JP2022183369A - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】経営上の意思決定を行う上での判断材料となる会計データ、税務データ、労務データ等のデータについて、経営判断の思考の流れを整理して、数値と結果の因果関係にストーリ性を加味して表現するようにグラフや図表等を表示することで、経営戦略に活用できるようにする。【解決手段】サーバ1は、データ取得部41と、数値群提示部43とを備える。データ取得部41は、ユーザ端末2より企業の売上高のデータを含む会計データ、企業の財務データ等を含む複数の数値群を取得しDB30に記憶する。数値群提示部43は、DB30の複数の数値群に基づいて複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で数値群をユーザ端末2に提示する。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置に関する。
会社の経理部や会社外部からサポートしている会計事務所等では、表計算ソフトウェア等をインストールしたコンピュータ(以下これを「表計算装置」と呼ぶ)により月次試算表や会計関連図表、経営管理資料等を作成している。
従来の表計算装置には、会計ソフトデータ、税務計算ソフトデータ、銀行データ、カード会社データ、通販会社データ、タイムカードデータ、レジデータ、会社作成データ等の会計データを取得する機能やデータの種別に応じて、どういったグラフ(円グラフ、折れ線グラフ、棒グラフ等)が適するかを判定してグラフ化する機能等が実装されている。
特表2003-530608号公報
しかしながら、従来の表計算装置の上記機能により生成される図表は、最初からすべての表示項目が静的・固定的に表示されており、具体的個別の数値が入ることによって、どのような結果が導き出されるのか、さらにはどういう過程でその結果に至ったのかを理解できるように表示の工夫をしたものはない。
さらには、月次試算表や会計関連図表、経営管理資料等を作成する前提となるべき、経営の根幹をなす戦略策定プロセス、戦術を具体化する事業計画書策定プロセスについては、経営現場で活用できる具体的、かつ実務的なシステム構築や資料の作成がほとんど行われていない。
即ち、中堅・中小企業にとって、実際の経営現場で戦略的な経営を行おうとしても、その具体的な考え方、行動の出し方が、全く分からないのが現状である。経営を戦略的に展開する上で、戦略、戦術の策定、さらにはそれらに基づく経営実務行動の打ち出し方を明確にする解説書やシステムはなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、月次試算表や会計関連図表、経営管理資料等を見易く表示するのみでなく、経営の根幹となる戦略策定プロセス、戦術を具体化する事業計画書策定プロセスについても、戦略的な経営展開を行うための一連の流れに関する思考を整理して数値と結果の因果関係にストーリ性を加味し、思考の流れを理解しやすいようにグラフや図表の表示を工夫することで、戦略的な経営展開に活用できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で前記数値群を提示する提示手段、
を備える。
本発明の一態様の上記情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムも、本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムとして提供される。
本発明によれば、思考の流れを整理して、数値と結果の因果関係にストーリ性を加味して表現するように図表やグラフを表示し経営戦略に活用できるようにすることができる。
本発明の情報処理装置に係るサーバを含む一つの実施の形態の経営戦略展開支援システムを示す図である。 図1の経営戦略展開支援システムのサーバのハードウェア構成を示す図である。 図2の経営戦略展開支援システムのサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。 図2の経営戦略展開支援システムのサーバの動作を示すフローチャートである。 会計事務所コメント画面を示す図である。 税額シミュレーション画面を示す図である。 年計グラフのアニメーション表示画面を示す図である。 給与手当の費用推移グラフの画面を示す図である。 画面名に月次損益計算書と記載された月次損益推移表(販管費)の画面を示す図である。 月次損益推移表(販管費)の画面の、クリックした項目「貸借料」の行が着色された様子を示す図である。 STRAC表をアニメーション表示させるスタート直後の画面を示す図である。 累計ボタンで、アニメーション表示させたSTRAC表の最終画面を示す図である。 キャッシュフロー計算書のスタート直後の画面を示す図である。 GOボタンにより、アニメーションを開始したキャッシュフロー計算書の画面を示す図である。 自動展開機能で、又は「NEXT(>)」ボタンの操作で横スクロールしたキャッシュフロー計算書の画面を示す図である。 自動展開機能で、又は「NEXT(>)」ボタンのさらなる操作で横スクロールしたキャッシュフロー計算書の最終画面を示す図である。 GOボタンにより、アニメーションを開始したキャッシュフロー貸借対照表の画面を示す図である。 自動展開機能で、又は「NEXT(>)」ボタンの操作で、横スクロールしたキャッシュフロー貸借対照表の最終画面を示す図である。 印刷機能のメニュー画面を示す図である。 月次報告進捗一覧表の画面を示す図である。 経営戦略展開支援システムの機能画面を示す図である。 銀行格付けランキング機能の第1画面(金融機関が特に重視する財務指標とは?)を示す図である。 キャッシュBEFORE機能のアニメーション表示画面「GO」ボタンによる、又は「早送り(>>)」ボタンの自動展開機能による「アニメーション中」」を示す図である。 キャッシュBEFORE機能のアニメーション表示画面「「NEXT(>)」ボタンによる、又は「早送り(>>)」ボタンの自動展開機能による「横スクロール中」」を示す図である。 キャッシュBEFORE機能のアニメーション表示画面「横スクロール終了」を示す図である。 キャッシュAFTER機能の第1画面「目標値入力」を示す図である。 キャッシュAFTER機能の第2画面「「PRE(<)」ボタンによる、又は「早送り(<<)」ボタンの自動展開機能による「横逆スクロール中」」を示す図である。 キャッシュAFTER機能の第2画面「横逆スクロール終了」を示す図である。 事業計画書策定シミュレーション機能の第2画面(詳細機能の選択画面)を示す図である。 売上シミュレーション機能のシミュレーション画面(現在までの実績シミュレーション画面)を示す図である。 売上シミュレーション機能のシミュレーション画面(目標売上高達成のための目標シミュレーション画面)を示す図である。 利益額シミュレーション機能のシミュレーション画面(目標利益額達成のための目標シミュレーション画面)を示す図である。 STARTボタンで、アニメーションを開始したキャッシュ残高推移表の画面を示す図である。 アニメーション表示させたキャッシュ残高推移表の画面「アニメーション終了」を示す図である。 月次決算書予算実績差異分析機能に関する共通機能選択画面(メインメニュー画面)を示す図である。 月次決算書予算実績差異分析機能に関するオプション機能選択画面(サブメニュー画面)を示す図である。 キー指標(選択した売上高営業利益率)のアニメーション画面「アニメーションを開始する前の状態」を示す図である。 キー指標(選択した売上高営業利益率)のアニメーション画面「アニメーションを終了した状態」を示す図である。 商品別営業所別色分布分析表(アニメーション表示を開始した状態)を示す図である。 商品別営業所別色分布分析表(アニメーション表示を終了した状態)を示す図である。 人時売上高グラフの画面を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
この実施の形態の経営戦略展開支援システムは、経営に活用することを十分意識した、ビジネスに役立つ経営管理資料等を作成することを意図しており、経営者が通常、どう考えるかを理解し、思考の流れを整理して、数値と結果の因果関係にストーリ性を加味して表現し、見やすくわかりやすい、経営に活かせるグラフや図表等の作成を可能にするシステムである。
まず、図1乃至図3を参照して経営戦略展開支援システムの構成について説明する。
図1は、本発明に係る一つの実施の形態のサーバ、事務所端末、企業端末を含む経営戦略展開支援システムの構成例を示す図である。図2は、図1の経営戦略展開支援システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、図1及び図2の経営戦略展開支援システムのうちサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図1に示す経営戦略展開支援システムは、サーバ1と、ユーザ端末2-a、2-b、2-n等がインターネット等のネットワークNを介して接続され、相互に通信するように構成されている。即ち、この実施形態の経営戦略展開支援システムは、クラウド型の情報処理システムと言える。
ユーザ端末2-aは、例えば主会計事務所等に配置されている。ユーザ端末2-bは、例えば提携会計事務所等に配置されている。ユーザ端末2-nは、例えば企業等に配置されている。
主会計事務所や提携会計事務所のユーザ端末2-a、2-bには、夫々の会計事務所が受け持つ企業の夫々の会計データや財務データ、労務データ等を含む様々なデータがクライアントデータA、B、C、Dとして記憶されている。
企業のユーザ端末2-nには、自社の会計データや財務データ、労務データ等を含む様々なデータE(以下「自社データE」という)が記憶されている。
図1に示すように、クラウド型のシステムの場合、サーバ1にシステム本体が備えられており、例えば主会計事務所のデータをサーバ1に預ける場合、主会計事務所のユーザ端末2-aからサーバ1へログインし、ユーザ端末2-aに保持されているクライアントデータA又はBをサーバ1(システム本体)に格納してログアウトする。
