JP7180427B2 - エアレスタイヤ - Google Patents

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本発明は、高圧空気を用いることなく、自らの構造によって荷重を支持することができるエアレスタイヤに関する。
従来、トレッドリングとハブとをスポークで連結したエアレスタイヤが種々知られている。例えば、下記特許文献1には、スポークの外端側の圧縮剛性を、スポークの内端側の圧縮剛性よりも大きくしたエアレスタイヤが提案されている。
特開2017-081199号公報
特許文献1のエアレスタイヤは、スポークのタイヤ周方向の厚さを大きくすることで耐久性能を向上させることができるが、スポークの厚さを大きくすると乗り心地性能が低下するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、乗り心地性能と耐久性能とを高次元で両立し得るエアレスタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、接地面を有するトレッドリングと、前記トレッドリングのタイヤ半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブと、前記トレッドリングと前記ハブとを連結するためのスポークとを備えたエアレスタイヤであって、前記スポークは、タイヤ軸方向の幅がタイヤ周方向の厚さよりも大きい板状のスポーク板部を含み、前記スポーク板部は、タイヤ周方向から見て、前記ハブ側の端縁である第1縁部と、前記トレッドリング側の端縁である第2縁部と、前記第1縁部と前記第2縁部とを連結しかつ前記第1縁部に対して鈍角の角度を有する端縁である第3縁部と、前記第1縁部と前記第2縁部とを連結しかつ前記第1縁部に対して鋭角の角度を有する端縁である第4縁部とを有し、前記第1縁部は、前記第3縁部側のタイヤ周方向の厚さである第1厚さが、前記第4縁部側のタイヤ周方向の厚さである第2厚さよりも大きいことを特徴とする。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記第1縁部のタイヤ周方向の厚さが、前記第4縁部から前記第3縁部にかけて漸増しているのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記第3縁部は、前記第2縁部に対して鋭角の角度を有し、前記第4縁部は、前記第2縁部に対して鈍角の角度を有し、前記第2縁部は、前記第4縁部側のタイヤ周方向の厚さである第4厚さが前記第3縁部側のタイヤ周方向の厚さである第3厚さよりも大きいのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記第2縁部のタイヤ周方向の厚さが、前記第3縁部から前記第4縁部にかけて漸増しているのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記第1厚さが、前記第4厚さに等しく、前記第2厚さが、前記第3厚さに等しいのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記第3縁部は、前記ハブの外周面からタイヤ半径方向外側に第1高さだけ離れた第1位置におけるタイヤ周方向の厚さである第5厚さが、前記第1厚さに等しいのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記第3縁部は、前記第1位置からタイヤ半径方向外側に向けて、厚さが漸減する第1漸減部を有するのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記第1高さは、前記ハブの前記外周面と前記トレッドリングの内周面との距離の10%~40%であるのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記第1縁部のタイヤ軸方向の幅である第1幅が、前記第2縁部のタイヤ軸方向の幅である第2幅以上であるのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記スポーク板部は、タイヤ軸方向の一方側へ傾斜する第1スポーク板部と、前記第1スポーク板部とは反対側に傾斜する第2スポーク板部とを含むのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、前記第1スポーク板部と前記第2スポーク板部とは、タイヤ周方向に交互に配されるのが望ましい。
