JP7188077B2 - 歯間清掃具 - Google Patents

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Description

本発明は、歯間清掃具に関し、特に、エラストマで被覆した清掃部を有する歯間清掃具に関する。
この種の歯間清掃具として、合成樹脂からなる基材部と、該基材部の少なくとも一部を被覆するエラストマからなる軟質部とを備え、前記基材部は、ハンドル基材部と、該ハンドル基材部の先端部に連設した細長い軸状の芯基材部とを有し、前記軟質部は、前記芯基材部をインサート成形により被覆する清掃用軟質部を少なくとも有し、前記芯基材部と清掃用軟質部とからなる歯間清掃用の清掃部を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
このような歯間清掃具は、インサート成形でエラストマ材料を充填する際の圧力や熱により成形空間内の芯基材部が動いたり変形したりすることを防止して、軟質部を芯基材部に均質に形成するため、基材部を固定する保持ピンが使用され、歯間清掃具の清掃用軟質部には、前記インサート成形時の保持ピンの跡としての凹部が形成される。
このような凹部は、芯基材部が露出していることから、歯間を清掃する際に歯や歯石が引っ掛かる場合があり、この引っ掛かった状態で歯間清掃具を無理やり引き抜くと、清掃用軟質部が当該凹部の位置を起点として芯基材部から剥がれてしまうことが生じえる。一旦剥がれが生じると、大きく剥がれてしまうか、途中で剥がれが途切れた場合もその終端部が盛り上がった状態となり、再度の引っ掛かりを招き、さらなる剥がれが生じてしまうといった問題もあった。
国際公開第2013/176297号明細書 特開2016-87362号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、前記インサート成形時の保持ピンの跡としての凹部について、歯間を清掃する際における歯や歯石の引っ掛かりによる清掃用軟質部の剥がれを生じにくくするとともに、仮に剥がれが生じた場合でも、大きく剥がれてしまうことを回避でき、かつ剥がれた後の終端部からの再度の剥がれも防止できる歯間清掃具を提供する点にある。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 合成樹脂からなる基材部と、該基材部の少なくとも一部を被覆するエラストマからなる軟質部とを備え、前記基材部は、ハンドル基材部と、該ハンドル基材部の先端部に連設した細長い軸状の芯基材部とを有し、前記軟質部は、前記芯基材部をインサート成形により被覆する清掃用軟質部を少なくとも有し、前記芯基材部と清掃用軟質部とからなり、先端側ほど細くなる歯間清掃用の清掃部を備えた歯間清掃具であって、前記清掃用軟質部は、芯基材部を被覆する芯被覆部と、前記インサート成形時の保持ピンにより形成される凹部である複数の凹部とを有し、前記凹部は、前記芯基材部の長手方向に沿って複数形成されるとともに、各凹部の芯基材部露出部分は、前記長手方向およびこれに直交する短手方向の双方に交差する斜め方向に細長い形状で、且つ、前記長手方向の寸法が最大となる位置の当該最大寸法が0.25mm以下であることを特徴とする歯間清掃具。
(2) 長手方向に隣接する前記凹部の各芯基材部露出部分における中心位置であって、これを通る当該露出部分の長手方向の寸法および短手方向の寸法の双方が最大となる中心位置間の距離が、2.1mm以下である(1)記載の歯間清掃具。
(3) 長手方向に隣接する前記凹部の各芯基材部露出部分における中心位置であって、これを通る当該露出部分の長手方向の寸法および短手方向の寸法の双方が最大となる中心位置の間を結ぶ線上における、前記隣接する凹部の芯基材部露出部分間の距離が0.5mm以上である、(1)又は(2)記載の歯間清掃具。