また、主会計事務所からサーバ1で生成した資料を閲覧する際は、ユーザ端末2-aからサーバ1へログインし、クライアントデータA又はBに基づき生成した資料にアクセスすることで、その資料を閲覧することができる。
主会計事務所でクライアントデータA又はBに基づき生成した資料を使用する際は、ユーザ端末2-aからサーバ1へログインし、生成した資料にアクセスし、アウトプット操作(ダウンロード操作)をすることで、サーバ1(システム本体)から生成した資料をアウトプット(ダウンロード)することができる。
他の連携会計事務所のクライアントデータC又はDや企業の自社データEについても同様である。
なお、以下、ユーザ端末2-a乃至2-nの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「ユーザ端末2」と呼ぶ。
本経営戦略展開支援システムは、会社等の企業に関する各種数値と結果を取得し、数値と結果の因果関係にストーリ性を加味して、思考の流れに応じて順次結果を表示していく仕組みを構築するものである。
本経営戦略展開支援システムでは、数値(=因子)を評価、判断して、表示のフロー(ストーリ=因果関係)と表示形態(結果)を選択し、わかりやすい流れで、見やすいグラフや図表等を表示することができる。
また、本経営戦略展開支援システムでは、ストーリに沿って、順次見やすいグラフ・図表等を表示させることによって、右脳を刺激し、新しいアイデアや発想を生みやすく、日本の企業、特に中堅・中小企業のAI、ITの次世代に向けた躍進の一助となりうる。無駄になっている多くの会議の場を活性化し、労働生産性アップに寄与することができる。
さらには、本経営戦略展開支援システムでは、上記の過程に係るデータの収集、変換、集計、グラフ化のほとんどを自動化しており、経営管理資料作成業務を大幅に効率化できる。
本経営戦略展開支援システムでは、国が推進するRPA(Robotic Process Automation:業務自動化による生産性向上の取り組み)による働き方改革やデジタル化の流れに沿った、次世代への準備をおこなうことができる。
図2は、図1の経営戦略展開支援システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例ではユーザ端末2等)との間で通信を行う。
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
なお、図1の経営戦略展開支援システムのうちユーザ端末2は、図2に示すサーバ1のハードウェア構成と基本的に同様の構成を有している。
以下、図3を参照して図1の経営戦略展開支援システムのうちサーバ1の機能的構成の一例について説明する。図3は、図2のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図2に示したサーバ1の記憶部18の一領域には、図3に示すように、データベース30(以下「DB30」と称す)が保持(記憶)されている。
DB30には、ユーザ端末2-a、2-b、…2-nから取得されたデータとしては、例えば会計ソフトウェアのデータ(会計データ)、税務計算ソフトウェアのデータ(税務データ)、銀行システムのデータ(預金データ)、カード会社のカードデータ、通販会社のデータ、労務管理ソフトウェアのタイムカードデータ(就労時間等のデータ)、POSシステム等のレジデータ、企業で管理される自社データ(企業の経営状況を示す財務データ、製造データ、営業データ、勤務管理データ等を含む)のうち一つ以上のデータが記憶されている。
サーバ1のCPU11(図2参照)においては、処理を実行する際に、データ取得部41、キー指標提示部42、数値群提示部43、印刷制御部44、通知制御部45、連絡部46等が機能する。
データ取得部41は、ユーザ端末2からデータを取得し、DB30にユーザ毎に記憶する。この経営戦略展開支援システムの利用ユーザ(クライアント)が企業の場合、企業における業務処理のデータとして、例えば会計データ等の会計処理に関するデータ(数値群)を得る。
具体的に、データ取得部41は、ユーザ端末2より例えば小売業等の企業の売上高のデータを含む会計データ、その企業の財務データ等を含む複数の数値群を取得しDB30に記憶する。
また、データ取得部41は、企業のユーザ端末2より販売業務で物品を販売して得られた売上高のデータを含む会計データと、企業の従業員の勤務に関するデータ(例えば勤務時間が記録されたタイムカードデータ等)とを取得しDB30に記憶する。
キー指標提示部42は、キー指標の処理に関する様々な画面を表示し、画面に設けられた様々なボタンが操作されることにより、DB30からデータを読み出し、読み出したデータを基に、業務に応じたキー指標を提示する。
具体的には、販売業務を行う企業におけるキー指標を表示する場合、キー指標提示部42は、DB30から販売業務に携わる従業員のタイムカードデータ(就労時間)と販売業務で物品を販売したレジデータ(売上高)とを日単位、週単位、月単位等の何れかの単位で読み出し、これらのデータを用いて従業員1人の単位時間あたりの売上高を、キー指標として提示する(例えば図41の人時売上高グラフの画面410の折れ線グラフ414やその値等を参照)。
即ち、キー指標提示部42は、DB30の売上高のデータと従業員のタイムカードデータに基づいて販売業務に応じたキー指標(例えば人時売上高)をユーザ端末2に提示する。
キー指標提示部42は、キー指標計算部51及び表示制御部52を有する。
キー指標計算部51は、例えば従業員1人の単位時間あたりの売上高に関して、所定期間に業務全体として得られる売上高を所定期間の全従業員の就労時間で割って求める。
具体的には、キー指標計算部51は、例えば1日に業務全体として得られる売上高を1日の全従業員の就労時間で割って人時売上高を求め、その日のキー指標の値とし、これを1か月分求めたものを出力する。
表示制御部52は、例えばキー指標計算部51により計算された人時売上高等のキー指標を、時系列の順又は計算(処理)の流れの順にアニメーション表示する。具体的には、例えば図41に示す人時売上高グラフの画面410の折れ線グラフ414等が表示される。
人時売上高グラフの画面410では、所定期間に業務全体として得られる売上高(折れ線グラフ412等)と、業務に従事する全従業員の就労時間(棒グラフ413等)のうち少なくとも一方を、従業員1人の単位時間あたりの売上高を示す情報、例えば人時売上高の折れ線グラフ414等に対応させて表示する。
即ち、表示制御部52は、所定期間に業務全体として得られる売上高と、業務に従事する全従業員の就労時間のうち少なくとも一方を、従業員1人の単位時間あたりの売上高を示す情報、例えば人時売上高等に対応させて表示する。
数値群提示部43は、複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で数値群を提示する。
具体的には、数値群提示部43は、数値群の処理に関する様々な画面を表示し、画面に設けられた様々なボタンが操作されることにより、DB30からデータを読み出し、読み出したデータを基に求めた数値群を提示する。
具体的には、数値群提示部43は、企業における業務処理のデータとしてDB30に記憶された会計処理に関するデータ(会計データ)のうち、所定の画面に表示するデータとして必要なデータ(数値群)を読み出して、必要に応じて計算した上で表示制御部69へ出力し、因果関係の順又は因果関係に起因する期間の順に表示制御部69にアニメーション表示させる。表示形態の一例は、例えばグラフや表等であるが、これだけに限定されない。
因果関係の順とは、例えば図11,図12の画面120に示すように、初めに売上高のグラフ123a、続いて、変動費のグラフ124a、売上高から変動費を差引いた粗利益のグラフ125a、固定費のグラフ127a、最後に、粗利益から固定費を差し引いて得られる利益のグラフ128aを表示するというように、業績処理の計算の順序や業績が得られる経過の順序、勘定項目の順等を言う。
また、因果関係に起因する期間の順とは、例えば企業の決算期が6月から5月であれば6月、7月、8月という順を示す。なお、これらの順序は一例であり、これ以外にも因果関係に基づく順番で表示するものは考えられるため、上記の例に限定されるものではない。
数値群提示部43は、予算実績計算部61、過去キャッシュ計算部62、今期キャッシュ計算部63、事業計画生成部64、日毎データ集計部65、税額計算部66、推移計算部67、内訳計算部68、表示制御部69を有する。
予算実績計算部61は、業務における所定期間毎(月毎等)の予算と実績との差異又は2期分の実績どうしの差異(今期と前期の差異等)を計算した結果として数値群を得る。予算実績計算部61と表示制御部69により月次決算書予算実績差異分析機能の一つが実現される。
過去キャッシュ計算部62は、過去2期分(前期と前々期等)の会計データに基づいて、過去の所定期間(1年分)のキャッシュ増減額を通期分(1年間分)計算して数値群とする。過去キャッシュ計算部62と表示制御部69によりキャッシュBEFORE機能が実現される。
過去キャッシュ計算部62は、前期等の会計データに基づいて、前期等の所定時期(各月末等)の貸借対照表科目残高を集計して数値群とする。過去キャッシュ計算部62と表示制御部69により月次決算書予算実績差異分析機能の中の過去のキャッシュフロー貸借対照表が生成される。
今期キャッシュ計算部63は、過去の勘定項目毎のキャッシュ増減額に基づいて、指定された今期の目標キャッシュ獲得額を達成するための勘定項目毎の必要キャッシュ額を計算して数値群とする。今期キャッシュ計算部63と表示制御部69によりキャッシュAFTER機能が実現される。
今期キャッシュ計算部63は、2期分(今期と前期等)の会計データに基づいて、今期の所定期間(1年分)のキャッシュ増減額を通期分(1か月分等)計算して数値群とする。今期キャッシュ計算部63と表示制御部69により月次決算書予算実績差異分析機能の中のキャッシュフロー計算書が生成される。
今期キャッシュ計算部63は、今期の会計データに基づいて、今期の所定時期(各月末等)の貸借対照表科目残高を集計して数値群とする。今期キャッシュ計算部63と表示制御部69により月次決算書予算実績差異分析機能の中のキャッシュフロー貸借対照表が生成される。
