JP6918160B2 - 端子、及びコネクタ - Google Patents

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本明細書に開示された技術は、端子と電線との接続構造に関する。
従来より、電線の端末から露出する芯線に端子が接続された端子付き電線が知られている。このような端子として、例えば、電線の端末から露出する芯線に外側から圧着する圧着部を備えるものがある。
上記の端子を電線に圧着するには、例えば以下のようにする。まず、金属板材をプレス加工することにより所定の形状の端子を成形する。続いて、上下方向に相対移動可能な一対の金型のうち下側に位置する下型の載置部に、端子を載置する。続いて、電線の端末から露出された芯線を、端子の圧着部に重ねて載置する。その後、一対の金型の一方又は双方を互いに接近する方向に移動させ、上型の圧着部と、下型の載置部との間で圧着部を挟み付けることにより、圧着部を電線の芯線に圧着する。以上により、電線の端末に端子が接続される(特許文献1参照)。
特開2005−50736号公報
しかしながら上記の技術によれば、電線の芯線に端子の圧着部を圧着するための金型や治具等、比較的に大規模な設備が必要なので、設備投資が必要となり、製造コストが上昇するという問題がある。
本明細書に開示された技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、比較的に大規模な治具を用いることなく、端子と電線とを接続することが可能な技術を提供することを目的とする。
本明細書に開示された技術は、電線と接触する接触面を有すると共に、延び方向に沿って延びる変形可能な接続片を備えた端子本体と、前記延び方向に沿って前記端子本体に対して移動可能なスライド部と、を備えた端子であって、前記スライド部は、前記接続片の前記接触面側に前記電線が前記延び方向に沿って配された状態で、前記接続片を前記電線に押圧する加圧部を有する。
上記の構成によれば、スライド部を延び方向に沿って移動させることにより、接続片を電線に押圧することができる。これにより、接続片と電線とが電気的に接続されるので、比較的に大規模な治具を用いることなく、電線と端子とを電気的に接続することができる。
本明細書に開示された技術の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記スライド部の前記加圧部は、前記接触面と反対側から前記接続片に当接する当接部であることが好ましい。
上記の構成によれば、当接部を、接続片の接触面と反対側から当接させることにより、接続片を電線に押圧することができる。
前記スライド部は、前記当接部が前記接続片と当接する当接位置と、前記当接部が前記接続片と離間する離間位置との間を移動可能であることが好ましい。
上記の構成によれば、スライド部を端子本体に対して離間位置から当接位置に移動させるという簡易な操作により、電線と端子とを電気的に接続することができる。
前記スライド部は前記延び方向に延びる筒状に形成されており、前記スライド部の前記延び方向の後端部寄りの位置には、前記延び方向について前方に向かうに従って幅狭になると共に、前記電線と摺接することにより前記電線を前記スライド部の内部へと案内する誘い込み部を有することが好ましい。
上記の構成によれば、電線を誘い込み部に摺接させることにより、筒状をなすスライド部の内部に電線を容易に挿入することができる。
前記スライド部には外方に突出する治具当接部が設けられており、前記治具当接部が治具により前記延び方向について後方から押圧されることにより、前記スライド部が前記延び方向について前方にスライドするようになっていることが好ましい。
上記の構成によれば、治具を治具当接部に当接させてスライド部を延び方向について前方に押圧することにより、電線と端子とを電気的に接続させることができる。なお、上記の治具は、金型のように比較的に大掛かりな設備を要しないので、設備投資に基づく大幅なコスト増が生じないようになっている。
前記接続片は、前記接触面から突出する保持突部を有し、前記保持突部は、前記電線に当接することにより、前記電線を前記延び方向と交差する方向に屈曲した状態に保持することが好ましい。
上記の構成によれば、保持突部によって電線が延び方向と交差する方向に屈曲した状態に保持されるので、電線に対して引っ張り力が作用した場合でも、保持突部によって引っ張り力を受けることができる。これにより、端子と電線とが強固に保持されるようになっている。
前記接触面には、前記接続片が前記電線に加圧された状態で前記電線の表面に食い込むセレーションが形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、セレーションが電線の表面に食い込むことにより、電線と端子との保持力が向上する。また、電線の表面に形成された絶縁性の被膜をセレーションによって剥がすことができるので、端子と電線との電気抵抗値を小さくすることができる。
前記セレーションは、前記延び方向と直交する方向に延びる溝状に形成されると共に、前記延び方向に間隔を空けて並んで形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、電線の延び方向の複数箇所において、セレーションによって電線を保持することができるので、電線と端子との保持力を向上させることができる。また、電線の延び方向の複数箇所において、セレーションによって電線と端子とを電気的に接続することができるので、端子と電線との電気抵抗値を小さくすることができる。
前記接触面には、前記延び方向に沿って延びる電線ガイド凹部が形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、電線ガイド溝に電線を添わせることにより、電線を容易に接触面に配置することができる。
前記電線は、芯線と、前記芯線の外周を覆う絶縁被覆を有し、前記端子本体は、前記絶縁被覆を保持する保持面を有すると共に、前記延び方向に沿って延びる変形可能な保持片を備え、前記スライド部は前記保持片に向かって突出する保持片当接部を有し、前記保持片当接部が前記保持片に当接して前記保持片を前記絶縁被覆に押圧することが好ましい。
上記の構成によれば、電線の絶縁被覆を保持片によって保持することができるので、電線と端子との間の保持力を一層向上させることができる。
前記端子本体には、前記接続片に前記電線が配された状態において、前記電線の端縁が所定位置に配されていることを検知可能な端子窓部が開口されていることが好ましい。
上記の構成によれば、端子窓部から電線の端縁を検知することにより、電線と端子とが接続されたか否かを容易に確認することができる。
前記端子本体及び前記スライド部の一方には離間位置係止部が設けられ、他方には離間位置係止受け部が設けられ、前記離間位置係止部と前記離間位置係止受け部とが係止することにより、前記スライド部が前記離間位置に保持されるようになっており、前記端子本体及び前記スライド部の一方には当接位置係止部が設けられ、他方には当接位置係止受け部が設けられ、前記当接位置係止部と前記当接位置係止受け部とが係止することにより、前記スライド部が前記当接位置に保持されるようになっていることが好ましい。
上記の構成によれば、スライド部に対して、端子本体を、離間位置と、当接位置の双方に、それぞれ保持することができる。
