JP3540667B2 - 洗面化粧台 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、洗面水槽の高さを選択することが可能な洗面化粧台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
洗面化粧台として、洗面水槽の高さが一定に固定された製品が知られている。
【0003】
しかしながら、洗面水槽の最適な高さは、その洗面化粧台を使用する者によって異なるため、使用者の好みに応じて洗面水槽の高さを変更することが可能な洗面化粧台が用いられている(特開平7−246169号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、洗面化粧台を設置する際に、使用者の好みに合わせて洗面水槽の高さを設定すると、洗面水槽を備える洗面部と一体をなす壁パネル及び壁パネルに取り付けられた照明や洗面棚等の取り付け位置も上下するため、洗面化粧台全体の高さが洗面水槽の設置位置によって高低することとなる。
【0005】
このため、洗面化粧台が設置可能な洗面所の室内高が、洗面水槽の取付位置により異なることとなり、洗面化粧台を設置する際に不具合が生ずる。
【0006】
また、洗面化粧台の外観品質を目的として、洗面水槽の下方に配設される配管を、覆い隠す配管カバーにおいても、洗面水槽の取り付けいちに応じて異なる高さの配管カバーを用いる必要が生ずるため、洗面化粧台のコストアップにつながる。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、洗面部の取り付け位置の高低に拘わらず、洗面化粧台全体の高さが一定となる洗面化粧台を提供するものであり、また、洗面部の取り付け位置に応じて異なる種類の配管カバーを用いることなく、単種類の配管カバーで配管の露出を防止することができる洗面化粧台を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の洗面化粧台では、壁パネルと、洗面水槽を備え前記壁パネルと一体をなす洗面部と、該洗面部の上方に位置し内部に中空空間を備える収納部とを有し、前記洗面部の取り付け位置の高さを適当な高さに設定することが可能な洗面化粧台であり、前記洗面部の取り付け位置に伴って上下する前記壁パネルの上端部を、前記収納部の前記中空空間に収納することが可能であり、前記壁パネルには、収納棚及び洗面鏡が備えられて前記壁パネルと共に上下することを特徴とする。
【0009】
このような請求項1に記載の洗面化粧台では、壁面の所定の高さに設置される前記収納部の内部に設けられた前記中空空間に、前記洗面部の取り付け位置に伴って設置位置が上下する前記壁パネルの上端部を収納することが可能であるので、洗面部の取り付け位置の高さに拘わらず洗面化粧台全体の高さを一定とすることができる。
【0010】
また、請求項2に記載の洗面化粧台では、請求項1に記載の洗面部の下方に配設される配管を覆い隠すための配管カバーが、上下に入れ子状に配設された少なくとも2以上の配管カバー部材により構成されることを特徴とする。
【0011】
このような請求項2に記載の洗面化粧台では、前記配管カバー部材を上下に入れ子状に配設させることにより、前記洗面水槽の取り付け位置が上下する場合でも、その取り付け位置に応じて重ね合せる幅を変えて配管カバー自体の高さを調節することができるため、一種類の配管カバーのみで洗面水槽の下方に配設される配管を覆い隠すことが可能となる。
【0012】
そのため、洗面水槽の取り付け位置ごとに異なる高さの配管カバーを用意する必要がなくなり、洗面化粧台全体のコスト削減を図ることが可能となると共に、洗面化粧台全体としての外観品質の保持・向上を図ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態1】
本発明の実施の形態1に係る洗面化粧台1は、図1、図2に示すように洗面棚を備える壁パネル2と、洗面水槽5を備え壁パネル2と一体をなす洗面部6と、照明灯3を備える収納部4とを有している。
【0014】
この洗面化粧台1を取り付ける取付壁面7の壁面内には、図3、図4に示すように洗面化粧台1の取り付けを補強する補強木桟8が設けられている。
【0015】
取付壁面7には、取付壁面7及び補強木桟8を貫通する壁面取付孔9a、9bが設けられており、この壁面取付孔9a、9bと洗面部6に設けられる洗面取付孔10とをボルト11とナット12からなる締結部材で締結されることにより洗面部6が取付壁面7に固定される。
【0016】
壁面取付孔9a、9bは、上下方向に複数箇所等間隔で設けられており、使用者にとって洗面水槽5の高さが最適となる位置に設けられた壁面取付孔9a、9bを用いて、洗面部6が取り付けられる。
