JP7195817B2 - カバー付きスパウト - Google Patents
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Description
本発明のカバー付きスパウトの他の態様は、スパウトと、前記スパウトに被せられるカバーとを備えたカバー付きスパウトであって、前記スパウトは、容器に装着される容器用取付部と、前記容器用取付部から上方側に向けて突出して形成され注出流路を有したスパウト筒状部と、前記スパウト筒状部の内周に配置され前記注出流路を塞ぐ封止体と、前記スパウト筒状部の内周面および前記封止体を連結する弱化部とを備え、前記封止体を除去した後にオスコネクタに接続されるスパウトであって、前記スパウト筒状部は、先端よりも下方側において前記弱化部が連結される連結領域と、前記連結領域の下方側に設定された下方側筒状領域とを有し、前記カバーは、天板部と、前記天板部の外周縁から垂下して形成され、前記スパウト筒状部の外周側に配置されるスカート部と、前記天板部の下面から下方側に向けて突出して形成され、前記スパウト筒状部の内周側において前記封止体に係合可能な折り取り用突出部とを有し、前記折り取り用突出部は、複数の折り取りプラグを有し、前記複数の折り取りプラグは、前記封止体を外周側から挟むように前記封止体に係合するように形成され、前記各折り取りプラグは、上方側係合部と、前記上方側係合部よりも下方側に形成された下方側係合部とを有し、前記上方側係合部は、前記封止体の上方側被対向面に対して周方向に対向して配置される上方側対向面を有し、前記下方側係合部は、前記上方側対向面の形成位置から周方向にずれた位置に形成され、前記封止体の下方側被対向面に対して周方向に対向して配置される下方側対向面を有していることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項5に係る発明によれば、スパウトの封止体に係合可能な折り取り用突出部をカバーに設けることにより、カバーの操作を利用してスパウトの弱化部を破断させて封止体を除去することができるばかりでなく、以下の効果を奏することができる。すなわち、本請求項5に係る発明では、スパウト筒状部に下方側筒状領域を形成してスパウト筒状部を連結領域よりも下方に延ばした結果として、上下方向におけるスカート部の寸法を長く確保することが可能であるため、使用者によるスカート部の把持を容易にするばかりでなく、スカート部の当接部をスパウトのフランジ部に当接させた時のスパウトに対するカバーの姿勢を良好に維持することができる。これにより、上下軸を中心としてカバーを回転させてスパウトの弱化部を破断させる時に、カバーの回転軸のブレを抑制して、カバーを回転させることによるスパウトの弱化部の破断を良好に達成することができる。
本請求項6に係る発明によれば、スカート部が、スカート本体の外周面から外周側に突出した操作用突出部を有し、フランジ部の上面に当接可能な当接部が、操作用突出部に形成されていることにより、操作用突出部の形成によって、使用者がカバーを回転させて弱化部を破断させる時に必要とされる力を低減することができるばかりでなく、操作用突出部に当接部を形成することによって、より外周側においてスカート部の当接部をフランジ部の上面に当接させることが可能であるため、スカート部の当接部をスパウトのフランジ部に当接させた時のスパウトに対するカバーの姿勢を更に安定させることができる。
本請求項1、2に係る発明によれば、カバーの折り取り用突出部が、複数の折り取りプラグを有し、複数の折り取りプラグが、封止体を外周側から挟むように封止体に係合するように形成されていることにより、カバーの折り取り用突出部を利用してスパウトの弱化部を破断させた後に、スパウトから分離した封止体を複数の折り取りプラグによって挟んで保持することが可能であるため、スパウトから分離した封止体をカバーと一体に取り扱うことができる。
本請求項1、3に係る発明によれば、各折り取りプラグとスパウト筒状部の内周面との間に間隙が形成されていることにより、スパウト筒状部の内周側において封止体の上方側に水等が溜まった場合であっても、各折り取りプラグとスパウト筒状部の内周面との間の間隙を通じて水等を外部に排出することができる。
本請求項2に係る発明によれば、封止体の上方側被対向面に対して周方向に対向して配置される折り取りプラグの上方側対向面と、封止体の下方側被対向面に対して周方向に対向して配置される折り取りプラグの下方側対向面とが、周方向にずれた位置に形成されていることにより、上下軸を中心としたカバーの回転力を封止体に更に確実に伝えることが可能であるため、弱化部の破断を円滑に行うことができる。
連結領域22cは、弱化部26が連結される部位であり、本実施形態では、図2に示すように、連結領域22cの内周に、上下の部位よりも内径が小さい環状の径小部22c’が形成されており、この径小部22c’の内周に弱化部26が一体に形成されている。なお、径小部22c’は形成しなくてもよい。
下方側筒状領域22dの外周には、図1や図2に示すように、外周側に突出したフランジ部28が形成されている。
封止体23は、図2や図4に示すように、後述するカバー30の折り取りプラグ34の上方側係合部35に係合可能な上方側被係合部24と、上方側被係合部24の下方側に形成され、折り取りプラグ34の下方側係合部36に係合可能な下方側被係合部25とを有している。
