JP3097068U - 防水ソケット - Google Patents

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綱川 修一
奥田 浩正
鈴木 秀信
井脇 崇彦
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Abstract

【課題】作業性に優れ、地震や走行車両等からの振動に強く、長期使用に対する信頼性も高く、コスト的にも安くして接地線の防水を図る。
【解決手段】地中線ボックス等に装備してある各種の配線機器類からの接地線5に装着するよう、接地線5収容用の案内パイプ4内径より一端側の外径が小であり挿通孔23を有する裁頭円錐型の防水弾性体3と、内部側に雌ネジ12を有し閉塞側天部13に開口14を有する筒型を成し、開口17を有する回動操作部15を閉塞側天部13外面に固定した締付本体2とを備える。案内パイプ4、締付本体2に挿通させた接地線5に防水弾性体3を被せ、かつ締付本体2を回転させながら締付本体2内の雌ネジ12をパイプ4外周面に螺合させることで案内パイプ4の引出挿通口に防水弾性体3を圧挿し、防水弾性体3の押圧変形で引出挿通口における接地線5の防水を図る。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば地中線設備におけるボックス状の地中線ボックス内に装備した各種の配線機器類からの接地線を、地中線ボックス内外で挿通配線する各種電線類用の防水装置に挿通させて地中に引き出させる際に確実な防水を図るようにした防水ソケットに関し、詳しくは配線機器類、地中線ボックスから案内挿通させる接地線案内挿通用の案内パイプの引出挿通口に、接地線に被せた防水弾性体を収容した締付本体を螺合させ、もって案内パイプに圧挿される防水弾性体の圧縮変形で接地線の引出挿通口における防水を図るようにした防水ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば地中線設備であるマンホール、ハンドホールその他のボックス状の地中線ボックス内に収納されている各種の配線機器類の接地のための接地線を地中に引き出し配線しており、その接地線を引き出す挿通口部位においては、地中線ボックス内外での確実な防水を図る必要がある。このように接地線に限らず、各種の電線類類を挿通させる部位においての内外部分の防水を図るものとして、種々の構造体が提案されており、各種電線類類の挿通部位における防水装置は接地線の挿通部位における防水にも転用可能である。その防水装置として例えば第1に、ゴム弾性材により、中心部の電線類挿通口に電線類を通し、一端部の外径が管路口径より大でありかつ他端部の外径が管路口径より小であるテーパ状の円筒体を構成し、これを管路に深く押し込むというものがある(特許文献1参照)。
【0003】
第2に、先端に円錐形を横断した形状の頭部とその基部外周に鍔縁を突設し、後部の樋状胴部の外周に螺旋状降起を形成し、その内壁上縁の片側に突縁を形成し、反対側に突縁と各適合する凹部を形成した上下1組のゴム製の栓半体を構成し、これを抱合状に組み合わせたというものがある(特許文献2参照)。
【0004】
第3に、電線類を通すケースの開口端にゴムパッキンを止める環状突起を構成し、かつ開口端の後方に円筒状突出部を構成し、この内側にゴムパッキン及び水密モールドで包囲された電線類を挿通するとともに締付グランドを螺合させてゆくことでゴムパッキンを押圧し防水するというものがある(特許文献3参照)。
【0005】
第4に、ダクトに装着する摩擦弾性部材で円板状に形成されるとともに中心部を電線類が貫通する貫通孔に達する切欠部を設けた栓体と、栓体の切欠部に挿通させて封止する摩擦弾性部材で形成した封止部材と、栓体と封止部材とを緊密状態で一体に固定するバネ体とを備えたものがある(特許文献4参照)。
【0006】
第5に、一端側に埋設管端部への取付部を有するとともに、埋設管内部を通る電線類を外部へ引出す電線類挿通孔を有し、内部の中間にパテ等が埋設管内へ侵入するのを防止するとともに中心に電線類挿通孔を有する内部隔壁とを備え、先端側が防水用キャップとなる左右一対の対象的な部材を一体に合わせ、防水用キャップ先端を抜けて電線類を通した後、防水用キャップの先端をPVCテープで防水処理するというものがある(特許文献5参照)。
