JP2018145713A - 杭施工データ管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
かかる杭施工データ管理システムによれば、転送装置として一般的な通信機器又は個人用通信端末(例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン)を利用できるので、システム導入コストを抑えることができる。
[杭施工データ管理システムの概略]
図1を参照し、本発明の第1実施形態に係る杭施工データ管理システム1の概略について説明する。
杭施工データ管理システム1は、杭の施工に関する杭施工データを管理するものである。図1に示すように、杭施工データ管理システム1は、管理装置2と、無線LAN機能付きSDカード(通信機能付き記憶媒体)3と、通信機器(転送装置)4と、クラウドサーバ(サーバ)5とを備える。
<管理装置>
図2を参照し、図1の杭施工データ管理システム1の構成について説明する(適宜図1参照)。
杭施工データ記憶部23は、杭施工データを記憶するメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。
また、画像ファイル変換部25は、変換した杭施工画像ファイルにファイル名を付与する。このファイル名は、4桁の連番、及び、jpg形式を表す拡張子を連結したものとする。例えば、仮のファイル名は、「0001.jpg」となる。
その後、画像ファイル変換部25は、ファイル名を付与した杭施工画像ファイルをSDカード入出力部27に出力する。
図3を参照し、杭施工画像ファイルへの変換について説明する(適宜図2参照)。
本実施形態では、既存の管理装置2が備える杭施工データの帳票作成機能を利用し、杭施工データの帳票を杭施工画像ファイルに変換する。
まず、画像ファイル変換部25は、管理装置2の帳票作成処理を起動し、杭施工データ記憶部23に記憶された杭施工データの帳票を作成する。
ここで、作成した帳票と杭施工画像ファイルのファイル形式が一致する場合(例えば、帳票がjpg形式の場合)、画像ファイル変換部25は、作成した帳票をそのまま杭施工画像ファイルとする。
他の点、図4の帳票が図3と同様のため、説明を省略する。また、画像ファイル変換部25は、図3と同様、図4の帳票も杭施工画像ファイルに変換できることは言うまでもない。
SDカード入出力部27は、管理装置2のSDカードスロットに挿入したSDカード3の入出力(読み書き)を行うものである。本実施形態では、SDカード入出力部27は、画像ファイル変換部25からの杭施工画像ファイルをSDカード3に出力する。
SDカード3は、管理装置2により杭施工画像ファイルが書き込まれるものである。そして、SDカード3は、Wi−Fiを介して、書き込まれた杭施工画像ファイルを通信機器4に出力するものである。図2に示すように、SDカード3は、画像ファイル記憶部31と、無線LAN入出力部33とを備える。
無線LAN入出力部33は、Wi−Fiを介して、通信機器4との間でデータの入出力を行うものである。本実施形態では、無線LAN入出力部33は、画像ファイル記憶部31に記憶されている杭施工画像ファイルを通信機器4に出力する。
通信機器4は、SDカード3から杭施工画像ファイルを取得し、取得した杭施工画像ファイルをクラウドサーバ5に転送するものである。図2に示すように、通信機器4は、無線LAN入出力部41と、杭番号抽出部43と、ファイル名変更部45と、データ送受信部47とを備える。
図3を参照し、杭番号の抽出について説明する(適宜図2参照)。
まず、杭番号抽出部43は、杭施工画像ファイルに画像領域αを予め設定する。この画像領域αは、杭施工画像ファイルに含まれる杭番号の位置及び大きさを表す領域である。例えば、杭番号抽出部43は、画像領域αの左上座標と右下座標を予め設定することで、杭施工画像ファイル内で画像領域αの位置及び大きさを特定できる。
ファイル名変更部45は、杭番号抽出部43から入力された杭施工画像ファイルのファイル名を変更するものである。そして、ファイル名変更部45は、変更したファイル名の杭施工画像ファイルをデータ送受信部47に出力する。
クラウドサーバ5は、ネットワークNWを介して、通信機器4から杭施工画像ファイルを受信し、受信した杭施工画像ファイルを管理するものである。図2に示すように、クラウドサーバ5は、データ送受信部51と、画像ファイル管理部53とを備える。
例えば、スマートフォン6から、ある杭番号の杭施工画像ファイルの閲覧が要求された場合を考える。この場合、画像ファイル管理部53は、要求された杭番号が含まれるファイル名の杭施工画像ファイルを検索する。
