JP7188326B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、昇圧電源装置を備えた燃料噴射制御装置に関する。
特許文献1には、インジェクタを駆動する制御装置に設けられる昇圧電源装置が開示されている。この昇圧電源装置は、インジェクタを開弁させるために、インジェクタの開弁用電気負荷に放電させる電気エネルギが蓄積される出力用コンデンサを備える。この出力用コンデンサは、複数のコンデンサを並列に配置して構成されている。これらの複数のコンデンサのうち一部のコンデンサには、コンデンサの容量調整用のスイッチが直列に接続されている。この容量調整用のスイッチをオンオフ制御することにより、コンデンサの合成容量を変えることができる。
特開2015-050905号公報
昇圧電源装置においては、電源投入時にコンデンサ及びその経路上に突入電流が流れる。この突入電流が大きい場合、経路及び部品に与える負荷も大きくなり、この突入電流により経路及び部品が故障する可能性がある。一方で、容量の小さいコンデンサを用いて突入電流を小さくすると、インジェクタの駆動に必要な電荷が十分に充電できなくなる。特許文献1の出力用コンデンサでも、容量調整用のスイッチを全てオフにすると合成容量はコンデンサ一つ分であり、突入電流の低減の効果は期待できない。
本開示の目的は、昇圧回路のコンデンサ容量を段階的に増加させ、突入電流を低減させる昇圧電源装置を備えた燃料噴射制御装置を提供する。
本開示の一態様による燃料噴射制御装置は、
バッテリからの電源電圧(VB)が供給される電源ライン(11)に一端が接続されたコイル(L1)と、
コイルの他端とグランドとの間に接続された昇圧スイッチ(SW3)と、
アノードがコイルの他端と昇圧スイッチとに接続され、カソードが昇圧電圧出力ノード(N0)に接続された第1ダイオード(D1)と、
昇圧電圧出力ノードとグランドとの間に接続されたチャージコンデンサ部(2)と、
昇圧スイッチ及びチャージコンデンサ部を制御する制御部(3)と、を備え、
チャージコンデンサ部は、
昇圧電圧出力ノードと第1ノード(N1)との間に接続された第1コンデンサ(C1)と、
第1ノードとグランドとの間に接続された第1スイッチ(SW1)と、
昇圧電圧出力ノードと第2ノード(N2)との間に接続された第2スイッチ(SW2)と、
第2ノードとグランドとの間に接続された第2コンデンサ(C2)と、
アノードが第1ノードと接続され、カソードが第2ノードと接続された第2ダイオード(D2)と、を有し、
制御部が、第1スイッチ及び第2スイッチをオンオフ制御することにより、第1コンデンサと第2コンデンサとの合成容量を段階的に制御する。
これによれば、昇圧回路のコンデンサ容量を段階的に大きくすることで、突入電流を低減することができる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、及び効果は、後続の詳細な説明、及び添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態に係る燃料噴射制御装置の概略構成例を示す回路図である。 燃料噴射制御装置1の動作例を示すタイミングチャートである。 昇圧電圧モニタ及びC2電圧モニタで測定される電圧値を示すタイミングチャートである。 燃料噴射制御装置1の制御フローを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る燃料噴射制御装置の概略構成例を示す回路図である。 燃料噴射制御装置201の制御フローを示すフローチャートである。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分及び/又は関連付けられる部分には同一の参照符号、又は百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分及び/又は関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
(第1実施形態)
図1に示す燃料噴射制御装置1は、バッテリ等の電源電圧VBを昇圧させることにより昇圧電圧Vboostを生成する昇圧電源装置を備える。燃料噴射制御装置1は、チャージ用コイルL1、ダイオードD1、昇圧スイッチSW3、抵抗R1、チャージコンデンサ部2及び制御部3を備える。昇圧スイッチSW3は、nチャネル型の電界効果トランジスタである。また、ダイオードD1は、第1ダイオードに相当する。