事業計画生成部64は、キャッシュAFTER機能により登録された所定期間(1年間)で達成すべき事業目標額に基づいて、所定期間(1年間)を単位期間(1か月毎)に区画し、既に経過した経過期間と未経過期間に分けた事業計画の詳細データを生成する。事業目標額には、事業計画書のデータの例えば目標売上高、目標キャッシュ額等が含まれる。
1年間の事業計画書のデータの目標売上高、目標キャッシュ額等を月毎に分けて経過期間に関しては実績値を集計し、未経過期間に関してはシミュレーションを繰り返すことによって、1年間を通して、目標売上高、目標キャッシュ額等を達成することができるように、期中随時、事業計画を見直すことができる。事業計画生成部64と表示制御部69により事業計画書策定シミュレーション機能が実現される。
日毎データ集計部65は、企業が活動する中で、単位期間で変動する要因を含む、例えば現金預金残高、売掛金残高、借入金残高、水道光熱費発生額等の数値群を単位期間毎に集計する。日毎データ集計部65と表示制御部69により月次決算書予算実績差異分析機能の中のキャッシュ残高推移表が生成される。
税額計算部66は、概要税金シミュレーション画面108(図6参照)をユーザ端末2-nに表示し、概要税金シミュレーション機能を実行する。
具体的には、税額計算部66は、税額シミュレーションに必要な利益額、課税所得額等の会計データ、税務データをDB30から読み出し、年間の予測税額を計算して数値群とし、表示制御部69へ出力する。
推移計算部67は、全社年計グラフ画面109(図7参照)をユーザ端末2-nに表示して全社年計グラフアニメーション表示機能を実行する。
具体的には、推移計算部67は、年計額の計算に必要な前々期・前期・今期の売上高や利益額の月次推移額等の会計データをDB30から読み出し、年計額を算出して数値群とし、表示制御部69に出力する。
また、推移計算部67は、費用推移グラフの画面112(図8参照)をユーザ端末2-nに表示して費用推移グラフアニメーション表示機能を実行する。
具体的には、推移計算部67は、費用推移の計算に必要な前期、今期の費用項目の月次推移額等の会計データをDB30から読み出し、前期の数値、今期の数値、差異額を算出して数値群とし、表示制御部69に出力する。
推移計算部67は、月次推移表(販管費)の画面116(図9参照)をユーザ端末2-nに表示して月次推移表(販管費)のアニメーション表示機能を実行する。
具体的には、推移計算部67は、月次の販管費の計算に必要な前期・今期の販管費項目の月次推移額等の会計データをDB30から読み出し、月次の販管費を算出して数値群とし、表示制御部69に出力する。
内訳計算部68は、STRAC表画面120(図11参照)をユーザ端末2-nに表示してSTRAC表アニメーション表示機能を実行する。
具体的には、内訳計算部68は、STRAC表作成に必要な今期の収益や変動費、固定費等の会計データをDB30から読み出し、STRAC表のデータを作成して数値群とし、表示制御部69に出力する。
表示制御部69は、上記予算実績計算部61、過去キャッシュ計算部62、今期キャッシュ計算部63、事業計画生成部64、日毎データ集計部65、税額計算部66、推移計算部67、内訳計算部68により生成される数値群をアニメーション表示する。
具体的には、表示制御部69は、予算実績計算部61により得られた数値群を、例えば月毎等の期間の順(表示開始月が6月であれば、6月、7月、8月…等のように)にグラフ又は表の形態でアニメーション表示する。
ここで、アニメーション表示とは、複数の数値や画像の位置、絵柄等を少しずつずらしながら一定のテンポで連続的に表示する動作をいう。
表示制御部69は、過去の勘定項目毎のキャッシュ増減額又は今期の目標キャッシュ獲得額のうち指定された数値群(例えばキャッシュ増減額)を、例えば売上高、変動費、固定費等の勘定項目の順にアニメーション表示する。
表示制御部69は、過去キャッシュ計算部62又は今期キャッシュ計算部63により生成される数値群を、例えばキャッシュの項目順(儲けの累積、固定資金、売上仕入資金、流動資金…等のように)にグラフ又は表の形態でアニメーション表示する。
表示制御部69は、事業計画生成部64により生成される事業計画の詳細データを、勘定項目の順(売上高合計、店舗売上高、外販売上高…等のように)と期間の順(月毎等)の少なくとも一方の順にアニメーション表示する。
表示制御部69は、日毎データ集計部65により単位期間毎(例えば日毎等)に集計された数値群を単位期間の順(例えば表示開始日が6月1日であれば、6月1日、6月2日、6月3日…等の順)に所定期間分(例えば365日や表示終了日迄)アニメーション表示する。
表示制御部69は、税額計算部66により生成される数値群を、例えば税額算出根拠の流れに従った項目順(現状収益、繰越欠損、課税所得…等のように)にアニメーション表示する。
表示制御部69は、推移計算部67により生成される数値群を、例えば年計グラフの月の順に配置してアニメーション表示したり、費用推移グラフの月の順に配置してアニメーション表示したり、月次推移表(販管費)の月毎の各項目の順にアニメーション表示する。
表示制御部69は、内訳計算部68により生成される数値群を、例えばキャッシュの項目順(売上高、変動費、固定費…等のように)にグラフ又は表の形態でアニメーション表示する。
表示制御部52、69は、キー指標や数値群をアニメーション表示する画面において、選択された表示のフロー(ストーリ=因果関係)に従い、「GO」ボタンや「NEXT(>)」ボタンのクリック動作によって、一つずつ表示を進展させる。
これにより、数値やグラフ等に見る者の注意を引き付けることが可能になる。また、一回ずつ「GO」ボタンや「NEXT(>)」ボタンをクリックする代わりに、「START」ボタンや「早送り(>>)」ボタン等により自動で表示を進展させる機能(自動展開機能)があり、自動表示させる際に、あえて各表示にタイムラグ(可変)を設け、順次一つずつ表示させることでストーリ性を強調している。
表示制御部52、69は、数値やグラフ等の進展に従い、表示画面の大きさに応じて、区切れよく右スクロール(あるいは下スクロール等)させることによって、注意が右へ右へと(あるいは下へ下へ等)時間の経過を伴いながら移動することになり、ストーリ性を強調している。
表示制御部52、69は、必要な箇所で、適時マウス操作やクリック操作をすることによって(又は数値に対する条件に応じて自動で)、内訳明細の別ウインドゥ(あるいは別シート等に移動)をポップアップ表示したり、解説やコメントの吹き出し説明のメッセージが記載された枠等を表示する。つまり表示制御部52、69は、数値の内訳内容を確認したいという通常の意識の流れに沿った表示機能を備えている。
表示制御部52、69は、アニメーション表示の画面の所定の箇所を適時クリック操作することによって(又は数値に対する条件に応じて自動で)、あるいは数値やグラフ等の進展に従い、様々に表示を変化させたり、新たな表示を出現させたり、手書き文字を上書き表示したり、付箋をつけたり、別システムの別ウインドゥに移動できたりする。異常値が表示された項目につきアラームを発生(表示、あるいは音声)させる機能がある。異常値の範囲については、十分なデータが揃えば、AIによる判断も可能である。
文字や数値のロゴ・色等の表示形式を変更、拡大、回転させたり、アバターやバーチャルリアリティによる仮想空間での解説等を出現させたり、解説動画や音声を表示させたりする。これらは、すべて数値と結果の間のストーリ性を強調するものであり、より一層流れの理解を深めることに有効である。
表示制御部52、69は、必要な箇所で、適宜クリックすることによって(又は数値に対する条件に応じて自動で)、シミュレーションを行う別ウインドゥをポップアップ表示させる。
事業年度の期中でも常時、シミュレーションと計画の更新が可能である。
なお、数値に対する条件に応じて自動で表示を変化させることに関しては、十分なデータの蓄積ができれば、AIを活用した条件判断も可能である。
印刷制御部44は、各画面のプリントボタン[Print]が操作されることで、プリント用のダイアログボックスである印刷メニュー画面190(図19参照)を表示する。
印刷メニュー画面190のボタンやパラメータの指示操作に応じて元の画面の情報を印刷することができる。
通知制御部45は、毎月の月次資料をユーザ端末2に提供する場合に、月次資料の完成を予め設定された所定のタイミングで通知する。この機能を自動お知らせ機能と称す。
通知制御部45は、自動送信機能を備えており、(1)所定日時、(2)所定時間経過後、(3)先方からの送信要求時、(4)データ更新時のうちの何れかのタイミングを設定することで、そのタイミングでお知らせを送信する。
連絡部46は、会計事務所コメント画面100(図5参照)を表示する。会計事務所コメント画面100は、利用者登録した企業ユーザと主会計事務所や他の提携事務所との連絡窓口として機能する画面である。
連絡部46は、インターネット(または電話回線)を通した双方向のライブ映像、音声通信やチャットによるメッセージ通信の機能をサポートし、ユーザとの間で映像、音声、文字メッセージ等により連絡を取り合うことができる。
具体的には、経営コンサルティング、会計、税務、労務、法務や保険等に関するユーザ企業からの問合せに対応することができる。また、ホームページやSNSを介した、外部の不特定多数者からの問合せに対応することもできる。
まず、図4のフローチャートを参照して実施形態の経営戦略展開支援システムの概要動作を説明する。図4は、経営戦略展開支援システムにおけるサーバの動作を示すフローチャートである。
実施形態の経営戦略展開支援システムの場合、ステップS11において、データ取得部41は、ユーザ端末2より例えば小売業等の企業の売上高のデータを含む会計データ、その企業の勤怠データ等を含む複数の数値群を取得しDB30に記憶する。
ステップS12において、数値群提示部43は、DB30の複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で数値群を提示する。具体的には、数値群提示部43は、所定の演算を伴うストーリ(計算手順や算出根拠等)があり、そのストーリ(計算手順や算出根拠)に従って演算された数値群を表示させてゆく。
