JP7182507B2 - かご枠構造体及びそれを用いた盛土の復旧方法 - Google Patents

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本開示は、かご枠構造体及びそれを用いた盛土の復旧方法に関するものである。
従来、鉄道の線路、すなわち、軌道を地面よりも高い所に通すために、地盤の上に土砂を盛り上げて構築した盛土が広く使用されているところ、豪雨や地震によって盛土が大規模に崩壊した際には、早期復旧が重要であるため、大型土のうを積み上げて迅速に断面を確保する仮復旧を行い、これにより、列車の走行を再開させる。その後、仮土留め工を施工した上で、大型土のうを撤去し、盛土による本復旧を行うようになっている(例えば、非特許文献1参照。)。
山村、五日市、川中島、藤原、「2013年8月東北地方豪雨による被害と復旧対策(田沢湖線・花輪線)」、SED、No.43、pp.64-71、JR東日本構造技術センター、2014.5
しかしながら、前記従来の技術では、仮復旧として仮設構造物である大型土のうの構築、仮土留めの構築及び大型土のうの撤去を行った後、本復旧として本設構造物である盛土の構築を行うので、施工手順が煩雑となってしまう。また、盛土が被災する箇所は、地形的な要因等から弱点箇所となっていることがあり、繰り返し被災する懸念があるので、耐降雨性及び耐震性の向上を図る場合が多く、設計施工には時間が掛かり、復旧工事が長期化してしまう。
ここでは、前記従来の技術の問題点を解決して、仮復旧を行うことなく本復旧を行うことができ、短期間で、容易に、かつ、確実に盛土を復旧することができるかご枠構造体及びそれを用いた盛土の復旧方法を提供することを目的とする。
そのために、かご枠構造体においては、かご枠が複数段に積み重ねられたかご枠構造体であって、前記かご枠は、縦横に延在する線材を網目状に形成した網板を有し、下側のかご枠と、該下側のかご枠の直ぐ上に位置する上側のかご枠とは、接続コイルによって接続され、該接続コイルは、前記下側のかご枠の上端において縦又は横の一方向に延在する線材の少なくとも1つと、前記一方向に延在する少なくとも1つの補助線材との周囲を旋回し、前記補助線材は、前記上側のかご枠の下端において縦又は横の他方向に延在する線材の少なくとも1つの上方に位置する。
他のかご枠構造体においては、前記上側のかご枠の下端において縦又は横の他方向に延在する線材の少なくとも1つを巻き込む。
更に他のかご枠構造体においては、さらに、前記接続コイルは、前記上側のかご枠の下端における網板の網目の前記一方向の寸法よりも短く、前記網目内に収容される。
更に他のかご枠構造体においては、さらに、前記かご枠は、その内部空間に地盤材料充填可能である。
盛土の復旧方法においては、段切りされた盛土の階段状部分に沿って複数のかご枠を複数段積み上げてかご枠構造体を構築する盛土の復旧方法であって、前記かご枠は、縦横に延在する線材を網目状に形成した網板を有し、下側のかご枠と、該下側のかご枠の直ぐ上に位置する上側のかご枠とを、前記下側のかご枠の上端において縦又は横の一方向に延在する線材の少なくとも1つと、前記一方向に延在する少なくとも1つの補助線材との周囲を旋回する接続コイルによって接続し、前記補助線材は、前記上側のかご枠の下端において縦又は横の他方向に延在する線材の少なくとも1つの上方に位置する。
本開示によれば、仮復旧を行うことなく本復旧を行うことができ、短期間で、容易に、かつ、確実に盛土を復旧することができる。
本実施の形態におけるかご枠構造体を用いた盛土の復旧方法を示す概念図である。 本実施の形態におけるかご枠構造体の概略側面図である。 本実施の形態における構築途中のかご枠構造体を示す写真である。 本実施の形態における構築途中のかご枠構造体の三面図である。 かご枠の一般的な締結構造を示す上面図である。 本実施の形態における接続コイルを用いたかご枠の締結構造を示す図であり、図4(a)のA部拡大図である。 本実施の形態における短い接続コイルを用いたかご枠の締結構造を示す図である。 本実施の形態における短い接続コイルを用いたかご枠の締結構造でのかご枠ずれを説明する図である。