杭施工画像ファイルを検索できた場合、画像ファイル管理部53は、データ送受信部51を介して、要求された杭施工画像ファイルをスマートフォン6に送信する。
杭施工画像ファイルを検索できなかった場合、画像ファイル管理部53は、データ送受信部51を介して、杭施工画像ファイルが存在しない旨のメッセージをスマートフォン6に送信する。
このように、ファイル名に杭番号が付加されているので、杭施工画像ファイルの管理が容易になる。
図5を参照し、図2の杭施工データ管理システム1の動作について説明する(適宜図2参照)。
管理装置2の杭施工データ記憶部23は、ステップS1で生成した杭施工データを記憶する(ステップS2)。
管理装置2の画像ファイル変換部25は、ステップS2で記憶した杭施工データを杭施工画像ファイルに変換する(ステップS3)。
管理装置2のSDカード入出力部27は、ステップS3で変換した杭施工画像ファイルをSDカード3に出力する(ステップS4)。
SDカード3の無線LAN入出力部33は、Wi−Fiを介して、ステップS5で記憶した杭施工画像ファイルを通信機器4に出力する(ステップS6)。
通信機器4の杭番号抽出部43は、ステップS7で取得した杭施工画像ファイルの画像領域に文字認識処理を施すことで、杭施工画像ファイルから杭番号の文字列を抽出する(ステップS8)。
通信機器4のファイル名変更部45は、ステップS8で抽出した杭番号の文字列を杭施工画像ファイルのファイル名に付加し、ファイル名を変更する(ステップS9)。
通信機器4のデータ送受信部47は、杭施工画像ファイルをクラウドサーバ5に送信する(ステップS10)。
クラウドサーバ5の画像ファイル管理部53は、ステップS11で受信した杭施工画像ファイルを記憶、管理する(ステップS12)。
さらに、杭施工データ管理システム1は、杭施工画像ファイルをSDカード3及び通信機器4を介して送信を行うので、既存の管理装置2に通信機能を付加する必要がなく、システム導入コストを抑えることができる。
さらに、杭施工データ管理システム1は、一般的な通信機器4を利用できるので、システム導入コストをより抑えることができる。
さらに、杭施工データ管理システム1は、杭施工画像ファイルのファイル名に含まれる杭番号を利用して、杭施工画像ファイルを容易に管理することができる。
[杭施工データ管理システム]
図1,図6を参照し、本発明の第2実施形態に係る杭施工データ管理システム1Bについて、第1実施形態と異なる点を説明する。
杭施工データ管理システム1Bは、杭番号と杭施工画像ファイルとの関連情報をクラウドサーバ5Bに送信する点が、第1実施形態と異なる。
通信機器4Bは、関連情報を生成し、クラウドサーバ5Bに送信するものである。
クラウドサーバ5Bは、関連情報を利用して、杭施工画像ファイルを管理するものである。
図6に示すように、通信機器4Bは、無線LAN入出力部41と、杭番号抽出部43と、データ送受信部47Bと、関連情報生成部49とを備える。
関連情報生成部49は、杭番号抽出部43から入力された杭番号の文字列と杭施工画像ファイルとを関連付けた関連情報を生成するものである。そして、関連情報生成部49は、生成した関連情報と、杭施工画像ファイルとをデータ送受信部47Bに出力する。
以下、関連情報の生成について説明する。
ここでは、杭番号の文字列が「000―035」であり、杭施工画像ファイルのファイル名が「0001.jpg」であることとする
他の点、データ送受信部47Bは、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
クラウドサーバ5Bは、データ送受信部51Bと、画像ファイル管理部53Bとを備える。
他の点、データ送受信部51Bは、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
例えば、スマートフォン6から、ある杭番号の杭施工画像ファイルの閲覧が要求された場合を考える。この場合、画像ファイル管理部53Bは、関連情報から、要求された杭番号に対応する杭施工画像ファイルのファイル名を取得する。そして、画像ファイル管理部53Bは、取得したファイル名の杭施工画像ファイルを検索する。
他の点、画像ファイル管理部53Bは、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
図7を参照し、図6の杭施工データ管理システム1Bの動作について説明する(適宜図2参照)。
