JP7184541B2 - 建設車両 - Google Patents

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Description

本発明は、建設車両に関する。
運転席の上方を覆うキャノピー(天蓋)が車両本体に対して傾倒自在に構成された建設車両が知られている(特許文献1参照)。当該建設車両のキャノピーは、使用時には起立し、搬送時には傾倒するように構成されている。当該建設車両によれば、トレーラに積載されたり、コンテナ内に格納されたりして現場に搬送される場合に、キャノピーを傾倒させて全高を低くすることができる。
当該建設車両には、キャノピーの起立状態を確実に維持するとともに、傾倒状態においてもキャノピーがガタつかないようにするためにロック機構が設けられている。当該ロック機構は、例えば、ブラケットの一部にネジ溝を設け、当該ネジ溝にロックピンを螺合することでキャノピーの支柱の移動を規制する構成が知られている。
また、当該ロック機構は、例えば、ピン孔にロックピンを挿入することでキャノピーの支柱の移動を規制するとともに、ロックピンが簡単に解除されないようにラビリンス構造を付加した構成が知られている。また、例えば、ロックピンの脱落を防ぐ補助ピンをR形状等の複雑な形状にすることでロックピンが簡単に抜けないようにした構成なども知られている。
特開2002-129517号公報
従来のロック機構のように、螺合構造やラビリンス構造を複数箇所に設けると、キャノピーの起立又は傾倒させる度に、螺合作業やラビリンス解除作業を行わなければならないため、作業が煩雑になるという問題がある。また、螺合構造やラビリンス構造を複数箇所に設けなければならないため、建設車両の構造も複雑になるという問題がある。
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、キャノピーの起立及び傾倒作業を容易に行うことができるとともに、構造が簡易な建設車両を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明の建設車両は、キャノピーを支持する支柱と、前記支柱を傾倒自在に支持するブラケットと、前記支柱の傾倒を規制するロック機構とを備えた建設車両であって、前記ロック機構は、前記ブラケットに固定された内筒と、前記内筒の内部に出没自在に挿入され、突出時に前記支柱と係合することで起立した状態の前記支柱の移動を規制するシャフトと、前記内筒を貫通し、前記シャフトの径外方向に突出するピンと、前記内筒から突出する方向に前記シャフトを常時付勢する付勢部材と、を備え、前記内筒には、前記ピンを案内するガイド溝が形成されており、前記ガイド溝は、前記シャフトの軸方向に延在する軸溝と、前記軸溝から周方向に延出し前記シャフトの没入状態を保持する周溝と、を備え、前記支柱は、第一側面と、前記第一側面に対向する第二側面を有しており、前記ロック機構は、起立した状態の前記支柱を前記シャフトが貫通するように設置されるとともに、傾倒した状態の前記支柱の第二側面に前記シャフトが直接又は間接的に当接することにより、傾倒した状態の前記支柱の移動を規制することを特徴とする。
前記構成によれば、ピンを周方向に回すだけでシャフトが突出し、シャフトと支柱とを係合させることができる。また、ピンをガイド溝の周溝に戻すだけで、シャフトと支柱との係合を解除することができる。これにより、キャノピーの起立作業及び傾倒作業を容易に行うことができる。また、従来のように螺合構造やラビリンス構造を設ける必要がないため、簡易な構造とすることができる。また、ロック機構で支柱の起立状態を容易に維持することができる。また、ロック機構の設置個数を低減することができる。
また、前記発明において、前記ロック機構は、前記内筒に外嵌されて前記内筒に摺動自在な外筒を備え、前記ピンが前記外筒に固定されていることが好ましい。
前記構成によれば、ロック機構を簡易な構造とすることができる。
また、前記発明において、前記ロック機構は、前記シャフトの突出又は没入状態を検出する検知装置を備えることが好ましい。
前記構成によれば、支柱とシャフトとの係合状態を容易に把握することができる。
