JP7195182B2 - 施工データ管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、施工データを管理する施工データ管理システムに関する。
従来より、建設現場における施工品質の管理を行う様々な手法が提案されている。特許文献1には、既存の管理装置に通信機能を付加することなく、改竄を抑制できる杭施工データ管理システムが提案されている。
特開2018-145713号公報
前記した従来技術では、トラブルの発生を自動的に検知できないので、人手による監視を行う必要があり、運用コストが増大するという課題がある。さらに、従来技術では、通信装置の設置場所に作業員を派遣して、トラブルの原因調査やその対応作業を行う必要もあり、運用コストが増大するだけでなく、トラブルに迅速に対応できないという課題もある。
そこで、本発明は、運用コストを抑制し、トラブルに迅速に対応することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本発明に係る施工データ管理システムは、計測装置で計測された計測データを受信する通信装置と、計測データに対応した対応データが入力される入力装置と、通信装置が受信した計測データ及び入力装置に入力された対応データを施工データとして対応付けて記憶するサーバと、サーバを介して、通信装置を監理する監理装置と、を備える施工データ管理システムであって、サーバは、通信装置から計測データを受信し、入力装置から対応データを受信する受信部と、計測データ及び対応データの両方を受信した場合、施工データの正常受信と判定し、計測データ又は対応データの少なくとも一方を受信していない場合、施工データの欠落と判定する第1判定部と、第1判定部の判定結果を監理装置に通知する通知部と、を備え、通信装置は、サーバからの指示により通信装置を制御する装置制御部と、計測データを送信する送信部と、サーバから要求された計測データを送信部に再送信させる再送信指示部と、通信装置の処理毎に、処理内容と経過時間とを示す送信ログを生成する送信ログ生成部と、を備え、送信部は、送信ログをサーバに送信し、サーバは、受信部が、送信ログを受信し、送信ログを受信した場合、通信装置に応答する応答ログを生成する応答ログ生成部と、送信ログの経過時間の閾値判定結果と、送信ログ及び応答ログの有無と、所定項目の照合結果とに基づいて、通信装置でトラブルが発生した処理を判定する第2判定部と、をさらに備えることを特徴とする。
かかる施工データ管理システムによれば、計測データ又は対応データの少なくとも一方を受信していない場合、トラブルの発生とみなし、その判定結果を監理装置に自動的に通知する。このように、施工データ管理システムでは、施工データの受信状況を自動監視できるので、運用コストを抑制し、トラブルに迅速に対応することができる。
さらに、施工データ管理システムによれば、通信装置を遠隔地から制御できるので、トラブルが発生しても通信装置の設置場所に作業員を派遣する必要がなく、運用コストを抑制し、トラブルに迅速に対応することができる。
さらに、施工データ管理システムによれば、通信装置でトラブルが発生した処理を自動的に判定できるので、トラブルに迅速に対応することができる。
また、本発明に係る施工データ管理システムにおいて、通知部は、施工データの欠落と判定された場合、欠落した計測データの識別情報を監理装置に通知し、受信部は、監理装置から再送信が必要な計測データの識別情報を受信し、受信した識別情報の計測データの再送信を通信装置に要求することが好ましい。
かかる施工データ管理システムによれば、欠落した計測データを素早く再送信できるので、トラブルに迅速に対応することができる。
また、本発明に係る施工データ管理システムにおいて、受信部は、識別情報であるデータ番号が計測データのファイル名に含まれる場合、手動設定、先頭又はデータ番号により計測データの再送信を要求し、又は、計測データのファイル名にデータ番号、日時及び施工対象物番号が含まれる場合、手動設定、先頭、データ番号、日時又は施工対象物番号により計測データの再送信を要求することが好ましい。
計測データの命名規約は、計測機器のメーカや機種毎に異なる場合が多い。この場合でも、施工データ管理システムによれば、各命名規約に応じた形式で欠落した計測データを指定できるので、汎用性を向上させることができる。
本発明にかかる施工データ管理システムは、施工データの受信状況を自動監視できるので、運用コストを抑制し、トラブルに迅速に対応することができる。
実施形態に係る杭施工データ管理システムの全体構成図である。 実施形態において、計測データの一例を説明する説明図である。 実施形態において、画像データの一例を説明する説明図である。 実施形態に係る杭施工データ管理システムの構成を示すブロック図である。 実施形態に係る杭施工データ管理システムの動作を示すシーケンス図である。 実施形態に係る杭施工データ管理システムの動作を示すシーケンス図である。 実施形態に係る杭施工データ管理システムの動作を示すシーケンス図である。 実施形態において、計測データのファイル名を説明する説明図である。 実施形態におけるデータ読み取り位置の設定を説明する説明図である。 実施形態におけるデータ読み取り位置の設定を説明する説明図である。 実施形態におけるデータ読み取り位置の設定を説明する説明図である。
(実施形態)
[杭施工データ管理システムの概要]
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1を参照し、本発明の実施形態に係る杭施工データ管理システム(施工データ管理システム)1の概要について説明する。
杭施工データ管理システム1は、杭の施工に関する施工データを管理するものである。図1に示すように、杭施工データ管理システム1は、計測装置2と、無線LAN機能付きSDカード3と、通信装置4と、クラウドサーバ(サーバ)5と、スマートフォン(入力装置)6と、システム監理装置(監理装置)7とを備える。
以下、「無線LAN機能付きSDカード3」を「SDカード3」と略記する。
本実施形態では、計測装置2は、杭打ち機9の近傍に(例えば、杭打ち機9の運転室や側面)に配置されている。また、通信装置4は、施工現場(例えば、計測装置2の近傍)に配置されている。また、クラウドサーバ5は、データセンタに配置されている。また、スマートフォン6は、施工現場の監督者が所持している。また、システム監理装置7は、杭施工データ管理システム1の監理会社に配置されている。
