JP7197818B2 - 管路検査方法 - Google Patents

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Description

本開示は、管路検査方法に関する。
通信ケーブルを収容する地下の管路(通信管路)設備における経年劣化の状況を点検診断し、タイムリに補修再生する維持管理技術は、光サービスの即応性向上および設備の長期的延命化に不可欠な技術である(例えば、非特許文献1参照)。
図7は、非特許文献1に記載される管路検査方法の一例を示す図である。例えば、新規に空き管路に通信ケーブルを敷設する場合、作業者は、マンホール61から通信管路62の内部へパイプカメラ63を挿入し、撮影される映像を目視により確認することで、通信管路62が健全であるかを検査する。作業者は、通信管路が正常であることを確認した場合、通信管路に通信ケーブルを敷設し、通信管路に損傷(例えば、穴あき)があることを確認した場合、ライニング技術などにより通信管路全体を補修する。
山口ほか、「管路設備の点検診断および補修再生技術」、NTT技術ジャーナル、2006.3、P47-50、[online]、[2019年7月4日検索]、インターネット<URL:http://www.ntt.co.jp/journal/0603/files/jn200603047.pdf>
しかしながら、従来の管路検査方法では、管路の補修が必要とされる区間を、簡易且つ高精度に特定することが困難であった。このため、作業者は、管路の一部に損傷があることを確認した場合、目視できない微細な異常まで確認できないため、管路全体を補修しなければならずコストがかかるという問題があった。
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、管路の補修が必要とされる区間を、簡易且つ高精度に特定することが可能な管路検査方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示に係る管路検査方法は、両端が2つのマンホールに接続される管路を検査する管路検査方法であって、一方のマンホールに接続される前記管路の一端を、第1止水栓により閉塞するステップと、他方のマンホールに接続される前記管路の他端から第2止水栓を挿入して前記管路を閉塞するステップと、前記一端から前記第2止水栓の挿入位置までの区間において気密試験を実施する気密試験実施ステップと、前記第2止水栓を移動させて、前記気密試験実施ステップを繰り返し実施するステップと、前記一端から気密性が確認できる第1位置までの区間を、前記管路の正常区間として特定する第1特定ステップと、他方のマンホールに接続される前記管路の他端を、前記第1止水栓により閉塞するステップと、一方のマンホールに接続される前記管路の一端から前記第2止水栓を挿入して前記管路を閉塞するステップと、前記他端から前記第2止水栓の挿入位置までの区間において気密試験を実施する気密試験実施ステップと、前記第2止水栓を移動させて、前記気密試験実施ステップを繰り返し実施するステップと、前記他端から気密性が確認できる第2位置までの区間を、前記管路の正常区間として特定する第2特定ステップと、前記管路の正常区間を除いた区間を、前記管路の異常区間として特定する第3特定ステップと、を含むことを特徴とする。
本開示によれば、管路の補修が必要とされる区間を、簡易且つ高精度に特定することが可能となる。
一実施形態に係る管路検査方法の概念図の一例を示す図である。 一実施形態に係る管路検査方法の概念図の一例を示す図である。 一実施形態に係る管路検査方法の概念図の一例を示す図である。 一実施形態に係る止水栓およびロッドの構成の一例を示す図である。 止水栓にロッドを取り付ける方法の一例を示す図である。 止水栓にロッドを取り付ける方法の一例を示す図である。 止水栓にロッドを取り付ける方法の一例を示す図である。 止水栓にロッドを取り付ける方法の一例を示す図である。 管路を所定位置で一時的に閉塞又は開放する方法の一例を示す図である。 管路を所定位置で一時的に閉塞又は開放する方法の一例を示す図である。 管路を所定位置で一時的に閉塞又は開放する方法の一例を示す図である。 管路を所定位置で一時的に閉塞又は開放する方法の一例を示す図である。 一実施形態に係る管路検査方法の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る気密試験の一例を示す図である。 従来の管路検査方法の一例を示す図である。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<管路検査方法>
図1乃至図6を参照して、本開示の一実施形態に係る管路検査方法の一例について説明する。
本実施形態に係る管路検査方法は、第1特定ステップ(ステップS1)と、第2特定ステップ(ステップS2)と、第3特定ステップ(ステップS3)と、を含む。
ステップS1:図1Aに示すように、作業者は、マンホール201に接続される管路10の一端Paから気密性が確認できる管路10の位置P1(第1位置)までの区間を、管路10の正常区間として特定する。気密性のレベルは、作業者によって予め設定される。気密試験についての詳細な説明は、図6を参照して後述する。
具体的には、作業者は、管路10の一端Paを、止水栓21(第1止水栓)により閉塞する。止水栓21は、管路10の一端Paを閉塞可能な構成であればよく、公知の止水栓であってよい。次に、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の内部へ、止水栓22(第2止水栓)を挿入する。止水栓22は、管路10の所定位置(第1所定位置)を閉塞又は開放可能であり、且つ、管路10の内部を移動可能な構成であればよい。止水栓22の構成の一例については、図2乃至図4を参照して後述する。
