JP2017091495A - 工事現場撮影システム、杭工事検査システム、作業データ取得装置、及び、作業データ取得方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】工事現場において計測された作業データを取得することによって、工事現場における作業の信頼性を担保する。【解決手段】データロガー10は、作業機械12による作業の結果を示す作業データを工程毎に取得する。取得された作業データは、工事現場内通信回線を介して携帯端末14に送信される。携帯端末14はカメラ機能を有しており、各工程の作業が終了したときに、その作業の出来栄えを示す工事現場写真を撮影する。携帯端末14により工事現場画像データが取得されると、直ちに、当該工事現場画像データと、対応する作業データとが関連付けられてサーバ16へ送信される。【選択図】図1
Description
本発明は、工事現場撮影システム、杭工事検査システム、作業データ取得装置、及び、作業データ取得方法に関する。
工事現場において、工事の進捗状況を記録する、あるいは、工事の進捗状況を管理することを目的として、工事現場における作業に関する多数の工事現場写真を撮影することが行われている。撮影されたこれらの工事現場写真は、工事の管理を行う建設会社に送られ、工事の管理者などによって閲覧される。そして、作業内容に問題があればそれを是正する処置が管理者により行われる。
ところで、工事現場写真を確認しただけでは、工事現場において作業が指示通りに正しく行われているか否かを識別するのが難しい場合がある。例えば、土木工事における基礎を造成するための杭工事作業においては、杭が正しい深さ(支持層)まで打たれているのか、あるいは杭を固めるコンクリートの量が適量であるか否かを、その出来栄えを撮影した工事現場写真をもって判断するのは難しい。したがって、作業が正しく行われているか否かを判断するのは、現場作業者が後日作成する報告書などに頼らざるを得ないのが実情である。
工事現場の作業が作業機械を用いて行われた場合などは、作業の結果を示す作業データが作業機械などによって取得される場合がある。このような場合、作業データは報告書に添付することが義務付けられているのが一般的であり、作業データを閲覧することで作業が正しく行われたか否かを管理者が判断し得る。作業データが適切なものであれば、管理者は作業が適切であったことを確認できるし、作業データが適切でなければ、当該作業データに基づいて現場における作業がどの点において適切でなかったのかなどを解析し、問題点を是正することができる。これにより現場における作業の信頼性が担保され得る。このように、現場における作業の信頼性を担保するためには、現場において取得された生の作業データを管理者が迅速に確認できることが肝要となる。
本発明の目的は、工事現場において計測された作業データを取得することによって、工事現場における作業の信頼性を担保することにある。
本発明に係る工事現場撮影システムは、工事現場における作業に関するデータを作業中に計測し、計測結果である作業データを取得する作業データ取得装置と、前記作業が終了したときに工事現場を撮影して、前記作業に関する工事現場画像データ取得する撮影装置と、前記作業データ取得装置及び前記撮影装置の少なくとも一方と第1電気通信回線を介して通信可能に接続されるサーバと、を備え、前記作業に関する前記工事現場画像データ、及び前記工事現場画像データに関連付けられた前記作業データが、前記第1電気通信回線を介して前記サーバに送信される、ことを特徴とする。
望ましくは、前記作業は、土木工事現場における基礎を造成するための杭工事作業であり、前記作業データは、前記杭工事作業中において杭打ち機のモータに流れる電流値を計測して得られる電流値データ、及び、前記杭工事作業中において杭穴に流入されるセメントミルクの量を計測して得られる流量データの少なくとも一方である。
望ましくは、前記作業に関する前記工事現場画像データは、前記撮影装置により取得された後、直ちに前記サーバへ送信され、当該作業に関する前記作業データは、前記工事現場画像データと同時に前記サーバに送信される。
望ましくは、前記作業データ取得装置及び前記撮影装置は、前記第1電気通信回線とは異なる第2電気通信回線を介して通信可能に接続され、前記作業データは、前記作業データ取得装置から前記第2電気通信回線を介して前記撮影装置に送信され、前記工事現場画像データ及び前記作業データは、前記撮影装置から前記第1電気通信回線を介して前記サーバへ送信される。
望ましくは、前記撮影装置は、前記工事現場の撮影処理が行われたときに、前記撮影処理が行われたことを示す撮影通知信号を前記第2電気通信回線を介して前記作業データ取得装置へ送信し、前記作業データ取得装置は、前記撮影通知信号を受信したことをトリガとして前記作業データを前記第2電気通信回線を介して前記撮影装置に送信する。
望ましくは、前記作業データ取得装置及び前記撮影装置は、前記サーバと第1電気通信回線を介して通信可能であり、前記作業データ取得装置及び前記撮影装置は、前記第1電気通信回線とは異なる第2電気通信回線を介して通信可能に接続され、前記撮影装置は、前記工事現場の撮影処理が行われたときに、前記撮影処理が行われたことを示す撮影通知信号、及び取得された工事現場画像データを識別する画像識別子を前記第2電気通信回線を介して前記作業データ取得装置に送信し、且つ、当該前記工事現場画像データを前記第1電気通信回線を介して前記サーバへ送信し、前記作業データ取得装置は、前記撮影通知信号を受信したことをトリガとして、前記画像識別子に応じて関連付けられた作業データを前記第1電気通信回線を介して前記サーバへ送信する。
また、本発明に係る杭工事検査システムは、土木工事現場における基礎を造成するための杭工事作業中において、杭打ち機のモータに流れる電流値を計測して、計測結果である電流値データを取得する電流計と、前記杭工事作業が終了したときに工事現場を撮影して、前記杭工事作業に関する杭工事現場画像データ取得する撮影装置と、前記電流計及び前記撮影装置の少なくとも一方と第1電気通信回線を介して通信可能に接続されるサーバと、を備え、前記電流値データが、当該杭工事作業に関する前記杭工事現場画像データに関連付けられて、前記第1電気通信回線を介して前記サーバに送信される、ことを特徴とする。
