JP2017175709A - 昇圧電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模の増大を抑制しつつ初期充電を緩やかにし、且つメイン噴射における噴射率を向上させることができる昇圧電源装置を提供する。【解決手段】昇圧電源回路26の出力部に、FET7及びコンデンサCo1の直列回路,コンデンサCo2及びFET8を並列に接続する。昇圧制御IC4の切替スイッチ12は、昇圧電源回路26の昇圧電圧を設定するための閾値VthA,VthBを切り替え設定し、切替ロジック16は、FET7,8の何れか1つを閉じると共に切替スイッチ12を制御して、コンパレータ11の非反転入力端子に対応する閾値を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料噴射弁を駆動するアクチュエータに駆動用電源を供給する昇圧電源装置に関する。
近年、内燃機関において低燃費で且つ高出力での燃焼を実現するため、燃料のメイン噴射を行う前に微小噴射による燃焼を行いたいというニーズがある。この微小噴射の燃焼量を制御するには、燃料噴射弁を構成するピエゾインジェクタに対する初期充電を緩やかに行う必要がある。
一般に、ピエゾインジェクタには昇圧した駆動電源を印加するが、電圧が高ければ充電前のピエゾインジェクタとの電位差が大きくなり、初期充電を緩やかにすることが困難になる。一方、電圧が低ければ初期充電を緩やかにできるが、ピエゾインジェクタを充電する速度が遅くなるためメイン噴射における噴射率を向上させる高矩形化が困難になる。すなわち、これらは背反する関係にある。
上記に関連する技術として、特許文献1には、ピエゾインジェクタを駆動する際のラジオノイズを低減することを目的として、充電開始時には第2の昇圧電圧生成部102の電圧VH2をピエゾ素子41−1aに印加し、所定期間経過後に第1の昇圧電圧生成部101の第1の昇圧電圧VH1(>VH2)を印加する技術が開示されている。
特開2009−171705号公報
特許文献1によれば、初期充電を緩やかにすると共に、メイン噴射の噴射率を向上させることが可能になる。しかしながら、2種類の昇圧電圧VH1,VH2を生成するために、それぞれ第1,第2の昇圧電圧生成部101,102を用いているため、回路規模が大きくなることが避けられない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路規模の増大を抑制しつつ初期充電を緩やかにし、且つメイン噴射における噴射率を向上させることができる昇圧電源装置を提供することにある。
請求項1記載の昇圧電源装置によれば、駆動用電源を供給する昇圧電源回路の出力部に、昇圧用コンデンサ及び開閉部からなる複数の直列回路が並列に接続される。閾値設定部は、昇圧電源回路の昇圧電圧を設定するための閾値を切り替え設定し、制御部は、複数の開閉部の何れか1つを閉じると共に閾値設定部を制御して対応する閾値を設定する。このように構成すれば、昇圧電源回路に設定する閾値を切替えるだけで駆動用電源の昇圧率を変更できるので、特許文献1よりも小さな回路規模で微小噴射とメイン噴射とに対応した電圧の駆動用電源を供給できる。
請求項2記載の昇圧電源装置によれば、2つの直列回路の一方を高圧用回路,他方を低圧用回路として、開閉部にMOSFETを用いる。そして、高圧用回路の開閉部はNチャネルMOSFETのドレイン又PチャネルMOSFETのソースがグランド方向となるように接続し、低圧用回路の開閉部はNチャネルMOSFETのソース又はPチャネルMOSFETのドレインがグランド方向となるように接続する。このように構成すれば、2つの昇圧用コンデンサがそれぞれ高圧,低圧に充電されることでそれらの間に電位差が発生しても、各MOSFETが備える寄生ダイオードが逆バイアスとなるので、昇圧用コンデンサの充電電荷が流出することを防止できる。
請求項3記載の昇圧電源装置によれば、高圧用回路の開閉部にPチャネルMOSFETを用いて電源出力端子と昇圧用コンデンサとの間に接続し、低圧用回路の開閉部にNチャネルMOSFETを用いて昇圧用コンデンサとグランドとの間に接続する。このように構成すれば、高圧用回路では、PチャネルMOSFETが有する寄生ダイオードのアノードが電源側,カソードがコンデンサ側となって充電電流の流出が防止される。また、低圧用回路では、NチャネルMOSFETが有する寄生ダイオードのアノードがグランド側,カソードがコンデンサ側となって充電電流の流出が防止される。
