JP7181775B2 - 水性(共)重合体組成物 - Google Patents

水性(共)重合体組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP7181775B2
JP7181775B2 JP2018226588A JP2018226588A JP7181775B2 JP 7181775 B2 JP7181775 B2 JP 7181775B2 JP 2018226588 A JP2018226588 A JP 2018226588A JP 2018226588 A JP2018226588 A JP 2018226588A JP 7181775 B2 JP7181775 B2 JP 7181775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous
weight
polymer
polymer composition
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018226588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019104903A (ja
Inventor
藍 喜多
美有紀 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Publication of JP2019104903A publication Critical patent/JP2019104903A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7181775B2 publication Critical patent/JP7181775B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は水性(共)重合体組成物に関する。
従来、水性(共)重合体組成物は、種々の用途に使用されており、例えば、アクリル酸系重合体は、分散剤、洗剤ビルダー、接着剤等に開発がなされている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-208765号公報
上記特許文献1のポリアクリル酸系重合体は、特定の基を導入することにより、洗剤ビルダーの色相安定性をめざしたものである。
しかしながら、例えば、より高温での色相については、上記の技術では十分に満足できるとは言えず、優れた水性(共)重合体組成物の開発が望まれている。
本発明の目的は、高温時の色相安定性に優れる水性(共)重合体組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果本発明に到達した。すなわち、本発明は、(メタ)アクリル酸(a1)を構成単量体として含む(共)重合体(A)、ヒドロキノン化合物(H)及び水を含有してなる水性(共)重合体組成物であって、該(A)の重量に基づいて該(H)の重量が1~10,000ppmである水性(共)重合体組成物(X)である。
本発明の水性(共)重合体組成物(X)は、下記の効果を奏する。
(1)高温での色相に優れる。
(2)各種材料の接着性に優れる。
<(共)重合体(A)>
本発明における(共)重合体(A)は、(メタ)アクリル酸(a1)を構成単量体[以下、構成単位と略記することがある]として含む。
該(a1)は、アクリル酸および/またはメタアクリル酸を意味する。該(a1)のうち、好ましいのはアクリル酸である。
前記(共)重合体(A)には、接着性を高めるために、さらに(メタ)アクリル酸のアルキル(アルキルの炭素数1~24)エステル(a2)を構成単位としてもよい。
該(a2)としては、[(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸エイコシル、(メタ)アクリル酸2-デシルテトラデシルおよび(メタ)アクリル酸テトラコシル]等が挙げられる。
上記(a2)のうち、接着性の観点から好ましいのは該アルキルが炭素数[以下、Cと略記することがある]2~18のもの、さらに好ましくは該アルキルがC3~12の直鎖または分岐のアルキルエステル、とくに好ましいのは該アルキルがC4~10の直鎖または分岐のアルキルエステルである。
(A)を構成するモノマー(構成単量体)の重量比[(a1)/(a2)]は、接着性の観点から、好ましくは40/60~99.9/0.1、さらに好ましくは60/40~99.5/0.5、とくに好ましくは80/20~99/1である。
また、(A)は、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記(a1)、(a2)のモノマー以外の不飽和モノマー(x)をさらに構成単位とする共重合体としてもよい。
不飽和モノマー(x)としては、マレイン酸、ヒドロキシアルキル(C1~5)(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、スチレン、(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。