SDカード3、及び、通信装置4は、無線LAN(Local Area Network)で接続されている。例えば、IEEE(the Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11に規定のWi-Fi(登録商標)等の無線LANを用いることができる。クラウドサーバ5は、無線通信回線を介して、通信装置4及びスマートフォン6と接続されている。また、クラウドサーバ5は、有線通信回線を介して、システム監理装置7と接続されている。
杭施工データ管理システム1では、杭打ち機9による施工作業時、計測装置2が所定の計測データを計測し、その計測データをSDカード3に書き込む。すると、SDカード3は、Wi-Fiを介して、書き込まれた計測データを通信装置4に送信する。さらに、通信装置4は、無線通信回線を介して、受信した計測データをクラウドサーバ5に送信する。
また、杭施工データ管理システム1では、施工現場の監督者が、杭打ち機9による施工作業をスマートフォン6で撮影し、その画像データ(対応データ)をクラウドサーバ5に送信する。
このように、杭施工データ管理システム1では、計測データと画像データとが1対1で対応することになる。すなわち、計測データ及び画像データは、施工データとして、揃ってクラウドサーバ5に記憶される。従って、杭施工データ管理システム1では、計測データと画像データとの両方が揃わない場合、何らかのトラブルが発生した可能性が高いと考えられる。そこで、クラウドサーバ5は、施工データの受信状況を自動監視する。
万一、計測データが欠落した場合、オペレータは、システム監理装置7の監理画面で、欠落した計測データの再送信をクラウドサーバ5に要求する。すると、クラウドサーバ5は、欠落した計測データを通信装置4に再送信させる。
さらに、杭施工データ管理システム1では、クラウドサーバ5がログを記憶し、通信装置4自体のトラブル発生も自動監視する。そして、クラウドサーバ5は、通信装置4でトラブルが発生した場合、通信装置4でトラブルが発生した処理を自動的に判定できる。このように、オペレータは、システム監理装置7を操作して、通信装置4で発生したトラブルの詳細を確認できる。
[杭施工データ管理システムの構成]
以下、杭施工データ管理システム1の構成について説明する。
計測装置2は、杭打ち機9の計測値をリアルタイムで収集し、掘削完了時や施工完了時の計測データを生成、記憶するものである。そして、計測装置2は、テキスト形式の計測データをグラフ化して画像ファイルに変換する。例えば、画像ファイルの形式としては、jpg形式、gif形式、bmp形式、pdf形式をあげることができる。本実施形態では、計測装置2は、テキスト形式の計測データをjpg形式の画像ファイルに変換することとする。画像ファイルがテキスト形式のデータに比べて改竄しにくいので、改竄を抑制できる。
本実施形態では、計測データは、杭の施工に関するデータであることとする。例えば、計測データには、図2に示すように、施工日、杭番号、ボーリング番号、N値、積分電流、設計掘削深度、設計根固め区間、設計杭周固定区間、根固め注入量の設計値及び計測値、杭周固定注入量の設計値及び計測値、最終掘削深度が含まれる。
また、計測装置2は、SDカード3を挿入するSDカードスロット(不図示)を備える。そして、計測装置2は、SDカードスロットにSDカード3が挿入されると、記憶している計測データをSDカード3に書き込む。このとき、計測装置2は、所定の命名規則に従って計測データのファイル名を付加する。
SDカード3は、計測装置2が計測した計測データを記憶するものである。また、SDカード3は、計測データを記憶可能なメモリを備えるだけでなく、無線LAN機能も備えている。具体的には、SDカード3は、Wi-Fiを介して、書き込まれた計測データを通信装置4に送信可能である。従って、杭施工データ管理システム1では、既存の計測装置2に通信機能を付加する必要がない。
通信装置4は、無線通信用のアンテナを備えており、Wi-Fiを介して、SDカード3から計測データを受信するものである。そして、通信装置4は、無線通信回線を介して、受信した計測データをクラウドサーバ5に送信する。これにより、杭施工データ管理システム1は、計測データを容易に管理することができる。
また、通信装置4は、無線通信回線を介して、制御情報をクラウドサーバ5から受信し、受信した制御情報に従って各種装置制御を実行する。この装置制御としては、例えば、欠落した計測データの再送信やプログラムの更新があげられる。
クラウドサーバ5は、通信装置4から受信した計測データ、及び、スマートフォン6から受信した画像データを施工データとして対応付けて記憶、管理するものである。さらに、クラウドサーバ5は、施工データの欠落や通信装置4のトラブル発生を判定し、その判定結果をシステム監理装置7に通知する。
スマートフォン6は、計測データに対応した画像データが入力され、無線通信回線を介して、入力された画像データをクラウドサーバ5に送信するものである。このスマートフォン6は、タッチパネル、カメラや無線通信機能を備えた一般的なスマートフォンである。例えば、施工現場の監督者が、図3に示すように、杭打ち機9による施工作業の様子をスマートフォン6で撮影し、その画像データをスマートフォン6からクラウドサーバ5に送信する。
システム監理装置7は、クラウドサーバ5を介して、通信装置4を監理するものである。具体的には、システム監理装置7は、各通信装置4を制御するための制御情報をクラウドサーバ5に設定する。また、システム監理装置7は、クラウドサーバ5から通知された判定結果を表示する。
なお、図1では、図面を見やすくするために、計測装置2、SDカード3と、通信装置4及びスマートフォンを1台のみ図示したが、複数台(例えば、各施工現場に1台ずつ)配置してもよい。また、システム監理装置7も1台のみ図示したが、複数台配置してもよい。
また、計測装置2、SDカード3、スマートフォン6及びシステム監理装置7は、一般的なものであるため、これ以上の説明を省略する。
[通信装置の構成]
図4を参照し、通信装置4及びクラウドサーバ5の構成について説明する。
通信装置4は、SDカード3から計測データを受信し、受信した計測データをクラウドサーバ5に送信するものである。図2に示すように、通信装置4は、記憶部41と、無線LAN入出力部42と、送受信部(送信部)43と、送信ログ生成部44と、装置制御部45と、データ読み取り位置設定部(再送信指示部)46とを備える。