本明細書に開示された技術に係るコネクタは、前記端子を収容するキャビティを有するコネクタハウジングと、前記キャビティ内に収容された前記端子の前記延び方向について前記コネクタハウジングの後端部に取り付けられるリアホルダと、を備えたコネクタであって、前記リアホルダのうち前記延び方向の後端部には、前記キャビティに連通する挿通孔が開口されている。
上記の構成によれば、リアホルダにより、端子をコネクタハウジング内に抜け止め状態で保持することができる。
本明細書に開示された技術の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記スライド部は、前記接触面と反対側から前記接続片に当接する当接部を有し、前記スライド部は、前記当接部が前記接続片と当接する当接位置と、前記当接部が前記接続片と離間する離間位置との間を移動可能であり、前記リアホルダは、前記延び方向に沿って移動可能であり、前記リアホルダの前記延び方向の前端部には、前記リアホルダが前記延び方向について後方から前方に移動する際に、前記スライド部に前記延び方向の後方から当接して前記スライド部を前記延び方向の前方に押圧することにより、前記スライド部を前記当接位置に移動させるスライド部押圧部を有することが好ましい。
上記の構成によれば、リアホルダを移動させることにより、リアホルダのスライド部押圧部によってスライド部を押圧することができる。これにより、リアホルダを移動させると同時に、電線と端子とを電気的に接続させることができる。
前記スライド部は、前記接触面と反対側から前記接続片に当接する当接部を有し、前記スライド部は、前記当接部が前記接続片と当接する当接位置と、前記当接部が前記接続片と離間する離間位置との間を移動可能であり、前記リアホルダは、前記コネクタハウジングの後端部寄りの位置に係止する仮係止位置と、前記仮係止位置よりも前記延び方向について前方の本係止位置と、の間を移動可能であり、前記リアホルダの前記延び方向の前端部は、前記スライド部が前記当接位置にない場合には、前記スライド部と当接するようになっていることが好ましい。
上記の構成によれば、スライド部が当接位置に移動していなことにより、端子と電線とが不完全に接続されている状態を、リアホルダがスライド部に当接することにより検知することができる。
前記端子本体には、前記接続片に前記電線が配された状態において、前記電線の端縁が所定位置に配されていることを検知可能な端子窓部が開口されており、前記コネクタハウジングには、前記端子の前記端子窓部と外部とを連通するコネクタ窓部が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、コネクタ窓部を介して端子窓部から電線の端縁が所定位置に配されているか否かを検知することができる。
本明細書に開示された技術によれば、比較的に大規模な治具を用いることなく、端子と電線とを接続することができる。
実施形態1に係るコネクタを示す斜視図 コネクタを示す断面図 スライド部が端子本体に仮係止した状態の雌端子を示す斜視図 スライド部が端子本体に仮係止した状態の雌端子を示す側面図 スライド部が端子本体に仮係止した状態の雌端子を示す平面図 スライド部が端子本体に本係止した状態の雌端子を示す斜視図 スライド部が端子本体に本係止した状態の雌端子を示す側面図 端子本体を示す斜視図 端子本体を示す側面図 セレーションを示す一部拡大断面図 セレーションのバリエーションを示す一部拡大断面図 セレーションのバリエーションを示す一部拡大断面図 端子本体を示す背面図 スライド部を示す斜視図 スライド部を示す上面図 スライド部を示す側面図 スライド部を示す正面図 当接部の突出高さが変更されたスライド部を示す正面図 コネクタハウジングを示す斜視図 コネクタハウジングに雌端子が取り付けられた状態を示す斜視図 コネクタハウジングに雌端子が取り付けられた状態を示す断面図 コネクタハウジングにリアホルダが仮係止位置に取り付けられた状態を示す斜視図 コネクタハウジングにリアホルダが仮係止位置に取り付けられた状態を示す断面図 電線が挿通された状態を示す斜視図 電線が挿通された状態を示す断面図 スライド部が当接位置に移動していない状態において、リアホルダがスライド部に当接した状態を示す断面図 実施形態2に係る雌端子を示す断面図 雌端子を示す背面図
<実施形態1>
本明細書に開示された技術の実施形態1を図1から図26を参照しつつ説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、電線11の端末に接続された雌端子12(端子の一例)を収容する。以下の説明においては、Z方向を上方とし、Y方向を前方とし、X方向を左方として説明する。複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
(電線11)
図2に示すように、電線11は芯線13の外周面を絶縁性の合成樹脂からなる絶縁被覆14で包囲してなる。絶縁被覆14の端末部分は皮剥ぎされて、芯線13が露出している。本実施形態に係る芯線13は、1本の金属線からなる、いわゆる単芯線である。なお、芯線13は、複数の金属細線を撚り合わせてなる撚線であってもよい。芯線13を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態に係る芯線13は銅、又は銅合金からなる。
(端子本体15)
図2〜図4に示すように、雌端子12は、金属製の端子本体15と、端子本体15に対して相対的にスライド移動可能なスライド部16と、を備える。端子本体15はプレス加工、切削加工、鋳造等、公知の手法により所定の形状に形成される。端子本体15を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態に係る端子本体15は、銅、又は銅合金からなる。端子本体15の表面にはめっき層が形成されていてもよい。めっき層を構成する金属は、スズ、ニッケル、銀等必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態に係る端子本体15には、スズめっきが施されている。
図8及び図9に示すように、端子本体15は、相手側の雄端子(図示せず)が挿入される接続筒部17と、接続筒部17から後方に延出された上側接続片18A及び下側接続片18Bと、を備える。接続筒部17は前後方向に延びる角筒状をなしている。接続筒部17の前端は相手側の雄端子が挿入可能に開口されている。
図2に示すように、接続筒部17の内部には、接続筒部17の後部から前方に延びると共に弾性変形可能な弾性接触片19が配されている。接続筒部17内に挿入された雄端子は、弾性接触片19と接触するようになっている。
接続筒部17の後方には角筒状をなす基部20が設けられている。基部20の上壁の後端部には上側接続片18A(接続片の一例)が後方に延びて設けられており、基部20の下壁の後端部には下側接続片18B(接続片の一例)が後方に延びて設けられている。上側接続片18Aと下側接続片18Bは前後方向(延び方向の一例)に延びた細長い形状をなしている。上側接続片18Aと下側接続片18Bの前後方向の長さ寸法は略同じに形成されている。
上側接続片18Aは、基部20の後端部を支点にして、上下方向に弾性変形可能に形成されている。上側接続片18Aの下面は、芯線13と接触する接触面21Aとされる。上側接続片18Aの接触面21Aには、左右方向に延びると共に溝状をなすセレーション22Aが、前後方向に並んで形成されている。上側接続片18Aの接触面21Aには、後端部からやや前方の位置に、下方に突出する上側保持突部23Aが設けられている。上側保持突部23Aの下面にもセレーション22Aが形成されていてもよい。
