JP2002257713A - 埋設管の異常発見方法並びにこの方法で用いられる異常発見用治具及びこの治具を備えた異常発見装置 - Google Patents
埋設管の異常発見方法並びにこの方法で用いられる異常発見用治具及びこの治具を備えた異常発見装置Info
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Abstract
ンホールにのみ作業員を配置すれば足り、作業員の数、
作業工数、及び作業時間を大幅に削減することができる
と共に埋設管を傷付けることが無い埋設管の異常発見方
法の提供。 【解決手段】 マンホール同士を結ぶように配置された
埋設管の異常を発見する方法であって、埋設管内を車輪
の転動によって移動可能な異常発見用治具を埋設管内に
配置し、一端部が前記治具に取り付けられた可撓性ロッ
ドを介して一方のマンホール内から該治具を片押しし、
可撓性ロッドから得られる感触によって埋設管内の異常
を発見し、前記治具は、埋設管内を転動可能な車輪部
と、この車輪部を回転可能に支持する本体とからなると
共に全体形状が略球状に構成され、その全体の径が埋設
管の内径より僅かに小径とされ、前記本体は、この治具
を片押し可能な前記可撓性ロッドの一端部を挿通保持す
るロッド挿通孔を有している。
Description
方法並びにこの方法で用いられる異常発見用治具及びこ
の治具を備えた異常発見装置に関し、より詳しくは、検
査対象となる埋設管の一端側に位置するマンホールにの
み作業員を配置すれば足り、作業員の数、作業工数、及
び作業時間を大幅に削減することができると共に埋設管
を傷付けることが無い埋設管の異常発見方法並びにこの
方法で用いられる異常発見用治具及びこの治具を備えた
異常発見装置に関する。
ラミックス等からなる埋設管内に収容された状態で配置
されている。この埋設管及び地中ケーブルを設置するた
めに又その管内点検のために所定間隔(通常、300m
程度)でマンホールが埋設されており、このマンホール
同士を結ぶような形で前記埋設管が配置されている。埋
設管は地震や道路工事等の影響により、管そのものが変
形したり、管の接続部に段差ができたり、管の接続部に
おいて管同士が離れたり、管の接続部をシールするゴム
パッキンが管内にめくれ出すことが多く、このために、
管内の状況を定期的に点検することが行われている。
様子を示す図であり、図17は、この点検で使用される
異常発見用治具を示す図である。従来の異常発見用治具
(20)は、図17に示すように、両端部にワイヤ連結
部(21a),(21b)が設けられた棒状の本体(2
2)と、この本体(22)の2箇所に外嵌されたリング
状の管内面接触部(23)とから構成されており、全体
が金属から構成されるとともに、管内面接触部(23)
は鉛等の柔らかい金属から構成されている。
方法では、図16に示す如く、埋設管(24)の両端部
に接続された2個のマンホール(25a),(25b)
の双方に作業員が配置され、双方の作業員が協力し合い
ながら点検作業が行われる。
業員が、可撓性の有る押し込み用ロッド(図示せず)を
埋設管(24)内に押し込み、他方のマンホール(25
b)内へ押し込み用ロッドの先端部を到達させる。他方
のマンホール(25b)内の作業員が、到達した押し込
み用ロッドの先端部にワイヤ(26b)を取り付ける。
一方のマンホール(25a)の作業員が、押し込み用ロ
ッドを引っ張って一方のマンホール(25a)内へワイ
ヤ(26b)の先端部を到達させる。
業員が、到達したワイヤ(26b)の先端部に異常発見
用治具(20)の一方のワイヤ連結部(21b)を取り
付け、他方のワイヤ連結部(21a)には一方のマンホ
ール(25a)内に配置した別のワイヤ(26a)の一
端部を取り付ける。他方のマンホール(25b)の作業
員が、ワイヤ(26b)を引っ張って異常発見用治具
(20)を引き寄せる。このとき、管内に異常があれ
ば、異常発見用治具(20)が管内で引っ掛かって移動
できなくなるか、若しくは引っ張るときの抵抗が極端に
大きくなるので、その時点で異常を発見することができ
る。次いで、他方のマンホール(25b)内の作業員