チャージコンデンサ部2は、スイッチSW1、スイッチSW2、コンデンサC1、コンデンサC2及びダイオードD2を備える。スイッチSW1及びスイッチSW2は、nチャネル型の電界効果トランジスタである。なお、スイッチSW1は第1スイッチに相当し、スイッチSW2は第2スイッチに相当する。またコンデンサC1は、第1コンデンサに相当し、コンデンサC2は第2コンデンサに相当する。さらに、ダイオードD2は、第2ダイオードに相当する。ここでコンデンサC1の静電容量は「Cap1」で表し、コンデンサC2の静電容量は「Cap2」で表す。なお第1実施形態において、Cap1及びCap2は、いずれも同じ値(Cap)をとるものとするが、これは実施形態を限定するものではない。例えばCap1とCap2とは、異なる値をとることもできる。
スイッチSW1は、第1ノードN1とグランドとの間に接続される。コンデンサC1は、昇圧電圧出力ノードN0と第1ノードN1との間に、スイッチSW1と直列に接続される。昇圧電圧出力ノードN0は、電源電圧VBを昇圧して生成された昇圧電圧Vboostを出力するノードである。制御部3がスイッチSW1をオンにするとコンデンサC1が充電される。
スイッチSW2は、昇圧電圧出力ノードN0と第2ノードN2との間に接続される。コンデンサC2は、第2ノードN2とグランドとの間に、スイッチSW2と直列に接続される。制御部3がスイッチSW2をオンにすると、コンデンサC2が充電される。
ダイオードD2は、アノードが第1ノードN1と接続され、カソードが第2ノードN2と接続される。スイッチSW1及びスイッチSW2がオフ状態のとき、コンデンサC1、ダイオードD2及びコンデンサC2が、昇圧電圧出力ノードN0とグランドとの間で直列に接続される。
制御部3は、スイッチSW1及びスイッチSW2のオンオフを制御し、電源投入後の起動時充電区間において、チャージコンデンサ部2への充電を制御する。ここで、起動時充電区間は、電源投入後から昇圧制御が行われる前までに、電源電圧VBをチャージコンデンサ部2に供給する区間である。また、制御部3は、起動時充電区間が終了後、昇圧制御区間において、昇圧スイッチSW3のオンオフを制御し、昇圧制御を行う。昇圧制御区間は、昇圧スイッチSW3をオンオフ制御し、昇圧電圧Vboostを生成する区間である。
昇圧電圧モニタ4は、昇圧電圧出力ノードN0及び制御部3に接続され、昇圧電圧出力ノードN0の電圧を測定し、測定結果を制御部3へ送る。C2電圧モニタ5は、コンデンサC2の電圧を測定し、測定結果を制御部3へ送る。
コイルL1の一端は、電源電圧VBが供給される電源ライン11に接続される。コイルL1の他端は、ダイオードD1のアノード側に接続される。ダイオードD1のカソード側は、昇圧電圧出力ノードN0及びチャージコンデンサ部2に接続される。昇圧スイッチSW3のドレイン端子は、コイルL1の他端とD1のアノードとの間に接続される。昇圧スイッチSW3のソース端子は、抵抗R1を介してグランドに接続される。
制御部3は、チャージコンデンサ部2に電源電圧VBの電位が蓄積された後、昇圧スイッチSW3のオンオフの切り替えを繰り返し行う。これにより、電源電圧VBを昇圧した昇圧電圧Vboostが生成される。具体的には、昇圧スイッチSW3がオンになると、コイルL1、昇圧スイッチSW3及び抵抗R1の経路に電流が流れる。その後、昇圧スイッチSW3がオフになると、コイルL1に逆起電力が生じ、チャージコンデンサ部2のコンデンサC1及びコンデンサC2が充電される。制御部3が、この昇圧スイッチSW3のオンオフの切り替えを繰り返し行うことで、コンデンサC1及びコンデンサC2が充電されて電圧が増加する。この結果、昇圧電圧出力ノードN0に昇圧電圧Vboostが供給される。
スイッチSW1、スイッチSW2及び昇圧スイッチSW3のゲート側は、抵抗R2~R4を介して制御部3に接続される。抵抗R2~R4のそれぞれは、MOSトランジスタの動作安定用抵抗として作用する。また、スイッチSW1及びスイッチSW2のゲート側は、さらに抵抗R5及びR6を介してグランドに接続される。抵抗R5及び抵抗R6は、制御部3からの入力信号がオープンになった場合にゲートソース間を0Vにするための接地抵抗として用いられる。
次に燃料噴射制御装置1の動作例について、図2及び図3のタイミングチャートを参照して説明する。時間T1において、バッテリ電源投入により電源電圧VBの供給が開始される。このタイミングで制御部3は起動前であり、スイッチSW1、スイッチSW2及び昇圧スイッチSW3はオフ状態になっている。スイッチSW1及びスイッチSW2のオフ状態により、時間T1においては、コンデンサC1及びコンデンサC2が直列に接続された状態となる。