また、本発明は、キャノピーを支持する支柱と、前記支柱を傾倒自在に支持するブラケットと、前記支柱の傾倒を規制するロック機構とを備えた建設車両であって、前記ロック機構は、前記ブラケットに固定された内筒と、前記内筒の内部に出没自在に挿入され、突出時に前記支柱と係合することで起立した状態の前記支柱の移動を規制するシャフトと、前記内筒を貫通し、前記シャフトの径外方向に突出するピンと、前記内筒から突出する方向に前記シャフトを常時付勢する付勢部材と、を備え、前記内筒には、前記ピンを案内するガイド溝が形成されており、前記ガイド溝は、前記シャフトの軸方向に延在する軸溝と、前記軸溝から周方向に延出し前記シャフトの没入状態を保持する周溝と、を備え、前記支柱は、第一側面と、前記第一側面に対向する第二側面を有しており、前記ロック機構は、前記支柱の第一側面側に前記シャフトが係合することにより起立した状態の前記支柱の移動を規制するとともに、前記支柱の第二側面側に前記シャフトが係合することにより傾倒した状態の前記支柱の移動を規制することを特徴とする。
前記構成によれば、ピンを周方向に回すだけでシャフトが突出し、シャフトと支柱とを係合させることができる。また、ピンをガイド溝の周溝に戻すだけで、シャフトと支柱との係合を解除することができる。これにより、キャノピーの起立作業及び傾倒作業を容易に行うことができる。また、従来のように螺合構造やラビリンス構造を設ける必要がないため、簡易な構造とすることができる。また、前記構成によれば、ロック機構の設置個数を低減することができる。
本発明の建設車両によれば、キャノピーの起立及び傾倒作業を容易に行うことができるとともに、建設車両の構造が簡易となる。
実施形態の建設車両を左方から視た左側面図である。 図1の後側ブラケット近傍を拡大した一部破断拡大図である。 図2のIII-III線矢視端面図である。 内筒を左上側の後方から斜視した斜視図である。 ロックが解除された場合の図2のIII-III線矢視端面図である。 傾倒状態の後側支柱がロックされた状態を左方から視た左側面図である。 第1変形例のシャフトと起立状態の支柱との係合状態を示す端面図である。 第1変形例のシャフトと傾倒状態の支柱との係合状態を示す左側面図である。 第2変形例のシャフトと支柱との係合状態を示す模式図である。 第3変形例のシャフトと支柱との係合状態を示す模式図である。
本発明の建設車両の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、建設車両として路面切削車両を例示する。建設車両は、路面切削車両に限定されず、転圧車両、バックホー等であってもよい。
図1に示すように、建設車両1は、車両本体2と、車両本体2の後部下側に設けられたタイヤ3とを備えている。車両本体2は、運転席4と、運転席4を支持する運転フロア5とを備えている。車両本体2の側部には、乗降ステップ6が設けられている。また、運転フロア5には、運転席4の上方を覆うキャノピー7と、キャノピー7を支持する複数の支柱10と、支柱10を支持する複数のブラケット20とが設けられている。
キャノピー7は、水平方向に延在する板状部品である。キャノピー7は、オペレーターを保護する部材である。支柱10は、上下方向に延在し、断面形状が略矩形枠状(図3参照)の部品である。複数の支柱10は、運転席4の前方に配置されキャノピー7の前部を支持する2つの前側支柱11と、運転席4の後方に配置されキャノピー7の後部を支持する2つの後側支柱12とにより構成される。
ブラケット20は、支柱10の下部と連結し、支柱10を車両本体2に固定するための部品である。複数のブラケット20は、運転席4の前方に配置され前側支柱11を支持する2つの前側ブラケット21と、運転席4の後方に配置され2つの後側支柱12を支持する2つの後側ブラケット22とにより構成される。
前側支柱11と後側支柱12との上端には、左右方向に延在する回動軸13,13が設けられている。前側支柱11と後側支柱12は、回動軸13,13を介してキャノピー7にそれぞれ連結されている。また、前側支柱11と後側支柱12との下端には、左右方向に延在する傾倒軸14,14が設けられている。前側支柱11と後側支柱12は、傾倒軸14,14を介して前側ブラケット21及び後側ブラケット22にそれぞれ連結されている。つまり、キャノピー7、複数の支柱10及び複数のブラケット20でリンク機構を構成しており、支柱10を起立又は傾倒させることができる。なお、本実施形態では、支柱10を4本で構成しているが、本数を限定するものではなく、2本又は1本で構成してもよい。
本実施形態においては、複数の支柱10(2つの前側支柱11と2つの後側支柱12)の起立状態又は傾倒状態をロックするため、2つの後側ブラケット22のそれぞれにロック機構30が設けられている。
以下、2つの後側支柱12のうち左側に配置された後側支柱12と、それを支持する後側ブラケット22と、ロック機構30の詳細について説明する。