が、両方のワイヤ連結部(21a),(21b)から両
方のワイヤ(26a),(26b)を外す。一方のマン
ホール(25a)内の作業員がワイヤ(26a)を引っ
張ってワイヤ(26a)を回収する。
合には、異常発見用治具(20)を回収した後、可撓性
の有る押し込み用ロッドの先端にCCDカメラ(図示せ
ず)を取り付け、このCCDカメラを押し込み用ロッド
によってマンホール(25a)から埋設管(24)内へ
導入し、先程発見した異常個所でCCDカメラを止めて
管内部を撮影し、管内の状態を、マンホール(25a)
内若しくは地上に設けたディスプレイ(図示せず)によ
って確認する。
た従来の技術には、以下のような課題が存在した。従来
の異常発見用治具(20)は、ワイヤ(26a)で引っ
張って使用するものであったため、治具(20)を引っ
張り可能な状態とするために埋設管(24)の両側に位
置するマンホール(25a),(25b)にそれぞれ作
業員を配置する必要があり、多くの人員を必要とすると
ともに作業工数と検査に要する時間も多くなるという問
題があった。
度が大きい金属線の束であり表面に多くの凹凸があるた
め、異常発見用治具(20)を取り付けた状態でワイヤ
(26a),(26b)を引っ張ると、ワイヤ(26
a),(26b)表面が埋設管(24)内面に強く擦
れ、このときに管内面を傷付けてしまうという問題があ
り、埋設管(24)が湾曲しているときにはその傾向は
顕著であった。また、従来の異常発見用治具(20)は
金属から構成されているために非常に重く、このために
引っ張り作業における負担が非常に大きく、埋設管(2
4)がセラミックス等から構成されている場合には、異
常発見用治具(20)が管内面に少し強く当たっただけ
で埋設管(24)が破損してしまうという問題もあっ
た。また、非常に重いために、作業員の足元に異常発見
用治具(20)が落下した場合には、足に大怪我をして
しまうという危険性もあった。
たもので、検査対象となる埋設管の一端側に位置するマ
ンホールにのみ作業員を配置すれば足り、作業員の数、
作業工数、及び作業時間を大幅に削減することができる
と共に埋設管を傷付けることが無い埋設管の異常発見方
法並びにこの方法で用いられる異常発見用治具及びこの
治具を備えた異常発見装置の提供を目的とする。
マンホール同士を結ぶように配置された埋設管の異常を
発見する方法であって、前記埋設管内を車輪の転動によ
って移動可能な異常発見用治具を前記埋設管内に配置
し、一端部が前記治具に取り付けられた可撓性ロッドを
介して一方のマンホール内から該治具を片押しし、可撓
性ロッドから得られる感触によって埋設管内の異常を発
見し、前記治具は、埋設管内を転動可能な車輪部と、こ
の車輪部を回転可能に支持する本体とからなると共に全
体形状が略球状に構成され、その全体の径が埋設管の内
径より僅かに小径とされ、前記本体は、この治具を片押
し可能な前記可撓性ロッドの一端部を挿通保持するロッ
ド挿通孔を有することを特徴とする埋設管の異常発見方
法である。
の前記一端部側の先端にカメラが設けられ、前記一方の
マンホール内或いは地上には前記カメラから送られてき
た管内映像を表示するディスプレイ部が設けられてお
り、前記治具を片押ししているとき若しくは埋設管内の
異常を発見して前記治具を停止させたときに、前記ディ
スプレイ部を監視して埋設管内の状態を詳細に把握する
ことを特徴とする請求項1に記載の埋設管の異常発見方
法である。
結ぶように配置された埋設管の異常を発見するための治
具であって、前記埋設管内を転動可能な車輪部と、この
車輪部を回転可能に支持する本体とからなると共に全体
形状が略球状に構成され、その全体の径が埋設管の内径
より僅かに小径とされ、前記本体は、この治具を片押し
可能な可撓性ロッドの一端部を挿通保持するロッド挿通
孔を有することを特徴とする埋設管の異常発見用治具で
ある。
輪が合成樹脂からなることを特徴とする請求項3に記載
の埋設管の異常発見用治具である。
結ぶように配置された埋設管の異常を発見するための装
置であって、前記埋設管内を車輪の転動によって移動可
能な異常発見用治具と、一端部が前記治具に取り付けら
