JP7182138B2 - 光測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光モジュールが挿入される規格化されたケージを装置筐体内に実装する光測定装置に関する。
光ファイバーなどで構成される光伝送路や、光伝送システムを評価する場合には、従来よりOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)や、光スペクトラムアナライザのような光測定装置が用いられている。また、このような光測定装置は、入出力インターフェースとして光信号と電気信号との相互変換(O/E、E/O)の機能を有する半導体光モジュール(光トランシーバ)を使用している。
特許文献1の携帯型測定器は、共通ユニット2と測定ユニット10とを積層して一体化できるように構成されている。また、共通ユニット2には、測定手段、操作部、表示部及びインターフェース部を制御するCPUが設けられ、測定ユニット10には、CPUが測定手段、操作部、表示部及びインターフェース部を制御するためのプログラムを記憶するメモリが設けられている。これにより、測定機能に応じたプログラムは測定ユニット側に保持されることとなり、測定ユニットを交換することで、そのプログラムを書き換えることなく異なる機能の測定が可能になる。
特許文献2の光源装置は、光源から発せられる熱を効率よく放出するとともに、この放出熱を低温化するための技術を示している。この光源装置は、冷却ファン60と、冷却ファン60からの冷却風の一部Aを反射鏡110に導くと共に、他の冷却風Bの別経路を形成するフード体120、130と、反射鏡120を冷却した排気風と他の冷却風とを混合する導風体(開口154、導風板156)とを有している。
特開2001-74515号公報 特開2005-62375号公報
ところで、半導体で構成される光モジュールは、光信号の送受信に伴って大きな電力を消費し発熱する。特に、扱う信号の周波数が高くなると半導体素子が高速でスイッチングすることになり発熱量も大きくなる傾向がある。
このような光モジュールは、それ自身の発熱などに起因して高温の環境になると不具合が生じる。具体的には、レーザダイオードの出力が通常よりも低下する。また、シリアルパラレル相互変換器などの温度上昇により波形のアイパターンの開口が狭まったり、ジッタが増加するなどの波形劣化が生じる。その結果、誤り率が増加して受信感度が低下する。そのため、高温下で光モジュールを経由して被測定物を測定すると、被測定物や被測定ネットワークが本来有する特性とは異なる測定結果が得られる。例えば、シンボルエラーレート、ビットエラーレート、FECの誤り訂正可能領域、スループット測定、パケットロス率などの測定において計測誤差の増大が見込まれ、良否判定に誤りが生じる虞もある。また、光モジュールの温度が本来の動作温度を超えると、光モジュールの寿命にも影響を及ぼす可能性がある。
したがって、特に高速の光信号を扱う光測定装置においては、光モジュールの温度が、規格で定められた動作温度の範囲内になるよう冷却する必要がある。このような冷却を行う場合には、特許文献2に示されるような冷却ファンなどの空冷装置が一般的に用いられる。しかし、特許文献1に示されるような積層構造の測定装置や、携帯型の測定装置は、各々の装置筐体の厚みが小さいため、装置筐体の側面に大型のファンを装備することができない。そのため、ファンの送風量が不足し、光モジュールを十分に冷却できない。
特に、OSFP(Octal Small Form Factor Pluggable)型の光モジュール(光トランシーバ)の場合には、光モジュール本体と、それを放熱するヒートシンクとが、規格化された細長い形状のケージの内部に収容されているが、ケージの一端側に形成されている小さい開口部からケージ内部に送風する必要があるため、十分な風量がないと開口部から入り込む空気が足りず、光モジュールを規格の動作温度に冷却することができない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型のファンだけしか利用できない状況であっても、規格化されたケージ内部の光モジュールを十分に冷却することが容易な光測定装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る光測定装置は、下記(1)~(4)を特徴としている。
(1) 装置筐体に光モジュールが装着可能とされ、当該光モジュールを介して外部と信号の送受信を行う携帯型の光測定装置であって、