記憶部41は、制御情報及びログ(送信ログ、返信ログ)を記憶するメモリ、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。以下、制御情報、送信ログ及び返信ログについて詳細に説明する。
<制御情報>
制御情報とは、通信装置4を制御するための情報のことである。例えば、制御情報には、装置制御情報、プログラムバージョン情報、データ読み取り位置情報、現場名情報、SDカード設定情報が含まれる。
装置制御情報とは、通信装置4に指令する装置制御(例えば、起動、停止又は待機)を示す情報である。つまり、通信装置4は、装置制御情報に従って、起動、停止又は待機する。
プログラムバージョン情報とは、通信装置4を制御するプログラム(アプリケーション)のバージョンを示す情報である。つまり、通信装置4は、インストールされているプログラムのバージョンがプログラムバージョン情報より旧い場合、そのプログラムを更新する。
データ読み取り位置情報とは、後記する計測データのファイル名一覧(図9~図11)において、通信装置4がSDカード3から計測データを読み取る位置を示す情報である。つまり、データ読み取り位置情報は、通信装置4がSDカード3から読み取る計測データを指定する情報である。通信装置4は、データ読み取り位置情報が示す計測データを読み取って、クラウドサーバ5に送信する。
現場名情報とは、通信装置4が配置されている施工現場の名称を示す情報である。例えば、通信装置4を別の施工現場に移設した場合、移設先の現場名に現場名情報を変更する必要がある。
SDカード設定情報は、通信装置4がSDカード3を認識するための情報である。例えば、SDカード設定情報は、Wi-Fiを介して、通信装置4とSDカード3とを接続するためのネットワーク情報である。
このように、制御情報は、通信装置4に何らかの処理やデータを要求する情報である。従って、制御情報の内容に応じて、所望の処理を通信装置4に実行させたり、欠落した計測データを再送信させることができる。
<送信ログ>
送信ログとは、通信装置4の処理毎に、識別情報と、処理内容と、経過時間とを示すログのことである。識別情報は、通信装置4の各処理に一意で割り当てた処理IDを表す。また、処理内容は、通信装置4で行った各処理の内容を表す。また、経過時間は、通信装置4で行った各処理が終了するまでの経過を表す。なお、通信装置4がクラウドサーバ5に送信するログであるため、送信ログと呼ばれる。
<応答ログ>
応答ログとは、通信装置4に応答するログのことである。つまり、応答ログは、クラウドサーバ5が送信ログを正常に受信したことを示すログである。なお、クラウドサーバ5が送信ログを受信した際、クラウドサーバ5が通信装置4に応答するログであるため、応答ログと呼ばれる。
図4に戻り、通信装置4の構成について説明を続ける。
無線LAN入出力部42は、Wi-Fiを介して、SDカード3との間でデータの入出力を行うものである。本実施形態では、無線LAN入出力部42は、SDカード3を認識した際、SDカード3の認識を送信ログ生成部44に通知する。そして、無線LAN入出力部42は、データ読み取り位置設定部46が指示した計測データをSDカード3から受信し、受信した計測データを送受信部43に出力する。
送受信部43は、無線通信回線を介して、クラウドサーバ5との間でデータの送受信を行うものである。本実施形態では、送受信部43は、計測データ及び送信ログをクラウドサーバ5に送信する。また、送受信部43は、制御情報及び応答ログをクラウドサーバ5から受信し、受信した制御情報及び応答ログを記憶部41に書き込む。
送信ログ生成部44は、無線LAN入出力部42、送受信部43、装置制御部45及びデータ読み取り位置設定部46からの通知に応じて、後記する各種送信ログを生成するものである。そして、送信ログ生成部44は、生成した送信ログを送受信部43に出力し、その送信ログを記憶部41に書き込む。
装置制御部45は、クラウドサーバ5からの指示により通信装置4を制御するものである。具体的には、装置制御部45は、記憶部41の制御情報に従って、通信装置4の起動、プログラムの更新、又は、現場設定の更新を行い、その旨を送信ログ生成部44に通知する。
データ読み取り位置設定部46は、クラウドサーバ5から要求された計測データを送受信部43に再送信させるものである。具体的には、データ読み取り位置設定部46は、記憶部41の制御情報に従って計測データの読み取り位置を設定し、その位置の計測データの読み取りを無線LAN入出力部42に指示する。
なお、データ読み取り位置の設定については、詳細を後記する。
[クラウドサーバの構成]
クラウドサーバ5は、通信装置4が受信した計測データ及びスマートフォンに入力された画像データを、施工データとして対応付けて記憶するものである。図4に示すように、クラウドサーバ5は、記憶部51と、送受信部(受信部)52と、応答ログ生成部53と、第1判定部54と、第2判定部55と、通知部56とを備える。
記憶部51は、計測データ、画像データ、制御情報、及び、ログ(送信ログ、返信ログ)を記憶するメモリ、HDD、SSD等の記憶装置である。さらに、記憶部51は、各通信装置4にインストールするために、様々なバージョンのプログラムを記憶してもよい。
送受信部52は、通信装置4と、スマートフォン6と、システム監理装置7との間でデータの送受信を行うものである。本実施形態では、送受信部52は、計測データ及び送信ログを通信装置4から受信し、受信した計測データを記憶部51に書き込み、受信した送信ログを応答ログ生成部53に出力する。また、送受信部52は、制御情報及び画像データをスマートフォン6から受信し、受信した制御情報及び画像データを記憶部51に書き込む。さらに、送受信部52は、制御情報及び応答ログを通信装置4に送信し、第1判定部54及び第2判定部55の判定結果をシステム監理装置7に送信する。
応答ログ生成部53は、送受信部52が送信ログを受信した場合、通信装置4に応答する応答ログを生成するものである。具体的には、応答ログ生成部53は、送受信部52から送信ログが入力された場合、この送信ログに対応した応答ログを生成し、生成した応答ログを送受信部52に出力する。さらに、応答ログ生成部53は、送信ログ及び応答ログを記憶部51に書き込む。
