JPH08289446A - 防水栓 - Google Patents
防水栓Info
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- JPH08289446A JPH08289446A JP8906995A JP8906995A JPH08289446A JP H08289446 A JPH08289446 A JP H08289446A JP 8906995 A JP8906995 A JP 8906995A JP 8906995 A JP8906995 A JP 8906995A JP H08289446 A JPH08289446 A JP H08289446A
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- JP
- Japan
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- waterproof plug
- conduit
- elastic sealing
- piece
- axial direction
- Prior art date
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- Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 防水栓の高いシール性と管路口への取付けの
容易性とを両立させ、しかも通信線等の位置規制をも十
分なし得るようにする。 【構成】 外挟持片、弾性シール材と内挟持片とからな
り、各部材は同軸の通信線等を通す挿通孔を有し、かつ
各部材はそれぞれの挿通孔を横断して分割可能であり、
分割した各部材を通信線等に装着一体化して、外挟持片
と内挟持片とが弾性シール材を軸方向に挾持する状態で
管路口に取付け、更に外挟持片と内挟持片とで弾性シー
ル材を軸方向に圧縮して管路内面にこの弾性シール材を
密接させた防水栓で、外挟持片、弾性シール材又は内挟
持片の挿通孔を横断する分割端面を軸方向に対して傾斜
させる。
容易性とを両立させ、しかも通信線等の位置規制をも十
分なし得るようにする。 【構成】 外挟持片、弾性シール材と内挟持片とからな
り、各部材は同軸の通信線等を通す挿通孔を有し、かつ
各部材はそれぞれの挿通孔を横断して分割可能であり、
分割した各部材を通信線等に装着一体化して、外挟持片
と内挟持片とが弾性シール材を軸方向に挾持する状態で
管路口に取付け、更に外挟持片と内挟持片とで弾性シー
ル材を軸方向に圧縮して管路内面にこの弾性シール材を
密接させた防水栓で、外挟持片、弾性シール材又は内挟
持片の挿通孔を横断する分割端面を軸方向に対して傾斜
させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に電話回線用の通信
線を挿通する管路とマンホールとの連結部位である管路
口のシール性を担う防水栓に関する。
線を挿通する管路とマンホールとの連結部位である管路
口のシール性を担う防水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電話回線用の通信線1は、所定
地点に配されたマンホール38間を繋ぐ管路39(電線溝)に
挿通し、地中に埋設されている。マンホール38は、図9
に見られるように、コンクリート製の地下室で、上面の
アクセスドア40を開閉して内部に作業者が入ることがで
きる。従来の防水栓41は、図8に見られるように、ゴム
等の一体成形物で、管路口の内面34に当接する部分には
不織布42等が巻かれていることも多い。こうした防水栓
41は、通信線1等を1条だけ挿通した状態で管路口2を
閉塞し、主として管路39(図9参照)内に溜まる地下水や
雨水等がマンホール38内への浸入を防ぎ、マンホール38
内の電気設備の保護、作業者の作業性の確保を目的とし
ている。
地点に配されたマンホール38間を繋ぐ管路39(電線溝)に
挿通し、地中に埋設されている。マンホール38は、図9
に見られるように、コンクリート製の地下室で、上面の
アクセスドア40を開閉して内部に作業者が入ることがで