上記(x)は、(a1)の重量に基づいて、好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下、とくに好ましくは1重量%以下である。
(A)の重量平均分子量[以下Mwと略記。測定は後述のゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)法による。]は、好ましくは2,000~100,000、さらに好ましくは4,000~70,000、とくに好ましくは6,000~40,000である。
本発明におけるMw、数平均分子量(Mn)のGPC測定条件は下記のとおりである。
<GPC測定条件>
[1]装置 :ゲルパーミエイションクロマトグラフィー
[型番「HLC-8120GPC」、東ソー(株)製]
[2]カラム :「TSKgelG6000PWxl」、「TSKgel
G3000PWxl」[いずれも東ソー(株)製]を直列に連結。
[3]溶離液 :メタノール/水=30/70(容量比)に
0.5重量%の酢酸ナトリウムを溶解させたもの。
[4]基準物質:ポリエチレングリコール(以下PEGと略記)
[5]注入条件:サンプル濃度0.25重量%、カラム温度40℃
(共)重合体(A)は、前記単量体を、例えば、公知の溶液重合法で製造することができ、生産性の観点から好ましいのは水を含む溶液重合法である。水の含有量としては、使用する全溶媒量に対して水を40質量%以上使用することが好ましく、使用する溶媒の全量を水とすることが好ましい。
有機溶剤を使用する場合は、重合後脱溶剤して水に溶解させても、脱溶剤せずにそのまま用いてもいずれでもよい。単独で、または水と共に使用できる有機溶剤としては、水性溶剤(25℃での水への溶解度が10g以上/100g水)、例えばケトン(アセトン、メチルエチルケトン(以下MEKと略記)、ジエチルケトン等)、アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノール等)等が挙げられ、生産性の観点から好ましいのはアセトン、MEK、イソプロパノールである。有機溶剤は1種または2種以上で使用することができる。
該(A)は、例えば、溶液(工業上の観点から好ましいのは水溶液)として得られ、溶液中の(A)の含有量(重量%)は、生産性の観点から好ましくは5~80%、さらに好ましくは10~70%、とくに好ましくは20~60%である。
(A)製造時の重合温度は、生産性および(A)の分子量制御の観点から好ましくは0~200℃、さらに好ましくは40~150℃である。
重合時間は、製品中の残存モノマー含量の低減および生産性の観点から好ましくは1~10時間、さらに好ましくは2~8時間である。
重合反応の終点は残存モノマー量で確認できる。残存モノマー量は、(A)の重量に基づいて好ましくは5%以下、さらに好ましくは3%以下である。残存モノマー量はガスクロマトグラフィー法により測定できる。
<ヒドロキノン化合物(H)>
本発明におけるヒドロキノン化合物(H)としては、例えば、ヒドロキノン、4-メトキシフェノール、4-エトキシフェノール、4-プロピオキシフェノール、4-ブトキシフェノール、4-ペンチロキシフェノール、4-ヘキシロキシフェノール、4-ヘプチロキシフェノール、フルオロヒドロキノン、ブロモヒドロキノン、クロロヒドロキノン、テトラフルオロヒドロキノン、テトラブロモヒドロキノン、テトラクロロヒドロキノン、4-tert-ブトキシフェノール、2,5-ジ-tert-ペンチルヒドロキノン、1,4-ジメトキシベンゼン、1,4-ジエトキシベンゼン、2,3-ジメチルヒドロキノン、2,6-ジメチルヒドロキノン、2-tert-ブチルヒドロキノン、2,5-ジ-tert-ブチルヒドロキノン、トリメチルヒドロキノン、テトラメチルヒドロキノンが挙げられる。
上記(H)のうち、高温時の色相の観点から、好ましいのはヒドロキノン、4-メトキシフェノール、さらに好ましいのは4-メトキシフェノールである。
<水性(共)重合体組成物(X)>
本発明の水性(共)重合体組成物(X)は、前記(共)重合体(A)、ヒドロキノン化合物(H)および水を含有してなる。
該(A)の重量に基づいて該(H)の重量は1~10,000ppmであり、好ましくは3~5,000ppm、とくに好ましくは5~2,500ppm、最も好ましくは10~1,000ppmである。
該(H)が、1ppm未満では高温での色相が不十分であり、10,000ppmを超えると接着性が不十分となる。
この水性(共)重合体組成物(X)は、分散剤、洗剤ビルダー、接着剤に有用であり、とりわけ、接着剤として好適に使用できる。
また、該(X)には、後述のアミン化合物(B)を接着性を高めるために含有することが好ましい。
本発明の水性(共)重合体組成物(X)中の(A)の含有量は、生産性および取り扱いの観点から好ましくは2~80重量%、さらに好ましくは4~70重量%、とくに好ましくは6~50重量%である。