第1実施形態であり、昇圧電源装置の構成を示すと共にモードAに対応した制御状態を示す図 同モードBに対応した制御状態を示す図 トランジスタをスイッチとして使用する際の検討内容を説明する図(その1) トランジスタをスイッチとして使用する際の検討内容を説明する図(その2) 結果として選択したトランジスタ及び対応するコンデンサとの接続形態を示す図 昇圧制御ICによる制御内容を中心に示すフローチャート 目標噴射量Qの変化に応じたピエゾインジェクタの駆動制御及び昇圧制御の切替えを示すタイミングチャート ピエゾインジェクタの駆動制御がOFFの期間に行われる昇圧制御の切替えを示すタイミングチャート 第2実施形態であり、昇圧制御ICによる制御内容を中心に示すフローチャート ステップS21における処理の詳細を示すフローチャート 図10に示すフローチャートに対応した動作タイミングチャート 第3実施形態であり、昇圧制御ICによる制御内容を中心に示すフローチャート 図12に示すフローチャートに対応した動作タイミングチャート
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の昇圧電源装置1は、電源VBとグランドとの間に接続されるコイル2及びNチャネルMOSFET3の直列回路と、FET3のゲートにゲート駆動信号を与えて昇圧制御を行う昇圧制御IC4と、前記直列回路の共通接続点とグランドとの間に接続される電圧切替供給部5とを備えている。電圧切替供給部5のダイオード6は、アノードが前記共通接続点に接続されている。
ダイオード6のカソードとグランドとの間には、PチャネルMOSFET7及びコンデンサCo1の直列回路,コンデンサCo2及びNチャネルMOSFET8の直列回路,並びに抵抗素子R1及びR2の直列回路が並列に接続されている。FET7はドレインが前記カソードに接続され、ソースがコンデンサCo1側に接続されている。ダイオード6のカソードとグランドとの間には、ピエゾインジェクタINJ及び気筒選択用のスイッチSW_0の直列回路が接続されている。FET7及び8は開閉部に相当し、コンデンサCo1及びCo2は昇圧用コンデンサに相当する。また、FET7及びコンデンサCo1の直列回路は高圧用回路に相当し、コンデンサCo2及びFET8の直列回路は低圧用回路に相当する。ピエゾインジェクタINJはアクチュエータに相当する。
昇圧制御IC4は、FET7及び8のゲートにもゲート駆動信号を与える。抵抗素子R1及びR2の直列回路の共通接続点は、昇圧制御IC4を構成するコンパレータ11の反転入力端子に接続されている。コンパレータ11の非反転入力端子には、切替スイッチ12を介して昇圧制御用の閾値電圧VthA,VthBが図示しないD/Aコンバータ等により与えられる。切替スイッチ12は閾値設定部に相当する。
コンパレータ11の出力端子は、ANDゲート13の一方の入力端子に接続されている。ANDゲート13の他方の入力端子には、昇圧制御ロジック14からの制御信号が与えられる。ANDゲート13の出力端子は、ドライバ15を介してFET3のゲートに接続されている。
昇圧電源切替ロジック16は、FET7及び10のゲートにゲート駆動信号を与えるもので、以下これを切替ロジック16と称す。切替ロジック16は制御部に相当する。切替ロジック16の一方の出力端子は、抵抗素子17を介してNPNトランジスタ18のベースに接続されている。トランジスタ18のコレクタは抵抗素子19を介してFET7のゲートに接続されており、エミッタはグランドに接続されている。
切替ロジック16の他方の出力端子は、抵抗素子20を介してPNPトランジスタ21のベースに接続されている。トランジスタ21のエミッタは電源に接続されており、コレクタは抵抗素子22を介してFET8のゲートに接続されている。FET7のゲートとソースとの間には抵抗素子23が接続されており、FET8のゲートとソースとの間には抵抗素子24が接続されている。
切替ロジック16の2つの出力端子は、それぞれANDゲート25の入力端子にも接続されており、ANDゲート25の出力信号により切替スイッチ12の切替制御が行われる。切替スイッチ12は、前記出力信号がハイレベルになると閾値電圧VthA側を選択し、前記出力信号がローレベルになると閾値電圧VthB側を選択する。以上において、昇圧制御IC4とコイル2及びFET3の直列回路とは、昇圧電源回路26を構成している。