第1判定部54は、送受信部52が計測データ及び画像データの両方を受信した場合、施工データの正常受信と判定するものである。つまり、第1判定部54は、記憶部51において、計測データ及び画像データが揃っている場合、施工データの正常受信と判定する。
一方、第1判定部54は、送受信部52が画像データ又は対応データの少なくとも一方を受信していない場合、施工データの欠落と判定する。つまり、第1判定部54は、記憶部51において、計測データ及び画像データの一方又は両方が足りていない場合、施工データの欠落と判定する。
そして、第1判定部54は、判定結果として、施工データの正常受信又は施工データの欠落を通知部56に出力する。さらに、第1判定部54は、施工データが欠落している場合、欠落した計測データのデータ番号(識別情報)も通知部56に出力する。
第2判定部55は、送信ログの経過時間の閾値判定結果と、送信ログ及び応答ログの有無と、所定項目の照合結果とに基づいて、通信装置4でトラブルが発生した処理を判定するものである。このとき、第2判定部55は、記憶部51の送信ログ及び応答ログを参照して判定を行い、その判定結果を通知部56に出力する。本実施形態では、第2判定部55は、制御情報に設定された項目及びログに格納された項目(例えば、プログラムのバージョン、現場名、データ読み取り位置、SDカード設定情報、計測データの送受信件数)の照合を行う。
通知部56は、送受信部52を介して、第1判定部54及び第2判定部55の判定結果をシステム監理装置7に通知するものである。本実施形態では、通知部56は、第1判定部54から入力された判定結果及びデータ番号と、第2判定部55から入力された判定結果とを送受信部52に出力する。
[杭施工データ管理システムの動作]
図5~図7を参照し、杭施工データ管理システム1の動作について説明する。
図5に示すように、ステップS1において、通信装置4は、定期処理を開始する。この定期処理とは、以下で説明する、通信装置4が実行する各処理のことである。通信装置4は、任意の間隔で定期処理を実行可能であり、例えば、3分毎に定期処理を実行する。
ステップS2において、クラウドサーバ5は、現場開設設定を行う。この現場開設設定とは、新規に開設する現場名を設定し、その現場を稼働させる環境を開設することである。
ステップS3,S4において、システム監理装置7は、制御情報をクラウドサーバ5に設定する。例えば、オペレータがシステム監理装置7を操作して、制御情報を手動で設定する。なお、スマートフォン6でも制御情報を設定可能である(破線で図示)。
ステップS5において、クラウドサーバ5は、制御情報を記憶部51に記憶する。
ステップS6において、装置制御部45は、通信装置4のプログラムを起動する。
ステップS7において、送信ログ生成部44は、通信装置4のプログラムの起動を示す「送信ログ:起動通知」を生成し、クラウドサーバ5に送信する。この「送信ログ:起動通知」には、ステップS6の処理IDと、その処理内容と、経過時間とが含まれている。この経過時間は、ステップS1の処理開始からステップS6の処理終了までの時間を表す。
ステップS8において、応答ログ生成部53は、ステップS7の送信ログに対する「応答ログ:起動通知」を生成し、通信装置4に送信する。また、応答ログ生成部53は、「送信ログ:起動通知」及び「応答ログ:起動通知」を記憶部51に記憶する。
ステップS9において、第2判定部55は、ステップS6の起動処理でトラブルが発生したか否かを判定する。ここで、第2判定部55は、記憶部51の「送信ログ:起動通知」及び「応答ログ:起動通知」を参照し、経過時間の閾値判定と、ログの有無判定とを行う。
<起動通知判定>
経過時間の閾値判定では、「送信ログ:起動通知」の経過時間が予め設定した閾値以上の場合、トラブルが発生したと判定する。この経過時間の閾値は、任意の値で設定できる。このように、杭施工データ管理システム1では、定期処理の開始から各処理の終了までの経過時間に閾値を設け、その経過時間が閾値以上の場合、トラブルが発生したとみなす。
ログの有無判定では、「送信ログ:起動通知」と「応答ログ:起動通知」との何れか一方又は両方が記憶部51に記憶されていない場合、トラブルが発生したと判定する。
なお、「送信ログ:起動通知」には、ステップS6の処理IDが格納されているので、ステップS9でトラブルが発生したと判定された場合、ステップS6でトラブルが発生したことがわかる。このように、第2判定部55では、トラブルが発生したか否かを判定すると同時に、トラブルが発生した処理も判定することができる(後記するステップS15,S22,S27,S32,S37,S44も同様)。
ステップS10において、通知部56は、ステップS9の判定結果をシステム監理装置7に通知する。
なお、ステップS6でトラブルが発生した場合、オペレータが、システム監理装置7を操作して、記憶部51に記憶されているログ等を参照し、トラブルの発生原因を調査することになる(後記するステップS16,S23,S28,S33,S38,S45も同様)。
ステップS11において、クラウドサーバ5は、制御情報を通信装置4に送信する。
ステップS12において、通信装置4は、制御情報を記憶部41に記憶する。
ステップS13において、送信ログ生成部44は、制御情報の記憶を示す「送信ログ:制御情報記憶」を生成し、クラウドサーバ5に送信する。この「送信ログ:制御情報記憶」には、ステップS12の処理IDと、その処理内容と、経過時間とが含まれている。この経過時間は、ステップS1の処理開始からステップS12の処理終了までの時間を表す。
ステップS14において、応答ログ生成部53は、ステップS13の送信ログに対する「応答ログ:制御情報記憶」を生成し、通信装置4に送信する。また、応答ログ生成部53は、「送信ログ:制御情報記憶」及び「応答ログ:制御情報記憶」を記憶部51に書き込む。
ステップS15において、第2判定部55は、ステップS12の制御情報記憶処理でトラブルが発生したか否かを判定する。ここで、第2判定部55は、記憶部51の「送信ログ:制御情報記憶」及び「応答ログ:制御情報記憶」を参照し、経過時間の閾値判定と、ログの有無判定とを行う。
<制御情報記憶判定>
経過時間の閾値判定では、「送信ログ:制御情報記憶」の経過時間が予め設定した閾値以上の場合、トラブルが発生したと判定する。
ログの有無判定では、「送信ログ:制御情報記憶」と「応答ログ:制御情報記憶」との何れか一方又は両方が記憶部51に記憶されていない場合、トラブルが発生したと判定する。
