JP7180050B2 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents
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Description
さらには、月次試算表や会計関連図表、経営管理資料等を作成する前提となるべき、経営の根幹をなす戦略策定プロセス、戦術を具体化する事業計画書策定プロセスについては、経営現場で活用できる具体的、かつ実務的なシステム構築や資料の作成がほとんど行われていない。
即ち、中堅・中小企業にとって、実際の経営現場で戦略的な経営を行おうとしても、その具体的な考え方、行動の出し方が、全く分からないのが現状である。経営を戦略的に展開する上で、戦略、戦術の策定、さらにはそれらに基づく経営実務行動の打ち出し方を明確にする解説書やシステムはなかった。
複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で前記数値群を提示する提示手段、
を備える。
本発明の一態様の上記情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムも、本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムとして提供される。
この実施の形態の経営戦略展開支援システムは、経営に活用することを十分意識した、ビジネスに役立つ経営管理資料等を作成することを意図しており、経営者が通常、どう考えるかを理解し、思考の流れを整理して、数値と結果の因果関係にストーリ性を加味して表現し、見やすくわかりやすい、経営に活かせるグラフや図表等の作成を可能にするシステムである。
図1は、本発明に係る一つの実施の形態のサーバ、事務所端末、企業端末を含む経営戦略展開支援システムの構成例を示す図である。図2は、図1の経営戦略展開支援システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、図1及び図2の経営戦略展開支援システムのうちサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
企業のユーザ端末2-nには、自社の会計データや財務データ、労務データ等を含む様々なデータE(以下「自社データE」という)が記憶されている。
また、主会計事務所からサーバ1で生成した資料を閲覧する際は、ユーザ端末2-aからサーバ1へログインし、クライアントデータA又はBに基づき生成した資料にアクセスすることで、その資料を閲覧することができる。
主会計事務所でクライアントデータA又はBに基づき生成した資料を使用する際は、ユーザ端末2-aからサーバ1へログインし、生成した資料にアクセスし、アウトプット操作(ダウンロード操作)をすることで、サーバ1(システム本体)から生成した資料をアウトプット(ダウンロード)することができる。
他の連携会計事務所のクライアントデータC又はDや企業の自社データEについても同様である。
本経営戦略展開支援システムは、会社等の企業に関する各種数値と結果を取得し、数値と結果の因果関係にストーリ性を加味して、思考の流れに応じて順次結果を表示していく仕組みを構築するものである。
本経営戦略展開支援システムでは、数値(=因子)を評価、判断して、表示のフロー(ストーリ=因果関係)と表示形態(結果)を選択し、わかりやすい流れで、見やすいグラフや図表等を表示することができる。
さらには、本経営戦略展開支援システムでは、上記の過程に係るデータの収集、変換、集計、グラフ化のほとんどを自動化しており、経営管理資料作成業務を大幅に効率化できる。
本経営戦略展開支援システムでは、国が推進するRPA(Robotic Process Automation:業務自動化による生産性向上の取り組み)による働き方改革やデジタル化の流れに沿った、次世代への準備をおこなうことができる。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例ではユーザ端末2等)との間で通信を行う。
また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
DB30には、ユーザ端末2-a、2-b、…2-nから取得されたデータとしては、例えば会計ソフトウェアのデータ(会計データ)、税務計算ソフトウェアのデータ(税務データ)、銀行システムのデータ(預金データ)、カード会社のカードデータ、通販会社のデータ、労務管理ソフトウェアのタイムカードデータ(就労時間等のデータ)、POSシステム等のレジデータ、企業で管理される自社データ(企業の経営状況を示す財務データ、製造データ、営業データ、勤務管理データ等を含む)のうち一つ以上のデータが記憶されている。
具体的に、データ取得部41は、ユーザ端末2より例えば小売業等の企業の売上高のデータを含む会計データ、その企業の財務データ等を含む複数の数値群を取得しDB30に記憶する。
また、データ取得部41は、企業のユーザ端末2より販売業務で物品を販売して得られた売上高のデータを含む会計データと、企業の従業員の勤務に関するデータ(例えば勤務時間が記録されたタイムカードデータ等)とを取得しDB30に記憶する。
具体的には、販売業務を行う企業におけるキー指標を表示する場合、キー指標提示部42は、DB30から販売業務に携わる従業員のタイムカードデータ(就労時間)と販売業務で物品を販売したレジデータ(売上高)とを日単位、週単位、月単位等の何れかの単位で読み出し、これらのデータを用いて従業員1人の単位時間あたりの売上高を、キー指標として提示する(例えば図41の人時売上高グラフの画面410の折れ線グラフ414やその値等を参照)。
即ち、キー指標提示部42は、DB30の売上高のデータと従業員のタイムカードデータに基づいて販売業務に応じたキー指標(例えば人時売上高)をユーザ端末2に提示する。
キー指標計算部51は、例えば従業員1人の単位時間あたりの売上高に関して、所定期間に業務全体として得られる売上高を所定期間の全従業員の就労時間で割って求める。
具体的には、キー指標計算部51は、例えば1日に業務全体として得られる売上高を1日の全従業員の就労時間で割って人時売上高を求め、その日のキー指標の値とし、これを1か月分求めたものを出力する。
即ち、表示制御部52は、所定期間に業務全体として得られる売上高と、業務に従事する全従業員の就労時間のうち少なくとも一方を、従業員1人の単位時間あたりの売上高を示す情報、例えば人時売上高等に対応させて表示する。
具体的には、数値群提示部43は、数値群の処理に関する様々な画面を表示し、画面に設けられた様々なボタンが操作されることにより、DB30からデータを読み出し、読み出したデータを基に求めた数値群を提示する。
因果関係の順とは、例えば図11,図12の画面120に示すように、初めに売上高のグラフ123a、続いて、変動費のグラフ124a、売上高から変動費を差引いた粗利益のグラフ125a、固定費のグラフ127a、最後に、粗利益から固定費を差し引いて得られる利益のグラフ128aを表示するというように、業績処理の計算の順序や業績が得られる経過の順序、勘定項目の順等を言う。
また、因果関係に起因する期間の順とは、例えば企業の決算期が6月から5月であれば6月、7月、8月という順を示す。なお、これらの順序は一例であり、これ以外にも因果関係に基づく順番で表示するものは考えられるため、上記の例に限定されるものではない。
1年間の事業計画書のデータの目標売上高、目標キャッシュ額等を月毎に分けて経過期間に関しては実績値を集計し、未経過期間に関してはシミュレーションを繰り返すことによって、1年間を通して、目標売上高、目標キャッシュ額等を達成することができるように、期中随時、事業計画を見直すことができる。事業計画生成部64と表示制御部69により事業計画書策定シミュレーション機能が実現される。
具体的には、税額計算部66は、税額シミュレーションに必要な利益額、課税所得額等の会計データ、税務データをDB30から読み出し、年間の予測税額を計算して数値群とし、表示制御部69へ出力する。
具体的には、推移計算部67は、年計額の計算に必要な前々期・前期・今期の売上高や利益額の月次推移額等の会計データをDB30から読み出し、年計額を算出して数値群とし、表示制御部69に出力する。
具体的には、推移計算部67は、費用推移の計算に必要な前期、今期の費用項目の月次推移額等の会計データをDB30から読み出し、前期の数値、今期の数値、差異額を算出して数値群とし、表示制御部69に出力する。
