JP7184541B2 - 建設車両 - Google Patents
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Description
以下、2つの後側支柱12のうち左側に配置された後側支柱12と、それを支持する後側ブラケット22と、ロック機構30の詳細について説明する。
左壁23及び右壁24には、図示しないが左右方向に貫通する孔部が形成されている。図示しない当該孔部に傾倒軸14が挿入され、左壁23及び右壁24に対して後側支柱12が傾倒自在に支持される。また、図3に示すように、左壁23には左側挿通孔23dが形成され、右壁24には右側挿通孔24dが形成されている。左側挿通孔23d及び右側挿通孔24dは、後記するシャフト32が挿通する孔であって、シャフト32に対応する位置に形成されている。
油圧ダンパ60は、一端が左壁23の前側に連結し、他端が後側支柱12に連結し、後側支柱12が前方に傾倒する際、油圧ダンパ60が収縮するように配置されている。油圧ダンパ60を設けることで、後側支柱12を緩やかに傾倒させることができる。
<起立状態・ロック状態>
図2,3は、後側支柱12の起立状態・ロック状態を示している。シャフト32は、コイルばね34によって付勢されて最も突出しており、左側挿通孔23d及び右側挿通孔24dの両方に挿通している。このとき、ボルト(ピン)33は、軸溝41の最も基端側の端部41aに位置している。後側支柱12の前面12bはシャフト32と当接(係合)するとともに、後面12aは上側緩衝部材15と下側緩衝部材16とを介して後壁25に当接する。これにより、後側支柱12はロック機構30によってロック状態となり、起立状態を維持することができる。検知装置50は、シャフト32の端部が左側挿通孔23dに挿入されていることを検知するため、報知手段を介してロック状態であることを報知することができる。
図5は、後側支柱12の起立状態・ロック解除状態を示している。オペレーターはボルト(ピン)33及び外筒35をガイド溝40に沿って係止溝43まで移動させる。これにより、シャフト32は内筒31内に没入し、シャフト32と後側支柱12との当接(係合)状態が解除される。換言すると、ロック解除状態となる。ラッチ62を解除すると、後側支柱12は傾倒軸14を支点に前方に傾倒可能となる。検知装置50は、シャフト32の端部が左側挿通孔23dに挿入されていないことを検知するため、報知手段を介してロック解除状態であることを報知することができる。
図6は、後側支柱12の傾倒状態・ロック状態を示している。オペレーターは後側支柱12を前方に傾倒させてその前面12bを緩衝部材26cに当接させたら、ロック機構30によって後側支柱12をロック状態にする。より詳しくは、オペレーターがボルト(ピン)33及び外筒35をガイド溝40に沿って移動させることにより、シャフト32を左側挿通孔23d及び右側挿通孔24dの両方に挿通させる。これにより、シャフト32は、下側緩衝部材16と当接する。よって、後側支柱12の前面12bは緩衝部材26cを介して傾倒支持部26bに当接し、後面12aは下側緩衝部材16を介してシャフト32と当接するためロック状態となり、後側支柱12最傾倒状態を維持することができる(図1の点線Kの状態)。検知装置50は、シャフト32の端部が左側挿通孔23dに挿入されていることを検知するため、報知手段を介してロック状態であることを報知することができる。
具体的な図示は省略するが、オペレーターはボルト(ピン)33及び外筒35をガイド溝40に沿って係止溝43まで移動させる。これにより、ロック解除状態となるため、後側支柱12を起立状態に復帰させることができる。検知装置50は、シャフト32の端部が左側挿通孔23dに挿入されていないことを検知するため、報知手段を介してロック解除状態であることを報知することができる。
前記したガイド溝40の形状や長さは例示であって、シャフト32の長さ、シャフト32と後側支柱12との係合状態に応じて適宜設定すればよい。また、本実施形態のガイド溝40は、軸溝41と周溝42と係止溝43を備えているが、本発明は、軸溝41と周溝42を備え、係止溝43を省略してもよい。つまり、周溝42の縁部にボルト(ピン)33の軸部33aを当接させて、シャフト32の没入状態を維持するようにしてもよい。