ステップS16において、通知部56は、ステップS15の判定結果をシステム監理装置7に通知する。
ステップS17において、装置制御部45は、記憶部41の制御情報(装置制御情報)に従って、通信装置4の装置制御(起動、停止、待機)を実行する。
ステップS18において、装置制御部45は、プログラムを更新するか否かを判定する。つまり、装置制御部45は、通信装置4にインストールさているプログラムのバージョンと、制御情報に含まれるプログラムバージョン情報とを比較し、プログラムを更新するか否かを判定する。
装置制御部45は、通信装置4にインストールさているプログラムのバージョンがプログラムバージョン情報より旧い場合(ステップS18でYes)、プログラムを更新すると判定し、ステップS19の処理に進む。
装置制御部45は、通信装置4にインストールさているプログラムのバージョンがプログラムバージョン情報より旧くない場合(ステップS18でNo)、プログラムを更新しないと判定し、ステップS24の処理に進む。
ステップS19において、装置制御部45は、プログラムを更新する。例えば、装置制御部45は、制御情報で指定されたバージョンのプログラムをクラウドサーバ5から受信し、受信したプログラムを通信装置4にインストールする。
ステップS20において、送信ログ生成部44は、プログラムの更新を示す「送信ログ:プログラム更新」を生成し、クラウドサーバ5に送信する。この「送信ログ:プログラム更新」には、ステップS19の処理IDと、処理内容と、経過時間とが含まれている。この処理内容には、制御情報で指定されたプログラムのバージョンと、ステップS19でインストールしたプログラムのバージョンとが含まれている。この経過時間は、ステップS1の処理開始からステップS19の処理終了までの時間を表す。
ステップS21において、応答ログ生成部53は、ステップS20の送信ログに対する「応答ログ:プログラム更新」を生成し、通信装置4に送信する。また、応答ログ生成部53は、「送信ログ:プログラム更新」及び「応答ログ:プログラム更新」を記憶部51に書き込む。
ステップS22において、第2判定部55は、ステップS19のプログラム更新処理でトラブルが発生したか否かを判定する。ここで、第2判定部55は、記憶部51の「送信ログ:プログラム更新」及び「応答ログ:プログラム更新」を参照し、経過時間の閾値判定と、ログの有無判定と、プログラムバージョン照合とを行う。
<プログラム更新判定>
経過時間の閾値判定では、送信ログ:プログラム更新の経過時間が予め設定した閾値以上の場合、トラブルが発生したと判定する。
ログの有無判定では、「送信ログ:プログラム更新」と「応答ログ:プログラム更新」との何れか一方又は両方が記憶部51に記憶されていない場合、トラブルが発生したと判定する。
プログラムバージョン照合では、制御情報で指定されたプログラムのバージョンと、ステップS19でインストールしたプログラムのバージョンとが一致しない場合、トラブルが発生したと判定する。
ステップS23において、通知部56は、ステップS22の判定結果をシステム監理装置7に通知する。
ステップS24において、装置制御部45は、記憶部41の制御情報(現場名情報)に従って、現場名を更新する。
ステップS25において、送信ログ生成部44は、現場名の更新を示す「送信ログ:現場名更新」を生成し、クラウドサーバ5に送信する。この「送信ログ:現場名更新」には、ステップS24の処理IDと、処理内容と、経過時間とが含まれている。また、この処理内容には、制御情報で指定された現場名と、ステップS24で更新した現場名とが含まれている。また、この経過時間は、ステップS1の処理開始からステップS24の処理終了までの時間を表す。
ステップS26において、応答ログ生成部53は、ステップS25の送信ログに対する「応答ログ:現場名更新」を生成し、通信装置4に送信する。また、応答ログ生成部53は、「送信ログ:現場名更新」及び「応答ログ:現場名更新」を記憶部51に書き込む。
ステップS27において、第2判定部55は、ステップS24の現場名更新処理でトラブルが発生したか否かを判定する。ここで、第2判定部55は、記憶部51の「送信ログ:現場名更新」及び「応答ログ:現場名更新」を参照し、経過時間の閾値判定と、ログの有無判定と、現場名の照合とを行う。
<現場名更新判定>
経過時間の閾値判定では、「送信ログ:現場名更新」の経過時間が予め設定した閾値以上の場合、トラブルが発生したと判定する。
ログの有無判定では、「送信ログ:現場名更新」と「応答ログ:現場名更新」との何れか一方又は両方が記憶部51に記憶されていない場合、トラブルが発生したと判定する。
現場名の照合では、制御情報で指定された現場名と、ステップS24で更新した現場名とが一致しない場合、トラブルが発生したと判定する。
ステップS28において、通知部56は、ステップS27の判定結果をシステム監理装置7に通知する。
ステップS29において、データ読み取り位置設定部46は、記憶部41の制御情報(データ読み取り位置情報)に従って、計測データの読み取り位置を設定する。なお、ステップS29の詳細は後記する。
ステップS30において、送信ログ生成部44は、計測データの読み取り位置の設定を示す「送信ログ:データ読み取り位置設定」を生成し、クラウドサーバ5に送信する。この「送信ログ:データ読み取り位置設定」には、ステップS29の処理IDと、処理内容と、経過時間とが含まれている。この処理内容には、制御情報で指定されたデータ読み取り位置と、ステップS29で設定したデータ読み取り位置とが含まれている。この経過時間は、ステップS1の処理開始からステップS29の処理終了までの時間を表す。
ステップS31において、応答ログ生成部53は、ステップS30の送信ログに対する「応答ログ:データ読み取り位置設定」を生成し、通信装置4に送信する。また、応答ログ生成部53は、「送信ログ:データ読み取り位置設定」及び「応答ログ:データ読み取り位置設定」を記憶部51に書き込む。
ステップS32において、第2判定部55は、ステップS29のデータ読み取り位置設定処理でトラブルが発生したか否かを判定する。ここで、第2判定部55は、記憶部51の「送信ログ:データ読み取り位置設定」及び「応答ログ:データ読み取り位置設定」を参照し、経過時間の閾値判定と、ログの有無判定と、データ読み取り位置の照合とを行う。
<データ読み取り位置設定判定>
経過時間の閾値判定では、「送信ログ:データ読み取り位置設定」の経過時間が予め設定した閾値以上の場合、トラブルが発生したと判定する。