次に、本実施形態の作用について説明する。図1に示すモードAでは、切替ロジック16は出力端子の双方をハイレベルに設定するので、切替スイッチ12は閾値電圧VthA側を選択する。これにより、コンパレータ11は、反転入力端子に与えられる昇圧モニタ電圧Vco_monが閾値電圧VthAを超えるまでは出力信号をハイレベルに維持する。それまでの間、昇圧制御ロジック14が出力するゲート駆動信号は、ANDゲート13を介してFET3のゲートに出力され続け、FET3がスイッチング動作して昇圧制御が継続される。
またこの時、トランジスタ18,21はそれぞれON,OFFとなるので、FET7,10もそれぞれON,OFFとなる。したがって、上記昇圧制御の結果としてダイオード6のカソードに現れる昇圧電圧Vco1により、コンデンサCo1はFET7を介して充電される。
一方、図2に示すモードBでは、切替ロジック16は出力端子の双方をローレベルに設定するので、切替スイッチ12は閾値電圧VthB側を選択する。これにより、コンパレータ11は、昇圧モニタ電圧Vco_monが閾値電圧VthBを超えるまでは出力信号をハイレベルに維持し、それまでの間、FET3がスイッチング動作して昇圧制御が継続される。そして、トランジスタ18,21及びFET7,10のON/OFFはモードAと逆になるので、上記昇圧制御の結果としてダイオード6のカソードに現れる昇圧電圧Vco2により、コンデンサCo2は充電される。
ここで、電圧切替供給部5におけるFET7及び8とコンデンサCo1及びCo2との接続形態について説明する。上述したモードA,Bの切替えを制御するに当たり、コンデンサCo1,Co2にそれぞれ接続するスイッチとしてトランジスタを用いる場合、これらをどのように接続すべきかを以下のように検討した。尚、ここでの「トランジスタ」は、バイポーラトランジスタ及びMOSFETの総称として用いている。
図3に示すように、MOSFETにはドレイン,ソース間に寄生ダイオードがある。また、バイポーラトランジスタもベース,コレクタ間はPN接合で構成され、ダイオードと等価の構造である。したがって、エミッタ,ベース間に抵抗素子が接続されていると、NPNトランジスタの場合はコレクタ側の電位がエミッタのグランド電位よりも低くなると、コレクタ側に電流が流出する。PNPトランジスタの場合はコレクタ側の電位がエミッタの電源電圧よりも高くなると、エミッタ側に電流が流出する。よって、何れについてもトランジスタがOFFの場合に、上記の経路で電流が流出することを回避する必要がある。
また、図4に示すように、コンデンサCo1は電圧Vco1に充電され、コンデンサCo2はより低い電圧Vco2に充電されるので、これらの電位差に応じてトランジスタの接続方向を考慮する必要がある。すなわち、コンデンサCo2側についてはトランジスタが備えるダイオードのカソードが、コンデンサCo1側についてはトランジスタが備えるダイオードのアノードが、ダイオード6のカソード側となるように接続する必要がある。
これらを考慮してMOSFETを用いるとする。図5に示すように、コンデンサCo1については、昇圧電源出力ラインであるダイオード6のカソードとコンデンサCo1との間に、ソースをコンデンサCo1側にしてPチャネルMOSFETを接続すると良い。これにより、ソース電位がVco1となるのでFETを安定して駆動でき、コレクタへの入力電圧がグランド電位となっても、寄生ダイオードを介した電流の流出が発生しない。
また、コンデンサCo2については、コンデンサCo2とグランドとの間に、ソースをグランド側にしてNチャネルMOSFETを接続すると良い。これにより、ソースがグランド電位となるのでFETを安定して駆動でき、コレクタへの入力電圧が電源電圧となっても寄生ダイオードを介した電流の流出が発生しない。以上の検討を得た結果、図1に示すFET7及び8と、コンデンサCo1及びCo2との接続形態を採用している。
尚、PチャネルMOSFETに替えてPNPトランジスタを、NチャネルMOSFETに替えてNPNトランジスタ用いる際には、上記のソースをエミッタに対応させてそれぞれ接続すれば良い。
図6に示すように、昇圧制御IC4は、上位の制御装置よりピエゾインジェクタINJに対する目標噴射量Qの入力があると(S1,YES)、ON状態であった昇圧制御をOFFにする(S2)。ここで、目標噴射量Qには図7に示すように、閾値Qth以下に設定されるQ1と、閾値Qthを超えるように設定されるQ2とがある。