本発明のエアレスタイヤにおいて、スポークは、タイヤ軸方向の幅がタイヤ周方向の厚さよりも大きい板状のスポーク板部を含み、前記スポーク板部は、タイヤ周方向から見て、ハブ側の端縁である第1縁部と、トレッドリング側の端縁である第2縁部と、前記第1縁部と前記第2縁部とを連結しかつ前記第1縁部に対して鈍角の角度を有する端縁である第3縁部と、前記第1縁部と前記第2縁部とを連結しかつ前記第1縁部に対して鋭角の角度を有する端縁である第4縁部とを有している。このようなスポーク板部は、接地時の衝撃を吸収しつつ高い剛性を両立することができ、エアレスタイヤの乗り心地性能と耐久性能とを両立させることができる。
本発明のエアレスタイヤにおいて、第1縁部は、第3縁部側のタイヤ周方向の厚さである第1厚さが、第4縁部側のタイヤ周方向の厚さである第2厚さよりも大きい。このようなスポーク板部は、第1縁部においてひずみの大きい第3縁部側の剛性を高めることができ、エアレスタイヤの乗り心地性能を維持しつつ耐久性能をより向上させることができる。このため、本発明のエアレスタイヤは、乗り心地性能と耐久性能とを高次元で両立することができる。
本発明のエアレスタイヤの一実施形態を示す斜視図である。 図1のエアレスタイヤの側面図である。 スポーク板部の端面図である。 スポーク板部のハブ側から見た斜視図である。 スポーク板部の第3縁部の端面図である。 スポーク板部のトレッドリング側から見た斜視図である。 図2のA-A線の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態のエアレスタイヤ1を示す斜視図であり、図2は、エアレスタイヤ1の側面図である。図1及び図2に示されるように、本実施形態のエアレスタイヤ1は、接地面2aを有するトレッドリング2と、トレッドリング2のタイヤ半径方向内側に配されるハブ3と、トレッドリング2とハブ3とを連結するためのスポーク4とを備えている。
ハブ3は、車両の車軸(図示省略)に固定される固定部3aを含むのが望ましい。このようなエアレスタイヤ1は、高圧空気を用いずに、ハブ3及びスポーク4によってトレッドリング2に作用する荷重を支持することができる。このため、本実施形態のエアレスタイヤ1は、パンクするおそれがない。
本実施形態のスポーク4は、タイヤ軸方向の幅がタイヤ周方向の厚さよりも大きい板状のスポーク板部5を含んでいる。このようなスポーク4は、トレッドリング2に荷重が作用したときに、ハブ3よりも上方に位置するスポーク板部5に引張力が作用し、ハブ3よりも下方に位置するスポーク板部5に圧縮力が作用することで、荷重を支持することができる。
図3は、スポーク板部5をタイヤ周方向から見た端面図である。図3に示されるように、本実施形態のスポーク板部5は、タイヤ周方向から見て、ハブ3側の端縁である第1縁部6と、トレッドリング2側の端縁である第2縁部7とを含んでいる。スポーク板部5は、さらに、第1縁部6と第2縁部7とを連結する第3縁部8及び第4縁部9を有するのが望ましい。
本実施形態の第3縁部8は、第1縁部6に対して鈍角の角度θ1を有する端縁である。本実施形態の第4縁部9は、第1縁部6に対して鋭角の角度θ2を有する端縁である。このようなスポーク板部5は、接地時の衝撃を吸収しつつ高い剛性を両立することができ、エアレスタイヤ1の乗り心地性能と耐久性能とを両立させることができる。