このように複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で数値群を提示することにより、企業ユーザは、算出根拠をより一層明確に理解しながら数値群を確認することが可能になるので、例えば企業の事業計画に適用した場合、予算と実績の差異が明確になり、事業計画の期中であっても今後の事業計画の変更を検討できるので、適切な時期に事業計画の修正等が行えるようになる。
また、例えば企業の資金繰りデータに適用した場合、会社の現状のキャッシュフローの状況が理解し易くなり、有効な資金繰り戦略を具体的な数字に基づいて策定することができる。
以下、図5、図21、図35を参照して実施形態の経営戦略展開支援システムの概要動作を説明する。
図21は経営戦略展開支援システムの機能画面を示す図である。図21の機能画面には、例えばA、B、C、D等の4つの機能夫々のメニュー、すなわち、(A:現状確認「銀行格付け」は?銀行格付けランキング表示機能)のメニュー、(B:大局的な「事業戦略」策定ツールであるキャッシュBEFORE&AFTER機能)のメニュー、(C:細かい「事業計画書」策定シミュレーション機能)のメニュー、(D:毎月の月次決算書予算実績差異分析機能)のメニュー等が設けられており、夫々のメニューのSTARTボタンをクリック操作することで夫々の機能を動作させることができる。
(A:現状確認「銀行格付け」は?銀行格付けランキング)からは、会社に対する金融機関の評価を確認する銀行格付けランキング機能ページ図22に遷移できる。
(B:大局的な「事業戦略」策定ツール キャッシュBEFORE&AFTER)からは、キャッシュBEFORE機能の画面の図23、及びキャッシュAFTER機能の画面の図26に遷移できる。
(C:細かい「事業計画書」策定シミュレーション)からは、事業計画書策定シミュレーション機能の第2画面(詳細機能の選択画面)図29に遷移できる。
(D:毎月の月次決算書予算実績差異分析)からは、月次決算書予算実績差異分析機能に関する共通機能選択画面(メインメニュー画面)図35、さらにはそこから会計事務所コメント画面の図5、概要税金シミュレーション機能画面の図6、その他の機能画面に遷移できる。
また、キー指標表示機能のオプション機能選択画面(サブメニュー画面)図36、さらにはそこから売上高営業利益率グラフの図37、商品別営業所別色分布分析表の図38、その他のグラフに遷移できる。
図5は、会計事務所コメント画面を示す図である。図35は、月次決算書予算実績差異分析機能に関する共通機能選択画面(メインメニュー画面)を示す図である。図36は、図35の共通機能選択画面から遷移して表示されるオプション機能選択画面(サブメニュー画面)を示す図である。
実施形態の経営戦略展開支援システムでは、企業ユーザや提携会計事務所の公認会計士等は、サービス提供者である主会計事務所が運営するサーバ1に利用者として登録される。
そして、例えば企業ユーザは、ユーザ端末2-nのブラウザ画面において所定のアドレスを入力すると、サーバ1がユーザに向けて公開するログインページ(図示せず)が表示される。このログインページにユーザIDとパスワードを入力しログインすることで、図35に示す共通機能選択画面350がユーザ端末2-nに表示される。
図35の共通機能選択画面350には、会計事務所コメント、概要税金シミュレーション、キー指標、全社、語録、予算実績差異分析、人件費推移表、変動費・固定費推移表、月次推移表(販管費)、月次推移表(製造原価)、費用推移、STRAC表、キャッシュ残高推移表、キャッシュフロー計算書、キャッシュ貸借対照表等のアイコンからなる機能一覧が設けられており、いずれかのアイコンをクリック操作することで、夫々のアイコンにリンクされた機能を動作させることができる。
図35の共通機能選択画面350の例えば会計事務所コメントのアイコンをクリック操作すると、連絡部46が起動して、図5に示す会計事務所コメント画面100を表示する。
会計事務所コメント画面100には、「<お問合せ>“ピッ、パ”コールセンター」の各専門分野・各専門家ボタン群101、「ライブカメラ」ボタン、「こんにちは」ボタン、「画像消去」ボタン等を含むライブ映像通信部102、ライブ映像表示欄103、「チャット」ボタン、「こんにちは」ボタン、「チャット消去」ボタン等を含むチャット通信欄104、進捗状況一覧105、連絡及び確認事項表106、コメント欄107等が設けられている。
ここで、ユーザが「<お問合せ>“ピッ、パ”コールセンター」の各専門分野・各専門家ボタン群の中の一つのボタンを選択し(画面では「会計マネージャー〇〇〇〇」を選択している)、例えばライブ映像通信部102の「こんにちは」ボタンをクリック操作することによって、会計事務所スタッフ、あるいは外部提携している各専門家とのライブ映像通信が可能になり、双方向のライブ映像・音声通信により専門家とユーザとで会話により連絡をとることができる。
あるいは設定により任意の場所、工場や支社、本社経理部、経営企画室等とのライブ映像通信も可能である。
また、金融機関、決済期間、証券会社や、証明書申請等に係るような行政機関、補助金申請等に係る政府機関等との連携により、問合せや申請等のライブ映像通信を行ってもよい。
ライブ映像は、他のページに移行した際にも、縮小した上で、常時、最前面表示され、先方に専門家の顔を見せながら、画面の説明を行うことができる。
会話をやめる場合は、ライブ映像通信部102の「画像消去」ボタンをクリック操作することで、ライブ映像と音声通信を中止することができる。
なお、ライブカメラによるインターネット回線(または電話回線)を通した双方向のライブ映像・音声通信機能を別画面に設置し、表示内容を一般公開してよい内容に限定することによって、外部からの不特定多数者の問合せに対応することもできる。
外部からの不特定多数者の問合せについては、スマートフォン等から主会計事務所のホームページやSNSのページにアクセスし、アクセスしたページの会計事務所コメント画面100へのアドレスリンクをクリック操作することで、この図5の会計事務所コメント画面100の表示内容を限定した画面が先方に表示されるようになる。
連絡の開始操作としては、ライブ映像通信部102の「こんにちは」ボタンをクリック操作する。
このクリック操作をトリガにして、接続要求が主会計事務所のユーザ端末2-aに送信されるので、ユーザ端末2-aでは、「ピンポン音」等の呼び出し音が発生し、「問合せです」等のコメントがユーザ端末2-aの画面に表示されるので、主会計事務所のスタッフが通信開始のボタンを操作することで、ユーザとの通信や外部不特定多数者からの問合せへの対応通信が開始される。
また、このクリック操作をトリガにして、接続要求を外部の提携会計事務所の公認会計士等の端末に送信させることもできる。端末では、「ピンポン音」等の呼び出し音が発生し、「問合せです」等のコメントが端末の画面に表示されるので、外部の提携会計事務所の公認会計士等が通信開始のボタンを操作することで、ユーザとの通信や外部不特定多数者からの問合せへの対応通信が開始される。
ライブカメラの代わりに、「チャット」の「こんにちは」ボタンを押すことによって「チャット」画面が立ち上がり、「チャット」による問い合わせ対応を行うことができる。
進捗状況一覧105には、月次資料の作業進捗が表示される。連絡及び確認事項表106には、質問および修正内容や確認事項、修正仕訳等が表示される。
コメント欄107には、会計や税務、経営等に係る情報が表示される。このコメント欄107の情報は、このページを閲覧したユーザに提供される。コメント欄107のコメントは、予め準備して保存している各種コメントを随時提示することもできる。その他、ニュース提供機能、会計事務所や金融機関等からのお知らせ機能、オンラインビデオセミナーの開催、各種データのアップロードやダウンロード機能、ホワイトボード機能、イーコマース機能を備える。
チャット通信欄104、連絡及び確認事項表106、コメント欄107の内容は、通信履歴として別途サーバ1のDB30に保存される。保存した通信履歴は、過去の履歴の読み出し操作を行うことで、月次報告進捗一覧表画面(図20参照)に読み出して過去の履歴を閲覧することができる。
(概要税金シミュレーション機能)
図6を参照して概要税金シミュレーション機能を説明する。
図6は、税額シミュレーション画面を示す図である。
企業ユーザが共通機能選択画面350の例えば概要税金シミュレーション画面のアイコンをクリック操作すると、税額計算部66が起動し、図6に示す概要税金シミュレーション画面108をユーザ端末2-nに表示する。
サーバ1のDB30には、予め企業の法人税等、及び消費税等について、前期・今期の会計データ、及び随時(年次や月次、週次、日次)税務申告ソフト等からエクスポートした今期と前期、前々期に係る税務データ等が記憶されている。
税額計算部66は、税額シミュレーションに必要なデータをDB30から読み出し、年間の予測税額等を計算し、表示制御部69へ出力する。
表示制御部69は、税額算出根拠の流れに従った表示順序がプログラムされており、税額計算部66から入力された年間の予測税額等を、税額算出根拠の流れに従って概要税金シミュレーション画面108の項目に数値を順次挿入しつつアニメーション表示する。この概要税金シミュレーション画面108では、前期の年間税額等を認識した上で、当期の年間予想税額等を確認することができる。
以下、税額のアニメーション表示について説明する。
アニメーション表示の際、法人税等の昨年度について、昨年度収益の数値からスタートし、税額計算上控除できる繰越欠損の数値を控除して課税所得を算出する。
次に、課税所得に設定税率を掛けて算出した年間予想法人税等を算出し、中間での既納付額、期末予想納付額、年間予想法人税等の順番で順次表示する。
この概要税金シミュレーション機能により、順次、一つずつ項目と数値を表示することによって、会社が生み出した現状収益額について、何をいくら控除できて課税所得がいくらになり、中間時点でいくら納付済なので、期末にいくら納税が必要になる、という税務上の法人税等算出根拠を理解し易くなる。