次に、作業者は、図3に示すように、止水栓22にロッド30を取り付け、管路10の他端Pbから管路10の一端Paへ向かってロッド30を押しながら、管路10の所定位置まで、止水栓22を挿入する。次に、作業者は、管路10の所定位置を、止水栓22により閉塞する。次に、作業者は、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間において気密試験を実施し、該区間の気密性が確認できるか否かを判定する。なお、作業者は、管路10の他端Pbから徐々に止水栓22を押し進めて気密試験を実施してもよいが、例えば、管路10の穴あきなどを明らかに確認できる場合には、管路10の穴あき部分を越した位置まで、一気に止水栓22を押し進めてから、気密試験を実施してもよい。
作業者は、例えば、管路10の一端Paから管路10の位置Px1までの区間の気密性が確認できないと判定する場合、管路10の他端Pbから管路10の一端Paへ向かってロッド30を押しながら、管路10の位置Px1から管路10の位置Px2まで、止水栓22を移動させる。次に、作業者は、管路10の位置Px2を、止水栓22により閉塞する。次に、作業者は、管路10の一端Paから管路10の位置Px2までの区間において気密試験を実施し、該区間の気密性が確認できるか否かを判定する。作業者は、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間の気密性が確認できると判定するまで、止水栓22の移動および気密試験の実施を繰り返す。
作業者は、例えば、管路10の一端Paから管路10の位置P1までの区間の気密性が確認できると判定する場合、管路10の一端Paから管路10の位置P1までの距離D1を測定する。次に、作業者は、管路10の一端Paから距離D1だけ離れた位置P1を、気密性が確認できる位置として決定する。すなわち、作業者は、図1Aの斜線部に示すように、距離D1に対応する管路10の一端Paから管路10の位置P1までの区間を、管路10の正常区間として特定する。次に、作業者は、管路10の他端Pbから、止水栓22を取り出す。
上述のように、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の一端Paへ向かって、止水栓22を移動させながら、管路10の所定位置を一時的に閉塞又は開放して気密試験を繰り返し、管路10の正常区間を高精度に特定する。
ステップS2:図1Bに示すように、作業者は、マンホール202に接続される管路10の他端Pbから気密性が確認できる管路10の位置P2(第2位置)までの区間を、管路10の正常区間として特定する。気密性のレベルは、作業者によって予め設定される。気密試験についての詳細な説明は、図6を参照して後述する。
具体的には、作業者は、管路10の他端Pbを、止水栓21により閉塞する。止水栓21は、管路10の他端Pbを閉塞可能な構成であればよく、公知の止水栓であってよい。次に、作業者は、管路10の一端Paから管路10の内部へ、止水栓22を挿入する。止水栓22は、管路10の所定位置(第2所定位置)を閉塞又は開放可能であり、且つ、管路10の内部を移動可能な構成であればよい。止水栓22の構成の一例については、図2乃至図4を参照して後述する。
次に、作業者は、図3に示すように、止水栓22にロッド30を取り付け、管路10の一端Paから管路10の他端Pbへ向かってロッド30を押しながら、管路10の所定位置まで、止水栓22を挿入する。次に、作業者は、管路10の所定位置を、止水栓22により閉塞する。次に、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間において気密試験を実施し、該区間の気密性が確認できるか否かを判定する。なお、作業者は、管路10の一端Paから徐々に止水栓22を押し進めて気密試験を実施してもよいが、例えば、管路10の穴あきなどを明らかに確認できる場合には、管路10の穴あき部分を越した位置まで、一気に止水栓22を押し進めてから、気密試験を実施してもよい。
作業者は、例えば、管路10の他端Pbから管路10の位置Py1までの区間の気密性が確認できないと判定する場合、管路10の一端Paから管路10の他端Pbへ向かってロッド30を押しながら、管路10の位置Py1から管路10の位置Py2まで、止水栓22を移動させる。次に、作業者は、管路10の位置Py2を、止水栓22により閉塞する。次に、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の位置Py2までの区間において気密試験を実施し、該区間の気密性が確認できるか否かを判定する。作業者は、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間の気密性が確認できると判定するまで、止水栓22の移動および気密試験の実施を繰り返す。
作業者は、例えば、管路10の他端Pbから管路10の位置P2までの区間の気密性が確認できると判定する場合、管路10の他端Pbから管路10の位置P2までの距離D2を測定する。次に、作業者は、管路10の他端Pbから距離D2だけ離れた位置P2を、気密性が確認できる位置として決定する。すなわち、作業者は、図1Bの斜線部に示すように、距離D2に対応する管路10の他端Pbから管路10の位置P2までの区間を、管路10の正常区間として特定する。次に、作業者は、管路10の一端Paから、止水栓22を取り出す。
上述のように、作業者は、管路10の一端Paから管路10の他端Pbへ向かって、止水栓22を移動させながら、管路10の所定位置を一時的に閉塞又は開放して気密試験を繰り返し、管路10の正常区間を高精度に特定する。なお、ステップS1の処理とステップS2の処理とは、順序が入れ替わってもよい。
ステップS3:図1Cに示すように、作業者は、管路10の正常区間として特定できなかった管路10の位置P1から管路10の位置P2までの区間を、管路10の異常区間(補修が必要とされる区間)として特定する。
具体的には、作業者は、ステップS1により測定された管路10の一端Paから管路10の位置P1までの距離D1、ステップS2により測定された管路10の他端Pbから管路10の位置P2までの距離D2、および、マンホール201とマンホール202との間の距離L(管路10全体の長さ)に基づいて、管路10の位置P1と管路10の位置P2との間の距離D3(=L-D1-D2)を算出する。次に、作業者は、管路10の位置P1と管路10の位置P2との間の距離D3に対応する管路10の位置P1から管路10の位置P2までの区間を、管路10の異常区間として特定する。