【0017】
洗面水槽5の左右下面には取付壁面7に沿って下方に延びる取付金物15、15が設けられている。この取付金物15、15には、前述の洗面取付孔10が壁面取付孔9a、9bと同じ間隔で、上下に左右4カ所ずつ配設されている。
【0018】
洗面水槽5には簡易シャワーを兼ねる蛇口部16が設けられており、洗面部6の下方には蛇口部16用の水道用配管20、洗面水槽5の排水孔21から延びる排水用配管22等の配管23が取付壁面7に沿って床下へ向かって配設されている。
【0019】
洗面部6の上方には、収納棚34、34及び洗面鏡33を備えた壁面パネル2が設置されている。洗面部6の取り付け位置が上下すると、その取り付け位置に伴って、洗面部6と一体をなす壁パネル2の設置位置も上下する。
【0020】
洗面部6の上方には、収納部4が設置されている。この収納部4は取付壁面7の所定の高さに設置されており、洗面部6及び壁面パネル2の取り付け位置が上下しても収納部4の設置位置は変化しない。
【0021】
前記収納部4は、正面から見て凹字形状をした図5〜図7に示すような収納ボックス部35を有しており、収納ボックス部35は左右上端部に設けられた取付片36、36を釘着させることにより取付壁面7に固定されている。収納ボックス部35の内部は、図6に示すように取付壁面7側の開いた中空空間39が形成されており、その外部前面には図7に示すように照明灯3を保持する照明保持部40が設けられている。
【0022】
収納ボックス部35の下面には、前記壁パネル2の上端部41が挿入可能な収納開口42が設けられており、図8に示すように洗面部6の取り付け位置に伴って設置位置が上下される壁パネル2の上端部を、収納ボックス部35の内部に導入する役割を果たしてい
る。
【0023】
収納ボックス35内部に形成された中空空間39は、洗面部6の取り付け位置を最上部に設定しても、壁パネル2の上端部41が収納ボックス部35の上面よりも高い場所に位置することがなく、また、洗面部6の取り付け位置を最下部に設定しても、壁パネル2の上端部41が収納開口42より下方に位置しないだけの上下幅を確保している。
【0024】
洗面部6の真下には、この配管23を覆い隠す配管カバー25が設けられている。
【0025】
この配管カバー25は、図9に示すように上下に分かれた配管カバー部材26、27により構成されている。配管カバー部材26は洗面水槽5に固定され、配管カバー部材27は取付壁面7に固定されており、配管カバー部材26、27は互いに入れ子状に配設されている。
【0026】
この配管カバー部材26、27は、水平断面が略コ字形状に形成されており、略コ字形状の開口部側を取付壁面7に向けて設置される。
【0027】
配管カバー25の上側に配置される配管カバー部材26の上部は、洗面水槽5の下面の半球形状に合わせてカットされており、その中央部には、洗面水槽5の排水孔21から取付壁面7へ延びる排水用配管22を覆い隠すために設けられた凸状部30が形成されている。
【0028】
配管カバー25には、配管カバー部材27の上部に、配管カバー部材26の下部を重ね合わせることにより重ねしろ29が設けられており、取り付けられた洗面水槽5の高さに応じてこの重ねしろ29の幅を調節することにより、洗面水槽5の取付位置に左右されることなく配管23の露出を防止することが可能でなる。
【0029】
以下、本発明に係る洗面化粧台の効果について説明する。
【0030】
本発明に係る洗面化粧台1では、図2、図8に示すように、洗面部6の取り付け位置に伴って設置位置が上下する壁パネル2の上端部41を、洗面部6の設置位置に拘わらず取付壁面7の所定の高さに設置される収納部4の中空空間39に、収納開口42を介して収納することが可能であるので、洗面部6の洗面水槽5を使用者が最適な高さに設置した場合であっても、洗面化粧台1全体の高さを常に一定に保つことが可能となる。
【0031】
また、図9に示すように、配管カバー部材26、27を重ね合わせて重ねしろを設け、洗面水槽5の取り付け位置に応じて重ねしろの幅を変更することにより、配管カバー25自体の高さを調節することが可能となるため、洗面水槽5の取り付け位置ごとに異なる高さの配管カバー25を用意する必要が無く、単種類の配管カバー25のみで配管23を覆い隠すことが可能となる。
【0032】
このため、洗面化粧台1全体のコスト削減を図ることが可能となると共に、洗面化粧台1全体としての外観品質の保持・向上を図ることが可能となる。
【0033】
また、本発明では、洗面取付孔10と壁面取付孔9a、9bとをボルト11とナット12とからなる締結部材で締結させることにより洗面水槽5の取り付け位置を設定しているため、洗面化粧台1の設置時に洗面水槽5を使用者にとって最適な高さに取り付けることが可能であると共に、洗面水槽5の高さが使用者にとって最適な高さでなくなった場合には、締結部材を一旦取り外して、再度、最適な位置で締結し直すことにより、洗面水槽5の高さを容易に変更することができる。
