得られた合成変化量を前記アルデヒド類に由来する抵抗の変化量と判断し、前記合成変化量から前記アルデヒド類の濃度を算出する制御部を有する請求項1に記載のガス濃度測定装置。
  3. 前記第1の検出部と前記第2の検出部が直列に接続され、
    前記第1の検出部と前記第2の検出部の合成抵抗の変化量を前記アルデヒド類の濃度に由来する抵抗の変化量として前記アルデヒド類の濃度を算出する制御部を有する請求項1に記載のガス濃度測定装置。
  4. 前記第1の検出部は、前記アルデヒド類の濃度に由来する抵抗の変化量がゼロである請求項1~3の何れか一項に記載のガス濃度測定装置。
  5. 前記第1の検出部で検出される抵抗値は、アルコール濃度が0.1ppm~1.2ppmで最大となる請求項1~4の何れか一項に記載のガス濃度測定装置。
  6. 前記第1の検出部及び前記第2の検出部は、並列又は直列に接続される請求項1~5の何れか一項に記載のガス濃度測定装置。
  7. 前記第1の検出部は、SnO2と、Fe、Al、Si及びAgの何れか1つ以上の副成分とを含み、
    前記第2の検出部は、SnO2を含む請求項1~6の何れか一項に記載のガス濃度測定装置。
  8. 前記第1の検出部は、SnO2に対して副成分を1.0mol%~10.0mol%含む請求項7に記載のガス濃度測定装置。
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