【0007】
第6に、ハウジングに挿入嵌合され内部に電気導線が挿通挟持される弾性ブッシュと、ブッシュの外周面を覆うとともに軸心方向に切溝を有する円筒状のプレートストッパと、プレートストッパの外周に嵌合しブッシュの外周面に押し付けるリング嵌合手段と、ハウジングの内周面からプレートストッパの抜けを防止するスナップリングとを備えたものがある(特許文献6参照)。
【0008】
第7に、筒状の本体部と、本体部の外端のネジ部に螺合されるキャップ部と、この双方の間に圧縮挟持された外パッキンと、外パッキン内に収まり電線類を挿通した内パッキンとを備えたものがある(特許文献7参照)。
【0009】
第8に、半円状に分割されて電線類を通すリング状のグロメットと、グロメットの外周を電線類軸方向に圧縮して保持するホルダと、ホルダを固定するために2分割したベースとを備え、ホルダを圧縮させてグロメットを押圧変形させながら上下からベースで挟持することで防水を図るというものがある(特許文献8参照)。
【0010】
【特許文献1】
実開平7−27248号公報
【特許文献2】
実公昭43−3156号公報
【特許文献3】
実開平3−1626号公報
【特許文献4】
特開平9−60772号公報
【特許文献5】
特開昭62−239813号公報
【特許文献6】
特開昭63−86498号公報
【特許文献7】
特開平10−326978号公報
【特許文献8】
特開平9−252517号公報
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上述した第1〜第8までの特許文献に開示された従来例にあっては次に記載するような種々な欠点があった。即ち第1の従来例の場合、ゴム弾性材から成る円筒体を管路に押し込む際に適当な工具がなく、従って相当に大きな力で円筒体を押し込まなければならず、あまり実用的でない欠点があるばかりでなく、経年的に地震や走行車両等からの振動で円筒体が自らの形状復帰の弾性力とともに管路から抜けてしまう虞もあり、この点信頼性に欠けるという問題があった。
【0013】
第2の従来例の場合、内部に大きな空洞があって電線類を強く締付ける部分、即ち防水部分の構成が不充分であり、しかも胴部の寸法があらかじめ決められているため、装着すべき管の内径が異なる場合には使用することができず、従って管毎に適切な寸法に構成しなければならず汎用性が低い。特に鍔縁もゴム製であるため、大きな力を伝えることには限界があり、即ち強い防水力を得るのに限界があって防水に対する信頼性も低いという欠点があった。
【0014】
第3の従来例の場合、開口端に環状突起を構成するとともに雌ネジを有する円筒状突出部を構成したケースを構成しなければならないため、その分コスト高になるばかりでなく、このケース以外には使用することができず汎用性の面で極めて不充分な構成であった。
【0015】
第4の従来例の場合、栓体のU字状に窪む部分とこの部分に挿入させた封止部材との間で電線類周囲を覆うものであるが、封止部材に使用されるバネ体には封止部材を栓体の中心方向へ押し付ける働きがなく、即ち封止部材に対し電線類方向へ強く押圧するための構成がなく、従って電線類の周囲を強く圧迫する構成に欠けているため、長年にわたり完全に防水を行うことに対する信頼性が低いという欠点があった。
【0016】
第5の従来例の場合、上述の左右対称な部材を一体にすることで電線類を覆うことが、即ち電線類を通すことが可能であるが、一体にする際、電線類を強く圧迫して防水を図るという構成には欠けており、しかも完全な防水を図る際には防水用キャップ先端(電線類が通る)にPVCテープを巻き付けるという作業を行う必要があるため、最初の使用時、及び再付設のメンテナンス作業等の作業に煩わしさを伴い、実用性にはあまり適さない欠点があった。
【0017】
第6の従来例の場合、プレートストッパの先端側に嵌めたC字状のリングで弾性ブッシュを締付けて防水を図るというものであるが、このリングの1点で防水を図るのでは長期の使用に際し構造的に信頼性に乏しい。長期の信頼性を確保するにはリングの径を極力小さくし強い弾発力を与える必要がある。しかしこの場合、プレートストッパの先端外周には環状の係合縁部が構成されているため、その外径がC字状のリングの内径よりも大きくなっており、従ってリングを嵌める際に相当に大きな力が必要となり、特注の工具等を用いなければ容易に対応することができずコスト高を招き作業性に劣る構成となる。即ちリングの嵌め込みを容易にする構成は採用し難く、構成的に扱い難いものとならざるを得ない欠点があった。
