JP6086940B2 - 電線接続装置 - Google Patents

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本発明は、例えばはんだ付けや圧着工具が不要な電線接続装置に関するものである。
各種電線の接続方法としては、はんだ付けや圧着接続等が知られている。これらの電線接続の技術は、作業者のスキルや、接続に使用する工具や、その工具の管理で接続品質が左右される。このため、特殊工程に位置する作業となっており、限られた作業者で施工することとなる。一方、本出願人は、はんだ付けや圧着工具を使用せずに誰が行なっても一定の接続品質を確保可能な接続装置を既に提案している(例えば、特許文献1参照)。
この接続装置は、詳しくは、2つの保持孔を備えた中心導体と絶縁する本体と、2つのキャップおよびケーブルシースを押圧するガスケットとから構成され、 キャップ内で移動可能なテーパー形状のクランプ(締付具)を備え、本体チャックとガスケットとに当接する構造を有する直線接続形状、オス・メス形状で分離可能な構造および2つ以上の心線導体を持つ電源ケーブル用の接続装置である。
特開2010−250988号公報
この接続装置は、中心導体を囲む本体のチャック部をキャップ内のクランプ(締付具)が押圧してケーブル導体を接続する構造であるが、太いケーブル導体に押圧する場合には、チャック部の耐圧性が問題となる場合があった。加えて、接続される電線の多角化に伴って接続導体部とケース(絶縁カバー・防水ケース含む)に分ける必要があった。
この技術は、特殊な専用工具等を使用せずに誰が行なっても一定の接続品質を確保可能で、上記の先行技術でも実績があり、同軸ケーブル用コネクタや限られた電源ケーブル用の接続装置であるが、市場にある多くの電線に対応することが難しい。
そこで、本発明は、熟練者でなくともはんだ付けや圧着工具(圧縮工具含む)を使用しないで電線を一定の品質で接続することができることは元より、接続される電線の芯線を接続導体に直接押圧して接続させることができ、電線サイズの大小によっても接続性能が左右されない接続装置を得ることを目的とする。また、接続される電線の多角化に順応することが可能な接続装置を得ることを別の目的とする。
請求項1に記載された発明に係る電線接続装置では、電線の芯線端部を受け入れる保持筒孔を備えた接続導体と、
前記接続導体の保持筒孔の外壁に沿って端縁から内部方向に装着され前記芯線端部を前記保持筒孔に誘導する挿通孔を備えたスライド部とを備え、
前記スライド部は、外方向に向かうに従って縮径する内形状を有し、
前記保持筒孔には、端縁から内部方向に複数のスリットが形成され、前記スライド部の保持筒孔内部方向への装着に伴って前記スライド部の内形状に沿って互いに寄り集まる分岐した複数のチャック部を備え、
前記チャック部は、その厚さが内側から端縁にかけて徐々に薄くなっている金属製であり、可撓性を有することを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る電線接続装置では、請求項1に記載のスライド部の接続導体への押圧を補助する金属環を更に備え
前記金属環が前記スライド部の内側で摺動回動するものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る電線接続装置では、請求項1又は2に記載の接続導体とスライド部との連結体の表出部を絶縁する絶縁手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る電線接続装置では、請求項1〜3の何れか1項に記載の接続導体とスライド部との連結体を防水する防水手段を更に備えたことを特徴とするものである。