「消費税等」の昨年度について、会計データ、税務データから読み出した中間での既納付額の数値を表示し、仮払消費税等と仮受消費税等から算出した期末予想納付額(簡易課税の場合には、課税売上高や仕入控除税額等から算出)と年間予想消費税等の数値を順次表示する。
この概要税金シミュレーション機能により、順次、一つずつ項目と数値を表示することによって、会社の現状について、消費税等を中間時点でいくら納付済なので、期末にいくら納税が必要になる、という税務上の消費税等算出根拠を理解し易くなる。
昨年度の税額を確認した上で、それらと比較する意図の流れで、本年度の税額を表示する。
法人税等の本年度、消費税等の本年度についても同様に、税額算出根拠の流れに従って項目と数値を順次アニメーション表示する。
先に昨年度数値を表示した後、今年度数値を表示しているため、各表示項目について、昨年度数値と比較することによって、より一層本年度数値の大小の妥当性が納得し易くなる。
なお、税額算出根拠の流れをより詳細に表示することも可能である。税務申告書の作成手順に従い、各種別表の数値を加減算等して税額を算出し、各別表項目毎に順次アニメーション表示することにより、算出根拠をより一層明確に理解しながら税額を確認することが可能になる。法人税、消費税、所得税、相続税、贈与税、住民税等についても、同様である。過年度の決算書、税務申告書等を呼び出して表示することも可能である。
(全社年計グラフアニメーション表示機能)
図7を参照して全社年計グラフアニメーション表示機能を説明する。
図7は、年計グラフのアニメーション表示画面を示す図である。
企業ユーザが共通機能選択画面350の例えば全社年計グラフのアイコンをクリック操作すると、推移計算部67により、図7に示す全社年計グラフ画面109がユーザ端末2-nに表示される。
推移計算部67は、DB30の前々期・前期・今期の会計データから、年計額の計算に必要なデータを読み出して年計額を算出し表示制御部69に出力する。
表示制御部69は、入力された年計額を、年計グラフの月の順に配置して、折れ線グラフが横軸方向に伸びるようにアニメーション表示する。
なお、以下では、シミュレーションという用語を使うが、シミュレーションとは、データを修正した上でアニメーション表示を行うことを言う。
アニメーション表示の元となるシミュレーションデータについては、図29の事業計画書シミュレーション画面290内の利益額シミュレーション機能のスタートボタン298をクリック操作して、図32の利益額シミュレーション画面320で利益額シミュレーションを行った際に計算したデータを「登録」ボタン326をクリック操作して保存しておいた計画数値から必要なデータを読み出してシミュレーションの値を算出し、順次アニメーション表示するものとする。
なお、この全社年計グラフ画面109では、折れ線グラフのアニメーション表示が進み、画面右端に到達するタイミングで通常はページが切り替るが、ここでは、折れ線グラフ全体が画面内にちょうど収まるように縮小(調整)されて全画面表示になる。
全社年計グラフ画面に切り替わると同時に、全画面表示になり、アニメーション表示が始まる。最初にシミュレーションの年計売上高のグラフが順次1か月ずつ時系列に従って進展していって最終月まで表示する。
各月の年計の数値については、推移計算部67が、前月の年計の数値に、今期該当月の売上高の数値を加算し、前期該当月の売上高の数値を減算して算出する。年計の数値とは、直近過去12カ月間の合計額を言う。
即ち、前月の数値を基に1か月ごと加減算を行って当月の数値を算出する過程を、アニメーション機能によりグラフが順次進展することにより、一層明確に理解することができる。
続いて、シミュレーションのグラフと比較参照しながら傾向を認識する意図で、実績の年計売上高のグラフが順次1か月ずつ時系列に従って進展していって経過月まで表示される。
会社経営が順調で売上高が伸びている局面では、年計グラフは、右上がりに進展し、逆に不調で売上高が減りつつある局面では、年計グラフは、右下がりに進展する。
この全社年計グラフアニメーション表示機能によれば、年計の数値を1か月毎に表示させることによって、毎月右上がりに進展するのか、右下がりに進展するのかを視覚的に簡単に確認でき、傾向を印象的に認識することができる。
さらには、先に表示されているシミュレーショングラフとのグラフの重なり具合を、毎月毎月ひと月ずつ目で追うことができるので、時間の経過に従って、順次、計画と実績の乖離を理解することができる。
次に、シミュレーションの年計経常利益のグラフと実績の年計経常利益を順次表示する。
さらに、売上高の「前年同月と比較して」の欄の数値と、経常利益の「前年同月と比較して」の欄の数値を表示する。
シミュレーショングラフと実績グラフを比較することは、PDCAサイクルの中の「Check(評価)」機能の役割を果たすことになる。
なお、図7の全社年計グラフ画面109の右上の「事業計画書シミュレーションへ」のボタン110をクリック操作することにより、図29に示す事業計画書シミュレーション画面290へ遷移するので、この画面290からシミュレーションを実行し、データの見直しを行い、更新したシミュレーショングラフを図7の全社年計グラフ画面109で確認することができる。
この全社年計グラフ画面109では、常時シミュレーションを見直し、結果をグラフで確認できることから、スピーディーで有効な「Action(改善行動)」を導き出すことが可能になる。
(費用推移グラフアニメーション表示機能)
図8を参照して費用推移グラフアニメーション表示機能を説明する。
図8は、給与手当の推移グラフを示す図である。
企業ユーザが共通機能選択画面350の例えば費用推移グラフのアイコンをクリック操作すると、推移計算部67により、図8に示す費用推移グラフの画面112がユーザ端末2-nに表示される。
推移計算部67は、DB30の前期、今期の会計データから、費用推移の計算に必要なデータを読み出して、前期数値、今期数値、差異額を算出し表示制御部69に出力する。
表示制御部69は、入力された前期数値、今期数値、差異額を、費用推移グラフの月の順に配置して、折れ線グラフが横軸方向に伸びるようにアニメーション表示する。
アニメーション表示の元となるシミュレーションデータについては、図29の事業計画書シミュレーション画面290内の利益額シミュレーション機能のスタートボタン298をクリック操作して、図32の利益額シミュレーション画面320で利益額シミュレーションを行った際に計算したデータを登録ボタン326をクリック操作して保存しておいた、計画数値から必要なデータを読み出してシミュレーションの値を算出し、順次アニメーション表示するものとする。
以下、処理の流れを説明する。
この場合、図8の画面112に表示されているプルダウンリスト113から、表示対象の販管費勘定科目を選択する。なお画面では給与手当が選択されている。プルダウンリスト113には、各クライアント個別の設定シートで選択し記録されている販管費勘定科目を読み出して表示している。
画面112に表示されている単位変更ボタン114は、単位を指定するためのボタンであり、選択した単位で数値、グラフが表示される。なお画面では千円単位が選択されている。
単位については、為替レートデータ(所与データ、またはインターネットから取得したアットタイムデータ)に基づき、ドル建て表示やユーロ建て表示等にも変換することができる。あわせて、勘定科目、その他表示を英文表記に変換することができ、数値と勘定科目、その他表示をすべて英文表記に変換することによって、英文財務諸表や英文会計資料を作成することができる。逆に英文財務諸表等を日本文財務諸表等へ変換表示することもできる。
図8の画面112に表示されているSTARTボタン115がクリック操作されると、アニメーション表示を開始し、まず、予算の数値が順次1か月ずつ時系列に従って表示されて行く。続いて、前期の数値が順次1か月ずつ時系列に従って表示されて行く。
次に、実績の数値が順次1か月ずつ時系列に従って経過月まで表示されて行き、予算差異と前年差異が順次表示される。
予算と前期の数値を確認した上で、それらと比較する意図の流れで、本年度実績の数値を表示している。
画面112では、有利差異は青色の背景色、不利差異は赤色の背景色で表示される。
不利差異が発生する際には、予め設定してあるコメント(「売上高人件費率を確認してください」や「人件費の変動費化の余地はありますか?」等)を画面112に表示することができる。
この費用推移グラフアニメーション表示機能によれば、予算、前期、実績の順番で、又は前期、予算、実績等の順番で1か月毎の数値を表示させ、差異を表示させることによって、有利差異(青色背景色)が多い中で突然不利差異(赤色背景色)の月が発生したり、期中で不利差異が有利差異に反転したりといった傾向を視覚的に印象的に認識することができる。
グラフについて、最初に予算のグラフが順次1か月ずつ時系列に従って進展していって最終月まで表示する。
続いて、前期のグラフが順次1か月ずつ時系列に従って進展していって最終月まで表示する。予算、前期のグラフと比較参照しながら傾向を認識する意図で、実績のグラフが順次1か月ずつ時系列に従って進展していって経過月まで表示する。
図8の費用推移グラフの画面112では、アニメーション表示機能により、グラフの進展の形を目で追うことによって、順次前月までのグラフと比較しながら当月のグラフを確認でき、会社で発生するコスト(給与手当)が時間の経過とともにどういう傾向で増減してきたかを明確に認識することが可能になる。
また、売上高等の推移グラフを並行して表示すれば、コスト増減の原因分析がやりやすくなる。
さらに、画面112に先に表示されている予算、前期のグラフとのグラフの重なり具合を、毎月毎月、ひと月ずつ目で追うことができ、時間の経過に従って、順次、計画と実績の乖離と、前期と今期の差異の発生傾向を理解することができる。
予算のグラフを下回って推移していた実績のグラフが、ある月から突然予算のグラフを上回りはじめて進展している、といった傾向を、ひと月ずつ目で追うことができ、時間経過に伴った推移傾向の情報を時間経過と共に得ることができる。
