JP7182804B2 - 反射防止フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、反射防止フィルムに関する。より詳細には、本発明は、優れた反射防止性を示し、色付きが抑制されており、かつ、層間密着性や耐アルカリ性などの信頼性の優れた反射防止フィルムに関する。
従来、CRTディスプレイ、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネルなどのディスプレイ画面への外光の映り込みを防止するため、ディスプレイ画面の表面に配置される反射防止フィルムが広く用いられている。反射防止フィルムは、たとえば、屈折率が異なる複数の層を有する多層フィルムである(特許文献1)。
特開2019-32524号公報
特許文献1に記載の反射防止フィルムは、低反射率を達成するために、高屈折率材料からなる層と低屈折率材料からなる層とを組み合わせている。しかしながら、反射防止フィルムは、車載ディスプレイへの使用や、日射下で使用されることがある。これらの場合において、反射防止フィルムは、求められる信頼性が非常に高い。特許文献1に記載の反射防止フィルムは、耐薬品性(特に耐アルカリ性)が充分でなく、剥がれ等を生じやすい場合がある。
本発明は、このような従来の発明に鑑みてなされたものであり、優れた反射防止性を示し、色付きが抑制されており、かつ、層間密着性や耐薬品性(特に耐アルカリ性)などの信頼性の優れた反射防止フィルムを提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、第1の屈折層と、第1の屈折層よりも屈折率の低い第2の屈折層とが交互に積層された反射防止層を設け、かつ、透明基材と反射防止層との間に、核付金属を点在させた核付金属を設けることにより上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、上記課題を解決する本発明の反射防止フィルムには、以下の構成が主に含まれる。
(1)透明基材と、核付金属と、反射防止層とを備え、前記反射防止層は、第1の屈折層と、前記第1の屈折層よりも屈折率の低い第2の屈折層とが交互に積層された層であり、前記核付金属は、前記透明基材と前記反射防止層との間に点在しており、前記核付金属は、酸化チタンを含む、反射防止フィルム。
このような構成によれば、反射防止フィルムは、色付きが抑制されており、かつ、広帯域において優れた反射防止性を示す。また、反射防止フィルムは、核付金属によって、透明基材と反射防止層とが強固に密着されており、耐薬品性(特に耐アルカリ性)等の信頼性が優れる。
(2)波長450nm~700nmの範囲における反射率の最大値が、2.0%以下である、(1)記載の反射防止フィルム。
このような構成によれば、反射防止フィルムは、より優れた反射防止性を示す。
(3)前記透明基材は、少なくともいずれか一方にハードコート層を備える、(1)または(2)記載の反射防止フィルム。
このような構成によれば、反射防止フィルムは、より優れた耐久性、耐薬品性等を示す。
(4)前記反射防止層は、前記反射防止層の最表層がSiO2を含む第2の屈折層である、(1)~(3)のいずれかに記載の反射防止フィルム。
このような構成によれば、反射防止フィルムは、より優れた耐久性、耐薬品性等を示す。
本発明によれば、優れた反射防止性を示し、色付きが抑制されており、かつ、層間密着性や耐薬品性(特に耐アルカリ性)などの信頼性の優れた反射防止フィルムを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態の反射防止フィルムを示す模式的な断面である。 図2は、本発明の実施例3~4の反射防止フィルムの分光反射率スペクトルである。 図3は、本発明の実施例5の反射防止フィルムの分光反射率スペクトルである。
<反射防止フィルム>
図1は、本発明の一実施形態の反射防止フィルム1を示す模式的な断面である。本実施形態の反射防止フィルム1は、透明基材2と、核付金属3と、反射防止層4とを備える。反射防止層4は、第1の屈折層41と、第1の屈折層41よりも屈折率の低い第2の屈折層42とが交互に積層された層である。核付金属3は、核付金属が点在された層である。核付金属は、酸化チタンを含む。以下、それぞれについて説明する。
(透明基材2)