【0018】
第7の従来例の場合、キャップ部の外周が凹凸のない一周面状に構成されているため、キャップ部を本体部に螺合させる際に大きな螺合力を与えることが、内外のパッキンの合成の反発力が押力を加える程に大きくなることからも明確な通り非常に困難であり、従って人力で対応するには非常に不充分な構成である。また本体部は、外周にフランジを有し、これを機器筐体の開口部に当接させ裏側からナット締めするという構成であるため、当該開口部に対し、現在一般に多く普及している複数の電線類を通す防水装置を装着し、この防水装置に対し適用するということには向かず、従って適用範囲が非常に狭いという欠点があった。
【0019】
第8の従来例の場合、接続ボックスの壁面を2分割したベースを構成してグロメットを圧縮変形させたホルダを挟持するというものであるため、先ず接続ボックスの一部を2分割するとともに挟持移動を可能にするという特異な構成を採用しなければならず、従って接続ボックスに特段の構成を必要とする分、コスト高になる他、既に一般に利用されている接続ボックスには適用することができず汎用性、利便性に欠ける問題があり、しかもベースに対しホルダの挟持状態を長年にわたり維持し続けるという構成をも考慮する必要があり、これらの観点から実用には適さない問題があった。特にホルダをベースで挟持する際にグロメットの圧縮状態を維持する必要があるが、接続ボックスの一壁面の内外の方向から押圧を加えるのに1人の手ではとどかない場合が発生することも考えられるため、作業性の面でも著しい困難を伴う場合が予想される。このため、接続ボックスの内側に1人、外側に1人の要員を用意して対応する場合も考えられるが、この場合、接続ボックス内が多くの電線類で人の入る余地がなければ全く対応することができず、従って特にメンテナンス工事等には極めて不向きであるという欠点があった。
【0020】
また、上述した第1〜第8の従来例に係る特許文献にあっては、一般的需要に応える信号線や電力供給線等の通信電線類、動力電線類等の内外の挿通部位における防水を図るというものであり、これらの電線類よりも大幅に細くなる接地線の防水を図るという点には全く触れておらず、従って実際上接地線には防水を図る構成が施されていないのがこれまでの現状である。即ち接地線から湿気や水分が地中線設備である地中線ボックス内に浸入するという問題を長年にわたって放置してきているのであり、近年、この点を解決することが強く要望されているのである。
【0021】
そこでこの考案は上記課題に鑑みなされたものであり、地中線設備内に装備した各種の配線機器類からの接地線を、地中線ボックス内外で挿通配線する各種電線類用の防水装置に挿通させて地中に引き出させるに際し、その引出挿通口における確実な防水を図れるようにし、しかも必要があれば接地線の変更・交換等にも対処可能であり、特注の工具等を使用しなくとも作業性に優れた実用的な構成でありながら、地震や走行車両等からの振動にも強く、長期使用に対する信頼性が高く、かつ汎用性が高く、コスト的にも安くなるようにした防水ソケットを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この考案にあっては、接地すべき配線機器類からの接地線5を案内挿通させる案内パイプ(サブダクト)4と、中心線に一致する方向に接地線5挿通用の挿通孔23を有するとともに、一端側の外径が案内パイプ4の内径よりも小径となって外形がテーパ状を成す防水弾性体3と、内部側に雌ネジ12が形成されるとともに一端の閉塞側天部13に接地線5挿通用の開口14を有する筒型を成し、閉塞側天部13に接地線5挿通用の開口17を有する回動操作部15を一体に有する締付本体2とを備えて成り、案内パイプ4及び締付本体2に挿通される接地線5に対し案内パイプ4に小径側を向けた防水弾性体3を被せ、この防水弾性体3を締付本体2内に収容するとともに締付本体2乃至回動操作部15に回転力を与えることで、案内パイプ4の一端側に防水弾性体3を圧挿しながら締付本体2内の雌ネジ12の案内パイプ4外周への螺合を深くし、もって防水弾性体3の押圧変形で接地線5の防水を図るようにしたことを特徴とする。
また、この考案にあっては、案内パイプ4は合成樹脂材等から成り、締付本体2は金属材から成ることを特徴とする。