きる。従来の防水栓41は、図8に見られるように、ゴム
等の一体成形物で、管路口の内面34に当接する部分には
不織布42等が巻かれていることも多い。こうした防水栓
41は、通信線1等を1条だけ挿通した状態で管路口2を
閉塞し、主として管路39(図9参照)内に溜まる地下水や
雨水等がマンホール38内への浸入を防ぎ、マンホール38
内の電気設備の保護、作業者の作業性の確保を目的とし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】防水栓は、その目的か
ら高いシール性が要求されるが、前記シール性が高くな
るほど管路口への嵌込み時の抵抗が増え、また管路口に
手が届きにくい等の作業性の悪さから、管路口への取付
けが難しくなる問題を要していた。また、従来の防水栓
は外側面から挿通孔に至る分割端面を有し、通信線等は
この分割端面を押し開いて挿通孔に嵌込んでいたが、こ
の作業は思いの外難しいものであった。
ら高いシール性が要求されるが、前記シール性が高くな
るほど管路口への嵌込み時の抵抗が増え、また管路口に
手が届きにくい等の作業性の悪さから、管路口への取付
けが難しくなる問題を要していた。また、従来の防水栓
は外側面から挿通孔に至る分割端面を有し、通信線等は
この分割端面を押し開いて挿通孔に嵌込んでいたが、こ
の作業は思いの外難しいものであった。
【0004】近年では、車両の走行を原因とする通信線
等の位置ずれが電気設備との結線に及ぼす悪影響を防止
するため、防水栓が通信線等を締付けて管路口に対する
位置規制をすることが求められるようになってきてい
る。この通信線等の締付けの程度は、防水栓の取付性を
損ねない範囲でしか確保することができず、現状では1
条の通信線等を通すことしかできない。しかも、その位
置規制の程度は満足できるものではなかった。また、無
理に複数条の通信線等を埋設管路に挿通しようとすれ
ば、管路口は発泡樹脂等で塞ぐことになり、通信線等の
位置規制は更に低下せざるを得なかった。
等の位置ずれが電気設備との結線に及ぼす悪影響を防止
するため、防水栓が通信線等を締付けて管路口に対する
位置規制をすることが求められるようになってきてい
る。この通信線等の締付けの程度は、防水栓の取付性を
損ねない範囲でしか確保することができず、現状では1
条の通信線等を通すことしかできない。しかも、その位
置規制の程度は満足できるものではなかった。また、無
理に複数条の通信線等を埋設管路に挿通しようとすれ
ば、管路口は発泡樹脂等で塞ぐことになり、通信線等の
位置規制は更に低下せざるを得なかった。
【0005】そこで、防水栓の高いシール性と管路口へ
の取付けの容易性とを両立させ、しかも複数の通信線等
を埋設管路に挿通するにしても、その通信線等の位置規
制をも十分なし得る防水栓の構造について検討すること
とした。
の取付けの容易性とを両立させ、しかも複数の通信線等
を埋設管路に挿通するにしても、その通信線等の位置規
制をも十分なし得る防水栓の構造について検討すること
とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、通信線等を挿通する埋設管路とマンホールとの連結
部位である管路口のシール性を担う防水栓において、外
挟持片、弾性シール材と内挟持片とからなり、各部材は
同軸の通信線等を通す挿通孔を有し、かつ各部材はそれ
ぞれの挿通孔を横断して分割可能であり、分割した各部
材を通信線等に装着一体化して、外挟持片と内挟持片と
が弾性シール材を軸方向に挾持する状態で管路口に取付
け、更に外挟持片と内挟持片とで弾性シール材を軸方向
に圧縮して管路内面にこの弾性シール材を密接させてな
る防水栓である。弾性シール材の圧縮は、外挟持片と内
挟持片とをボルト及びナットを用いて締付ける方法が最
もよい。
が、通信線等を挿通する埋設管路とマンホールとの連結
部位である管路口のシール性を担う防水栓において、外
挟持片、弾性シール材と内挟持片とからなり、各部材は
同軸の通信線等を通す挿通孔を有し、かつ各部材はそれ
ぞれの挿通孔を横断して分割可能であり、分割した各部
材を通信線等に装着一体化して、外挟持片と内挟持片と