れ該治具を片押し可能な可撓性ロッドと、このロッドの
前記一端部の先端に設けられたカメラと、このカメラか
ら送られてきた管内映像をマンホール内或いは地上で表
示するディスプレイ部とからなり、前記治具は、埋設管
内を転動可能な車輪部とこの車輪部を回転可能に支持す
る本体とからなると共に全体形状が略球状に構成され、
その全体の径が埋設管の内径より僅かに小径とされ、前
記本体が前記可撓性ロッドの一端部を挿通保持するロッ
ド挿通孔を有することを特徴とする埋設管の異常発見装
置である。これらの発明を提供することにより上記課題
を悉く解決する。
を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る埋設管の
異常発見方法で使用される異常発見用治具を示す正面図
である。図2は、図1に示す異常発見用治具の側面図
(A方向矢視図)である。図3は、図2に示す異常発見
用治具のB−B線断面図である。
ンホール(2)(図10参照)同士を結ぶように配置さ
れた埋設管(3)の異常を発見するための治具であっ
て、埋設管(3)内を転動可能な車輪部(4)(図1乃
至3参照)と、この車輪部(4)を回転可能に支持する
本体(5)とからなると共に全体形状が略球状に構成さ
れ、その全体の径が埋設管(3)の内径より僅かに小径
とされ(図9参照)、本体(5)は、この治具(1)を
片押し可能な可撓性ロッド(6)(図9参照)の一端部
を挿通保持するロッド挿通孔(7)を有するものであ
る。
り、複数本の埋設管(3)をその軸長方向に連結してな
る連結体の両端部が、それぞれマンホール(2)(図1
0参照)の側壁の開口部に接続されている。埋設管
(3)の種類は特に限定されないが、例えば送電ケーブ
ルを収容する埋設管に平行して埋設される検査用の空き
の埋設管が検査の対象とされる。
(4)を示す正面図、図5は図4に示す車輪部(4)の
C方向矢視図である。車輪部(4)は半球状の部材であ
って、その頂部から底面中心部を貫くように車軸挿通孔
(8)が形成されている。車軸挿通孔(8)における前
記頂部側端部にはボルト頭部の収容部(8a)が設けら
れており、ボルト(9)(図3参照)の頭部及びワッシ
ャ(10)を収容できるように車軸挿通孔(8)よりも
若干拡径されている。ボルト(9)は通常、六角穴付き
ボルトとされる。車軸挿通孔(8)における前記底面中
心部側の端部には、車軸(11)の内側端部に一体成形
された円板状の車軸支持板(12)を回転可能に収容す
る支持板収容部(13)が設けられている。
(11)の構造を示す図であり、(a)はその正面図、
(b)はその側面図である。車軸(11)は車輪部
(4)を回転可能に支持するものであり、その一端部に
はボルト(9)の脚部が螺入される雌ねじ孔(14)が
形成され、他端部には車軸支持板(12)が一体に設け
られている。
(5)に固定するためのものである。車軸支持板(1
2)はボルト(90)(図3参照)によって本体(5)
に固定可能となっており、ボルト(90)の脚部が螺入
される雌ねじ孔(140)と、ボルト(90)の頭部を
収容可能な頭部収容部(150)とを有し、頭部収容部
(150)は雌ねじ孔(140)よりも拡径されてい
る。車軸支持板(12)と車軸(11)は一体成形され
ており、その材質は特に限定されないが、強度の面から
見て金属から構成することが好ましく、例えば真鍮から
構成することができる。
8は図7に示す本体(5)のD方向矢視図である。本体
(5)は、車輪部(4)を回転可能に支持するためのも
のであり、図3に示す例では車軸(11)を介して車輪
部(4)を支持している。本体(5)は円板状に構成さ
れ、その両側にそれぞれ車輪部(4)が配置される。本
体(5)は、前記したように、治具(1)を片押し可能
な可撓性ロッド(6)の一端部を挿通保持するロッド挿
通孔(7)を有しており、このロッド挿通孔(7)は、
本体(5)の周面の一点からその反対側に位置する一点
の間を貫通するように形成されている。図示例では、本
体(5)は2枚の円板状体(5a),(5b)から構成
されており、これら2枚の円板状体(5a),(5b)