具体的には、推移計算部67は、月次の販管費の計算に必要な前期・今期の販管費項目の月次推移額等の会計データをDB30から読み出し、月次の販管費を算出して数値群とし、表示制御部69に出力する。
具体的には、内訳計算部68は、STRAC表作成に必要な今期の収益や変動費、固定費等の会計データをDB30から読み出し、STRAC表のデータを作成して数値群とし、表示制御部69に出力する。
具体的には、表示制御部69は、予算実績計算部61により得られた数値群を、例えば月毎等の期間の順(表示開始月が6月であれば、6月、7月、8月…等のように)にグラフ又は表の形態でアニメーション表示する。
ここで、アニメーション表示とは、複数の数値や画像の位置、絵柄等を少しずつずらしながら一定のテンポで連続的に表示する動作をいう。
表示制御部69は、事業計画生成部64により生成される事業計画の詳細データを、勘定項目の順(売上高合計、店舗売上高、外販売上高…等のように)と期間の順(月毎等)の少なくとも一方の順にアニメーション表示する。
これにより、数値やグラフ等に見る者の注意を引き付けることが可能になる。また、一回ずつ「GO」ボタンや「NEXT(>)」ボタンをクリックする代わりに、「START」ボタンや「早送り(>>)」ボタン等により自動で表示を進展させる機能(自動展開機能)があり、自動表示させる際に、あえて各表示にタイムラグ(可変)を設け、順次一つずつ表示させることでストーリ性を強調している。
表示制御部52、69は、必要な箇所で、適時マウス操作やクリック操作をすることによって(又は数値に対する条件に応じて自動で)、内訳明細の別ウインドゥ(あるいは別シート等に移動)をポップアップ表示したり、解説やコメントの吹き出し説明のメッセージが記載された枠等を表示する。つまり表示制御部52、69は、数値の内訳内容を確認したいという通常の意識の流れに沿った表示機能を備えている。
文字や数値のロゴ・色等の表示形式を変更、拡大、回転させたり、アバターやバーチャルリアリティによる仮想空間での解説等を出現させたり、解説動画や音声を表示させたりする。これらは、すべて数値と結果の間のストーリ性を強調するものであり、より一層流れの理解を深めることに有効である。
事業年度の期中でも常時、シミュレーションと計画の更新が可能である。
なお、数値に対する条件に応じて自動で表示を変化させることに関しては、十分なデータの蓄積ができれば、AIを活用した条件判断も可能である。
印刷メニュー画面190のボタンやパラメータの指示操作に応じて元の画面の情報を印刷することができる。
通知制御部45は、自動送信機能を備えており、(1)所定日時、(2)所定時間経過後、(3)先方からの送信要求時、(4)データ更新時のうちの何れかのタイミングを設定することで、そのタイミングでお知らせを送信する。
連絡部46は、インターネット(または電話回線)を通した双方向のライブ映像、音声通信やチャットによるメッセージ通信の機能をサポートし、ユーザとの間で映像、音声、文字メッセージ等により連絡を取り合うことができる。
具体的には、経営コンサルティング、会計、税務、労務、法務や保険等に関するユーザ企業からの問合せに対応することができる。また、ホームページやSNSを介した、外部の不特定多数者からの問合せに対応することもできる。
ステップS12において、数値群提示部43は、DB30の複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で数値群を提示する。具体的には、数値群提示部43は、所定の演算を伴うストーリ(計算手順や算出根拠等)があり、そのストーリ(計算手順や算出根拠)に従って演算された数値群を表示させてゆく。
また、例えば企業の資金繰りデータに適用した場合、会社の現状のキャッシュフローの状況が理解し易くなり、有効な資金繰り戦略を具体的な数字に基づいて策定することができる。
図21は経営戦略展開支援システムの機能画面を示す図である。図21の機能画面には、例えばA、B、C、D等の4つの機能夫々のメニュー、すなわち、(A:現状確認「銀行格付け」は?銀行格付けランキング表示機能)のメニュー、(B:大局的な「事業戦略」策定ツールであるキャッシュBEFORE&AFTER機能)のメニュー、(C:細かい「事業計画書」策定シミュレーション機能)のメニュー、(D:毎月の月次決算書予算実績差異分析機能)のメニュー等が設けられており、夫々のメニューのSTARTボタンをクリック操作することで夫々の機能を動作させることができる。
(B:大局的な「事業戦略」策定ツール キャッシュBEFORE&AFTER)からは、キャッシュBEFORE機能の画面の図23、及びキャッシュAFTER機能の画面の図26に遷移できる。
(C:細かい「事業計画書」策定シミュレーション)からは、事業計画書策定シミュレーション機能の第2画面(詳細機能の選択画面)図29に遷移できる。
(D:毎月の月次決算書予算実績差異分析)からは、月次決算書予算実績差異分析機能に関する共通機能選択画面(メインメニュー画面)図35、さらにはそこから会計事務所コメント画面の図5、概要税金シミュレーション機能画面の図6、その他の機能画面に遷移できる。
また、キー指標表示機能のオプション機能選択画面(サブメニュー画面)図36、さらにはそこから売上高営業利益率グラフの図37、商品別営業所別色分布分析表の図38、その他のグラフに遷移できる。
そして、例えば企業ユーザは、ユーザ端末2-nのブラウザ画面において所定のアドレスを入力すると、サーバ1がユーザに向けて公開するログインページ(図示せず)が表示される。このログインページにユーザIDとパスワードを入力しログインすることで、図35に示す共通機能選択画面350がユーザ端末2-nに表示される。
図35の共通機能選択画面350には、会計事務所コメント、概要税金シミュレーション、キー指標、全社、語録、予算実績差異分析、人件費推移表、変動費・固定費推移表、月次推移表(販管費)、月次推移表(製造原価)、費用推移、STRAC表、キャッシュ残高推移表、キャッシュフロー計算書、キャッシュ貸借対照表等のアイコンからなる機能一覧が設けられており、いずれかのアイコンをクリック操作することで、夫々のアイコンにリンクされた機能を動作させることができる。
会計事務所コメント画面100には、「<お問合せ>“ピッ、パ”コールセンター」の各専門分野・各専門家ボタン群101、「ライブカメラ」ボタン、「こんにちは」ボタン、「画像消去」ボタン等を含むライブ映像通信部102、ライブ映像表示欄103、「チャット」ボタン、「こんにちは」ボタン、「チャット消去」ボタン等を含むチャット通信欄104、進捗状況一覧105、連絡及び確認事項表106、コメント欄107等が設けられている。
あるいは設定により任意の場所、工場や支社、本社経理部、経営企画室等とのライブ映像通信も可能である。
また、金融機関、決済期間、証券会社や、証明書申請等に係るような行政機関、補助金申請等に係る政府機関等との連携により、問合せや申請等のライブ映像通信を行ってもよい。
会話をやめる場合は、ライブ映像通信部102の「画像消去」ボタンをクリック操作することで、ライブ映像と音声通信を中止することができる。
このクリック操作をトリガにして、接続要求が主会計事務所のユーザ端末2-aに送信されるので、ユーザ端末2-aでは、「ピンポン音」等の呼び出し音が発生し、「問合せです」等のコメントがユーザ端末2-aの画面に表示されるので、主会計事務所のスタッフが通信開始のボタンを操作することで、ユーザとの通信や外部不特定多数者からの問合せへの対応通信が開始される。
また、このクリック操作をトリガにして、接続要求を外部の提携会計事務所の公認会計士等の端末に送信させることもできる。端末では、「ピンポン音」等の呼び出し音が発生し、「問合せです」等のコメントが端末の画面に表示されるので、外部の提携会計事務所の公認会計士等が通信開始のボタンを操作することで、ユーザとの通信や外部不特定多数者からの問合せへの対応通信が開始される。
図6を参照して概要税金シミュレーション機能を説明する。
図6は、税額シミュレーション画面を示す図である。
企業ユーザが共通機能選択画面350の例えば概要税金シミュレーション画面のアイコンをクリック操作すると、税額計算部66が起動し、図6に示す概要税金シミュレーション画面108をユーザ端末2-nに表示する。
表示制御部69は、税額算出根拠の流れに従った表示順序がプログラムされており、税額計算部66から入力された年間の予測税額等を、税額算出根拠の流れに従って概要税金シミュレーション画面108の項目に数値を順次挿入しつつアニメーション表示する。この概要税金シミュレーション画面108では、前期の年間税額等を認識した上で、当期の年間予想税額等を確認することができる。