下側接続片18Bは、基部20の後端部を支点として、上下方向に弾性変形可能に形成されている。下側接続片18Bの上面は、芯線13と接触する接触面21Bとされる。下側接続片18Bの接触面21Bには、下方に陥没する電線ガイド凹部48が、延び方向(前後方向)に延びて形成されている。下側接続片18Bの接触面21Bの後端部には、上方に突出する下側保持突部23Bが設けられている。下側保持突部23Bの上面には、左右方向に延びると共に溝状をなすセレーション22Bが前後方向に間隔を空けて並んで形成されている。下側保持突部23Bと、上側保持突部23Aとは、前後方向についてずれた位置に設けられている。下側接続片18Bの接触面21Bのうち下側保持突部23Bが設けられてない部分にも、セレーション22Bが形成されていてもよい。
上側接続片18Aに設けられたセレーション22A、及び下側接続片18Bに設けられたセレーション22Bは、芯線13の表面に形成された酸化被膜に食い込んで酸化被膜を剥がすことにより、芯線13の金属表面を露出させるようになっている。この金属表面と、上側接続片18Aの接触面21A及び下側接続片18Bの接触面21Aとが接触することにより、芯線13と端子本体15とが電気的に接続される。
図10から図12に示すように、セレーション22A、及びセレーション22Bの形状は、必要に応じて適宜に選択することができる。本実施形態においては、図10に示すように、セレーション22A、22Bは、断面形状がV字状をなす、いわゆるV字溝形状となっている。
また、図11に示すように、セレーション22A、22Bは、前後方向について緩やかに波打つ曲面状に形成されてもよい。
また、図12に示すように、溝状をなすセレーション22A、22Bのうち、後壁が切り立って形成されると共に、前壁が後方に向かうに従って拡開する傾斜面を有する構成としてもよい。この場合には、セレーション22A,22Bの後壁が芯線13の表面に食い込むことにより、電線11と雌端子12との保持力を向上させることができる。
セレーション22A、22Bの形状は、上記のほかに、任意の形状とすることができる。例えば、いわゆるU字溝としてもよいし、溝状をなすセレーション22A、22Bの底壁と両側壁とが直交する形状としてもよい。
端子本体15には、接続筒部17の後方であって、且つ、基部20の前方の位置に、上方に開口した端子窓部24が設けられている。端子窓部24からは、芯線13が上側接続片18Aと下側接続片18Bとの間の空間内に配された状態で、芯線13の前端部が外部から検知可能になっている。外部から検知可能とは、外部から作業員によって視認による確認が可能であることを含むと共に、外部からカメラ(図示せず)によって検知可能であることも含み、また、外部からプローブ(図示せず)を挿入して電気的に芯線13の前端部を検知することも含む。
(スライド部16)
図14から図18に示すように、スライド部16は、前後方向(延び方向の一例)に延びる角筒状をなしている。スライド部16は、切削加工、鋳造、プレス加工等、必要に応じて公知の手法により形成される。スライド部16を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態に係るスライド部16は、銅、又は銅合金からなる。スライド部16の表面にはめっき層が形成されていてもよい。めっき層を構成する金属は、スズ、ニッケル、銀等必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態に係るスライド部16には、スズめっきが施されている。
スライド部16の断面形状は、端子本体15のうち、上側接続片18Aと下側接続片18Bが設けられた領域の断面形状と同じか、やや大きく形成されている。これにより、スライド部16は、端子本体15のうち、上側接続片18Aと下側接続片18Bとが設けられた領域に外嵌可能になっている。
スライド部16の上壁の下面には、下方に突出する上側当接部25A(加圧部、当接部の一例)が設けられている。スライド部16の下壁の上面には、上方に突出する下側当接部25B(加圧部、当接部の一例)が設けられている。
スライド部16の側壁には、前後方向の前端部寄りの位置に、仮係止受け部26(離間位置係止受け部の一例)が開口されている。また、スライド部16の側壁には、仮係止受け部26よりも後方の位置に、本係止受け部27(当接位置係止受け部の一例)が開口されている。仮係止受け部26と、本係止受け部27は、端子本体15の側壁に設けられた係止突起28(離間位置係止部、及び当接位置係止部の一例)と弾性的に係止可能になっている。
端子本体15の係止突起28とスライド部16の仮係止受け部26とが係止した状態は、端子本体15に対してスライド部16が仮係止位置に保持された状態となっている。この状態においては、スライド部16の上側当接部25A及び下側当接部25Bは、端子本体15の上側接続片18A及び下側接続片18Bの後端縁から後方に離間した、離間位置に配されている。また、この状態においては、上側接続片18Aと下側接続片18Bとの間の間隔は、芯線13の直径よりも大きく設定されている。
端子本体15の係止突起28とスライド部16の本係止受け部27とが係止した状態は、端子本体15に対してスライド部16が本係止位置に係止された状態となっている。この状態においては、スライド部16の上側当接部25Aは、端子本体15の上側接続片18Aの接触面21Aと反対側(上側)から上側接続片18Aに当接している。また、スライド部16の下側当接部25Bは、端子本体の下側接続片18Bの接触面21Bと反対側(下側)から下側接続片18Bに当接している。このように、スライド部16が端子本体15に対して本係止された位置が、上側当接部25Aが上側接続片18Aに当接すると共に、下側当接部25Bが下側接続片18Bに当接する、当接位置とされる。
上記のように、スライド部16は、端子本体15のうち上側接続片18Aと下側接続片18Bとが設けられた領域に外嵌された状態で、上記した仮係止位置と、本係止位置との間をスライド移動可能になっている。本実施形態においては、端子本体15に設けられた係止突起28は、離間位置係止部と、当接位置係止部とを兼ねている。
上記したように、スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持された状態においては、上側当接部25Aは、上側接続片18Aの上面に対して上方から当接しており、下側当接部25Bは、下側接続片18Bの下面に対して下方から当接している。
スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持された状態では、上側当接部25Aが上方から上側接続片18Aを押圧することによって上側接続片18Aが下方に弾性変形するようになっている。また、下側当接部25Bが下方から下側接続片18Bを押圧することによって下側接続片18Bが上方に弾性変形するようになっている。これにより、上側接続片18Aと下側接続片18Bとの間の空間に、芯線13を前後方向(延び方向)に延びた状態で配し、且つ、スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持した状態では、芯線13は、弾性変形した上側接続片18Aと下側接続片18Bによって上下方向から挟持されるようになっている。すなわち、上側接続片18Aは上側当接部25Aに下方に押圧されることにより芯線13に上方から接触し、下側接続片18Bは下側当接部25Bに上方に押圧されることにより芯線13に下方から接触するようになっている。