水性(共)重合体組成物(X)は、例えば前記(A)または(A)の溶液と、前記(H)または(H)の溶液とを混合することで製造できる。
<アミン化合物(B)>
アミン化合物(B)としては、水酸基を1個有するアミン化合物(B1)、水酸基を2個または3個以上有するアミン化合物(B2)、水酸基を有しないアミン化合物(B3)等が挙げられる。
水酸基を1個有するアミン化合物(B1)としては、炭素数[以下、Cと略記することがある]2以上かつMn1,000以下のもの、下記(B11)~(B13)等が挙げられる。
(B11)モノアルカノールアミン
C2~15、例えば、エタノールアミン、n-プロパノールアミン、イソプロパノールアミン、6-アミノ-1-ヘキサノール等が挙げられる。
(B12)後述の(B3)のアルキレンオキサイド(以下AOと略記)(C2~4)1モル付加物
C4以上かつMn1,000以下、例えば、エチレンジアミンのプロピレンオキサイド1モル付加物、1,4-フェニレンジアミンのエチレンオキサイド1モル付加物、2-(2-アミノエチルアミノ)エタノール等が挙げられる。
(B13)前記(B11)、(B12)以外のもの
C3~20、例えば、N-メチルエタノールアミン、N-エチルエタノールアミン、N-ペンチルヘキサノールアミンが挙げられる。
水酸基を2個または3個以上有するアミン化合物(B2)としては、C4以上かつMn1,000以下のもの、下記(B21)~(B23)等が挙げられる。
(B21)ジアルカノールアミン
C4~10、例えば、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等が挙げられる。
上記(B21)のうち、接着性の観点から、好ましいのはジエタノールアミンである。
(B22)トリアルカノールアミン
C6~15、例えば、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
上記(B22)のうち、接着性の観点から、好ましいのはトリエタノールアミンである。
(B23)後述の(B3)のAO付加物(付加モル数は2~20モル)
C6以上かつMn1,000以下、例えば、ジエチレントリアミンの2~20モルAO付加物、テトラメチレンペンタミンの2~20モルAO付加物等が挙げられる。
水酸基を有しないアミン化合物(B3)としては、C2以上かつMn2,000以下のポリ(2~6価またはそれ以上)アミンで、脂肪族ポリアミン(B31)、脂環式ポリアミン(B32)、複素環式ポリアミン(B33)、芳香族ポリアミン(B34)およびポリアミドポリアミン(B35)が挙げられる。
脂肪族ポリアミン(B31)としては、脂肪族ポリアミン〔C2~6のアルキレンジアミン(C2~10、例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン(1,6-ヘキサンジアミン))、ポリアルキレン(C2~6)ポリアミン[C4~10、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、イミノビスプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン]〕等およびこれらのアルキル(C1~4)置換体〔例えば、ジアルキル(C1~3)アミノプロピルアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、メチルイミノビスプロピルアミン〕等、脂環または複素環含有脂肪族ポリアミン〔C5~20、例えば、3,9-ビス(3-アミノプロピル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン〕等、芳香環含有脂肪族アミン〔C6~14、例えば、キシリレンジアミン、テトラクロル-p-キシリレンジアミン〕等が挙げられる。
脂環式ポリアミン(B32)としては、C6~20、例えば1,3-ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミン、メンセンジアミン、4,4’-メチレンジシクロヘキサンジアミン(水添メチレンジアニリン)が挙げられる。
複素環式ポリアミン(B33)としては、C4~20、例えばピペラジン、N-アミノエチルピペラジン、1,4-ジアミノエチルピペラジン、1,4-ビス(2-アミノ-2-メチルプロピル)ピペラジンが挙げられる。
芳香族ポリアミン(B34)としては、非置換芳香族ポリアミン[C6~30、例えば、1,2-、1,3-および1,4-フェニレンジアミン、2,4’-および/または4,4’-ジフェニルメタンジアミン、クルードジフェニルメタンジアミン(ポリフェニルポリメチレンポリアミン)]、核置換アルキル基〔メチル、エチル、n-およびi-プロピル、ブチル等のC1~C4のアルキル基)を有する芳香族ポリアミン[C7~30、例えば、2,4-および2,6-トリレンジアミン、クルードトリレンジアミン、ジエチルトリレンジアミン、4,4’-ジアミノ-3,3’-ジメチルジフェニルメタン、4,4’-ビス(o-トルイジン)、ジアニシジン]、イミノ基を有する芳香族ポリアミン[C7~30、例えば、4,4’-ジ(メチルアミノ)ジフェニルメタン、1-メチル-2-メチルアミノ-4-アミノベンゼン]等が挙げられる。