防水弾性体3は、一部中心線に沿う方向にスリット24を有するとともに中軸線位置に一直線上の挿通孔23を有し、スリット24を開くことで挿通孔23内に接地線5を収めるようにしてあることを特徴とする。
締付本体2の雌ネジ12は、奥へ行く程小径となるテーパ状に形成されて成ることを特徴とする。
【0023】
以上のように構成されたこの考案に係る防水ソケットにあって、締付本体2の回動操作部15の開口17及び閉塞側天部13の開口14を通し、かつ防水弾性体3の挿通孔23を介し案内パイプ4内にも接地線5を挿通させ、しかる後、締付本体2を案内パイプ4の方向(図2矢印g)へ移動させ、かつ締付本体2の内空部の中に相対的(図2矢印h)に防水弾性体3を収容させるとともに、締付本体2を案内パイプ4の一端外周側に当接させた状態で締付本体2を例えば右回転させ、締付本体2の雌ネジ12をパイプ4の外周に深く螺合させる。このとき、締付本体2の閉塞側天部13の内側が防水弾性体3の先端側を案内パイプ4内に押し込んで防水弾性体3を案内パイプ4の一端で押圧変形させるため、案内パイプ4一端内付近の挿通孔23の部分を所要の押圧内周面積(矢印f:図1参照)にわたって接地線5に押し付け、地中に接触する引出挿通口である案内パイプ4端における接地線5の安定的かつ完全なる防水を図る。
案内パイプ4は合成樹脂材等から成り、締付本体2は金属材から成るため、締付本体2を案内パイプ4に螺合させる際、締付本体2に加える回転力が比較的小さくとも締付部材2の内空部の側の雌ネジ12が案内パイプ4外周を順次鋭く刻みながら案内パイプ4との螺合連結を行わせる。
防水弾性体3に、一部中心線に沿う方向にスリット24を形成した場合、このスリット24を開くことで挿通孔23内に接地線5を収め、スリット24を閉じることで接地線5に対し防水弾性体3を被せる如く装着させ、これにより防水弾性体3の挿通孔23内に接地線5を挿通させる。
締付本体2の雌ネジ12は、奥へ行く程小径となるテーパ状の雌ネジに形成されているため、締付本体2を回転させれば案内パイプ4の外径に対し締付本体2を確実に螺合連結させる。また、案内パイプ4の外径が若干相違する場合でも締付本体2を確実に螺合連結させる。
【0024】
【考案の実施の形態】
以下、図を参照してこの考案の一実施の形態を説明する。図1において符号1はこの考案に係わる防水ソケットであり、筒状の締付本体2、裁頭円錐型である外形がテーパ状となっている防水弾性体3、及び地中に構枠されたボックス状の地中線ボックスB内に装備した各種の配線機器類からの接地線5を地中内に案内挿通させる所定長さの案内パイプ(サブダクト)4を一体に組み合わせることで構成される。即ち接地線5を挿通させた筒状の締付本体2を、この締付本体2の内空部に防水弾性体3を収容させながら案内パイプ4の引出挿通口に螺合連結することで、締付本体2を径方向で圧締させるのであり、これによって接地線5外周を強く締め付け、案内パイプ4における接地線4の引出挿通口の防水を図るものである。
【0025】
筒状の締付本体2は、金属材製であって内周面が奥の方向に進むにつれて内径が小径になってゆくテーパ状に形成されているとともに、この内周面の開放口(即ち防水弾性体3及び案内パイプ4の収容側開口)11側から所要寸法分奥の方向にわたって雌ネジ12が形成されている。締付本体2の内周面がテーパ状であるため、雌ネジ12も開放口11に向けて径が順次大きくなるテーパ状を有している。この雌ネジ12の所要寸法分とは締付本体2の雌ネジ12部分と案内パイプ4の外周面との螺合連結を十分に安定して行い得る寸法であるとともに、締付本体2内に接地線5の確実な防水を行い得る長さ寸法に設定された防水弾性体3を安定的に収容し得る寸法でもある。
【0026】
締付本体2の閉塞側天部13側には、接地線5を挿通させる開口14が穿設されており、閉塞側天部13の外面側には例えばナット形状の回動操作部15が鋳型成形時等にあらかじめ一体に、もしくは溶接16等で高い強度をもって一体に固着されることで形成されている。また回動操作部15にも中軸線に沿った開通する開口17が穿設されており、接地線5を挿通させ得るようになっている。
【0027】