上述のように、作業者は、管路10の一端Paから管路10の位置P1までの区間を、管路10の正常区間として特定し、管路10の他端Pbから管路10の位置P2までの区間を、管路10の正常区間として特定した後に、これらの正常区間を除いた区間を、管路10の異常区間として特定する。これにより、作業者は、管路の補修が必要とされる区間を、簡易且つ高精度に特定することができる。
<止水栓22およびロッド30の構成>
図2乃至図4を参照して、止水栓22およびロッド30の構成の一例について説明する。
止水栓22は、伸縮部材221と、変形部材222と、固定部材223(223a,223b)と、ネジ部224と、ジョイント部(第1ジョイント部)225と、を備える。ロッド30は、ロッド部31と、ジョイント部(第2ジョイント部)32と、を備える。
伸縮部材221は、変形部材222に接して設けられ、変形部材222を介して、固定部材223a,223bにより両側から挟持される。伸縮部材221は、管路10の径方向に伸縮する。伸縮部材221は、作業者によってロッド部31が時計回りに回転させられてネジ部224が締められると圧縮されて、管路10の径方向外側に向かって伸びる。伸縮部材221は、作業者によってロッド部31が反時計回りに回転させられてネジ部224が緩められると伸張されて、管路10の径方向内側に向かって縮む。
伸縮部材221は、弾性材料で形成されることが好ましく、例えば、ゴム材料で形成される。ゴム材料としては、例えば、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、CSM(クロロスルホン化ポリエチレン)、SBR(スチレンブタジエンラバー)、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)、シリコーンゴムなどが挙げられる。
変形部材222は、伸縮部材221に接して設けられ、伸縮部材221を介して、固定部材223a,223bにより両側から挟持される。変形部材222は、図2および図4に示すように、変形部材222に接する伸縮部材221が縮んだ状態であっても、変形部材222に接する伸縮部材221が伸びた状態であっても、管路10の内壁面に接するように構成される。すなわち、変形部材222は、管路10の径以上の径を有するように構成される。変形部材222が管路10の径以上の径を有するように構成されることで、作業者がネジ部224を締める又は緩める際に、止水栓22自体も回転してしまうという供回りの発生を防ぐことができる。また、管路10の内部で管路10の径が変化しても、変形部材222と管路10の内壁面とを常に接触させることができるため、管路10の径に依らずに、作業者は管路10を所望の位置で、止水栓22により一時的に閉塞又は開放することができる。
変形部材222は、摩擦抵抗を有する材料で形成されることが好ましく、例えば、ゴム材料、樹脂材料などで形成される。ゴム材料としては、例えば、伸縮部材221と同じ材料を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリアミドなどが挙げられる。
なお、変形部材222は、伸縮部材221と別々に構成されていてもよいし、伸縮部材221と一体化して構成されていてもよい。変形部材222と伸縮部材221とが一体化して構成される場合、例えば、変形部材222は、突起部を有するゴム材料などで構成されればよい。
固定部材223a,223bは、伸縮部材221および変形部材222を、両側から挟持する。固定部材223は、作業者がロッド部31を時計回りに回転させ、ネジ部224を締めると、管路10の径方向に対して垂直な方向に伸縮部材221を圧縮させ、管路10の径方向外側に向かって伸縮部材221を伸ばす。固定部材223は、作業者がロッド部31を反時計回りに回転させ、ネジ部224を緩めると、管路10の径方向に対して垂直な方向に伸縮部材221を伸張させ、管路10の径方向内側に向かって伸縮部材221を縮める。
ネジ部224は、止水栓22の中心に設けられ、ネジ軸がロッド30の回転軸と一致するように構成される。ネジ部224は、一端が固定部材223と接合され、他端がジョイント部225と接合される。ネジ部224は、作業者が、ロッド30を時計回りに回転させると、ロッド30の回転に連動して時計回りに回転し、締められることで、固定部材223bを押圧する。ネジ部224は、作業者が、ロッド30を反時計回りに回転させると、ロッド30の回転に連動して反時計回りに回転し、緩められる。
図3に示すように、ジョイント部225は、溝部226を有し、ジョイント部32は、突起部33を有し、溝部226と突起部33とは、嵌合するように構成される。ジョイント部225の溝部226とジョイント部32の突起部33とが噛み合って互いに固定されることで、止水栓22は、ロッド30と係合する。これにより、ネジ部224は、ロッド30の回転に連動して時計回り又は反時計回りに回転することが可能になる。また、ジョイント部225とジョイント部32とは係合してジョイント部材を構成する。ネジ部224は、ジョイント部材の回転に連動して回転することにより、固定部材223bを押圧することが可能になる。また、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の一端Paへ向かって、或いは、管路10の一端Paから管路10の他端Pbへ向かって、止水栓22に取り付けられたロッド30を押すことで、止水栓22を管路10の内部で任意に移動させることが可能になる。