目標噴射量Qが閾値Qth以下であれば(S3,YES)噴射量はQ1であるから、昇圧制御IC4は、2つの出力端子を双方ともローレベルにしてFET7をOFF,FET8をONにする(S4,S5)。尚、ステップS4,S5では、FET7,8をそれぞれSW_1,SW_2として示している。それから、ステップS6にて所定時間twの経過待ちをした後にピエゾインジェクタINJを駆動する(S7)。この場合、ピエゾインジェクタINJには低圧の駆動電圧Vco2が印加される。ピエゾインジェクタINJの駆動を停止すると(S8)昇圧制御をONにしてから(S9)ステップS1に戻る。尚、制御応答の遅れ等により所定時間tw相当の時間経過が発生する際には、ソフトウェア上でステップS6における所定時間twの経過待ちを行う必要はない。
一方、ステップS3において目標噴射量Qが閾値Qthを超えていれば(NO)噴射量はQ2であるから、昇圧制御IC4は、2つの出力端子を双方ともハイレベルにしてFET7をON,FET8をOFFにする(S11,S12)。それから、ステップS6に移行する。この場合、ピエゾインジェクタINJには高圧の駆動電圧Vco1が印加される。
また、ステップS1において目標噴射量Qの入力が無ければ(NO)、カウンタである周期tのカウント値が、図8に示す昇圧制御周期T以上になったか否かを判断し(S13)、制御周期T未満であれば(NO)ステップS1に戻る。制御周期T以上になると(YES)周期tのカウント値をクリアして昇圧制御をOFFにする(S14)。それから、現在の状態がステップS4及びS5と同じく低圧側をONにする状態か否かを判断し(S15)、低圧側をONにしていれば(YES)ステップS11及びS12と同じく高圧側をONにする状態に切り替える(S16,S17)。一方、現在の状態が高圧側をONにしていれば(NO)低圧側をONにする状態に切り替える(S19,S20)。ステップS17又はS20の実行後は、周期tのカウント動作を開始させて昇圧制御をONにすると(S18)ステップS1に戻る。
図7に示すように、目標噴射量QがQ0からQ1に変化するとFET7,8をそれぞれOFF,ONに切替えて、昇圧電源装置1は高圧の昇圧電圧Vco1を出力する。所定時間twの経過後にインジェクタ噴射指令がONになると、ピエゾインジェクタINJの充電が開始されピエゾインジェクタINJの端子電圧が上昇する。これにより微小噴射が行われる。インジェクタ噴射指令がOFFになるとピエゾインジェクタINJの放電が開始され、ピエゾインジェクタINJの端子電圧が低下する。その後、昇圧制御イネーブル信号がアクティブになり昇圧制御がONになると、昇圧電圧Vco1を維持するための昇圧制御が再開されコンデンサCo1が充電される。
次に、目標噴射量QがQ1からQ2に変化するとFET7,8をそれぞれON,OFFに切替えて、昇圧電源装置1は昇圧電圧Vco2を出力する。同様に、所定時間twの経過後にインジェクタ噴射指令がONになるとピエゾインジェクタINJの充電が開始されメイン噴射が行われる。メイン噴射の場合、インジェクタ噴射指令がONになる期間は微小噴射時よりも長く設定され、より多くの燃料が噴射される。
以上のように昇圧電源装置1は、目標噴射量Q1に対応する微小噴射時には低圧の昇圧電圧Vco1を出力し、目標噴射量Q2に対応するメイン噴射時には高圧の昇圧電圧Vco2を出力するように切替える。この電圧の切替えは、昇圧電源回路26において閾値電圧VthA,VthBの切替設定を行うと共に、電圧切替供給部5においてFET7,8によりコンデンサCo1,Co2への充電切替えを行うことで実現されている。
ピエゾインジェクタINJの駆動がOFFで且つ目標噴射量Qが入力されない期間は、図8に示すように、制御周期T毎に昇圧電圧Vco1,Vco2の昇圧制御が交互に行われる。これにより、コンデンサCo1,Co2の端子電圧がそれぞれ極力昇圧電圧Vco1,Vco2に維持されるように制御される。
以上のように本実施形態によれば、昇圧電源回路26の出力部に、FET7及びコンデンサCo1の直列回路,コンデンサCo2及びFET8を並列に接続する。昇圧制御IC4の切替スイッチ12は、昇圧電源回路26の昇圧電圧を設定するための閾値VthA,VthBを切り替え設定し、切替ロジック16は、FET7,8の何れか1つを閉じると共に切替スイッチ12を制御して、コンパレータ11の非反転入力端子に対応する閾値を設定する。したがって、昇圧電源回路26に設定する閾値を切替えるだけで駆動用電源の昇圧率を変更できるので、より小さな回路規模で微小噴射とメイン噴射とに対応した電圧Vco2,Vco1の駆動用電源を供給できる。