前記光モジュールはヒートシンクを具備し、前記装置筐体に装着された際にケージ内に格納されるようになっており、また当該ケージはその形状が規格で定められ、装置内部側の端にケージ開口を有してなっており、
前記ケージ開口と対向する前記装置筐体の一端面に配置された吸気ファンと、
前記吸気ファンによって装置内部に吐出された空気を、前記ケージ開口に直に導く導風ガイドと、
を備え
前記装置筐体は、互いに直交する前後方向(Y軸方向)、幅方向(X軸方向)、及び厚み方向(Z軸方向)を有する略直方体の形状を有し、前記装置筐体の厚み方向の寸法が、前記装置筐体の前後方向の寸法及び幅方向の寸法より小さく、
複数の吸気ファンが、前記装置筐体の後端面にて幅方向に並んで配置され、
前記複数の吸気ファンのうち幅方向一側端に位置する1つの吸気ファンが、前記ケージ内に格納されている前記光モジュールを冷却するために、前記ケージの後端面に形成された前記ケージ開口と前後方向に対向配置され、
前記導風ガイドは、前記1つの吸気ファンの開口部と前記ケージ開口との間に前後方向に延びるように配置され、
前記導風ガイドは略筒状でなり、前記導風ガイドの下流側端部の開口と前記ケージ開口とが連続しており、又は、前記導風ガイドの下流側端部の開口と前記ケージ開口との間に隙間が設けられており、
前記導風ガイドは、前記1つの吸気ファン側に位置する上流側端部から前記下流側端部に近づくにつれて狭まるように形成されている、
光測定装置。
(2) 前記導風ガイドの内空間を厚み方向に画成する互いに対向する上面板及び下面板の間隔、及び、前記導風ガイドの内空間を幅方向に画成する互いに対向する一対の側面板の間隔が、前記上流端部から前記下流側端部に向かうにつれて小さくなることで、前記導風ガイドの内空間の前後方向に直交する断面の断面積が、前記上流端部から前記下流側端部に向かうにつれて小さくなっている、
前記(1)に記載の光測定装置。
(3) 前記導風ガイドの下流側端部の開口と前記ケージ開口との間に隙間が設けられている、
前記(1)又は(2)に記載の光測定装置。
(4) 前記装置筐体は、形状及び寸法が規格化された複数の筐体をそれらの厚み方向に積層配置可能なスタッカブル構造を有する、
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の光測定装置。
上記(1)~(3)の構成の光測定装置によれば、吸気ファンが導入した空気を、導風ガイドによりケージ開口まで効率よく導くことができる。したがって、吸気ファンが小型で吸気風量が少ない場合でも、ケージの内部に十分な空気を送り込むことができ光モジュールの温度上昇を抑制できる。
更に、上記(1)~(3)の構成の光測定装置によれば、導風ガイドの下流側端部の形状により導風ガイドとケージ開口とが連続するように流路を形成することができる。したがって、吸気ファンが導入した空気を効率よくケージ開口の内部に送り込む気流を生成することができる。
更に、上記(1)~(3)の構成の光測定装置によれば、導風ガイドが気流をケージ開口の箇所に集中させることが可能になり、流速を上げて単位時間あたりの送風量を増やすことができる。
上記(4)の構成の光測定装置によれば、測定用途に合わせて複数種類の中から選択した測定ユニットと共通ユニットとを組み合わせて構成を最適化することが容易になり、装置全体を小型化し携帯可能な測定器を実現できる。また、それぞれのユニットの装置筐体厚みが小さい場合でも、導風ガイドにより十分な風量の気流をケージ開口からその内部に送り込むことができる。
本発明の光測定装置によれば、筐体の厚みが小さい場合や携帯型の場合のように、送風能力が小さい小型のファンだけしか利用できない状況であっても、規格化されたケージ内部の光モジュールを十分に冷却することが容易になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、実施形態に係る光測定装置の外観を正面側から視た状態を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る光測定装置の外観を背面側から視た状態を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る光測定装置の筐体内部の構成を示す平面図である。 図4は、実施形態に係る光測定装置の筐体内部の構成を示す斜視図である。 図5は、光トランシーバ及びケージの外観の例を示す斜視図である。 図6は、光測定装置の内部構造の一部分の詳細を示す斜視図である。 図7は、光測定装置の内部構造の一部分の詳細を示す斜視図である。 図8は、光測定装置の背面側に配置された複数の吸気ファンの配置状態を示す背面図である。 図9は、光測定装置の内部構造の一部分の詳細を示す側面図である。 図10は、スタッカブル構造の複数の光測定装置の組み合わせの例を示す斜視図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<装置外観の具体例>