ログの有無判定では、「送信ログ:データ読み取り位置設定」と「応答ログ:データ読み取り位置設定」との何れか一方又は両方が記憶部51に記憶されていない場合、トラブルが発生したと判定する。
データ読み取り位置の照合では、制御情報で指定されたデータ読み取り位置と、ステップS29で設定したデータ読み取り位置とが一致しない場合、トラブルが発生したと判定する。
ステップS33において、通知部56は、ステップS32の判定結果をシステム監理装置7に通知する。
ステップS34において、装置制御部45は、記憶部41の制御情報(SDカード設定情報)に従って、SDカード3を認識する。これにより、無線LAN入出力部42は、Wi-Fiを介して、SDカード3との間でデータの入出力を行うことができる。
ステップS35において、送信ログ生成部44は、SDカード3の認識を示す「送信ログ:SDカード認識」を生成し、クラウドサーバ5に送信する。この「送信ログ:SDカード認識」には、ステップS34の処理IDと、処理内容と、経過時間とが含まれている。この処理内容には、制御情報で指定されたSDカード設定情報と、ステップS34で認識したSDカード3の設定情報とが含まれている。この経過時間は、ステップS1の処理開始からステップS34の処理終了までの時間を表す。
ステップS36において、応答ログ生成部53は、ステップS34の送信ログに対する「応答ログ:SDカード認識」を生成し、通信装置4に送信する。また、応答ログ生成部53は、「送信ログ:SDカード認識」及び「応答ログ:SDカード認識」を記憶部51に書き込む。
ステップS37において、第2判定部55は、ステップS34のSDカード認識処理でトラブルが発生したか否かを判定する。ここで、第2判定部55は、記憶部51の「送信ログ:SDカード認識」及び「応答ログ:SDカード認識」を参照し、経過時間の閾値判定と、ログの有無判定と、SDカード設定情報の照合とを行う。
<SDカード認識判定>
経過時間の閾値判定では、「送信ログ:SDカード認識」の経過時間が予め設定した閾値以上の場合、トラブルが発生したと判定する。
ログの有無判定では、「送信ログ:SDカード認識」と「応答ログ:SDカード認識」との何れか一方又は両方が記憶部51に記憶されていない場合、トラブルが発生したと判定する。
SDカード設定情報の照合では、制御情報で指定されたSDカード設定情報と、ステップS34で認識したSDカード3の設定情報とが一致しない場合、トラブルが発生したと判定する。
ステップS38において、通知部56は、ステップS37の判定結果をシステム監理装置7に通知する。
ステップS39において、データ読み取り位置設定部46は、計測データの読み取り位置が示す計測データの読み取りを無線LAN入出力部42に指示する。無線LAN入出力部42は、データ読み取り位置設定部46が指示した計測データをSDカード3から受信する。
ステップS40において、送受信部43は、無線LAN入出力部42が受信した計測データをクラウドサーバ5に送信する。そして、送受信部52は、受信した計測データを記憶部51に書き込む。
ステップS41において、スマートフォン6は、ステップS40の計測データに対応した画像データをクラウドサーバ5に送信する。そして、送受信部52は、受信した計測データを記憶部51に書き込む。
ステップS42において、送信ログ生成部44は、計測データの送信を示す「送信ログ:計測データ送信」を生成し、クラウドサーバ5に送信する。この「送信ログ:計測データ送信」には、ステップS40の処理IDと、処理内容と、経過時間とが含まれている。この処理内容には、送信した計測データのファイル名及び送信件数が含まれている。この経過時間は、ステップS1の処理開始からステップS40の処理終了までの時間を表す。
ステップS43において、応答ログ生成部53は、ステップS41の送信ログに対する「応答ログ:計測データ送信」を生成し、通信装置4に送信する。この「応答ログ:計測データ送信」には、受信した計測データのファイル名及び受信件数が含まれている。応答ログ生成部53は、「送信ログ:計測データ送信」及び「応答ログ:計測データ送信」を記憶部51に書き込む。
ステップS44において、第2判定部55は、ステップS40の計測データ送信処理でトラブルが発生したか否かを判定する。ここで、第2判定部55は、記憶部51の「送信ログ:計測データ送信」及び「応答ログ:計測データ送信」を参照し、経過時間の閾値判定と、ログの有無判定と、計測データの送受信件数の照合とを行う。
<計測データ送信判定>
経過時間の閾値判定では、「送信ログ:計測データ送信」の経過時間が予め設定した閾値以上の場合、トラブルが発生したと判定する。
ログの有無判定では、「送信ログ:計測データ送信」と「応答ログ:計測データ送信」との何れか一方又は両方が記憶部51に記憶されていない場合、トラブルが発生したと判定する。
計測データの送受信件数の照合では、「送信ログ:計測データ送信」の送信件数と「応答ログ:計測データ送信」の受信件数とが一致しない場合、トラブルが発生したと判定する。
ステップS45において、通知部56は、ステップS44の判定結果をシステム監理装置7に通知する。
ステップS46において、第1判定部54は、施工データが欠落していか否かを判定する。つまり、第1判定部54は、記憶部51において、計測データ及び画像データが記憶部51に記憶されている場合、施工データの正常受信と判定する。一方、第1判定部54は、計測データ及び画像データの一方又は両方が記憶部51に記憶されていない場合、施工データの欠落と判定する。
施工データが欠落している場合(ステップS46でYes)、クラウドサーバ5は、ステップS47の処理に進む。
施工データを正常に受信した場合(ステップS46でNo)、通信装置4及びクラウドサーバ5は、処理を正常終了する。
ステップS47において、第1判定部54は、欠落した計測データのデータ番号を抽出する。
ステップS48において、通知部56は、ステップS47で抽出した計測データのデータ番号をシステム監理装置7に通知する。
ステップS49,S50において、システム監理装置7は、欠落した計測データの再送信を行うため、制御情報(データ読み取り位置情報)を修正する。例えば、ステップS48の通知を参照し、オペレータがシステム監理装置7を操作して、制御情報(データ読み取り位置情報)を手動で修正する。