また、本発明に係る杭工事検査システムは、土木工事現場における基礎を造成するための杭工事作業中において、杭穴に流入されるセメントミルクの量を計測して、計測結果である流量データを取得する流量計と、前記杭工事作業が終了したときに工事現場を撮影して、前記杭工事作業に関する杭工事現場画像データ取得する撮影装置と、前記流量計及び前記撮影装置の少なくとも一方と第1電気通信回線を介して通信可能に接続されるサーバと、を備え、前記流量データが、当該杭工事作業に関する前記杭工事現場画像データに関連付けられて、前記第1電気通信回線を介して前記サーバに送信される、ことを特徴とする。
また、本発明に係る作業データ取得装置は、工事現場における作業に関するデータを作業中に計測し、計測結果である作業データを取得する作業データ取得手段と、前記作業が終了したときに工事現場を撮影して工事現場画像データを取得する撮影装置において撮影処理が行われたことを示す撮影通知信号、及び取得された工事現場画像データを識別する画像識別子を受信する受信手段と、前記受信手段が前記撮影通知信号を受信したことをトリガとして、前記画像識別子に応じて関連付けられた作業データをサーバへ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る作業データ取得方法は、工事現場における作業に関するデータを作業中に計測し、計測結果である作業データを取得するステップと、前記作業が終了したときに工事現場を撮影して、前記作業に関する工事現場画像データ取得するステップと、前記作業に関する前記工事現場画像データと、当該作業に関する前記作業データとを関連付けるステップと、前記工事現場画像データ、及び、当該工事現場画像データに関連付けられた前記作業データをサーバに送信するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、工事現場において計測された作業データを取得することによって、工事現場における作業の信頼性を担保することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1に、第1実施形態に係る工事現場撮影システムのシステム構成図を示す。工事現場撮影システムは、データロガー10を含む作業機械12、カメラ機能付きの携帯端末14、ASPサーバなどのサーバ16、管理端末(端末装置)18,20を含んで構成される。このうち、データロガー10、作業機械12、及び携帯端末14は、工事現場において利用されるものである。本実施形態では、作業機械12は、土木工事の基礎の造成に利用される杭打ち機である。携帯端末14、サーバ16、管理端末18,20はそれぞれ無線あるいは有線で第1電気通信回線としてのインターネット22に接続される。
図1に、第1実施形態に係る工事現場撮影システムのシステム構成図を示す。工事現場撮影システムは、データロガー10を含む作業機械12、カメラ機能付きの携帯端末14、ASPサーバなどのサーバ16、管理端末(端末装置)18,20を含んで構成される。このうち、データロガー10、作業機械12、及び携帯端末14は、工事現場において利用されるものである。本実施形態では、作業機械12は、土木工事の基礎の造成に利用される杭打ち機である。携帯端末14、サーバ16、管理端末18,20はそれぞれ無線あるいは有線で第1電気通信回線としてのインターネット22に接続される。
以下、工事現場撮影システムが有する各部について説明する。
図2に、データロガー10の構成図が示されている。作業データ取得装置としてのデータロガー10は、工事現場における作業機械12の作業の結果を示す作業データを取得するものである。なお、本実施形態においては、データロガー10は作業機械12に含まれているが、データロガー10は作業機械12とは別に設けられてもよい。また、図2においては、データロガー10が1つしか示されていないが、1つの工事現場にデータロガー10が複数設けられていてもよい。
作業データ取得部10aは、作業機械12による作業結果を示す作業データを工事の工程毎に取得する。作業データは、例えば作業機械12に取り付けられた各種センサなどに基づいて取得される。例えば、作業データとしては、作業対象となる杭の番号、作業日の日付、作業時間、杭の深度、フィード速度、回転数、あるいは回転トルクなどが取得される。これらのデータのうち、作業中において刻々と変化するデータも含まれることから、作業データ取得部10aは、上記各項目を示すデータを連続的に取得する。例えば、作業データ取得部10aは、1秒毎に、上記各項目を示すデータである単位作業データを取得する。その結果、1つの工程が開始してから終了するまでの間において複数の単位作業データが取得される。複数の単位作業データは1つの工程が終わる度にまとめられる。これにより、工程毎に作業データが形成される。また、好適には、作業データ取得部10aは、複数の単位作業データがまとめられた時刻(つまり作業データが形成された時刻)を示すデータ取得時間情報を含めることができる。データ取得時間情報は、例えば作業データのメタデータとして含められる。
記憶部10bは、例えばRAMなどで構成され、作業データ取得部10aにより取得された作業データを記憶する。図3に、記憶部10bに記憶された作業データの例が示されている。図3に示されるように、本実施形態では、作業データは1秒毎に取得された各単位作業データを各行とするテーブル形式となっている。また、記憶部10bには、データロガー10を動作させるためのプログラムも記憶されている。
図2に戻り、表示部10cは、例えば液晶パネルなどで構成され、作業データ取得部10aにより取得される作業データが表示されるものである。具体的には、作業データに含まれる各項目に対する各パラメータが表示される。上述のように、各パラメータは刻々と変化するため、表示部10cに表示されるパラメータも刻々と変化する。
通信部10dは、本実施形態においては、携帯端末14との間で通信を行うために設けられる。通信部10dとしては、例えば無線LANI/F又はブルートゥース(登録商標)アダプタなどであってよい。通信部10dを介して、作業データ取得部10aが取得した作業データが携帯端末14に送信される。作業データは、携帯端末14によって取得される工事現場画像データ(後述)のサーバ16への送信処理に先立って、携帯端末14に送られる。本実施形態では、作業データは、携帯端末14から送信される撮影通知信号(後述)をトリガとして携帯端末14に送信される。あるいは、作業データは、取得された直後に携帯端末14に送信されてもよい。