以上にしてなる本願発明に係る歯間清掃具によれば、凹部の形状(底部に露出する芯基材部露出部分の形状)が、長手方向および短手方向の双方に交差する斜め方向に細長い形状であり、且つ、前記長手方向の寸法が最大となる位置の当該最大寸法が0.25mm以下とされているため、清掃時の歯や歯垢の引っ掛かりが生じにくく、仮に引っ掛かっても、凹部の底部である芯基材部露出部分まで深く引っ掛かってしまうことを回避でき、これにより、清掃用軟質部の剥がれの起点となることを抑制することができる。
また、仮に剥がれの起点となった場合であっても、凹部が上記のとおり斜め方向に延びる形状であることから、刃物のように歯や歯垢と点接触で徐々に斜め方向に沿って綺麗に切断され、清掃用軟質部が芯基材部との接合面から大きくもげるように剥がれてしまうといったことを回避でき、結果、清掃用軟質部の剥がれの距離や厚さを小さく抑えることができ、その剥がれの終端部も徐々に薄くなって剥がれる綺麗な剥がれ方となり、当該終端部が再度の引っ掛かりや剥がれの起点となることが防止される。
更に、このような凹部が、芯基材部の長手方向に沿って複数形成されるため、仮に剥がれの起点において清掃用軟質部が強い力で上記接合面から大きく剥がれてしまっても、隣の凹部にて上記のとおり綺麗に浅い位置で切断され、当該位置から先は徐々に薄くなる短く綺麗な剥がれ方となる。したがって、剥がれの量を抑えることができるとともに剥がれの終端部を再度の引っ掛かりや剥がれの起点とならなり綺麗な終端部とすることができる。
特に、隣接する前記凹部の各芯基材部露出部分における中心位置であって、これを通る当該露出部分の長手方向の寸法および短手方向の寸法の双方が最大となる中心位置間の距離を2.1mm以下としたものでは、剥がれの途中で隣りの凹部に到達しやすく、上記のとおり仮に剥がれの起点で大きく剥がれてしまっても隣の凹部から先を薄く短く綺麗に剥し終えることができ、再度の引っ掛かりや剥がれの起点となることをより確実に防止できる。
また、凹部間の芯被覆部の長手方向に沿った長さが短いと、芯被覆部からなる清掃用軟質部が千切れてしまい、更なる剥がれの起点となってしまう。これに対し、長手方向に隣接する前記凹部の各芯基材部露出部分における中心位置であって、これを通る当該露出部分の長手方向の寸法および短手方向の寸法の双方が最大となる中心位置の間を結ぶ線上における、前記隣接する凹部の芯基材部露出部分間の距離を0.5mm以上としたものでは、このような不都合を回避でき、上記のとおり、綺麗な剥し方をより確実に行うことができるため、剥がれの量を抑えることができるとともに剥がれの終端部を再度の引っ掛かりや剥がれの起点とならなり綺麗な終端部とすることができる。
本発明の実施形態に係る歯間清掃具を模式的に示した正面図。 同じく歯間清掃具の清掃部を示す説明図。 同じく清掃部の要部を示す説明図。 剥離試験方法を示す説明図。 実施例1の試料の寸法番号入りの拡大写真。 比較例1の試料の寸法番号入りの拡大写真。 比較例2の試料の寸法番号入りの拡大写真。 比較例3の試料の寸法番号入りの拡大写真。 実施例1の試料の剥離(第8凹部からの剥離)後の跡を撮影した顕微鏡解析画像。 比較例1の試料の剥離(第2凹部からの剥離)後の跡を撮影した顕微鏡解析画像。 比較例2の試料の剥離(第4凹部からの剥離)後の跡を撮影した顕微鏡解析画像。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
本発明に係る歯間清掃具1は、図1に示すように、その機能で区別すると、歯間清掃用の清掃部2と持ち手としてのハンドル部3とを備え、その素材で区別すると、合成樹脂からなる基材部10と該基材部10の少なくとも一部を被覆するエラストマからなる軟質部20とを備えている。
基材部10は、ハンドル部3を構成する扁平な細長い板状のハンドル基材部11と、該ハンドル基材部11の先端部に連設した細長い軸状の芯基材部12とを有している。ハンドル基材部11は、扁平な細長い板状に形成したが、手で保持して歯間を清掃し易い形状であれば、その他の任意の形状、例えば円形や楕円形や多角形などの横断面形状の棒状に形成することもできる。また、ハンドル基材部11と芯基材部12を連続的な形状としたものや、さらに平面視で湾曲した形状としたものも好ましい例である。