また、軸溝41は、シャフト32の軸方向に延在していれば、直線状に限定されず、曲線状や波線状であってもよい。また、周溝42は、周方向に直線状に形成されているが、軸部33aを係止できれば曲線状や波線状であってもよい。
上記変形例においても、支柱10Aの起立状態時に後壁25に当接する緩衝部材16を支柱10Aの後面12aに設けてもよい。これによれば、支柱10Aの姿勢(起立状態)を容易に安定させることができる。
なお、本発明は、支柱10Aの起立状態を維持するためのロック機構30Aの他に、支柱10Aの傾倒状態を維持するためのロック機構を別途設けてもよい。この場合に、このロック機構のシャフトを支柱10Aに貫通させて、傾倒した支柱10Aの移動を規制してもよい。
支柱10Cの起立時にロック機構30Cのシャフト32Cが前フランジ17の貫通孔17a内に挿入し、支柱10Cの傾倒時にシャフト32Cが後フランジ18の貫通孔18a内に挿入するようにしてもよい。
4 運転席
7 キャノピー
10(11,12) 支柱(前側支柱,後側支柱)
14 傾倒軸
20(21,22) ブラケット(前側ブラケット,後側ブラケット)
30 ロック機構
31 内筒
32 シャフト
33 ボルト(ピン)
33a 軸部
33b 頭部
34 コイルばね(付勢部材)
35 外筒
40 ガイド溝
41 軸溝
42 周溝
43 係止溝
50 検知装置
Claims (4)
- キャノピーを支持する支柱と、前記支柱を傾倒自在に支持するブラケットと、前記支柱の傾倒を規制するロック機構とを備えた建設車両であって、
前記ロック機構は、
前記ブラケットに固定された内筒と、
前記内筒の内部に出没自在に挿入され、突出時に前記支柱と係合することで起立した状態の前記支柱の移動を規制するシャフトと、
前記内筒を貫通し、前記シャフトの径外方向に突出するピンと、
前記内筒から突出する方向に前記シャフトを常時付勢する付勢部材と、を備え、
前記内筒には、前記ピンを案内するガイド溝が形成されており、
前記ガイド溝は、前記シャフトの軸方向に延在する軸溝と、前記軸溝から周方向に延出し前記シャフトの没入状態を保持する周溝と、を備え、
前記支柱は、第一側面と、前記第一側面に対向する第二側面を有しており、
前記ロック機構は、起立した状態の前記支柱を前記シャフトが貫通するように設置されるとともに、傾倒した状態の前記支柱の第二側面に前記シャフトが直接又は間接的に当接することにより、傾倒した状態の前記支柱の移動を規制することを特徴とする建設車両。 - 前記ロック機構は、前記内筒に外嵌されて前記内筒に摺動自在な外筒を備え、
前記ピンが前記外筒に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の建設車両。 - 前記ロック機構は、前記シャフトの突出又は没入状態を検出する検知装置を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建設車両。
- キャノピーを支持する支柱と、前記支柱を傾倒自在に支持するブラケットと、前記支柱の傾倒を規制するロック機構とを備えた建設車両であって、
前記ロック機構は、
前記ブラケットに固定された内筒と、
前記内筒の内部に出没自在に挿入され、突出時に前記支柱と係合することで起立した状態の前記支柱の移動を規制するシャフトと、
前記内筒を貫通し、前記シャフトの径外方向に突出するピンと、
前記内筒から突出する方向に前記シャフトを常時付勢する付勢部材と、を備え、
前記内筒には、前記ピンを案内するガイド溝が形成されており、
前記ガイド溝は、前記シャフトの軸方向に延在する軸溝と、前記軸溝から周方向に延出し前記シャフトの没入状態を保持する周溝と、を備え、
前記支柱は、第一側面と、前記第一側面に対向する第二側面を有しており、
前記ロック機構は、前記支柱の第一側面側に前記シャフトが係合することにより起立した状態の前記支柱の移動を規制するとともに、前記支柱の第二側面側に前記シャフトが係合することにより傾倒した状態の前記支柱の移動を規制することを特徴とする建設車両。
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