図4は、図3のスポーク板部5のハブ3側から見た斜視図である。図4に示されるように、第1縁部6は、第3縁部8側のタイヤ周方向の厚さである第1厚さt1が、第4縁部9側のタイヤ周方向の厚さである第2厚さt2よりも大きいのが望ましい。ここで、スポーク板部5のタイヤ周方向の厚さは、応力集中を緩和するための曲面部5a(詳細は後述する)を除いた厚さである。
このようなスポーク板部5は、第1縁部6においてひずみの大きい第3縁部8側の剛性を高めることができ、エアレスタイヤ1の乗り心地性能を維持しつつ耐久性能をより向上させることができる。このため、本実施形態のエアレスタイヤ1は、乗り心地性能と耐久性能とを高次元で両立することができる。
図1に示されるように、より好ましい態様として、トレッドリング2は、例えば、ゴム等の弾性体により、円筒状に形成されている。トレッドリング2は、走行時に路面に接地する接地面2aに複数の溝10が形成されるのが望ましい。接地面2aは、このような態様に限定されるものではなく、例えば、ブロック状のものであってもよく、複数の凹部が形成されていてもよい。
図1及び図2に示されるように、ハブ3は、例えば、金属等の非弾性体により形成されている。ハブ3は、車軸に固定される円盤状の固定部3aと、スポーク4に連結される円筒状の円筒部3bとを有するのが望ましい。ハブ3の固定部3aは、例えば、複数の固定用孔が形成されている。ハブ3の固定部3aは、このような態様に限定されるものではなく、例えば、専用の車軸に対して、ワンタッチで取付可能なものであってもよい。
スポーク4は、例えば、熱硬化性樹脂等の弾性を有する樹脂により形成されている。本実施形態のスポーク4は、複数のスポーク板部5と、ハブ3に連結される内側円筒部11と、トレッドリング2に連結される外側円筒部12とを含んでいる。このようなスポーク4は、ハブ3及びトレッドリング2に強固に連結することができ、エアレスタイヤ1の耐久性能を向上させることができる。なお、スポーク4は、例えば、内側円筒部11と外側円筒部12とが省略されて、スポーク板部5が直接トレッドリング2及びハブ3に連結されてもよい。
図1及び図3に示されように、スポーク板部5は、例えば、内側円筒部11及び外側円筒部12に曲面部5aを介して一体的に形成される。なお、内側円筒部11と外側円筒部12とが省略される場合は、スポーク板部5は、トレッドリング2及びハブ3に曲面部5aを介して連結されるのが望ましい。このような曲面部5aは、応力集中を緩和することができ、エアレスタイヤ1の耐久性能をより向上させ得る。
スポーク板部5は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜して配されている。スポーク板部5のタイヤ軸方向に対する傾斜角度は、好ましくは、2~10°である。傾斜角度が2°よりも小さいと、タイヤ周方向における剛性が低下し、エアレスタイヤ1の耐久性能が向上しないおそれがある。傾斜角度が10°より大きいと、タイヤ周方向における剛性が過多となり、エアレスタイヤ1の乗り心地性能に影響を与えるおそれがある。
図5は、スポーク板部5の第3縁部8の端面図である。図5に示されるように、スポーク板部5は、タイヤ周方向に湾曲する湾曲部13を有するのが望ましい。本実施形態のスポーク板部5は、複数の湾曲部13により、S字状に形成されている。このようなスポーク板部5は、接地時の衝撃を効率よく吸収し、エアレスタイヤ1の乗り心地性能をより向上させることができる。
スポーク板部5の湾曲部13による最大の振幅aは、好ましくは、2~10mmである。湾曲部13の振幅aが2mmよりも小さいと、接地時の衝撃吸収効果が低減し、エアレスタイヤ1の乗り心地性能が向上しないおそれがある。湾曲部13の振幅aが10mmよりも大きいと、剛性が低下し、エアレスタイヤ1の耐久性能に影響を与えるおそれがある。
図3に示されるように、本実施形態の第3縁部8は、第2縁部7に対して鋭角の角度θ3を有している。本実施形態の第4縁部9は、第2縁部7に対して鈍角の角度θ4を有している。このようなスポーク4は、接地時の衝撃を吸収しつつ高い剛性を両立することができ、エアレスタイヤ1の乗り心地性能と耐久性能とを両立させることができる。