透明基材2は特に限定されない。一例を挙げると、透明基材2は、透明性を有する樹脂フィルムであればよく、セルロース系樹脂(たとえば、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセルロース)、ポリアミド系樹脂(たとえば、ナイロン-6、ナイロン-66)、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂(たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ-1,4-シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン-1,2-ジフェノキシエタン-4,4’-ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン)、ポリスルホン系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、ポリエーテルケトン系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、(メタ)アクリル樹脂、(メタ)アクリロニトリル樹脂等である。透明基材2は、単層であってもよく、複数の樹脂フィルムの積層体であってもよい。また、透明基材2は、後述するハードコート層が設けられてもよい。さらに、透明基材2は、任意の添加剤を含有し得る。添加剤は、たとえば、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤、酸化防止剤、難燃剤等である。
透明基材2の厚みは特に限定されない。一例を挙げると、透明基材2の厚みは、12~300μmであることが好ましい。透明基材2の厚みが上記範囲内であることにより、反射防止フィルム1は、透明性が優れる。
(核付金属3)
核付金属3は、透明基材2と反射防止層4との密着性を向上させるために設けられている。核付金属3は、透明基材2と反射防止層4との間に点在している。また、核付金属3は、金属が連続した膜として存在しているのではなく、金属が点在している。
核付金属は、TiOxを含む。TiOxの酸化度xは0.1~2までであり、好ましい酸化度は1.5~2.0である。酸化度はX線光電子分光(XPS)または二次イオン質量分析法(SIMS)により測定し得る。
核付金属3を形成する方法は特に限定されない。一例を挙げると、核付金属3は、核付金属を、たとえば、真空下ではスパッタリングなどを用いたり、大気下では大気圧プラズマなどといった方法により、透明基材2上に付与する。付与された核付金属は、透明基材2上に島状に点在する。本実施形態では、このように点在した金属を、核付金属3と称している。
核付金属3の形成された透明基材は、次いで、反射防止層4が設けられる。この際、核付金属は、層間密着力向上をなす核として、その周囲および表面に設けられた反射防止層4と、透明基材2との間に存在して効果を発揮する。
また、核付金属である酸化チタンは、透明である。そのため、核付金属3は、いくらか酸素欠損があって吸収が発生したとしても、全波長域で吸収されるため、色目がつきにくい。
核付金属3を形成するための核付金属の基材表面に対する付着量(以後単純に付着量とも言う。)は特に限定されない。一例を挙げると、核付金属は、核付金属が単位面積部分に渡って均等に分散されているものと仮定した場合に、その金属粒(核付金属3)の厚み(側面視略平均厚み)が、0.01nm以上となる付着量であることが好ましく、0.3nm以上となる付着量であることがより好ましい。また、核付金属の付着量は、上記仮定された核付金属3の基材表面からの高さが10nm以下となる付着量であることが好ましく、5.0nm以下となる付着量であることがより好ましい。付着量が上記範囲内であることにより、核付金属3は、適度に核付金属が点在し、透明基材と反射防止層との層間密着性や、耐アルカリ性等の信頼性をより向上させ得る。
なお、上記仮定した核付金属3の厚み(高さ)は、使用する核付金属(酸化チタン)の寸法にも影響され得る。即ち略側面視で基材表面に一粒だけ核金属が存在する場合もあれば、複数粒があたかも山積みされた状態で存在する場合もあるから、結局の所積層方法によりある程度自在に高さを設定することが出来る。
(反射防止層4)
反射防止層4は、第1の屈折層41と、第1の屈折層41よりも屈折率の低い第2の屈折層42とが交互に積層された層である。なお、本実施形態において、屈折率の測定は、たとえば、エリプソメーターで測定し得る。
・第1の屈折率層41
第1の屈折層41を構成する材料(高屈折材料)は特に限定されない。一例を挙げると、高屈折材料は、酸化チタン(TiO2、屈折率:2.5)、酸化ニオブ(NbOy(1≦y≦2.5))、酸化セレン(Ce22、屈折率:2.4)、酸化タンタル(Ta25、屈折率:2.3)、酸化ジルコニウム(ZrO2、屈折率:2.1)等である。これらの中でも、高屈折材料は、スパッタリング率、信頼性から、酸化ニオブ(NbOy(1≦y≦2.5))であることが好ましく、五酸化二ニオブ(Nb25、屈折率:2.3)であることがより好ましい。
第1の屈折層41を形成する方法は特に限定されない。一例を挙げると、第1の屈折層41は、高屈折材料(たとえばNbOx)のターゲットをマグネトロンスパッタリング装置にセットし、Ar、O2雰囲気下でスパッタリングを行うことにより形成し得る。