が弾性シール材を軸方向に挾持する状態で管路口に取付
け、更に外挟持片と内挟持片とで弾性シール材を軸方向
に圧縮して管路内面にこの弾性シール材を密接させてな
る防水栓である。弾性シール材の圧縮は、外挟持片と内
挟持片とをボルト及びナットを用いて締付ける方法が最
もよい。
【0007】この防水栓において、外挟持片、弾性シー
ル材又は内挟持片の挿通孔を横断する分割端面又はその
一部を、軸方向に対して傾斜させるとよい。近年、道路
事情や経済性の問題と技術進歩との観点から、1本の太
い電気通信線等に代えて複数のより細い光通信線等を、
1本の管路に挿通するようになってきている。現在、複
数の通信線等を挿通する防水栓はないが、本発明はこの
複数の通信線等を挿通する防水栓にも適用できる。この
場合、各部材の外側面から挿通孔に至る分割端面を軸方
向に対して傾斜させ、挿通孔間を結ぶ分割端面は軸方向
と並行としてもよい。
ル材又は内挟持片の挿通孔を横断する分割端面又はその
一部を、軸方向に対して傾斜させるとよい。近年、道路
事情や経済性の問題と技術進歩との観点から、1本の太
い電気通信線等に代えて複数のより細い光通信線等を、
1本の管路に挿通するようになってきている。現在、複
数の通信線等を挿通する防水栓はないが、本発明はこの
複数の通信線等を挿通する防水栓にも適用できる。この
場合、各部材の外側面から挿通孔に至る分割端面を軸方
向に対して傾斜させ、挿通孔間を結ぶ分割端面は軸方向
と並行としてもよい。
【0008】
【作用】本発明の防水栓は、通信線等を挿通した弾性シ
ール材を外挟持片と内挟持片とで軸方向に圧縮し、変形
させることで、弾性シール材の外側面を管路内面に密
接させて防水栓のシール性を確保し、挿通孔に挿通し
た通信線等を締付けて位置規制する。よって、外挟持
片、弾性シール材又は内挟持片の外側面を必ずしも管路
口の内面に密接するように寸法を決定する必要はなく、
また挿通孔の内径も通信線等の外径より大きくしてもよ
く、管路口の径や通信線等の数に関係なく、防水栓の取
付性を改善しながらシール性も十分に確保でき、複数条
の通信線等それぞれを確実に位置規制することができる
のである。
ール材を外挟持片と内挟持片とで軸方向に圧縮し、変形
させることで、弾性シール材の外側面を管路内面に密
接させて防水栓のシール性を確保し、挿通孔に挿通し
た通信線等を締付けて位置規制する。よって、外挟持
片、弾性シール材又は内挟持片の外側面を必ずしも管路
口の内面に密接するように寸法を決定する必要はなく、
また挿通孔の内径も通信線等の外径より大きくしてもよ
く、管路口の径や通信線等の数に関係なく、防水栓の取
付性を改善しながらシール性も十分に確保でき、複数条
の通信線等それぞれを確実に位置規制することができる
のである。
【0009】各部材における通信線等の挿通は、分割し
た各部材の挿通孔の半面を通信線等に装着した状態で、
残りの分割した部材を一体にすることで容易に実現で
き、既設の通信線等に対しても装着できる。各部材の分
割端面を軸方向に対して傾斜させると、挿通孔の半面に
おける断面が円形に近くなり、この挿通孔の半面に通信
線等を装着した状態で保持することができる。また、分
割端面の面積が大きくなることで、シール性が向上す
る。
た各部材の挿通孔の半面を通信線等に装着した状態で、
残りの分割した部材を一体にすることで容易に実現で
き、既設の通信線等に対しても装着できる。各部材の分
割端面を軸方向に対して傾斜させると、挿通孔の半面に
おける断面が円形に近くなり、この挿通孔の半面に通信
線等を装着した状態で保持することができる。また、分
割端面の面積が大きくなることで、シール性が向上す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図を参照し
ながら説明する。図1は、2本の通信線1等を挿通した
状態で管路口2に取付けた本発明の防水栓3の一部破断
斜視図であり、図2は、外挟持片4、弾性シール材5、
内挟持片6の組付関係を表した分解斜視図である。本実
施例の防水栓3は、プラスチック製の外挟持片4、内挟
持片6と、ゴム製の弾性シール材5とから構成してい
る。なお、外挟持片、内挟持片は金属製でもよい。