コンデンサC1及びコンデンサC2が直列接続された場合は、コンデンサC1及びコンデンサC2の合成容量は1/2Capとなる。従って、電源電圧VBが直列接続状態のコンデンサC1及びコンデンサC2に印加されると、それぞれのコンデンサの電位差が1/2VBとなる。よって、時間T1において、電位差1/2VB分の充電の開始に伴う突入電流I1が流れる。コンデンサC1及びコンデンサC2の充電が完了すると、昇圧電圧モニタ4の電圧がVB(1/2VB+1/2VB)となる(時間T2)。また、C2電圧モニタ5の電圧は、コンデンサC2の電圧であり、1/2VBとなる(時間T2)。
時間T2において制御部3は、スイッチSW1をオンにする。スイッチSW1がオンになった直後は、コンデンサC1の充電のために、昇圧電圧モニタ4の測定値は一時的に1/2VBに落ち込む。その後、コンデンサC1が充電されるに従って、昇圧電圧モニタ4の測定値はVBまで上昇する。
スイッチSW1がオンされると、コンデンサC1の下流側がグランド電位に接続される。このため、ダイオードD2のアノード側の電位はカソード側の電位より低くなり、ダイオードD2に電流が流れなくなる。このとき、スイッチSW2もオフであるため、コンデンサC2が電圧1/2VBを保持したまま燃料噴射制御装置1から電気的に切り離された状態となる。この状態で、コンデンサC1は、電位1/2VB充電された状態から電位VBまで充電される(期間T2-T3)。この時、コンデンサC1に電位差1/2VB分の充電の開始に伴う突入電流I2が流れる。コンデンサC2は上述の通り、電流経路が遮断されているため、電荷の移動は起こらず、電位1/2VBを維持する。
昇圧電圧モニタ4で測定される電圧値が電源電圧VBに達し、C2電圧モニタ5で測定される電圧が1/2VBとなると、制御部3は、スイッチSW2をオンにする。スイッチSW2がオンされることで、コンデンサC1とC2は、昇圧電圧出力ノードN0とグランドの間で並列に接続されることになる。従って電源電圧VBによりコンデンサC1とC2は、それぞれ電位VBに充電される。
スイッチSW2がオンされた直後は、コンデンサC2の充電のために昇圧電圧モニタ4の値は一時的に1/2VBに落ち込む。その後、コンデンサC2が充電されるに従って、昇圧電圧モニタ4の値はVBに上昇していく。
時間T3においてスイッチSW2がオンされた直後のタイミングには、コンデンサC2には、既に1/2VBの電荷が存在するため、残り1/2VBの充電が開始される。これにより、スイッチSW2をオンした直後のタイミングで、突入電流I3が流れる。
昇圧電圧モニタ4及びC2電圧モニタ5により測定される電圧値が電源電圧VBに達すると、制御部3は、起動時充電区間が終了したと判断する(時間T4)。
期間T1~T4における起動時充電区間が完了すると、時間T5以降において、昇圧制御区間が開始される。昇圧制御区間では、制御部3は、昇圧スイッチSW3のオンオフ制御を繰り返すことにより、コンデンサC1及びコンデンサC2の電位を上昇させていく(期間T5以降)。
上述の通り時間T1、T2及びT3のタイミングで、突入電流I1、I2及びI3は生じる。しかし、それぞれ1/2VBの充電開始に伴い発生する電流であるため、コンデンサC1又はコンデンサC2の片方(Cap)を電圧0VからVBに充電開始する際に発生する突入電流の半分程度となる。さらに、コンデンサC1及びコンデンサC2が並列に接続された場合の合成容量(2Cap)を電圧0VからVBに充電開始する際に発生する突入電流と比べると、1/4程度の値に低減することができる。
従って、燃料噴射制御装置1のチャージコンデンサ部2に発生する突入電流を低減することが可能となり、経路及び部品への負荷が軽減される。また、チャージコンデンサ部2の合成容量を段階的に増やすことができ、コンデンサの大容量化を図ることができる。
図4に示す制御フロー図を用いて燃料噴射制御装置1の制御を説明する。図2及び図3に示す時間T1において制御部3は、起動前であり、スイッチSW1及びスイッチSW2は初期状態でオフとなる(ステップS41)。その後、制御部3の起動後に、昇圧電圧モニタ4及びC2電圧モニタ5により昇圧電圧出力ノードN0及びコンデンサC2の電圧値を検出する。昇圧電圧モニタ4の測定電圧VN0がVBになり、かつC2電圧モニタ5の測定電圧VC2が1/2VBになるのを待つ(ステップS42)。
昇圧電圧モニタ4の測定電圧VN0がVBに達し、C2電圧モニタ5の測定電圧VC2が1/2VBに達すると、制御部3は、スイッチSW1をオンにする(ステップS43)。その後、制御部3は、昇圧電圧モニタ4の測定電圧VN0がVBになり、C2電圧モニタ5の測定電圧VC2が1/2VBになるのを待つ(ステップS44)。なお、スイッチSW1をオンにすることで、C2電圧モニタ5の測定電圧VC2は1/2VBで変化しない。したがって、ここでは、C2電圧モニタ5の測定電圧VC2が1/2VBで維持されていることを確認することになる。