なお、図17及び図18に示すように、上側当接部25Aの高さ寸法、及び下側当接部25Bの高さ寸法を適宜変更することにより、同一形状の端子本体15を用いた場合であっても、芯線13の直径が異なる電線11を雌端子12と接続することができる。例えば、図18には、上側当接部25Aの高さ寸法、及び下側当接部25Bの高さ寸法が、図17に記載されたものよりも低い場合が示される。この場合には、同一形状の端子本体15を用いて、芯線13の直径が、図17に記載されたものよりも大きな電線11を雌端子12と接続することができる。
スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持された状態では、上側接続片18Aの上側保持突部23Aが芯線13を上方から押圧し、下側接続片18Bの下側保持突部23Bが芯線13を下方から押圧する。このように、芯線13は、上側保持突部23Aによって上方から押圧されると共に、上側保持突部23Aと前後方向にずれた位置に配された下側保持突部23Bによって下方から押圧されることにより、上下方向(延び方向と交差する方向の一例)について屈曲した状態に保持される。また、上側保持突部23Aと、下側保持突部23Bとによっても、芯線13と雌端子12とが電気的に接続されるようになっている。
スライド部16の前端部には、上壁から上方に突出する治具当接部46が設けられている。治具当接部46に後方から治具45が当接して、この治具45によってスライド部16が前方に押されることにより、スライド部16が前方に移動可能になっている(図26参照)。治具45は細長い板状又は棒状をなしている。治具45は、金属、合成樹脂等、公知の材料からなる。なお、上記の治具45は、金型や、この金型を稼働させるための設備に比べて、比較的に小規模なものとなっている。このため、治具45に起因するコストの増大が抑制されるようになっている。
スライド部16の後端部寄りの位置には、左右両側壁に、スライド部16の内方に突出する一対の誘い込み部47が設けられている。誘い込み部47は、後方から前方に向かうに従って幅狭に形成されている。誘い込み部47の内面に芯線13が摺接することにより、芯線13はスライド部16の内部へと案内される。
(コネクタ10)
図1に示すように、コネクタ10は、雌端子12を収容する複数のキャビティ29を有するコネクタハウジング30と、コネクタハウジング30の後端部に組み付けられるリアホルダ31と、を備える。
(コネクタハウジング30)
図19に示すように、コネクタハウジング30は、上下方向に扁平であって左右方向に延びた略直方体形状をなしている。コネクタハウジング30は絶縁性の合成樹脂を射出成型することにより形成される。コネクタハウジング30には、雌端子12を収容する前後方向に延びた複数のキャビティ29が、左右方向に間隔を空けて並列されると共に、上下に2段に重ねられている。上段に形成された各キャビティ29と、下段に形成された各キャビティ29とは、上下にずれた位置に配されている。なお、キャビティ29の個数は任意であり、また、上下に重ねられる場合の段数も任意である。
キャビティ29の前端は前方に開口しており、雄端子が挿入可能になっている。キャビティ29の後端は後方に開口しており、雌端子12を後方から収容可能になっている。
図2に示すように、雌端子12がキャビティ29内に収容された状態で、雌端子12の端子窓部24に対応する位置に、キャビティ29を構成する壁を貫通するコネクタ窓部33が形成されている。このコネクタ窓部33によって、端子窓部24が外部と連通するようになっている。コネクタ窓部33からは、雌端子12の端子窓部24が外部から検知可能になっている。これにより、コネクタ窓部33、及び端子窓部24を通して、芯線13の前端部が外部から検知可能になっている。
コネクタハウジング30は、上段に形成されたキャビティ29と、下段に形成されたキャビティ29との間を仕切る隔壁34を有する。隔壁34は、キャビティ29の後端部から後方に延出されている。隔壁34の上面及び下面には、それぞれ、前後方向に延びると共に上下に突出した仕切り壁35が設けられている。この仕切り壁35によって、各キャビティ29に収容された雌端子12が左右方向に隣り合う雌端子12と電気的に絶縁されるようになっている。
コネクタハウジング30の左右両側壁の後端部寄りの位置には、外方に突出する仮係止ロック部36が設けられており、この仮係止ロック部36よりも前方の位置には、本係止ロック部37が外方に突出して設けられている。
(リアホルダ31)
リアホルダ31は、前方に開口する箱状をなしている。リアホルダ31は、絶縁性の合成樹脂を射出成型することにより形成される。リアホルダ31は、コネクタハウジング30の後半部分に外嵌されるようになっている。リアホルダ31の左右両側壁の前端部寄りの位置には、コネクタハウジング30の仮係止ロック部36、及び本係止ロック部37に弾性的に係止可能なロック受け部38が設けられている。ロック受け部38は、概ね門形状をなしている。
コネクタハウジング30の仮係止ロック部36と、リアホルダ31のロック受け部38とが係止することにより、リアホルダ31はコネクタハウジング30に対して仮係止位置に保持される。また、コネクタハウジング30の本係止ロック部37と、リアホルダ31のロック受け部38とが係止することにより、リアホルダ31はコネクタハウジング30に対して本係止位置に保持される。
リアホルダ31には、電線11が挿通される複数の挿通孔39が、左右方向に並列すると共に、上下に2段に並んで設けられている。挿通孔39は、コネクタハウジング30のキャビティ29に対応する位置に設けられている。
挿通孔39の内径寸法は、電線11の絶縁被覆14の外径寸法と同じか、やや大きく設定されている。
リアホルダ31には、コネクタハウジング30が嵌入されるフード部41が、前方に開口している。フード部41の後端部には、上下方向の中央付近に、フード部41内に前方に突出すると共に、上下に間隔を空けて並ぶ一対の突出壁42A,42Bが設けられている。この一対の突出壁42A,42Bの上下方向の間隔は、コネクタハウジング30の隔壁34の上下方向の厚さ寸法を同じか、やや大きく設定されている。
リアホルダ31がコネクタハウジング30に対して仮係止位置に保持された状態では、リアホルダ31の一対の突出壁42A,42Bは、コネクタハウジング30の隔壁34の後端縁よりも後方に位置している。リアホルダ31がコネクタハウジング30に対して本係止位置に保持された状態では、リアホルダ31の一対の突出壁42A,42Bの間に、コネクタハウジング30の隔壁34が嵌り込むようになっている。これにより、リアホルダ31がコネクタハウジング30に対して上下方向に位置ずれすることが抑制されるようになっている。
フード部41の内壁は、前端縁からやや後方の領域が、他の領域に比べて薄く形成されている。これにより、フード部41の内壁には、前端部寄りの位置と後部との間に、段差が形成されている。この段差は、リアホルダ31がコネクタハウジング30に対して仮係止位置から本係止位置に移動する際に、スライド部16の後端部44に後方から当接するスライド部押圧部43とされる。このスライド部押圧部43が、スライド部16の後端部44に後方から当接してスライド部16を前方に押圧することにより、スライド部16が本係止位置に移動するようになっている。