入力部10eは、作業者がデータロガー10に情報を入力するためのものである。例えば、作業者は作業に先立って、これから行う工程を一意に識別する工程IDを入力することができる。作業データ取得部10aが取得した作業データに入力された工程IDを含めて記憶部10bに記憶させておくことで、取得された作業データがどの工程についての作業データなのかを識別することが可能になる。あるいは、データロガー10が、予め定められた工程(例えば杭打ち工程)にのみ使用される場合には、入力部10eは不要であり、データロガー10に予め入力されている、当該工程を示す情報を工程IDとして利用することもできる。
外部メモリI/F10fは、例えばUSBメモリスロットあるいはメモリカードスロットなどで構成される。外部メモリI/F10fに挿入されたUSBメモリあるいはメモリカードには、作業データ取得部10aが取得し記憶部10bに記憶された作業データがコピーあるいは移動される。作業データ取得部10aが取得した作業データは、通信部10dから携帯端末14への送信に代えて、USBメモリなどにコピーされて作業者などによって携帯端末14へ移されるようにしてもよい。
制御部10gは、例えばマイクロプロセッサなどから構成され、記憶部10bに記憶されたプログラムに従って、データロガー10の各部を制御するものである。
データロガー10の一例としては、作業機械12である杭打ち機の掘削ロッドを駆動するためのモータ(オーガモータ)に流れる電流値を計測して電流値データを取得する電流計である。図4に示すように、従来の電流計においては、オーガモータに流れる電流値が順次計測されてそれが電流計チャートとして紙に印刷されて出力されていた。後述するように、本実施形態に係る工事現場撮影システムにおいては、従来の電流計チャートに相当する電子データ(つまり作業データ)が工事現場からインターネット22を介してサーバ16に送信されるものである。また、油圧によって杭を圧入する方式の杭打ち機に対しては、データロガー10として油圧を計測して油圧データを取得する油圧計が用いられる。さらに、データロガー10の他の例としては、作業機械12である杭打ち機によって杭穴に流通されるセメントミルクの量を計測して流量データを取得する流量計である。
図5に、カメラ機能付きの携帯端末14の構成図が示されている。撮影装置としての携帯端末14は、主に、工事の各工程の作業が終了した後に、当該工程の作業に関する工事現場写真を撮影するために用いられる。工事現場写真は、例えば、工事現場の各工程の作業の出来栄えを撮影した写真である。
撮影部14aは、工事現場写真を撮影する。撮影部14aは、被写体である工事現場の像をデジタル画像データ(工事現場画像データ)に変換するセンサ、デジタル画像データに対しゲイン補正(ホワイトバランス感度設定)、ガンマ補正、同時化処理、RGB−YC変換処理、ノイズ低減処理、輪郭補正などの各種処理を実行するDSPなどを含んで構成される。また、好適には、撮影部14aは、工事現場画像データに当該工事現場写真を撮影した日時を示す撮影時間情報を含めることができる。撮影時間情報は、例えば工事現場画像データのメタデータとして含められる。
シャッタボタン14bは、工事現場において作業を行う作業者により操作されるボタンである。作業者によりシャッタボタン14bが押下されると、後述の制御部14hはそれを検知して撮影部14aに撮影処理を実行させる。
表示部14cは、例えば液晶パネルなどで構成され、撮影部14aが撮影(取得)した工事現場画像データなどを表示する。
記憶部14dは、例えばRAMなどで構成され、撮影部14aにより撮影され処理された工事現場画像データ、あるいは、データロガー10から送信された作業データなどが記憶される。また、記憶部14dには、携帯端末14の各部を動作させるためのプログラムが記憶される。
また、記憶部14dには、工事現場での工事における予め定められた工程順序に従って各工程における工事現場写真を順次撮影することを指示するデータ(あるいはプログラム)である撮影指示データが記憶されてもよい。撮影指示データは、工事現場写真の撮影に先立って記憶部14dに記憶される。例えば、撮影指示データはサーバ16から送信される。後述の制御部14hは、記憶部14dに記憶された撮影指示データに基づいて、次に撮影すべき工程を示す情報を表示部14cに表示させる。
通信部14eは、無線LANI/F又はブルートゥースアダプタなどを含んで構成される。通信部14eにより携帯端末14はデータロガー10と通信可能になる。上述のように、データロガー10にも通信部10dが設けられていることから、工事現場内において、データロガー10及び携帯端末14とを通信可能に接続する、第2電気通信回線としての工事現場内通信回線が形成される。工事現場内通信回線を介して、データロガー10から携帯端末14へ作業データが送信され、また、携帯端末14からデータロガー10へ撮影通知信号(後述)が送信される。工事現場内通信としては、無線LAN、あるいはブルートゥース通信が用いられる。
無線LANの動作モードとして、インフラストラクチャモードあるいはアドホックモードを利用することができる。インフラストラクチャモードは、無線LANネットワーク内に設けられるアクセスポイントを介して互いに通信するモードである。本実施形態においては、携帯端末14をアクセスポイントとして、携帯端末14と1又は複数のデータロガー10とが通信する。
また、アドホックモードは、ネットワーク内の各端末において互いに直接通信するモードである。アドホックモードにおいては、2つの端末間において同じ端末識別子(例えばESS−IDなど)を設定しておき、端末識別子に基づいて通信相手の端末を特定する。本実施形態においては、携帯端末14とデータロガー10との間において1対1の通信が行われる。
ブルートゥース通信は、無線LANのアドホックモード同様に、2つの端末間において1対1の通信を行うものである。ブルートゥース通信に先立って、2つの端末においてペアリング(認証)が行われ、ペアリングした端末間においてブルートゥース通信が行われる。