本発明は、熟練者でなくともはんだ付けや圧着工具(圧縮工具含む)を使用しないで電線を同じ条件で接続することができることは元より、接続される電線の芯線を接続導体に直接押圧して接続させることができ、電線の構造やサイズの大小によっても接続性能が左右されない接続装置を得ることができるという効果がある。また、接続される電線の多角化に順応することができ、例えば、接続導体部と、絶縁カバー・防水ケースとに分けることが可能な接続装置を得ることができるという効果がある。これにより、はんだ付けや圧着工具等を使用することなく簡単な作業方法で屋内、屋外、目的に合った電線を接続することが可能で、一般的な細い電線から電力用の太い電線まで、高品質な接続性能が得られる。低圧用電線の全てに使用することは元より、太陽電池発電設備用の直流1500Vケーブルでも使用できる性能が得られる。
本発明の電線接続装置の一実施例の直線接続装置の構成を示す説明図であり、a図は左側面図であり、b図は上半分を切欠いた正面図である。 本発明の電線接続装置の別の実施例の直線接続装置の構成を示す説明図であり、a図は左側面図であり、b図は上半分を切欠いた正面図である。 図2の直線接続装置を封止する防水カバーの構成を示す説明図であり、a図は開放状態の正面図であり、b図はa図の右側面図である。 本発明の電線接続装置の更に別の実施例の終端接続装置の構成を示す説明図であり、a図は上半分を切欠いた正面図であり、b図は右側面図である。 本発明の電線接続装置の更に別の実施例の終端接続装置の構成を示す説明図であり、a図は上半分を切欠いた正面図であり、b図は右側面図である。 本発明の電線接続装置の更に別の実施例のオス型及びメス型コネクタ接続装置の構成を示す説明図であり、a図は上半分を切欠いたオス型コネクタ接続装置正面図であり、b図は上半分を切欠いたメス型コネクタ接続装置正面図である。 本発明の電線接続装置の更に別の実施例の分岐接続装置の構成を示す説明図であり、a図は左側面図であり、b図は上半分を切欠いた正面図である。 図7の分岐接続装置を封止する防水カバーの構成を示す正面図である。
本発明においては、電線の芯線端部を受け入れる保持筒孔を備えた接続導体と、
前記接続導体の保持筒孔の外壁に沿って端縁から内部方向に装着され前記芯線端部を前記保持筒孔に誘導する挿通孔を備えたスライド部とを備え、
前記スライド部は、外方向に向かうに従って縮径する内形状を有し、
前記保持筒孔には、端縁から内部方向に複数のスリットが形成され、前記スライド部の保持筒孔内部方向への装着に伴って前記スライド部の内形状に沿って互いに寄り集まる分岐した複数のチャック部を備え、
前記チャック部は、その厚さが内側から端縁にかけて徐々に薄くなっている金属製であり、可撓性を有するものである。
これにより、スライド部を保持筒孔の外壁に沿って端縁から内部方向にスライドさせることにより、チャック部が均等に芯線端部を押圧するため、はんだ付けや圧着工具(圧縮工具含む)を使用しないで電線を接続することができることは元より、熟練者でなくとも電線の芯線を同じ条件で接続することができ、芯線に直接押圧する構造をとることができる接続装置を得ることができる。
本発明の接続導体としては、電線の芯線端部を受け入れる保持筒孔を備えたものであればよく、また、スライド部としては、芯線端部を前記保持筒孔に誘導する挿通孔を備え、尚且つ、保持筒孔の外壁に沿って端縁から内部方向に装着されるものであればよい。これら接続導体とスライド部とは、電線接続装置に少なくとも1組以上備えればよい。例えば閉端接続導体や終端接続導体では1組備えればよく、直線接続導体では2組備えればよく、分岐接続導体では3組以上備えればよい。
更に、本発明のスライド部は、外方向に向かうに従って縮径する内形状を有し、この内形状によって、保持筒孔に形成された複数のチャック部がスライド部の内形状に沿って全チャック部の端縁から互いに寄り集まることにより、全チャック部が均等に芯線を押圧して電線の芯線を均等にしかも確実に保持することとなり、熟練者でなくとも電線の芯線を一定の品質で接続することができる。
加えて、各チャック部は、その厚さが内側から端縁にかけて徐々に薄くなっている金属製であり、可撓性を有するために、スライド部材の保持筒孔の外壁に沿って端縁から内部方向へのスライドに応じて全チャック部の端縁が互いに中心部に存在する芯線を徐々に押圧するため、熟練者でなくとも電線の芯線を一定の品質でしっかりと接続することができる。