図6は、図3のスポーク板部5のトレッドリング2側から見た斜視図である。図6に示されるように、第2縁部7は、第4縁部9側のタイヤ周方向の厚さである第4厚さt4が、第3縁部8側のタイヤ周方向の厚さである第3厚さt3よりも大きいのが望ましい。
このようなスポーク板部5は、第2縁部7においてひずみの大きい第4縁部9側の剛性を高めることができ、エアレスタイヤ1の乗り心地性能を維持しつつ耐久性能をより向上させることができる。このため、本実施形態のエアレスタイヤ1は、乗り心地性能と耐久性能とを高次元で両立することができる。
図4及び図6に示されるように、第1厚さt1は、第4厚さt4に等しいのが望ましい。第1厚さt1及び第4厚さt4は、好ましくは、それぞれ、3~6mmである。また、第2厚さt2は、第3厚さt3に等しいのが望ましい。第2厚さt2及び第3厚さt3は、好ましくは、それぞれ、2~4mmである。
このようなスポーク板部5は、タイヤ半径方向の剛性バランスが良好であり、エアレスタイヤ1の乗り心地性能と耐久性能とを両立させることができる。なお、第1厚さt1は、例えば、第4厚さt4よりも大きくてもよい。この場合、スポーク板部5は、ひずみの大きい第1縁部6の剛性を向上させつつ、さらにひずみの集中を低減することができる。すなわち、第1厚さt1は、第4厚さt4以上であるのが望ましい。
図3に示されるように、本実施形態のスポーク板部5は、第1縁部6のタイヤ軸方向の幅である第1幅w1が、第2縁部7のタイヤ軸方向の幅である第2幅w2に等しい。ここで、スポーク板部5のタイヤ軸方向の幅は、タイヤ周方向の厚さと同様に、応力集中を緩和するための曲面部5aを除いた幅である。
このようなスポーク板部5は、タイヤ半径方向の剛性バランスが良好であり、エアレスタイヤ1の乗り心地性能と耐久性能とを両立させることができる。なお、第1幅w1は、例えば、第2幅w2よりも大きくてもよい。この場合、スポーク板部5は、ひずみの大きい第1縁部6の剛性を向上させつつ、さらにひずみの集中を低減することができる。すなわち、第1幅w1は、第2幅w2以上であるのが望ましい。
第1幅w1は、好ましくは、ハブ3のタイヤ軸方向の幅w3の30%~70%である。第1幅w1がハブ3の幅w3の30%よりも小さいと、スポーク板部5の剛性が低下し、エアレスタイヤ1の耐久性能が向上しないおそれがある。第1幅w1がハブ3の幅w3の70%よりも大きいと、スポーク板部5の剛性が過多となり、エアレスタイヤ1の乗り心地性能に影響を与えるおそれがある。
第2幅w2は、好ましくは、トレッドリング2のタイヤ軸方向の幅w4の30%~70%である。第2幅w2がトレッドリング2の幅w4の30%よりも小さいと、スポーク板部5の剛性が低下し、エアレスタイヤ1の耐久性能が向上しないおそれがある。第2幅w2がトレッドリング2の幅w4の70%よりも大きいと、スポーク板部5の剛性が過多となり、エアレスタイヤ1の乗り心地性能に影響を与えるおそれがある。
図4に示されるように、本実施形態のスポーク板部5は、第1縁部6のタイヤ周方向の厚さが、第4縁部9から第3縁部8にかけて漸増している。このようなスポーク板部5は、厚さの変化による応力の集中が緩和され、エアレスタイヤ1の耐久性能をより向上させることができる。
図3及び図5に示されるように、本実施形態の第3縁部8は、ハブ3の外周面3cからタイヤ半径方向外側に第1高さh1だけ離れた第1位置14におけるタイヤ周方向の厚さである第5厚さt5が、第1厚さt1に等しい。スポーク板部5は、第1縁部6の第4縁部9側から第1位置14にかけて、タイヤ周方向の厚さが漸増するのが望ましい。このようなスポーク板部5は、ひずみの大きい第1縁部6の第3縁部8側の剛性を高めることができ、エアレスタイヤ1の耐久性能を向上させることができる。
第1高さh1は、好ましくは、ハブ3の外周面3cとトレッドリング2の内周面2bとの距離Lの10%~40%である。第1高さh1が距離Lの10%よりも小さいと、スポーク板部5の剛性の向上効果が低減し、エアレスタイヤ1の耐久性能が向上しないおそれがある。第1高さh1が距離Lの40%よりも大きいと、スポーク板部5の剛性が過多となり、エアレスタイヤ1の乗り心地性能に影響を与えるおそれがある。
