JP7188878B2 - 容器 - Google Patents
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Description
上記の構成によれば、容器本体または蓋体のいずれかを構成する積層体の層を凝集破壊させることによって容器が開封されるため、開封性を損なうことなく容器本体と蓋体との間の接合強度を強くすることができる。このような容器に通蒸部を形成することによって、内容物の加熱時には水蒸気を外部に排出して容器の破裂を防止しつつ、通蒸部から放出される水蒸気の量を制限することで内部空間に水蒸気を充満させるとともに内圧をある程度まで上昇させ、内容物の加熱効率を向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る容器の斜視図である。図2は、図1に示す容器の開封動作を示す部分断面図である。
次に、容器100の開封動作について説明する。容器100では、例えば略矩形の平面形状の角部において、蓋体130がフランジ部112の周縁から大きく延出している。ユーザは延出した蓋体130の端部を容易に摘持し、ここから図2(A)に示すように蓋体130を引き剥がすことによって容器100の開封を開始することができる。
本実施形態では、図1に示されるように、容器100の接合領域140に通蒸部141が形成される。ここで、通蒸部141は、容器100の内部空間SPの内圧が上昇したときに、内部空間SPを外部空間に連通させることが可能な部分である。より具体的には、通蒸部141は、蓋体130と容器本体110とが接合されない未接合領域、または蓋体130と容器本体110とが相対的に弱い単位面積あたりの接合強度で接合される弱接合領域を含む。具体的には、後述するように、弱接合領域は、領域内の接合面積は他の領域と同じで接合強度が他の領域よりも弱い領域であってもよい。また、弱接合領域は、接合強度は他の領域と同じで領域内の接合面積が他の領域よりも小さい領域であってもよい。あるいは、弱接合領域は、領域内の接合面積が他の領域よりも小さく、かつ接合強度が他の領域よりも弱い領域であってもよい。図示された例では、略矩形状の接合領域140の両方の長辺のそれぞれの中央付近に通蒸部141が形成される。なお、通蒸部141における未接合領域または弱接合領域の配置の具体的な例については後述する。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る容器の製造方法について説明するための図である。図9に示されるように、本実施形態に係る容器100の製造工程は、環状シール盤601を用いてヒートシールで蓋体130と容器本体110との間を接合する工程を含む。ここで、環状シール盤601は、容器本体110のフランジ部112に形成される接合領域140の内周側、すなわち凹部111側の端縁部に面する膨出部602と、膨出部602から外側に向かって広がる傾斜面603とを含む。なお、膨出部602および傾斜面603を含む環状シール盤601とは別に、接合領域140の外周側を接合するために、フランジ部112に対してほぼ平行な平坦面604を含む追加の環状シール盤605が配置されてもよい。
上記で説明したような本発明の第1の実施形態に係る容器100では、容器本体110を構成する積層体114の表面層114Cの凝集強度を、蓋体130と容器本体110との間の接合強度、積層体114および積層体131の表面層114C以外の各層の凝集強度、ならびに積層体114および積層体131の各層の間の層間接合強度よりも弱くすることによって、開封性を損なうことなく容器本体110と蓋体130との間の接合強度を強くし、従来の容器よりも高い内圧に対抗することができる。また、接合領域140の凹部111側の端縁部に第1樹脂溜まり部121および第2樹脂溜まり部122を形成することで、容器100の開封動作を安定させ、また耐内圧性を向上させることができる。このような容器100に通蒸部141を形成することによって、内容物の加熱時には水蒸気を外部に排出して容器100の破裂を防止しつつ、通蒸部141から放出される水蒸気の量を制限することで内部空間SPに水蒸気を充満させるとともに内圧をある程度まで上昇させ、内容物の加熱効率を向上させることができる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る容器の斜視図である。図11は、図10に示す容器の開封動作を示す部分断面図である。