芯基材部12は、略直線状の細長い軸状に形成され、芯基材部12の把持部側には外部に露出する露出部12aが形成され、芯基材部12の先端側部分にはエラストマが被覆されて歯間に挿入可能な芯本体12bが形成される。芯基材部12の構造は特に限定はないが、歯間に対する清掃部の挿入性を向上できるとともに、歯間清掃時に、各々大きさの異なる歯間鼓形空隙部の歯間乳頭部を1本の歯間清掃具を用いて無理なく優しくマッサージできるという付加的効果も得られることから、芯基材部12をその先端側へ行くにしたがって縮径するテーパ形状に形成することが好ましく、芯基材部12の長さ方向中心線に対するテーパ形状のなす角度θを0.2°~2.5°に設定することがより好ましく、0.2°~1.8°に設定することがさらに好ましい。
芯本体12bの先端側部分の直径は0.4mm~0.6mmに設定され、芯本体12bの基端部の直径は0.8mm~2.0mmに設定され、また清掃用軟質部21の芯被覆部21aの先端部分の曲面終端部における直径Dは0.5~1.2mmに設定され、芯本体12bの先端部から少なくとも5mm以上の芯本体12bの先端側部分を確実に歯間に挿入できるように構成されている。
芯基材部12のテーパ形状のなす角度θは、芯基材部12の全長にわたって同じ角度θに設定したが、芯基材部12の先端側へ行くにしたがって連続的或いは段階的に小さくなるように設定することもできる。また、露出部12aを全長にわたって同じ直径の軸状に形成し、芯本体12bのみを先端側へ行くにしたがって縮径する緩やかなテーパ形状に形成することもできる。更に、露出部12aを省略し、芯本体12bをハンドル基材部11に直接的に連設することも可能である。
基材部10を構成する合成樹脂材料としては、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、飽和ポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、プロピオン酸セルロース、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)などの熱可塑性合成樹脂材料を採用できる。特に、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)は、基材部10の折れを防止できることから好ましく、ポリプロピレンは、成形温度が低く、サイクルタイムを短縮して生産性を向上できるとともに、成形設備に対する熱負荷が少ないことから最も好ましい。
基材部10を構成する合成樹脂材料に対して繊維材や鉱物等の添加剤を添加してもよい。このような繊維材としては、例えば、ガラス繊維や炭素繊維やアラミド繊維などを採用することができる。また、鉱物としては、タルクやマイカなどを採用することができる。
軟質部20は、エラストマ材料を用いて基材部10にインサート成形により一体成形したもので、芯基材部12に外装した清掃用軟質部21を少なくとも備えている。ただし、軟質部20として、芯本体12bの基端部に歯間への挿入を規制する環状の挿入規制部を設けたり、ハンドル基材部11に滑り止め部を設けたりすることも可能である。
清掃用軟質部21は、芯基材部12に被覆される芯被覆部21aと、芯被覆部21aに一体的に形成され、芯基材部12の長さ方向に間隔をあけて外方へ突出状に形成した多数の突起部21bと、芯被覆部21aの複数の突起部21b間に形成され、前記長手方向に交差する方向に細長い形状の複数の凹部21cと、を有している。
芯被覆部21aの肉厚は、厚過ぎると芯被覆部21aに覆われている芯本体12bの直径を小さくする必要が生じるため、歯間への挿入時における清掃部の剛性が大きく低下するだけでなく、成形時にカルマン渦が発生し易かったりカルマン渦の影響を大きく受ける恐れがあるため好ましくなく、薄過ぎると清掃部2の基端部までエラストマ材料を充填できないので好ましくない。このため、芯被覆部21aの肉厚は、0.08mm~0.2mmに設定することが好ましい。