尚、チャック部の可撓性能については、チャック部に使用する金属材料とスリット形状およびスライド部の押圧形状等により変えることができる。スライド部が保持筒孔の外壁に沿って内側から端縁方向にスライドして芯線への押圧力を解除した場合に元の状態に戻っても又は戻らなくても確実な接続を得ることに対しては何ら支承はない。元の状態に戻るフレキシブルな可撓性を有するものは何回も接続することが可能という利点が得られる。また、元に戻らない変形状態を維持するものでは、電線の芯線と一体化に近い状態で接続され大電流にも耐えることができる。切り離す場合は、接続装置自体を電線から切断して新たな接続装置によってより確実な接続をすることで事故を未然に防ぐことができる。再度接続しても熟練を要さずに同じ接続状態を得ることができると言う利点が得られる。
本発明の電線接続装置の好ましい例としては、スライド部の接続導体への押圧を補助する金属環を更に備えることでチャック部の捻れを防止し高い接続品質が得られることを特徴とするものである。即ち、簡便な電線接続装置としては、保持筒孔の外壁に沿って端縁から内部方向に装着されるスライド部としては、先端部に向かうに従って縮径する内形状を有するナットを保持筒孔に装着させるものが挙げられる。この場合、保持筒孔の外壁に形成された螺刻とこれに螺合するナットの緊締によって、保持筒孔の外壁に沿って端縁から内部方向に装着されるものが挙げられる。ナットの内形状によってチャック部は回転方向の力を受け、捻れが生じることがある。スライド部の接続導体への押圧を補助する金属環によって、チャック部の捻れを防止することが可能となる。
具体的には、スライド部をナットのように捩りながら移動させてスライド部の接続導体への押圧する場合に、先端部に向かうに従って縮径する内形状として、ナットの内部に金属環を装着したものでは、ナットが回動することで金属環がチャック部に回転方向の力が伝わらないようにすることが可能となる。
他の好ましい例としては、接続導体の保持筒孔を覆うように配されるスライド部を押圧する絶縁性を持つキャップ状の押圧部材を更に備え、この押圧部材によってスライド部を接続導体方向へ押圧するようにすることにより、電線接続装置の絶縁性を確実としたり、押圧部材自体に防水性を高めることが可能となる。
本発明の電線接続装置は、絶縁性を装置本体に付与するか、別体とするかを選択することにより、接続される電線の多角化に順応することができる。具体的には、接続導体とスライド部との連結体の表出部を絶縁する絶縁手段を備える。この絶縁手段としては、一つの好ましい例としては、接続導体の表出部に絶縁層を形成し、スライド部の表出部に絶縁層を形成することにより、達成される。具体的な絶縁層としては樹脂層やセラミック層等が挙げられる。
別の好ましい例としては、接続導体の表出部に絶縁層を形成し、スライド部を接続導体方向へ押圧する絶縁性樹脂が表出した押圧部材を更に備えてもよい。更に別の好ましい例としては、接続導体とスライド部とからなる電線接続装置自体を別体とした絶縁性のカバーで覆うように構成する。具体的な絶縁性のカバーとしては、樹脂製カバー、セラミック製カバー等が挙げられる。尚、絶縁層及び絶縁性のカバーとしては、この絶縁性を更に向上させて防水性を向上させて防水層及び防水性のカバーとしてもよい。
本発明の電線接続装置は、防水性を装置本体に付与するか、別体とするかを選択することにより、接続される電線の多角化に順応することができる。具体的には、接続導体とスライド部との連結体を防水する防水手段を更に備える。この防水手段としては、一つの好ましい例としては、接続導体の表出部に防水層を形成し、スライド部の表出部に防水層を形成し、これら接続導体とスライド部との係合部分に防水処理を施すことにより、達成される。具体的な防水層としては樹脂層やセラミック層等が挙げられる。
