JP7186555B2 - サイドキャビネット、洗面化粧台及び洗面化粧台の施工方法 - Google Patents
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Description
なお、本明細書において、洗面化粧台1の使用時に使用者が位置する方を前方、前方に対向する奥側を後方と呼び、前方から後方に向かった状態で左右方向を規定する。
図2Aに示すように、洗面台2は、洗面器21と、洗面器21の上方に配置されるミラーキャビネット22と、洗面器21の下方に配置される下キャビネット23と、支持部材4と、を有する。
洗面ボウル部211は、湯水を貯水及び排水可能な凹部であり、上部が開口している。洗面ボウル部211は、略長方形の開口を有し、手前側と奥側で左右方向に延びる縁が長縁211aで、幅方向の両端で奥行方向に延びる縁が短縁211bとなっている。
排水口212は、洗面ボウル部211の凹部の底面に配置され、湯水を排出する排水管に接続されている。
後方壁部213は、洗面ボウル部211の後方側の側面が上方に向かって延出する平坦な部分である。
混合水栓214は、湯水を混合して温度及び水量を調節し、洗面ボウル部211へ吐水する。
ミラー部220は、前方が開口した箱状の収納部221及び収納部の開口を開閉する鏡が取り付けられた前扉222で構成される。
照明223は、ミラー部220の側部でミラーキャビネット22の上端側に配置されるLED電球で構成される。
小物入れ225は、浅いトレーや深型の容器等、それぞれ形状が異なる上部が開口した容器が、ミラー部220の側部で上下方向に間隔を開けて配置される。
コンセント及び電源スイッチ224は、複数の小物入れ225の間に配置される。
背面部232は、前扉231に対向する面である。背面部232は、建物の壁により構成されてもよい。
一対のキャビネット側面部233は、背面部232と前扉231とを幅方向外側で連結する側面に配置される板体である。
なお、図2Bに示すように、サイドキャビネット3の下方で、洗面台2のキャビネット側面部233の外側には、フック型の金具235が固定されている。また、この金具235に取り付けられて、サイドキャビネット3の下で洗濯機6との間の空いた空間の下方に収納籠234が配置されている。
カバー側板36は、側板33の内側からネジ333がネジ孔332に挿通されてカバー側板36の内面のネジ位置合わせ孔362に締結されることで、固定される。
図2B及び図4に示すように、支持部材4は、下キャビネット23の洗濯機6側のキャビネット側面部233で、洗面化粧台1の手前側の上端に固定される金具である。支持部材4は、キャビネット側面部233から延出してサイドキャビネット3の底部前板311の下端部を支持する。支持部材4によりサイドキャビネット3は、洗面台2が設置される床面から浮くように洗面台に装着される。図4に示すように、支持部材4は、一枚の金属の板を折り曲げた部品であり、側面視でZ型の形状を有する。支持部材4は、第1支持部41と、第2支持部42と、締結部43と、を有する。
第2支持部42は、第1支持部41から略直角に屈曲して上方に延出する面であり、底部前板311の下端部の側面に当接する。
締結部43は、第1支持部41における第2支持部42が延出する縁に対向する縁から下方に向かって延びる面である。締結部43は、下キャビネット23のキャビネット側面部233にネジにより締結される。
支持部材4は、締結部43がキャビネット側面部233に取り付けられた状態で、締結部43から第1支持部41が幅方向の外側に屈曲し、それから第2支持部42が上方に屈曲して、洗面器21の側方に向かって延びている。
まず、建物の室内の壁面に、洗面器21、ミラーキャビネット22及び下キャビネット23を含む洗面台2を固定して設置する(洗面台設置工程S1)。
ここで、サイドキャビネット3を取り付けるに当たっては、設置する場所の間取り等により、洗濯機6が配置される側と、洗面台2との間にサイドキャビネット3を配置する。サイドキャビネット3の一対の側板33それぞれの外側には、何れも位置合わせ孔331とネジ孔332が形成されているので、洗面化粧台1の手前側に面する側板33にカバー側板36をネジ333で取り付けるようにすることで、一つのサイドキャビネット3を洗面台2の両側方の何れにも装着することができる。