凹部21cは、芯被覆部21aの複数の突起部21b間に複数形成され、各凹部21cの底面部には保持ピンで支持した芯基材部外周面が露出している(芯基材部露出部分210)。そして、各凹部21cは、この芯基材部露出部分210の形状が、芯基材部12(芯被覆部21a)の長手方向およびこれに直交する短手方向の双方に交差する斜め方向に細長い形状とされている。本例では長丸形状であるが、細長い四角形、細長い平行四辺形、その他の多角形状や、細長い楕円状、これらに準ずる形状などが挙げられる。
より詳しくは、各凹部21cの芯基材部露出部分210の形状は、芯基材部12の長手方向に沿った寸法が最大となる位置の当該最大寸法A1が0.25mm以下、より好ましくは0.22mm以下とされている。このように凹部21cの底部の芯基材部露出部分210が0.25mm以下まで細いと、清掃時の歯や歯垢の引っ掛かりが生じにくく、仮に引っ掛かっても芯基材部露出部分まで深く引っ掛かることを回避でき、清掃用軟質部の剥がれの起点となることを抑制することができ、また、仮に剥がれの起点となった場合であっても、凹部が上記のとおり斜め方向に延びる形状であることから、刃物のように歯や歯垢と点接触で徐々に斜め方向に沿って綺麗に切断され、清掃用軟質部が芯基材部との接合面から大きくもげるように剥がれてしまうといったことを回避できるのである。
このような凹部21cは、芯被覆部21aの長手方向に沿って列を為して複数設けられている。この複数の凹部21cからなる列は、本例では、芯被覆部21aの一側面とその周方向反対側の側面の合計2側面に形成されている。ただし、このような凹部21cの列は、3以上の側面に形成されてもよい。これら列をなす凹部21c同士の隣接する凹部21cの芯基材部露出部分210における中心位置であって、これを通る当該露出部分の長手方向の寸法および短手方向の寸法の双方が最大となる中心位置g1間の距離L1は2.1mm以下とされている。このように隣接する凹部間の距離を2.1mm以下に設定することで、仮に凹部21cに歯や歯垢が引っ掛かって芯被覆部21a(清掃用軟質部)が剥がれても、剥がれの途中で隣りの凹部に到達しやすく、剥がれの起点で大きく剥がれてしまった場合でも隣の凹部から先を薄く短く綺麗に剥し終えることができ、再度の引っ掛かりや剥がれの起点となることをより確実に防止できることになる。
また、隣接する凹部21cの芯基材部露出部分210の中心位置g1同士を結ぶ線上における芯基材部露出部分210間の距離(すなわち当該芯基材部露出部分210間に存在する清掃用軟質部の前記線上の寸法)L2は、0.5mm以上とされている。これにより、清掃用軟質部が千切れてしまい、更なる剥がれの起点となってしまうということを防止し、上記のとおり、綺麗な剥し方をより確実に行うことができることになる。
軟質部20を構成するエラストマとしては、スチレン系、オレフィン系、ポリアミド系(例えば、6ナイロン、6-6ナイロン、6-10ナイロン、6-12ナイロン等をハードセグメントとして有するナイロン系エラストマ)、ウレタン系、フッ素系等の熱可塑性エラストマや、シリコーンゴム、天然ゴム、合成ゴムなどの熱硬化性エラストマなどを採用できる。特に、基材部10を構成する合成樹脂材料との相溶性を有する材料が好ましく、例えば基材部10をポリプロピレンで構成する場合には、軟質部20をオレフィン系エラストマ又はスチレン系エラストマで構成することが好ましい。
本発明に係る歯間清掃具の製造方法は、基材部の芯基材部の少なくとも一部を軟質部を成形する金型の成形空間にセットし、金型の合わせ面と略直交状に清掃用軟質部成形部内に突出するように対向配置した2本の保持ピンを1組とする少なくとも2組の保持ピンで、芯基材部の先端側部分と基端側部分を含む芯基材部の長さ方向の2か所以上を清掃用軟質部成形部の略中央部にそれぞれ保持した状態で、清掃用軟質部成形部に対して先端側から基端部側へ向けてエラストマ材料が充填されるように、成形空間にエラストマ材料を充填して軟質部を成形する工程を有する。
この工程において使用する前記金型の清掃用軟質部成形部は、芯基材部を被覆する芯被覆部を成形する芯被覆部成形部と、前記芯被覆部に一体的に形成され、芯基材部の長手方向に間隔をあけて外方へ突出状に形成された多数の突起部を成形する多数の突起部成形部とを有する。また、保持ピンは、芯基材部の長手方向に交差する方向に細長い先端部形状を有し、突起部成形部の間の芯被覆部成形部から清掃用軟質部成形部内に突出するように配置され、芯基材部を保持した部分に、前記芯被覆部の複数の突起部間に形成された、前記長手方向に交差する方向に細長い形状の複数の凹部を形成する。