図1は、実施形態に係る光測定装置10の外観を正面側から視た状態を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る光測定装置10の外観を背面側から視た状態を示す斜視図である。
図1、図2に示す光測定装置10は、例えば光通信ネットワークなどを試験するために利用される試験器(図10参照)のうち追加ユニットの機能を搭載している。また、光測定装置10は、メインフレームや1つ以上の別ユニットと組み合わせて使用することにより、様々な種類の試験に対応可能である。
光測定装置10の装置筐体11は、複数ユニットを組み合わせて同時に使用できるように、複数ユニットを厚み方向(Z軸方向)に積み重ねて一体化できるスタッカブル構造になっている。また、装置筐体11は、複数ユニットを積み重ねた状態でも容易に携帯できるように、例えば厚みが6[cm]程度になるように小型化されている。
実際に想定される使用状態では、光測定装置10は、前面パネル11aが上側になる向きに配置され、作業者はこの光測定装置10をベルトなどを用いて首や肩からつり下げた状態で試験を実施する。
装置筐体11は、略直方体の形状を有し、各面がパネルで覆われている。つまり、装置筐体11は、前面パネル11aの他に、天板11b、側板11c、11d、背面パネル11eを有している。また、前面パネル11aには、光ファイバケーブルを接続するためのOSFPコネクタ13が、前面パネル11aの外側に露出する状態に配置されている。すなわち、この光測定装置10は、入出力インターフェースとしてOSFP(Octal Small Form Factor Pluggable)規格の光トランシーバ12を採用しているので、例えば400[Gbps]のデータレートの試験が可能である。
光トランシーバ12の本体は、後述するケージ14(図3参照)に挿入された状態で装置筐体11の内部に配置され、その一端側に配置されたOSFPコネクタ13が前面パネル11aから露出している。光トランシーバ12は、光信号/電気信号の双方向通信の変換機能を備えた半導体回路を具備する光モジュールである。400[Gbps]のような高速の光信号を扱う場合には、光トランシーバ12内部の冷却が不可欠である。例えば光トランシーバ12は、所望の性能が得られるよう、70[℃]以下に維持することが規格により定められている。
<内部構成の例>
図3は、実施形態に係る光測定装置10の装置筐体11内部の構成を示す平面図である。図4は、実施形態に係る光測定装置10の装置筐体11内部を側面側よりやや後方斜め上側から視た構成を示す斜視図である。
図3、図4に示すように、光トランシーバ12は、ケージ14に挿入された状態で装置筐体11の左端側に配置されている。また、光トランシーバ12の本体は、その外周がケージ14で覆われており、ケージ14は、回路基板15上に固定されている。ケージ14は、形状や寸法が規格で定められており、Y軸方向に細長く延びた直方体形状を有している。また、ケージ14は、内部が空洞であり、その外形寸法は光トランシーバ12の本体よりやや大きい程度である。ケージ14は、光トランシーバ12の本体を保護する目的で規格に従って形成されている。
ケージ14の前端部14aは、前面パネル11aに当接する位置に配置され、ケージ14の後端部14bは、装置筐体11の後方側に向かって延びている。
装置筐体11の後端側には、5つの吸気ファン16-1、16-2、16-3、16-4、及び16-5がX軸方向に並べて配置されている。各吸気ファン16-1~16-5は、それらに内蔵された電気モータの回転駆動により装置筐体11の外側から吸い込んだ空気を、装置筐体11の内側に吐き出す機能を有している。
各吸気ファン16-1~16-5の外形寸法は、装置筐体11の厚みより僅かに小さくなっている。左端の吸気ファン16-1は、光トランシーバ12を冷却するためのもので、光トランシーバ12を効率的に冷却できるように最適化された位置に配置されている。