ロッド部31は、作業者が、複数の棒を繋ぎ合わせることで構成される。作業者は、例えば、図1Aに示すように、管路10の他端Pbから管路10の一端Paへ向かって、止水栓22を挿入する距離に比例させて、繋ぎ合わせる棒の数を変化させる。管路10の他端Pbから管路10の一端Paへ向かって、止水栓22を挿入する距離を長くする場合、作業者は、ロッド部31を用いて止水栓22を押し進めながら、繋ぎ合わせる棒の数を増やし、ロッド部31を徐々に長くしていく。作業者は、例えば、図1Bに示すように、管路10の一端Paから管路10の他端Pbへ向かって、止水栓22を挿入する距離に比例させて、繋ぎ合わせる棒の数を変化させる。管路10の一端Paから管路10の他端Pbへ向かって、止水栓22を挿入する距離を長くする場合、作業者は、ロッド部31を用いて止水栓22を押し進めながら、繋ぎ合わせる棒の数を増やし、ロッド部31を徐々に長くしていく。
ロッド部31が複数の棒で構成される場合、ロッド部31が1つの棒で構成される場合と比較して、ロッド30は、全体的にしなり易くなる。これにより、管路10が屈曲していても、作業者は、管路10の屈曲に沿って、ロッド30を管路10の奥まで挿入することができるため、ロッド30と係合する止水栓22を、管路10の所望の位置まで滑らかに移動させて、該位置を一時的に閉塞又は開放することができる。
<止水栓にロッドを取り付ける方法の一例>
図3A乃至図3Dを参照して、止水栓22にロッド30を取り付ける方法の一例について説明する。
図3Aに示すように、止水栓22のジョイント部225は、溝部226を有し、ロッド30のジョイント部32は、突起部33を有する。作業者は、ジョイント部225の溝部226とジョイント部32の突起部33とが噛み合うように、止水栓22およびロッド30の位置合わせを行う。
図3Bに示すように、作業者は、ロッド30を矢印方向に押して、ジョイント部225の溝部226とジョイント部32の突起部33とを噛み合わせて、ジョイント部32の突起部33を、ロッド30が矢印方向に動かなくなる位置まで移動させる。
図3Cに示すように、作業者は、ロッド30を矢印方向に回転させて、ジョイント部225の溝部226とジョイント部32の突起部33とを噛み合わせて、ジョイント部32の突起部33を、ロッド30が矢印方向に動かなくなる位置まで移動させる。
図3Dに示すように、作業者は、ロッド30を矢印方向に押して、ジョイント部225の溝部226とジョイント部32の突起部33とを噛み合わせて、ジョイント部32の突起部33を、ロッド30が矢印方向に動かなくなる位置まで移動させる。これにより、止水栓22にロッド30が取り付けられる。
<管路10を所定位置で一時的に閉塞又は開放する方法の一例>
図4A乃至図4Dを参照して、管路10を所定位置で一時的に閉塞又は開放する方法の一例について説明する。
図4Aに示すように、作業者は、ロッド30を黒色矢印方向(時計回り)に回転させ、ネジ部224を締める。これにより、伸縮部材221は、管路10の径方向に対して垂直な方向に圧縮し、白色矢印方向に向かって伸びる。
図4Bに示すように、伸縮部材221は、管路10の内壁面に密着する。変形部材222は、管路10の内壁面に接した状態で、管路10の所定位置に固定される。これにより、止水栓22は、管路10の所定位置を、一時的に閉塞する。
図4Cに示すように、作業者は、ロッド30を黒色矢印方向(反時計回り)に回転させ、ネジ部224を緩める。これにより、伸縮部材221は、管路10の径方向に対して垂直な方向に伸張し、白色矢印方向に向かって縮む。
図4Dに示すように、伸縮部材221は、管路10の内壁面から剥離する。変形部材222は、管路10の内壁面に接した状態で、管路10の内部を移動可能になる。これにより、止水栓22は、管路10の所定位置を、一時的に開放する。
なお、図4に示すように、変形部材222は、少なくとも管路10の径以上の径を有するように構成される必要がある。仮に、変形部材222の径が管路10の径より短い場合、作業者がネジ部224を締める又は緩める際に供回りが発生してしまう。このような供回りを防ぐために、例えば、ネジ部224にベアリングを取り付けて、止水栓22自体が回転するよりも弱い力で、作業者がネジ部224を締める又は緩める、或いは、止水栓22の径を管路10の径と一致させるなどの手段も考えられる。しかしながら、少なくとも管路10の径以上の径を有する変形部材222を備える止水栓22を利用することにより、簡易且つ安価な手段で、供回りを防ぎつつ、管路10を所望の位置で、精度良く閉塞又は開放することができる。
<フローチャート>
図5を参照して、本発明の一実施形態に係る管路検査方法の一例について詳細に説明する。
本実施形態に係る管路検査方法は、第1特定ステップ(ステップS1)と、第2特定ステップ(ステップS2)と、特定ステップ(ステップS3)と、を含む。
ステップS1は、閉塞ステップ(ステップS11)と、挿入ステップ(ステップS12)と、閉塞ステップ(ステップS13)と、実施ステップ(ステップS14)と、判定ステップ(ステップS15)と、移動ステップ(ステップS16)と、測定ステップ(ステップS17)と、取り出しステップ(ステップS18)と、を含む。
ステップS2は、閉塞ステップ(ステップS21)と、挿入ステップ(ステップS22)と、閉塞ステップ(ステップS23)と、実施ステップ(ステップS24)と、判定ステップ(ステップS25)と、移動ステップ(ステップS26)と、測定ステップ(ステップS27)と、取り出しステップ(ステップS28)と、を含む。
閉塞ステップS11:作業者は、マンホール201に接続される管路10の一端Paを、止水栓21により閉塞する。
挿入ステップS12:作業者は、管路10の他端Pbから管路10の内部へ、止水栓22を挿入する。
閉塞ステップS13:作業者は、止水栓22により、管路10の所定位置を閉塞する。すなわち、作業者は、ロッド30を時計回りに回転させることで、ネジ部224を締めて、伸縮部材221を管路10の径方向外側に向かって伸ばして、伸縮部材221を管路10の内壁面に密着させる。
実施ステップS14:作業者は、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間において気密試験を実施する。