別の好ましい例としては、接続導体の表出部に防水層を形成し、スライド部を接続導体方向へ押圧する防水性樹脂が表出した押圧部材を更に備えてもよい。更に別の好ましい例としては、接続導体とスライド部とからなる電線接続装置自体を別体とした防水性のカバーで覆うように構成する。具体的な防水性のカバーとしては、樹脂製カバー、セラミック製カバー等が挙げられる。
即ち、本発明の好ましい例の電線接続装置は、電線の芯線端部を受け入れる保持筒孔を備えた接続導体と、前記接続導体の保持筒孔の外壁に沿って端縁から内部方向に装着され前記芯線端部を前記保持筒孔に誘導する挿通孔を備えたスライド部と、前記接続導体とスライド部との連結体を覆う絶縁カバー又は防水カバーとを備え、
前記スライド部は、外方向に向かうに従って縮径する内形状を有し、
前記保持筒孔には、端縁から内部方向に複数のスリットが形成され、前記スライド部の保持筒孔内部方向への装着に伴って前記スライド部の内形状に沿って互いに寄り集まる分岐した複数のチャック部を備え、
前記チャック部は、その厚さが内側から端縁にかけて徐々に薄くなっている金属製であり、可撓性を有し、
前記絶縁カバー又は防水カバーには、前記スライド部の挿通孔に芯線端部を誘導する誘導孔を備えたことを特徴とするものである。
以上のように、接続導体を囲む本体のチャック部をキャップ内のスライド部の内形状が押圧しケーブル導体を接続する構造ではなく、接続導体に電線の芯線を直接押圧する構造としたために、電線の構造やサイズの大小に関係なく、しっかりと芯線と接続導体とが接続することができる。
また、接続導体と電線の芯線とが直接接続される構造とすることができるため、目的に応じて、接続導体とスライド部との本体部と、これに別体の絶縁・防水ケースとに分けた構造とすることができる。例えば、市販の絶縁材(絶縁テープ・接続箱等)を使用して接続する場合は接続装置のみの構成、屋外等で防水性が必要な場合は接続装置とケース(絶縁カバー・防水ケース等含む)とのセットの構成とすることが可能となる。
図1は本発明の電線接続装置の一実施例の直線接続装置の構成を示す説明図であり、a図は左側面図であり、b図は上半分を切欠いた正面図であり、片側に電線を固定した状態を示す。図に示す通り、本実施例の接続装置10は、硬質プラスチック製の絶縁層が表出された本体部11aと、硬質プラスチック製の絶縁層が表出された押圧部材としてのキャップ部14とを備える。
本体部11aの両端部には、キャップ部14の内側に螺合するネジ山が各々螺刻されており、キャップ部14と本体部11aとを回動させて螺合による出入りが行われる。各々のキャップ部14には、電線18を本体部11aに誘導する挿通孔13bが形成されている。接続導体11は、本体部11aの軸心位置に配設され、その両端部には保持筒孔12が各々配設される。保持筒孔12は、端縁から各々内部方向に複数のスリット12aを各々備える。
複数のスリット12aで先端部が分断された保持筒孔12は、その厚さが内側から端縁にかけて徐々に薄くなる複数のチャック部12bとなっている。接続導体11は銅を主成分とした金属製であり、厚さが内側から端縁にかけて徐々に薄いチャック部12bは、例えば内部方向への圧力が掛かった場合には、内側へ変形する可撓性を有し、本実施例では圧力が解除された場合には元の状態に戻らないものとなっている。
接続導体11の保持筒孔12と本体部11aとの間には、間隙14aが形成され、螺合によるキャップ部14の本体部11a方向への移動に伴ってスライド部13が端縁から内部方向へ押圧される。詳しくは、キャップ部14の電線18を誘導する挿通孔13bには、外方から順に電線18のシース層を押圧するガスケット部材15aと、挿通孔13b内を摺動可能な摺動断面がL字状の摺動部材15bと、この摺動部材15bの移動をスライド部13の外方断面に伝達する連絡板15cと、スライド部13とを備える。