ポリアミドポリアミン(B35)としては、ジカルボン酸(ダイマー酸等)と過剰(アミノ基/カルボキシル基の当量比が2以上)のポリアミン(上記アルキレンジアミン、ポリアルキレンポリアミン等)との縮合により得られる低分子量(Mn100~1,000)ポリアミドポリアミンが挙げられる。
上記(B)のうち、接着性の観点から、好ましいのは(B2)、さらに好ましいのは、ジエタノールアミンである。
また、前記(共)重合体(A)とアミノ化合物(B)との重量比[(A)/(B)]は、接着性の観点から、好ましくは50/50~99/1、さらに好ましくは60/40~97/3、とくに好ましくは70/30~95/5である。
本発明の水性(共)重合体組成物(X)が、上記(B)を含有する場合、例えば、(共)重合体(A)、(H)の溶液と、(B)または(B)の溶液とを混合して製造できる。
その場合、組成物(X)中の(A)と(B)との合計の含有量(重量%)は、生産性の観点から、好ましくは5~80%、さらに好ましくは10~70%、とくに好ましくは20~60%である。
本発明の水性(共)重合体組成物(X)は、分散性(例えばクレー、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの無機顔料)、接着性(ガラスなどの無機材料、ポリエチレンテレフタレートなどの有機材料)に優れるため、産業の各種用途に有用である。
分散剤としては、無機顔料の分散剤として使用する場合には、分散液の形態によって異なるが、無機顔料の重量に基づいて、(A)の重量は好ましくは1~25重量%、さらに好ましくは3~15重量%である。
また、接着剤として使用する場合には、例えば、被接着体に付着または塗布したものを、例えば100~300℃で、2~120分間加熱することにより、接着することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下において部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。なお、実施例10、11および12は、それぞれ参考例1、2および3である。
[(共)重合体(A)の製造]
<製造例1>
オートクレーブに、溶媒として水300部、イソプロパノール300部を仕込み、撹拌下窒素を通気してオートクレーブ内の窒素置換を行った(気相酸素濃度400ppm以下)。窒素を吹き込みながら82℃に昇温した後、過硫酸ナトリウム17.6部を水45部に溶解させた溶液[開始剤]と、アクリル酸(a1-1)260部[モノマー]を同時に2時間かけて滴下し、さらに82℃で2時間撹拌して重合反応を行った。
その後、溶液中のイソプロパノールを脱溶剤し、(共)重合体(A-1)が40%になるように水を加え、(共)重合体(A-1)の水溶液を得た。(A-1)はMw13,000であった。
<製造例2~3>
製造例1において、反応組成(部)を、表1にしたがった以外は製造例1と同様にして、(共)重合体(A-2)~(A-3)の水溶液を得た。
<製造例4>
オートクレーブに、溶媒として水300部、イソプロパノール300部を仕込み、撹拌下窒素を通気してオートクレーブ内の窒素置換を行った(気相酸素濃度400ppm以下)。窒素を吹き込みながら82℃に昇温した後、3-メルカプトプロピオン酸8.6部、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)0.41部および2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)1.9部をイソプロパノール50部に溶解させた溶液と、アクリル酸(a1-1)271部とアクリル酸ブチル(a2-1)8部[モノマー]を同時に2時間かけて滴下し、さらに82℃で2時間撹拌して重合反応を行った。
その後、溶液中のイソプロパノールを脱溶剤し、(共)重合体(A-4)が40%になるように水を加え、(共)重合体(A-4)の水溶液を得た。(A-4)はMw8,000であった。
製造例1~製造例4の結果を表1に示す。
<実施例1~12、比較例1~2>
表2に示した配合組成(部)にしたがって、仕込み、混合して、各水性(共)重合体組成物(X)を調製した。得られた各水性(共)重合体組成物(X)について、後述の方法により、評価を行った。結果を表2に示す。
<1>高温時の色相
ガラス製のシャーレ(外径75mm×高さ20mm)に、水性(共)重合体組成物(X)を30g仕込み、180℃×60分間加熱した。
25℃で2時間放置後、ハンター白色度を、JIS P8123に準じて測定した。得られた測定値を以下の<評価基準>で評価した。
<評価基準>
☆:80以上
◎:75以上、80未満
〇:70以上、75未満
△:65以上、70未満
×:65未満
<2>接着性の評価