図3、図4に示すように、装置筐体11は、導風ガイド17を内部に備えている。この導風ガイド17は、図4に示すように、下流側端部17aの開口がケージ14の後方側の側面に形成された開口部14cと対向する状態で配置され、上流側端部17bが吸気ファン16-1の内側吐出面と対向する状態で配置されている。この導風ガイド17は、後述するように、吸気ファン16-1が吐出する空気から、ケージ14の開口部14cを介してケージ14の内部に効率よく送り込まれる気流を生成するよう設計されている。
<光トランシーバ及びケージの外観の例>
図5は、光トランシーバ12及びケージ14の外観の例を示す斜視図である。図5に示すように、光トランシーバ12の本体12a及びケージ14は、OSFPコネクタ13が光ファイバケーブル18に着脱される方向に細長い形状を有している。光トランシーバ12は、装置筐体11に実装されたケージ14の前端部14aから挿入方向A1に向けて、光トランシーバ12の本体12aを挿入することにより、ケージ14の内部に収容され一体化される。
光測定装置10を使用する際には、光トランシーバ12の本体12aの一端部に装着されているOSFPコネクタ13に、光ファイバケーブル18を接続した状態で測定が実施される。光トランシーバ12の電気系端部12bは、電気系コネクタ19を介して光測定装置10内の回路基板15と電気的に接続される。ケージ14の後端部14bに開口部14cが形成されている。開口部14cは、後端部14bに接続される電気系コネクタ19と隣接する位置にあり、小さい開口面積を有する。
<細部の構成>
<光トランシーバ12の構成>
図6および図7は、光測定装置10の内部構造のうち、光トランシーバ12近傍の箇所の詳細を示す斜視図である。なお、図6においては光トランシーバ12をケージ14から取り外した状態を示している。
図6に示すように、光トランシーバ12の本体上面には、ヒートシンク12cが設置されている。また、ヒートシンク12cの上部には、放熱面積を増やして放熱効果を上げるために、Y軸方向に向かって平行に延びる多数の放熱フィン12dが設けられている。
したがって、Y軸方向に向かってヒートシンク12cの周囲を流れる気流を生じさせることにより、ヒートシンク12cの冷却性能を上げることができる。但し、ヒートシンク12cや放熱フィン12dはケージ14の内側に収容されているので、ヒートシンク12cの放熱フィン12d等の面と接触する箇所に気流が導かれるように、ケージ14の外側から内空間に十分な空気を送り込む必要がある。
図7に示すように、規格により、ケージ14の後端部14bに開口部14cが形成されている。ケージ14の形状が細長く、しかも開口部14cと隣接する箇所に電気系コネクタ19が存在するので、開口部14cの開口面積に制約が生じる。光トランシーバ12を冷却し規定温度内で動作させるためには、この開口部14cの外側からケージ14の内部に向かって十分な空気を送り込むための気流を生成する必要がある。
<吸気ファンの配置状態>
図8は、光測定装置10の背面側に配置された複数の吸気ファンの配置状態を示す背面図である。なお、吸気ファン16-1~16-5の外側(背面側)は、通気性の良い網状のパネルで覆われている(図2参照)。
図8に示すように、5つの吸気ファン16-1~16-5がX軸方向に並んで配置されている。装置筐体11のZ軸方向の厚みが小さいので、各吸気ファン16-1~16-5も、その寸法に合わせて搭載されるため、サーバ用など大型の筐体に設置される吸気ファンと比較して風量が制限される。
なお、図8における右端側の吸気ファン16-1は、X軸方向の中心位置がケージ14の取り付け位置とほぼ一致するように調整されている(図3参照)。
<導風ガイド17の詳細>
図9は、吸気ファン16-1、導風ガイド17、及びケージ14の箇所の詳細を示す側面図である。なお、本図は側面板17dを消した状態となっている。
図9に示すように、導風ガイド17は、吸気ファン16-1の内側の開口部とケージ14後端面の開口部14cとの間に配置されている。導風ガイド17の上流側端部17bは、吸気ファン16-1の開口部と同等の比較的広い開口面積を有している。また、導風ガイド17の下流側端部17aは、ケージ14の開口部14cと同等の小さい開口面積を有し、導風ガイド17からケージ14の開口部14c入口まで連続的に気流を案内できるように下流側端部17aは開口部14cと当接する位置まで延びている。