図2に示すように、後側支柱12の後面12aには、ゴム材料で形成された2つの緩衝部材(上側緩衝部材15及び下側緩衝部材16)が設けられている。上側緩衝部材15及び下側緩衝部材16は、後側支柱12の下端に設けられた傾倒軸14よりも上方に配置されている。
図3に示すように、後側ブラケット22は、後側支柱12を左右方向から挟む左壁23及び右壁24と、後側支柱12の後方に配置された後壁25と、後側支柱12の前方に配置された前壁(図2参照)26と、を備えている。
図2に示すように、左壁23及び右壁24は、上下方向及び前後方向に延在する板状部材である。左壁23及び右壁24の下端にはフランジ23a(右壁24のフランジは不図示)が形成され、このフランジ23aが締結具23bにより車両本体2に締結されている。
左壁23及び右壁24には、図示しないが左右方向に貫通する孔部が形成されている。図示しない当該孔部に傾倒軸14が挿入され、左壁23及び右壁24に対して後側支柱12が傾倒自在に支持される。また、図3に示すように、左壁23には左側挿通孔23dが形成され、右壁24には右側挿通孔24dが形成されている。左側挿通孔23d及び右側挿通孔24dは、後記するシャフト32が挿通する孔であって、シャフト32に対応する位置に形成されている。
後壁25は、上下方向及び左右方向に延在する板状部材であり、左右両端が左壁23及び右壁24に連続している。後壁25の上端は、傾倒軸14よりも上方に延出している。後壁25の前面において上寄りの部位に、後側支柱12の上側緩衝部材15と下側緩衝部材16が当接している。これにより、起立状態の後側支柱12が後方へ傾倒しないように規制される。
図2に示すように、前壁26は、左壁23の下部と右壁24の下部の間で上下方向に延在する前下壁26aと、前下壁26aの上端から前上側に延出する傾倒支持部26bと、を備えている。つまり、前壁26は、後側支柱12が傾倒(回動)する際に後側支柱12と干渉しないように前方に屈曲して形成されている。傾倒支持部26bは、前方に傾倒した後側支柱12を支持するための部位である。本実施形態の傾倒支持部26bの上面には、緩衝部材26cが形成されている。この緩衝部材26cを介して、傾倒した後側支柱12を支持するようになっている。
図3に示すように、ロック機構30は、右壁24の右面に固定された内筒31と、内筒31の内部に挿入されたシャフト32と、シャフト32の径外方向に突出するボルト(ピン)33と、コイルばね34と、内筒31に外嵌された外筒35とを備えている。
図4に示すように、内筒31は、軸方向に延在して軸方向両側に開口する円筒状部品である。内筒31の基端部には、径方向外側に張り出すフランジ31aが形成されている。内筒31の軸方向中央部には、内筒31内と外部空間とを連通するガイド溝40が形成されている。内筒31の先端部には、円形状の貫通孔31b,31bが対向して形成されている。
図3に示すように、フランジ31aは、ボルト31cにより右壁24の右面に締結されている。右壁24において内筒31の内部空間と対向する部位には、左右方向に貫通する円形状の右側挿通孔24dが形成されている。
ガイド溝40は、ボルト(ピン)33の軸部33aが挿入されるとともに、その軸部33aの移動方向を案内するための部位である。図4に示すように、ガイド溝40は、軸方向に延在する軸溝41と、軸溝41の先端側の端部41bから内筒31の周方向に延出する周溝42と、周溝42の端部42aから基端側に延出する係止溝43とを備えている。
図3に示すように、内筒31内には、先端側の開口を閉塞する蓋部材31dが設けられている。この蓋部材31dには、内筒31の貫通孔31bに挿入されたボルトなど(不図示)が螺合し、蓋部材31dが内筒31から脱落しないようになっている。
シャフト32は、円柱状部品であり、内筒31内において軸方向に移動可能に挿入されている。図3に示すように、シャフト32の側面には貫通する雌ねじ部32aが形成されている。また、シャフト32の端部には、シャフト32の外径よりも小径に形成された小径部32bが形成されている。
コイルばね34は、内筒31内に配置されてシャフト32と蓋部材31dとの間に介在する付勢部材である。コイルばね34の一端は、シャフト32の小径部32bに係止している。コイルばね34の他端は、蓋部材31dの端面に形成された突起31eに係止している。コイルばね34は、軸方向に圧縮された状態で内筒31内に組み付けられている。