ガラス材料(タテ20mm×ヨコ20mm×高さ20mm)の上に、水性(共)重合体組成物(X)を0.5g塗布した。その上に、ガラス材料(タテ20mm×ヨコ20mm×高さ20mm)を載置したものを、180℃×60分間加熱した。
25℃で2時間放置後、JIS K6849に準じて引張り接着強さ(単位:N/mm2)を求めた。得られた測定値を以下の<評価基準>で評価した。
<評価基準>
☆:25.0以上
◎:22.5以上、25.0未満
〇:20.0以上、22.5未満
△:17.5以上、20.0未満
×:17.5未満
Figure 0007181775000001
Figure 0007181775000002
表1、2の結果から、本発明の水性(共)重合体組成物(X)は、比較のものと比べて、高温での色相、接着性に優れていることがわかる。
本発明の水性(共)重合体組成物(X)は、分散剤、洗剤ビルダー、接着剤等の幅広い分野に好適に適用できることから、きわめて有用である。とりわけ、分散剤、接着剤として好適に使用できる。

Claims (2)

  1. (メタ)アクリル酸(a1)を構成単量体として含む(共)重合体(A)、ヒドロキノン化合物(H)及び水と、さらに、アミン化合物(B)を含有してなる水性(共)重合体組成物であって、該(A)の重量に基づいて該(H)の重量が1~7,500ppmである水性(共)重合体組成物であり、前記(共)重合体(A)と前記アミン化合物(B)との重量比[(A)/(B)]が50/50~99/1であり、前記アミン化合物(B)が水酸基を2個または3個以上有するアミン化合物(B2)である接着剤用水性(共)重合体組成物。
  2. 前記アミン化合物(B2)が、ジエタノールアミン及び/又はトリエタノールアミンである請求項1記載の水性(共)重合体組成物。
JP2018226588A 2017-12-12 2018-12-03 水性(共)重合体組成物 Active JP7181775B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017237324 2017-12-12
JP2017237324 2017-12-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019104903A JP2019104903A (ja) 2019-06-27
JP7181775B2 true JP7181775B2 (ja) 2022-12-01

Family

ID=67061102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018226588A Active JP7181775B2 (ja) 2017-12-12 2018-12-03 水性(共)重合体組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7181775B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003048915A (ja) 2001-05-31 2003-02-21 Kao Corp アクリル酸系重合体の製造法
JP2004010713A (ja) 2002-06-05 2004-01-15 Kao Corp (メタ)アクリル酸(共)重合体及びその製造法
WO2011078298A1 (ja) 2009-12-24 2011-06-30 株式会社日本触媒 ポリアクリル酸系吸水性樹脂粉末及びその製造方法
US20110313113A1 (en) 2009-02-17 2011-12-22 Nippon Shokubai Co., Ltd. Polyacrylic water-absorbent resin powder and method for producing the same
US20120157596A1 (en) 2010-12-17 2012-06-21 Basf Corporation Stable Polyacrylic Acids, Their Manufacture and Their Use
WO2016104261A1 (ja) 2014-12-26 2016-06-30 株式会社日本触媒 結合剤および水溶液
JP2016160189A (ja) 2015-02-27 2016-09-05 精工化学株式会社 重合禁止剤組成物、重合禁止剤の着色防止方法、材料組成物、及び材料組成物の着色防止方法
JP2016176008A (ja) 2015-03-20 2016-10-06 株式会社日本触媒 ポリカルボン酸系重合体組成物、およびポリカルボン酸系重合体水溶液の着色防止方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0481087B1 (en) * 1990-04-20 1995-07-12 Arakawa Chemical Industries, Limited Molded body of water-absorbing resin, process for producing molded body, use thereof, and process for preparing water-absorbing resin