をボルト(91)(図3参照)で一体化することにより
構成されている。ボルト(91)の頭部は本体(5)内
部に収容される。
限定されるものではないが、金属に比べて軽量な合成樹
脂から構成することが好ましく、より好ましくは、機械
的強度及び耐有機溶剤性に優れたエンジニアリングプラ
スチック、中でもジュラコン、デルリン(いずれも商品
名)等のポリアセタール樹脂を好適に使用することがで
きる。
径よりも若干小さく設定されている(図1及び3参
照)。これにより、異常発見用治具(1)を移動させる
際に本体(5)が埋設管(3)内面に接触することがな
い。また、異常発見用治具(1)は前記したように全体
形状が略球状に構成され、その全体の径が埋設管(3)
の内径より僅かに小径とされる。どの程度小さく設定す
るかは特に限定されないが、通常、5mm程度小さく設
定される。
(1)を配置し、車輪部(4)を転動させて異常発見用
治具(1)を移動させる際、埋設管(3)内に地下水が
溜まっているとこの地下水が異常発見用治具(1)のス
ムースな移動を妨げるので、車輪部(4)、本体(5)
の少なくともいずれか一方に通水孔(図示せず)を形成
しておくことが好ましい。通水孔を形成した場合、地下
水が通水孔内を通過するので、異常発見用治具(1)が
地下水から受ける抵抗を大幅に低減することができ、異
常発見用治具(1)を管内でスムースに移動させること
ができる。
輪部(4)に柔らかい合成樹脂(図示せず)を塗布して
おくと、以下の面で好都合である。つまり、車輪部
(4)を転動させながら異常発見用治具(1)を管内で
移動させた際、管内に異常個所があればそこに車輪部
(4)表面の軟質合成樹脂膜が接触する。このとき、軟
質合成樹脂膜に異常部分の状態に応じた傷が付くので、
その傷の状態を確認することにより、管内にどのような
異常が発生しているのかを把握することができる。
(1)を片押しする際に使用される可撓性ロッド(6)
について説明する。可撓性ロッド(6)(図9参照)
は、埋設管(3)内に配置された異常発見用治具(1)
を片押し可能な可撓性素材から構成され、例えばFRP
(繊維強化プラスチック)から構成することができる。
その表面は滑らかに形成される。この可撓性ロッド
(6)は、少なくとも、異常発見用治具(1)の発車位
置に相当するマンホール(2)(図10参照)から該治
具(1)の最大到達位置に相当する隣のマンホール(図
示せず)まで伸長させなければならないため、これらマ
ンホール間の距離よりも長く形成されており、巻取りド
ラム(16)(図10参照)に巻回された状態で現場に
持ち込まれ、巻取りドラム(16)から送り出される。
は、前記したように、異常発見用治具(1)のロッド挿
通孔(7)に挿通保持される(図9参照)。可撓性ロッ
ド(6)の具体的な保持手段は特に限定されないが、例
えば、ロッド挿通孔(7)の進行方向前端部から可撓性
ロッド(6)の先端を突出させ、その突出部に筒状の抜
け止め部材(19)を外嵌し、更に、ロッド挿通孔
(7)の進行方向後端部近傍において可撓性ロッド
(6)に同じく筒状の抜け止め部材(19)を外嵌し、
これら外嵌部材(19),(19)で異常発見用治具
(1)を挟むようにして、可撓性ロッド(6)の一端部
に異常発見用治具(1)を固定することができる。
可撓性ロッド(6)を用いた埋設管の異常発見方法の第
1実施形態について説明する。異常発見用治具(1)と
可撓性ロッド(6)とからなる装置が、この第1実施形
態に対応する本発明の異常発見装置である。第1実施形
態に係る埋設管の異常発見方法は、マンホール(2)同
士を結ぶように配置された埋設管(3)の異常を発見す
る方法であって、埋設管(3)内を車輪部(4)の転動
によって移動可能な異常発見用治具(1)を埋設管
(3)内に配置し(図10参照)、一端部が異常発見用
治具(1)に取り付けられた可撓性ロッド(6)を介し
て一方のマンホール(2)内から異常発見用治具(1)
を片押しし、可撓性ロッド(6)から得られる感触によ
って埋設管(3)内の異常を発見するという方法であ
る。
(2)から他方のマンホール(図示せず)に向けて異常
発見用治具(1)を片押しする。埋設管(3)内に異常