(コネクタ10の組み立て工程の第1例)
続いて、本実施形態に係るコネクタ10の組み立て工程の第1例について説明する。コネクタ10の組み立て工程は以下の記述に限定されない。
公知の手法により、端子本体15と、スライド部16とを形成する。端子本体15に対して、後方からスライド部16を組み付ける。端子本体15の係止突起28に後方からスライド部16の前端縁が当接し、スライド部16の側壁が拡開変形する。更にスライド部16を前方に押し込むと、スライド部16の側壁が復帰変形し、端子本体15の係止突起28に、スライド部16の仮係止受け部26が係止する。これにより、端子本体15に対してスライド部16が仮係止位置に保持される。これにより雌端子12が得られる(図3参照)。
合成樹脂を射出成型することにより、コネクタハウジング30とリアホルダ31とを形成する(図19参照)。コネクタハウジング30のキャビティ29内に、後方から雌端子12を挿入する(図20及び図21参照)。
図22及び図23に示すように、コネクタハウジング30の後端部に、後方からリアホルダ31を組み付ける。すると、コネクタハウジング30の仮係止ロック部36に、リアホルダ31の前端部が後方から当接し、リアホルダ31の前端部が拡開変形する。更にリアホルダ31を前方に押し込むと、リアホルダ31の前端部が復帰変形し、コネクタハウジング30の仮係止ロック部36に、リアホルダ31のロック受け部38が弾性的に係止する。これにより、リアホルダ31が、コネクタハウジング30に対して仮係止位置に保持される。この状態では、リアホルダ31のスライド部押圧部43は、スライド部16の後端縁から後方に離間した位置に配されている。
電線11の端部において絶縁被覆14を皮剥ぎすることにより、所定の長さ寸法の芯線13を露出させる。リアホルダ31の後端部に設けられた挿通孔39内に、芯線13の前端部を後方から挿入する。
電線11を更に前方に押し込むと、芯線13の前端部はリアホルダ31の挿通孔39から前方に突出し、スライド部16の後端部44からスライド部16の内部へと導入される。芯線13はスライド部16の誘い込み部47と当接することにより、スライド部16へと案内される。更に電線11を前方に押し込むと、芯線13の前端部は端子本体15の内部へと進入して上側接続片18Aと下側接続片18Bとの間の空間内に至る。
更に電線11を前方に押し込むと、芯線13の前端部は端子本体15の端子窓部24の下方の位置へと到達する(図25参照)。すると、コネクタ窓部33から視認可能な端子窓部24内において、芯線13の前端部を、目視、プローブ等により検知することができる。この状態で、リアホルダ31の挿通孔39内には電線11の絶縁被覆14が位置している。
端子本体15に対してスライド部16が仮係止位置に保持された状態であって、且つ、リアホルダ31が、コネクタハウジング30に対して仮係止位置に保持された状態では、上側接続片18Aと下側接続片18Bとの間隔は、芯線13の外径寸法よりも大きく設定されているので、芯線13をコネクタ10内に挿入する際に、芯線13は上側接続片18A及び下側接続片18Bから大きな摩擦力を受けないようになっている。このため、電線11をコネクタ10に挿入する際の挿入力を低減させることができる。
次に、リアホルダ31を前方に押圧すると、リアホルダ31の前端部がコネクタハウジング30の本係止ロック部37に乗り上げて拡開変形する。更にリアホルダ31を前方に押圧すると、リアホルダ31のスライド部押圧部43がスライド部16の後端部44に後方から当接する。更にリアホルダ31を前方に押圧すると、スライド部押圧部43によってスライド部16は端子本体15に対して相対的に前方に移動する。このとき、端子本体15の係止突起28と、スライド部16の仮係止受け部26との係止が外れ、スライド部16の側壁が係止突起28に乗り上げて拡開変形する。
更にリアホルダ31を前方に押圧すると、スライド部16の側壁が復帰変形して端子本体15の係止突起28と、スライド部16の本係止受け部27とが弾性的に係止する。これによりスライド部16が端子本体15に対して本係止位置に保持される。このとき、コネクタハウジング30の本係止ロック部37と、リアホルダ31のロック受け部38とが係止する。これにより、リアホルダ31がコネクタハウジング30に対して本係止位置に保持される(図1及び図2参照)。
スライド部16が端子本体15に対して本係止位置に保持された状態で、スライド部16の上側当接部25Aが、端子本体15の上側接続片18Aに上方から当接して下方へと押圧する。また、スライド部16の下側当接部25Bが、端子本体15の下側接続片18Bに下方から当接して上方へと押圧する。これにより、芯線13が、上側接続片18Aと下側接続片18Bに上下から挟持される。
上側接続片18Aの下面に形成されたセレーション22Aと、下側接続片18Bの上面に形成されたセレーション22Bとが、芯線13の表面に形成された酸化被膜に食い込み、更にこの酸化被膜を剥がすことにより、芯線13を構成する金属表面が露出する。この金属表面と、上側接続片18A及び下側接続片18Bが接触することにより、電線11と雌端子12とが電気的に接続される。
芯線13が上側接続片18Aと下側接続片18Bに上下から挟持された状態においては、芯線13は、上側接続片18Aの上側保持突部23Aと、下側接続片18Bの下側保持突部23Bとに挟まれることにより、前後方向に延びた状態で、且つ、上下方向に屈曲した状態で保持される。これにより、芯線13を強固に保持することができるので、電線11に引っ張り力が作用した場合に、電線11と雌端子12との保持力を高めることができる。
(コネクタ10の組み立て工程の第2例)
続いて、本実施形態に係るコネクタ10の組み立て工程の第2例について説明する。本製造工程においては、図26に示すように、治具45を後方から治具当接部46に当接させて、スライド部16を前方にスライド移動させた後に、リアホルダ31を前方に移動させるようになっている。
スライド部16を本係止位置にまで移動させる過程で、図26に示すように、スライド部16が、仮係止位置と本係止位置との間に停止する場合がある。この状態では、芯線13と、上側接続片18A及び下側接続片18Bとの電気的な接続状態は、十分ではない。芯線13に対する上側接続片18A及び下側接続片18Bの接圧が十分ではないからである。この状態で、リアホルダ31を仮係止位置から本係止位置へと移動させようとすると、リアホルダ31のスライド部押圧部43はスライド部16の後端部に当接することにより、リアホルダ31が本係止位置に移動できない状態になる。これにより、スライド部16が本係止位置にまで移動したか否かを判定することができる。
上記以外の組み立て工程については、第1例と略同様なので、重複する説明を省略する。
(実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態に係る雌端子12は、電線11の芯線13と接触する接触面21A、21Bを有すると共に、延び方向に沿って延びる変形可能な上側接続片18A、及び下側接続片18Bを備えた端子本体15と、延び方向に沿って移動可能なスライド部16と、を備えた雌端子12であって、スライド部16は、上側接続片18A、及び下側接続片18Bの接触面21A、21B側に芯線13が延び方向に沿って配された状態で、上側接続片18A、及び下側接続片18Bを芯線13に押圧する上側当接部25A、及び下側当接部25Bを有する。