次に、支持部材4の第1支持部41の上に、サイドキャビネット3の底部前板311の下端部を載せ(サイドキャビネット載置工程S2)、第2支持部42を底部前板311の下端部の側面に当接させる。
収納部30は、前面の向きを変えるだけで、洗濯機6が洗面台2の幅方向の一方側にある場合も、他方側にある場合にも同じ収納部30を用いることができる。
本実施形態では、サイドキャビネット3を、一対の側板33を含んで構成し、一対の側板33の一方が手前側、他方が奥側に配置されるように、洗面台2の側方に装着した。また、サイドキャビネット3を、洗面台2の両側方に装着可能とし、洗面台2側を前面部とし洗面台側の反対側を背面部とした場合に、背面部の少なくとも一部には前面部と背面部との間を貫通する開口部37を形成した。
洗面化粧台1が洗濯機6と隣接して配置される場合、サイドキャビネット3の向きを変えるだけで、サイドキャビネット3を洗面化粧台1の幅方向の一方側及び他方側の何れにも装着可能に構成した。また、サイドキャビネット3の背面に開口部37を形成したので、サイドキャビネット3の前面側からも、背面側からも、開口部37を介してサイドキャビネット3の収納部30にアクセスすることができ、利便性が高まった。よって、洗面台2とサイドキャビネット3を一つのパターンで製造し、設置場所の間取りに合わせてサイドキャビネット3の配置を変更することができるので、二つのパターンを用意する必要がなくなり、洗面化粧台1の製造工程及び製造管理を簡略化することができる。
複数の棚部350のうち最下部に位置する棚部350の背面部に、背板34を設けることで、洗面化粧台1が洗濯機6と隣接して配置される場合であっても、洗濯機6の使用時に水滴等が飛んでサイドキャビネット3の収納部30内に飛び散ることを防止することができる。
カバー側板36を取り付ける前の状態では、一対の側板33は、どちらを壁面側又は洗面化粧台1の手前側に配置させるように向きを変えることも可能である。そこで、洗面化粧台1を取り付ける場所の間取り等に応じてサイドキャビネット3の向きを決定し、しかる後にカバー側板36を手前側の側板33に取り付けることで、サイドキャビネット3の外観が向上する。よって、一つのサイドキャビネット3を用意すればいいので、洗面化粧台1の製造工程及び管理を簡略化することができる。
カバー側板36を、側板33に形成されるネジ孔332にネジ333を螺合させて側板33に取り付けるように構成することで、側板33を洗面台2が取り付けられる壁面に取り付ける場合と、手前側に配置する場合とで別途の部材を用いる必要がない。このため、サイドキャビネット3を一つのパターンで製造し、設置場所の間取りに合わせてサイドキャビネット3の配置を変更することができるので、上記と同様の効果を奏する。
サイドキャビネット3が床面から直接支持されていなくても、洗面台2に固定された支持部材4により支持されるので、サイドキャビネット3を安定して設置することができる。支持部材4により、サイドキャビネット3の側板33を壁面に取り付ける際に、サイドキャビネット3が左右にぐらつくことなく、洗面台2の横に高さ位置を合せることができる。このため、サイドキャビネット3の取付が容易にでき、洗面化粧台1の施工性が向上する。
また、サイドキャビネット3が支持部材4によって支持されることで、使用者がサイドキャビネット3に手をついた場合等、サイドキャビネット3に加えられる水平方向の衝撃荷重に対してより多く耐えることができるようになる。
支持部材4によりサイドキャビネット3を支持した状態で、洗面台2が設置される洗面室内の壁面にサイドキャビネット3の側板33をネジで固定することで、サイドキャビネット3を洗面台2の両側方に装着することができる。これにより、サイドキャビネット3の奥側の側板33を壁面に固定することが容易になる。よって、一つのサイドキャビネット3を洗面台2の一方側にも他方側にも装着することができ、さらには、製造工程及び管理を簡略化することができる。