保持ピンの芯基材部12に当接する先端面は、保持ピンの軸方向と直交する平坦な面で構成してもよいし、芯基材部12の外周面に沿った円弧面、外周面より小さな曲率の円弧面で構成してもよい。このうち、外周面に沿った面形状の場合は、芯基材部のホールド性をより向上できる点で好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明と同様、合成樹脂からなる基材部と該基材部の少なくとも一部を被覆するエラストマからなる軟質部とを備え、基材部はハンドル基材部と該ハンドル基材部の先端部に連設した細長い軸状の芯基材部とを有し、軟質部は芯基材部をインサート成形により被覆する清掃用軟質部を少なくとも有し、芯基材部と清掃用軟質部とからなり先端側ほど細くなる歯間清掃用の清掃部を備えた歯間清掃具の試料を複数種類用意して、同一条件のもと、剥離試験を行った結果について、以下、説明する。
(試料)
歯間清掃具の試料は、本願の代表的実施形態(図1~図3)のとおりの歯間清掃具である実施例1(図5)、凹部底部である芯基材部露出部分の形状が円形(俵型)である比較例1(図6)、凹部底部である芯基材部露出部分の形状が平行四辺形のクリエイト社製歯間清掃具である比較例2(図7)、凹部底部である芯基材部露出部分の形状が平行四辺形のリーチ社製歯間清掃具である比較例3(図8)について、それぞれ同じものを複数個用意し、各々異なる凹部の位置をホッチキスで台紙に固定し、台紙を動かないように支持した状態で試料をハンドル基材部側である基端側に引き抜く剥離試験を行った。
清掃部の長手方向に対する芯被覆部外形の傾斜角は、それぞれ実施例1、比較例1が1.6度、比較例2が0.7度、比較例3が1.1度であった。実施例1、比較例1~3のいずれの試料も、一側面において列をなす複数の凹部を備えており、その数は、実施例1が10個、比較例1が3個、比較例2が12個、比較例3が12個である。また、各凹部の寸法や隣接する凹部間の距離については、図5~図8の番号が示す各寸法が凹部ごとに異なっており、具体的には、下記表1~表4に記載のとおりの寸法であった。
Figure 0007188077000001
Figure 0007188077000002
Figure 0007188077000003
Figure 0007188077000004
(試験方法)
剥離試験は、図4に示すように、各試料の複数の凹部の各位置にて、ホッチキス針で紙にとめ、これにより強制的に当該凹部を清掃用軟質部の剥がれの起点とし、この状態から歯間清掃具を基端側に引き抜いたときの当該凹部を起点とする清掃用軟質部の剥がれ方を解析した。ホッチキス針の太さ(幅)は0.48mm、紙の厚さは0.80mmである。
(解析方法)
解析は、各凹部からの長手方向の剥がれ距離および剥がれた面積をデジタルマイクロスコープ(キーエンス社製VHX-6000)にて測定した。また、特定の凹部からの剥がれた痕の状態をレーザー顕微鏡(キーエンス社製VK-X150)で撮影した(後述の顕微鏡解析画像図9~図11)。剥がれ距離および剥がれた面積は、下記表5に示すとおりとなった。なお、比較例3については、凹部間の清掃用軟質部が容易に動いて千切れてしまい、測定不能であった。
Figure 0007188077000005
(考察)
表5の結果から分かるように、実施例1、比較例2では、いずれの凹部を剥がれの起点とした場合でも、すべて凹部間距離の約1.5倍の位置で剥がれが終了している。これに対し、比較例1では、比較的凹部間距離が長いにもかかわらず隣りの凹部まで剥がれが終了せず、当該隣りの凹部の位置で剥がれが終了している。
すなわち、芯基材部露出部分の形状が斜め方向に長い形状で、かつ芯基材部露出部分の中心位置間の距離が0.9~2.1mm程度の実施例1、比較例2では、凹部21cから深い剥がれが生じても、剥がれの途中で隣りの凹部に到達し、当該隣りの凹部で刃物のように歯や歯垢と点接触で徐々に斜め方向に沿って切断され、さらに次の凹部に向かって剥がれが継続するものの次の凹部までは到達せず途中で終了することが分かる。