ステップS51において、クラウドサーバ5は、修正された制御情報を記憶部51に記憶する。その後、杭施工データ管理システム1は、ステップS5に戻り、修正された制御情報に戻づいて処理を継続する。
[データ読み取り位置の設定方法]
図8~図11を参照し、データ読み取り位置の設定方法について説明する。
図8に示すように、各計測データは、異なる命名規約でファイル名が付与されている場合が多い。図8(a)の例では、計測データのファイル名が、データ番号a、日時b、杭番号c、フラグd、ページ数e、及び、拡張子fをピリオド「.」で区切ったものとなっている。一方、図8(b)の例では、計測データのファイル名が、データ番号a及び拡張子fをピリオド「.」で区切ったものとなっている。
データ番号aは、各計測装置2で採番した4桁の数値(連番)である。
日時bは、計測データのタイムスタンプであり、例えば、計測データを生成した日時を表す。
杭番号(施工対象物番号)cは、施工作業の対象物たる杭を一意に識別する4桁の数値である。
フラグdは、例えば、掘削完了「00」、又は、最終「01」を表す2桁の数値である。
ページ数eは、画像ファイルに変換した計測データのページ数である。つまり、画像ファイルの計測データがページ単位で表示されるので、ページ数eはそのページ数を表す。
拡張子fは、画像ファイルの形式を表す文字列である。例えば、画像ファイルがjpg形式の場合、拡張子fは「jpg」となる。
以下、図8(a)に示すように、計測データのファイル名にデータ番号a、日時b及び杭番号cが含まれる場合を、ケースAとして説明する。次に、図8(b)に示すように、計測データのファイル名にデータ番号aが含まれる場合を、ケースBとして説明する。
<ケースA>
図9には、ケースAにおけるデータ読み取り位置の設定方法を図示した。図9に示すように、ケースAでは、オペレータの手動設定(手動操作)、計測データの先頭、既存の計測データのスキップ、データ番号a、日時b又は杭番号cにより、データ読み取り位置を設定できる。この図9は、通信装置4がクラウドサーバ5に送信した計測データのファイル名の一覧を表しており、計測データの時系列順にファイル名が並んでいる。例えば、計測データのファイル名一覧は、記憶部51の「送信ログ:計測データ送信」を参照すれば取得可能である。
「オペレータの手動設定」とは、データ読み取り位置をオペレータが手動で設定(操作)することである。この場合、オペレータは、データ読み取り位置を任意に設定できる。
「計測データの先頭」とは、計測データの先頭位置をデータ読み取り位置として設定することである。図9の例では、データ番号「2353」で始まる計測データがデータ読み取り位置として設定されている。
「既存の計測データのスキップ」とは、クラウドサーバ5に記憶されている最新の計測データの後をデータ読み取り位置として設定することである。つまり、既存の計測データのスキップでは、既にクラウドサーバ5に記憶されている計測データを再送信しない。図9の例では、データ番号「2353」で始まる計測データからデータ番号「2389」で始まる計測データがクラウドサーバ5に記憶されている。この場合、既存の計測データのスキップでは、データ番号「2390」で始まる計測データがデータ読み取り位置として設定される。
さらに、ケースAでは、データ番号a、日時b又は杭番号cの何れかにより、データ読み取り位置を設定できる。図9の例では、データ番号「2395」で始まる計測データをデータ読み取り位置として設定している。
図10のファイル名一覧では、データ番号「2396」で始まる計測データが欠落しているため、その計測データが含まれていない。この場合、データ番号「2396」で始まる計測データを再送信するように、データ読み取り位置を設定する。
例えば、データ番号「2395」で始まる計測データのデータ番号a、日時b又は杭番号cをデータ読み取り位置として指定する。この場合、既にクラウドサーバ5に記憶されているデータ番号「2395」及び「2397」で始まる計測データの再送信はスキップされ、データ番号「2396」で始まる計測データが再送信される。
また、データ番号「2396」で始まる計測データのデータ番号a、日時b又は杭番号cをデータ読み取り位置として指定してもよい(不図示)。この場合も、データ番号「2396」で始まる計測データが再送信される。
なお、計測データ及び画像データの両方が欠落した場合、その次の計測データ及び画像データがクラウドサーバ5に送信された後でないと、その欠落を判定できない。
<ケースB>
図11には、ケースBにおけるデータ読み取り位置の設定方法を図示した。図11のファイル名一覧では、データ番号「2496」で始まる計測データが欠落しているため、その計測データが含まれていない。ケースBでは、オペレータの手動設定(手動操作)、計測データの先頭又はデータ番号aにより、データ読み取り位置を設定できる。つまり、ケースBは、日時b又は杭番号cをデータ読み取り位置として設定できない以外、ケースAと同様のため、これ以上の説明を省略する。
[作用・効果]
以上のように、杭施工データ管理システム1は、施工データの受信状況を自動監視できるので、運用コストを抑制し、トラブルに迅速に対応することができる。
さらに、杭施工データ管理システム1は、欠落した計測データを素早く再送信できるので、トラブルに迅速に対応することができる。
さらに、杭施工データ管理システム1は、計測機器のメーカや機種毎に計測データの命名規約が異なる場合でも、各命名規約に応じた形式で欠落した計測データを指定できるので、汎用性を向上させることができる。
さらに、杭施工データ管理システム1は、オペレータがシステム監理装置7を操作して、通信装置4をシステム監理センタから制御できる。これにより、杭施工データ管理システム1では、トラブルが発生しても通信装置4の設置場所に作業員を派遣する必要がなく、運用コストを抑制し、トラブルに迅速に対応することができる。
さらに、杭施工データ管理システム1は、通信装置でトラブルが発生した処理を自動的に判定できるので、トラブルに迅速に対応することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
施工データ管理システムの動作は、前記した動作例に限定されない。