例えば、上記実施形態では、図2Bに示すように、背板34は、底板31から第1棚板351の上端まで一枚の板で構成されているが、これに限られない。図2Aに示すように、サイドキャビネット3の棚部350の最下部では、背板34は第1棚板351のやや上まで延出しており、第1棚板351に載せた物品の落下防止の柵の役割をする延出部351aを有している。この延出部351aを、底板31から第1棚板351の下端までの背板と別体に構成してヒンジで接続し、必要に応じて起立させて延出させたり、ヒンジ部分で折り畳んで開口部37を大きくしたりできるように構成してもよい。棚部350の最下部の背板34と延出部351aとを別体で折り曲げ可能に構成することで、洗濯機6側から棚部350への出し入れを頻繁にする場合の利便性を向上させることができる。
また、キャビネット側面部233ではなく、サイドキャビネット3の底板31にタオルバーを取り付け、サイドキャビネット3の下端部から下垂させるようにタオルバーを取り付けてもよい。タオルバーは、サイドキャビネット3の手前側における底板31の幅方向の縁又はサイドキャビネット3の洗濯機6側における奥行方向の縁の何れかから下垂させてもよい。
2 洗面台
3 サイドキャビネット
4 支持部材
33 一対の側板
34 背板
35 複数の棚板
36 カバー側板
37 開口部
332 ネジ孔(貫通孔)
333 ネジ(締結具)
350 棚部
Claims (8)
- 一対の側板を有し、前記一対の側板の一方が手前側、他方が奥側に配置されるように、洗面台の側方に装着されるサイドキャビネットであって、
前記洗面台の両側方に装着可能であり、
前記一対の側板には、締結具が挿通される貫通孔がそれぞれ形成され、
前記一対の側板のうち奥側に配置される側板は、前記貫通孔を介して前記締結具により、前記洗面台が設置される壁面に固定される、サイドキャビネット。 - 前記洗面台側を前面部とし前記洗面台側の反対側を背面部とした場合に、前記背面部の少なくとも一部には前記前面部と前記背面部との間を貫通する開口部が形成される、請求項1に記載のサイドキャビネット。
- 複数の棚板を有し、
前記複数の棚板により仕切られて形成される複数の棚部のうち最下部に位置する棚部の背面部には、背板が設けられている、請求項1又は2に記載のサイドキャビネット。 - 前記サイドキャビネットは、前記一対の側板のうち手前側に配置される側板を覆うように取り付けられるカバー側板を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のサイドキャビネット。
- 前記カバー側板は、前記貫通孔に挿通される締結具により前記一対の側板のうち手前側に配置される側板に固定される、請求項4に記載のサイドキャビネット。
- 前記洗面台が設置される床面から浮くように装着される、請求項1から5までの何れか1つに記載のサイドキャビネット。
- 請求項6に記載のサイドキャビネットを備える洗面化粧台であって、
前記洗面台は、側部に固定され該側部から延出して前記サイドキャビネットの下端部を支持する支持部材を備える、洗面化粧台。 - 洗面化粧台の施工方法であって、
前記洗面化粧台は、洗面台が設置される床面から浮くように装着されるサイドキャビネットを備え、
前記洗面台は、側部に固定され該側部から延出して前記サイドキャビネットの下端部を支持する支持部材を備え、
前記サイドキャビネットは、一対の側板を有し、前記一対の側板の一方が手前側、他方が奥側に配置されるように、前記洗面台の側方に装着され、前記洗面台の両側方に装着可能であり、
前記施工方法は、
前記洗面台を設置する洗面台設置工程と、
前記支持部材上に、前記サイドキャビネットを載置するサイドキャビネット載置工程と、
前記サイドキャビネットを前記支持部材上に載置した状態で、前記洗面台が設置される壁面に、前記サイドキャビネットの一対の側板のうち奥側に配置される側板を締結具で固定することにより、前記洗面台の側部に前記サイドキャビネットを装着するサイドキャビネット装着工程と、を有する、洗面化粧台の施工方法。
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