スライド部13は筒状の硬質の樹脂製で形成されているが、内形状が外方向に向かうに従って縮径する金属環13aが装着されている。尚、スライド部13には内方向に突設可能なツメ部を備え、このツメ部を仮止め手段として内側に装着された電線18のシース層に突設させて、締付直前の電線とスライド部とを仮止めしてもよい。図1のb図の向かって右側の通り、キャップ部14と本体部11aとが緊締された場合には、本体部11aとキャップ部14との距離が縮まり、挿通孔13b内に配されたスライド部13と、連絡板端面15cと、摺動部材15bと、ガスケット部材15aと、キャップ部14とが互いに連なり、互いを押圧する。スライド部13の内方向部分は、間隙14aに侵入する。
スライド部13の金属環13aの縮径する内形状が保持筒孔12の全てのチャック部12bの外壁に当接し、チャック部12bのその厚さが端縁から内部方向にかけて徐々に厚くなるために、キャップ部14と本体部11aとの緊締により、徐々にチャック部12bが互いに寄り集まり、保持筒孔12の径が縮径されて内部の電線18の芯線18aをしっかりと保持する。また、本実施例ではガスケット部材15aも緊締により厚さが厚くなり、電線18のシース層を押圧して挿通孔13bからの水の浸入を防止する。
本体部11a及びキャップ部14の互いのネジ山部分からの浸水については、本体部11aとキャップ部14との間に配設されたOリング16によって、水の浸入を防止する。
尚、本体部11a及びキャップ部14には、電線18のクランプ時に本体部11aとキャップ部14のネジを締付ける際に、トルク管理(締付量で電線の圧縮量が変化する)をしなくてもよいようにキャップ部14の側面に確認窓17aが貫通され、所定の締付量に達した位置で本体部11aの嵌め合わせ片17bが確認窓17a内に突出するように調整されている。尚、所定の締付量に達した位置で嵌め合わせ片17bが突出するようにしたが、本体部11aの側壁の位置に切溝や色分けされたマーカーを設置してもよい。
図2は本発明の電線接続装置の別の実施例の直線接続装置の構成を示す説明図であり、a図は左側面図であり、b図は上半分を切欠いた正面図であり、片側に電線を固定した状態を示す。図3は図2の直線接続装置を封止する防水カバーの構成を示す説明図であり、a図は開放状態の正面図であり、b図はa図の右側面図である。
本実施例の電線接続装置は図2の電線接続装置を図3の防水カバーで封止する構成である。即ち、本実施例の電線接続装置20は、両端部に電線28の芯線28aを固定する接続導体21と、その接続導体21の両端に装着される六角ナット状の外観を有するスライド部23とを備える。スライド部23には電線28の芯線28aの先端部を誘導する挿通孔23bが形成されている。
接続導体21は、その両端部に保持筒孔22が各々配設される。保持筒孔22は、端縁から各々内部方向に複数のスリット22aを各々備える。複数のスリット22aで先端部が分断された保持筒孔22は、その厚さが内部方向から端縁にかけて徐々に薄くなる複数のチャック部22bとなっている。接続導体21は銅を主成分とした金属製であり、厚さが内部方向から端縁にかけて徐々に薄いチャック部22bは、例えば内部方向への圧力が掛かった場合には、内側へ変形する可撓性を有する。
保持筒孔22の根本側とスライド部23の内側とにはネジ山が各々螺刻されており、接続導体21とスライド部23とを回動させて螺合による出入りが行われる。スライド部23は接続導体21に装着される側には前述のネジ山が螺刻されており、その反対側には、内形状が外方向に向かうに従って縮径する金属環23aが装着されている。
図2のb図の向かって右側の通り、接続導体21とスライド部23とが緊締された場合には、スライド部23の金属環23aの縮径する内形状が保持筒孔22のチャック部22bの外壁に当接し、チャック部22bのその厚さが端縁から内部方向にかけて徐々に厚くなるために、接続導体21とスライド部23との緊締により、徐々に全チャック部22bが互いに寄り集まり、保持筒孔22が縮径されて内部の電線28の芯線28aをしっかりと保持する。金属環23aはスライド部23に装着されているが、スライド部23の緊締が進むと、金属環23aはスライド部23の内側で摺動回動させることにより、チャック部22bに回動力が伝わらず、個々のチャック部22bが撚れない利点を奏する。