気密試験は、例えば、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間へ送水し、該区間の内部から管路10の外部へ空気を抜き、該区間の内部が水で満たされたら送水を停止する。そして、両端が閉塞され水で満たされた区間の内部の圧力を高めた後、加圧終了時における該区間の内部の圧力値および所定時間経過時における該区間の内部の圧力値を測定し、比較することで、気密性レベルを確認するという試験であってよい(図6参照)。
気密試験は、例えば、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間の両端を閉塞し、両端が閉塞され空気で満たされた区間の内部の圧力を高めた後、加圧終了時における該区間の内部の圧力値および所定時間経過時における該区間の内部の圧力値を測定し、比較することで、気密性レベルを確認するという試験であってよい。
判定ステップS15:作業者は、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間が正常であるか否か、すなわち、作業者は、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間の気密性が確認できるか否かを判定する。
作業者は、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間に異常があると判定する場合(ステップS15→NO)、すなわち、作業者は、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間の気密性が確認できないと判定する場合、ステップS16の処理が行われる。
作業者は、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間に異常がないと判定する場合(ステップS15→YES)、すなわち、作業者は、管路10の一端Paから管路10の所定位置までの区間の気密性が確認できると判定する場合、ステップS17の処理が行われる。
移動ステップS16:作業者は、止水栓22により、管路10の所定位置を開放する。すなわち、作業者は、ロッド30を反時計回りに回転させることで、ネジ部224を緩めて、伸縮部材221を管路10の径方向内側に向かって縮めて、伸縮部材221を管路10の内壁面から剥離させる。そして、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の一端Paへ向かってロッド30を押しながら、管路10の所定位置から管路10の奥へ、止水栓22を移動させる。作業者は、気密性が確認できる管路10の位置を決定するまで、ステップS13からステップS16までの処理を繰り返す。
測定ステップS17:作業者は、管路10の一端Paから管路10の気密性が確認できる位置までの距離を測定する。例えば、作業者は、管路10の一端Paから管路10の位置P1までの距離D1を測定し、距離D1に対応する管路10の一端Paから気密性が確認できる管路10の位置P1までの区間を、管路10の正常区間として特定する。
取り出しステップS18:作業者は、管路10の他端Pbから管路10の外部へ止水栓22を取り出す。上述の方法で、管路10の正常区間を特定することで、作業者は、パイプカメラを用いて管路を検査する場合と比較して、管路10の正常区間を高精度に特定することができる。
閉塞ステップS21:作業者は、マンホール202に接続される管路10の他端Pbを、止水栓21により閉塞する。
挿入ステップS22:作業者は、管路10の一端Paから管路10の内部へ、止水栓22を挿入する。
閉塞ステップS23:作業者は、止水栓22により、管路10の所定位置を閉塞する。すなわち、作業者は、ロッド30を時計回りに回転させることで、ネジ部224を締めて、伸縮部材221を管路10の径方向外側に向かって伸ばして、伸縮部材221を管路10の内壁面に密着させる。
実施ステップS24:作業者は、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間において気密試験を実施する。
気密試験は、例えば、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間へ送水し、該区間の内部から管路10の外部へ空気を抜き、該区間の内部が水で満たされたら送水を停止する。そして、両端が閉塞され水で満たされた区間の内部の圧力を高めた後、加圧終了時における該区間の内部の圧力値および所定時間経過時における該区間の内部の圧力値を測定し、比較することで、気密性レベルを確認するという試験であってよい(図6参照)。
気密試験は、例えば、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間の両端を閉塞し、両端が閉塞され空気で満たされた区間の内部の圧力を高めた後、加圧終了時における該区間の内部の圧力値および所定時間経過時における該区間の内部の圧力値を測定し、比較することで、気密性レベルを確認するという試験であってよい。
判定ステップS25:作業者は、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間が正常であるか否か、すなわち、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間の気密性が確認できるか否かを判定する。
作業者は、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間に異常があると判定する場合(ステップS25→NO)、すなわち、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間の気密性が確認できないと判定する場合、ステップS26の処理が行われる。
作業者は、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間に異常がないと判定する場合(ステップS25→YES)、すなわち、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の所定位置までの区間の気密性が確認できると判定する場合、ステップS27の処理が行われる。