アニメーション表示の際、法人税等の昨年度について、昨年度収益の数値からスタートし、税額計算上控除できる繰越欠損の数値を控除して課税所得を算出する。
法人税等の本年度、消費税等の本年度についても同様に、税額算出根拠の流れに従って項目と数値を順次アニメーション表示する。
図7を参照して全社年計グラフアニメーション表示機能を説明する。
図7は、年計グラフのアニメーション表示画面を示す図である。
企業ユーザが共通機能選択画面350の例えば全社年計グラフのアイコンをクリック操作すると、推移計算部67により、図7に示す全社年計グラフ画面109がユーザ端末2-nに表示される。
表示制御部69は、入力された年計額を、年計グラフの月の順に配置して、折れ線グラフが横軸方向に伸びるようにアニメーション表示する。
アニメーション表示の元となるシミュレーションデータについては、図29の事業計画書シミュレーション画面290内の利益額シミュレーション機能のスタートボタン298をクリック操作して、図32の利益額シミュレーション画面320で利益額シミュレーションを行った際に計算したデータを「登録」ボタン326をクリック操作して保存しておいた計画数値から必要なデータを読み出してシミュレーションの値を算出し、順次アニメーション表示するものとする。
全社年計グラフ画面に切り替わると同時に、全画面表示になり、アニメーション表示が始まる。最初にシミュレーションの年計売上高のグラフが順次1か月ずつ時系列に従って進展していって最終月まで表示する。
即ち、前月の数値を基に1か月ごと加減算を行って当月の数値を算出する過程を、アニメーション機能によりグラフが順次進展することにより、一層明確に理解することができる。
会社経営が順調で売上高が伸びている局面では、年計グラフは、右上がりに進展し、逆に不調で売上高が減りつつある局面では、年計グラフは、右下がりに進展する。
さらには、先に表示されているシミュレーショングラフとのグラフの重なり具合を、毎月毎月ひと月ずつ目で追うことができるので、時間の経過に従って、順次、計画と実績の乖離を理解することができる。
さらに、売上高の「前年同月と比較して」の欄の数値と、経常利益の「前年同月と比較して」の欄の数値を表示する。
図8を参照して費用推移グラフアニメーション表示機能を説明する。
図8は、給与手当の推移グラフを示す図である。
企業ユーザが共通機能選択画面350の例えば費用推移グラフのアイコンをクリック操作すると、推移計算部67により、図8に示す費用推移グラフの画面112がユーザ端末2-nに表示される。
表示制御部69は、入力された前期数値、今期数値、差異額を、費用推移グラフの月の順に配置して、折れ線グラフが横軸方向に伸びるようにアニメーション表示する。
この場合、図8の画面112に表示されているプルダウンリスト113から、表示対象の販管費勘定科目を選択する。なお画面では給与手当が選択されている。プルダウンリスト113には、各クライアント個別の設定シートで選択し記録されている販管費勘定科目を読み出して表示している。
画面112に表示されている単位変更ボタン114は、単位を指定するためのボタンであり、選択した単位で数値、グラフが表示される。なお画面では千円単位が選択されている。
単位については、為替レートデータ(所与データ、またはインターネットから取得したアットタイムデータ)に基づき、ドル建て表示やユーロ建て表示等にも変換することができる。あわせて、勘定科目、その他表示を英文表記に変換することができ、数値と勘定科目、その他表示をすべて英文表記に変換することによって、英文財務諸表や英文会計資料を作成することができる。逆に英文財務諸表等を日本文財務諸表等へ変換表示することもできる。
図8の画面112に表示されているSTARTボタン115がクリック操作されると、アニメーション表示を開始し、まず、予算の数値が順次1か月ずつ時系列に従って表示されて行く。続いて、前期の数値が順次1か月ずつ時系列に従って表示されて行く。
予算と前期の数値を確認した上で、それらと比較する意図の流れで、本年度実績の数値を表示している。
不利差異が発生する際には、予め設定してあるコメント(「売上高人件費率を確認してください」や「人件費の変動費化の余地はありますか?」等)を画面112に表示することができる。
また、売上高等の推移グラフを並行して表示すれば、コスト増減の原因分析がやりやすくなる。
即ち、前月の数値と順次比較しながら当月の数値を確認することができる。またグラフの進展の形を目で追うことによって、より一層印象的に傾向を把握することが可能になる。
図8の画面112の右上の「事業計画書シミュレーションへ」のボタン111をクリック操作することにより、図29に示す事業計画書シミュレーションの画面290へ遷移するので、この画面290からシミュレーションを実行し、データの見直しを行い、更新したシミュレーショングラフを図8の給与手当の推移グラフ画面112確認することができる。
このように常時シミュレーションの見直しが可能であることから、スピーディーで有効な「Action(改善行動)」を導き出すことが可能になる。
図9、図10を参照して月次推移表(販管費)のアニメーション表示機能を説明する。図9は、画面名に月次損益計算書と記載された月次推移表(販管費)の画面を示す図である。図10は、月次推移表(販管費)の画面の、クリックした項目「貸借料」の行が着色された様子を示す図である。
企業ユーザが共通機能選択画面350の例えば月次推移表(販管費)のアイコンをクリック操作すると、推移計算部67により、図9に示す月次推移表(販管費)の画面116がユーザ端末2-nに表示される。
表示制御部69は、入力された月次の販管費を、月次推移表(販管費)の月毎の各項目の欄に表示し、表示対象月(画面では9月度)については数値が縦方向に順次勘定科目順に挿入されるようにアニメーション表示する。
アニメーション表示は、図9の月次推移表(販管費)の画面116が表示されると同時に始まり、表示対象月(画面では9月度)の売上高合計、当期商品仕入高、商品売上原価、製品売上原価、売上原価の順に順次数値が表示される。売上総損益金額の欄は、売上高合計から売上原価を差し引いた数値が表示される。
この場合、図10に示すように、月次推移表(販管費)の画面116の注目したい勘定科目の行(画面では「賃借料」の行117)の任意の箇所をクリック操作すると、該当勘定科目の表示行が着色されて強調表示される。
なお、この例では、注目したい勘定科目の表示行について色を変えたが、設定情報を変更することで、クリック操作した「列」やその他任意の範囲の欄の色を変えることができる。
図11、図12を参照してSTRAC表アニメーション表示機能を説明する。
図11は、STRAC表をアニメーション表示させるスタート直後の画面を示す図である。図12は、累計ボタンで、アニメーション表示させたSTRAC表の最終画面を示す図である。
図11のSTRAC表画面120には、「売上高は」の欄123、「御社の変動費は」の欄124、「売上高から変動費を差引いたのが粗利益です」の欄125、「粗利益率」の欄126、「御社の固定費は」の欄127、「営業利益(+支払利息)本業による利益です」の欄128等が設けられている。また、夫々の欄の下には棒グラフの表示エリアが設けられている。
表示制御部69は、入力されたSTRAC表のデータを、STRAC表画面120に順次配置してアニメーション表示する。
この図12に示すSTRAC表画面120では、「売上高は」の欄123に数値を表示し、その欄123の下のグラフのエリアに棒グラフ123aを表示した後、「御社の変動費は」の欄124に数値と棒グラフ124a、吹き出し124bを順次表示する。
売上高の数値と損益分岐点売上高の数値の差額を算出して安全余裕率の欄に数値を表示すると共に、「売上高が1.9%増加すると、黒字になります」を表示する。
図13乃至図16を参照してキャッシュフロー計算書アニメーション表示機能を説明する。図13は、キャッシュフロー計算書のスタート直後の画面を示す図である。図14はGOボタン131による自動展開機能で、アニメーションを開始したキャッシュフロー計算書の画面を示す図である。図15は、GOボタン131による自動展開機能で、又は「NEXT(>)」ボタンの操作で横スクロールしたキャッシュフロー計算書の画面を示す図である。図16は、GOボタン131による自動展開機能で、又は「NEXT(>)」ボタンのさらなる操作で横スクロールしたキャッシュフロー計算書の最終画面を示す図である。
キャッシュフロー計算書の画面130には、今月の利益の欄やキャッシュベースでの調整項目の欄、GOボタン131等が設けられている。