また、気流を案内する導風ガイド17の内空間は、上流側端部17bから下流側端部17aに向かって、吸気ファン16-1の吐出し方向(Y軸方向)に対し垂直な断面の断面積が徐々に小さくなるように絞られた形状を有している。そのために、導風ガイド17は、YZ平面に垂直で、且つ、Z軸方向において吸気ファン16-1の最上部から開口部14cの最上部まで徐々に下がることにより、吸気ファン16-1からの気流の向きを偏向する傾斜部17cを有している。傾斜部17cの下流側端部は、ケージ14の開口部14cに連続している。また、図3に示したように、導風ガイド17の一対の側面板17dの間隔も、上流側端部17bから下流側端部17aに向かって徐々に狭まっているので、導風ガイド17の内空間は幅方向(X軸方向)の大きさも絞られている。
このように、導風ガイド17の上流側端部17bから下流側端部17aに向かって断面積が徐々に小さくなるように絞られているので、吸気ファン16-1から導風ガイド17に流れる気流は、導風ガイド17の内部で徐々に流速が上がり、小さい開口部14cからケージ14の内部に効率よく空気が送り込まれる。
ケージ14は、Y軸方向に延びる細長い内空間を有しているので、導風ガイド17により導かれた気流によってケージ14内に送り込まれた空気は、ケージ14内の細長い専用流路を通過する際にヒートシンク12cから熱を奪い、光トランシーバ12を効率よく冷却することができる。
<複数装置の組み合わせの例>
スタッカブル構造の複数の光測定装置10の組み合わせの例を図10に示す。
図10の例では、メインフレームユニット10A、測定用追加ユニット10B、及び10Cの3台のユニットを筐体の厚み方向(Z軸方向)に積み重ねて1つの測定器を構成する場合を想定している。メインフレームユニット10Aは、測定器に必要とされる基本的な機能、例えばCPUなどの制御部や、タッチパネルなどの操作部などを備えている。測定用追加ユニット10B、及び10Cは、それぞれ基本的な機能以外の測定目的に対応するためのオプション機能、例えば光トランシーバ12を有する入出力インターフェースや、可変データレートの機能や、オプション機能を実現するために必要なソフトウェアなどを搭載している。
各ユニット10A、10B、10Cの装置筐体11は、図10のように積み重ねて一体化できるように形状及び寸法が定められ、互いの筐体を物理的及び電気的に連結できるように構成されている。このように積み重ねて一体化した場合でもあまり大型化しないように、各ユニットの装置筐体11は厚み方向の寸法が小さくなるように制限されている。したがって、各ユニットの装置筐体11に装着可能な吸気ファン16-1~16-5は、サーバなどの大型の筐体に装着される吸気ファンと比較して、小型のものに制限される。
<光測定装置10の利点>
このように、本発明の実施形態に係る光測定装置10は、図9に示したような導風ガイド17を備えているので、小型の吸気ファン16-1を採用した場合でもケージ14の内部に十分な空気を送り込むことができ、光トランシーバ12の温度上昇を抑制できる。特に、導風ガイド17は上流側から下流側に向けて空気流路の断面積が徐々に小さく絞られる形状の傾斜部17c及び側面板17dを有しているので、流速を上げて面積の小さい開口部14cに効率よく空気を送り込むことができる。また、ケージ14の内部はY軸方向に細長い形状の空気流路を形成しているので、ケージ14内の空いている空間をヒートシンク12cの冷却のために有効に活用できる。
なお、図9の例では導風ガイド17の下流側端部17aとケージ14の開口部14cとの流路が連続するように両者が連結されているが、これらの間に隙間が設けられていても良い。また、下流側端部17aの形状及び寸法と、ケージ14の開口部14cの形状及び寸法とが必ずしも一致していなくても良い。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る光測定装置の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 装置筐体(11)に光モジュール(12)が装着可能とされ、当該光モジュールを介して外部と信号の送受信を行う光測定装置であって、
前記光モジュールはヒートシンク(12c)を具備し、前記装置筐体に装着された際にケージ(14)内に格納されるようになっており、また当該ケージはその形状が規格で定められ、装置内部側の端にケージ開口(14c)を有してなっており、