工事現場内通信回線によれば、データロガー10からみれば、その通信相手は常に携帯端末14と決まっているため、データロガー10から携帯端末14に作業データを送信する場合に、作業者などが送信先の指定を行う必要なく作業データの送信を行うことができる。
また、通信部14eは、インターネット22と通信する機能も有する。通信部14eは、撮影部14aにより撮影された工事現場画像データ、及びデータロガー10から取得した作業データをサーバ16に送信するためなどに用いられる。
外部メモリI/F14fは、例えばUSBメモリスロットあるいはメモリカードスロットなどで構成される。外部メモリI/F14fには、データロガー10により取得された作業データが記憶されたUSBメモリやメモリカードが挿入され、これにより当該作業データを記憶部14dにコピーあるいは移動することができる。
好適には、携帯端末14には入力部14gが設けられる。入力部14gは、作業者が携帯端末14に情報を入力するためのものである。例えば、作業者は携帯端末14による工事現場写真の撮影に先立って、撮影対象の工程を一意に識別する工程IDを入力することができる。撮影部14aが取得した工事現場画像データに入力された工程IDを含めて記憶部14dに記憶させておくことで、取得された工事現場画像データがどの工程についての画像データなのかを識別することが可能になる。
制御部14hは、例えばマイクロプロセッサなどから構成され、記憶部14dに記憶されたプログラムに従って、携帯端末14の各部を制御するものである。
また、本実施形態においては、制御部14hは、データロガー10から送信されたある工程についての作業データと、撮影部14aが取得した当該工程についての工事現場画像データとを関連付ける処理を行う。関連付けとは、ある工事現場画像データに関連する作業データをサーバ16が識別可能にすることである。例えば、工事現場画像データと作業データとに同じID(識別子)を付すことなどによって両データを関連付けることができる。また、例えば、工事現場画像データのメタデータに含まれた画像識別子としての撮影時間情報と、作業データのメタデータに含まれたデータ取得時間情報と、に基づいて、両者を関連付けることができる。作業が終了した後(つまり作業データが形成された後)すぐに工事現場写真が撮影されることに鑑みて、工事現場画像データと、当該工事現場画像データが取得された時刻から最も近い過去に取得された作業データとを関連付けることで、同じ工程により得られた作業データと工事現場画像データとが関連付けられる。この関連付け方法によれば、データロガー10の入力部10e、あるいは携帯端末14の入力部14gからの工程IDの入力は不要になる。
あるいは、1つの工程が終わる度に必ず工事現場画像データと作業データとがサーバ16へ送信され、サーバ16へ送信された作業データが記憶部14dから削除されることを前提とするならば、直前に取得された工事現場画像データ(つまりこの場合も工事現場画像データが取得された時刻が画像識別子となる)と、データロガー10から送信されてきて記憶部14dに記憶されている1つの作業データを関連付けることで、同じ工程により得られた作業データと工事現場画像データとが関連付けられる。同じ工程により得られた作業データと工事現場画像データとを関連付ける方法としては、上記の他にも様々な方法を採用することができる。
なお、データロガー10において作業データに工程IDが含められ、携帯端末14において工事現場画像データに画像識別子としての工程IDが含められている場合は、当該工程IDが付されたこともって両者が関連付けられたといえる。
また、制御部14hは、好適には、作業者によりシャッタボタン14bが押下されたときに、それを検知してデータロガー10に対して、携帯端末14において撮影処理が行われたことを示す撮影通知信号を送信する。工事現場内に複数のデータロガー10がある場合は、複数のデータロガー10に撮影通知信号を同報送信する。これにより、データロガー10は、撮影通知信号をトリガとして作業データを携帯端末14に送信することができる。また、好適には、撮影通知信号と共に、当該撮影処理により取得される工事現場写真を識別するための画像識別子(例えば工程IDなど)が送信される。そのようにすれば、データロガー10は、当該画像識別子に基づいて、携帯端末14において取得された工事現場写真データに対応する作業データを携帯端末14に送信することができる。
さらに、本実施形態においては、制御部14hは、撮影部14aが取得した工事現場画像データと、それに対応する(つまり同じ工程に関する)作業データとをサーバ16へ送信する処理を行う。つまり、工事現場画像データと、それに関連付けられた作業データとをサーバ16へ送信する処理を行う。好適には、工事現場画像データと作業データとは同時にサーバ16に送信される。例えば、工事現場画像データ及び作業データは、電子メール形式における添付ファイルとして送信され得る。電子メールの送信先、例えばサーバ16のメールアドレスは、予め記憶部14dに記憶されているのが好適である。これにより、作業者は送信先の指定などを行うことなく、工事現場画像データ及び作業データをサーバ16に送信することができる。好適には、制御部14hは、工事現場写真の撮影が行われた後、直ちに工事現場画像データ及び作業データをサーバ16に送信する。
また、工事現場画像データ及び作業データと共に、これらのデータに関する工事現場あるいは工事プロジェクトを識別する現場IDを送信するようにしてもよい。これらのデータが電子メール形式で送信される場合は、当該電子メールの件名(サブジェクト)に、添付された工事現場画像データ及び作業データに関する工事現場あるいは工事プロジェクトを識別する現場IDを付してもよい。これにより、後にサーバ16において、工事現場画像データ及び作業データを工事現場あるいは工事プロジェクト毎に識別して管理することが可能になる。なお、各工事現場あるいは工事プロジェクトにおいて使用される携帯端末14が予め定められている場合には、現場IDとして携帯端末14を識別する携帯端末IDを利用することができる。