裁頭円錐型の防水弾性体3は、例えば軟弾性の合成ゴム、合成樹脂材等を用いて丸い底面21と丸い先端面と22を有するもので、底面21の面積の方が大面積となっており、先端面22の外径は案内パイプ4の内径よりも小さくなっている。防水弾性体3自体は、底面21側を締付本体2の内空部に向けて、この内空部の内方に収容されるものであり、先端面22は案内パイプ4の中へ押し込まれるものである。この防水弾性体3には接地線5を挿通あるい収容するための中軸線に沿った挿通孔23が形成されているとともに、防水弾性体3自体には中軸線方向に沿って挿通孔23に通じる1つの開閉自在なスリット24が形成されている。スリット24を開くことで挿通孔23をその全長にわたって開放することが可能であり、このときの挿通孔23の全長内に接地線5を一直線上に収めることが可能である。
【0028】
案内パイプ4は、例えば合成樹脂材製であって詳しくは後述する地中線設備である地中線ボックス31の壁面の開口あるいは地中線ボックス31の壁部に連結された各種電線類類の収容用配管内に配設される防水装置51の挿通孔(図4参照)52の内径よりも大きくはない外径に設定されており、内部に接地線5を挿通させながら当該挿通孔52内に水密的に挿通されて収められるものである。案内パイプ4の全長は、防水装置51外で、地中に接地される接地線4における接地長さに対応する長さを少なくとも備えており、接地位置に至るように接地線4を案内配線させるに足りるものとしてあり、必要があれば、防水装置51内方における地中線ボックス31内にも至るものとしてある。
【0029】
次に、この考案に係る防水ソケット1の使用の一例について説明する。先ず地中線ボックス31内に装備してある各種の配線機器類からの接地線5を、防水装置51に挿通させた案内パイプ4内を経て案内パイプ4の末端である引出挿通口から地中等の外部に引き出しておく。そして締付本体2内に接地線5を挿通させて閉塞側天部13の開口14及び回動操作部15の開口17を通して締付本体2外に引き出し、この状態で締付本体2と案内パイプ4との間にある程度の間隔をもたせるとともに、この間隔内に接地線5を露出させる。この露出する部分の接地線5に対しスリット24を開放させた防水弾性体3を宛がい、接地線5を内部に収容させるようにすることにより防水弾性体3の挿通孔23内に接地線5を一直線上に収め、かつスリット24を閉じて接地線5に対し防水弾性体3を被せる如く装着(図2参照)する。
【0030】
しかる後、締付本体2を案内パイプ4の引出挿通口方向(図2矢印g)へ移動させ、かつ締付本体2の内空部の中に例えば相対的(図2矢印h)に防水弾性体3を収容させるとともに、締付本体2の開放口11を案内パイプ4の引出挿通口の外側に当接させた状態で締付本体2を例えば右回転させ、もって締付本体2の雌ネジ12を案内パイプ4の外周面にある程度深く螺合させてゆく。このとき、適当なレンチ金具等によって回動操作部15をしっかりと銜えて締付本体2を回転させるのであり、かくて締付部材2のパイプ4への螺合連結を進める。すると、締付本体2の閉塞側天部13の内側が防水弾性体3の先端側を案内パイプ4内に押し込んで防水弾性体3の胴体部の一部を案内パイプ4の一端で押圧変形させ、この押圧変形で防水弾性体3の案内パイプ4一端内付近の挿通孔23の部分を所要の押圧内周面積(矢印f:図1参照)にわたって接地線5に押し付けさせ、これにより接地線5の完全なる防水を図る。
【0031】
一方、締付本体2の右に捩じる回転操作は、通常であれば閉塞側天部13の回動操作部15に対し一般に使用されるスパナ、レンチ金具(図示せず)等を用いることで容易に締付本体2をパイプ4に深く螺合させ強固に連結させることが可能である。即ちスパナ等を用いることで防水弾性体3の押圧変形をより深く進めて防水に要する防水弾性体3における挿通口23の所要の押圧内周面積(矢印f)の部分を容易に確実かつ十分に大きくし、これにより防水弾性体3による信頼性の高い防水を図ることができる。
【0032】
また、この考案の防水ソケット1は図3に示すように、一般に地中線設備としての金属材製あるいはコンクリート材製の供給用配電箱等である地中線ボックス31の壁面の開口等に装着連結した各種の電線類類の収容案内用の配管部材P1において、この配管部材P1と、例えばこれが歩道等の地下部分の電線類供給用の幹線配管P2との間で接地工事を行うときに、これらの配管部材P1と幹線配管P2との間に接地線引出用自在割鋼管P3を配管接続し、この接地線引出用自在割鋼管P3に穿設してある引出口Hから接地線5を引き出して地中に接地させるものとするとき、配管部材P1末端に配装された防水装置51に関連して、設置使用されるのである。特に、地中線ボックス31の近傍である地中線ボックス31に隣接して接地工事が行えない場合等に好適であり、防水ソケット1から引き出した接地線5は一旦は歩道側に引き出された後に再度需要家側敷地内に引き込まれることもある。