C2電圧モニタ5の測定電圧が1/2VBで維持され、昇圧電圧モニタ4の測定電圧がVBに達すると、制御部3は、スイッチSW2をオンにする(ステップS45)。その後、昇圧電圧モニタ4及びC2電圧モニタ5の測定電圧がVBになるのを待つ(ステップS46)。
昇圧電圧モニタ4の測定電圧VN0及びC2電圧モニタ5の測定電圧VC2がVBに達すると、制御部3は、起動時充電区間が終了したと判断する。上述の通り、コンデンサC1及びコンデンサC2に充電された電圧を測定しながら、段階的にコンデンサを充電し段階的に電圧を上昇させることで突入電流を低減することができる。また、制御部3は、昇圧電圧モニタ4及びC2電圧モニタ5の両方の測定電圧を用いてスイッチSW1及びスイッチSW2を制御する。これにより、昇圧電圧モニタ4のみを用いるよりも、正確な制御が可能となる。
上述したステップS41の処理を実行している時の制御部3は、制御部3の起動前に、コンデンサC1及びコンデンサC2が直列に接続された状態を、制御部3の起動時に維持させる「直列制御部」に相当する。上述したステップS43の処理を実行している時の制御部3は、合成容量に充電される電荷を増大させる「電荷増大制御部」に相当する。上述したステップS45の処理を実行している時の制御部3は、コンデンサC1及びコンデンサC2を並列に接続させる「並列制御部」に相当する。
上述の第1実施形態においては、バッテリ電源投入時に、初期状態でスイッチSW1及びスイッチSW2はオフとなる。制御部3の起動時にスイッチSW1及びスイッチSW2のオフ状態を維持することにより、コンデンサC1及びコンデンサC2が直列に接続された状態となる。コンデンサC1及びコンデンサC2が直列に接続された場合、チャージコンデンサ部2の合成容量は、1/2Capとなる。従って、バッテリ電源投入の際、チャージコンデンサ部2において合成容量1/2Cap分の電荷が充電される。これにより、合成容量Capの場合と比較して突入電流を1/2に低減することができる。
また、第1実施形態においては、バッテリ電源投入時に、スイッチSW1及びスイッチSW2がオフになることにより、コンデンサC1及びコンデンサC2が、昇圧電圧出力ノードN0とグランドとの間で直列に接続される(第1段階)。次に、バッテリ電源投入後に、スイッチSW1及びスイッチSW2のいずれか一方がオンになり、他方がオフになることにより、コンデンサC1及びコンデンサC2のいずれか一方が、昇圧電圧出力ノードN0とグランドとの間に接続される(第2段階)。この第1段階から第2段階へのコンデンサの接続関係の変化に伴いオンとなった側のコンデンサの電圧が1/2VBからVBに変化する。これにより、1/2VB増加分の突入電流が流れるため、過大な突入電流が発生するのを防ぐことができる。第2段階の後、スイッチSW1及びスイッチSW2の両方がオンになることにより、コンデンサC1及びコンデンサC2が、昇圧電圧出力ノードN0とグランドとの間で並列に接続される(第3段階)。第2段階から第3段階へのコンデンサの接続関係の変化に伴いオンとなった側のコンデンサの電圧が1/2VBからVBに変化する。これにより、1/2VB増加分の突入電流が流れるため、過大な突入電流が発生するのを防ぐことができる。
第1実施形態においては、制御部3が昇圧電圧モニタ4の測定結果に基づいて、起動時充電区間のスイッチSW1及びスイッチSW2を制御する。さらに制御部3は、昇圧制御区間において、昇圧電圧モニタ4の測定結果に基づいて昇圧スイッチSW3をオンにし、昇圧制御を開始する。従って、制御部3は、昇圧電圧モニタ4により測定される実際の昇圧電圧出力ノードN0の値に基づいて制御を行うため、充電不足や制御時間の遅延を防ぐことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同じ符号を用いる場合、第1実施形態と同一の構成を示しており、特に説明がない限り先行する説明を参照する。図5に示すように、第2実施形態に係る燃料噴射制御装置201は、昇圧電圧モニタ4及びC2電圧モニタ5を有さない点で、上述の第1実施形態と異なる。
図5に示す燃料噴射制御装置201は昇圧電圧モニタ4を用いず、制御部3は、経過時間に応じて、スイッチSW1及びスイッチSW2の制御を行う。図6に、第2実施形態に係る燃料噴射制御装置201の制御フローを示す。
電源電圧供給開始時には、初期状態でスイッチSW1及びスイッチSW2はオフとな(ステップS61)る。制御部3は起動時に、スイッチSW1及びスイッチSW2のオフ状態を維持する。その後、第1所定時間が経過するのを待つ(ステップS62)。ここで第1所定時間は、回路の構成等に応じてあらかじめ設定するものとし、コンデンサC1及びコンデンサC2の電圧が1/2VBに十分到達していると想定される時間である。