移動ステップS26:作業者は、止水栓22により、管路10の所定位置を開放する。すなわち、作業者は、ロッド30を反時計回りに回転させることで、ネジ部224を緩めて、伸縮部材221を管路10の径方向内側に向かって縮めて、伸縮部材221を管路10の内壁面から剥離させる。そして、作業者は、管路10の一端Paから管路10の他端Pbへ向かってロッド30を押しながら、管路10の所定位置から管路10の奥へ、止水栓22を移動させる。作業者は、気密性が確認できる管路10の位置を決定するまで、ステップS23からステップS26までの処理を繰り返す。
測定ステップS27:作業者は、管路10の他端Pbから管路10の気密性が確認できる位置までの距離を測定する。例えば、作業者は、管路10の他端Pbから管路10の位置P2までの距離D2を測定し、距離D2に対応する管路10の他端Pbから気密性が確認できる管路10の位置P2までの区間を、管路10の正常区間として特定する。
取り出しステップS28:作業者は、管路10の一端Paから管路10の外部へ止水栓22を取り出す。上述の方法で、管路10の正常区間を特定することで、作業者は、パイプカメラを用いて管路を検査する場合と比較して、管路10の正常区間を高精度に特定することができる。
ステップS3:作業者は、管路10の異常区間を特定する。例えば、作業者は、マンホール201に接続される管路10の一端Paから気密性が確認できる管路10の位置P1と、マンホール202に接続される管路10の他端Pbから気密性が確認できる管路10の位置P2との間の距離D3を算出し、距離D3に対応する管路10の位置P1から管路10の位置P2までの区間を、管路10の異常区間として特定する。上述の方法で、管路10の異常区間を特定することで、作業者は、パイプカメラの撮影映像からは確認できない管路の異常が発生している区間を、簡易且つ高精度に特定することができる。
本実施形態に係る管路検査方法によれば、マンホール201に接続される管路10の一端から気密性が確認できる管路10の位置P1までの区間を、管路10の正常区間として特定する第1特定ステップと、マンホール202に接続される管路10の他端から気密性が確認できる管路10の位置P2までの区間を、管路10の正常区間として特定する第2特定ステップと、位置P1から位置P2までの区間を、管路10の異常区間として特定する第3特定ステップと、を含む。これにより、管路10の補修が必要とされる区間を、簡易且つ高精度に特定することができる。
本実施形態に係る管路検査方法を、管路の維持管理に適用することで、作業者は、管路10の補修が必要とされる最小限の区間を特定することができるため、管路全体を補修せずに済み、安価且つ効率的に管路10を補修することができる。
<気密試験の一例>
図6を参照して、本開示の一実施形態に係る気密試験の一例について説明する。
作業者は、例えば、図6に示すような気密試験実施装置100を用いて、管路10の所定区間(例えば、管路10の一端から管路10の位置P1までの区間、管路10の他端から管路10の位置P2までの区間など)において気密試験を実施する。気密試験実施装置100は、例えば、ケーブル20が収容された管路10に対して気密試験を実施する装置である。
図6に示すように、気密試験実施装置100は、タンク11と、ポンプ12と、ホース13と、圧力測定装置14と、エア抜き部15と、を備える。圧力測定装置14は、圧力計(圧力測定部)141と、送水バルブ142と、排水バルブ143と、を備える。エア抜き部15は、エア抜き管151と、バルブ152と、を備える。送水部は、例えば、タンク11、ポンプ12、ホース13、送水バルブ142、などにより構成される。加圧部は、例えば、タンク11、ポンプ12、ホース13、圧力計141、送水バルブ142、エア抜き部15、などにより構成される。
タンク11は、外部に設けられる水源などから供給された水を貯留し、貯留している水を管路10の内部へ供給する。タンク11は、少なくとも、管路10の内部を満たすことができる量の水を貯留している。タンク11は、ホース13を介して、ポンプ12と接続されている。
ポンプ12は、ホース13を介して、タンク11および管路10と接続されている。ポンプ12は、タンク11と管路10との間に設けられ、ホース13を介して、タンク11から管路10の内部へ水を送ることができるように構成されている。ポンプ12は、送水バルブ142が開くと、タンク11から管路10の内部への送水を開始し、送水バルブ142が閉まると、タンク11から管路10の内部への送水を停止する。ポンプ12は、作業者により手動操作されてもよいし、制御装置などにより自動操作されてもよい。
ホース13は、上流側における管路10の一端に設けられ、管路10の一端を閉塞する。ホース13は、タンク11、ポンプ12、および圧力測定装置14と接続され、タンク11とポンプ12とを相互に接続し、ポンプ12と圧力測定装置14とを相互に接続し、圧力測定装置14と管路10とを相互に接続している。ホース13は、例えば、可撓性ホースが採用される。
送水部は、例えば、タンク11、ポンプ12、ホース13、送水バルブ142、などにより構成される。送水部は、送水バルブ142を開き、ポンプ12を駆動させて、ホース13を介して、タンク11から管路10の内部へ送水する。送水部が、管路10の内部への送水を続けることで、管路10の内部には、徐々に水が溜まっていく。送水部は、エア抜き管151から、空気を含まない水が排出されるまで、管路10の内部への送水を続ける。エア抜き管151から、空気を含まない水が排出されると、管路10の内部は、送水部により送水された水で満たされる。
エア抜き部15は、エア抜き管151と、バルブ152と、を備える。エア抜き部15は、下流側における管路10の他端に設けられ、管路10の内部に流入した空気を、管路10の内部から管路10の外部へ排出する。