【0034】
以上、本発明に係る洗面化粧台を、図面を使って詳述してきたが、本発明は上記実施の形態1に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0035】
例えば、本発明の実施の形態では、洗面部6をボルト11とナット12とからなる締結部材により取付壁面7に取り付けたが、図10に示すようなビス44による釘着等であっても良い。
【0036】
また、本実施の形態1で示した取付壁面7は、建物の壁面であっても良く、また、洗面化粧台1の取り付けを支持するために用いられるパネル部材であっても良い。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の洗面化粧台では、壁面の所定の高さに設置される前記収納部の内部に設けられた前記中空空間に、前記洗面部の取り付け位置に伴って設置位置が上下する前記壁パネルの上端部を収納することが可能であるので、洗面部の取り付け位置の高さに拘わらず洗面化粧台全体の高さを一定とすることができる。
【0038】
また、請求項2に記載の洗面化粧台では、前記配管カバー部材の一部を上下に入れ子状に配設させることにより、前記洗面水槽の取り付け位置が上下する場合でも、その取り付け位置に応じて重ね合せる幅を変えて配管カバー自体の高さを調節することができるため、一種類の配管カバーのみで洗面水槽の下方に配設される配管を覆い隠すことが可能となる。
【0039】
そのため、洗面水槽の取り付け位置ごとに異なる高さの配管カバーを用意する必要がなくなり、洗面化粧台全体のコスト削減を図ることが可能となると共に、洗面化粧台全体としての外観品質の保持・向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に形態1に示す洗面化粧台の正面図を示したものである。
【図2】図1に示した洗面化粧台において、洗面化粧台の洗面水槽の取り付け位置が上下した場合の洗面化粧台の側面図(a、b)を示したものである。
【図3】本発明の実施の形態1に示す洗面化粧台における洗面部が取付壁面・補強木桟に取り付けられた状態を示した概略斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1に示す洗面化粧台において、取付壁面及び補強木桟に対してボルトとナットにより取り付けられる洗面部を示した展開斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態1における収納ボックス部を示したものであって、(a)は、収納ボックス部の正面図を示したものである。(b)は、(a)におけるA−A線に沿った断面図である。(c)は、(a)におけるB−B線に沿った断面図である。(d)は、(a)におけるC−C線に沿った断面図である。(e)は、収納ボックス部の側面図を示したものである。
【図6】本発明の実施の形態1における収納ボックス部の裏面側斜視図を示したものである。
【図7】本発明の実施の形態1における収納ボックス部の正面側斜視図を示したものである。
【図8】本発明の実施の形態1における収納ボックス部の中空空間に壁パネルの上端部が収納された状態を表す洗面化粧台の側方視断面図であって、(a)は洗面部の取り付け位置が低い場合において、壁パネル上端部が中空空間へ収納された状態を示した断面図であり、
(b)は洗面部の取り付け位置が高い場合において、壁パネル上端部が中空空間へ収納された状態を示した断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1に示す洗面化粧台における配管カバーを示した概略斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態1に示す洗面化粧台におけて、取付壁面及び補強木桟に対してビスにより取り付けられる洗面水槽を示した展開斜視図である。
【符号の説明】
1 洗面化粧台
2 壁パネル
4 収納部
5 洗面水槽
6 洗面部
7 取付壁面
8 補強木桟
25 配管カバー
33 洗面鏡
34 収納棚
35 収納ボックス部
39 中空空間
42 収納開口
【産業上の利用分野】
本発明は、洗面水槽の高さを選択することが可能な洗面化粧台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
洗面化粧台として、洗面水槽の高さが一定に固定された製品が知られている。
【0003】