第3縁部8は、第1位置14からタイヤ半径方向外側に向けて、タイヤ周方向の厚さが漸減する第1漸減部15を有するのが望ましい。第1漸減部15は、例えば、ハブ3の外周面3cからタイヤ半径方向外側に第2高さh2だけ離れた第2位置16まで延びている。本実施形態の第3縁部8は、第2位置16におけるタイヤ周方向の厚さである第6厚さt6が、第3厚さt3(図6に示す)に等しい。このようなスポーク板部5は、厚さの変化による応力の集中が緩和され、エアレスタイヤ1の耐久性能をより向上させることができる。
図6に示されるように、本実施形態のスポーク板部5は、第2縁部7のタイヤ周方向の厚さが、第3縁部8から第4縁部9にかけて漸増している。このようなスポーク板部5は、厚さの変化による応力の集中が緩和され、エアレスタイヤ1の耐久性能をより向上させることができる。
図3及び図6に示されるように、本実施形態の第4縁部9は、トレッドリング2の内周面2bからタイヤ半径方向内側に第3高さh3だけ離れた第3位置17におけるタイヤ周方向の厚さである第7厚さt7が、第4厚さt4に等しい。スポーク板部5は、第2縁部7の第3縁部8側から第3位置17にかけて、タイヤ周方向の厚さが漸増するのが望ましい。このようなスポーク板部5は、ひずみの大きい第2縁部7の第4縁部9側の剛性を高めることができ、エアレスタイヤ1の耐久性能を向上させることができる。
第3高さh3は、好ましくは、ハブ3の外周面3cとトレッドリング2の内周面2bとの距離Lの10%~40%である。第3高さh3が距離Lの10%よりも小さいと、スポーク板部5の剛性の向上効果が低減し、エアレスタイヤ1の耐久性能が向上しないおそれがある。第3高さh3が距離Lの40%よりも大きいと、スポーク板部5の剛性が過多となり、エアレスタイヤ1の乗り心地性能に影響を与えるおそれがある。
第4縁部9は、第3位置17からタイヤ半径方向内側に向けて、タイヤ周方向の厚さが漸減する第2漸減部18を有するのが望ましい。第2漸減部18は、例えば、トレッドリング2の内周面2bからタイヤ半径方向外側に第4高さh4だけ離れた第4位置19まで延びている。本実施形態の第4縁部9は、第4位置19におけるタイヤ周方向の厚さである第8厚さt8が、第2厚さt2(図4に示す)に等しい。このようなスポーク板部5は、厚さの変化による応力の集中が緩和され、エアレスタイヤ1の耐久性能をより向上させることができる。
図7は、図2のA-A線の断面図である。図1及び図7に示されるように、本実施形態のスポーク板部5は、タイヤ軸方向の一方側へ傾斜する第1スポーク板部5Aと、第1スポーク板部5Aとは反対側に傾斜する第2スポーク板部5Bとを含んでいる。このようなスポーク板部5は、タイヤ軸方向の剛性バランスが良好であり、エアレスタイヤ1の乗り心地性能と耐久性能とを両立させることができる。
第1スポーク板部5Aと第2スポーク板部5Bとは、タイヤ周方向に交互に配されるのが望ましい。スポーク板部5は、第1スポーク板部5Aと第2スポーク板部5Bとで1対としたとき、好ましくは、タイヤ周方向に20~30対が配される。このようなスポーク板部5は、タイヤ周方向の剛性バランスが良好であり、エアレスタイヤ1の乗り心地性能と耐久性能とを両立させることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1の基本構造を有するエアレスタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、乗り心地性能と耐久性能とがテストされた。主な共通仕様及びテスト方法は、次のとおりである。
<共通仕様>
トレッドリング幅 : 145mm
トレッドリング外径 : 588mm
トレッドリング内径 : 537mm
ハブ外径 : 355mm
スポーク本数 : 24対
スポーク板部の傾斜角度: 4°
湾曲部の振幅 : 6mm
<乗り心地性能>