前記した実施形態では、施工データ管理システムが杭の施工に関する施工データを監理することとして説明したが、これに限定されない。例えば、施工データ管理システムは、生コンクリートの調合から出荷、運搬、荷卸し、圧送、打設に至るまでの一連の工事を時系列で監理したり、山留め工事、配筋工事、型枠工事、又は、鉄骨建方やボルトの締め付け作業に関する施工データを監理してもよい。この他、施工データ管理システムは、地盤沈下や免振建物工事中の沈下計測作業、トータルステーションなどの自立測量装置による計測作業、鉄骨建て方時の自動縦入れ計測作業に関する施工データを監理してもよい。
前記した実施形態では、対応データが、杭打ち機による施工作業を撮影した画像データであることとして説明したが、これに限定されない。この対応データは、計測データに対応するデータ、つまり、計測データと揃って監理されるデータであればよい。例えば、対応データとしては、実測値の入力データ、適否の判断操作データ、施工開始・終了時間の登録データ、元請への承認依頼操作データ、及び、QRコード(登録商標)をあげることができる。
計測データのデータ項目やレイアウトは、図3に限定されないことは言うまでもない。また、計測データのファイル名は、前記した例に限定されない。例えば、計測データのファイル名は、ピリオド「.」以外を区切り文字としてもよい。
前記した実施形態では、入力装置がスマートフォンであることとして説明したが、これに限定されない。例えば、入力装置としては、タブレット端末やノート型パソコンをあげることができる。
前記した実施形態では、SDカードが、Wi-Fi等の無線LANを用いることとして説明したが、これに限定されない。例えば、SDカードは、bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信や、IrDA等の近距離赤外線通信を用いてもよい。
前記した実施形態では、クラウドサーバに施工データを送信することとして説明したが、これに限定されない。例えば、クラウドサーバではなく、一般的なファイルサーバに施工データを送信してもよい。
前記した実施形態では、通信装置のログ(送信ログ、応答ログ)を参照していないが、これらのログを参照してもよい。
前記した実施形態では、「既存の計測データのスキップ」を説明したが、これに限定されない。例えば、「既存の計測データのスキップ」では、現場開設時に既にSDカードに記憶されている計測データの送信をスキップすることとしてもよい。
具体的には、同一のSDカードを最初に認識した際、最新の計測データのファイル名を通信装置が取得し、クラウドサーバの記憶部に記憶しておく。そして、通信装置は、最新の計測データより旧い計測データを再送信しなければよい。
この場合、通信装置の定期処理において、現場開設時、同一のSDカードを最初に認識した際、そのSDカードに計測データが記憶されていない場合、データ読み取り位置を「計測データの先頭」に設定する。一方、そのSDカードに計測データが記憶されている場合、データ読み取り位置を「既存の計測データのスキップ」に設定する。これにより、施工データ管理システムは、SDカードに記憶されている計測データが2重で再送信されてしまう事態を防止できる。
1 杭施工データ管理システム(施工データ管理システム)
2 計測装置
3 無線LAN機能付きSDカード3
4 通信装置
5 クラウドサーバ(サーバ)
6 スマートフォン(入力装置)
7 システム監理装置(監理装置)
41 記憶部
42 無線LAN入出力部
43 送受信部(送信部)
44 送信ログ生成部
45 装置制御部
46 データ読み取り位置設定部(再送信指示部)
51 記憶部
52 送受信部(受信部)
53 応答ログ生成部
54 第1判定部
55 第2判定部
56 通知部

Claims (3)

  1. 計測装置で計測された計測データを受信する通信装置と、
    前記計測データに対応した対応データが入力される入力装置と、
    前記通信装置が受信した計測データ及び前記入力装置に入力された対応データを施工データとして対応付けて記憶するサーバと、
    前記サーバを介して、前記通信装置を監理する監理装置と、を備える施工データ管理システムであって、
    前記サーバは、
    前記通信装置から前記計測データを受信し、前記入力装置から前記対応データを受信する受信部と、
    前記計測データ及び前記対応データの両方を受信した場合、前記施工データの正常受信と判定し、前記計測データ又は前記対応データの少なくとも一方を受信していない場合、前記施工データの欠落と判定する第1判定部と、
    前記第1判定部の判定結果を前記監理装置に通知する通知部と、を備え
    前記通信装置は、
    前記サーバからの指示により前記通信装置を制御する装置制御部と、
    前記計測データを送信する送信部と、
    前記サーバから要求された計測データを前記送信部に再送信させる再送信指示部と、
    前記通信装置の処理毎に、処理内容と経過時間とを示す送信ログを生成する送信ログ生成部と、を備え、
    前記送信部は、前記送信ログを前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    前記受信部が、前記送信ログを受信し、
    前記送信ログを受信した場合、前記通信装置に応答する応答ログを生成する応答ログ生成部と、
    前記送信ログの経過時間の閾値判定結果と、前記送信ログ及び前記応答ログの有無と、所定項目の照合結果とに基づいて、前記通信装置でトラブルが発生した処理を判定する第2判定部と、
    をさらに備えることを特徴とする施工データ管理システム。
  2. 前記通知部は、前記施工データの欠落と判定された場合、欠落した前記計測データの識別情報を前記監理装置に通知し、
    前記受信部は、前記監理装置から再送信が必要な計測データの識別情報を受信し、受信した当該識別情報の計測データの再送信を前記通信装置に要求することを特徴とする請求項1に記載の施工データ管理システム。
  3. 前記受信部は、
    前記識別情報であるデータ番号が前記計測データのファイル名に含まれる場合、手動設定、先頭又は前記データ番号により前記計測データの再送信を要求し、又は、
    前記計測データのファイル名に前記データ番号、日時及び施工対象物番号が含まれる場合、前記手動設定、前記先頭、前記データ番号、前記日時又は前記施工対象物番号により前記計測データの再送信を要求することを特徴とする請求項2に記載の施工データ管理システム。
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