エア抜き管151は、一端が下流側における管路10の他端に接続され、他端が外部へ向かって開放されている。作業者は、エア抜き管151から空気を含まない水が排出されていることを確認すると、管路10の内部は、水で満たされていると判定することができる。また、作業者は、エア抜き管151から空気を含む水が排出されていることを確認すると、管路10の内部は、空気および水が混在していると判定することができる。すなわち、作業者は、エア抜き管151から空気を含まない水が排出されているか、エア抜き管151から空気を含む水が排出されているか、を確認することにより、管路10の内部が水で満たされているか否かを判定することができる。
バルブ152は、エア抜き管151の途中に設けられて、下流側における管路10の他端の開放又は閉塞を制御する。バルブ152が開くと、管路10の他端は開放し、バルブ152が閉まると、管路10の他端は閉塞する。送水部が、管路10の内部への送水を続け、エア抜き管151から、空気を含まない水が排出された後に、バルブ152が閉まると、管路10の内部は、両端が閉塞され水で満たされた状態となる。
また、バルブ152は、管路10の内部から管路10の外部への排気を制御する。バルブ152が開いた状態で、送水部が管路10の内部への送水を開始すると、管路10の内部で水と混在する空気は、管路10の他端へ向かって押し出されて、管路10の外部へ排出される。一方、バルブ152が閉まった状態で、送水部が管路10の内部への送水を開始しても、空気は、管路10の外部へ排出されることなく、管路10の内部に滞る。
圧力測定装置14は、圧力計141と、送水バルブ142と、排水バルブ143と、を備える。圧力測定装置14は、ホース13と連接され、管路10とポンプ12との間に設けられる。
圧力計141は、管路10の内部の圧力値を測定する。作業者は、圧力計141が示す目盛りを確認することによって、管路10の内部の圧力値を把握することができる。送水バルブ142は、管路10の内部への送水又は停止を制御する。送水バルブ142が開き、ポンプ12が駆動すると、ホース13を介して、タンク11から管路10の内部への送水が開始する。送水バルブ142が閉まると、管路10の内部への送水が停止する。排水バルブ143は、管路10の内部からの排水又は停止を制御する。排水バルブ143が開くと、管路10の内部からの排水が開始し、排水バルブ143が閉まると、管路10の内部からの排水が停止する。
加圧部は、例えば、タンク11、ポンプ12、ホース13、圧力計141、送水バルブ142、エア抜き部15、などにより構成される。送水部が、管路10の内部への送水を続けることで、エア抜き管151から、空気を含まない水が排出される。管路10の内部から管路10の外部へ全ての空気が抜かれると、加圧部は、送水バルブ142を閉め、ポンプ12を停止させる。更に、加圧部は、エア抜き部15のバルブ152を閉めて、下流側における管路10の他端を閉塞する。これにより、管路10の内部は、両端が閉塞され水で満たされた状態となる。この状態で、加圧部は、送水バルブ142を開き、ポンプ12を駆動させて、ホース13を介して、タンク11から管路10の内部へ送水する。加圧部が、管路10の内部への送水を続けることで、管路10の内部の圧力は、徐々に高まっていく。
加圧部は、圧力計141によって測定された管路10の内部の圧力値が、所定の圧力値(例えば、49kPa)に到達するまで、管路10の内部への送水を続ける。加圧部は、圧力計141によって測定された管路10の内部の圧力値が、所定の圧力値に到達した場合、管路10の内部への送水を停止する。一方、加圧部は、圧力計141によって測定された管路10の内部の圧力値が、所定の圧力値に到達していない場合、管路10の内部への送水を続ける。所定の圧力値は、任意に設定される値であるが、一般的な通信管路の耐圧能力が、最大で98kPaであることを考慮すると、49kPa程度であることが好ましい。
作業者は、圧力計141が示す目盛りを確認することによって、管路10の内部の圧力値が、所定の圧力値に到達したか否かを判定することができる。作業者は、圧力計141が示す目盛りが、例えば、49kPa以上となっている場合、管路10の内部の圧力値が、49kPaに到達したと判定することができる。作業者は、圧力計141が示す目盛りが、例えば、49kPaより小さい場合、管路10の内部の圧力値が、49kPaに到達していないと判定することができる。なお、加圧部が管路10の内部への送水を長時間続けても、管路10の内部の圧力値が所定の圧力値に到達しない場合、加圧部は、管路10の内部への送水を停止する。この場合、作業者は、圧力計141が示す目盛りを確認することによって、管路10に何らかの異常が有ると判定することができる。
圧力計141は、加圧終了時(例えば、管路10の内部の圧力値が49kPaに到達した時)における管路10の内部の圧力値を測定する。また、圧力計141は、所定時間経過時(例えば、管路10の内部の圧力値が49kPaに到達した時から3分間が経過した時)における管路10の内部の圧力値を測定する。
作業者は、加圧終了時における管路10の内部の圧力値と、所定時間経過時における管路10の内部の圧力値と、を比較し、所定時間経過時における管路10の内部の圧力値が、加圧終了時における管路10の内部の圧力値から低下したか否かを判定する。
作業者は、所定時間経過時における管路10の内部の圧力値が、加圧終了時における管路10の内部の圧力値より小さい場合、管路10に異常が有ると判定する。すなわち、作業者は、所定時間経過時における管路10の内部の圧力値が加圧終了時における管路10の内部の圧力値から低下した場合、管路10に異常が有ると判定する。
作業者は、所定時間経過時における管路10の内部の圧力値が、加圧終了時における管路10の内部の圧力値と等しい場合、管路10に異常が無いと判定する。すなわち、作業者は、所定時間経過時における管路10の内部の圧力値が加圧終了時における管路10の内部の圧力値から低下していない場合、管路10に異常が無いと判定する。なお、所定時間経過時における管路10の内部の圧力値が、加圧終了時における管路10の内部の圧力値と等しいとは、完全に等しいことを意味するものではなく、本開示の属する技術分野において、許容される範囲内の誤差を含むものとする。例えば、管路10が一般的な通信管路である場合、±1.96kPa未満の範囲内の誤差であれば、所定時間経過時における管路10の内部の圧力値は、加圧終了時における管路10の内部の圧力値と等しいとみなすものとする。