この場合、キャッシュフロー計算部は、最初にDB30の会計データから今月の「当期純利益」のデータを読み出して、その値を「1.営業活動によるキャッシュフロー 今月の利益」の欄に表示すると共に、強調の円マークと吹き出しを表示する。
次画面まで表示が進展した際に、「3.営業活動・投資活動によるキャッシュフロー フリーキャッシュフローの増加」の欄の数値が表示され、強調の円マーク、「実際に獲得して増えた「お金」」の吹き出しが表示された直後に、「矢印」と「通常、一致しない!」の吹き出しが表示される。
また、内訳として、「キャッシュ(現預金)」の欄に数値が「定期積立金その他(流動性のないもの)」の欄にも数値が表示される。
図17、図18を参照してキャッシュフロー貸借対照表アニメーション表示機能を説明する。図17は、GOボタン141による自動展開機能で画面いっぱいまで数値やコメント等のアニメーション表示が進展したキャッシュフロー貸借対照表の画面を示す図である。図18は、GOボタンによる自動展開機能で、又は「NEXT(>)」ボタンの操作で、横スクロールしたキャッシュフロー貸借対照表の最終画面を示す図である。
なお、前期キャッシュフロー貸借対照表を表示させる場合は、過去キャッシュ計算部62により、図17に示すキャッシュフロー貸借対照表の画面140がユーザ端末2-nに表示される。
キャッシュフロー貸借対照表の画面140には、現時点、例えば9月末現在の現金預金の表と固定資金の表、GOボタン141等が設けられている。
最初に、DB30の会計データから今月の利益剰余金等のデータを読み出して利益剰余金等の数値を表示すると共に、繰越損益の数値と過去の儲けの累積の数値を表示する。
資本金等の数値と長期借入金等の数値を加算して合計の数値を表示する。
図17に示すキャッシュフロー貸借対照表の画面140は、画面いっぱいまで数値、コメント等のアニメーション表示が進展した状態を示している。
なお、「PRE(<)」ボタン142をクリック操作すると、1ページ幅分、左横方向へ画面が逆スクロールする。
画面140では、キャッシュフロー貸借対照表の中から過去の儲けの累積の数値を算出して表示した後、会社が完全に自由に使える資金である資本金等を算出して表示する。次に、長期借入金等の数値も合算して、会社が長期的に安定して使える資金を貸方合計の欄に表示する。
最後に、短期的な資金の帳尻合わせ項目である「流動的(一時的)に使っている資金」を算出して表示する。なお、安定資金合計に「流動的(一時的)に使っている資金」を加減算したものが今月末現在の会社の現金預金合計額である。
図19を参照して印刷機能を説明する。
図19は、印刷機能のメニュー画面を示す図である。
各画面のPrintボタンをクリック操作すると、画面が図19に示す印刷メニュー画面190に遷移する。
なお、印刷メニュー画面190には、一例として、「キャッシュBEFORE このままだと、どうなる?」が印刷される例を示している。
この場合、「ALLチェック START」ボタン192をクリック操作すると、全項目にチェックマークが入る。また「ALLクリア START」ボタン193をクリック操作すると、全項目のチェックマークが削除される。
図20を参照して月次報告進捗一覧表アニメーション表示機能を説明する。
図20は、月次報告進捗一覧表の画面を示す図である。
経営戦略展開支援システムでは、4つの機能のうち、A:現状確認「銀行格付け」は?銀行格付けランキング表示機能のメニュー、B:大局的な「事業戦略」策定ツールであるキャッシュBEFORE&AFTER機能のメニューにより、定期的に戦略を策定する。
また、C:細かい「事業計画書」策定シミュレーション機能のメニューにより、随時戦術としての事業計画書策定と更新を行う。さらには、D:毎月の月次決算書予算実績差異分析機能のメニューにより、毎月の月次決算書を作成して、ユーザや提携会計事務所の公認会計士等へ提供する。
サーバ1において、D:毎月の月次決算書予算実績差異分析機能を作動させることによって、月次決算書が作成される。
作成された月次決算書のデータは、DB30のユーザ毎の記憶領域に他の月の月次決算書のデータと共に記憶される。この際、月次決算書のデータには、作成、保存、提供済み等というフラグが付与されてその履歴が記憶される。
図20の月次報告進捗一覧表の画面200では、何月度分まで月次決算書を提供済みかを一覧することができる。また、最終処理日を表示する機能があり、月次決算書作成作業がいつから手つかずなのかを確認することができる。
月次報告進捗一覧表の画面200では、該当ユーザの該当月部分をクリック操作すると、該当月次決算書のデータを読み出して表示する。
この場合、図5に示した会計事務所コメント画面100で保存したチャット、連絡及び確認事項表、コメント等の通信履歴を読み出してこの月次報告進捗一覧表の画面200で閲覧することができる。
「STF並替」ボタン202をクリック操作すると、担当スタッフ名の「昇順(降順)」で一覧表を並べ替えることができる。
同様に「クライアント名」や「最終処理日」の「昇順(降順)」で一覧表を並べ替えることができる。また、「クライアント名」をクリック操作すると、該当クライアントに関する基礎情報を読み出して表示する。
経営戦略展開支援システムは、銀行格付けランキング機能、キャッシュBEFORE&AFTER機能、事業計画書策定シミュレーション機能、月次決算書予算実績差異分析機能の4つの機能を有しており、図21に示す機能画面210により各機能を実行することができる。
長期借入金合計と所要運転資金の差額を算出して、「要償還債務 御社の実績は」の欄に数値を表示する。
同様に、「2)[返済完了までに、何年かかるのか?]」について、会計データから前期の税引後当期純利益のデータと減価償却費のデータを読み出して、互いを加算し、「返済財源」の欄に数値を表示すると共にグラフを順次アニメーション表示する。
図23乃至図28を参照してキャッシュBEFORE&AFTER機能を説明する。
キャッシュBEFORE&AFTER機能は、前期と前々期の会計データを基に、前期の年間キャッシュ増減額をアニメーション表示する機能(キャッシュBEFORE機能)と、今期目標キャッシュ額を達成するためのシミュレーションを行う機能(キャッシュAFTER機能)とを有する。
図23は、キャッシュBEFORE機能のアニメーション表示画面「「GO」ボタンによる、又は「早送り(>>)」ボタンの自動展開機能による「アニメーション中」」を示す図である。図24は、キャッシュBEFORE機能のアニメーション表示画面「「NEXT(>)」ボタンによる、又は「早送り(>>)」ボタンの自動展開機能による「横スクロール中」」を示す図である。図25は、キャッシュBEFORE機能のアニメーション表示画面「横スクロール終了」を示す図である。
キャッシュBEFORE機能では、DB30に記憶されている企業のデータのうち、以下のデータを使用する。
例えば企業の会計ソフト等から随時エクスポートされてDB30に記憶される今期と前期、前々期の年次と月次会計データ、企業個別の設定内容(業種区分、決算月、販管費項目、変動費・固定費区分、人件費項目、税務計算設定等)が記憶されている設定シート等が使用される。
図21に示した機能画面210の、例えばB:大局的な「事業戦略」策定ツール キャッシュBEFORE&AFTERのメニュー212のSTARTボタン216をクリック操作すると、図23に示すキャッシュBEFORE&AFTER機能の画面230が表示される。
画面230の例えばGOボタン231では、1項目ずつアニメーション表示を進ませることができる。表示の進ませ方は、予めプログラムされた読出規則に従って会計データからデータが読み出されて、当該データの数値入力欄に数値が入力され表示されると共に数値に対応する高さの棒グラフが表示される。
次に、GOボタン231が押されると、売上高から変動費を差引きした結果が算出され、「粗利益」の欄に数値が表示されると共にグラフ、吹き出しが順次表示される。そして粗利益率が計算されて、「粗利益率」の欄にその計算結果の数値が表示される。
さらに、GOボタン231が押されると、設定シートに設定されている法人税率のデータが一つ読み出されて法人税額が算出され、法人税の欄に数値が表示されると共にグラフが順次表示される。また法人税率の数値が表示される。
さらに、GOボタン231が押されると、減価償却費のデータが一つ読み出されて減価償却費の欄に数値が表示されると共にグラフが表示される。