図2の電線接続装置20は、電線28を両端部で接続した後に、図3の防水カバー30内に保持される。防水カバー30は硬質プラスチック製の上カバー31bと、同じく硬質プラスチック製の下カバー31aとが側方のヒンジ32で開閉可能となっている。ヒンジ32の対向位置には上下カバー31abの閉塞状態を保持する掛止具33が並設されて設置されている。
下カバー31aには、電線接続装置20を内部で固定するために、接続導体21とスライド部23との間のくびれ部分又は電線を保持する2組の逆U字状の留め具35が着脱可能に設置されている。また、上下カバー31ab同士の係合部には、閉塞状態時に水の侵入を防止するために、ゴム製パッキン34が係合部の全周に亘って配設されている。
電線28同士を対向して保持させた状態でカバー30内に保持できるように、カバー30両端部に電線28を誘導する連通孔37を備え、その内側には、電線28のシース層に当接する半筒状のゴム製パッキン36同士が連通孔37に沿って配設されている。ヒンジ32で閉鎖された連通孔37の外壁部には、多数の立設片38が連通孔37を取り巻くように配されている。この連通孔37については、別体のナット部39で確実に係合される。ナット部39は連通孔37に連通する誘導孔が形成され、図示していないが、その孔は先端部に向かって縮径している。ナット部38の後端部にはネジ山が形成され、連通孔37の外壁部の立設片38の後端側のネジ山と螺合する。ナット部38を連通孔37の外壁部に装着して緊締すると、縮径している誘導孔によって連通孔37を取り巻く立設片38が先端方向から均等に倒される。これにより、連通孔37の内側のパッキン36を電線のシースに当接させて、防水効果を確実とする。
図4は本発明の電線接続装置の更に別の実施例の終端接続装置の構成を示す説明図であり、a図は上半分を切欠いた正面図であり、b図は右側面図である。図5は本発明の電線接続装置の更に別の実施例の終端接続装置の構成を示す説明図であり、a図は上半分を切欠いた正面図であり、b図は右側面図である。
本実施例の電線接続装置は図4及び図5共に終端接続装置であり、電線をリング端子に接続するものである。即ち、図4の終端接続装置40は、一端に接続用リング部44を備え他端に保持筒孔42を備えた接続導体41と、その接続導体41に装着される六角ナット状の外観を有するスライド部43とを備える。スライド部43には電線の芯線の先端部を誘導する挿通孔43bが形成されている。
保持筒孔42は、端縁から各々内部方向に均等に複数のスリット42aを各々備える。複数のスリット42aで先端部が分断された保持筒孔42は、その厚さが内側から端縁にかけて徐々に薄くなる複数のチャック部42bとなっている。接続導体41は銅を主成分とした金属製であり、厚さが内側から端縁にかけて徐々に薄いチャック部42bは、例えば内部方向への圧力が掛かった場合には、内側へ変形する可撓性を有し、本実施例では圧力が解除された場合には元の状態に戻らないものとなっている。
保持筒孔42の根本側とスライド部43の内側とにはネジ山が各々螺刻されており、接続導体41とスライド部43とを回動させて螺合による出入りが行われる。スライド部43は接続導体41に装着される側には前述のネジ山が螺刻されており、その反対側には、内形状が外方向に向かうに従って縮径する縮径部43aが装着されている。
接続導体41とスライド部43とが緊締された場合には、スライド部43の縮径部43aの縮径する内形状が保持筒孔42のチャック部42bの外壁に当接し、チャック部42bのその厚さが端縁から内側にかけて徐々に厚くなるために、接続導体41とスライド部43との緊締により、徐々に全チャック部42bが互いに寄り集まり、保持筒孔42が縮径されて内部の電線の芯線をしっかりと保持する。