しかしながら、洗面水槽の最適な高さは、その洗面化粧台を使用する者によって異なるため、使用者の好みに応じて洗面水槽の高さを変更することが可能な洗面化粧台が用いられている(特開平7−246169号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、洗面化粧台を設置する際に、使用者の好みに合わせて洗面水槽の高さを設定すると、洗面水槽を備える洗面部と一体をなす壁パネル及び壁パネルに取り付けられた照明や洗面棚等の取り付け位置も上下するため、洗面化粧台全体の高さが洗面水槽の設置位置によって高低することとなる。
【0005】
このため、洗面化粧台が設置可能な洗面所の室内高が、洗面水槽の取付位置により異なることとなり、洗面化粧台を設置する際に不具合が生ずる。
【0006】
また、洗面化粧台の外観品質を目的として、洗面水槽の下方に配設される配管を、覆い隠す配管カバーにおいても、洗面水槽の取り付けいちに応じて異なる高さの配管カバーを用いる必要が生ずるため、洗面化粧台のコストアップにつながる。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、洗面部の取り付け位置の高低に拘わらず、洗面化粧台全体の高さが一定となる洗面化粧台を提供するものであり、また、洗面部の取り付け位置に応じて異なる種類の配管カバーを用いることなく、単種類の配管カバーで配管の露出を防止することができる洗面化粧台を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の洗面化粧台では、壁パネルと、洗面水槽を備え前記壁パネルと一体をなす洗面部と、該洗面部の上方に位置し内部に中空空間を備える収納部とを有し、前記洗面部の取り付け位置の高さを適当な高さに設定することが可能な洗面化粧台であり、前記洗面部の取り付け位置に伴って上下する前記壁パネルの上端部を、前記収納部の前記中空空間に収納することが可能であり、前記壁パネルには、収納棚及び洗面鏡が備えられて前記壁パネルと共に上下することを特徴とする。
【0009】
このような請求項1に記載の洗面化粧台では、壁面の所定の高さに設置される前記収納部の内部に設けられた前記中空空間に、前記洗面部の取り付け位置に伴って設置位置が上下する前記壁パネルの上端部を収納することが可能であるので、洗面部の取り付け位置の高さに拘わらず洗面化粧台全体の高さを一定とすることができる。
【0010】
また、請求項2に記載の洗面化粧台では、請求項1に記載の洗面部の下方に配設される配管を覆い隠すための配管カバーが、上下に入れ子状に配設された少なくとも2以上の配管カバー部材により構成されることを特徴とする。
【0011】
このような請求項2に記載の洗面化粧台では、前記配管カバー部材を上下に入れ子状に配設させることにより、前記洗面水槽の取り付け位置が上下する場合でも、その取り付け位置に応じて重ね合せる幅を変えて配管カバー自体の高さを調節することができるため、一種類の配管カバーのみで洗面水槽の下方に配設される配管を覆い隠すことが可能となる。
【0012】
そのため、洗面水槽の取り付け位置ごとに異なる高さの配管カバーを用意する必要がなくなり、洗面化粧台全体のコスト削減を図ることが可能となると共に、洗面化粧台全体としての外観品質の保持・向上を図ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態1】
本発明の実施の形態1に係る洗面化粧台1は、図1、図2に示すように洗面棚を備える壁パネル2と、洗面水槽5を備え壁パネル2と一体をなす洗面部6と、照明灯3を備える収納部4とを有している。
【0014】
この洗面化粧台1を取り付ける取付壁面7の壁面内には、図3、図4に示すように洗面化粧台1の取り付けを補強する補強木桟8が設けられている。
【0015】
取付壁面7には、取付壁面7及び補強木桟8を貫通する壁面取付孔9a、9bが設けられており、この壁面取付孔9a、9bと洗面部6に設けられる洗面取付孔10とをボルト11とナット12からなる締結部材で締結されることにより洗面部6が取付壁面7に固定される。
【0016】
壁面取付孔9a、9bは、上下方向に複数箇所等間隔で設けられており、使用者にとって洗面水槽5の高さが最適となる位置に設けられた壁面取付孔9a、9bを用いて、洗面部6が取り付けられる。
【0017】
洗面水槽5の左右下面には取付壁面7に沿って下方に延びる取付金物15、15が設けられている。この取付金物15、15には、前述の洗面取付孔10が壁面取付孔9a、9bと同じ間隔で、上下に左右4カ所ずつ配設されている。
【0018】
洗面水槽5には簡易シャワーを兼ねる蛇口部16が設けられており、洗面部6の下方には蛇口部16用の水道用配管20、洗面水槽5の排水孔21から延びる排水用配管22等の配管23が取付壁面7に沿って床下へ向かって配設されている。