携帯端末14によれば、作業者にしてみれば、予め作業データを携帯端末14に移した上で、シャッタボタン14bを押すだけで、工事現場画像データの取得、当該工事現場画像データに対応した作業データの取得、工事現場画像データと作業データの関連付け、及び関連付けられた工事現場画像データと作業データとの送信の一連の処理が自動的に行われる。
サーバ16は、工事現場から送信され、関連付けられた状態の工事現場画像データ及び作業データをデータベースに記憶する。サーバ16は、また、工事現場画像データ及び作業データと共に送信される現場IDに基づいて、現場IDが示す工事現場などを管理する会社に設置された管理端末を特定し、特定した管理端末にインターネット22を介して受信通知を送信してもよい。
例えば、管理会社Aが管理端末18のユーザであり、管理会社Aが携帯端末14が利用された工事現場を管理する会社であるとする。サーバ16は、現場IDに基づいて、当該工事現場を管理するのが管理会社Aであり、管理会社Aは管理端末18のユーザであるから、当該工事現場を管理する管理端末として管理端末18を特定する。また、携帯端末14以外に他のカメラ付き携帯端末が存在するものとし、管理会社Bが管理端末20のユーザであり、管理会社Bが当該他のカメラ付き携帯端末が利用された工事現場を管理する会社であるとすると、サーバ16は、当該他のカメラ付き携帯端末から送られた現場IDに基づいて、当該他のカメラ付き携帯端末を管理するのが管理会社Bであり、管理会社Bは管理端末20のユーザであるから、当該工事現場を管理する管理端末として管理端末20を特定する。
管理会社の管理者は、工事現場画像データ及び作業データが必要な場合には、管理端末18あるいは管理端末20を用いてサーバ16にアクセスし、サーバ16から工事現場画像及びそれに関連付けられた作業データを取得して管理端末18あるいは管理端末20の表示装置に表示させる。管理者は、管理端末18あるいは管理端末20の表示装置に表示された工事現場画像データ及び作業データを視認することで、工事現場における工事の状況を確認することができる。
図6に、サーバ16の構成ブロック図を示す。サーバ16は、通信インタフェース(I/F)16a、CPU16b、ROMやRAM等のメモリ16c、ユーザ属性を記憶するユーザ属性データベース(DB)16d、関連付けられた工事現場画像データ及び作業データを記憶する工事現場情報データベース(DB)16e、工事現場画像データ及び作業データを所定のファイルフォーマットに編集、加工して得られたファイルデータを記憶するファイルデータベース(DB)16fを備える。
ユーザ属性データベース16dは、ユーザである管理会社(あるいは管理会社の担当者)の基本情報、具体的には名称、住所、管理端末18(あるいは管理端末20)のIPアドレス、管理会社が管理する工事現場を示す現場IDを対応付けてテーブルとして記憶する。このテーブルを参照することで、管理者が管理する工事現場を特定することができる。また、ユーザ属性データベース16dは、さらにユーザである管理会社毎のユーザIDやパスワードを記憶する。
CPU16bは、ユーザ属性データベース16dに記憶されたテーブルを用いてどの携帯端末から工事現場画像データ及び作業データが送信され、どの管理端末に対して受信完了通知を送信するかを決定する。また、管理端末18(あるいは管理端末20)からの要求に応じ、工事現場画像データ及び作業データを前記画像データベース16eあるいはファイルデータベース16fから読み出して管理端末18(あるいは管理端末20)に送信する。サーバ16の各種処理は、基本的にCPU16bで実行される。
図7は、第1実施形態に係る工事現場撮影システムのデータの流れを示す図である。また、図8は、第1実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。図7を参照しながら、図8のフローチャートについて説明する。
ステップS10において、工事現場において作業機械12による作業が開始されると、データロガー10により、作業機械12による作業の作業結果を示す作業データが取得される。本例においては、まず杭打ち機によって杭穴掘削作業が行われ、杭穴30が設けられる。当該作業中においてデータロガー10(電流計)によって、作業データとしてのオーガモータの電流値が計測される。さらに、杭穴30にセメントミルク32を注入する注入作業が行われる。当該作業中においてデータロガー10(流量計)によって、作業データとしてのセメントミルク32の注入量が計測される。また、本例においては、当該作業に先立ってデータロガー10にこれから作業を行う工程を識別する工程IDが作業者によって入力されており、取得された作業データに当該工程IDが含められる。
1つの工程(杭穴掘削・セメントミルク注入工程)の作業が終了すると、ステップS12において、携帯端末14により、当該工程に関する工事現場写真が撮影される。本例では、掘削した杭穴30及び杭穴30に流入されたセメントミルク32が撮影される。これにより、当該工程に関する工事現場画像データが取得される。また、本例においては、工事現場写真の撮影に先立って携帯端末14にこれから撮影を行う工事現場写真の工程を識別する工程IDが作業者によって入力されており、撮影処理により取得される工事現場画像データに当該工程IDが含められる。
ステップS14において、ステップS12の撮影処理に応じて、携帯端末14から複数のデータロガーに対して撮影通知信号が同報送信される。また、携帯端末14は、撮影通知信号と共に、当該工事現場写真の工程を識別する工程IDを共に複数のデータロガー10に送信する。
ステップS16において、複数のデータロガー10(電流計、流量計)は、受信した撮影通知信号に基づいて、作業データを携帯端末14に送信する。ここで、データロガー10は、受信した工程IDに基づいて、撮影された工事現場画像データに対応する作業データを携帯端末14に送信する。具体的には、電流計から電流値データが送信され、流量計から流量データが送信される。
ステップS18において、携帯端末14の制御部14hは、工事現場写真の撮影処理が終了した後、直ちに、工事現場画像データと、受信し記憶部14dに記憶された作業データとを関連付ける処理を行う。つまり、取得された工事現場画像データに対応する(つまり同じ工程に関する)作業データを特定する処理を行う。本例では、データロガー10から移された作業データには工程IDが含まれ、取得した工事現場画像データにも工程IDが含まれているから、両データは既に関連付けられているといえる。両データが例えば取得時間などによって関連付けられる場合は、当該ステップにて関連付け処理が行われる。