があれば、異常発見用治具(1)がその異常部分に進行
を阻害されて進行できなくなるか、若しくは進行に要す
る力が多大に必要になるので、その時点で埋設管(3)
に何らかの異常が発生していることが判る。異常個所の
位置については、可撓性ロッド(6)の挿入長さを電子
計尺機(30)等で測定することより把握することがで
きる。
同士の接続部において埋設管(3)が相互に離れてしま
う「開き」(図11(a)参照)、管同士の接続部にお
いて埋設管(3)の中心軸線がずれてしまう「段差ず
れ」(図11(b)参照)、管同士の接続部において埋
設管(3)の中心軸線が屈曲する「折れ」(図11
(c)参照)、管同士の接続部において止水用のゴムパ
ッキン(31)が内側へめくれる「パッキンめくれ」
(図12(a)参照)、埋設管(3)そのものの内面が
内側に突出変形する「突き出し」(図12(b)参
照)、埋設管(3)内面からねじ等の異物(32)が突
出する「異物突き出し」(図13(a)参照)、埋設管
(3)内に砕石(33)や汚泥が堆積する「堆積」(図
13(b)参照)等が挙げられるが、本発明における埋
設管の異常発見方法を用いれば、そのいずれであっても
確実に発見することができる。
(2)から挿入して検査を終えた異常発見用治具(1)
を、可撓性ロッド(6)によって同じマンホール(2)
側へ引っ張り、同マンホール(2)内で回収することが
できる。従って、作業員は一方のマンホール(2)に配
置すれば足り、作業員数を大幅に削減することができ
る。また、ワイヤを用いておらず、可撓性ロッド(6)
の表面には凹凸が殆ど無く表面が滑らかであるので、異
常発見用治具(1)移動時に埋設管(3)内面が傷付か
ない。また、ワイヤの挿入作業が不要であるから、作業
工数と作業時間を大幅に削減することができる。
可撓性ロッド(6)を用いた埋設管の異常発見方法の第
2実施形態について、図14及び図15を参照しつつ説
明する。第2実施形態に係る埋設管の異常発見方法は、
基本的には上記した第1実施形態と同様であるが、第1
実施形態とは以下の点で異なる。
送り出し側の先端にカメラ(17)が設けられ、異常発
見用治具(1)を挿入する側に相当する一方のマンホー
ル(2)内或いは地上には、カメラ(17)から送られ
てきた管内映像を表示するディスプレイ部(18)が設
けられており、異常発見用治具(1)を片押ししている
とき、若しくは可撓性ロッド(6)から得られる感触に
よって埋設管(3)内の異常を発見し異常発見用治具
(1)を停止させたときに、ディスプレイ部(18)を
監視して埋設管(3)内の状態を詳細に把握する、とい
う付加構成がある。
を意味し、その例として、CCDカメラ、光ファイバー
を用いたファイバースコープの対物部等を例示すること
ができ、図示例ではCCDカメラ(17)を採用してい
る。カメラ(17)から入った管内映像は、可撓性ロッ
ド(6)に内蔵した映像伝達路を介して、一方のマンホ
ール(2)内或いは地上に設けたディスプレイ部(1
8)に表示される。
映像伝達路は電線であり、カメラ(17)がファイバー
スコープの対物部である場合には映像伝達路は光ファイ
バーである。ディスプレイ部(18)の構成は特に限定
されるものではないが、例えば、CRT等の画像表示装
置を挙げることができ、カメラ(17)がファイバース
コープの対物部である場合にはディスプレイ部(18)
をファイバースコープの接眼部とすることもできる。
設けられており、この照明部から放たれる光によって管
内を明るく照らすことができる。照明部の構成は特に限
定されるものではないが、例えば、光ファイバーを利用
して光を供給するものや、電球、LED等によって発光
するようにしたものを採用することができる。
によれば、異常発見用治具(1)を進めながらディスプ
レイ部(18)で埋設管(3)内の状態を詳細に把握す
ることができる。従って、異常発見用治具(1)での検
査工程と、カメラ(17)での確認工程とを同時に行う
ことができ、これらの工程を別々に行っていた従来に比
べて作業時間の大幅な短縮を図ることができる。
よれば、作業員を一方のマンホールに配置すれば足り、