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施の形態におけるかご枠構造体を用いた盛土の復旧方法を示す概念図、図2は本実施の形態におけるかご枠構造体の概略側面図、図3は本実施の形態における構築途中のかご枠構造体を示す写真、図4は本実施の形態における構築途中のかご枠構造体の三面図、図5はかご枠の一般的な締結構造を示す上面図である。なお、図1において、(a)は崩壊した盛土を示す図、(b-1)~(b-3)は従来の技術による盛土の復旧の各工程を示す図、(c-1)及び(c-2)は本実施の形態における盛土の復旧の各工程を示す図であり、図4において、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
図において、31は、原地盤32の上に構築された地盤としての盛土である。該盛土31は、図1の画面に対して垂直な方向に延在し、例えば、道路を支持するために使用されるものであってもよいし、河川の堤防として使用されるものであってもよいし、いかなる用途に使用されるものであってもよいが、ここでは、説明の都合上、鉄道の線路、すなわち、軌道を支持するために使用されるものであるとする。
図1(a)には、豪雨や地震によって法面33を含む盛土31の一部が崩壊した状態が示されている。「背景技術」の項で説明した従来の技術では、図1(b-1)~(b-3)に示されるようにして、崩壊した盛土31を復旧する。すなわち、まず、図1(b-1)に示されるように、土のう34を積み上げて盛土31の断面を確保する。続いて、図1(b-2)に示されるように、仮土留め36を施工して土のう34を撤去する。これにより、仮復旧が完了する。次に、図1(b-3)に示されるように、盛土31を再構築し、法面33も形成する。これにより、本復旧が完了する。
これに対し、本実施の形態においては、図1(c-1)及び(c-2)に示されるようにして、崩壊した盛土31を復旧する。すなわち、まず、図1(c-1)に示されるように、階段状に盛土31を削る段切り施工を行う。続いて、図1(c-2)に示されるように、段切りされた盛土31の階段状部分に沿ってかご枠構造体10を構築し、該かご枠構造体10内に砕石等の地盤材料を充填するかご工を行う。これにより、本復旧が完了する。
なお、本実施の形態において、かご枠構造体10の各部及びその他の部材の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、前記かご枠構造体10の各部及びその他の部材が図に示される姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
本実施の形態におけるかご枠構造体10は、図2及び4に示されるように、積み上げられた複数のかご枠11を含んでいる。該かご枠11の各々は、一般的なかご枠部材と同様に、略直方体状の内部空間17を有し、さらに、該内部空間17の底面を画定するかご材としての略長方形状の底部網板13と、前記内部空間17の左右の側面を画定するかご材としての略長方形状の一対の側部網板14と、前記内部空間17の正面及び背面、すなわち、前後面を画定するかご材としての略長方形状の一対の前後部網板15とを有する。なお、図に示される例において、前記内部空間17の上面は、開放されているが、図示されない網板によって画定されていてもよい。
そして、かご材としての底部網板13、側部網板14及び前後部網板15は、炭素鋼等の金属から成る線材26を格子状又は網目状に形成した部材であって、複数の網目25を含んでいる。該網目25は、1辺の長さが、例えば、50~200〔mm〕程度の略正方形であるが、いかなる大きさであっても、いかなる形状であってもよい。さらに、前記底部網板13は、例えば、幅方向の寸法が500~2000〔mm〕程度、縦方向の寸法が1000〔mm〕程度の矩形部材であり、側部網板14は、例えば、高さ方向の寸法が500〔mm〕程度、縦方向の寸法が1000〔mm〕程度の矩形部材であり、前後部網板15は、例えば、高さ方向の寸法が500〔mm〕程度、幅方向の寸法が500~2000〔mm〕程度の矩形部材であるが、いかなる大きさであっても、いかなる形状であってもよい。そして、前記内部空間17内には、図3に示されるように、砕石等の地盤材料が充填される。