なお、ステップS18において、取得された工事現場画像データの工程に対応する作業データが記憶部14dに記憶されていない場合は、携帯端末14は工事現場画像データをサーバ16へ送信せず、作業者に対して警告を出力するなどの処理を行うのが好適である。
ステップS20において、携帯端末14の制御部14hは、工事現場画像データと作業データの関連付け処理が終了した後、直ちに、関連付けた工事現場画像データと作業データとをサーバ16に送信する。つまり、工事現場画像データは、それが取得された後、作業データと共に直ちにサーバ16に送信される。また、工事現場画像データと作業データと共に、携帯端末14は、これらのデータに関する工事現場を識別する現場IDをサーバ16へ送信する。
ステップS20において、サーバ16は、受信した工事現場画像データと作業データを、共に受信した現場IDに基づいて、工事現場毎に区別して記憶する。
第1実施形態に係る工事現場撮影システムの概要は以上の通りである。本実施形態に係る工事現場撮影システムによれば、データロガー10により取得された作業データは、携帯端末14に送信され、そこから工事現場写真データと共にサーバへ送信される。これにより、工事現場において取得された生の作業データが、改ざんなどされることなく、すぐにサーバ16へ送信される。
データロガー10から携帯端末14へUSBメモリなどを介して作業データが移される態様においても、工事現場写真は、工事終了後すぐに撮影されるのが一般的である。つまり、工事現場写真が工程の作業が終了したあとすぐに撮影されるならば、作業中において取得される作業データも取得された後すぐにサーバ16へ送信されることになる。これにより、作業データの改ざんが防止され、データロガー10により計測された生の作業データをサーバ16に送信することができる。
このように工事現場から送信される生の作業データは、工事現場における作業信頼性の担保に寄与する。
万一作業データの改ざんが行われた場合にそれを検出可能とするため、あるいは改ざんの抑止力を向上させるために、携帯端末14により、データロガー10の表示部10cに表示された各パラメータを撮影してパラメータ画像を取得するようにしてもよい。パラメータ画像には、刻々と変化する各パラメータのある一瞬の値が含まれることになる。つまり、パラメータ画像に示されている各パラメータは、作業データのうちいずれかの単位作業データ(図3に示すいずれかの行のデータ)の各パラメータに一致するはずである。したがって、携帯端末14の制御部14hは、パラメータ画像を解析した各パラメータを値として取得し、データロガー10から入力された作業データに、パラメータ画像に含まれる各パラメータと一致する単位作業データがあるか否かを判定し、それがない場合は、当該作業データが改ざんされた可能性があると識別することができる。この場合、携帯端末14あるいはサーバ16は、作業者あるいは管理者に対して警告を出力するなど、適切な処置を行うことができる。
また、作業データは作業中に順次取得され、また工事の工程は多岐に亘るところ、サーバ16へ送信される作業データの量はどうしても膨大になってしまう。そのようなデータを単純にサーバ16記憶していたのでは、管理者が目的の作業データをサーバ16から見つけ難くなってしまい、工事現場の管理を好適に行うことができない。
本実施形態によれば、工事現場画像データ及び作業データは工事現場あるいは工事プロジェクト毎に区別して記憶されるから、管理者は目的のデータを容易にサーバ16から発見することができる。また、作業データが工事現場画像データと関連付けられていることから、例えば工事現場画像データをサムネイルなどの形式で管理端末18,20に表示させ、管理者に画像を閲覧させて目的の工程を選択させ、その上で、ある工程の画像がクリックされた場合は、当該画像に関連付けられた作業データを表示させることができる。これにより、管理者が目的の作業データをより容易にサーバ16から見つけることができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態に係る工事現場撮影システムのデータの流れを示す図である。第2実施形態に係る工事現場撮影システムが有する各構成要素は、第1実施形態に係る工事現場システム(図1参照)と同様であるため、その説明を省略する。第2実施形態においては、第1実施形態に比して、データロガー10が有する通信部10d(図2参照)が、インターネット22に接続する機能を有している(つまりデータロガー10がインターネット22を介して通信可能である)点において異なる。
図9は、第2実施形態に係る工事現場撮影システムのデータの流れを示す図である。第2実施形態に係る工事現場撮影システムが有する各構成要素は、第1実施形態に係る工事現場システム(図1参照)と同様であるため、その説明を省略する。第2実施形態においては、第1実施形態に比して、データロガー10が有する通信部10d(図2参照)が、インターネット22に接続する機能を有している(つまりデータロガー10がインターネット22を介して通信可能である)点において異なる。
図10は、第2実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。図9を参照しつつ、図10に示された処理の流れを説明する。
ステップS30において、工事現場において作業機械12による作業が開始されると、データロガー10により、作業機械12による作業の作業結果を示す作業データが取得される。本例においても、杭穴掘削作業及びセメントミルク注入作業が行われ、各作業中における電流値データ及び流量データが作業データとして取得される。また、本例においても、当該作業に先立ってデータロガー10にこれから作業を行う工程を識別する工程IDが作業者によって入力されており、取得された作業データに当該工程IDが含められている。