ステップS62で第1所定時間が経過するのを待ったのち、制御部3は、スイッチSW1をオンにする(ステップS63)。その後、第2所定時間が経過するのを待つ(ステップS64)。ここで第2所定時間は、回路の構成等に応じてあらかじめ設定するものとし、コンデンサC1の電圧がVBに十分到達していると想定される時間である。
ステップS64で第2所定時間が経過するのを待ったのち、制御部3は、スイッチSW2をオンにする(ステップS65)。その後、第3所定時間が経過するのを待つ(ステップS66)。ここで第3所定時間は、回路の構成等に応じてあらかじめ設定するものとし、コンデンサC2の電圧がVBに十分到達していると想定される時間である。このように段階的にコンデンサC1及びコンデンサC2を充電することで、突入電流を低減することができる。
このように、第2実施形態においては、制御部3は、測定電圧ではなく経過時間に基づいて、起動時充電区間のスイッチSW1及びスイッチSW2を制御する。ここで、充電にかかる時間をあらかじめ確認し設定することで、各段階の充電完了又は完了直前で安定して次の制御に移行することができる。また、燃料噴射制御装置201に係る起動時充電動作を繰り返してもコンデンサの温度や劣化によらず同じタイミングでの制御が可能となる。
なお、第2実施形態に係る燃料噴射制御装置201のその他の動作は、第1実施形態と同様であるため説明は省略する。
(他の実施形態)
この明細書及び図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品及び/又は要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品及び/又は要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品及び/又は要素の置き換え、又は組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
なお、図4に示す制御フローにおいては、昇圧電圧モニタ4の判断基準電圧をVBとした。しかし、実際には、バッテリの状態やダイオードによる電圧降下、コイルの寄生抵抗等により、電源電圧VB及びチャージコンデンサ部2に印加される電圧が低くなることがある。この電源電圧VB及びチャージコンデンサ部2に印加される電圧の低下や、コンデンサC1及びコンデンサC2の状態の差(公差、劣化具合)により、適切な判断基準電圧が変わることがある。従って、ECUや車両の状態変化を考慮して、昇圧電圧モニタ4の判断基準電圧をVBより低めに設定することが好ましい。
また、図4に示す制御フローにおいては、制御部3が昇圧電圧モニタ4及びC2電圧モニタ5の両方の測定電圧を用いてスイッチSW1及びスイッチSW2を制御する例を示した。しかし、第1実施形態はこれには限定されない。例えば、制御部3が、C2電圧モニタ5の測定結果を用いず、昇圧電圧モニタ4の測定結果のみを用いて、スイッチSW1及びスイッチSW2の制御を行うことも可能である。
また、上述の第1実施形態においては、時間T2においてスイッチSW1を先にオンし、時間T3においてスイッチSW2をオンする例を示したが、スイッチSW1及びスイッチSW2をオンする順番はこれに限定されない。例えば時間T2においてスイッチSW2を先にオンし、時間T3においてスイッチSW1をオンにする制御により、第1実施形態の効果と同等の効果を得ることができる。
また、上述した各実施形態では、各部のスイッチとしてnチャネル型の電界効果トランジスタを用いる場合について例示した。しかし、これらのスイッチとして、アナログスイッチなどのトランジスタ以外のスイッチング素子を用いてもよい。
また、上述した各実施形態の制御部3は、1又は複数の制御装置によって構成される。例えば、制御装置は、メモリとメモリに格納されたプログラムを実行するプロセッサとを備える。また例えば、制御装置は、プログラムされた多数の論理ユニット(ゲート回路)を含むデジタル回路によって構成された論理回路を備える。
また、上述した各実施形態では、制御部3の起動前は、初期状態でスイッチSW1及びスイッチSW2はオフとなる。そして、制御部3が、制御部3の起動時にスイッチSW1及びスイッチSW2のオフ状態を維持することにより、コンデンサC1及びコンデンサC2が直列に接続された状態となる。しかし、実施形態はこれには限定されない。例えば、コイルL1及び/又はダイオードD1の後段にスイッチを設け、制御部3の起動前はチャージコンデンサ部2に電流が流れず、チャージコンデンサ部2が動作しない構成とすることも可能である。この場合は、制御部3が起動時にスイッチSW1及びスイッチSW2をオフにすることで、コンデンサC1及びコンデンサC2が直列に接続される。コンデンサC1及びコンデンサC2が直列に接続された後に、チャージコンデンサ部2に電流を流し、チャージコンデンサ部2を動作させる制御を行うことも可能である。