また、図4に示されるように、左右に隣接するかご枠11同士は、前後部網板15の左右両端において高さ方向に延在する線材26が接続コイル23によって締結されて固定されることにより、接続される。そして、前後に隣接するかご枠11同士は、側部網板14の前後両端において高さ方向に延在する線材26が接続コイル23によって固定されることにより、接続される。また、かご枠11が階段状に積み上げられた場合、図4(c)に示されるように、上側のかご枠11は、下側のかご枠11よりも盛土31の地中奥側(図4(c)における右側)にずれた位置にあり、上側のかご枠11の底部網板13は、下側のかご枠11の前後部網板15の上端において横方向(図4(a)における左右方向)に延在する線材26と接続コイル23によって締結して固定することにより、接続される。
積み上げられたかご枠11同士を接続する場合、図3に示されるように、内部空間17内に砕石等の地盤材料が充填された下側のかご枠11の直ぐ上に、上側のかご枠11を載置し、該上側のかご枠11の底部網板13を接続コイル23によって、下側のかご枠11に締結して固定することになる。具体的には、図5に示されるように、上側のかご枠11と下側のかご枠11とを接続する。
ここでは、説明の都合上、上側のかご枠11の線材26を上側線材26aとし、下側のかご枠11の線材26を下側線材26bとして説明する。図5に示されるように、横方向に延在する長さ300〔mm〕程度の接続コイル23を、下側のかご枠11の前後部網板15の上端において横方向に延在する下側線材26bの周囲を旋回させるとともに、当該下側線材26bに平行な方向(図5における横方向)に延在する上側のかご枠11の底部網板13の上側線材26aをも巻き込むように旋回させる。なお、前記接続コイル23は、必ずしも、横方向に延在する下側線材26bの周囲を旋回するものである必要はなく、縦方向に延在する下側線材26bの周囲を旋回するものであってもよいが、ここでは、説明の都合上、横方向に延在する下側線材26bの周囲を旋回するものである場合について説明する。
前記接続コイル23は、螺旋状の形状を有するので、横方向に延在する下側線材26bの周囲を旋回するように1方向に回転させながら送り出すことによって、図5における右又は左に向けて、ネジのように、進行させることができる。しかし、前記上側線材26aは、接続コイル23の延在する方向に直交しているので、接続コイル23に巻き込まれていても、下側線材26bとの締結が必ずしも十分に強固でなく、したがって、上側のかご枠11と下側のかご枠11との接続が必ずしも確実でない。
そこで、前記接続コイル23内に該接続コイル23の軸方向に延在する補助線材を追加する例について説明する。
図6は本実施の形態における接続コイルを用いたかご枠の締結構造を示す図であり、図4(a)のA部拡大図である。なお、図において、(a)は上面図、(b)は断面図である。
図において、27は、接続コイル23内に追加される補助線材であって、炭素鋼等の金属から成る線材である。前記補助線材27は、前記線材26と同様の部材であってもよいし、異なる部材であってもよいが、ここでは、前記線材26と同様の部材であるものとして、説明する。
そして、前記補助線材27は、図6(a)に示されるように、接続コイル23内に該接続コイル23の軸方向に延在するように、かつ、接続コイル23の軸方向と直交する方向に延在する上側線材26aの上方に位置するように配設される。なお、補助線材27は、接続コイル23を取り付ける前に配設してもよいし、取り付けた後に接続コイル23内に挿入することによって配設してもよい。これにより、図6(b)に示されるように、接続コイル23内において、接続コイル23の軸方向、すなわち、横方向に延在する補助線材27と下側線材26bとによって、接続コイル23の軸方向と直交する方向、すなわち、縦方向に延在する上側線材26aを上下から挟むこととなる。したがって、上側線材26aは下側線材26bと確実に、かつ、強固に締結され、その結果、上側のかご枠11と下側のかご枠11との接続が確実なものとなる。なお、図6(b)において上下方向に延在する下側線材26bは、下側のかご枠11の前後部網板15において高さ方向に延在する線材26である。
