JP5931001B2 - 擁壁及びその構築方法 - Google Patents
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Description
擁壁用ブロックを単独使用した擁壁において、擁壁用ブロックの空所とその上下に砕石を充填することについては、その砕石どうしが噛み合うことによりブロック移動を防止するので、その意義がよく理解されている。
起立した表面板と、表面板より後方へ離間した位置で表面板より低く起立した控板と、表面板の左右方向中間部と控板の左右方向中間部とを連結した繋ぎ板とを含み、表面板と控板との間に上下方向に貫通したブロック空所を有する擁壁用ブロックと、
上下方向に貫通した複数のセル空所を有する立体ジオセルと、
砕石又は割栗石とが用いられ、
擁壁用ブロックが、法面の前方位置に左右に並べて据付けられて、控板と法面との間に後方空所が形成され、
立体ジオセルが、その前部がブロック空所の上方に重なり、その後部が後方空所の上方に重なるように、控板の上端レベル以上かつ表面板の上端レベル以下の上下範囲に配され、
砕石又は割栗石のみが、ブロック空所と後方空所とセル空所とを含む表面板と法面との間の全域に、表面板の下端レベルから表面板の上端レベルまで充填されていることによって、一つの段が構成され、
前記段の上に、擁壁用ブロックが前記段の擁壁用ブロックに対して階段状に後退して据え付けられる以外は、前記段の構成と同様に次の段が構成され、これが繰り返されて三段以上に構築されたことを特徴とする。
起立した表面板と、表面板より後方へ離間した位置で表面板より低く起立した控板と、表面板の左右方向中間部と控板の左右方向中間部とを連結した繋ぎ板とを含み、表面板と控板との間に上下方向に貫通したブロック空所を有する擁壁用ブロックと、
上下方向に貫通した複数のセル空所を有する立体ジオセルと、
砕石又は割栗石とを用い、
擁壁用ブロックを、法面の前方位置に左右に並べて据付けて、控板と法面との間に後方空所を形成し、
砕石又は割栗石のみを、ブロック空所と後方空所とを含む表面板と法面との間に、表面板の下端レベルから控板の上端レベル以上かつ表面板の上端レベル未満まで充填し、
立体ジオセルを、その前部がブロック空所の上方に重なり、その後部が後方空所の上方に重なるように、控板の上端レベル以上かつ表面板の上端レベル以下の上下範囲に配し、
砕石又は割栗石のみを、セル空所を含む表面板と法面との間に、表面板の上端レベルまで充填することによって、一つの段を構成し、
前記段の上に、擁壁用ブロックを前記段の擁壁用ブロックに対して階段状に後退して据え付ける以外は、前記段の構成と同様に次の段を構成し、これを繰り返して三段以上に構築することを特徴とする。
各段において、セル空所に充填されて拘束された砕石又は割栗石が、ブロック空所に充填された砕石又は割栗石と、後方空間に充填された砕石又は割栗石とにそれぞれ上下に噛み合うので、立体ジオセルの前方への引き抜きに対する抵抗性がきわめて高い。
別の見方をすると、各段において、セル空所に充填されて拘束された砕石又は割栗石が、一方でブロック空所に充填された砕石又は割栗石と上下に噛み合い、他方で後方空間に充填された砕石又は割栗石と上下に噛み合うので、立体ジオセルは同段及び上段の擁壁用ブロックの移動を強力に防止する。セル空所とブロック空所とが上下に多少離れていてその間に砕石又は割栗石がある場合でも、その砕石又は割栗石を介して、セル空所の砕石又は割栗石とブロック空所の砕石又は割栗石とが噛み合い作用を発揮する。
上下方向に貫通した複数のセル空所を有する立体ジオセルと、
砕石又は割栗石とが用いられ、
擁壁用ブロックが、法面の前方位置に左右に並べて据付けられて、控板と法面との間に後方空所が形成され、
立体ジオセルが、その前部がブロック空所の上方に重なり、その後部が後方空所の上方に重なるように、控板の上端レベル以上かつ表面板の上端レベル以下の上下範囲に配され、
砕石又は割栗石のみが、ブロック空所と後方空所とセル空所とを含む表面板と法面との間の全域に、表面板の下端レベルから表面板の上端レベルまで充填されていることによって、一つの段が構成され、
前記段の上に、擁壁用ブロックが前記段の擁壁用ブロックに対して階段状に後退して据え付けられる以外は、前記段の構成と同様に次の段が構成され、これが繰り返されて三段以上に構築された擁壁である。
各構成要素の態様を、以下に例示する。
擁壁用ブロックは、左右に間をおいた一対の繋ぎ板を含む箱型の擁壁用ブロックが好ましい。この箱型の擁壁用ブロックにおける表面板と控板との間のブロック空所は、表面板と控板と一対の繋ぎ板とで囲まれた平面四角形の中央空所と、各繋ぎ板の外側方の平面コ字形の側部凹所とからなる。箱型であることにより、特に中央空所に充填された砕石又は割栗石が四方の板に囲まれて拘束されるため、この砕石又は割栗石が上下の砕石又は割栗石と噛み合うことにより、擁壁用ブロックの移動が強力に防止される。