上記の構成によれば、スライド部16を延び方向に沿って移動させることにより、上側接続片18A、及び下側接続片18Bを芯線13に押圧することができる。これにより、上側接続片18A、及び下側接続片18Bと芯線13とが電気的に接続されるので、金型のような比較的に大規模な治具を用いることなく、電線11と雌端子12とを電気的に接続することができる。
また、本実施形態によれば、スライド部16の上側当接部25A、及び下側当接部25Bは、接触面21A,21Bと反対側から上側接続片18A、及び下側接続片18Bに当接する。
上記の構成によれば、上側当接部25A、及び下側当接部25Bを、上側接続片18A、及び下側接続片18Bの接触面21A,21Bと反対側から当接させることにより、上側接続片18A、及び下側接続片18Bを電線11の芯線13に押圧することができる。これにより、電線11と雌端子12とを電気的に接続することができる。
本実施形態によれば、スライド部16は、上側当接部25A、及び下側当接部25Bが、それぞれ、上側接続片18A、及び下側接続片18Bと当接する当接位置と、上側当接部25A、及び下側当接部25Bが、それぞれ、上側接続片18A、及び下側接続片18Bと離間する離間位置との間を移動可能である。
上記の構成によれば、スライド部16を端子本体15に対して離間位置から当接位置に移動させるという簡易な操作により、電線11と雌端子12とを電気的に接続することができる。
本実施形態によれば、スライド部16は延び方向に延びる筒状に形成されており、スライド部16の延び方向の後端部寄りの位置には、延び方向について前方に向かうに従って幅狭になると共に、電線11の芯線13と摺接することにより電線11をスライド部16の内部へと案内する誘い込み部47を有する。
上記の構成によれば、芯線13を誘い込み部47に摺接させることにより、筒状をなすスライド部16の内部に芯線13を容易に挿入することができる。
本実施形態によれば、スライド部16には外方に突出する治具当接部46が設けられており、治具当接部46が治具45により延び方向について後方から押圧されることにより、スライド部16が延び方向について前方にスライドするようになっている。
上記の構成によれば、治具45を治具当接部46に当接させてスライド部16を延び方向について前方に押圧することにより、電線11と雌端子12とを電気的に接続させることができる。
本実施形態によれば、上側接続片18Aは接触面21Aから突出する上側保持突部23Aを有し、下側接続片18Bは接触面21Bから突出する下側保持突部23Bを有する。上側保持突部23A及び下側保持突部23Bは、電線11の芯線13に当接することにより、芯線13を延び方向と交差する方向に屈曲した状態に保持する。
上記の構成によれば、上側保持突部23A及び下側保持突部23Bによって芯線13が延び方向と交差する方向に屈曲した状態に保持されるので、電線11に対して引っ張り力が作用した場合でも、上側保持突部23A及び下側保持突部23Bによって引っ張り力を受けることができる。これにより、電線11と雌端子12とが強固に保持されるようになっている。
各接触面21A,21Bには、上側接続片18A及び下側接続片18Bが芯線13に加圧された状態で芯線13の表面に食い込むセレーション22A,22Bが形成されている。
上記の構成によれば、セレーション22A,22Bが芯線13の表面に食い込むことにより、芯線13と雌端子12との保持力が向上する。また、芯線13の表面に形成された絶縁性の被膜をセレーション22A,22Bによって剥がすことができるので、芯線13と雌端子12との間の電気抵抗値を小さくすることができる。
セレーション22A,22Bは、延び方向と直交する方向に延びる溝状に形成されると共に、延び方向に間隔を空けて並んで形成されている。
上記の構成によれば、電線11の延び方向の複数箇所において、セレーション22A,22Bによって芯線13を保持することができるので、芯線13と雌端子12との保持力を向上させることができる。また、電線11の延び方向の複数箇所において、セレーション22A,22Bによって芯線13と雌端子12とを電気的に接続することができるので、芯線13と雌端子12との間の電気抵抗値を小さくすることができる。
本実施形態によれば、接触面21Bには、延び方向に沿って延びる電線ガイド凹部48が形成されている。
上記の構成によれば、電線ガイド凹部48に芯線13を添わせることにより、芯線13を容易に接触面21Bに配置することができる。
本実施形態によれば、端子本体15には、上側接続片18A及び下側接続片18Bに芯線13が配された状態において、芯線13の端縁が所定位置に配されていることを検知可能な端子窓部24が開口されている。
上記の構成によれば、端子窓部24から芯線13の端縁を検知することにより、芯線13が所定の位置に配され、芯線13と雌端子12とが接続されたか否かを容易に確認することができる。
本実施形態によれば、端子本体15には係止突起28が設けられ、スライド部16には、仮係止受け部26と本係止受け部27とが設けられている。係止突起28と仮係止受け部26とが係止することにより、スライド部16が仮係止位置に保持されるようになっており、係止突起28と本係止受け部とが係止することにより、スライド部16が本係止位置に保持されるようになっている。
これにより、スライド部16を端子本体15に対して、仮係止位置と、本係止位置とにそれぞれ保持することができる。
本実施形態に係るコネクタ10は、雌端子12を収容するキャビティ29を有するコネクタハウジング30と、コネクタハウジング30の後端部に取り付けられるリアホルダ31と、を備えたコネクタ10であって、リアホルダ31の後端部には、キャビティ29に連通する挿通孔39が開口されている。
上記の構成によれば、リアホルダ31により、雌端子12をコネクタハウジング30内に抜け止め状態で保持することができる。
本実施形態によれば、スライド部16は、接触面21Aと反対側から上側接続片18Aに当接する上側当接部25Aと、接触面21Bと反対側から下側接続片18Bに当接する下側当接部25Bと、を有する。スライド部16は、上側当接部25A及び下側当接部25Bがそれぞれ上側接続片18A及び下側接続片18Bと当接する当接位置と、上側当接部25A及び下側当接部25Bがそれぞれ上側接続片18A及び下側接続片18Bと離間する離間位置との間を移動可能となっている。リアホルダ31は、延び方向に沿って移動可能であり、リアホルダ31の延び方向の前端部には、リアホルダ31が延び方向について後方から前方に移動する際に、スライド部16に延び方向の後方から当接してスライド部16を延び方向の前方に押圧することにより、スライド部16を当接位置に移動させるスライド部押圧部43を有する。
上記の構成によれば、リアホルダを移動させることにより、リアホルダのスライド部押圧部によってスライド部を押圧することができる。これにより、リアホルダを移動させると同時に、電線と端子とを電気的に接続させることができる。
本実施形態によれば、リアホルダ31は、前後方向に沿って移動可能であって、リアホルダ31の前端部には、リアホルダ31が後方から前方に移動する際に、スライド部16に後方から当接してスライド部16を前方に押圧することにより、スライド部16を本係止位置に移動させるスライド部押圧部43を有する。