第1の屈折層41の厚みは前記核付金属の略側面視高さに応じて様々な厚みとすることが出来、即ち希望する反射防止性能の程度によってある程度厚みを自由自在に設定して構わない。
・第2の屈折率層42
第2の屈折層42は、第1の屈折層41よりも屈折率が小さい。第2の屈折層42を構成する材料(低屈折材料)は特に限定されない。一例を挙げると、低屈折材料は、酸化ケイ素(SiOx(1≦x≦2)、屈折率:1.46)、フッ化マグネシウム(MgF2、屈折率:1.38)等である。これらの中でも、低屈折材料は、スパッタリング率、信頼性から、酸化ケイ素(SiOx(1≦x≦2))であることが好ましく、二酸化ケイ素(SiO2、屈折率:1.46)であることがより好ましい。
第2の屈折層42を形成する方法は特に限定されない。一例を挙げると、第2の屈折層42は、低屈折材料(たとえばSiOx)のターゲットをマグネトロンスパッタリング装置にセットし、Ar、O2雰囲気下でスパッタリングを行うことにより形成し得る。
第2の屈折層42の厚みは特に限定されない。第2の屈折層42の厚みは核付金属の略側面視高さに応じて様々な厚みとすることが出来、即ち希望する反射防止性能の程度によってある程度厚みを自由自在に設定して構わない。
本実施形態の反射防止フィルム1は、上記核付金属3によって、透明基材2と第1の屈折層41とが密着しており、その上に、第2の屈折層42が積層されている。第1の屈折層41と第2の屈折層42との積層を繰り返す回数は、1回以上であればよく、2回以上であることが好ましい。反射防止層4における第1の屈折層41と第2の屈折層42との積層の繰り返し回数が上記範囲内であることにより、得られる反射防止フィルム1は、色付きが抑制され、かつ、広帯域において優れた反射防止性を示す。
(その他の層)
本実施形態の反射防止フィルム1は、上記した透明基材2、核付金属3および反射防止層4に加え、他の層が設けられてもよい。他の層は、たとえば、ハードコート層、防汚層等である。
・ハードコート層
ハードコート層は、透明基材の少なくとも何れか一方の面に好適に設けられる。図1では、透明基材の両面にハードコート層(ハードコート層2aおよびハードコート層2b)が設けられている場合が例示されている。ハードコート層が設けられることにより、反射防止フィルム1は、より優れた耐久性、耐薬品性等を示し得る。
ハードコート層は、特に限定されない。一例を挙げると、ハードコート層は、アクリル系またはシリコーン系ハードコート層である。ハードコート層は、適宜の塗工液を紫外線硬化または熱硬化させること等により形成され得る。
ハードコート層の厚みは特に限定されない。一例を挙げると、ハードコート層の厚みは、得られる反射防止フィルムにより優れた耐久性や耐薬品性等を付与する点から、0.1~20μmであることが好ましい。
ハードコート層2aが設けられる場合、核付金属3は、透明基材2上に設けられたハードコート層2a上に設けられる。
ハードコート層は、透明基材2上に直接形成されてもよく、図示しないプライマー層を介して形成されてもよい。
プライマー層の上にハードコート層を形成する場合、プライマー層は、特に限定されない。一例を挙げると、プライマー層は、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ゴム系等のプライマー層である。プライマー層の厚みは、0.01~10μmであることが好ましく、0.05~5μmであることがより好ましい。
・防汚層5
防汚層5は、反射防止フィルム1の最表面を覆うことにより、指紋等の汚れの付着を抑制したり、付着した汚れを容易に除去し得るよう設けられる。また、表面がすべりやすくなることで、耐擦傷性が設けられる。具体的には、防汚層5は、上記した反射防止層4のうち、最表層を構成する層(第2の屈折層42)を覆うように設けられる。
防汚層5によって覆われる第2の屈折層42はSiO2を含む層であることが好ましい。防汚層5によってSiO2を含む第2の屈折層42が覆われることにより、得られる反射防止フィルム1は、より優れた耐久性、耐薬品性等が付与され得る。
防汚層5は特に限定されない。一例を挙げると、防汚層5は、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等からなる。
防汚層5を形成する方法は特に限定されない。一例を挙げると、防汚層5は、上記樹脂を含む樹脂溶液を、公知の塗工法によって反射防止層4状に塗工することにより形成し得る。
防汚層5の厚みは特に限定されない。一例を挙げると、防汚層5の厚みは、1nm以上であることが好ましく、5nm以上であることがより好ましい。また、防汚層5の厚みは、50nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがより好ましい。防汚層5の厚みが上記範囲内であることにより、得られる反射防止フィルム1は、優れた光学特性、耐擦傷性、防汚性等を示し得る。