ながら説明する。図1は、2本の通信線1等を挿通した
状態で管路口2に取付けた本発明の防水栓3の一部破断
斜視図であり、図2は、外挟持片4、弾性シール材5、
内挟持片6の組付関係を表した分解斜視図である。本実
施例の防水栓3は、プラスチック製の外挟持片4、内挟
持片6と、ゴム製の弾性シール材5とから構成してい
る。なお、外挟持片、内挟持片は金属製でもよい。
【0011】図1又は図2に見られるように、本実施例
の外挟持片4は、軽量化のため、弾性シール材5に当接
する面以外はリブ7で構成し、中心に対して対称な位置
に2個の挿通孔8を結ぶ線と2個のボルト孔9を結ぶ線
とが互いに直行する位置関係に配している。分割した外
挟持片左部10(図2中奥)と外挟持片右部11(図2中手前)
とは、それぞれ軸方向に平行な分割端面12を有し、互い
の分割端面12に設けた嵌込爪13を、相手方の嵌込穴に嵌
込んで掛止し、結合する。
の外挟持片4は、軽量化のため、弾性シール材5に当接
する面以外はリブ7で構成し、中心に対して対称な位置
に2個の挿通孔8を結ぶ線と2個のボルト孔9を結ぶ線
とが互いに直行する位置関係に配している。分割した外
挟持片左部10(図2中奥)と外挟持片右部11(図2中手前)
とは、それぞれ軸方向に平行な分割端面12を有し、互い
の分割端面12に設けた嵌込爪13を、相手方の嵌込穴に嵌
込んで掛止し、結合する。
【0012】弾性シール材5は、外挟持片4及び内挟持
片6の挿通孔8,14と連通する軸方向断面が凹凸な挿通
孔16と、外挟持片4と内挟持片6のボルト孔9,15と連
通するボルト孔17を設けている。分割した弾性シール材
左部18(図2中奥)と弾性シール材右部19(図2中手前)の
各分割端面20は、軸方向に対して傾斜させることで、例
えば図2に見られるように、通信線1等に弾性シール材
左部18の挿通孔16の半面を装着した状態を保持すること
ができる。また、シール材左部18と弾性シール材右部19
との各分割端面の面積を大きくして、より高いシール性
を実現することができる。
片6の挿通孔8,14と連通する軸方向断面が凹凸な挿通
孔16と、外挟持片4と内挟持片6のボルト孔9,15と連
通するボルト孔17を設けている。分割した弾性シール材
左部18(図2中奥)と弾性シール材右部19(図2中手前)の
各分割端面20は、軸方向に対して傾斜させることで、例
えば図2に見られるように、通信線1等に弾性シール材
左部18の挿通孔16の半面を装着した状態を保持すること
ができる。また、シール材左部18と弾性シール材右部19
との各分割端面の面積を大きくして、より高いシール性
を実現することができる。
【0013】挿通孔を横断する分割端面は、その一部だ
けを、軸方向に対して傾斜させてもよい。例えば、通信
線1等を3本通す場合には、図3に見られるように、弾
性シール材21には3個の挿通孔22を設け、外側面23から
各挿通孔22に至る分割端面24のみ軸方向に対して傾斜さ
せ、各挿通孔22を結ぶ分割端面25は軸方向に対して平行
でもよい。分割端面又はその一部が軸方向に対して傾斜
してあれば、挿通孔の半面における軸直角方向の断面又
はその一部が半円よりも大きくなり、通信線等に装着し
てその状態を保持しておけるので、防水栓への通信線等
を挿通しやすくなるのである。
けを、軸方向に対して傾斜させてもよい。例えば、通信
線1等を3本通す場合には、図3に見られるように、弾
性シール材21には3個の挿通孔22を設け、外側面23から
各挿通孔22に至る分割端面24のみ軸方向に対して傾斜さ
せ、各挿通孔22を結ぶ分割端面25は軸方向に対して平行
でもよい。分割端面又はその一部が軸方向に対して傾斜
してあれば、挿通孔の半面における軸直角方向の断面又
はその一部が半円よりも大きくなり、通信線等に装着し
てその状態を保持しておけるので、防水栓への通信線等
を挿通しやすくなるのである。
【0014】内挟持片6は、外挟持片4とほぼ同様に、
弾性シール材5に当接する面以外はリブ26で構成された
プラスチック製で、分割した内挟持片左部27(図2中奥)
と外挟持片右部28(図2中手前)の各分割端面29は軸方向
に平行である。ボルト31は、回転規制された状態で、内