一方、図5の終端接続装置50は、スライド部53が螺合によって移動するのではなく、スライド部53を保持筒孔52を覆うように摺動させることにより、全チャック部52bが互いに寄り集まって固定されるものであり、他の構成は図4と同様に、保持筒孔52には、複数のスリット52aと、その厚さが内部方向から端縁かけて徐々に薄くなるチャック部52bとを備え、スライド部53の内形状が外方向に向かうに従って縮径する縮径部53aが装着され、挿通孔53bから誘導した電線の芯線を保持筒孔52内に配置して、スライド部53を摺動して固定する。
図6は本発明の電線接続装置の更に別の実施例のオス型及びメス型コネクタ接続装置の構成を示す説明図であり、a図は上半分を切欠いたオス型コネクタ接続装置正面図であり、b図は上半分を切欠いたメス型コネクタ接続装置正面図である。即ち、図6のオス型及びメス型コネクタ接続装置は、先端部同士が螺合連結するオス連結部を備えたオス型コネクタ接続装置60aと、メス連結部を備えたメス型コネクタ接続装置60bとからなる。
オス型コネクタ接続装置60aは、一端にオス連結部64を備え他端に保持筒孔62を備えた接続導体61と、その接続導体61に装着される六角ナット状の外観を有するスライド部63とを備える。スライド部63には電線の芯線の先端部を誘導する挿通孔63bが形成されている。保持筒孔62には、複数のスリット62aと、その厚さが内部方向から端縁にかけて徐々に薄くなる複数のチャック部62bとを備える。
保持筒孔62の根本側とスライド部63の内側とにはネジ山が各々螺刻されており、接続導体61とスライド部63とを回動させて螺合による出入りが行われる。スライド部63は接続導体61に装着される側には前述のネジ山が螺刻されており、その反対側には、内形状が外方向に向かうに従って縮径する縮径部63aが形成されている。接続導体61とスライド部63との緊締により、徐々に全チャック部62bが互いに寄り集まり、内部の電線の芯線をしっかりと保持する。
メス型コネクタ接続装置60bも、一端にメス連結部68を備え他端に保持筒孔66を備えた接続導体65と、その接続導体65に装着される六角ナット状の外観を有するスライド部67とを備える。スライド部67には電線の芯線の先端部を誘導する挿通孔67bが形成されている。保持筒孔66には、複数のスリット66aと、その厚さが内部方向から端縁かけて徐々に薄くなる複数のチャック部66bとを備える。
保持筒孔66の根本側とスライド部67の内側とにはネジ山が各々螺刻されており、接続導体65とスライド部67とを回動させて螺合による出入りが行われる。スライド部67は接続導体65に装着される側には前述のネジ山が螺刻されており、その反対側には、内形状が外方向に向かうに従って縮径する縮径部67aが形成されている。接続導体65とスライド部67との緊締により、徐々に全チャック部66bが互いに寄り集まり、保持筒孔66が縮径されて内部の電線の芯線をしっかりと保持する。
オス型コネクタ接続装置60aとメス型コネクタ接続装置60bとの各々に電線を接続した後に、オス連結部64とメス連結部68との先端部同士を螺合連結する。
図7は本発明の電線接続装置の更に別の実施例の分岐接続装置の構成を示す説明図であり、a図は左側面図であり、b図は上半分を切欠いた正面図であり、1本の電線を固定した状態を示す。図8は図7の分岐接続装置を封止する防水カバーの構成を示す正面図である。即ち、図7の分岐接続装置70は、一つの電源から2つの電線へ電力を分配するための接続装置であり、この分岐接続装置70を図8の防水カバー80で封止する構成である。
本実施例の分岐接続装置70は、一端部からの電線の芯線による給電を他端部の2つの電線78の芯線78bに分配する接続導体71と、その接続導体71の両端の3つの保持筒孔72に装着される六角ナット状の外観を有するスライド部73とを備える。スライド部73には電線78の芯線78bの先端部を誘導する挿通孔73bが形成されている。