【0033】
尚、防水装置51の概略的構成の一例を図示によって説明すると、即ち図4、図5に示すように、防水装置51は、地中の地中線ボックス31の壁面開口あるいは配管部材P1例えば末端である電線類引出口内に挿入配置されるもので、例えば電線類Kを挿通させる適数(本例では4つ)の挿通孔52が開設されているシールブロック体53の背面部に対し押圧盤54を当接させるとともに、シールブロック体53の前面部に対し複数の分割外周締付盤55を当接させ、双方の押圧盤53、複数の分割外周締付盤55を複数の圧締ボルト57及びナット56で圧締し、これによりシールブロック体52を膨張変形させることで、この防水装置51自体を地中線ボックス31の壁面開口あるいは配管部材P1に強固に固定させ、かつ当該圧縮膨張でシールブロック体53の挿通孔52内に挿通された電線類等をも圧締して防水を図るというものである。また、シールブロック体53も外周の中軸線に沿う方向から中軸線に向けて、かつ中軸線位置から各挿通孔52中軸線に沿う方向に掛けて挿通用スリット58が形成されており、この挿通用スリット58を開くことで各挿通孔52内に電線類K等を容易に収めて挿通させることができるようにしてある。
【0034】
またこの防水装置51は、図3に示すように地中線ボックス31における壁部及び配管部材P1における末端夫々に配装されることで、配管部材P1内、地中線ボックス31内夫々への地下水等の浸入を防止するのである。このとき、地中線ボックス31における壁部、配管部材P1末端夫々の防水装置51相互間で案内パイプ4が挿通配管されていることによって、例えば接地容量の変更その他によって接地線5等を変更・交換することになっても簡単に対処できるのである。
【0035】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成されているために、締付本体2、防水弾性体3、及び案内パイプ4の組み合わせで、地中線設備等である地中線ボックス31内に装備した各種の配線機器類からの接地線5を、地中線ボックス31内外で挿通配線する各種電線類用の防水装置51に挿通させて地中に引き出させるに際し、その引出挿通口における確実な防水を図ることができるのである。また特注の工具等を使用しなくとも作業性に優れた実用的な構成、かつ構造的に強い構成を実現でき、仮に地震や走行車両等からの振動が繰り返し働いたとしても防水の持続性を高め、従って長期使用に対する信頼性を高め、かつ構造及び大きさの最適性から汎用性を向上させ、少部品点数ゆえにコスト的にも低コスト化を実現する等の優れた効果がある。
【0036】
即ち、これはこの考案において、閉塞側天部13及び回動操作部15の開口14,17で接地線5を挿通させる筒状の締付本体2の内空部の中に対し、中心の挿通孔23に接地線5を挿通させる裁頭円錐型を成す防水弾性体3を収容させ、かつこの締付本体2の内空部側の雌ネジ12を接地線5を挿通する案内パイプ4の引出挿通口に螺合させることで案内パイプ4の引出挿通口に防水弾性体3を圧挿しながら接地線5の防水を図るようにしたからであり、これによって、地中線ボックス31の壁面開口あるいは配管部材P1に配装される防水装置51によって案内パイプ4を介して引き出される接地線5における引出挿通口における防水を確実にするのである。しかも、この接地線5の引出部位である引出挿通口を経た設備内に湿気や水分が溜まるという現象を防止することに優れた信頼性を発揮するのであり、特に、締付本体2には回動操作部15を採用している関係でスパナ等を用いることで簡単に締付本体2を回転操作でき、防水弾性体3の案内パイプ4内への強制的な挿入による接地線5に対する強い圧迫で隙間を閉塞できる等の作業性にも優れるのである。
【0037】
案内パイプ4は合成樹脂材等から成り、締付本体2は金属材から成るため、締付本体2に加える回転力が比較的小さくとも締付部材2の内空部の側の雌ネジ12が案内パイプ4外周面を容易かつ確実に順次鋭く刻みながら締付本体2とパイプ4との螺合連結を行うことができ、この観点からも作業性を容易にする効果がある。