この他、増減額が計算され、その計算結果の数値が、画面230の増減額の欄に表示されると共にグラフ、吹き出し等が表示される。また、既出項目の差引額が算出されて、その差引額の数値が差引額の欄に表示されると共にグラフ、吹き出し等が順次表示される。
「BACK」ボタン233がクリック操作されると、全数値、グラフ、吹き出し等が消去され、スクロールも元のスタート位置まで戻される。
除外すべきイレギュラー項目については、項目設定により、又は十分な過去データに基づくAI判定等により認識することができる。
会社の収益構造を示す1年間の会社のキャッシュ増減額を算出する過程につき、演算の進展と共に理解することができる。
経営戦略展開支援システムは、「戦略的に考えるとは、即ち、理想のビジョンから逆算することである」という考え方に基づき、それを経営実務、会計処理に落とし込んだシステムである。
理想のビジョンとは、様々な切り口から様々な捉え方があるが、経営を支える骨子となる数値に関しては、最重要なのが損益以外の財務収支も取り込んだ「キャッシュ、即ち現預金」の理想的な獲得額である。
図26は、キャッシュAFTER機能の第1画面「目標値入力」を示す図である。
図27は、キャッシュAFTER機能の第2画面「「PRE(<)」ボタンで「横逆スクロール中」」を示す図である。
図28は、キャッシュAFTER機能の第2画面「横逆スクロール終了」を示す図である。
キャッシュAFTER機能は、理想(最低必要なキャッシュの額)から逆算する形で、目標達成の道筋(必要売上高と各項目の金額)を明確にする機能である。
また、画面260は、機能的に逆算する関係で、キャッシュBEFORE機能の最後尾の画面230(図25)と類似する画面がトップに表示される。
例えば、最低キャッシュアウトをなくすために「0」等の数値を入力したりする。
画面260には、目標のたて方の欄266が設けられている。目標のたて方の欄266には、「1)5年内借入金完済のためには、どうすればよいか?」という説明の文字列の下に達成シミュレーションボタン267が設けられている。また、「2)毎期1人の採用を可能にするためには、どうすればよいか?」という説明の文字列の下に達成シミュレーションボタン268が設けられている。
また、達成シミュレーションボタン268をクリック操作すると、1人の人件費額(例えば500万円)をキャッシュBEFORE機能の固定費額に加算した額(数値)が「固定費額」の欄に入力される。
「BACK」ボタン265のクリック操作では、画面内の全ての数値、グラフ、吹き出し等が消去され、スクロールも元のスタート位置まで戻される。
即ち、図28の画面260の状態は、「PRE(<)」ボタン261で画面が横に逆スクロールし、GOボタン262でさらに表示が進展した最終状態を示す。
また「早送り(<<)」ボタン263のクリック操作で、アニメーション表示とともに自動展開機能による「横逆スクロール」が実施され、表示が進展した最終状態でも図28の画面260の状態になる。
各項目の数値の修正については、会社経営の実務で導き出せる具体的な改善行動を想定しながら、改善ポイントと成り得る項目を修正する。
同様に、「固定費額」、「変動比率」の各数値については、社内の改善行動による効率化を進めることによって、削減した数値を上書き入力することが考えられる。また別の目標達成の道筋(必要売上高と各項目の金額)を確認することができる。
また、「必要売上高」の数値については、同様に事業計画書策定シミュレーション機能上で内訳詳細のシミュレーションを実施できる。
また、同画面260には、登録ボタン273が設けられている。この登録ボタン273をクリック操作することにより、シミュレーションを確定させ、計画数値としてDB30に保存する。これによって、月次決算書予算実績差異分析機能上の予算の数値やグラフが表示されるようになる。
次に、図29乃至図32を参照して事業計画書シミュレーションによる戦術策定機能を説明する。図29は、事業計画書策定シミュレーション機能の第2画面(詳細機能の選択画面)を示す図である。図30は、売上シミュレーション機能のシミュレーション画面(現在までの実績画面)を示す図である。図31は、売上シミュレーション機能のシミュレーション画面(目標売上高達成のためのシミュレーション画面)を示す図である。図32は、利益額シミュレーション機能のシミュレーション画面(目標利益額達成のためのシミュレーション画面)を示す図である。
画面290には、売上シミュレーションを実行するための「売上高内訳シミュレーション」の欄、変動費シミュレーションを実行するための「変動費シミュレーション」の欄、固定費シミュレーションを実行するための「固定費シミュレーション」の欄、利益額シミュレーションを実行するための「利益額シミュレーション」の欄、「財務指標の改善」の欄などが設けられている。
STARTボタン292がクリック操作されると、図30に示す「売上高内訳シミュレーション」の画面300が表示される。
STARTボタン294がクリック操作されると、変動費シミュレーションの画面(図示せず)が表示され、変動費率のシミュレーションが実行される。
STARTボタン296がクリック操作されると、予算固定費シミュレーションの画面(図示せず)が表示され、予算固定費額のシミュレーションが実行される。
STARTボタン298がクリック操作されると、図32に示す「利益額シミュレーション」の画面320が表示される。
上記図29に示すシミュレーション機能一覧の画面290のSTARTボタン292がクリック操作されると、図30に示す「売上高内訳シミュレーション」の画面300が表示される。
グラフ301は、今期の単月毎の売上高を示している。グラフ302は、今期の累計の売上高を示している。
今期の未経過期間(10月から5月)のデータは、計画策定期間として、計画策定の対象であり、シミュレーションすることで、月毎の数値とグラフでアニメーション表示される。月毎の数値は、売上高合計の他、補助科目(店舗売上高、外販売上高、通販売上高等)毎に数値が表示される。
図31に示す画面300では、「以降、前年同月数値でシミュレーションします」のメッセージ横の前年同月一括ボタン305がクリック操作されると、DB30の前期の会計データから前年同月の数値が読み出されて、その数値が、アニメーション機能により順次ひと月毎1行ずつ未経過月の各項目に表示される。
なお、これらシミュレーションの欄の中で、四角(□)の欄にチェックマークが入っているものが、実行されたシミュレーションであることを示している。
前年数値の欄には、DB30から読み出された前期の会計データに含まれる前期売上高の数値が表示される。
この必要売上高の表示により、ユーザ端末2のユーザ(企業の担当者等)は、今期のシミュレーションの結果がキャッシュAFTER機能で策定された必要売上高を満たしているかどうかを確認することができる。
上記図29に示すシミュレーション機能一覧の画面290のSTARTボタン298がクリック操作されると、図32に示す「利益額シミュレーション」の画面320が表示される。
画面320に設けられている「単月」の売上高合計、変動費率、変動費合計、固定費合計、営業利益の欄に、順次ひと月毎1行ずつアニメーション表示されてゆく。これと同時に「単月」のグラフがアニメーション表示される。
単月のグラフの表示に続いて「累計」の売上高合計、変動費率、変動費合計、固定費合計、営業利益の各欄に、数値が順次ひと月毎1行ずつアニメーション表示されてゆく。これと同時に「累計」のグラフがアニメーション表示される。
変動費率、変動費合計の数値については、変動費シミュレーションの際にシミュレーションされた数値を読み出して表示する。
固定費合計の数値については、固定費シミュレーションの際にシミュレーションされた数値をDB30から読み出して表示する。
営業利益の数値については、売上高合計から変動費合計、固定費合計を差し引いた数値を算出し、表示する。
画面320のシミュレーション数値の欄には、シミュレーションによる今期営業利益の数値が表示される。これにより、ユーザ端末2のユーザ(企業の担当者等)は、今期のシミュレーションの結果を前年と比較して検討することができる。
これにより、今期のシミュレーションの結果が、キャッシュAFTER機能で策定された必要利益額を満たしているかどうかを確認することができる。
登録したシミュレーションに従い、図22の画面220の、「シミュレーションによると[計画]」の「要償還債務」の数値、「債務償還年数」の数値、「返済財源」の数値が更新される。
なお、表示期間を1年に設定することで、最大365日分の現金預金残高の数値と棒グラフをアニメーション表示することができる。
この際、最初に比較参照対象となる前期の現金預金残高の日次推移グラフ332が時系列に従って期首から期末までアニメーション表示される。