ステップS1〜S8の処理は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
通信機器4Bのデータ送受信部47Bは、関連情報及び杭施工画像ファイルをクラウドサーバ5Bに送信する(ステップS14)。
クラウドサーバ5Bの画像ファイル管理部53Bは、ステップS15で受信した関連情報を参照し、杭施工画像ファイルを記憶、管理する(ステップS16)。
[杭施工データ管理システム]
図8を参照し、本発明の第3実施形態に係る杭施工データ管理システム1Cについて、説明する。
図8に示すように、杭施工データ管理システム1Cは、通信機器4(図1)の代わりに、スマートフォン(個人用通信端末)4Cを備える点が、第1実施形態と異なる。
スマートフォン4Cは、Wi−Fiを介して、SDカード3から杭施工画像ファイルを取得し、取得した杭施工画像ファイルをクラウドサーバ5に転送するものである。本実施形態では、スマートフォン4Cは、杭施工画像ファイル転送用アプリケーション(以下、単に「転送アプリ」)を起動して、杭施工画像ファイルをクラウドサーバ5に転送することとする。
図9を参照し、杭施工画像ファイルの転送について説明する(適宜図8参照)。
施工現場の責任者は、スマートフォン4Cを操作し、転送アプリを起動する。すると、転送アプリは、Wi−Fiの通信可能範囲内にSDカード3が存在するか否かを判定する。
保存ボタンB11が押された場合、転送アプリは、SDカード3から杭施工画像ファイルを取得する。そして、転送アプリは、通信機器4と同様、取得した杭施工画像ファイルから杭番号の文字列を抽出する。その後、転送アプリは、図9(b)の保存完了画面P2を表示する。
戻るボタンB13が押された場合、転送アプリは、杭施工画像ファイルを取得せずに終了する。
次へボタンB21が押された場合、転送アプリは、図9(c)の転送実行画面P3を表示する。
戻るボタンB13が押された場合、転送アプリは、杭施工画像ファイルを転送せずに終了する。
杭施工データは、前記した例に限定されない。例えば、杭施工データには、施工サイクルタイム記録を追加してもよい。
杭施工画像ファイルのファイル名は、前記した例に限定されない。例えば、杭施工画像ファイルのファイル名は、「−」以外を区切り文字としてもよい。さらに、杭施工画像ファイルのファイル名は、杭番号が含まれず、連番及び拡張子を連結したものであってもよい。
2 管理装置
3 無線LAN機能付きSDカード(通信機能付き記憶媒体)
4,4B 通信機器(転送装置)
4C スマートフォン(個人用通信端末)
5,5B クラウドサーバ(サーバ)
Claims (4)
- 杭の施工に関する杭施工データを管理する杭施工データ管理システムであって、
前記杭施工データを記憶し、記憶した前記杭施工データを画像ファイル形式の杭施工画像ファイルに変換する管理装置と、
前記管理装置により前記杭施工画像ファイルが書き込まれ、無線LANを介して、書き込まれた前記杭施工画像ファイルを出力する通信機能付き記憶媒体と、
前記通信機能付き記憶媒体から前記杭施工画像ファイルを取得し、取得した前記杭施工画像ファイルを転送する転送装置と、
前記転送装置から前記杭施工画像ファイルを受信し、受信した前記杭施工画像ファイルを管理するサーバと、
を備えることを特徴とする杭施工データ管理システム。 - 前記転送装置は、予め設定した画像領域に杭番号が位置する前記杭施工画像ファイルを取得し、前記画像領域に文字認識処理を施すことで当該杭施工画像ファイルから前記杭番号の文字情報を抽出し、抽出した前記杭番号の文字情報が含まれるファイル名の杭施工画像ファイルを前記サーバに転送することを特徴とする請求項1に記載の杭施工データ管理システム。
- 前記転送装置は、予め設定した画像領域に杭番号が位置する前記杭施工画像ファイルを取得し、前記画像領域に文字認識処理を施すことで当該杭施工画像ファイルから前記杭番号の文字情報を抽出し、抽出した前記杭番号の文字情報と前記杭施工画像ファイルとを関連付けた関連情報を生成し、生成した前記関連情報を前記サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の杭施工データ管理システム。
- 前記転送装置は、通信機器又は個人用通信端末であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の杭施工データ管理システム。
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