反射防止フィルム1全体の説明に戻り、本実施形態の反射防止フィルム1は、上記した核付金属3と、反射防止層4とを備える。これにより、反射防止フィルム1は、色付きが抑制されており、かつ、広帯域において優れた反射防止性を示す。具体的には、反射防止フィルム1は、波長450nm~700nmの範囲における反射率の最大値が低くなるよう調整されている。反射率の最大値は、2.0%以下であることが好ましく、1.0%以下であることがより好ましい。本実施形態の反射防止フィルム1は、反射率の最大値が上記範囲内となるよう調整されていることにより、広色域において、優れた反射防止性を示す。なお、本実施形態の反射防止フィルム1の反射率は、反射防止層4を表面とする場合において、紫外可視分光光度計(UV3600、(株)島津製作所製)を用いて、380~780nmの波長における視感反射率(5度反射率測定からの視感反射率計算)を測定することにより算出し得る。
また、本実施形態の反射防止フィルム1の反射率は、反射防止層4を表面とする場合において、紫外可視分光光度計(UV3600、(株)島津製作所製)を用いて、380~780nmの波長における5°正反射の条件にて測定し得る。測定に際し、透明基材側の表面には、黒ビニルテープを貼り、裏面反射の影響を排除する。
以上、本実施形態の反射防止フィルムは、色付きが抑制されており、かつ、広帯域において優れた反射防止性を示す。また、反射防止フィルムは、核付金属によって、透明基材と反射防止層とが強固に密着されており、耐薬品性(特に耐アルカリ性)等の信頼性が優れる。
本実施形態の反射防止フィルムは、CRTディスプレイ、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネルなどのディスプレイ画面に好適に適用され得る。特に、反射防止フィルムは、車載ディスプレイや、日射下で使用される場合であっても、優れた反射防止性を示す。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。本発明は、これら実施例に何ら限定されない。なお、特に制限のない限り、「%」は「質量%」を意味し、「部」は「質量部」を意味する。
<実施例1>
PETからなる透明基材(厚み100μm)を準備した。透明基材に対して、ウェットコーティング法(2本リバース法)により、厚み1.5μmのハードコート層(アクリル酸エステル組成物)を形成した。次いで、Tiスパッタリングターゲットを、マグネトロンスパッタリング装置にセットし、スパッタリングを行い、上記ハードコート層上にTiOxからなる核付金属(厚み1.3nm)を形成した。次いで、NbOxとSiターゲットをマグネトロンスパッタリング装置にセットし、Ar、O2雰囲気下でスパッタリングを行い、第1屈折層(Nb25層、厚み15nm)、第2屈折層(SiO2層、厚み28nm)、第1屈折層(Nb25層、厚み120nm)、第2屈折層(SiO2層、厚み90nm)を順に形成した。これにより、透明基材(樹脂フィルム/ハードコート層)/核付金属(TiOx)/第1屈折層(Nb25層)/第2屈折層(SiO2層)/第1屈折層(Nb25層)/第2屈折層(SiO2層)からなる層構成の反射防止フィルムを作製した。
<実施例2、比較例1~2>
表1に示される原材料および寸法に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、反射防止フィルムを作製した。なお、比較例2のみ、核付金属に代えて、SiOxからなる密着層を設けた。
なお、核付金属層として用いたTiOxの膜厚は、波長分散型蛍光X線分析装置により測定した。また、核付金属層として用いたSiOx、第1屈折層として用いたNb25、第2屈折層として用いたSiO2は、以下の方法により表1および表2に示した所定の膜厚になるように調整した(後述する実施例3~5、比較例3~6に関しても同様)。まず、PET等の基材に各層を単層で成膜し、反射分光膜厚計(FE-3000、大塚電子(株)製)により、その時の膜厚を測定した。得られた膜厚の測定結果から比率計算により成膜時の条件を調整し、所定の膜厚になるように成膜を行った。
Figure 0007182804000001
実施例1~2および比較例1において得られた反射防止フィルムについて、以下の方法に従って、全光線透過率(a*、b*およびY)、正反射率(a*、b*およびY)、密着性(初期密着および耐湿熱試験後)および耐薬品性(耐アルカリ性)を評価した。結果を表1に示す。
(全光線透過率(a*、b*およびY))
全光線透過率は、紫外可視分光光度計(UV3600、(株)島津製作所製)を用いて、反射防止層を表面とする場合において、380~780nmの波長における視感透過率(条件:全透過率測定からの視感反射率計算)を測定することにより算出した。