続いて、今期の現金預金残高の日次推移グラフ333が時系列に従って期首から経過月までアニメーション表示される。図33の画面330は、前期の現金預金残高の日次推移グラフ332が期首から期末までアニメーション表示された後、今期の現金預金残高の日次推移グラフ333が期首からアニメーション表示され始めた状態を示している。
具体的には、画面330の下部には、最大キャッシュの増加額の欄334、最大キャッシュの減少額の欄335、余剰キャッシュ額の欄336、月次キャッシュ安全余裕率の欄337が設けられており、夫々の欄にグラフの進展に伴い、グラフ表示期間に係る各数値が順次更新されるようにアニメーション表示される。
借入金の日次残高推移グラフを並行して表示することにより、借入金の返済源資の確認や返済計画遂行の難易を判断することが可能になる。
また、時系列に従って1日ずつアニメーション表示することにより、グラフが進展する動きの様子を目で追うことによって、1年間の現金預金残高の増減傾向を印象的に認識することができる。
そこで、このキー指標表示機能は、PDCAサイクルの中で予算実績差異分析で差異を認識し、改善活動を打ち出す際に指針とすべき、会社の業種、戦略、状況に応じた、ユーザにとって有効なキー指標を、数値やグラフで提示する。
キー指標提示部42は、DB30に記憶されている各企業個別の設定シートを読み出し、設定シートに記録されている業種区分に基づき、予め用意した該当業種の特性に応じたキー指標を数値やグラフで企業ユーザのユーザ端末2へ表示する。
図35の共通機能選択画面350の例えばキー指標のアイコンがクリック操作されると、図36に示すサブメニュー画面360が表示される。
図36のサブメニュー画面360には、例えば売上高営業利益率グラフ、色分布分析、人時売上高等のアイコン361乃至363が設けられている。
図示はしないが、この他、製造業の会社であればロスや不良製品発生数の大小が利益に直結してくるため、ロスや不良製品の発生状況を分析するロス・不良率グラフといったキー指標を選択するためのアイコンも設けられている。つまりこのキー指標提示部42の機能では、会社が属する業種の特性に応じて、さらには会社の規模や置かれている状況等に応じて、特に重視して注目すべき指標を予め準備し、表示のフロー(ストーリ)を判断して適切なアイコンを選定表示し、キー指標の数値やグラフを表示のフロー(ストーリ)に沿ってアニメーション表示することができる。
そこで、衣料品小売業の会社のユーザは、図36に示すサブメニュー画面360の、衣料品小売業向けに選定表示された利益率の推移を分析する売上高営業利益率グラフのアイコン361や商品別営業所別分析をする色分布分析グラフのアイコン362等を選択することで必要なキー指標を閲覧できる。
プルダウンリスト371には、売上高営業利益率だけでなく、より詳細な担当者別売上高営業利益率、事業部別売上高営業利益率等を提示するための選択項目が設けられている。プルダウンリストの内容は、会社の属する業種の特性に応じて、さらには会社の規模や置かれている状況等に応じて必要な指標を確認できるように、予め準備されている。
図37の画面370は、プルダウンリストの、例えば売上高営業利益率の選択項目が選択操作された状態を示している。
なお、予算については、図32の画面320で利益額シミュレーションを実行した後、登録ボタン326のクリック操作によりDB30に保存されているので、キー指標提示部42は、DB30に保存された計画数値から必要なデータを読み出して予算を算出する。
図38の画面は、経過月までの今期実績のグラフ377を順次アニメーション表示し終わった状態を示している。
なお、前期・予算のグラフ375、376については、今期実績のグラフ377と同時に並行してアニメーション表示することもできる。
常時シミュレーションの見直しが可能であることから、スピーディーで有効なAction(改善行動)を導き出すことが可能になる。
さらには、十分な会社数のデータ蓄積があれば、同業他社データ等との比較による数値、グラフ表示も可能である。
まず、図39、図40を参照して色分布分析のキー指標の提示例を説明する。
図36のサブメニュー画面360の衣料品小売業向けに選定表示された色分布分析のアイコン362をクリック操作すると、キー指標提示部42により、図39に示す商品別営業所別色分布分析表390が表示のフロー(ストーリ)に沿ってアニメーション表示される。
図39の商品別営業所別色分布分析表390には、START(店舗順)ボタン391、START(カテゴリ順)ボタン392が設けられている。商品別営業所別色分布分析表390は、縦軸が商品種別、横軸が営業所とされている。
レジデータ及び営業日報データ等については、会計仕訳に必要な毎日の合計売上高等のみではなく、毎日の商品別、営業所別、担当者別等の詳細データが読み出される。
図40の商品別営業所別色分布分析表390は、その後アニメーション表示が進展して、全表示を終わった状態を示す図である。
START(店舗順)ボタン391で、1列ずつ縦に営業所の順に表示させた場合には、該当する営業所及びカテゴリの部分の数値と、該当する営業所の合計の数値を比較して数値が50%以上高い場合には「丸印」を表示する。
即ち、該当営業所の中でも、該当カテゴリが比較的良好であることを強調するものである。逆に数値が50%以上低い場合には「矢印」を表示する。つまり該当「営業所」の中でも、該当カテゴリが比較的不良であることを強調するものである。
即ち、該当カテゴリの中でも、該当「営業所」が比較的良好であることを強調するものである。逆に、50%以上数値が低い場合には「矢印」を表示する。つまり、該当「カテゴリ」の中でも、該当「営業所」が比較的不良であることを強調するものである。
商品別営業所別色分布分析表390では、例えば、「紳士コート」のカテゴリの合計の数値は101.9%であるが、「紳士コート」のカテゴリの「横浜」の営業所の数値は173.2%と50%以上高いので「だ円印」で強調表示されている。
「紳士コート」に関して、「横浜」の営業所と「福岡」の営業所が比較的成績良好で健闘していることを強調している。
例えば衣料品小売業の会社の各営業所での損益には、社員配置のローテーション効率が大きく影響してくると思われる。この種の企業の担当者であれば、労働効率を分析するため、図36のサブメニュー画面360の衣料品小売業向けに選定表示された人時売上高グラフのアイコン363をクリック操作する。
タイムカードデータについては、給与計算に必要な社員別の1か月の合計就労時間等のみではなく、社員別の毎日の就労時間等の詳細データを読み出すものとする。
また、金融機関、決済期間、証券会社や、証明書申請等に係るような行政機関、補助金申請等に係る政府機関等との連携により、直接データやフォームの取得を行ってもよい。
即ち本発明は、表示環境に限定されず、数値群をアニメーション表示できればよい。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは特に図3の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図3に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ2の機能ブロック及びデータベースを管理者端末3に移譲させてもよい。また、一つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
具体的には、コンピュータは、スマートフォンやパーソナルコンピュータは元より、例えばタブレット、テレビジョン、プロジェクションマッピングを行う機器であってもよい。また家庭用電気器具や車両等に取り付けて利用するIoT機器等であってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で前記数値群を提示する提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)、
を備える。
このように情報処理装置(例えば図3のサーバ1等)を構成し、思考の流れを整理して、数値と結果の因果関係にストーリ性を加味して表現することで、例えば企業の経営者等がこれからの企業の活動方針や方向性等を打ち出しやすくなる。
前記提示手段は、
企業における業務処理のデータとして会計処理に関する数値群を出力する手段と、
前記数値群を、前記因果関係の順又は前記因果関係に起因する期間の順にアニメーション表示する表示制御手段、
を備える。