各突出部24bは、突出部24bの周方向の一側面としての第1上方側被対向面24cと、突出部24bの周方向の他側面としての第2上方側被対向面24dとを有している。
下方側被係合部25の突出部25bの周方向幅は、図8や図9から分かるように、上方側被係合部24の突出部24bの周方向幅よりも広く設定されている。
各突出部25bは、突出部25bの周方向の一側面としての第1下方側被対向面25cと、突出部25bの周方向の他側面としての第2下方側被対向面25dとを有している。
また、第1上方側被対向面24cと第1下方側被対向面25cとは、周方向における同じ側に向くように形成され、また、第2上方側被対向面24dと第2下方側被対向面25dとは、周方向における同じ側に向くように形成されている。
また、第1上方側被対向面24cと第1下方側被対向面25cとは、周方向にずれた位置に形成され、また、第2上方側被対向面24dと第2下方側被対向面25dとは、周方向の同じ位置(面一)に形成されている。
スカート本体32aの下端縁、および、操作用突出部32bの下端縁の最外周位置には、図1や図3に示すように、下方側に突出した当接部32cがそれぞれ形成されている。これら当接部32cは、スパウト20にカバー30を取り付けた状態で、スパウト20のフランジ部28の上面に当接するように形成されている。
上方側係合部35の周方向幅は、下方側係合部36の周方向幅よりも広く形成されている。
封止体23に対して折り取り用突出部33を係合させた状態で、図8(a)や図9(a)に示すように、第1上方側対向面35aは、封止体23の第1上方側被対向面24cに対して周方向に対向して配置され、また、第2上方側対向面35bは、封止体23の第2上方側被対向面24dに対して周方向に対向して配置される。
また、封止体23に対して折り取り用突出部33を係合させた状態では、図8(a)や図9(a)に示すように、上方側被係合部24の突出部24bと上方側係合部35との間には、周方向に間隙が形成されるような寸法関係で、突出部24bと上方側係合部35とが形成されている。
スパウト20にカバー30を取り付けた状態で、図8(b)や図9(b)に示すように、第1下方側対向面36aは、封止体23の第1下方側被対向面25cに対して周方向に対向して配置され、また、第2下方側対向面36bは、封止体23の第2下方側被対向面25dに対して周方向に対向して配置される。
また、スパウト20にカバー30を取り付けた状態で、図8(b)や図9(b)に示すように、下方側被係合部25の突出部25bと下方側係合部36との間には、周方向に間隙が形成されるような寸法関係で、突出部25bと下方側係合部36とが形成されている。
第1上方側対向面35aと第1下方側対向面36aとは、周方向における同じ側に向くように形成され、また、第2上方側対向面35bと第2下方側対向面36bとは、周方向における同じ側に向くように形成されている。
第1上方側対向面35aと第1下方側対向面36aとは、周方向にずれた位置に形成され、また、第2上方側対向面35bと第2下方側対向面36bとは、周方向の同じ位置(面一)に形成されている。
ここで、本実施形態では、図5に示すように、上方側コネクタ領域22bよりも下方側に連結領域22cが形成されているため、弱化部26の破断後にスパウト筒状部22の内周に残存する弱化部26の残存部(バリ)が、スパウト筒状部22に対するオスコネクタ部43と接触するおそれがなく、オスコネクタ部43の挿入を阻害することを回避できる。これにより、上方側コネクタ領域22bの内周面とオスコネクタ部43の外周面とを良好に密着させることができ、更なるシール性の向上を図ることができる。
また、上述した実施形態では、上下軸(スパウト20の中心軸、カバー30の中心軸)を中心としてカバー30を回転させることにより、スパウト20の弱化部26を破断させスパウト20から封止体23を除去するものとして説明したが、弱化部26を破断させる方法(封止体23を除去する方法)は上記に限定されず、例えば、スパウト20に対してカバー30を傾けたり、スパウト20に対してカバー30を上方に持ち上げることにより、スパウト20の弱化部26を破断させスパウト20から封止体23を除去することが可能なように、カバー付きスパウト10を構成してもよい。
また、上述した実施形態では、カバー30の折り取り用突出部33が2つの折り取りプラグ34を有しているものとして説明したが、折り取りプラグ34の数量は、1つまたは3つ以上であってもよい。
また、上述した実施形態では、上方側コネクタ領域22bの下方側に連結領域22cが形成されているものとして説明したが、上方側コネクタ領域22b内に連結領域22cを設定してもよい。
また、上述した実施形態では、スパウト筒状部22の連結領域22cと封止体23とを連結する弱化部26が環状に形成されているものとして説明したが、弱化部26の具体的態様については、連結領域22cと封止体23と連結可能なものであれば如何なるものでもよい。
20 ・・・ スパウト
21 ・・・ 容器用取付部
21a ・・・ 注出流路
21b ・・・ フランジ部
22 ・・・ スパウト筒状部
22a ・・・ 注出流路
22b ・・・ 上方側コネクタ領域
22c ・・・ 連結領域
22c’ ・・・ 径小部
22d ・・・ 下方側筒状領域
23 ・・・ 封止体
24 ・・・ 上方側被係合部
24a ・・・ 基部
24b ・・・ 突出部
