JP7046622B2 - 期間インジケーターおよび期間インジケーターを有する防虫剤および芳香剤 - Google Patents
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Description
L*a*b*表色系で、液体含浸前の液体保持性を有する基材のL*が70~80、a*が20~30、b*が40~50であることを特徴とする期間インジケーターである。
ΔE=[(含浸後の表示部のL*-基材のL*)2+(含浸後の表示部のa*-基材のa*)2+(含浸後の表示部のb*-基材のb*)2]1/2
プロフルトリン、エンペントリン、トランスフルスリン、アレスリン、フェノトリン、メトフルトリン、エミネンス、フタルスミン、d-T80-レストメトリン、ペルメトリン等のピレスロイド系化合物;エトフェンプロックス等のピレスロイド様化合物;デカメチルテトラシロキサン、モチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等のシリコーン化合物;2-フェノキシエタノール等を挙げることができる。
N,N-ジエチル-m-トルアミド、3-(N-ブチル-N-アセチル)-アミノプロピオン酸エチル、2-(2-ヒドロキシ-エチル)ピペリジン-1-カルボン酸sec-ブチルエステル、2-ヒドロキシエチル-n-オクチル サルファイド等を挙げることができる。
麝香、霊猫香、竜延香等の動物性香料、アビエス油、アクジョン油、アルモンド油、アンゲリカルート油、ページル油、ベルガモット油、パーチ油、ボアバローズ油、カヤブチ油、ガナンガ油、カプシカム油、キャラウェー油、カルダモン油、カシア油、セロリー油、シナモン油、シトロネラ油、コニャック油、コリアンダー油、クミン油、樟脳油、ジル油、エストゴラン油、ユーカリ油、フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、ホップ油、レモン油、レモングラス油、ナツメグ油、マンダリン油、ハッカ油、パイン油、オレンジ油、セージ油、スターアニス油、テレピン油等の植物性香料を挙げることができる。この香料として、合成香料又は抽出香料等の人工香料を用いることもでき、例えば、ピネン、リモネン等の炭化水素系香料、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、βフェネチルアルコール等のアルコール系香料、アネトール、オイゲノール等のフェノール系香料、n-ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド等のアルデヒド系香料、カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、イオノン等のケトン系香料、γ―ブチルラクトン、クマリン、シネオール等のラクトン系香料、オクチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、安息香酸メチル等のエステル系香料等が挙げられる。さらに、上記香料の2種以上を混合した調合香料も使用することができる。
ヒバ酸性油、アリルイソシアネート、フェネチルイソシアネート、チモール、カルバクロル、3-メチル-4-イソプロピルフェノール等を挙げることができる。
植物抽出系消臭成分等を挙げることができる。
水、エタノール等のアルコール、トルエン、キシレン等の炭化水素、グリセリン、プロピレングリコール、トリエチレングリコール等のグリコール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン、酢酸エチル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、クエン酸トリエチル、フタル酸ジメチル、安息香酸ベンジル等のエステル、トリエチルアミン等のアミン等などが挙げられる。これらの液体は1種または2種以上を組み合わせてもよい。また、これらの液体には、表示部の機能に影響を与えない範囲で、流動パラフィン、ホホバオイル、シリコンオイル、ひまし油等の揮発性調整剤を含有させてもよい。
液体保持性を有する基材がL*a*b*表色系で、液体含浸前のL*が71~75、a*が28~28.5、b*が43~45である不織布であり、表示部がL*a*b*表色系で、液体含浸前のL*が87~87.5、a*が10~11、b*が7~7.5となるようにシリカとアクリル系バインダーを含有する混合物をシルクスクリーン印刷で積層したものであり、揮散性の液体がプロフルトリンのクエン酸トリエチル溶液であり、揮散性の液体を含浸後の表示部と基材の色差ΔEが2.5以下のものである。