JP3040202B2 (ja) * 1991-07-12 2000-05-15 ダブリュー・アール・グレース・アンド・カンパニー−コーン 水系感光性樹脂組成物及びそれを用いたプリント回路板の製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003048915A (ja) 2001-05-31 2003-02-21 Kao Corp アクリル酸系重合体の製造法
JP2004010713A (ja) 2002-06-05 2004-01-15 Kao Corp (メタ)アクリル酸(共)重合体及びその製造法
US20110313113A1 (en) 2009-02-17 2011-12-22 Nippon Shokubai Co., Ltd. Polyacrylic water-absorbent resin powder and method for producing the same
WO2011078298A1 (ja) 2009-12-24 2011-06-30 株式会社日本触媒 ポリアクリル酸系吸水性樹脂粉末及びその製造方法
US20120157596A1 (en) 2010-12-17 2012-06-21 Basf Corporation Stable Polyacrylic Acids, Their Manufacture and Their Use
JP2014505753A (ja) 2010-12-17 2014-03-06 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 安定なポリアクリル酸、その製造およびその使用
WO2016104261A1 (ja) 2014-12-26 2016-06-30 株式会社日本触媒 結合剤および水溶液
JP2016160189A (ja) 2015-02-27 2016-09-05 精工化学株式会社 重合禁止剤組成物、重合禁止剤の着色防止方法、材料組成物、及び材料組成物の着色防止方法
JP2016176008A (ja) 2015-03-20 2016-10-06 株式会社日本触媒 ポリカルボン酸系重合体組成物、およびポリカルボン酸系重合体水溶液の着色防止方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019104903A (ja) 2019-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2011286460B2 (en) Anti-settling compositions and methods for use
KR20100015351A (ko) 폴리아민-폴리아크릴레이트 분산제
JP2009263622A (ja) オフセット印刷インキ用樹脂およびオフセット印刷インキ
JP2012510949A5 (ja)
JP7181775B2 (ja) 水性(共)重合体組成物
JP2012251156A (ja) 水溶性両性共重合体、その製造方法及び用途
JP7152281B2 (ja) 水性(共)重合体組成物
CN101801916B (zh) 支化的聚酯胺丙烯酸酯
JP6738398B2 (ja) 水性(共)重合体組成物
JP6242604B2 (ja) 鉱物繊維用水性バインダー
JP2007039676A (ja) 水溶性両性共重合体、その製造方法及び用途
JP6621630B2 (ja) フッ素系表面処理剤
JP2017226826A (ja) 鉱物繊維用水性バインダー
JP2017031393A (ja) 鉱物繊維用水性バインダー
JP6014372B2 (ja) ポリカルボン酸系重合体およびその製造方法
WO2009121892A1 (en) Coating composition comprising autoxidisable component
JP2017137613A (ja) 鉱物繊維用水性バインダー
JP7027730B2 (ja) ワニス組成物、オフセット印刷インキ及び印刷物
JP6397633B2 (ja) ポリ(メタ)アクリル酸系重合体およびその製造方法
WO2004092276A1 (ja) ポリアニリン類含有組成物及びその製造方法
JP3923943B2 (ja) 水系導電性組成物
CN108349806A (zh) 用于水泥超塑化剂的高固含量聚羧酸酯合成
JP6936628B2 (ja) 水性バインダー
JP6754289B2 (ja) 鉱物繊維用水性バインダー
JP6173736B2 (ja) アクリル酸(塩)−マレイン酸(塩)系重合体組成物およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7181775

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150