【0019】
洗面部6の上方には、収納棚34、34及び洗面鏡33を備えた壁面パネル2が設置されている。洗面部6の取り付け位置が上下すると、その取り付け位置に伴って、洗面部6と一体をなす壁パネル2の設置位置も上下する。
【0020】
洗面部6の上方には、収納部4が設置されている。この収納部4は取付壁面7の所定の高さに設置されており、洗面部6及び壁面パネル2の取り付け位置が上下しても収納部4の設置位置は変化しない。
【0021】
前記収納部4は、正面から見て凹字形状をした図5〜図7に示すような収納ボックス部35を有しており、収納ボックス部35は左右上端部に設けられた取付片36、36を釘着させることにより取付壁面7に固定されている。収納ボックス部35の内部は、図6に示すように取付壁面7側の開いた中空空間39が形成されており、その外部前面には図7に示すように照明灯3を保持する照明保持部40が設けられている。
【0022】
収納ボックス部35の下面には、前記壁パネル2の上端部41が挿入可能な収納開口42が設けられており、図8に示すように洗面部6の取り付け位置に伴って設置位置が上下される壁パネル2の上端部を、収納ボックス部35の内部に導入する役割を果たしてい
る。
【0023】
収納ボックス35内部に形成された中空空間39は、洗面部6の取り付け位置を最上部に設定しても、壁パネル2の上端部41が収納ボックス部35の上面よりも高い場所に位置することがなく、また、洗面部6の取り付け位置を最下部に設定しても、壁パネル2の上端部41が収納開口42より下方に位置しないだけの上下幅を確保している。
【0024】
洗面部6の真下には、この配管23を覆い隠す配管カバー25が設けられている。
【0025】
この配管カバー25は、図9に示すように上下に分かれた配管カバー部材26、27により構成されている。配管カバー部材26は洗面水槽5に固定され、配管カバー部材27は取付壁面7に固定されており、配管カバー部材26、27は互いに入れ子状に配設されている。
【0026】
この配管カバー部材26、27は、水平断面が略コ字形状に形成されており、略コ字形状の開口部側を取付壁面7に向けて設置される。
【0027】
配管カバー25の上側に配置される配管カバー部材26の上部は、洗面水槽5の下面の半球形状に合わせてカットされており、その中央部には、洗面水槽5の排水孔21から取付壁面7へ延びる排水用配管22を覆い隠すために設けられた凸状部30が形成されている。
【0028】
配管カバー25には、配管カバー部材27の上部に、配管カバー部材26の下部を重ね合わせることにより重ねしろ29が設けられており、取り付けられた洗面水槽5の高さに応じてこの重ねしろ29の幅を調節することにより、洗面水槽5の取付位置に左右されることなく配管23の露出を防止することが可能でなる。
【0029】
以下、本発明に係る洗面化粧台の効果について説明する。
【0030】
本発明に係る洗面化粧台1では、図2、図8に示すように、洗面部6の取り付け位置に伴って設置位置が上下する壁パネル2の上端部41を、洗面部6の設置位置に拘わらず取付壁面7の所定の高さに設置される収納部4の中空空間39に、収納開口42を介して収納することが可能であるので、洗面部6の洗面水槽5を使用者が最適な高さに設置した場合であっても、洗面化粧台1全体の高さを常に一定に保つことが可能となる。
【0031】
また、図9に示すように、配管カバー部材26、27を重ね合わせて重ねしろを設け、洗面水槽5の取り付け位置に応じて重ねしろの幅を変更することにより、配管カバー25自体の高さを調節することが可能となるため、洗面水槽5の取り付け位置ごとに異なる高さの配管カバー25を用意する必要が無く、単種類の配管カバー25のみで配管23を覆い隠すことが可能となる。
【0032】
このため、洗面化粧台1全体のコスト削減を図ることが可能となると共に、洗面化粧台1全体としての外観品質の保持・向上を図ることが可能となる。
【0033】
また、本発明では、洗面取付孔10と壁面取付孔9a、9bとをボルト11とナット12とからなる締結部材で締結させることにより洗面水槽5の取り付け位置を設定しているため、洗面化粧台1の設置時に洗面水槽5を使用者にとって最適な高さに取り付けることが可能であると共に、洗面水槽5の高さが使用者にとって最適な高さでなくなった場合には、締結部材を一旦取り外して、再度、最適な位置で締結し直すことにより、洗面水槽5の高さを容易に変更することができる。
【0034】
以上、本発明に係る洗面化粧台を、図面を使って詳述してきたが、本発明は上記実施の形態1に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0035】