このように費用推移グラフアニメーション表示機能によれば、表示の順番が整理されてグラフが意図的に順次表示されるので、固定的に表示されるグラフからでは得づらい変化や推移等の情報を目で追って得ることができる。
即ち、前月の数値と順次比較しながら当月の数値を確認することができる。またグラフの進展の形を目で追うことによって、より一層印象的に傾向を把握することが可能になる。
なお、予算と実績の差異を明確に認識することは、PDCAサイクルの中の「Check(評価)」機能の役割を果たしている。
図8の画面112の右上の「事業計画書シミュレーションへ」のボタン111をクリック操作することにより、図29に示す事業計画書シミュレーションの画面290へ遷移するので、この画面290からシミュレーションを実行し、データの見直しを行い、更新したシミュレーショングラフを図8の給与手当の推移グラフ画面112確認することができる。
このように常時シミュレーションの見直しが可能であることから、スピーディーで有効な「Action(改善行動)」を導き出すことが可能になる。
(月次推移表(販管費)アニメーション表示機能)
図9、図10を参照して月次推移表(販管費)のアニメーション表示機能を説明する。図9は、画面名に月次損益計算書と記載された月次推移表(販管費)の画面を示す図である。図10は、月次推移表(販管費)の画面の、クリックした項目「貸借料」の行が着色された様子を示す図である。
企業ユーザが共通機能選択画面350の例えば月次推移表(販管費)のアイコンをクリック操作すると、推移計算部67により、図9に示す月次推移表(販管費)の画面116がユーザ端末2-nに表示される。
推移計算部67は、DB30の前期・今期の会計データから、月次の販管費の計算に必要な勘定科目ごとの月次推移データを読み出して月次の販管費を算出し表示制御部69に出力する。
表示制御部69は、入力された月次の販管費を、月次推移表(販管費)の月毎の各項目の欄に表示し、表示対象月(画面では9月度)については数値が縦方向に順次勘定科目順に挿入されるようにアニメーション表示する。
この際、推移計算部67は、各ユーザ個別の設定シートで選択記憶されている表示対象勘定科目23項目データを読み出して表示する。
アニメーション表示は、図9の月次推移表(販管費)の画面116が表示されると同時に始まり、表示対象月(画面では9月度)の売上高合計、当期商品仕入高、商品売上原価、製品売上原価、売上原価の順に順次数値が表示される。売上総損益金額の欄は、売上高合計から売上原価を差し引いた数値が表示される。
以降、順次、販管費の表示対象勘定科目23項目と、その他、販売管理費計、営業損益金額、営業外収益合計、営業外費用合計、経常損益金額、特別利益合計、特別損失合計、当期純損益金額等の数値が表示される。
項目の数値を順次アニメーション表示することによって、収益から費用を控除して営業利益を算出し、さらには営業外項目、特別項目を加減算して算出するという損益構造の流れに沿った数値の理解が容易になる。
この月次推移表(販管費)の画面116では、図表を閲覧する上で、注目したい勘定科目の表示行の色を変える(色を付ける)ことによって、数値の推移を確認し易くなる。
この場合、図10に示すように、月次推移表(販管費)の画面116の注目したい勘定科目の行(画面では「賃借料」の行117)の任意の箇所をクリック操作すると、該当勘定科目の表示行が着色されて強調表示される。
なお、この例では、注目したい勘定科目の表示行について色を変えたが、設定情報を変更することで、クリック操作した「列」やその他任意の範囲の欄の色を変えることができる。
(STRAC表アニメーション表示機能)
図11、図12を参照してSTRAC表アニメーション表示機能を説明する。
図11は、STRAC表をアニメーション表示させるスタート直後の画面を示す図である。図12は、累計ボタンで、アニメーション表示させたSTRAC表の最終画面を示す図である。
企業ユーザが共通機能選択画面350の例えばSTRAC表のアイコンをクリック操作すると、内訳計算部68により、図11に示すSTRAC表画面120がユーザ端末2-nに表示される。
図11のSTRAC表画面120には、「売上高は」の欄123、「御社の変動費は」の欄124、「売上高から変動費を差引いたのが粗利益です」の欄125、「粗利益率」の欄126、「御社の固定費は」の欄127、「営業利益(+支払利息)本業による利益です」の欄128等が設けられている。また、夫々の欄の下には棒グラフの表示エリアが設けられている。
内訳計算部68は、DB30の今期の会計データから、STRAC表作成に必要なデータを読み出してSTRAC表のデータを作成し表示制御部69に出力する。
表示制御部69は、入力されたSTRAC表のデータを、STRAC表画面120に順次配置してアニメーション表示する。
ここでは、各ユーザ個別の「設定シート」に記憶されている変動費・固定費区分、人件費項目のデータを読み出してSTRAC表のデータを算出し、順次アニメーション表示する。
図11に示すSTRAC表画面120の状態は、単月ボタン121、又は累計ボタン122で、アニメーション表示を開始し、会計データからデータを読み出して「売上高は」の欄123に数値を表示し、欄123の下のグラフのエリアに棒グラフ123aを表示した状態である。
図11のSTRAC表画面120の状態からさらにアニメーション表示が進展した最終状態が、図12に示すSTRAC表画面120の状態である。
この図12に示すSTRAC表画面120では、「売上高は」の欄123に数値を表示し、その欄123の下のグラフのエリアに棒グラフ123aを表示した後、「御社の変動費は」の欄124に数値と棒グラフ124a、吹き出し124bを順次表示する。
粗利益は、売上高の数値から変動費の数値を差し引いたものなので、「売上高から変動費を差引いたのが粗利益です」の欄125にその数値を表示すると共にその欄125の下のグラフのエリアに棒グラフ125aを表示する。これと同時に粗利益率が算出されて粗利益率の欄126に数値が表示される。
続いて、内訳計算部68は、DB30の会計データから固定費のデータを読み出して表示制御部69に渡す。表示制御部69は、「御社の固定費は」の欄127に固定費の数値を表示してその下のエリアに棒グラフ127a、吹き出し127bを表示する。
営業利益(+支払利息)は、粗利益の数値から固定費の数値を差し引き、さらに支払利息額を控除した数値なので、内訳計算部68は、この計算を実行し、「営業利益(+支払利息)本業による利益です」の欄128に数値を表示すると共に、欄128を囲むように円マーク129を表示する。また欄128の下のエリアに棒グラフ128aを表示する。
このように各項目の数値、グラフを順次アニメーション表示することによって、収益から変動費を控除して粗利益を算出し、さらに固定費を控除して営業利益を算出するという損益構造の流れに沿った数値の理解が容易になる。
さらに、「損益分岐点分析」につき、固定費の数値を粗利益率の数値で割り算して算出して損益分岐点売上高の数値を表示し、「売上高が7.0百万円増加すると、黒字になります」を表示する。
売上高の数値と損益分岐点売上高の数値の差額を算出して安全余裕率の欄に数値を表示すると共に、「売上高が1.9%増加すると、黒字になります」を表示する。
次に、「変動費の分析」につき、今月の変動費率、累計の変動費率を順次表示する。また、固定費の分析につき、会計データから固定費のデータを読み出して算出し、固定費項目の性格別に「人(人件費)」、「物(経費)」、「金(金利)」、「戦略・広告・教育研究開発費」等に区分して、今月と累計の数値を順次表示する。
最後に「人(人件費)」の累計の数値を粗利益の数値で割り算して労働分配率を算出し、労働分配率の累計の欄にその数値を表示する。
(キャッシュフロー計算書アニメーション表示機能)
図13乃至図16を参照してキャッシュフロー計算書アニメーション表示機能を説明する。図13は、キャッシュフロー計算書のスタート直後の画面を示す図である。図14はGOボタン131による自動展開機能で、アニメーションを開始したキャッシュフロー計算書の画面を示す図である。図15は、GOボタン131による自動展開機能で、又は「NEXT(>)」ボタンの操作で横スクロールしたキャッシュフロー計算書の画面を示す図である。図16は、GOボタン131による自動展開機能で、又は「NEXT(>)」ボタンのさらなる操作で横スクロールしたキャッシュフロー計算書の最終画面を示す図である。
この場合、例えば企業ユーザが図35の共通機能選択画面350の例えばキャッシュフロー計算書のアイコンをクリック操作すると、今期キャッシュ計算部63により、図13に示すキャッシュフロー計算書の画面130がユーザ端末2-nに表示される。
キャッシュフロー計算書の画面130には、今月の利益の欄やキャッシュベースでの調整項目の欄、GOボタン131等が設けられている。
キャッシュフロー計算書の画面130のGOボタン131がクリック操作されると、1項目ずつ順次テンポよく、各項目の数値、コメント等がアニメーション表示される。
この場合、キャッシュフロー計算部は、最初にDB30の会計データから今月の「当期純利益」のデータを読み出して、その値を「1.営業活動によるキャッシュフロー 今月の利益」の欄に表示すると共に、強調の円マークと吹き出しを表示する。
その後、キャッシュフロー計算部は、DB30の会計データから随時データを読み出して算出し、キャッシュフロー計算書の画面130いっぱいまで数値やコメント等をアニメーション表示する。このようにしてアニメーション表示が進展した状態が図14のキャッシュフロー計算書画面130である。
「1.営業活動によるキャッシュフロー 今月の利益」の欄の数値、円マーク、吹き出しの表示に続き、「キャッシュベースでの調整項目 減価償却費計上分」項目の欄に「キャッシュが残った」のコメントと数値を順次表示する。
さらに、「売上債権」の項目の欄に「が減少し、キャッシュが増えた」のコメントと数値、「仕入債務」の項目の欄に「が減少し、キャッシュが減った」のコメントと数値、在庫の項目の欄に「が減少し、キャッシュが増えた」のコメントと数値、「その他営業活動」の項目の欄に「でキャッシュが減った」のコメントと数値を順次表示する。