前記ケージ開口と対向する前記装置筐体の一端面に配置された吸気ファン(16-1)と、
前記吸気ファンによって装置内部に吐出された空気を、前記ケージ開口に直に導く導風ガイド(17)と、
を備える光測定装置。
[2] 前記導風ガイドは略筒状でなり、当該導風ガイドの下流側端部(17a)の開口が、前記ケージ開口と連続した形状を有する、
上記[1]に記載の光測定装置。
[3] 前記導風ガイドは、前記吸気ファン側に位置する上流側端部(17b)から前記下流側端部に近づくにつれて狭まるように形成されている、
上記[2]に記載の光測定装置。
[4] 前記装置筐体は、形状及び寸法が規格化された複数の筐体をそれらの厚み方向に積層配置可能なスタッカブル構造を有する、
上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の光測定装置。
10 光測定装置
10A メインフレームユニット
10B,10C 測定用追加ユニット
11 装置筐体
11a 前面パネル
11b 天板
11c,11d 側板
11e 背面パネル
11f 底板
12 光トランシーバ
12a 本体
12b 電気系端部
12c ヒートシンク
13 OSFPコネクタ
14 ケージ
14a 前端部
14b 後端部
14c 開口部
15 回路基板
16-1,16-2,16-3,16-4,16-5 吸気ファン
17 導風ガイド
17a 下流側端部
17b 上流側端部
17c 傾斜部
17d 側面板
18 光ファイバケーブル
19 電気系コネクタ
A1 挿入方向

Claims (4)

  1. 装置筐体(11)に光モジュール(12)が装着可能とされ、当該光モジュールを介して外部と信号の送受信を行う携帯型の光測定装置であって、
    前記光モジュールはヒートシンク(12c)を具備し、前記装置筐体に装着された際にケージ(14)内に格納されるようになっており、また当該ケージはその形状が規格で定められ、装置内部側の端にケージ開口(14c)を有してなっており、
    前記ケージ開口と対向する前記装置筐体の一端面に配置された吸気ファン(16-1)と、
    前記吸気ファンによって装置内部に吐出された空気を、前記ケージ開口に直に導く導風ガイド(17)と、
    を備え
    前記装置筐体は、互いに直交する前後方向(Y軸方向)、幅方向(X軸方向)、及び厚み方向(Z軸方向)を有する略直方体の形状を有し、前記装置筐体の厚み方向の寸法が、前記装置筐体の前後方向の寸法及び幅方向の寸法より小さく、
    複数の吸気ファン(16-1~16-5)が、前記装置筐体の後端面にて幅方向に並んで配置され、
    前記複数の吸気ファンのうち幅方向一側端に位置する1つの吸気ファン(16-1)が、前記ケージ内に格納されている前記光モジュールを冷却するために、前記ケージの後端面に形成された前記ケージ開口と前後方向に対向配置され、
    前記導風ガイドは、前記1つの吸気ファンの開口部と前記ケージ開口との間に前後方向に延びるように配置され、
    前記導風ガイドは略筒状でなり、前記導風ガイドの下流側端部(17a)の開口と前記ケージ開口とが連続しており、又は、前記導風ガイドの下流側端部の開口と前記ケージ開口との間に隙間が設けられており、
    前記導風ガイドは、前記1つの吸気ファン側に位置する上流側端部(17b)から前記下流側端部に近づくにつれて狭まるように形成されている、
    光測定装置。
  2. 前記導風ガイドの内空間を厚み方向に画成する互いに対向する上面板(17c)及び下面板の間隔、及び、前記導風ガイドの内空間を幅方向に画成する互いに対向する一対の側面板(17d)の間隔が、前記上流端部から前記下流側端部に向かうにつれて小さくなることで、前記導風ガイドの内空間の前後方向に直交する断面の断面積が、前記上流端部から前記下流側端部に向かうにつれて小さくなっている、
    請求項1に記載の光測定装置。
  3. 前記導風ガイドの下流側端部の開口と前記ケージ開口との間に隙間が設けられている、
    請求項1又は請求項2に記載の光測定装置。
  4. 前記装置筐体は、形状及び寸法が規格化された複数の筐体をそれらの厚み方向に積層配置可能なスタッカブル構造を有する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光測定装置。
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