例えば、本発明の実施の形態では、洗面部6をボルト11とナット12とからなる締結部材により取付壁面7に取り付けたが、図10に示すようなビス44による釘着等であっても良い。
【0036】
また、本実施の形態1で示した取付壁面7は、建物の壁面であっても良く、また、洗面化粧台1の取り付けを支持するために用いられるパネル部材であっても良い。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の洗面化粧台では、壁面の所定の高さに設置される前記収納部の内部に設けられた前記中空空間に、前記洗面部の取り付け位置に伴って設置位置が上下する前記壁パネルの上端部を収納することが可能であるので、洗面部の取り付け位置の高さに拘わらず洗面化粧台全体の高さを一定とすることができる。
【0038】
また、請求項2に記載の洗面化粧台では、前記配管カバー部材の一部を上下に入れ子状に配設させることにより、前記洗面水槽の取り付け位置が上下する場合でも、その取り付け位置に応じて重ね合せる幅を変えて配管カバー自体の高さを調節することができるため、一種類の配管カバーのみで洗面水槽の下方に配設される配管を覆い隠すことが可能となる。
【0039】
そのため、洗面水槽の取り付け位置ごとに異なる高さの配管カバーを用意する必要がなくなり、洗面化粧台全体のコスト削減を図ることが可能となると共に、洗面化粧台全体としての外観品質の保持・向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に形態1に示す洗面化粧台の正面図を示したものである。
【図2】図1に示した洗面化粧台において、洗面化粧台の洗面水槽の取り付け位置が上下した場合の洗面化粧台の側面図(a、b)を示したものである。
【図3】本発明の実施の形態1に示す洗面化粧台における洗面部が取付壁面・補強木桟に取り付けられた状態を示した概略斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1に示す洗面化粧台において、取付壁面及び補強木桟に対してボルトとナットにより取り付けられる洗面部を示した展開斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態1における収納ボックス部を示したものであって、(a)は、収納ボックス部の正面図を示したものである。(b)は、(a)におけるA−A線に沿った断面図である。(c)は、(a)におけるB−B線に沿った断面図である。(d)は、(a)におけるC−C線に沿った断面図である。(e)は、収納ボックス部の側面図を示したものである。
【図6】本発明の実施の形態1における収納ボックス部の裏面側斜視図を示したものである。
【図7】本発明の実施の形態1における収納ボックス部の正面側斜視図を示したものである。
【図8】本発明の実施の形態1における収納ボックス部の中空空間に壁パネルの上端部が収納された状態を表す洗面化粧台の側方視断面図であって、(a)は洗面部の取り付け位置が低い場合において、壁パネル上端部が中空空間へ収納された状態を示した断面図であり、
(b)は洗面部の取り付け位置が高い場合において、壁パネル上端部が中空空間へ収納された状態を示した断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1に示す洗面化粧台における配管カバーを示した概略斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態1に示す洗面化粧台におけて、取付壁面及び補強木桟に対してビスにより取り付けられる洗面水槽を示した展開斜視図である。
【符号の説明】
1 洗面化粧台
2 壁パネル
4 収納部
5 洗面水槽
6 洗面部
7 取付壁面
8 補強木桟
25 配管カバー
33 洗面鏡
34 収納棚
35 収納ボックス部
39 中空空間
42 収納開口
Claims (2)
- 壁パネルと、洗面水槽を備え前記壁パネルと一体をなす洗面部と、該洗面部の上方に位置し内部に中空空間を備える収納部とを有し、前記洗面部の取り付け位置の高さを適当な高さに設定することが可能な洗面化粧台であり、
前記洗面部の取り付け位置に伴って上下する前記壁パネルの上端部を、前記収納部の前記中空空間に収納することが可能であり、前記壁パネルには、収納棚及び洗面鏡が備えられて前記壁パネルと共に上下することを特徴とする洗面化粧台。 - 前記洗面部の下方に配設される配管を覆い隠すための配管カバーが、上下に入れ子状に配設された少なくとも2以上の配管カバー部材により構成されることを特徴とする請求項1に記載の洗面化粧台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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