ステップS32において、携帯端末14により、作業が終了した工程に関する工事現場写真が撮影される。本例においても、掘削した杭穴30及び杭穴30に流入されたセメントミルク32が撮影される。これにより、当該工程に関する工事現場画像データが取得される。また、本例においても、工事現場写真の撮影に先立って携帯端末14にこれから撮影を行う工事現場写真の工程を識別する工程IDが作業者によって入力されており、取得された工事現場画像データに当該工程IDが含められる。
ステップS34において、ステップS32の撮影処理に応じて、携帯端末14から複数のデータロガーに対して撮影通知信号が同報送信される。また、携帯端末14は、撮影通知信号と共に、当該工事現場写真の工程を識別する工程IDを共に複数のデータロガー10に送信する。
ステップS36において、携帯端末14の制御部14hは、取得した工事現場画像データをサーバ16に送信する。また、携帯端末14は、当該工事現場画像データに関する工事現場を識別する現場IDをサーバ16へ送信する。さらに、ステップS34において撮影通知信号を受信したデータロガー10は、当該撮影通知信号を受信したことをトリガとして、記憶部10bに記憶された作業データをサーバ16に送信する。これにより、工事現場画像データと共に対応する作業データがサーバ16へ送信される。なお、撮影通知信号と共に、携帯端末14が撮影した工事現場写真に関する工程を示す工程IDがデータロガー10に送信されているため、データロガー10は、受信した工程IDに基づいて、当該工程IDに対応する作業データをサーバ16に送信する。具体的には、電流計から杭打ち作業中に得られた電流値データが工程IDと共にサーバ16へ送信され、さらに、流量計から作業中に得られた流量データが工程IDと共にサーバ16に送信される。
ステップS38において、サーバ16は、関連付けられた(つまり同じ工程IDが付された)工事現場画像データと作業データを、共に受信した現場IDに基づいて、工事現場毎に区別して記憶する。
第2実施形態に係る工事現場撮影システムによれば、取得された作業データは、データロガー10からサーバ16へ送信される。つまり、作業データは作業者などによりデータロガー10から持ち出されることがないから、作業データの改ざんがより確実に防止される。
上記第2実施形態においては、工事現場画像データは携帯端末14から送信され、作業データはデータロガー10から送信されているが、携帯端末14が工事現場画像データを取得した後、当該工事現場画像データを一旦データロガー10に送信し、データロガー10の制御部30fにおいて、工程現場画像データと作業データとを関連付けた上で、両データをデータロガー10からサーバ16に送信するようにしてもよい。
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態に係る工事現場撮影システムのデータの流れを示す図である。第3実施形態に係る工事現場撮影システムが有する各構成要素は、第2実施形態に係る工事現場システムと同様であるため、その説明を省略する。
図11は、第3実施形態に係る工事現場撮影システムのデータの流れを示す図である。第3実施形態に係る工事現場撮影システムが有する各構成要素は、第2実施形態に係る工事現場システムと同様であるため、その説明を省略する。
図12は、第3実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。図11を参照しつつ、図12に示された処理の流れを説明する。
ステップS40において、工事現場において作業機械12による作業が開始されると、データロガー10により、作業機械12による作業の作業結果を示す作業データが取得される。本例においても、杭穴掘削作業及びセメントミルク注入作業が行われ、各作業中における電流値データ及び流量データが作業データとして取得される。また、本例においても、当該作業に先立ってデータロガー10にこれから作業を行う工程を識別する工程IDが作業者によって入力されており、取得された作業データに当該工程IDが含められている。
ステップS42において、携帯端末14により、作業が終了した工程に関する工事現場写真が撮影される。本例においても、掘削した杭穴30及び杭穴30に流入されたセメントミルク32が撮影される。これにより、当該工程に関する工事現場画像データが取得される。また、本例においても、工事現場写真の撮影に先立って携帯端末14にこれから撮影を行う工事現場写真の工程を識別する工程IDが作業者によって入力されており、取得された工事現場画像データに当該工程IDが含められる。
ステップS44において、携帯端末14は、工程IDを含む工事現場画像データをサーバ16に送信する。このとき、携帯端末14は、当該工事現場画像データに関する工事現場を識別する現場IDをサーバ16へ送信する。
ステップS46において、工事現場画像データを受信したサーバ16は、携帯端末14から送信された現場IDに基づいて、携帯端末14と同じ工事現場において利用されているデータロガー10に対して、作業データの送信を要求するための要求信号を送信する。当該要求信号には、受信した工事現場画像データに含まれる工程IDも含められる。
ステップS48において、データロガー10は、サーバ16からの要求信号、及びそれに含まれる工程IDに従って、先にサーバ16が受信した工事現場画像データに対応する作業データをサーバ16に送信する。具体的には、データロガー10としての電流計は、杭打ち作業中に取得された電流値データを作業データとしてサーバ16に送信する。また、データロガー10としての流量計は、セメントミルク注入作業中に取得された流量データを作業データとしてサーバ16に送信する。
ステップS50において、サーバ16は、関連付けられた(つまり同じ工程IDが付された)工事現場画像データと作業データを、共に受信した現場IDに基づいて、工事現場毎に区別して記憶する。
10 データロガー、12 作業機械、14 携帯端末、16 サーバ、18,20 管理端末、22 インターネット。
Claims (12)
- 工事現場における作業に関するデータを作業中に計測し、計測結果である作業データを取得する作業データ取得装置と、
前記作業が終了したときに工事現場を撮影して、前記作業に関する工事現場画像データ取得する撮影装置と、
前記作業データ取得装置及び前記撮影装置の少なくとも一方と第1電気通信回線を介して通信可能に接続されるサーバと、
を備え、