挟持片6のボルト孔17から弾性シール材5を通して外挟
持片4へ挿通しており、外挟持片6において、ナット30
を螺合して外挟持片4と内挟持片6とを締付けて、弾性
シール材5を圧縮、変形している。
弾性シール材5に当接する面以外はリブ26で構成された
プラスチック製で、分割した内挟持片左部27(図2中奥)
と外挟持片右部28(図2中手前)の各分割端面29は軸方向
に平行である。ボルト31は、回転規制された状態で、内
挟持片6のボルト孔17から弾性シール材5を通して外挟
持片4へ挿通しており、外挟持片6において、ナット30
を螺合して外挟持片4と内挟持片6とを締付けて、弾性
シール材5を圧縮、変形している。
【0015】図4は、外挟持片4と内挟持片6とで弾性
シール材5を挾持して構成した防水栓3を管路口2に嵌
込んだ状態を示した一部破断側面図、図5は同軸方向断
面図であり、図6は、外挟持片4と内挟持片6とで弾性
シール材5を圧縮、変形させた状態を示した一部破断側
面図、図7は同軸方向断面図である。管路口2は絞り込
み構造で、弾性シール材5及び内挟持片6はこの管路口
2へ軽く挿入できる程度の外径に決定している。このた
め、防水栓3が管路口2へ嵌入しすぎないように、外挟
持片4が有するフランジ部32を管路口2の端面へ当接さ
せている。
シール材5を挾持して構成した防水栓3を管路口2に嵌
込んだ状態を示した一部破断側面図、図5は同軸方向断
面図であり、図6は、外挟持片4と内挟持片6とで弾性
シール材5を圧縮、変形させた状態を示した一部破断側
面図、図7は同軸方向断面図である。管路口2は絞り込
み構造で、弾性シール材5及び内挟持片6はこの管路口
2へ軽く挿入できる程度の外径に決定している。このた
め、防水栓3が管路口2へ嵌入しすぎないように、外挟
持片4が有するフランジ部32を管路口2の端面へ当接さ
せている。
【0016】本実施例の防水栓3を管路口2に嵌込んだ
状態では、図4又は図5に見られるように、弾性シール
材5の外側面33は、管路口の内面34に当接する程度であ
り、容易に管路口2に取付けることができ、シール性は
確保されていない。また、通信線1等に対する弾性シー
ル材5の締付けもなされていないので、自由に通信線1
等を前後させることができる。
状態では、図4又は図5に見られるように、弾性シール
材5の外側面33は、管路口の内面34に当接する程度であ
り、容易に管路口2に取付けることができ、シール性は
確保されていない。また、通信線1等に対する弾性シー
ル材5の締付けもなされていないので、自由に通信線1
等を前後させることができる。
【0017】上記状態において、内挟持片6から外挟持
片4へと挿通したボルト31にのナット30を螺合して締付
けると、外挟持片4はフランジ部32を管路口2に当接さ
せて移動できないので、相対的に内挟持片6が外挟持片
4に向かって近づく結果、図6又は図7に見られるよう
に、弾性シール材5が圧縮され、半径方向(図6又は図
7中、上下方向)へ変形することになる。
片4へと挿通したボルト31にのナット30を螺合して締付
けると、外挟持片4はフランジ部32を管路口2に当接さ
せて移動できないので、相対的に内挟持片6が外挟持片
4に向かって近づく結果、図6又は図7に見られるよう
に、弾性シール材5が圧縮され、半径方向(図6又は図
7中、上下方向)へ変形することになる。
【0018】本実施例の弾性シール材5における外側面
33及び挿通孔16は、軸方向に前後段の山を持つ凹凸の断
面を有する。外側面33において、前段の山35(図6又は
図7中左側)は管路口の内面34に圧接して防水栓3とし
てのシール性を確保し、後段の山36(図6又は図7中右
側)は管路口の内面34を掛止し、管路口2を外挟持片4
と挾持することで防水栓3を固定する働きを持ってい
る。挿通孔16(図2参照)における前後段の山37は、それ
ぞれ個別に通信線1等を握持し、防水栓3に対して通信
線1等を位置規制するのである。
33及び挿通孔16は、軸方向に前後段の山を持つ凹凸の断
面を有する。外側面33において、前段の山35(図6又は
図7中左側)は管路口の内面34に圧接して防水栓3とし
てのシール性を確保し、後段の山36(図6又は図7中右