ボルト(ピン)33は、シャフト32の突出状態又は没入状態を操作するための操作部品である。ボルト(ピン)33の軸部33aは、外筒35を貫通するとともに内筒31のガイド溝40内を挿通し、シャフト32の雌ねじ部32aに螺合されている。これにより、シャフト32、ボルト(ピン)33及び外筒35は一体化されており、同期して軸方向及び周方向に移動する。シャフト32の移動範囲は、ボルト(ピン)33の軸部33aがガイド溝40内で移動できる範囲となる。なお、ボルト(ピン)33は、少なくともシャフト32と同期して移動可能であれば他の部材であってもよい。
外筒35は、内筒31に摺動自在に外嵌されている。外筒35は、ロック動作又はロック解除動作を行う際に、オペレーターが把持するための部品である。外筒35は、省略してもよい。
図3に示すように、左壁23の左面には、検知装置50が設けられている。検知装置50は、シャフト32の位置を検出してロック状態又はロック解除状態を把握するための装置である。検知装置50は、例えば、接触式又は非接触式のスイッチやリニアゲージなどの位置センサを用いることができる。検知装置50は、例えば、音や光を発する報知手段と連動するように構成されており、音や光などでロック状態又はロック解除状態を把握できるようになっている。
そのほか、図2に示すように、後側ブラケット22には、油圧ダンパ60と、後側支柱12に固定された挿入ピン61と、挿入ピン61に係合して後側支柱12の起立状態を保持するためのラッチ62と、を備えている。
油圧ダンパ60は、一端が左壁23の前側に連結し、他端が後側支柱12に連結し、後側支柱12が前方に傾倒する際、油圧ダンパ60が収縮するように配置されている。油圧ダンパ60を設けることで、後側支柱12を緩やかに傾倒させることができる。
挿入ピン61は、後側支柱12の後面12aから後方に延出し後壁25を貫通する棒状の部品である。挿入ピン61の後端部には、上方に折れ曲がる係止部61aが形成されている。ラッチ62は、挿入ピン61の係止部61aと係合するフック62aと、フック62aによる係合を解除するためのハンドル62bと、を備えている。ハンドル62bを後上方に引き上げると、フック62aが上方に持ち上がり係止部61aとの係合が解除される。後側支柱12にラッチ62を係合させることにより、後側支柱12の起立状態をガタつくことなく確実に維持することができる。
次に、左側の後側支柱12周りを例示して本実施形態に係る建設車両1のキャノピー7の起立動作及び傾倒動作について説明する。
<起立状態・ロック状態>
図2,3は、後側支柱12の起立状態・ロック状態を示している。シャフト32は、コイルばね34によって付勢されて最も突出しており、左側挿通孔23d及び右側挿通孔24dの両方に挿通している。このとき、ボルト(ピン)33は、軸溝41の最も基端側の端部41aに位置している。後側支柱12の前面12bはシャフト32と当接(係合)するとともに、後面12aは上側緩衝部材15と下側緩衝部材16とを介して後壁25に当接する。これにより、後側支柱12はロック機構30によってロック状態となり、起立状態を維持することができる。検知装置50は、シャフト32の端部が左側挿通孔23dに挿入されていることを検知するため、報知手段を介してロック状態であることを報知することができる。
<起立状態・ロック解除状態>
図5は、後側支柱12の起立状態・ロック解除状態を示している。オペレーターはボルト(ピン)33及び外筒35をガイド溝40に沿って係止溝43まで移動させる。これにより、シャフト32は内筒31内に没入し、シャフト32と後側支柱12との当接(係合)状態が解除される。換言すると、ロック解除状態となる。ラッチ62を解除すると、後側支柱12は傾倒軸14を支点に前方に傾倒可能となる。検知装置50は、シャフト32の端部が左側挿通孔23dに挿入されていないことを検知するため、報知手段を介してロック解除状態であることを報知することができる。
<傾倒状態・ロック状態>
図6は、後側支柱12の傾倒状態・ロック状態を示している。オペレーターは後側支柱12を前方に傾倒させてその前面12bを緩衝部材26cに当接させたら、ロック機構30によって後側支柱12をロック状態にする。より詳しくは、オペレーターがボルト(ピン)33及び外筒35をガイド溝40に沿って移動させることにより、シャフト32を左側挿通孔23d及び右側挿通孔24dの両方に挿通させる。これにより、シャフト32は、下側緩衝部材16と当接する。よって、後側支柱12の前面12bは緩衝部材26cを介して傾倒支持部26bに当接し、後面12aは下側緩衝部材16を介してシャフト32と当接するためロック状態となり、後側支柱12最傾倒状態を維持することができる(図1の点線Kの状態)。検知装置50は、シャフト32の端部が左側挿通孔23dに挿入されていることを検知するため、報知手段を介してロック状態であることを報知することができる。