前記作業に関する前記工事現場画像データ、及び前記工事現場画像データに関連付けられた前記作業データが、前記第1電気通信回線を介して前記サーバに送信される、
ことを特徴とする、工事現場撮影システム。 - 前記作業は、土木工事現場における基礎を造成するための杭工事作業であり、
前記作業データは、前記杭工事作業中において杭打ち機のモータに流れる電流値を計測して得られる電流値データ、及び、前記杭工事作業中において杭穴に流入されるセメントミルクの量を計測して得られる流量データの少なくとも一方である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の工事現場撮影システム。 - 前記作業に関する前記工事現場画像データは、前記撮影装置により取得された後、直ちに前記サーバへ送信され、
当該作業に関する前記作業データは、前記工事現場画像データと同時に前記サーバに送信される、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の工事現場撮影システム。 - 前記作業データ取得装置及び前記撮影装置は、前記第1電気通信回線とは異なる第2電気通信回線を介して通信可能に接続され、
前記作業データは、前記作業データ取得装置から前記第2電気通信回線を介して前記撮影装置に送信され、前記工事現場画像データ及び前記作業データは、前記撮影装置から前記第1電気通信回線を介して前記サーバへ送信される、
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の工事現場撮影システム。 - 前記撮影装置は、前記工事現場の撮影処理が行われたときに、前記撮影処理が行われたことを示す撮影通知信号を前記第2電気通信回線を介して前記作業データ取得装置へ送信し、
前記作業データ取得装置は、前記撮影通知信号を受信したことをトリガとして前記作業データを前記第2電気通信回線を介して前記撮影装置に送信する、
ことを特徴とする、請求項4に記載の工事現場撮影システム。 - 前記作業データ取得装置及び前記撮影装置は、前記サーバと第1電気通信回線を介して通信可能であり、
前記作業データ取得装置及び前記撮影装置は、前記第1電気通信回線とは異なる第2電気通信回線を介して通信可能に接続され、
前記撮影装置は、前記工事現場の撮影処理が行われたときに、前記撮影処理が行われたことを示す撮影通知信号、及び取得された工事現場画像データを識別する画像識別子を前記第2電気通信回線を介して前記作業データ取得装置に送信し、且つ、当該前記工事現場画像データを前記第1電気通信回線を介して前記サーバへ送信し、
前記作業データ取得装置は、前記撮影通知信号を受信したことをトリガとして、前記画像識別子に応じて関連付けられた作業データを前記第1電気通信回線を介して前記サーバへ送信する、
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の工事現場撮影システム。 - 土木工事現場における基礎を造成するための杭工事作業中において、杭打ち機のモータに流れる電流値を計測して、計測結果である電流値データを取得する電流計と、
前記杭工事作業が終了したときに工事現場を撮影して、前記杭工事作業に関する杭工事現場画像データ取得する撮影装置と、
前記電流計及び前記撮影装置の少なくとも一方と第1電気通信回線を介して通信可能に接続されるサーバと、
を備え、
前記電流値データが、当該杭工事作業に関する前記杭工事現場画像データに関連付けられて、前記第1電気通信回線を介して前記サーバに送信される、
ことを特徴とする、杭工事検査システム。 - 土木工事現場における基礎を造成するための杭工事作業中において、杭穴に流入されるセメントミルクの量を計測して、計測結果である流量データを取得する流量計と、
前記杭工事作業が終了したときに工事現場を撮影して、前記杭工事作業に関する杭工事現場画像データ取得する撮影装置と、
前記流量計及び前記撮影装置の少なくとも一方と第1電気通信回線を介して通信可能に接続されるサーバと、
を備え、
前記流量データが、当該杭工事作業に関する前記杭工事現場画像データに関連付けられて、前記第1電気通信回線を介して前記サーバに送信される、
ことを特徴とする、杭工事検査システム。 - 工事現場における作業に関するデータを作業中に計測し、計測結果である作業データを取得する作業データ取得手段と、
前記作業が終了したときに工事現場を撮影して工事現場画像データを取得する撮影装置において撮影処理が行われたことを示す撮影通知信号、及び取得された工事現場画像データを識別する画像識別子を受信する受信手段と、
前記受信手段が前記撮影通知信号を受信したことをトリガとして、前記画像識別子に応じて関連付けられた作業データをサーバへ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする、作業データ取得装置。 - 前記作業は、土木工事現場における基礎を造成するための杭工事作業であり、
前記作業データは、前記杭工事作業中において杭打ち機のモータに流れる電流値を計測して得られる電流値データ、及び、前記杭工事作業中において杭穴に流入されるセメントミルクの量を計測して得られる流量データの少なくとも一方である、
ことを特徴とする、請求項9に記載の作業データ取得装置。 - 工事現場における作業に関するデータを作業中に計測し、計測結果である作業データを取得するステップと、
前記作業が終了したときに工事現場を撮影して、前記作業に関する工事現場画像データ取得するステップと、
前記作業に関する前記工事現場画像データと、当該作業に関する前記作業データとを関連付けるステップと、
前記工事現場画像データ、及び、当該工事現場画像データに関連付けられた前記作業データをサーバに送信するステップと、
を有することを特徴とする、作業データ取得方法。 - 前記作業は、土木工事現場における基礎を造成するための杭工事作業であり、
前記作業データは、前記杭工事作業中において杭打ち機のモータに流れる電流値を計測して得られる電流値データ、及び、前記杭工事作業中において杭穴に流入されるセメントミルクの量を計測して得られる流量データの少なくとも一方である、
ことを特徴とする、請求項11に記載の作業データ取得方法。
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