次に、上記のような容器200の開封動作について説明する。容器200でも、フランジ部112の周縁から大きく延出した蓋体230の端部をユーザが摘持し、ここから図11(A)に示すように蓋体230を引き剥がすことによって容器200の開封が開始される点は第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、上述のように、シール層231Bの凝集強度が、蓋体230と容器本体210との間の接合強度、シール層231B以外の各層の凝集強度、ならびに積層体214および積層体231の各層の間の層間接合強度よりも弱くなっている。従って、ユーザが蓋体230を引き剥がすと、接合領域140に対応する位置で容器本体210に接合されたシール層231Bが凝集破壊される。これによって、蓋体230はシール層231Bの一部を容器本体110の表面層214C側に残したまま引き剥がされる。
上記で説明したような本発明の第2の実施形態に係る容器200では、蓋体230を構成する積層体231のシール層231Bの凝集強度を、蓋体230と容器本体210との間の接合強度、積層体214および積層体231のシール層231B以外の各層の凝集強度、ならびに積層体114および積層体231の各層の間の層間接合強度よりも弱くすることによって、開封性を損なうことなく容器本体210と蓋体230との間の接合強度を強くし、従来の容器よりも高い内圧に対抗することができる。また、第1の実施形態と同様に第1樹脂溜まり部121および第2樹脂溜まり部222を形成することで、容器200の開封動作を安定させ、また耐内圧性を向上させることができる。このような容器200に通蒸部141を形成することによって、内容物の加熱時には水蒸気を外部に排出して容器200の破裂を防止しつつ、通蒸部141から放出される水蒸気の量を制限することで内部空間SPに水蒸気を充満させるとともに内圧をある程度まで上昇させ、内容物の加熱効率を向上させることができる。
図12は本発明の第3の実施形態に係る容器の斜視図である。上記の第1および第2の実施形態において容器本体110,210が略矩形の平面形状を有していたのに対して、本実施形態に係る容器300の容器本体310は略円形の平面形状を有する。容器本体310は、凹部311と、凹部311の周縁に沿って形成され、凹部311の周縁から外方に延出するフランジ部312とを含む。蓋体330は、凹部311の開口を覆うフィルム状の部材であり、フランジ部312に形成される接合領域340で容器本体310に接合されることによって凹部311との間に内部空間SPを形成する。
図13は、本発明の第4の実施形態に係る容器の平面図である。図14は、図13に示す容器の部分断面図であり、図14(A)は図13に示すA-A線に沿った断面図であり、図14(B)は図13に示すB-B線に沿った断面図である。
Claims (7)
- 凹部および前記凹部の周縁に沿って形成され前記周縁から外方に延出するフランジ部を含む容器本体と、
前記フランジ部に形成される接合領域で前記容器本体に接合されることによって前記凹部との間に内部空間を形成する蓋体と
を備える容器であって、
前記容器本体は、第1層と、前記第1層に接合され前記接合領域に面する第2層とを少なくとも含む積層体からなり、
前記蓋体は、前記接合領域に面する第3層と、前記第3層に接合される第4層とを少なくとも含む積層体からなり、
前記第2層または前記第3層のいずれかが凝集破壊層であり、前記凝集破壊層の凝集強度は前記蓋体と前記容器本体との間の接合強度、前記第1層から前記第4層までのうち前記凝集破壊層以外の各層の凝集強度、ならびに前記第1層と前記第2層との間および前記第3層と前記第4層との間の層間接合強度よりも弱く、
前記接合領域の前記凹部側の端縁部に、前記第1層および前記第2層を形成する樹脂からなり前記凹部側に傾いた瘤状断面の第1樹脂溜まり部と、前記第3層の樹脂からなり前記第1樹脂溜まり部よりも前記凹部側に位置する瘤状断面の第2樹脂溜まり部とが形成され、
前記接合領域には前記内部空間の内圧が上昇したときに前記内部空間を外部空間に連通させることが可能な通蒸部が形成され、
前記通蒸部は、前記蓋体と前記容器本体とが接合されない未接合領域、または前記蓋体と前記容器本体とが相対的に弱い単位面積あたりの接合強度で接合される弱接合領域であり、
前記第2樹脂溜まり部は前記通蒸部にも形成される容器。 - 前記未接合領域または前記弱接合領域は、前記接合領域を幅方向に横断する、請求項1に記載の容器。
- 前記未接合領域または前記弱接合領域は、1または複数のスリット状の領域である、請求項2に記載の容器。
- 前記未接合領域または前記弱接合領域は、前記接合領域が幅方向に突出した部分の先端を含む領域、または前記接合領域が幅方向に膨出した部分の頂部を含む領域に形成される、請求項1に記載の容器。
- 前記通蒸部は、前記接合領域の幅方向に互いに並列して配置される前記未接合領域および前記弱接合領域を含み、
前記未接合領域は、前記弱接合領域よりも小さい連通経路を形成する、請求項1に記載の容器。 - 前記弱接合領域は、前記フランジ部の全周に形成される、請求項5に記載の容器。
- 前記未接合領域と前記弱接合領域とは、前記接合領域の幅方向について密接または離隔している、請求項5または請求項6に記載の容器。
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