上記の構成によれば、リアホルダ31を後方から前方に移動させることにより、リアホルダ31のスライド部押圧部43によってスライド部16が押圧される。これによりスライド部16を本係止位置まで移動させることができる。すると、スライド部16の上側当接部25A及び下側当接部25Bがそれぞれ、上側接続片18A及び下側接続片18Bに当接して、上側接続片18A及び下側接続片18Bを芯線13に向かって押圧し、上側接続片18A及び下側接続片18Bを芯線13が変形して芯線13と接触するので、電線11と雌端子12とが電気的に接続される。本構成によれば、リアホルダ31を延び方向について後方から前方へと移動させるという1つの動作により、電線11と雌端子12とを電気的に接続することができる。
また、本実施形態によれば、リアホルダ31の延び方向の前端部は、スライド部16が当接位置にない場合には、スライド部16と当接するようになっている。
上記の構成によれば、スライド部16が当接位置に移動していないことにより、芯線13と雌端子12とが不完全に接続されている状態を、リアホルダ31の前端部がスライド部16に当接することにより検知することができる。
本実施形態によれば、端子本体15には、上側接続片18A及び下側接続片18Bに芯線13が配された状態において、芯線13の端縁を外部から視認可能な端子窓部24が形成されている。
上記の構成によれば、雌端子12に配された芯線13の端縁を端子窓部24から確認することができるので、芯線13が上側接続片18A及び下側接続片18Bに対して所定の位置に配されていることを容易に検査することができる。
更に本実施形態によれば、コネクタハウジング30には、雌端子12の端子窓部24を外部から視認可能なコネクタ窓部33が設けられている。
上記の構成によれば、雌端子12に配された芯線13の端縁をコネクタ窓部33から確認することができるので、芯線13が接続片18に対して所定の位置に配されていることを容易に検査することができる。
<実施形態2>
次に、本明細書に開示された技術の実施形態2を、図27〜図28を参照しつつ説明する。本実施形態に係る雌端子52は、端子本体55と、スライド部56と、を有する。端子本体55は、接続筒部57の左右両側壁の後端部から、後方に延出した一対の接続片58A,58Bを有する。
接続筒部57の上壁の後端縁からは、後方に延びる上側保持片70Aが形成されている。上側保持片70Aは上下方向に弾性変形可能である。上側保持片70Aの後端縁は、接続片58A,58Bの後端縁よりも後方に延びている。接続筒部57の下壁の後端縁からは、後方に延びる下側保持片70Bが形成されている。下側保持片70Bは上下方向に弾性変形可能である。下側保持片70Bの後端縁は、接続片58A,58Bの後端縁よりも後方に延びている。また、上側保持片70Aの後端縁は、下側保持片70Bの後端縁よりも後方に延びている。
上側保持片70Aの後端部の下面は、上側保持面71Aとされる。上側保持面71Aは弧状に形成されている。また、下側保持片70Bの後端部の上面は、下側保持面71Bとされる。下側保持面71Bは弧状に形成されている。
電線11の絶縁被覆14の前端部は、芯線13が一対の接続片58A,58Bに対応する位置に配された状態で、上側保持片70Aの上側保持面71A及び下側保持片70Bの下側保持面71Bの間に位置するように皮剥ぎされている。
スライド部56には、スライド部56が本係止位置に移動した状態で、上側保持片70Aを上側保持面71Aと反対側から(上方から)当接して、上側保持片70Aを下方に押圧する上側保持片当接部72Aが設けられている。また、スライド部16には、スライド部16が本係止位置に移動した状態で、下側保持片70Bを下側保持面71Bと反対側から(下方方から)当接して、下側保持片70Bを上方に押圧する下側保持片当接部72Bが設けられている。
スライド部16が端子本体55に対して本係止位置で保持された状態では、上側保持片当接部72Aが上方から上側保持片70Aを押圧することによって上側保持片70Aは下方に弾性変形するようになっている。また、下側保持片当接部72Bが下方から下側保持片70Bを押圧することによって下側保持片70Bは上方に弾性変形するようになっている。これにより、上側保持片70Aと下側保持片70Bとの間の空間に、絶縁被覆14を配し、且つ、スライド部16が端子本体55に対して本係止位置で保持されると、絶縁被覆14は、弾性変形した上側保持片70Aと下側保持片70Bによって上下方向から挟持されるようになっている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、上側保持片70Aの上側保持面71Aと下側保持片70Bの下側保持面71Bとの間に絶縁被覆14が前後方向に沿って配された状態で、且つ、スライド部16が当接位置に移動した状態において、上側保持片当接部72A及び下側保持片当接部72Bがそれぞれ、上側保持片70A及び下側保持片70Bに当接して、上側保持片70A及び下側保持片70Bを絶縁被覆14に押圧する。これにより、上側保持片70A及び下側保持片70B片によって電線11の絶縁被覆14を保持することができるので、電線11の保持力を高めることができる。
<他の実施形態>
本明細書に開示された技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に開示された技術の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1においては、1個の端子本体15に、上側接続片18Aと下側接続片18Bとが設けられる構成としたが、これに限られず、1個の端子本体15に1個の接続片が設けられてもよく、また、3個以上の接続片が設けられてもよい。
(2)実施形態1においては、端子は、雌端子12としたが、これに限られず、雄端子でもよく、また、円板形状の接続部分にボルト挿通孔を有する、いわゆる丸端子でもよい。
(3)実施形態2においては、絶縁被覆14を保持する上側保持突部23A及び下側保持突部23Bを設ける構成としたが、上側保持突部23A及び下側保持突部23Bは省略してもよい。
(4)実施形態1においては、端子本体15に端子窓部24を設け、コネクタハウジング30にコネクタ窓部33を設ける構成としたが、端子窓部24は省略してもよく、また、コネクタ窓部33は省略してもよい。
(5)実施形態1においては、リアホルダ31の挿通孔39の開口縁には誘い込み部47を設けたが、誘い込み部47は省略してもよい。
(6)実施形態1においては、リアホルダ31にはスライド部16を押圧するスライド部押圧部43を設けたが、スライド部押圧部43は省略してもよい。
(7)実施形態1においては、キャビティ29は2段としたが、1段でもよく、3段以上でもよい。
(8)実施形態1においては、スライド部16は金属製としたが、これに限られず、スライド部16は、合成樹脂製、セラミック製等、任意の材料により形成することができる。
(9)実施形態1〜2においては、上側接続片18A及び下側接続片18Bは弾性変形する構成としたが、上側接続片18A及び下側接続片18Bは塑性変形してもよい。
(10)実施形態1〜2においては、電線11は、芯線13の外周が絶縁被覆14で包囲された被覆電線としたが、電線11は裸電線でもよい。
(11)実施形態1〜2においては、スライド部16は角筒状とされていたが、これに限られず、スライド部16は、円筒形状でもよく、三角筒形状、五角筒形状、六角筒形状等の多角筒形状でもよい。
(12)実施形態1において、スライド部16には仮係止受け部26が設けられる構成としたが、仮係止受け部26は省略してもよい。
10:コネクタ