1 燃料噴射制御装置、2 チャージコンデンサ部、3 制御部、4 昇圧電圧モニタ、SW1~SW2 スイッチ、SW3 昇圧スイッチ、C1、C2 コンデンサ、D1、D2 ダイオード、L1 コイル、R1~R6 抵抗

Claims (9)

  1. バッテリからの電源電圧(VB)が供給される電源ライン(11)に一端が接続されたコイル(L1)と、
    前記コイルの他端とグランドとの間に接続された昇圧スイッチ(SW3)と、
    アノードが前記コイルの他端と前記昇圧スイッチとに接続され、カソードが昇圧電圧出力ノード(N0)に接続された第1ダイオード(D1)と、
    前記昇圧電圧出力ノードと前記グランドとの間に接続されたチャージコンデンサ部(2)と、
    前記昇圧スイッチ及び前記チャージコンデンサ部を制御する制御部(3)と、を備え、
    前記チャージコンデンサ部は、
    前記昇圧電圧出力ノードと第1ノード(N1)との間に接続された第1コンデンサ(C1)と、
    前記第1ノードと前記グランドとの間に接続された第1スイッチ(SW1)と、
    前記昇圧電圧出力ノードと第2ノード(N2)との間に接続された第2スイッチ(SW2)と、
    前記第2ノードと前記グランドとの間に接続された第2コンデンサ(C2)と、
    アノードが前記第1ノードと接続され、カソードが前記第2ノードと接続された第2ダイオード(D2)と、を有し、
    前記制御部が、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチをオンオフ制御することにより、前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとの合成容量を段階的に制御する、燃料噴射制御装置。
  2. 前記制御部は、前記バッテリ電源投入時に前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオフになっている状態を維持することで、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサが直列に接続された状態を維持する直列制御部(S41)を有する、請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記制御部は、前記直列制御部により直列接続させた後、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのいずれか一方をオンにするとともに他方をオフにすることで、前記合成容量に充電される電荷を増大させる電荷増大制御部(S43)を有する、請求項2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記制御部は、前記直列制御部による制御期間に前記昇圧電圧出力ノードの電圧が前記電源電圧に達した以降に、前記電荷増大制御部による制御に切り替える、請求項3に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記制御部は、前記直列制御部による制御開始から第1所定時間経過時点で、前記電荷増大制御部による制御に切り替える、請求項3に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記電荷増大制御部により電荷増大させた後、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの両方をオンにすることで、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを並列に接続させる並列制御部(S45)を有する、請求項3~5のいずれか1項に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 前記制御部は、前記電荷増大制御部による制御期間に前記昇圧電圧出力ノードの電圧が前記電源電圧に達した以降に、前記並列制御部による制御に切り替える、請求項6に記載の燃料噴射制御装置。
  8. 前記制御部は、前記電荷増大制御部による制御開始から第2所定時間経過時点で、前記並列制御部による制御に切り替える、請求項6に記載の燃料噴射制御装置。
  9. 前記制御部は、前記並列制御部による制御を実行した以降に、前記昇圧スイッチをオンさせ昇圧制御を開始する、請求項6~8のいずれか1項に記載の燃料噴射制御装置。
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