作業者は、上述の気密試験実施装置100を用いて、管路10の所定区間において気密試験を実施することで、パイプカメラの撮影映像からは確認できない管路の異常を、確実に発見することができる。また、作業者は、所定時間経過時における管路10の内部の圧力値が、加圧終了時における管路10の内部の圧力値から低下したか否か、という定量的な指標に基づいて、管路10の異常の有無を判定することができるため、作業者ごとに点検精度がばらつくという従来の問題を解消できる。また、パイプカメラを挿入するスペースが不要となるため、管路10に太いケーブルや束ねられた複数のケーブルが収容されていても、管路10の径に依らずに管路10を高精度に点検することが可能になる。
<変形例>
本実施形態では、管路10の所定位置を、止水栓22により一時的に閉塞又は開放する方法を一例に挙げて説明したが、管路10の所定位置を、一時的に閉塞又は開放する方法は、上述の方法に限定されない。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本開示の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態のフローチャートに記載の各工程の順序は、上記に限定されず適宜変更可能である。また、複数の工程を1つに組み合わせたり、あるいは1つの工程を分割したりすることが可能である。
10 管路
11 タンク
12 ポンプ
13 ホース
14 圧力測定装置
15 エア抜き部
20 ケーブル
21,22 止水栓
30 ロッド
31 ロッド部
32 ジョイント部
33 突起部
100 気密試験実施装置
141 圧力計(圧力測定部)
142 送水バルブ
143 排水バルブ
151 エア抜き管
152 バルブ
201,203 マンホール
221 伸縮部材
222 変形部材
223a,223b 固定部材
224 ネジ部
225 ジョイント部
226 溝部

Claims (6)

  1. 両端が2つのマンホールに接続される管路を検査する管路検査方法であって、
    一方のマンホールに接続される前記管路の一端を、第1止水栓により閉塞するステップと、
    他方のマンホールに接続される前記管路の他端から第2止水栓を挿入して前記管路を閉塞するステップと、
    前記一端から前記第2止水栓の挿入位置までの区間において気密試験を実施する気密試験実施ステップと、
    前記第2止水栓を移動させて、前記気密試験実施ステップを繰り返し実施するステップと、
    前記一端から気密性が確認できる第1位置までの区間を、前記管路の正常区間として特定する第1特定ステップと、
    他方のマンホールに接続される前記管路の他端を、前記第1止水栓により閉塞するステップと、
    一方のマンホールに接続される前記管路の一端から前記第2止水栓を挿入して前記管路を閉塞するステップと、
    前記他端から前記第2止水栓の挿入位置までの区間において気密試験を実施する気密試験実施ステップと、
    前記第2止水栓を移動させて、前記気密試験実施ステップを繰り返し実施するステップと、
    前記他端から気密性が確認できる第2位置までの区間を、前記管路の正常区間として特定する第2特定ステップと、
    前記管路の正常区間を除いた区間を、前記管路の異常区間として特定する第3特定ステップと、
    を含む、管路検査方法。
  2. 前記第1特定ステップは
    前記気密試験実施ステップにおいて前記気密性が確認できると判定した場合に、前記一端から前記第1位置までの距離を測定し、前記他端から、前記第2止水栓を取り出すステップと、
    前記気密試験実施ステップにおいて前記気密性が確認できないと判定した場合に、前記第2止水栓の挿入位置から前記一端へ向かって、前記第2止水栓を移動させるステップと、
    を更に含み、
    前記第2特定ステップは、
    前記気密試験実施ステップにおいて前記気密性が確認できると判定した場合に、前記他端から前記第2位置までの距離を測定し、前記一端から、前記第2止水栓を取り出すステップと、
    前記気密試験実施ステップにおいて前記気密性が確認できないと判定した場合に、前記第2止水栓の挿入位置から前記他端へ向かって、前記第2止水栓を移動させるステップと、
    を更に含み、
    前記第3特定ステップは、前記一端から前記第1位置までの距離および前記他端から前記第2位置までの距離に基づいて、前記第1位置から前記第2位置までの距離を算出するステップを更に含む、請求項に記載の管路検査方法。
  3. 前記第2止水栓は、変形部材を備え、
    前記変形部材は、摩擦抵抗を有する材料で形成され、前記管路の径以上の径を有する、
    請求項又はに記載の管路検査方法。
  4. 前記第2止水栓は、前記変形部材に接する伸縮部材と、前記変形部材および前記伸縮部材を挟持して固定する固定部材と、を更に備え、
    前記管路の他端から、又は、前記管路の一端から、前記第2止水栓を挿入して前記管路を閉塞するステップは、前記固定部材を押圧することにより前記伸縮部材が圧縮されて、前記管路の径方向外側に向かって伸びる伸張ステップを更に含む、請求項に記載の管路検査方法。
  5. 前記第2止水栓は、前記固定部材に接合されるネジ部を更に備え、
    前記伸張ステップは、前記ネジ部により前記固定部材を押圧する、
    請求項に記載の管路検査方法。
  6. 前記第2止水栓は、第1ジョイント部の溝部と第2ジョイント部の突起部とを嵌合させたジョイント部材を更に備え、
    前記ネジ部は前記第1ジョイント部に接合されており、
    前記伸張ステップは、前記ジョイント部材の回転に連動して前記ネジ部を回転させることにより前記固定部材を押圧する、
    請求項に記載の管路検査方法。
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