しかし、接続コイル23が長いので、該接続コイル23を内部空間17内に砕石等の地盤材料が充填されている下側のかご枠11の下側線材26bの周囲を旋回するように1方向に回転させつつ送り出すことによって進行させ、下側線材26bに取り付ける作業は、必ずしも、容易ではなく、時間が掛かってしまう。
そこで、接続コイル23を短くした例について説明する。
図7は本実施の形態における短い接続コイルを用いたかご枠の締結構造を示す図、図8は本実施の形態における短い接続コイルを用いたかご枠の締結構造でのかご枠ずれを説明する図である。なお、図7において、(a)は上面図、(b)は断面図である。
図に示される例において、接続コイル23は、図6に示されるものよりも短く、上側のかご枠11の網目25内に収まる長さに設定されている。したがって、下側のかご枠11の内部空間17内に砕石等の地盤材料が充填されていても、接続コイル23を下側線材26bに取り付ける作業は、容易に、かつ、短時間で行うことができる。このように短い接続コイル23であっても、図7(b)に示されるように、その内部において、接続コイル23の軸方向、すなわち、横方向に延在する補助線材27と下側線材26bとによって、接続コイル23の軸方向と直交する方向、すなわち、縦方向に延在する上側線材26aを上下から挟むこととなる。したがって、上側線材26aは下側線材26bと確実に、かつ、強固に締結され、その結果、上側のかご枠11と下側のかご枠11との接続が確実なものとなる。
もっとも、接続コイル23は、短いので、直交する縦方向(図7(a)における上下方向)に延在する上側線材26aを巻き込んでいない。そのため、大きな外力が加えられた場合、上側のかご枠11が下側のかご枠11に対して変位する可能性がある。しかし、下側のかご枠11の下側線材26bに取り付けられた接続コイル23は、上側のかご枠11の網目25内に収容されているので、該網目25の周囲を画定する上側線材26aによってその変位が規制され、前記網目25を超えて変位することはない。例えば、上側のかご枠11が下側のかご枠11に対して接続コイル23の軸方向と直交する方向、すなわち、縦方向に変位した場合であっても、図8に示されるように、接続コイル23が網目25の周囲を画定する上側線材26aに当接すれば、該上側線材26aがストッパーとして機能するので、それ以上の変位が防止される。このように、上側のかご枠11が下側のかご枠11に対して変位したとしても、その変位量が1つの網目25の寸法未満に抑制されるので、実用上の問題はない。
次に、本実施の形態におけるかご枠構造体10を構築する方法について説明する。
本実施の形態におけるかご枠構造体10は、図2に示されるように、かご材を組み立ててかご枠11を階段状に複数段(図2に示される例では、4段)積み上げて構成される。この場合、かご材を組み立てて1段目を構成して砕石等の地盤材料を充填した後、その上にかご材を組み立てて2段目を構成する。そして、1段目のかご枠11とその直ぐ上に位置する2段目のかご枠11とは、接続コイル23によって接続される。このような動作を繰り返して、かご枠11を階段状に複数段積み上げる。
図3には、構築途中のかご枠構造体が示されている。砕石が充填された状態の下側のかご枠11の下側線材26bと、その上に載置された上側のかご枠11の上側線材26aとを接続コイル23によって締結する作業が示されている。

このようにして、段切りされた盛土31の階段状部分に沿って、かご枠構造体10を構築することによって、図1(c-2)に示されるように、崩壊した盛土31の本復旧が完了する。
このように、本実施の形態において、かご枠構造体10はかご枠11が複数段に積み重ねられたものである。そして、かご枠11は、縦横に延在する線材26を網目状に形成した網板を有し、下側のかご枠11と、下側のかご枠11の直ぐ上に位置する上側のかご枠11とは、接続コイル23によって接続され、接続コイル23は、下側のかご枠11の上端において縦又は横の一方向に延在する下側線材26bの少なくとも1つと、縦又は横の一方向に延在する少なくとも1つの補助線材27との周囲を旋回し、補助線材27は、上側のかご枠の下端において縦又は横の他方向に延在する上側線材26aの少なくとも1つの上方に位置する。