(正反射率(a*、b*およびY))
正反射率は、紫外可視分光光度計(UV3600、(株)島津製作所製)を用いて、反射防止層を表面とする場合において、380~780nmの波長における5°正反射の条件にて測定した。測定に際し、透明基材側の表面には、黒ビニルテープを貼り、裏面反射の影響を排除した。
(密着性)
成膜後と、耐湿熱試験(温度85℃、湿度85%、1000時間)後の反射防止フィルムに対し、透明基材まで到達する切込みを等間隔(1.5mm)で11本入れ、90°向きを変えてさらに切込みを等間隔(1.5mm)で11本入れ、反射防止フィルムを縦横10×10個に切り分けた。この上に、セロハン粘着テープを貼付け、消しゴムで擦って 塗膜にテープを付着させた。1~2分後に、テープの端を持って塗膜面に直角に保ち瞬間的にテープを引き剥がし、残存した反射防止層の状態を評価した。
(耐アルカリ性)
4質量%に調整した水酸化カリウム溶液が入った容器をウォーターバスに入れ、溶液温度を45℃に調整した。その溶液に、反射防止フィルムを3分間浸漬し、塗膜の有無を確認した。
表1に示されるように、実施例1~2の反射防止フィルムは、耐アルカリ性試験において、最表面のみが剥離したことから、優れた耐薬品性を示した。また、実施例1~2の反射防止フィルムは、高温多湿で長時間置かれた場合であっても密着性が優れた。一方、比較例1の反射防止フィルムは、耐アルカリ性が劣り、かつ、層間密着力が弱く、反射防止層が容易に剥離した。
<実施例3~5、比較例3~6>
表2に示される原材料および寸法に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、反射防止フィルムを作製した。PET(ポリエチレンテレフタレート)からなる透明基材は厚み188μm、TAC(トリアセチルセルロース)からなる透明基材は厚み80μmのものを使用した。なお、実施例3~5では、核付金属としてTiOxを用い、比較例5~6では、核付金属としてSiOxを用いた。比較例3~4は、核付金属を用いなかった。また、実施例5は、反射防止層が2層の構成である。
Figure 0007182804000002
実施例3~5および比較例3~6において得られた反射防止フィルムについて、以下の方法に従って、全光線透過率(a*、b*およびY)、正反射率(a*、b*およびY)および耐薬品性(耐アルカリ性)を評価した。結果を表2に示す。
(全光線透過率(a*、b*およびY))
上記のとおりである。
(正反射率(a*、b*およびY))
上記のとおりである。
(耐アルカリ性)
2質量%に調整した水酸化カリウム溶液が入った容器をウォーターバスに入れ、溶液温度を45℃に調整した。その溶液に、反射防止フィルムを2分間浸漬し、水洗して水分を拭き取った後、浸漬部分に対して以下評価を行った。
・表層SiO2残存率
表層の第2屈折層の残存率を確認した。残存率は、反射分光膜厚計(FE-3000、大塚電子(株)製)により、スペクトルフィッティング解析を行い測定した。
表2に示されるように、実施例3~4の反射防止フィルムは、優れた耐薬品性を示した。
図2は、実施例3~4の反射防止フィルムの分光反射率スペクトルである。また、図3は、実施例5の反射防止フィルムの分光反射率スペクトルである。表2および図2~図3に示されるように、本発明の反射防止フィルムは、波長450nm~700nmの範囲における反射率の最大値が、2.0%以下であり、優れた反射防止性を示している。
1 反射防止フィルム
2 透明基材
2a、2b ハードコート層
3 核付金属
4 反射防止層
41 第1屈折層
42 第2屈折層
5 防汚層

Claims (4)

  1. 透明基材と、核付金属と、反射防止層とを備え、
    前記反射防止層は、第1の屈折層と、前記第1の屈折層よりも屈折率の低い第2の屈折層とが交互に積層された層であり、
    前記核付金属は、前記透明基材と前記反射防止層との間に点在しており、
    前記核付金属は、酸化チタンであり
    前記反射防止層は、
    前記反射防止層の最表層がSiO2を含む第2の屈折層であり、
    前記第1の屈折層が、酸化ニオブからなり、前記核付金属を覆うよう形成されている、反射防止フィルム。
  2. 波長450nm~700nmの範囲における反射率の最大値が、2.0%以下である、請求項1記載の反射防止フィルム。
  3. 前記透明基材は、少なくともいずれか一方にハードコート層を備える、請求項1または2記載の反射防止フィルム。
  4. 全光線透過率のY値は、91.0%以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
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