3つの保持筒孔72は、端縁から各々内部方向に均等に複数のスリット72aを各々備える。複数のスリット72aで先端部が分断された保持筒孔72は、その厚さが内側から端縁かけて徐々に薄くなる複数のチャック部72bとなっている。接続導体71は銅を主成分とした金属製であり、厚さが内側から端縁かけて徐々に薄いチャック部72bは、例えば内部方向への圧力が掛かった場合には、内側へ変形する可撓性を有する。
保持筒孔72の根本側とスライド部73の内側とにはネジ山が各々螺刻されており、接続導体71とスライド部73とを回動させて螺合による出入りが行われる。スライド部73は接続導体71に装着される側には前述のネジ山が螺刻されており、その反対側には、内形状が外方向に向かうに従って縮径する金属環73aが装着されている。接続導体71とスライド部73との緊締により、金属環73aによって徐々に全チャック部72bが互いに寄り集まり内部の電線78の芯線78bをしっかりと保持する。
分岐接続装置70は、3つの保持筒孔72の各々に電線78を固定した後に、図8の防水カバー80内に保持される。防水カバー80は硬質プラスチック製の上下に分割可能なカバー本体81内に配置される。上下カバーの固定には、3本の電線が誘導されるカバーキャップ83のカバー本体81への取付けで行われる。従って、3本の電線78の各々には分岐接続装置70への接続固定の際に、カバーキャップ部83の挿通孔84を通した状態で接続固定される。
上下カバー本体81同士の係合部には、閉塞状態時に水の侵入を防止するために、ゴム製パッキン(図示せず)が係合部の全周に亘って配設されており、カバーキャップ83が装着される挿通孔部分についても、電線78のシース層に当接する半筒状のゴム製パッキン(図示せず)が挿通孔に沿って配設されている。
10 、20 …直線接続装置、
40 、50 …終端接続装置、
60a…オス型コネクタ接続装置、
60b…メス型コネクタ接続装置、
70 …分岐接続装置、
11 、21 、41 、51 、61 、71 …接続導体、
12 、22 、42 、52 、62 、72 …保持筒孔、
12a、22a、42a、52a、62a、72a…スリット、
12b、22b、42b、52b、62b、72b…チャック部、
13 、23 、43 、53 、63 、73 …スライド部、
13a、23a、 73a…金属環、
43a、53a、63a …縮径部、
13b、23b、43b、53b、63b、73b…挿通孔、
65 …接続導体、
66 …保持筒孔、
66a …スリット、
66b …チャック部、
67 …スライド部、
67a …縮径部、

Claims (4)

  1. 電線の芯線端部を受け入れる保持筒孔を備えた接続導体と、
    前記接続導体の保持筒孔の外壁に沿って端縁から内部方向に装着され前記芯線端部を前記保持筒孔に誘導する挿通孔を備えたスライド部とを備え、
    前記スライド部は、外方向に向かうに従って縮径する内形状を有し、
    前記保持筒孔には、端縁から内部方向に複数のスリットが形成され、前記スライド部の保持筒孔内部方向への装着に伴って前記スライド部の内形状に沿って互いに寄り集まる分岐した複数のチャック部を備え、
    前記チャック部は、その厚さが内側から端縁にかけて徐々に薄くなっている金属製であり、可撓性を有することを特徴とする電線接続装置。
  2. 前記スライド部の接続導体への押圧を補助する金属環を更に備え
    前記金属環が前記スライド部の内側で摺動回動するものであることを特徴とする請求項1に記載の電線接続装置。
  3. 前記接続導体とスライド部との連結体の表出部を絶縁する絶縁手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電線接続装置。
  4. 前記接続導体とスライド部との連結体を防水する防水手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電線接続装置。
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