【0038】
また接地線5を防水弾性体3によって締め付けることで案内パイプ4と接地線5との間に生じ得る空隙を閉塞するものであり、このとき締付本体2による螺合操作で防水弾性体3が圧縮変形しても、その圧縮変形力は接地線5に対して悪影響を与えることもないのである。
【0039】
防水弾性体3に、一部中心線に沿う方向にスリット24を形成したため、このスリット24を開くことで中軸線上の挿通孔23内に接地線5を簡単に収め、かつスリット24を閉じることで接地線5に対し防水弾性体3を被せる如く装着させることができ、これにより防水弾性体3の挿通孔23内に作業性良く接地線5を挿通させることができる。
【0040】
締付本体2の雌ネジ12が奥へ行く程小径となるテーパ状に形成されているため、締付本体2を回転させる際、案内パイプ4の外径に対し締付本体2を容易かつ確実に螺合連結させることができ、しかも案内パイプ4の外径が若干相違する場合でもテーパ状の雌ネジ12の部分が外径の相違に自動的に対応調整し締付本体2のパイプ4への螺合を支障なく確実に行わせることができ、柔軟な対応を可能にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施の形態を示す使用時の断面図である。
【図2】同じく分解斜視図である。
【図3】同じく使用の一例において、地中線ボックスからの配管部材と幹線配管との間に介在配管される接地線引出用自在割鋼管から接地線を引き出し設置した場合の一部切欠の概略平面図である。
【図4】同じく使用の一例において、防水装置との関連を示す斜視図である。
【図5】同じく使用の一例において、配管部材の引出挿通口に配装した防水装置との関連を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…防水ソケット          2…締付本体
3…防水弾性体           4…案内パイプ
5…接地線
11…開放口            12…雌ネジ
13…閉塞側天部          14…開口
15…回動操作部          16…溶接
17…開口
21…底面             22…先端面
23…挿通孔            24…スリット
31…地中線ボックス
51…防水装置           52…挿通孔
53…シールブロック体       54…押圧盤
55…分割外周締付盤        56…ナット
57…圧締ボルト          58…挿通用スリット
K…電線類             H…引出口
P1…配管部材           P2…幹線配管
P3…接地線引出用自在割鋼管

Claims (4)

  1. 接地すべき配線機器類からの接地線を土中に案内挿通させる案内パイプと、中心線に一致する方向に接地線挿通用の挿通孔を有するとともに、一端側の外径が案内パイプの内径よりも小径となって外形がテーパ状を成す防水弾性体と、内部側に雌ネジが形成されるとともに一端の閉塞側に接地線挿通用の開口を有する筒型を成し、閉塞側天部に接地線挿通用の開口を有するボルト部を一体に有する締付本体とを備えて成り、
    案内パイプ及び締付本体に挿通される接地線に対し案内パイプに小径側を向けた防水弾性体を被せ、この防水弾性体を締付本体内に収容するとともに締付本体乃至ナット部に回転力を与えることで、案内パイプの一端側に防水弾性体を圧挿しながら締付本体内の雌ネジの案内パイプの外周への螺合を深くし、もって防水弾性体の押圧変形で接地線の防水を図るようにしたことを特徴とする防水ソケット。
  2. 案内パイプは合成樹脂材等から成り、締付本体は金属材から成ることを特徴とする請求項1記載の防水ソケット。
  3. 防水弾性体は、一部中心線に沿う方向にスリットを有するとともに中軸線位置に一直線上の挿通孔を有し、スリットを開くことで挿通孔に接地線を収めるようにしてあることを特徴とする請求項1または2記載の防水ソケット。
  4. 締付本体の雌ネジは、奥へ行く程小径となるテーパ状に形成されて成ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の防水ソケット。
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