また、比較例3のように凹部間の清掃用軟質部が短い場合には、清掃用軟質部が芯基材部から剥がれて大きく動いてしまい、上記のような斜め方向に沿って切断できず、引きちぎってしまうことが分かる。このことから長手方向に隣接する前記凹部の各芯基材部露出部分における中心位置であって、これを通る当該露出部分の長手方向の寸法および短手方向の寸法の双方が最大となる中心位置の間を結ぶ線上における、前記隣接する凹部の芯基材部露出部分間の距離は0.5mm以上、より好ましくは0.7mm以上に設定すればよいことが分かる。
また、図9~図11の剥がれの終端部の顕微鏡解析画像から分かるように、実施例1では剥がれの最後は凹部間で徐々に薄くなって終了しているのに対し、比較例1、比較例2では薄くなることなく段差状に終了している。これらは特定の凹部(図9の実施例1の画像は第8凹部、図10の比較例1の画像は第2凹部、図11の比較例2の画像は第4凹部)からの剥がれの終端部の画像であるが、各例とも、他の凹部からの剥離終端部についても同じ傾向が見られた。このことから考察するに、実施例1では、剥がれの起点となった凹部の隣りの凹部にて、綺麗に刃物のように切断され、その後徐々に薄くなり綺麗に剥がれ終えているのに対し、比較例1では隣りの凹部が円形でありそのような切断が生じず、段差状に盛り上がった状態で剥がれが終了してしまうことが分かる。
また、比較例2では、実施例1と比較して、凹部の芯基材部露出部分の清掃部長手方向に沿った寸法が最大となる位置の当該最大寸法が大きい為、剥がれの起点となった凹部の隣りの凹部において再度当該凹部の底部側にホッチキス針が移動し、清掃部全体が不安定にブレてしまうことから、当該隣りの凹部において実施例1のような綺麗な切断が生じず、その結果、凹部間ではあるが段差状に剥がれが終了してしまうものと考えられる。上記芯基材部露出部分の清掃部長手方向に沿った最大寸法は実施例1のように0.25mm以下、より好ましくは0.22mm以下に設定すればよいことが分かる。
1 歯間清掃具
2 清掃部
3 ハンドル部
10 基材部
11 ハンドル基材部
12 芯基材部
12a 露出部
12b 芯本体
20 軟質部
21 清掃用軟質部
21a 芯被覆部
21b 突起部
21c 凹部
210 芯基材部露出部分

Claims (3)

  1. 合成樹脂からなる基材部と、該基材部の少なくとも一部を被覆するエラストマからなる軟質部とを備え、
    前記基材部は、ハンドル基材部と、該ハンドル基材部の先端部に連設した細長い軸状の芯基材部とを有し、
    前記軟質部は、前記芯基材部をインサート成形により被覆する清掃用軟質部を少なくとも有し、
    前記芯基材部と清掃用軟質部とからなり、先端側ほど細くなる歯間清掃用の清掃部を備えた歯間清掃具であって、
    前記清掃用軟質部は、芯基材部を被覆する芯被覆部と、前記インサート成形時の保持ピンにより形成される凹部である複数の凹部とを有し、
    前記凹部は、前記芯基材部の長手方向に沿って複数形成されるとともに、各凹部の芯基材部露出部分は、前記長手方向およびこれに直交する短手方向の双方に交差する斜め方向に細長い形状で、且つ、前記長手方向の寸法が最大となる位置の当該最大寸法が0.25mm以下であることを特徴とする歯間清掃具。
  2. 長手方向に隣接する前記凹部の各芯基材部露出部分における中心位置であって、これを通る当該露出部分の長手方向の寸法および短手方向の寸法の双方が最大となる中心位置間の距離が、2.1mm以下である請求項1記載の歯間清掃具。
  3. 長手方向に隣接する前記凹部の各芯基材部露出部分における中心位置であって、これを通る当該露出部分の長手方向の寸法および短手方向の寸法の双方が最大となる中心位置の間を結ぶ線上における、前記隣接する凹部の芯基材部露出部分間の距離が、0.5mm以上である、請求項1又は2記載の歯間清掃具。
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