JP7191641B2 - 期間インジケーター並びに期間インジケーターを有する防虫剤および芳香剤 - Google Patents
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Description
液体含浸前の基材の色彩が、L*a*b*表色系で、L*が60~75、a*が15~25、b*が-5~5であることを特徴とする期間インジケーターである。
期間インジケーターの製造:
3×6cmのパルプ紙(坪量150g/m2)について、着色料(ピンク色の市販染料)を用い、その使用量を調整することで、種々の色彩の濃度の基材を製造した。この基材上に、シリカ(屈折率:1.45)とアクリル系バインダーの混合物(シリカ100質量部に対しバインダーを50質量部配合)を用い、シルクスクリーン印刷(135メッシュ)で「おわり」の文字を印刷して表示部を形成し、これらをサンプルとした(本発明品1~5および比較品1~3)。次に、これらについて液体含浸前及び液体含浸後のL*a*b*値の測定並びに視認性の評価を行った。
液体含浸前のサンプルについて、基材自体および表示部のそれぞれの、L*a*b*値を測定するとともに、測定結果から表示部/基材の色差であるΔEを算出した。なお、この液体含浸前サンプルは、いずれも液体の揮散が完了した使用後の表示状態と同等に終点の表示がよく見えるものであった。
(1)の測定を行った各基材に対して、揮散性の液体として防虫剤であるプロフルトリン25mg、および溶剤としてクエン酸トリエチル20mgの混合液を含浸させた後アルミホイルに包んで4日間静置し、液体を基材全体に染み渡らせて期間インジケーターを製造した。液体を染み渡らせると表示部は透明化した。この基材および表示部のそれぞれについて、L*a*b*値を測定するとともに、測定結果から表示部/基材の色差であるΔEを算出した。
(2)の液体含浸後のサンプルを、図1に示すような表示部を見るための窓(右下)を有する樹脂製の容器内部の規定の位置に貼りつけ、サンプル間での角度や光の当たり方に差異が生じないようにした。この状態で、30名のモニターに対し評価対象のサンプルを提示し、表1に記載の基準に基づき視認性を評価した。
(3)の液体含浸後のサンプルを、液体の揮散が完了するまで室温に静置し、使用後の表示状態を確認した。なお、使用後のサンプルは本発明品および比較品を含めて何れも終点の表示がよく見えるものであった。
期間インジケーターの製造:
実施例1と同様にして以下の表3に記載のL*a*b*を有する基材を製造した。この基材上に、シリカ(屈折率:1.45)とアクリル系バインダーの混合物(シリカ100質量部に対しバインダーを50質量部配合)を用い、シルクスクリーン印刷(135メッシュ)で「おわり」の文字を印刷して表示部を形成し、これらをサンプルとした(本発明品6~8)。次に、これらについて以下の測定を行った。
基材自体および表示部のそれぞれについて、L*a*b*値を測定するとともに、測定結果から表示部/基材の色差であるΔEを算出した。なお、この液体含浸前サンプルは、いずれも液体の揮散が完了した使用後の表示状態と同等に終点の表示がよく見えるものであった。
(1)の測定を行った各基材に対して、揮散性の液体として防虫剤であるプロフルトリン25mg、および溶剤としてクエン酸トリエチル20mgの混合液を含浸させた後アルミホイルに包んで4日間静置し、液体を基材全体に染み渡らせて期間インジケーターを製造した。液体を染み渡らせると表示部は透明化した。この基材および表示部のそれぞれについて、L*a*b*値を測定するとともに、測定結果から表示部/基材の色差であるΔEを算出した。なお、この液体含浸後サンプルは、いずれも終点の表示は透けて見えないものであった。
(2)の液体含浸後のサンプルを、液体の揮散が完了するまで室温に静置し、使用後の表示状態を確認した。使用後のサンプルは何れも終点の表示がよく見えるものであった。
2 … インジケーター表示窓
3 … 揮散孔
4 … フック
以 上
Claims (7)
- 液体保持性を有する基材と、この基材上に部分的に積層された液体保持性で光に対し低屈折率の材料よりなる期間終期の表示部とからなり、これらに揮散性の液体を含浸させた期間インジケーターであって、
液体含浸前の基材の色彩が、L*a*b*表色系で、L*が60~75、a*が15~25、b*が-5~5であり、液体含浸前の基材上の表示部の色彩が、L * a * b * 表色系で、L * が70~90、a * が5~10、b * が-5~0であって、揮散性の液体を含浸させた後の、表示部と基材の色差ΔEが4.0以下であることを特徴とする期間インジケーター。 - 液体保持性を有する基材が、不織布または紙である請求項1記載の期間インジケーター。
- 液体保持性で光に対し低屈折率の材料が、屈折率1.7以下の微粒粉体である請求項1または2に記載の期間インジケーター。
- 揮散性の液体が、防虫成分、殺虫成分、忌避成分、芳香成分、抗菌・抗黴成分、消臭成分から選ばれる1種または2種以上を含むものである請求項1~3の何れかに記載の期間インジケーター。
- 防虫成分を含有する揮散性の液体を含有せしめた、請求項1~4の何れかに記載の期間インジケーターを有することを特徴とする防虫剤。
- 防虫成分が、プロフルトリンおよび/またはエンペントリンである請求項5記載の期間インジケーターを有する防虫剤。
- 芳香成分を含有する揮散性の液体を含有せしめた、請求項1~4の何れかに記載の期間インジケーターを有する芳香剤。
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