これにより、接続コイル23内において、縦又は横の一方向に延在する補助線材27と下側線材26bとによって、接続コイル23の軸方向と直交する方向、すなわち、縦又は横の他方向に延在する上側線材26aを上下から挟むこととなる。したがって、上側線材26aは下側線材26bと確実に、かつ、強固に締結され、その結果、上側のかご枠11と下側のかご枠11との接続が確実なものとなる。
また、本実施の形態において、盛土31の復旧方法は、段切りされた盛土31の階段状部分に沿って複数のかご枠11を複数段積み上げてかご枠構造体10を構築する。そして、かご枠11は、縦横に延在する線材26を網目状に形成した網板を有し、下側のかご枠11と、下側のかご枠11の直ぐ上に位置する上側のかご枠11とを、下側のかご枠11の上端において縦又は横の一方向に延在する下側線材26bの少なくとも1つと、縦又は横の一方向に延在する少なくとも1つの補助線材27との周囲を旋回する接続コイル23によって接続し、補助線材27は、上側のかご枠の下端において縦又は横の他方向に延在する上側線材26aの少なくとも1つの上方に位置する。したがって、盛土31の復旧において、仮復旧を行うことなく本復旧を行うことができ、短期間で、容易に、かつ、確実に盛土31を復旧することができる。
さらに、接続コイル23は、上側のかご枠11の下端において縦又は横の他方向に延在する上側線材26aの少なくとも1つを巻き込む。さらに、接続コイル23は、上側のかご枠11の下端における網板の網目25の縦又は横の一方向の寸法よりも短く、網目25内に収容される。さらに、かご枠11は、地盤材料が充填可能である。
なお、本明細書の開示は、好適で例示的な実施の形態に関する特徴を述べたものである。ここに添付された特許請求の範囲内及びその趣旨内における種々の他の実施の形態、修正及び変形は、当業者であれば、本明細書の開示を総覧することにより、当然に考え付くことである。
本開示は、かご枠構造体及びそれを用いた盛土の復旧方法に適用することができる。
10 かご枠構造体
11 かご枠
23 接続コイル
25 網目
26 線材
26a 上側線材
26b 下側線材
27 補助線材
31 盛土

Claims (5)

  1. かご枠が複数段に積み重ねられたかご枠構造体であって、
    前記かご枠は、縦横に延在する線材を網目状に形成した網板を有し、
    下側のかご枠と、該下側のかご枠の直ぐ上に位置する上側のかご枠とは、接続コイルによって接続され、
    該接続コイルは、前記下側のかご枠の上端において縦又は横の一方向に延在する線材の少なくとも1つと、前記一方向に延在する少なくとも1つの補助線材との周囲を旋回し、
    前記補助線材は、前記上側のかご枠の下端において縦又は横の他方向に延在する線材の少なくとも1つの上方に位置することを特徴とするかご枠構造体。
  2. 前記接続コイルは、前記上側のかご枠の下端において縦又は横の他方向に延在する線材の少なくとも1つを巻き込む請求項1に記載のかご枠構造体。
  3. 前記接続コイルは、前記上側のかご枠の下端における網板の網目の前記一方向の寸法よりも短く、前記網目内に収容される請求項1に記載のかご枠構造体。
  4. 前記かご枠は、その内部空間に地盤材料充填可能である請求項1~3のいずれか1項に記載のかご枠構造体。
  5. 段切りされた盛土の階段状部分に沿って複数のかご枠を複数段積み上げてかご枠構造体を構築する盛土の復旧方法であって、
    前記かご枠は、縦横に延在する線材を網目状に形成した網板を有し、
    下側のかご枠と、該下側のかご枠の直ぐ上に位置する上側のかご枠とを、前記下側のかご枠の上端において縦又は横の一方向に延在する線材の少なくとも1つと、前記一方向に延在する少なくとも1つの補助線材との周囲を旋回する接続コイルによって接続し、
    前記補助線材は、前記上側のかご枠の下端において縦又は横の他方向に延在する線材の少なくとも1つの上方に位置することを特徴とする盛土の復旧方法。
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