側)は管路口の内面34を掛止し、管路口2を外挟持片4
と挾持することで防水栓3を固定する働きを持ってい
る。挿通孔16(図2参照)における前後段の山37は、それ
ぞれ個別に通信線1等を握持し、防水栓3に対して通信
線1等を位置規制するのである。
【0019】本発明の防水栓は、弾性シール材を圧縮、
変形させることで、防水栓のシール性、通信線等の位置
規制が同時に実現できる。加えて、弾性シール材の変形
により、防水栓は管路口に固定されるため、前記シール
性及び位置規制は、安定して維持されるのである。こう
した弾性シール材は、材料、形状を適切に選択すること
で、最良のシール性、位置規制及び取付強度が確保でき
るのである。
変形させることで、防水栓のシール性、通信線等の位置
規制が同時に実現できる。加えて、弾性シール材の変形
により、防水栓は管路口に固定されるため、前記シール
性及び位置規制は、安定して維持されるのである。こう
した弾性シール材は、材料、形状を適切に選択すること
で、最良のシール性、位置規制及び取付強度が確保でき
るのである。
【0020】このように、防水栓は、内挟持片から外挟
持片へ挿通するボルトを締付けることで容易に管路口へ
取付けることができ、取り外す際も前記ボルトを緩める
だけでよく、取付の簡便性が図られている。ボルトは、
延長したレンチ、プランジャ等を用いて廻すことがで
き、取付作業自体も簡便となっている。つまり、本発明
の防水栓は、その性能だけでなく、付随する取付作業を
も改善するのである。
持片へ挿通するボルトを締付けることで容易に管路口へ
取付けることができ、取り外す際も前記ボルトを緩める
だけでよく、取付の簡便性が図られている。ボルトは、
延長したレンチ、プランジャ等を用いて廻すことがで
き、取付作業自体も簡便となっている。つまり、本発明
の防水栓は、その性能だけでなく、付随する取付作業を
も改善するのである。
【0021】
【発明の効果】本発明の防水栓は、弾性シール材の圧
縮、変形させることで、高いシール性、通信線等の位置
規制を両立し、そして管路口への安定した取付を実現す
る。このため、従来の防水栓とは違って、1体の防水栓
に複数条の通信線等を挿通してもシール性が損なわれ
ず、加えて各通信線等を確実に位置規制できる。更に、
シール性を確認する点検作業や、通信線等の位地ずれを
修正する補修作業等がほとんど必要がなくなるため、メ
ンテナンスフリーを実現することができ、経費節減に寄
与することができるのである。
縮、変形させることで、高いシール性、通信線等の位置
規制を両立し、そして管路口への安定した取付を実現す
る。このため、従来の防水栓とは違って、1体の防水栓
に複数条の通信線等を挿通してもシール性が損なわれ
ず、加えて各通信線等を確実に位置規制できる。更に、
シール性を確認する点検作業や、通信線等の位地ずれを
修正する補修作業等がほとんど必要がなくなるため、メ
ンテナンスフリーを実現することができ、経費節減に寄
与することができるのである。
【0022】また、管路口への取付作業も簡便であり、
防水栓を確実に管路口へ取付けることができるようにな
る。従来に比べ、管路口への防水栓の取付け自体が簡単
なだけでなく、上記性能を得るための弾性シール材の圧
縮作業も、例えばボルトとナットとの締付けにより、容
易に行えるので、取付作業に掛かる経費を抑え、作業者
の負担を軽減するのである。
防水栓を確実に管路口へ取付けることができるようにな
る。従来に比べ、管路口への防水栓の取付け自体が簡単
なだけでなく、上記性能を得るための弾性シール材の圧
縮作業も、例えばボルトとナットとの締付けにより、容
易に行えるので、取付作業に掛かる経費を抑え、作業者
の負担を軽減するのである。
【図1】管路口に取付けた本発明の防水栓の一部破断斜
視図である。
視図である。
【図2】各部材の組付関係を表した分解斜視図である。
【図3】弾性シール材に通信線等を3本通す場合の分割
断面を示す斜視図である。
断面を示す斜視図である。
【図4】防水栓を管路口に嵌込んだ状態を示した一部破
断側面図である。
断側面図である。
【図5】同軸方向断面図である。
【図6】弾性シール材を圧縮、変形させた防水栓の一部
破断側面図である。