24c ・・・ 第1上方側被対向面(上方側被対向面)
24d ・・・ 第2上方側被対向面
25 ・・・ 下方側被係合部
25a ・・・ 基部
25b ・・・ 突出部
25c ・・・ 第1下方側被対向面(下方側被対向面)
25d ・・・ 第2下方側被対向面
26 ・・・ 弱化部
27 ・・・ ネジ部
28 ・・・ フランジ部
30 ・・・ カバー
31 ・・・ 天板部
32 ・・・ スカート部
32a ・・・ スカート本体
32b ・・・ 操作用突出部
32c ・・・ 当接部
33 ・・・ 折り取り用突出部
34 ・・・ 折り取りプラグ
35 ・・・ 上方側係合部
35a ・・・ 第1上方側対向面(上方側対向面)
35b ・・・ 第2上方側対向面
36 ・・・ 下方側係合部
36a ・・・ 第1下方側対向面(下方側対向面)
36b ・・・ 第2下方側対向面
37 ・・・ 貫通孔
40 ・・・ オスコネクタ
41 ・・・ 天板部
42 ・・・ スカート部
43 ・・・ オスコネクタ部
44 ・・・ ネジ部
Claims (6)
- スパウトと、前記スパウトに被せられるカバーとを備えたカバー付きスパウトであって、
前記スパウトは、容器に装着される容器用取付部と、前記容器用取付部から上方側に向けて突出して形成され注出流路を有したスパウト筒状部と、前記スパウト筒状部の内周に配置され前記注出流路を塞ぐ封止体と、前記スパウト筒状部の内周面および前記封止体を連結する弱化部とを備え、前記封止体を除去した後にオスコネクタに接続されるスパウトであって、
前記スパウト筒状部は、先端よりも下方側において前記弱化部が連結される連結領域と、前記連結領域の下方側に設定された下方側筒状領域とを有し、
前記カバーは、天板部と、前記天板部の外周縁から垂下して形成され、前記スパウト筒状部の外周側に配置されるスカート部と、前記天板部の下面から下方側に向けて突出して形成され、前記スパウト筒状部の内周側において前記封止体に係合可能な折り取り用突出部とを有し、
前記折り取り用突出部は、複数の折り取りプラグを有し、
前記複数の折り取りプラグは、前記封止体を外周側から挟むように前記封止体に係合するように形成され、
前記各折り取りプラグと前記スパウト筒状部の内周面との間には、間隙が形成されていることを特徴とするカバー付きスパウト。 - スパウトと、前記スパウトに被せられるカバーとを備えたカバー付きスパウトであって、
前記スパウトは、容器に装着される容器用取付部と、前記容器用取付部から上方側に向けて突出して形成され注出流路を有したスパウト筒状部と、前記スパウト筒状部の内周に配置され前記注出流路を塞ぐ封止体と、前記スパウト筒状部の内周面および前記封止体を連結する弱化部とを備え、前記封止体を除去した後にオスコネクタに接続されるスパウトであって、
前記スパウト筒状部は、先端よりも下方側において前記弱化部が連結される連結領域と、前記連結領域の下方側に設定された下方側筒状領域とを有し、
前記カバーは、天板部と、前記天板部の外周縁から垂下して形成され、前記スパウト筒状部の外周側に配置されるスカート部と、前記天板部の下面から下方側に向けて突出して形成され、前記スパウト筒状部の内周側において前記封止体に係合可能な折り取り用突出部とを有し、
前記折り取り用突出部は、複数の折り取りプラグを有し、
前記複数の折り取りプラグは、前記封止体を外周側から挟むように前記封止体に係合するように形成され、
前記各折り取りプラグは、上方側係合部と、前記上方側係合部よりも下方側に形成された下方側係合部とを有し、
前記上方側係合部は、前記封止体の上方側被対向面に対して周方向に対向して配置される上方側対向面を有し、
前記下方側係合部は、前記上方側対向面の形成位置から周方向にずれた位置に形成され、前記封止体の下方側被対向面に対して周方向に対向して配置される下方側対向面を有していることを特徴とするカバー付きスパウト。 - 前記各折り取りプラグと前記スパウト筒状部の内周面との間には、間隙が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のカバー付きスパウト。
- 前記スパウト筒状部は、前記オスコネクタのオスコネクタ部が挿入される上方側コネクタ領域を有し、
前記上方側コネクタ領域よりも下方側に前記連結領域が設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカバー付きスパウト。 - 前記スパウトは、前記下方側筒状領域の外周に形成されたフランジ部を有し、
前記スカート部は、前記フランジ部の上面に当接可能な当接部を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のカバー付きスパウト。 - 前記スカート部は、スカート本体と、前記スカート本体の外周面から外周側に突出した操作用突出部とを有し、
前記当接部は、前記操作用突出部に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のカバー付きスパウト。
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- 2018-08-31 JP JP2018163125A patent/JP7195817B2/ja active Active
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