作業員数を大幅に削減することができる。また、異常発
見用治具を移動させるに際し、ワイヤで引っ張るのでは
なく、可撓性ロッドを用いて押し込むことで移動させる
ので、埋設管内面が傷付かない。また、ワイヤの挿入作
業が不要であるから、作業工数と作業時間を大幅に削減
することができる。
れば、異常発見用治具を進めながらディスプレイ部で埋
設管内の状態を詳細に把握することができる。従って、
異常発見用治具での検査工程と、カメラでの確認工程と
を同時に行うことができ、これらの工程を別々に行って
いた従来に比べて作業時間の大幅な短縮を図ることがで
きる。
る。
視図)である。
ある。
はその正面図、(b)はその側面図である。
を示す図である。
点検作業を行っている様子の一例を示す図である。
の例を示す図である。
点検作業を行っている様子の他の例を示す図である。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 マンホール同士を結ぶように配置された
埋設管の異常を発見する方法であって、前記埋設管内を
車輪の転動によって移動可能な異常発見用治具を前記埋
設管内に配置し、一端部が前記治具に取り付けられた可
撓性ロッドを介して一方のマンホール内から該治具を片
押しし、可撓性ロッドから得られる感触によって埋設管
内の異常を発見し、前記治具は、埋設管内を転動可能な
車輪部と、この車輪部を回転可能に支持する本体とから
なると共に全体形状が略球状に構成され、その全体の径
が埋設管の内径より僅かに小径とされ、前記本体は、こ
の治具を片押し可能な前記可撓性ロッドの一端部を挿通
保持するロッド挿通孔を有することを特徴とする埋設管
の異常発見方法。 - 【請求項2】 前記可撓性ロッドの前記一端部側の先端
にカメラが設けられ、前記一方のマンホール内或いは地
上には前記カメラから送られてきた管内映像を表示する
ディスプレイ部が設けられており、前記治具を片押しし
ているとき若しくは埋設管内の異常を発見して前記治具
を停止させたときに、前記ディスプレイ部を監視して埋
設管内の状態を詳細に把握することを特徴とする請求項
1に記載の埋設管の異常発見方法。 - 【請求項3】 マンホール同士を結ぶように配置された
埋設管の異常を発見するための治具であって、前記埋設
管内を転動可能な車輪部と、この車輪部を回転可能に支
持する本体とからなると共に全体形状が略球状に構成さ
れ、その全体の径が埋設管の内径より僅かに小径とさ
れ、前記本体は、この治具を片押し可能な可撓性ロッド
の一端部を挿通保持するロッド挿通孔を有することを特
徴とする埋設管の異常発見用治具。 - 【請求項4】 少なくとも前記車輪が合成樹脂からなる
ことを特徴とする請求項3に記載の埋設管の異常発見用
治具。 - 【請求項5】 マンホール同士を結ぶように配置された
埋設管の異常を発見するための装置であって、前記埋設
管内を車輪の転動によって移動可能な異常発見用治具
と、一端部が前記治具に取り付けられ該治具を片押し可
能な可撓性ロッドと、このロッドの前記一端部の先端に
設けられたカメラと、このカメラから送られてきた管内
映像をマンホール内或いは地上で表示するディスプレイ
部とからなり、前記治具は、埋設管内を転動可能な車輪
部とこの車輪部を回転可能に支持する本体とからなると
共に全体形状が略球状に構成され、その全体の径が埋設
管の内径より僅かに小径とされ、前記本体が前記可撓性
ロッドの一端部を挿通保持するロッド挿通孔を有するこ
とを特徴とする埋設管の異常発見装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001052941A JP3668142B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 埋設管の異常発見方法並びにこの方法で用いられる異常発見用治具及びこの治具を備えた異常発見装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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