破断側面図である。
【図7】同軸方向断面図である。
【図8】従来の防水栓の一部破断斜視図である。
【図9】防水栓の使用場所を示すマンホールの斜視図で
ある。
ある。
1 通信線等 2 管路口 3 防水栓 4 外挟持片 5 弾性シール材 6 内挟持片 8 外挟持片の挿通孔 12 外挟持片の分割端面 14 内挟持片の挿通孔 16 弾性シール材の挿通孔 20 弾性シール材の分割端面 29 内挟持片の分割端面
Claims (2)
- 【請求項1】 通信線等を挿通する埋設管路とマンホー
ルとの連結部位である管路口のシール性を担う防水栓に
おいて、外挟持片、弾性シール材と内挟持片とからな
り、各部材は同軸の通信線等を通す挿通孔を有し、かつ
各部材はそれぞれの挿通孔を横断して分割可能であり、
分割した各部材を通信線等にを装着一体化して、外挟持
片と内挟持片とが弾性シール材を軸方向に挾持する状態
で管路口に取付け、更に外挟持片と内挟持片とで弾性シ
ール材を軸方向に圧縮して管路内面に該弾性シール材を
密接させてなる防水栓。 - 【請求項2】 請求項1記載の外挟持片、弾性シール材
又は内挟持片の挿通孔を横断する分割端面又はその一部
が軸方向に対して傾斜してなる防水栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8906995A JPH08289446A (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 防水栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8906995A JPH08289446A (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 防水栓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08289446A true JPH08289446A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=13960573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8906995A Pending JPH08289446A (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 防水栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08289446A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100604084B1 (ko) * | 2006-04-25 | 2006-07-24 | (주)미동엔지니어링 | 케이블의 차수구조 |
CN104901249A (zh) * | 2015-05-21 | 2015-09-09 | 国家电网公司 | 电缆孔洞封堵器 |
WO2021005761A1 (ja) * | 2019-07-10 | 2021-01-14 | 日本電信電話株式会社 | 管路検査方法 |
-
1995
- 1995-04-14 JP JP8906995A patent/JPH08289446A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100604084B1 (ko) * | 2006-04-25 | 2006-07-24 | (주)미동엔지니어링 | 케이블의 차수구조 |
CN104901249A (zh) * | 2015-05-21 | 2015-09-09 | 国家电网公司 | 电缆孔洞封堵器 |
WO2021005761A1 (ja) * | 2019-07-10 | 2021-01-14 | 日本電信電話株式会社 | 管路検査方法 |
JPWO2021005761A1 (ja) * | 2019-07-10 | 2021-01-14 |
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