このように、会計処理に関する数値群を因果関係の順にアニメーション表示することで、例えば企業の業務実態がよく分かり、今後の企業の活動方針や方向性等を打ち出しやすくなる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
業務における所定期間毎(月毎等)の予算と実績との差異又は2期分の実績どうしの差異(今期と前期の差異等)を計算した結果として前記数値群を得る予算実績計算手段(例えば図3の予算実績計算部61等)と、
前記予算実績計算手段により得られた前記数値群を、月毎等の期間の順(6月、7月、8月…等のように)にグラフ又は表の形態でアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、グラフや表の動きから月次毎の予算と実績との差異がどのように推移しているか、あるいは前期と比べて今期の成績の良し悪しを見定めることができるので、適切な業務修正が可能になる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
過去2期分(前期と前々期等)の会計データに基づいて、過去の所定期間(1年分)のキャッシュ増減額を通期分(1年間分)計算して前記数値群とする過去キャッシュ計算手段(例えば図3の過去キャッシュ計算部62等)と、
前記過去の勘定項目毎のキャッシュ増減額に基づいて、指定された今期の目標キャッシュ獲得額を達成するための勘定項目毎の必要キャッシュ額を計算して前記数値群とする今期キャッシュ計算手段(例えば図3の今期キャッシュ計算部63等)と、
前記過去の勘定項目毎のキャッシュ増減額又は前記今期の目標キャッシュ獲得額のうち指定された前記数値群(キャッシュ増減額)を、勘定項目の順(表の縦に並ぶ項目順)にアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、このままでは今期の期末にこれくらいの数値になるため、過去の状況と合わせるためにはこれくらい修正しなければならない、等といったことがアニメーションでわかるので、正しい方向への業務修正を行うことができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
所定期間(1年間)で達成すべき事業目標額(例えば目標売上高、目標キャッシュ額等を含む)に基づいて、前記所定期間(1年間)を単位期間(1か月毎)に区画し、既に経過した経過期間と未経過期間に分けた事業計画の詳細データを生成する事業計画生成手段(例えば図3の事業計画生成部65等)と、
前記事業計画生成手段により生成された前記事業計画のデータのうち、前記経過期間と前記未経過期間の少なくとも一方のデータを、勘定項目の順と期間の順(1月、2月、3月…の順)の少なくとも一方の順にアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
このように所定期間(1年間)の事業計画書のデータを単位期間毎(例えば月毎)に分けて経過期間と未経過期間との少なくとも一方をシミュレーションすることで、事業が所定期間で計画通り達成するように業務戦術を練った上で今後の事業計画を策定することができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
企業が活動する中で、単位期間(1日単位)で変動する要因を含む、例えば現金預金残高、売掛金残高、借入金残高、水道光熱費発生額等の数値群を単位期間毎に集計する集計手段(例えば図3の日毎データ集計部65等)と、
前記集計手段により前記単位期間(1日単位)毎に集計された前記数値群を前記単位期間の順にアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、変動要因を含む数値群(例えば現金預金残高、売掛金残高、借入金残高、水道光熱費発生額等)を単位期間(1日単位)毎に集計して、所定期間分、例えば365日分の推移を表すキャッシュ残高推移表をアニメーション表示することで、銀行の現金預金残高、売掛金残高、借入金残高、水道光熱費発生額等の日毎の変化(推移)を把握することができ、数日後等に資金不足に陥ったり水道を止められる等の前に銀行の現金預金残高を増やしたり、水道光熱費の引き落とし先の金融機関の預金残高を増やしておく等の手当てをすることができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
利益額、課税所得額等の会計データ、税務データから年間の予測税額を計算した結果として前記数値群を得る税額計算手段(例えば図3の税額計算部66等)と、
前記税額計算手段により得られた前記数値群を、税額算出根拠の流れに従った項目順にアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、税額算出の根拠を理解しながら年間の予測税額等を確認でき、さらには前期の年間税額等と比較しながら、今期の納税戦略を策定することができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
前々期、前期、今期の売上高や利益額の月次推移額等の会計データから年計額を計算した結果として前記数値群を得る年計額計算手段(例えば図3の推移計算部67等)と、
前記年計額計算手段により得られた前記数値群を、年計グラフの月の順に配置して、折れ線グラフが横軸方向に伸びるようにアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、年計グラフを1か月毎に表示させることによって、毎月右上がりに進展するのか、右下がりに進展するのかを視覚的に簡単に確認でき、会社の経営の好調不調を期中いつでも印象的に認識することができる。
さらには、先に表示されているシミュレーショングラフとのグラフの重なり具合を、毎月ひと月ずつ目で追うことができるので、時間の経過に従って、順次、計画と実績の乖離を理解することができ、早急な改善行動を打ち出すことができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
前期、今期の会計データから、費用推移の計算に必要な費用項目の月次推移額等のデータを読み出して、前期数値、今期数値、差異額を算出して数値群を得る月次推移計算手段(例えば図3の推移計算部67等)と、
前記月次推移計算手段により得られた前記数値群を、費用推移グラフの月の順に配置して、折れ線グラフが横軸方向に伸びるようにアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、予算、前期、実績の順番等で1か月毎の数値を表示させ、差異を表示させることによって、費用発生の傾向を視覚的に印象的に認識することができる。
さらには、先に表示されている予算、前期のグラフとのグラフの重なり具合を見ることができ、時の経過に従って予算や前期との比較をすることが可能になる。
業務に応じたキー指標を提示する第2提示手段(例えば図3のキー指標提示部42等)、を備える。
このように業務に応じたキー指標を提示することにより、その業務の状況が一目で分かるので、今後の業務の方針や方向性等を出し易くなる。
前記第2提示手段(例えば図3のキー指標提示部42等)は、
前記キー指標を、グラフ(例えば図41の人時売上高推移グラフ410等)又は表の形態で表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部52等)、
を備える。
これにより、キー指標の変化や動き等が分かり易くなるので、今後の業務の方針や方向性等を出し易くなる。即ちキー指標をグラフや図表等を表示することで、経営戦略に活用することができるようになる。
前記表示制御手段(例えば図3の表示制御部52等)は、
前記キー指標を、時系列の順又は計算(説明)の流れの順にアニメーション表示(例えば図41の人時売上高推移グラフ410(折れ線グラフや棒グラフ等)をアニメーション表示)する。
これにより、キー指標が単なる数値等ではなく意味を持つ情報となるので、それを提示することで、キー指標という情報を重く受け止めることができようになる。
前記表示制御手段(例えば図3の表示制御部52等)は、
前記キー指標の算出元のデータを前記キー指標に対応させて表示する。
これにより、キー指標の算出元のデータとキー指標との関係性がわかるようになり、業務改善の方向性を出し易くなる。
具体的には、表示制御部52は、所定期間に業務全体として得られる売上高と、前記業務に従事する全従業員の就労時間のうち少なくとも一方を、前記従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば人時売上高等)に対応させて表示する。