そして、高圧用回路ではPチャネルMOSFET7のソースがグランド方向となるように、且つ当該FET7を電源出力端子とコンデンサCo1との間に接続し、低圧用回路ではNチャネルMOSFET8のソースがグランド方向となるように、且つ当該FET8をコンデンサCo2とグランドとの間に接続した。これにより、コンデンサCo1,Co2がそれぞれ高圧,低圧に充電されてそれらの間に電位差が発生しても、各FET7,8が備える寄生ダイオードが逆バイアスとなるので、コンデンサCo1,Co2の充電電荷が流出することを防止できる。
また、切替ロジック16は、ピエゾインジェクタINJに対する目標噴射量が設定された後、ピエゾインジェクタINJに対応する駆動信号が出力されるまでの間に、低圧用回路,高圧用回路のそれぞれに対応した昇圧制御を行う。これにより、各目標噴射量に対応した昇圧電圧を駆動用電源として効率的に供給できる。
加えて、切替ロジック16は、ピエゾインジェクタINJの非駆動期間内に、コンデンサCo1,Co2の端子電圧がそれぞれ対応する昇圧電圧Vco1,Vco2となるように、周期的に昇圧制御を行うようにした。これにより、各コンデンサCo1,Co2の端子電圧が、極力対応する昇圧電圧Vco1,Vco2を維持するようになる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。第2実施形態では、図9に示すように、ステップS5を実行した後、初期充電スルーレート制御を行う(S21)。この制御は、図10に示すように、先ず目標噴射量Qに応じて初期充電目標スルーレートを設定する(S211)。例えば目標充電電圧Vchg_targetと、その目標充電電圧に到達させる時間tchg_targetとを設定する。尚、目標充電電圧に替えて目標充電電荷を設定しても良い。時間tchg_targetは、指定期間に相当する。
次に、充電スイッチであるFET3のゲートに与える信号である駆動パルスをOFFさせる閾値Vchg_thを、例えば次式により設定する(S212)。
Vchg_th=Vchg_target/(DPN)−(補正項)
DPN:Vchg_targetに到達するまで必要な駆動パルス数
すなわち、閾値Vchg_thは、出力した駆動パルス1回当たりの目標充電電圧の増加分に相当するからである。また、上記の「補正項」は、目標に対する充電電圧のオーバーシュート誤差を補正するための項であり、昇圧電源装置1の入出力電位差が小さくなるのに応じてオーバーシュート誤差の影響は小さくなる。
そして、駆動パルスの出力周期t_thを、次式により設定する(S213)。
t_th=tchg_target/(DPN)
上記の各演算パラメータの関係については、図11に示している。
以上のように第2実施形態によれば、切替ロジック16は、目標噴射量に応じてピエゾインジェクタINJの駆動が開始された時点から、時間tchg_target経過後の目標充電電圧Vchg_targetを設定する。そして、目標充電電圧Vchg_targetと、時間tchg_target内にピエゾインジェクタINJに出力される駆動信号の出力パルス数DPNとから、出力パルス1回分の充電電圧増加分閾値Vchg_th値を決定すると、時間tchg_targetと出力パルス数DPNとから前記パルスの出力周期t_thを決定する。これにより、目標とする微小燃料噴射量に合せて、初期充電時のスルーレートを制御できる。
(第3実施形態)
図12に示すように、第3実施形態では、第2実施形態のように初期充電スルーレート制御を行なった後、ステップS7でピエゾインジェクタINJの駆動をONするとステップS22〜S24を実行する。ステップS211で設定した目標充電電圧到達時間tchg_targetから所定時間αを減じた時間が経過するまで待機し(S22,NO)、前記時間が経過すると(YES)、ステップS11,S12と同様にFET8,7をそれぞれOFF,ONに設定する(S23,S24)。それから、ステップS8に移行する。
これにより、図13に示すように、目標噴射量がQ1に設定される微小噴射期間においても、その途中で昇圧制御を高圧側に切替えることで、初期充電開始以降のスルーレートを向上させ、微小噴射をより早く完了させるようにする。
以上のように第3実施形態によれば、切替ロジック16は、ピエゾインジェクタINJの駆動が開始された時点から時間tchg_targetが経過するまでの間に、FET7,8のON,OFF及び閾値電圧VthA,VthBの切替設定を行う。これにより、ピエゾインジェクタINJへの充電電圧スルーレートの増加,低減を制御できる。