期間インジケーターの製造:
3×6cmの湿式不織布(坪量150g/m2)について、着色料(橙色の染料)の量でL*a*b*を調整した基材を製造した。この基材上に、シリカとアクリル系バインダーの混合物を用い、シルクスクリーン印刷(135メッシュ)で「おわり」の文字を印刷して表示部を形成し、これらをサンプルとした(本発明品1、2および比較品1)。次に、これらについて以下の測定を行った。
基材自体および表示部のそれぞれについて、L*a*b*値を測定するとともに、測定結果から表示部/基材の色差であるΔEを算出した。なお、この液体含浸前サンプルは、いずれも液体の揮散が完了した使用後の表示状態と同等に終点の表示がよく見えるものであった。
(1)の測定を行った各基材に対して、揮散性の液体として防虫剤であるプロフルトリン31mg、および溶剤としてクエン酸トリエチル35mgの混合液を含浸させた後アルミホイルに包んで6日間静置し、液体を基材全体に染み渡らせて期間インジケーターを製造した。液体を染み渡らせると表示部は透明化した。この基材および表示部のそれぞれについて、L*a*b*値を測定するとともに、測定結果から表示部/基材の色差であるΔEを算出した。
(2)の液体含浸後のサンプルを、図1に示すような表示部を見るための窓(右下)を有する樹脂製の容器内部の規定の位置に貼りつけ、サンプル間での角度や光の当たり方に差異が生じないようにしたうえで、22名のモニターに対し評価対象のサンプルを提示し、表1に記載の基準に基づき視認性を評価した。
(3)の液体含浸後のサンプルを、液体の揮散が完了するまで室温に静置し、使用後の表示状態を確認した。なお、使用後のサンプルは本発明品および比較品1を含めて何れも終点の表示がよく見えるものであった。
期間インジケーターの製造:
実施例1と同様にして以下の表3に記載のL*a*b*を有する基材を製造した。この基材上に、シリカとアクリル系バインダーの混合物を用い、シルクスクリーン印刷(135メッシュ)で「おわり」の文字を印刷して表示部を形成した。次いで、これらに揮散性の液体として防虫剤であるプロフルトリン31mg、および溶剤としてクエン酸トリエチル35mgの混合液を含浸させた後アルミホイルに包んで6日間静置し、液体を基材全体に染み渡らせて期間インジケーターを製造した。これらの期間インジケーターについて実施例1と同様にして視認性評価を実施した。その結果も表3に示した。
期間インジケーターの製造:
実施例1と同様にして以下の表4に記載のL*a*b*を有する基材を製造した(製品1~3と同様の基材)。この基材上に、シリカとアクリル系バインダーの混合物を用い、シルクスクリーン印刷(135メッシュ)で「おわり」の文字を印刷して表示部を形成した。次いで、これらに揮散性の液体としてシリコーンオイル80mgを含浸させた後アルミホイルに包んで6日間静置し、液体を基材全体に染み渡らせて期間インジケーターを製造した。この期間インジケーターの視認性を目視で評価した。
以 上
Claims (6)
- 液体保持性を有する基材と、この基材上に部分的に積層された液体保持性で光に対し低屈折率の材料よりなる期間終期の表示部とからなり、これらに揮散性の液体を含浸させた期間インジケーターであって、
L*a*b*表色系で、液体含浸前の基材のL*が71~75、a*が24~30、b*が43~48であり、液体含浸前の表示部のL * が85~100、a * が10~11、b * が7~8であり、
揮散性の液体を含浸後の表示部と基材の色差ΔEが4.0以下であり、
液体保持性で光に対し低屈折率の材料が、屈折率1.7以下の微粒粉体である、
ことを特徴とする期間インジケーター。 - 液体保持性を有する基材が、不織布または紙である請求項1に記載の期間インジケーター。
- 揮散性の液体が、防虫成分、殺虫成分、忌避成分、芳香成分、抗菌・抗黴成分、消臭成分から選ばれる1種または2種以上である請求項1または2記載の期間インジケーター。
- 請求項1~3の何れかに記載の期間インジケーターにおいて、揮散性の液体に防虫成分を含有させたことを特徴とする期間インジケーターを有する防虫剤。
- 防虫成分が、プロフルトリンである請求項4記載の期間インジケーターを有する防虫剤。
- 請求項1~3の何れかに記載の期間インジケーターにおいて、揮散性の液体に芳香成分を含有させたことを特徴とする期間インジケーターを有する芳香剤。
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