このように業務全体として得られる売上高と、全従業員の就労時間と、従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば人時売上高等)とを対応させて表示することで、キー指標として人時売上高の推移と就労時間と売上高との関係がよくわかるようになる。
例えば従業員の就労時間が多かった日や月は売上高が伸びているとか、人時売上高が低い日は、どういった業務が多かったからなのか等と、業務課題を浮かび上がらせることができる。
前記第2提示手段(例えば図3のキー指標提示部42等)は、
従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば図41の人時売上高推移グラフ410の折れ線グラフ414やその値等)を、前記キー指標として提示する。
従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば図41の人時売上高推移グラフ410の折れ線グラフ414の値等)の推移をみることで、業務が労働力に見合った売り上げとなっているかを判断することができる。
前記第2提示手段(例えば図3のキー指標提示部42等)は、
前記従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば図41の人時売上高推移グラフ410の折れ線グラフ414やその値等)を、所定期間に業務全体として得られる売上高(折れ線411の値)を前記所定期間の全従業員の就労時間(棒グラフ412の値)で割って求める計算手段(例えば図4のキー指標計算部51等)、
を備える。
このように所定期間に業務全体として得られる売上高(折れ線411の値)を所定期間の全従業員の就労時間(棒グラフ412の値)で割って求めた従業員1人の単位時間あたりの売上高をキー指標に用いることで、労働力に対して適切な売り上げが上がっているかどうかを判断することができ、今後の業務の改善等に生かすことができる。
Claims (5)
- 財務諸表から得られる値、又は財務諸表から得られる値を用いる所定の演算結果を項目として、当該項目を用いる複数の計算式を演算することでキャッシュの増減額を求める会計演算として、
営業キャッシュフローを求めるために予め定められた売上高を含む複数の第1種項目を入力パラメータとして用いる前記計算式に従って、当該営業キャッシュフローが演算され、
投資キャッシュフローを求めるために予め定められた複数の第2種項目を入力パラメータとして用いる前記計算式に従って、当該投資キャッシュフローが演算され、
前記営業キャッシュフローと前記投資キャッシュフローとが第3種項目とされて、これら2つの前記第3種項目を加算する前記計算式に従って、フリーキャッシュフローが演算され、
財務キャッシュフローを求めるために予め定められた複数の第4種項目を入力パラメータとして用いる前記計算式に従って、当該財務キャッシュフローが演算され、
前記フリーキャッシュフローと前記財務キャッシュフローとが第5種項目とされて、これら2つの前記第5種項目を加算する前記計算式に従って、前記キャッシュの増減額が演算される、
という演算順番での第1演算が実行された際に、
前記複数の第1種項目、前記営業キャッシュフロー、前記複数の第2種項目、前記投資キャッシュフロー、前記フリーキャッシュフロー、前記複数の第4種項目、前記財務キャッシュフロー、及び前記キャッシュの増減額のうち、最初に表示させる項目、演算の途中経過を示す1以上の項目、及び最後に表示させる項目の夫々を、
前記演算順番に基づいて設定された表示順番に従って、所定の表示デバイスに順次アニメーション表示させる制御を実行する、
表示制御手段
を備える情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、
さらに、前記第1演算の後に、前記第1演算の前記演算順番に対して逆に遡る順番で、目標となる前記キャッシュの増減額から目標達成に必要な前記売上高を演算する第2演算が実行された際に、
前記キャッシュの増減額、前記財務キャッシュフロー、前記複数の第4種項目、前記フリーキャッシュフロー、前記投資キャッシュフロー、前記複数の第2種項目、前記営業キャッシュフロー、前記複数の第1種項目のうち、最初に表示させる項目、前記逆に遡る順番の演算の途中経過を示す1以上の項目、及び最後に表示させる項目の夫々を、
前記逆に遡る順番に基づいて設定された表示順番に従って、前記所定の表示デバイスに順次アニメーション表示させる制御をさらに実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、
前記複数の計算式のうち所定計算式の説明、若しくは当該所定計算式の演算結果の説明、又は、当該演算結果に基づくアドバイスを、
前記所定の表示デバイスにさらに表示する
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法において、
財務諸表から得られる値、又は財務諸表から得られる値を用いる所定の演算結果を項目として、当該項目を用いる複数の計算式を演算することでキャッシュの増減額を求める会計演算として、
営業キャッシュフローを求めるために予め定められた売上高を含む複数の第1種項目を入力パラメータとして用いる前記計算式に従って、当該営業キャッシュフローが演算され、
投資キャッシュフローを求めるために予め定められた複数の第2種項目を入力パラメータとして用いる前記計算式に従って、当該投資キャッシュフローが演算され、
前記営業キャッシュフローと前記投資キャッシュフローとが第3種項目とされて、これら2つの前記第3種項目を加算する前記計算式に従って、フリーキャッシュフローが演算され、
財務キャッシュフローを求めるために予め定められた複数の第4種項目を入力パラメータとして用いる前記計算式に従って、当該財務キャッシュフローが演算され、
前記フリーキャッシュフローと前記財務キャッシュフローとが第5種項目とされて、これら2つの前記第5種項目を加算する前記計算式に従って、前記キャッシュの増減額が演算される、
という演算順番での第1演算が実行された際に、
前記複数の第1種項目、前記営業キャッシュフロー、前記複数の第2種項目、前記投資キャッシュフロー、前記フリーキャッシュフロー、前記複数の第4種項目、前記財務キャッシュフロー、及び前記キャッシュの増減額のうち、最初に表示させる項目、演算の途中経過を示す1以上の項目、及び最後に表示させる項目の夫々を、
前記演算順番に基づいて設定された表示順番に従って、所定の表示デバイスに順次アニメーション表示させる制御を実行する、
表示制御ステップ、
を含む情報処理方法。 - コンピュータに、
財務諸表から得られる値、又は財務諸表から得られる値を用いる所定の演算結果を項目として、当該項目を用いる複数の計算式を演算することでキャッシュの増減額を求める会計演算として、
営業キャッシュフローを求めるために予め定められた売上高を含む複数の第1種項目を入力パラメータとして用いる前記計算式に従って、当該営業キャッシュフローが演算され、
投資キャッシュフローを求めるために予め定められた複数の第2種項目を入力パラメータとして用いる前記計算式に従って、当該投資キャッシュフローが演算され、
前記営業キャッシュフローと前記投資キャッシュフローとが第3種項目とされて、これら2つの前記第3種項目を加算する前記計算式に従って、フリーキャッシュフローが演算され、
財務キャッシュフローを求めるために予め定められた複数の第4種項目を入力パラメータとして用いる前記計算式に従って、当該財務キャッシュフローが演算され、
前記フリーキャッシュフローと前記財務キャッシュフローとが第5種項目とされて、これら2つの前記第5種項目を加算する前記計算式に従って、前記キャッシュの増減額が演算される、
という演算順番での第1演算が実行された際に、
前記複数の第1種項目、前記営業キャッシュフロー、前記複数の第2種項目、前記投資キャッシュフロー、前記フリーキャッシュフロー、前記複数の第4種項目、前記財務キャッシュフロー、及び前記キャッシュの増減額のうち、最初に表示させる項目、演算の途中経過を示す1以上の項目、及び最後に表示させる項目の夫々を、
前記演算順番に基づいて設定された表示順番に従って、所定の表示デバイスに順次アニメーション表示させる制御を実行する、
表示制御ステップ、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
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