11:電線
12:雌端子(端子の一例)
13:芯線
14:絶縁被覆
15:端子本体
16:スライド部
18A:上側接続片(接続片の一例)
18B:下側接続片(接続片の一例)
21A,21B:接触面
23A:上側保持突部(保持突部の一例)
23B:下側保持突部(保持突部の一例)
24:端子窓部
25A:上側当接部(当接部の一例)
25B:下側当接部(当接部の一例)
26:仮係止受け部(離間位置係止受け部の一例)
27:本係止受け部(当接位置係止受け部の一例)
28:係止突起(離間位置係止部、当接位置係止部の一例)
29:キャビティ
30:コネクタハウジング
31:リアホルダ
33:コネクタ窓部
39:挿通孔
43:スライド部押圧部
45:治具
46:治具当接部
47:誘い込み部
48:電線ガイド凹部
70A:上側保持片(保持片の一例)
70B:下側保持片(保持片の一例)
71A,71B:保持面
72A:上側保持片当接部(保持片当接部の一例)
72B:下側保持片当接部(保持片当接部の一例)

Claims (14)

  1. 電線と接触する接触面を有すると共に、延び方向に沿って延びる変形可能な接続片を備えた端子本体と、
    前記延び方向に沿って前記端子本体に対して移動可能なスライド部と、を備えた端子であって、
    前記スライド部は、前記接続片の前記接触面側に前記電線が前記延び方向に沿って配された状態で、前記接触面と反対側から前記接続片に当接して前記接続片を前記電線に押圧する当接部を有し、
    前記スライド部は、前記延び方向に延びる筒状をなすとともに、前記接続片が設けられた領域に外嵌しており、
    前記当接部は、前記スライド部の内面から内方に突出して形成されており、
    前記スライド部が当接位置にスライド移動したときに、前記当接部が前記接続片と当接するようになっており、
    前記スライド部は、前記当接位置と、前記当接部が前記接続片と離間する離間位置と、の間を移動可能であり、
    前記当接位置は、前記電線の前記延び方向について前記離間位置よりも前方に位置している端子。
  2. 前記端子本体及び前記スライド部の一方には離間位置係止部が設けられ、他方には離間位置係止受け部が設けられ、前記離間位置係止部と前記離間位置係止受け部とが係止することにより、前記スライド部が前記離間位置に保持されるようになっており、
    前記端子本体及び前記スライド部の一方には当接位置係止部が設けられ、他方には当接位置係止受け部が設けられ、前記当接位置係止部と前記当接位置係止受け部とが係止することにより、前記スライド部が前記当接位置に保持されるようになっている請求項1に記載の端子。
  3. 前記スライド部の前記延び方向の後端部寄りの位置には、前記延び方向について前方に向かうに従って幅狭になると共に、前記電線と摺接することにより前記電線を前記スライド部の内部へと案内する誘い込み部を有する請求項1または請求項2に記載の端子。
  4. 前記スライド部には外方に突出する治具当接部が設けられており、前記治具当接部が治具により前記延び方向について後方から押圧されることにより、前記スライド部が前記延び方向について前方にスライドするようになっている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の端子。
  5. 前記接続片は、前記接触面から突出する保持突部を有し、
    前記保持突部は、前記電線に当接することにより、前記電線を前記延び方向と交差する方向に屈曲した状態に保持する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の端子。
  6. 前記接触面には、前記接続片が前記電線に加圧された状態で前記電線の表面に食い込むセレーションが形成されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の端子。
  7. 前記セレーションは、前記延び方向と直交する方向に延びる溝状に形成されると共に、前記延び方向に間隔を空けて並んで形成されている請求項6に記載の端子。
  8. 前記接触面には、前記延び方向に沿って延びる電線ガイド凹部が形成されている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の端子。
  9. 前記電線は、芯線と、前記芯線の外周を覆う絶縁被覆を有し、
    前記端子本体は、前記絶縁被覆を保持する保持面を有すると共に、前記延び方向に沿って延びる変形可能な保持片を備え、
    前記スライド部は前記保持片に向かって突出する保持片当接部を有し、前記保持片当接部が前記保持片に当接して前記保持片を前記絶縁被覆に押圧する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の端子。
  10. 前記端子本体には、前記接続片に前記電線が配された状態において、前記電線の端縁が所定位置に配されていることを検知可能な端子窓部が開口されている請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の端子。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の端子を収容するキャビティを有するコネクタハウジングと、
    前記キャビティ内に収容された前記端子の前記延び方向について前記コネクタハウジングの後端部に取り付けられるリアホルダと、
    を備えたコネクタであって、
    前記リアホルダのうち前記延び方向の後端部には、前記キャビティに連通する挿通孔が開口されている、コネクタ。
  12. 前記スライド部は、前記接触面と反対側から前記接続片に当接する前記当接部を有し、
    前記スライド部は、前記当接部が前記接続片と当接する前記当接位置と、前記当接部が前記接続片と離間する前記離間位置との間を移動可能であり、
    前記リアホルダは、前記延び方向に沿って移動可能であり、
    前記リアホルダの前記延び方向の前端部には、前記リアホルダが前記延び方向について後方から前方に移動する際に、前記スライド部に前記延び方向の後方から当接して前記スライド部を前記延び方向の前方に押圧することにより、前記スライド部を前記当接位置に移動させるスライド部押圧部を有する請求項11に記載のコネクタ。
  13. 前記スライド部は、前記接触面と反対側から前記接続片に当接する前記当接部を有し、
    前記スライド部は、前記当接部が前記接続片と当接する前記当接位置と、前記当接部が前記接続片と離間する前記離間位置との間を移動可能であり、
    前記リアホルダは、前記コネクタハウジングの後端部寄りの位置に係止する仮係止位置と、前記仮係止位置よりも前記延び方向について前方の本係止位置と、の間を移動可能であり、
    前記リアホルダの前記延び方向の前端部は、前記スライド部が前記当接位置にない場合には、前記スライド部と当接するようになっている請求項11に記載のコネクタ。
  14. 前記端子本体には、前記接続片に前記電線が配された状態において、前記電線の端縁が所定位置に配されていることを検知可能な端子窓部が開口されており、
    前記コネクタハウジングには、前記端子の前記端子窓部と外部とを連通するコネクタ窓部が設けられている、請求項11から請求項13のいずれか一項に記載のコネクタ。
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