乗り心地性能を示す代表的な指標として、荷重3.0kNでの縦バネ定数が測定された。結果は、比較例1を100とする指数であり、数値が小さいほど、乗り心地性能が良好であることを示す。
<耐久性能>
ドラム試験機を用い、荷重3.0kN、速度60km/hの条件で、エアレスタイヤに損傷が生じるまでの走行距離が測定された。結果は、比較例1を100とする指数であり、数値が大きいほど、耐久性が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0007180427000001
テストの結果、実施例のエアレスタイヤは、比較例に対して、乗り心地性能を維持しつつ、耐久性能を向上させており、乗り心地性能と耐久性能とを高次元で両立していることが確認された。
1 エアレスタイヤ
2 トレッドリング
2a 接地面
3 ハブ
4 スポーク
5 スポーク板部
6 第1縁部
7 第2縁部
8 第3縁部
9 第4縁部

Claims (11)

  1. 接地面を有するトレッドリングと、前記トレッドリングのタイヤ半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブと、前記トレッドリングと前記ハブとを連結するためのスポークとを備えたエアレスタイヤであって、
    前記スポークは、タイヤ軸方向の幅がタイヤ周方向の厚さよりも大きい板状のスポーク板部を含み、
    前記スポーク板部は、タイヤ周方向から見て、前記ハブ側の端縁である第1縁部と、前記トレッドリング側の端縁である第2縁部と、前記第1縁部と前記第2縁部とを連結しかつ前記第1縁部に対して鈍角の角度を有する端縁である第3縁部と、前記第1縁部と前記第2縁部とを連結しかつ前記第1縁部に対して鋭角の角度を有する端縁である第4縁部とを有し、
    前記第1縁部は、前記第3縁部側のタイヤ周方向の厚さである第1厚さが、前記第4縁部側のタイヤ周方向の厚さである第2厚さよりも大きい、
    エアレスタイヤ。
  2. 前記第1縁部のタイヤ周方向の厚さが、前記第4縁部から前記第3縁部にかけて漸増している、請求項1に記載のエアレスタイヤ。
  3. 前記第3縁部は、前記第2縁部に対して鋭角の角度を有し、
    前記第4縁部は、前記第2縁部に対して鈍角の角度を有し、
    前記第2縁部は、前記第4縁部側のタイヤ周方向の厚さである第4厚さが前記第3縁部側のタイヤ周方向の厚さである第3厚さよりも大きい、請求項1又は2に記載のエアレスタイヤ。
  4. 前記第2縁部のタイヤ周方向の厚さが、前記第3縁部から前記第4縁部にかけて漸増している、請求項3に記載のエアレスタイヤ。
  5. 前記第1厚さが、前記第4厚さに等しく、
    前記第2厚さが、前記第3厚さに等しい、請求項3又は4に記載のエアレスタイヤ。
  6. 前記第3縁部は、前記ハブの外周面からタイヤ半径方向外側に第1高さだけ離れた第1位置におけるタイヤ周方向の厚さである第5厚さが、前記第1厚さに等しい、請求項1ないし5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 前記第3縁部は、前記第1位置からタイヤ半径方向外側に向けて、厚さが漸減する第1漸減部を有する、請求項6に記載のエアレスタイヤ。
  8. 前記第1高さは、前記ハブの前記外周面と前記トレッドリングの内周面との距離の10%~40%である、請求項6又は7に記載のエアレスタイヤ。
  9. 前記第1縁部のタイヤ軸方向の幅である第1幅が、前記第2縁部のタイヤ軸方向の幅である第2幅以上である、請求項1ないし8のいずれかに記載のエアレスタイヤ。
  10. 前記スポーク板部は、タイヤ軸方向の一方側へ傾斜する第1スポーク板部と、前記第1スポーク板部とは反対側に傾斜する第2スポーク板部とを含む、請求項1ないし9のいずれかに記載のエアレスタイヤ。
  11. 前記第1スポーク板部と前記第2スポーク板部とは、タイヤ周方向に交互に配される、請求項10に記載のエアレスタイヤ。
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