本発明は上記した、又は図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
開閉部及び昇圧用コンデンサの直列回路を3つ以上備え、昇圧電圧を3段階以上に変化させても良い。
図5に示したように、高圧用回路の開閉部として、PチャネルMOSFET7に替えてNチャネルMOSFETを用い、そのドレインがグランド方向となるように接続しても良い。また、低圧用回路の開閉部として、NチャネルMOSFET8に替えてPチャネルMOSFETを用い、そのソースがグランド方向となるように接続しても良い。
開閉部に、リレーのようにメカニカルなスイッチを用いても良い。
1 昇圧電源装置、7 PチャネルMOSFET、8 NチャネルMOSFET、INJ ピエゾインジェクタ、Co1,Co2 コンデンサ、16 昇圧電源切替ロジック、26 昇圧電源回路。

Claims (9)

  1. 燃料噴射弁を駆動するアクチュエータ(INJ)に駆動用電源を供給する昇圧電源回路(26)の出力部に並列に接続される、昇圧用コンデンサ(Co1,Co2)及び開閉部(7,8)からなる複数の直列回路と、
    前記昇圧電源回路の昇圧電圧を設定するための閾値を切り替え設定する閾値設定部(12)と、
    前記開閉部の何れか1つを閉じると共に、前記閾値設定部を制御して対応する閾値を設定する制御部(16)とを備える昇圧電源装置。
  2. 前記直列回路を2つ備え、一方を高圧用回路,他方を低圧用回路として、
    前記開閉部にMOSFET(7,8)を用い、
    前記高圧用回路の開閉部は、NチャネルMOSFETのドレイン又PチャネルMOSFET(7)のソースがグランド方向となるように接続され、
    前記低圧用回路の開閉部は、NチャネルMOSFET(8)のソース又はPチャネルMOSFETのドレインがグランド方向となるように接続される請求項1記載の昇圧電源装置。
  3. 前記高圧用回路の開閉部にPチャネルMOSFET(7)を用い、前記PチャネルMOSFETが電源出力端子と前記昇圧用コンデンサとの間に接続され、
    前記低圧用回路の開閉部にNチャネルMOSFET(8)を用い、前記NチャネルMOSFETが前記昇圧用コンデンサとグランドとの間に接続されている請求項2記載の昇圧電源装置。
  4. 前記直列回路を2つ備え、一方を高圧用回路,他方を低圧用回路として、
    前記開閉部にバイポーラトランジスタを用い、
    前記高圧用回路の開閉部は、NPNトランジスタのコレクタ又はPNPトランジスタのエミッタがグランド方向となるように接続され、
    前記低圧用回路の開閉部は、NPNトランジスタのエミッタ又はPNPトランジスタのコレクタがグランド方向となるように接続される請求項1記載の昇圧電源装置。
  5. 前記高圧用回路の開閉部にPNPトランジスタを用い、前記PNPトランジスタが電源出力端子と前記昇圧用コンデンサとの間に接続され、
    前記低圧用回路の開閉部にNPNトランジスタを用い、前記NPNトランジスタが前記昇圧用コンデンサとグランドとの間に接続されている請求項4記載の昇圧電源装置。
  6. 前記制御部は、前記アクチュエータに対する目標噴射量が設定された後、当該アクチュエータに対応する駆動信号が出力されるまでの間に、各直列回路に対応した昇圧制御を行う請求項1から5の何れか一項に記載の昇圧電源装置。
  7. 前記制御部は、前記アクチュエータの非駆動期間内に、各直列回路の昇圧コンデンサの端子電圧がそれぞれ対応する昇圧電圧となるように、周期的に昇圧制御を行う請求項1から6の何れか一項に記載の昇圧電源装置。
  8. 前記制御部は、目標噴射量に応じて前記アクチュエータの駆動が開始された時点から、指定期間経過後の目標充電電圧又は目標充電電荷を設定し、
    前記目標充電電圧又は前記目標充電電荷と、前記指定期間内に前記アクチュエータに出力される駆動信号の出力パルス数とから、出力パルス1回分の充電電圧増加分閾値又は前記目標充電電荷増加分閾値を決定し、
    前記指定期間と出力パルス数とから、前記パルスの出力周期を決定する請求項1から7の何れか一項に記載の昇圧電源装置。
  9. 前記制御部は、前記アクチュエータの駆動が開始された時点から前記指定期間が経過するまでの間に、前記開閉部の開閉及び前記閾値設定部への設定の切替えを行う請求項8記載の昇圧電源装置。
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