<傾倒状態・ロック解除状態>
具体的な図示は省略するが、オペレーターはボルト(ピン)33及び外筒35をガイド溝40に沿って係止溝43まで移動させる。これにより、ロック解除状態となるため、後側支柱12を起立状態に復帰させることができる。検知装置50は、シャフト32の端部が左側挿通孔23dに挿入されていないことを検知するため、報知手段を介してロック解除状態であることを報知することができる。
以上、実施形態の建設車両1によれば、コイルばね34を設けることによりボルト(ピン)33を周方向に回すだけでシャフト32が突出し、シャフト32と後側支柱12とを係合させることができる。また、ボルト(ピン)33をガイド溝40の係止溝43に戻すだけで、シャフト32と後側支柱12との係合を解除することができる。つまり、ロック状態及びロック解除状態をワンタッチで操作することができる。これにより、キャノピー7(支柱10)の起立作業及び傾倒作業を容易に行うことができる。また、従来のように螺合構造やラビリンス構造を設ける必要がないため、簡易な構造とすることができる。また、本実施形態によれば、キャノピー7(支柱10)の起立状態及び傾倒状態の双方でキャノピー7のガタつきを防止することができる。
また、コイルばね34を設けることで、シャフト32が常に突出方向に付勢されているため、ロック状態を確実に維持することができる。また、周溝42に連続する係止溝43を設けることで、ボルト(ピン)33が軸溝41側に戻りにくくなるため、ロック解除状態も確実に維持することができる。
また、周溝42又は係止溝43にボルト(ピン)33を位置させることで、ロック機構30のロック解除状態を維持することができる。よって、2つの後側支柱12のうち一方のロック解除操作を行った後、その場から移動して他方のロック解除操作を行うことができ、一人のオペレーターであっても双方のロック解除の操作が可能となる。
また、検知装置50により後側支柱12とシャフト32との係合状態を容易に把握することができるため、ロック状態及びロック解除状態を確実に把握することができる。また、検知装置50と報知手段とを連携させることにより、オペレーターに注意喚起を促すことができる。
また、ロック機構30は、起立した状態の後側支柱12の前面(第一側面)12bと、傾倒した状態の後側支柱12の後面(第二側面)12aと間にシャフト32が配置されるように設置されている。これにより、ロック機構30は、単一の機構で支柱10の起立状態と傾倒状態の双方をロックすることができる。より詳しくは、本実施形態では、後側支柱12を最も傾倒させたときに、下側緩衝部材16とシャフト32とが当接する位置にロック機構30を設けた。これにより、部品点数を低減することができるとともに、構造をより簡易にできる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態で説明した例に限定されない。
前記したガイド溝40の形状や長さは例示であって、シャフト32の長さ、シャフト32と後側支柱12との係合状態に応じて適宜設定すればよい。また、本実施形態のガイド溝40は、軸溝41と周溝42と係止溝43を備えているが、本発明は、軸溝41と周溝42を備え、係止溝43を省略してもよい。つまり、周溝42の縁部にボルト(ピン)33の軸部33aを当接させて、シャフト32の没入状態を維持するようにしてもよい。
また、軸溝41は、シャフト32の軸方向に延在していれば、直線状に限定されず、曲線状や波線状であってもよい。また、周溝42は、周方向に直線状に形成されているが、軸部33aを係止できれば曲線状や波線状であってもよい。
本実施形態のロック機構30は、シャフト32が支柱10(後側支柱12)の前面(前面12b)に当接することで、支柱10の起立状態を維持するようになっているが、本発明においては、図7Aに示すように、シャフト32Aが支柱10Aの貫通孔H1,H1を貫通して支柱10Aの起立状態を維持するようなロック機構30Aであってもよく、当該変形例によれば支柱の起立状態を容易に維持することができる。
上記変形例においても、支柱10Aの起立状態時に後壁25に当接する緩衝部材16を支柱10Aの後面12aに設けてもよい。これによれば、支柱10Aの姿勢(起立状態)を容易に安定させることができる。
また、図7Bに示すように、上記したシャフト32Aが支柱10Aを貫通する変形例において、支柱10Aの傾倒状態時にシャフト32Aが緩衝部材16に当接するように、言い換えると、支柱10Aの後面12aにシャフト32Aが直接又は間接的に当接するように設計してもよい。これによれば、起立状態と傾倒状態とでロック機構30Aを共用できるため、部品点数が低減する。