立体ジオセルは、ポリオレフィン(高密度ポリエチレン等)等の樹脂よりなる帯状のシートを複数枚重ね、隣接するシートごとに千鳥状にずれた部分で、高周波溶着等により接合してなり、展開すると立体的な(帯分の高さがある)平面視格子構造(例えばハニカム格子構造)になるものである。立体ジオセルの市販品としては、株式会社日本ランテックの商品名「テラセル(登録商標)」を例示できる。
砕石は、砕石同士の噛み合いの均一性の点から単粒度砕石が好ましく、S−30(4号),S−40(3号)又はS−60(2号)の単粒度砕石が特に好ましい。割栗石は、粒径50〜150mmの割栗石が好ましい。なお、砕石又は割栗石以外の成分が、上記の砕石又は割栗石の噛み合いに影響しない程度の微量だけ混じる場合も「砕石又は割栗石のみ」に含まれる。
(2)図3及び図6(b)に示すように、シート長方向Lに2セルが並んだ左右幅(標準で1024mm)に切断し、シート重ね方向Mを法面に向かって延ばす態様。
(3)図4及び図7に示すように、シート重ね方向Mに3セルが並んだ左右幅(標準で1371mm)に切断し、シート長さ方向Lを法面に向かって延ばす態様。
(2)次に、単粒度砕石17を、ブロック空所6と後方空所24とを含む表面板2と法面20との間に、表面板2の下端レベルから控板3の上端レベルまで充填する。
(3)次に、立体ジオセル10を、その前部がブロック空所6の上方に重なり、その後部が後方空所24の上方に重なるように、控板3の上端に載せて配する。
(4)次に、単粒度砕石17を、セル空所13を含む表面板2と法面20との間に、表面板2の上端レベルまで充填する。
2 表面板
3 控板
4 繋ぎ板
6 ブロック空所
7 中央空所
8 側部凹所
10 立体ジオセル
13 セル空所
17 単粒度砕石
20 法面
24 後方空所
Claims (6)
- 起立した表面板と、表面板より後方へ離間した位置で表面板より低く起立した控板と、表面板の左右方向中間部と控板の左右方向中間部とを連結した繋ぎ板とを含み、表面板と控板との間に上下方向に貫通したブロック空所を有する擁壁用ブロックと、
上下方向に貫通した複数のセル空所を有する立体ジオセルと、
砕石又は割栗石とが用いられ、
擁壁用ブロックが、法面の前方位置に左右に並べて据付けられて、控板と法面との間に後方空所が形成され、
立体ジオセルが、その前部がブロック空所の上方に重なり、その後部が後方空所の上方に重なるように、控板の上端レベル以上かつ表面板の上端レベル以下の上下範囲に配され、
砕石又は割栗石のみが、ブロック空所と後方空所とセル空所とを含む表面板と法面との間の全域に、表面板の下端レベルから表面板の上端レベルまで充填されていることによって、一つの段が構成され、
前記段の上に、擁壁用ブロックが前記段の擁壁用ブロックに対して階段状に後退して据え付けられる以外は、前記段の構成と同様に次の段が構成され、これが繰り返されて三段以上に構築された擁壁。 - 立体ジオセルの後部は、法面まで延びている請求項1記載の擁壁。
- 擁壁用ブロックどうしは、非結束である請求項1又は2記載の擁壁。
- 擁壁用ブロックと立体ジオセルとは、非結束である請求項1、2又は3記載の擁壁。
- 砕石が、単粒度砕石である請求項1、2、3又は4記載の擁壁。
- 起立した表面板と、表面板より後方へ離間した位置で表面板より低く起立した控板と、表面板の左右方向中間部と控板の左右方向中間部とを連結した繋ぎ板とを含み、表面板と控板との間に上下方向に貫通したブロック空所を有する擁壁用ブロックと、
上下方向に貫通した複数のセル空所を有する立体ジオセルと、
砕石又は割栗石とを用い、
擁壁用ブロックを、法面の前方位置に左右に並べて据付けて、控板と法面との間に後方空所を形成し、
砕石又は割栗石のみを、ブロック空所と後方空所とを含む表面板と法面との間に、表面板の下端レベルから控板の上端レベル以上かつ表面板の上端レベル未満まで充填し、
立体ジオセルを、その前部がブロック空所の上方に重なり、その後部が後方空所の上方に重なるように、控板の上端レベル以上かつ表面板の上端レベル以下の上下範囲に配し、
砕石又は割栗石のみを、セル空所を含む表面板と法面との間に、表面板の上端レベルまで充填することによって、一つの段を構成し、
前記段の上に、擁壁用ブロックを前記段の擁壁用ブロックに対して階段状に後退して据え付ける以外は、前記段の構成と同様に次の段を構成し、これを繰り返して三段以上に構築する擁壁の構築方法。
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