それらの数値を加減算してキャッシュフローが増加した値を算出し、その数値を「営業活動によるキャッシュフローの増加」の項目の欄に表示する。
次画面まで表示が進展した際に、「3.営業活動・投資活動によるキャッシュフロー フリーキャッシュフローの増加」の欄の数値が表示され、強調の円マーク、「実際に獲得して増えた「お金」」の吹き出しが表示された直後に、「矢印」と「通常、一致しない!」の吹き出しが表示される。
その後、アニメーション表示が進展して、キャッシュフロー計算書の画面130いっぱいまで数値やコメント等の表示が進み、1ページ幅分自動的に「横スクロール」した状態が、図15のキャッシュフロー計算書画面130である。
図15のキャッシュフロー計算書の画面130では、「営業活動によるキャッシュフローの増加」にその数値を表示した後、1ページ幅分自動的に「横スクロール」し、「投資活動によるキャッシュフロー 有形・無形固定資産」の項目の欄に「の売却により、キャッシュが増えた」のコメントと数値、「その他投資活動」の項目の欄に「で、キャッシュが増えた」のコメントと数値が順次表示される。
さらに、「投資活動によるキャッシュフローの増加」の欄に数値を表示し、「3.営業活動・投資活動によるキャッシュフロー フリーキャッシュフローの増加」の欄に数値、強調の円マーク、吹き出しを表示する。
その後、「矢印」と「通常、一致しない!」の「吹き出し」を表示することで、両方の数値に違いのあることが強調され、ユーザにこの点を注目させることができる。
その後、さらにアニメーション表示が進展して、1ページ幅分自動的に「横スクロール」した最終状態が図16のキャッシュフロー計算書画面130である。
図16のキャッシュフロー計算書画面130では、自動的に1ページ幅分「横スクロール」し、「4.財務活動によるキャッシュフロー 借入金の返済」の項目の欄に「により、キャッシュが減った」のコメントと数値、「吹き出し」、「財務活動によるキャッシュフローの増加」の欄に数値が順次表示される。
その後、「5.現預金の今月増減額」を算出して数値、強調の円マーク、「吹き出し」等が順次表示される。さらに「6.現預金の「月初」残高」の欄に数値が表示される。
キャッシュフロー計算部は、「5.現預金の今月増減額」の数値と「6.現預金の「月初」残高」の数値を加算して現預金月末残高を計算し、その値を「7.現預金の「月末」残高」の欄に表示する。
また、内訳として、「キャッシュ(現預金)」の欄に数値が「定期積立金その他(流動性のないもの)」の欄にも数値が表示される。
このようにキャッシュフロー計算書アニメーション表示機能によれば、項目、数値、吹き出しやコメント等を順次一つずつ表示することによって、営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフロー等の項目順に、キャッシュが順次増減して、最終的に現預金残高がいくら残っているのかが理解し易くなる。
経営者として、今月計上した利益額相当のキャッシュが獲得できたと考えるのは自然であるが、実際会社に増えるキャッシュの額はそれとは相違する。その相違につき、算出のストーリに従って、営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフローの項目順に表示しながら適時、吹き出し、円マーク、コメント等で説明を加えることによって、数値の演算根拠や意味合いを理解し易くなる。
(キャッシュフロー貸借対照表アニメーション表示機能)
図17、図18を参照してキャッシュフロー貸借対照表アニメーション表示機能を説明する。図17は、GOボタン141による自動展開機能で画面いっぱいまで数値やコメント等のアニメーション表示が進展したキャッシュフロー貸借対照表の画面を示す図である。図18は、GOボタンによる自動展開機能で、又は「NEXT(>)」ボタンの操作で、横スクロールしたキャッシュフロー貸借対照表の最終画面を示す図である。
この場合、例えば企業ユーザが図35の共通機能選択画面350の例えばキャッシュ貸借対照表のアイコンをクリック操作すると、今期キャッシュ計算部63により、図17に示すキャッシュフロー貸借対照表の画面140がユーザ端末2-nに表示される。
なお、前期キャッシュフロー貸借対照表を表示させる場合は、過去キャッシュ計算部62により、図17に示すキャッシュフロー貸借対照表の画面140がユーザ端末2-nに表示される。
キャッシュフロー貸借対照表の画面140には、現時点、例えば9月末現在の現金預金の表と固定資金の表、GOボタン141等が設けられている。
キャッシュフロー貸借対照表の画面140のGOボタン141がクリック操作されると、キャッシュフロー計算部は、DB30の会計データから随時データを読み出して算出し、その値を表示制御部69に渡す。表示制御部69は、キャッシュフロー貸借表の画面140の各表に、1項目ずつ順次テンポよく、各項目の数値、コメント等をアニメーション表示する。
以下、数値の表示順序を説明する。
最初に、DB30の会計データから今月の利益剰余金等のデータを読み出して利益剰余金等の数値を表示すると共に、繰越損益の数値と過去の儲けの累積の数値を表示する。
次に、「矢印」を表示した後、儲けの累積の数値、資本金の数値、資本剰余金の数値を表示して、それらを加算して資本金等の数値を表示する。
さらに、長期借入金の数値、社債の数値、その他固定負債の数値、それら数値を加算して長期借入金等の数値を順次表示する。
資本金等の数値と長期借入金等の数値を加算して合計の数値を表示する。
棚卸資産の数値、有形固定資産の数値、無形固定資産の数値、投資等の数値を順次表示し、それら数値を加算して合計の数値を表示し、二つの合計の数値を差し引きして固定的に使っている資金の数値を表示する。
次に、「会社の骨格となる体格を形づくるお金」、「返済しなくてよい会社の元手(儲けの累積、資本金等)」等のコメントと「矢印」を順次表示する。
図17に示すキャッシュフロー貸借対照表の画面140は、画面いっぱいまで数値、コメント等のアニメーション表示が進展した状態を示している。
その後、アニメーション表示が進展して、数値やコメント等が1ページ幅分、横にスクロールした状態が、図18のキャッシュフロー貸借対照表の最終画面140である。
図18のキャッシュフロー貸借対照表の最終画面140では、横にスクロールした後もアニメーションが進展して、各項目の数値、コメント、「矢印」等を順次表示し、最後に、会社の現金預金合計の数値を表示する。
なお、「PRE(<)」ボタン142をクリック操作すると、1ページ幅分、左横方向へ画面が逆スクロールする。
このようにキャッシュフロー貸借対照表の画面140によりキャッシュフロー貸借表をアニメーション表示することによって、「儲けの累積」、「固定資金」、「売上仕入資金」、「流動資金」等の項目順に、順次キャッシュが増減する様子が分かり、最終的に会社の現金預金合計がどれだけになるのかを理解し易くなる。
このキャッシュフロー貸借対照表アニメーション表示機能によれば、アニメーション表示機能により、一つずつ数値、コメント等を表示することによって、今月末現在、会社の財務体質がどのような状態にあるかを資金の性格別に順次理解することができる。
画面140では、キャッシュフロー貸借対照表の中から過去の儲けの累積の数値を算出して表示した後、会社が完全に自由に使える資金である資本金等を算出して表示する。次に、長期借入金等の数値も合算して、会社が長期的に安定して使える資金を貸方合計の欄に表示する。
画面140では、今度は、長期的に資金が固定されてしまう固定資産項目等の合計額を借方合計の欄に表示しており、長期的に安定して使える資金からまかなえているかどうかを確認することができる。
長期的に安定して使える「資金」からまかなえている場合には、差額として固定的に使っている資金の数値がプラス表示となり、会社の骨格をなすべき固定資産等を長期資金から調達できており、基本的な財務構造が安定していることを理解することができる。
さらに、売上債権と仕入債務の差額である売上仕入資金の数値を算出して画面140に表示し、販売仕入の通常循環の中で資金を外部取引業者につぎ込んでいるのか(「売上仕入資金」がマイナスの場合)、あるいは外部取引業者から生み出しているのか(「売上仕入資金」がプラスの場合)を確認することができる。
会社の骨格をなす「固定的に使っている資金」、販売仕入から生まれる「売上仕入資金」を性格別に順次表示し、両者を合計して安定資金合計の数値を算出し画面140に表示する。
最後に、短期的な資金の帳尻合わせ項目である「流動的(一時的)に使っている資金」を算出して表示する。なお、安定資金合計に「流動的(一時的)に使っている資金」を加減算したものが今月末現在の会社の現金預金合計額である。
このように資金の性格別に、コメントと共に数値を順次表示させることによって、各項目と数値の意味合いを理解し易くなり、会社の財務体質の状態を認識し易くなる。
(印刷機能)
図19を参照して印刷機能を説明する。
図19は、印刷機能のメニュー画面を示す図である。
各画面のPrintボタンをクリック操作すると、画面が図19に示す印刷メニュー画面190に遷移する。
印刷メニュー画面190には、個別印刷メニュー、一括印刷メニュー、印刷設定メニューが準備されている。個別印刷<印刷ページ>に、確認のため印刷対象ページ名が表示される。
なお、印刷メニュー画面190には、一例として、「キャッシュBEFORE このままだと、どうなる?」が印刷される例を示している。
この印刷メニュー画面190には、各種印刷設定の欄が設けられており、例えば「カラーor白黒」、「枚数」、「部単位印刷」、「プリンタ」等の設定が可能である。「プリンタ」の欄には、接続している印刷可能プリンタ名がプルダウンリストで表示されるので、使用するプリンタを選択するものとする。
このような印刷設定の下、「印刷 START」ボタン191をクリック操作することで、設定内容の通りに個別印刷が印刷制御部44(図3参照)により実行される。
「○一括印刷」では、複数項目の一括印刷が可能である。
この場合、「ALLチェック START」ボタン192をクリック操作すると、全項目にチェックマークが入る。また「ALLクリア START」ボタン193をクリック操作すると、全項目のチェックマークが削除される。