なお、本発明は、支柱10Aの起立状態を維持するためのロック機構30Aの他に、支柱10Aの傾倒状態を維持するためのロック機構を別途設けてもよい。この場合に、このロック機構のシャフトを支柱10Aに貫通させて、傾倒した支柱10Aの移動を規制してもよい。
また、本実施形態のロック機構30のシャフト32は、傾倒状態の後側支柱12に対し、下側緩衝部材16を介して当接するようになっているが、本発明においては、図8に示すように、傾倒状態の支柱10Bの後面12aに直接当接するロック機構30Bであってもよい。
また、図9に示すように、支柱10Cの前面12bに前フランジ17を設け、支柱10Cの後面12aに後フランジ18を設けてもよい。なお、前フランジ17及び後フランジ18には、板厚方向に貫通する貫通孔17a、18aが形成されている。
支柱10Cの起立時にロック機構30Cのシャフト32Cが前フランジ17の貫通孔17a内に挿入し、支柱10Cの傾倒時にシャフト32Cが後フランジ18の貫通孔18a内に挿入するようにしてもよい。
1 建設車両
4 運転席
7 キャノピー
10(11,12) 支柱(前側支柱,後側支柱)
14 傾倒軸
20(21,22) ブラケット(前側ブラケット,後側ブラケット)
30 ロック機構
31 内筒
32 シャフト
33 ボルト(ピン)
33a 軸部
33b 頭部
34 コイルばね(付勢部材)
35 外筒
40 ガイド溝
41 軸溝
42 周溝
43 係止溝
50 検知装置

Claims (4)

  1. キャノピーを支持する支柱と、前記支柱を傾倒自在に支持するブラケットと、前記支柱の傾倒を規制するロック機構とを備えた建設車両であって、
    前記ロック機構は、
    前記ブラケットに固定された内筒と、
    前記内筒の内部に出没自在に挿入され、突出時に前記支柱と係合することで起立した状態の前記支柱の移動を規制するシャフトと、
    前記内筒を貫通し、前記シャフトの径外方向に突出するピンと、
    記内筒から突出する方向に前記シャフトを常時付勢する付勢部材と、を備え、
    前記内筒には、前記ピンを案内するガイド溝が形成されており、
    前記ガイド溝は、前記シャフトの軸方向に延在する軸溝と、前記軸溝から周方向に延出し前記シャフトの没入状態を保持する周溝と、を備え、
    前記支柱は、第一側面と、前記第一側面に対向する第二側面を有しており、
    前記ロック機構は、起立した状態の前記支柱を前記シャフトが貫通するように設置されるとともに、傾倒した状態の前記支柱の第二側面に前記シャフトが直接又は間接的に当接することにより、傾倒した状態の前記支柱の移動を規制することを特徴とする建設車両。
  2. 前記ロック機構は、前記内筒に外嵌されて前記内筒に摺動自在な外筒を備え、
    前記ピンが前記外筒に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の建設車両。
  3. 前記ロック機構は、前記シャフトの突出又は没入状態を検出する検知装置を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建設車両。
  4. キャノピーを支持する支柱と、前記支柱を傾倒自在に支持するブラケットと、前記支柱の傾倒を規制するロック機構とを備えた建設車両であって、
    前記ロック機構は、
    前記ブラケットに固定された内筒と、
    前記内筒の内部に出没自在に挿入され、突出時に前記支柱と係合することで起立した状態の前記支柱の移動を規制するシャフトと、
    前記内筒を貫通し、前記シャフトの径外方向に突出するピンと、
    記内筒から突出する方向に前記シャフトを常時付勢する付勢部材と、を備え、
    前記内筒には、前記ピンを案内するガイド溝が形成されており、
    前記ガイド溝は、前記シャフトの軸方向に延在する軸溝と、前記軸溝から周方向に延出し前記シャフトの没入状態を保持する周溝と、を備え、
    前記支柱は、第一側面と、前記第一側面に対向する第二側面を有しており、
    前記ロック機構は、前記支柱の第一側面側に前記シャフトが係合することにより起立した状態の前記支柱の移動を規制するとともに、前記支柱の第二側面側に前記シャフトが係合することにより傾倒した状態の前記支柱の移動を規制することを特徴とする建設車両。
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