このようにチェックボックスで印刷対象を選択した上で「印刷 START」ボタン191をクリック操作することで、設定内容の通りに印刷対象項目の内容が一括印刷される。また画面右上隅の「Back」ボタン194をクリック操作することで、元のページに戻る。
印刷履歴を記録する印刷履歴記録機能がある。印刷履歴記録機能では、過去10回(任意回数)の印刷履歴につき、利用者別の印刷履歴を記録することにより、次回印刷時に印刷履歴を再表示し、利用者毎のチェックボックス設定をゼロから行う不便を取り除いている。印刷対象、カラー白黒印刷の選択、印刷枚数設定、部単位印刷のあるなし、利用可能プリンタの選択等の記録機能を有する。
(月次報告進捗一覧表アニメーション表示機能)
図20を参照して月次報告進捗一覧表アニメーション表示機能を説明する。
図20は、月次報告進捗一覧表の画面を示す図である。
経営戦略展開支援システムでは、4つの機能のうち、A:現状確認「銀行格付け」は?銀行格付けランキング表示機能のメニュー、B:大局的な「事業戦略」策定ツールであるキャッシュBEFORE&AFTER機能のメニューにより、定期的に戦略を策定する。
また、C:細かい「事業計画書」策定シミュレーション機能のメニューにより、随時戦術としての事業計画書策定と更新を行う。さらには、D:毎月の月次決算書予算実績差異分析機能のメニューにより、毎月の月次決算書を作成して、ユーザや提携会計事務所の公認会計士等へ提供する。
サーバ1において、D:毎月の月次決算書予算実績差異分析機能を作動させることによって、月次決算書が作成される。
作成された月次決算書のデータは、DB30のユーザ毎の記憶領域に他の月の月次決算書のデータと共に記憶される。この際、月次決算書のデータには、作成、保存、提供済み等というフラグが付与されてその履歴が記憶される。
DB30の複数の月次決算書のデータは、ユーザ毎に管理され、ユーザからの指示操作により図20に示す月次報告進捗一覧表の画面200を表示可能である。
図20の月次報告進捗一覧表の画面200では、何月度分まで月次決算書を提供済みかを一覧することができる。また、最終処理日を表示する機能があり、月次決算書作成作業がいつから手つかずなのかを確認することができる。
月次報告進捗一覧表の画面200では、該当ユーザの該当月部分をクリック操作すると、該当月次決算書のデータを読み出して表示する。
また、月次報告進捗一覧表の画面200では、該当ユーザとの通信履歴を表示可能である。
この場合、図5に示した会計事務所コメント画面100で保存したチャット、連絡及び確認事項表、コメント等の通信履歴を読み出してこの月次報告進捗一覧表の画面200で閲覧することができる。
月次報告進捗一覧表の画面200では、「NO順並」ボタン201をクリック操作すると、会社コードの「昇順(降順)」で一覧表を並べ替えることができる。
「STF並替」ボタン202をクリック操作すると、担当スタッフ名の「昇順(降順)」で一覧表を並べ替えることができる。
同様に「クライアント名」や「最終処理日」の「昇順(降順)」で一覧表を並べ替えることができる。また、「クライアント名」をクリック操作すると、該当クライアントに関する基礎情報を読み出して表示する。
ここで、図21、図22を参照して実施形態の経営戦略展開支援システムの4つの機能の概要を説明する。図21は、経営戦略展開支援システムの機能画面を示す図である。図22は、銀行格付けランキング機能の画面である。
経営戦略展開支援システムは、銀行格付けランキング機能、キャッシュBEFORE&AFTER機能、事業計画書策定シミュレーション機能、月次決算書予算実績差異分析機能の4つの機能を有しており、図21に示す機能画面210により各機能を実行することができる。
機能画面210には、A:現状確認「銀行格付け」は?銀行格付けランキングのメニュー211、B:大局的な「事業戦略」策定ツール キャッシュBEFORE&AFTERのメニュー212、C:細かい「事業計画書」策定シミュレーションのメニュー213、D:毎月の月次決算書予算実績差異分析のメニュー214と、夫々のメニューの機能を実行するためのSTARTボタン215乃至218が設けられている。
機能画面210の、例えばA:現状確認「銀行格付け」は?銀行格付けランキングのメニュー211のSTARTボタン215をクリック操作すると、図22に示す銀行格付けランキング機能の画面220が表示される。
図22に示す画面220には、随時(年次や月次、週次、日次)会計ソフト等からエクスポートされてDB30に記憶された、今期と前期、前々期の会計データがDB30から読み出される。
「1)[返済の必要な借入金残高がいくらあるのか?]」について、会計データから前期末の「長期借入金」合計額のデータを読み出して、「長期借入金合計」の欄に合計額の数値を表示すると共にグラフを順次アニメーション表示する。
続いて、会計データから前期末の「売上債権」合計額のデータ、「仕入債務」合計額のデータ、「棚卸資産」合計額のデータを読み出して「所要運転資金」を算出し、数値の欄に表示すると共にグラフを順次アニメーション表示する。
長期借入金合計と所要運転資金の差額を算出して、「要償還債務 御社の実績は」の欄に数値を表示する。
同様に、「2)[返済完了までに、何年かかるのか?]」について、会計データから前期の税引後当期純利益のデータと減価償却費のデータを読み出して、互いを加算し、「返済財源」の欄に数値を表示すると共にグラフを順次アニメーション表示する。
「要償還債務 御社の実績は」の欄の数値を「返済財源」の欄の数値で割り算して、その計算結果の数値を「債務償還年数 御社の実績は」の欄に表示する。
また、図29の「利益額シミュレーション」機能の画面290でシミュレーションを実行することで表示された図32の画面320において、登録ボタン326がクリック操作されると、シミュレーションの内容がDB30に登録されるので、登録済みのシミュレーションの内容に従い、図22の画面220の「シミュレーションによると」の[計画]の欄の3つの数値(「要償還債務」の行方向の欄の数値、「債務償還年数」の行方向の欄の数値、「返済財源」の行方向の欄の数値)の夫々が更新される。
「3)[御社の銀行格付けランキングは?]」について、CRDデータ(金融機関の持つ中小企業の経営データ)からユーザ企業の前々期・前期・今期のランキングデータを取得し、各項目に数値を順次アニメーション表示する。
このように銀行格付けランキング機能によれば、アニメーション表示により、各項目間の関係性に従った順番で数値を順次表示して行くことにより、数値の算出根拠の流れが理解し易くなり、数値の意味するものをより明確に把握することができる。
(キャッシュBEFORE&AFTER機能)
図23乃至図28を参照してキャッシュBEFORE&AFTER機能を説明する。
キャッシュBEFORE&AFTER機能は、前期と前々期の会計データを基に、前期の年間キャッシュ増減額をアニメーション表示する機能(キャッシュBEFORE機能)と、今期目標キャッシュ額を達成するためのシミュレーションを行う機能(キャッシュAFTER機能)とを有する。
まず、図23乃至図25を参照してキャッシュBEFORE機能を説明する。
図23は、キャッシュBEFORE機能のアニメーション表示画面「「GO」ボタンによる、又は「早送り(>>)」ボタンの自動展開機能による「アニメーション中」」を示す図である。図24は、キャッシュBEFORE機能のアニメーション表示画面「「NEXT(>)」ボタンによる、又は「早送り(>>)」ボタンの自動展開機能による「横スクロール中」」を示す図である。図25は、キャッシュBEFORE機能のアニメーション表示画面「横スクロール終了」を示す図である。
キャッシュBEFORE機能では、前期と前々期の会計データを基に、1年間でどのくらい実際のキャッシュが増減したかを算出して、収入項目、支出項目、貸借対照表項目の増減等の順に項目別に順次アニメーション表示する。
キャッシュBEFORE機能では、DB30に記憶されている企業のデータのうち、以下のデータを使用する。
例えば企業の会計ソフト等から随時エクスポートされてDB30に記憶される今期と前期、前々期の年次と月次会計データ、企業個別の設定内容(業種区分、決算月、販管費項目、変動費・固定費区分、人件費項目、税務計算設定等)が記憶されている設定シート等が使用される。
以下、具体的な画面の例で説明する。
図21に示した機能画面210の、例えばB:大局的な「事業戦略」策定ツール キャッシュBEFORE&AFTERのメニュー212のSTARTボタン216をクリック操作すると、図23に示すキャッシュBEFORE&AFTER機能の画面230が表示される。
図23に示す画面230の上部には、GOボタン231、「NEXT」(>)ボタン232、「BACK」ボタン233、「早送り」(>>)ボタン234等が設けられている。
また、画面230の下部には、営業キャッシュフローの数値入力欄、投資キャッシュフローの数値入力欄、フリーキャッシュフローの数値入力欄などが設けられている。
画面230の中央部には、上記数値入力欄の夫々に対応する位置に棒グラフをアニメーションで表示するためのエリア(以下「アニメーション表示エリア」と称す)が設けられている。
画面230の例えばGOボタン231では、1項目ずつアニメーション表示を進ませることができる。表示の進ませ方は、予めプログラムされた読出規則に従って会計データからデータが読み出されて、当該データの数値入力欄に数値が入力され表示されると共に数値に対応する高さの棒グラフが表示される。
画面230の「NEXT」(>)ボタン232では、画面を1ページ幅分横にスクロールすることができる。
画面230の「BACK」ボタン233では、全ての数値、グラフ、吹き出し等が消去され、スクロールも元のスタート位置まで戻される。
画面230の「早送り」(>>)ボタン234では、アニメーション表示とともに、自動展開機能による横方向へのスクロールが実行される。自動展開機能による横方向のスクロールは、常に少しずつ横方向へ画面をスクロールさせ続けたり、1項目ずつ表示が進むに従って1項目の表示幅分ずつ横方向へ画面をスクロールさせたり、ページ表示がいっぱいになった時点で、1ページ幅分の画面を横方向へスクロールさせたりすることができる。
この画面230では、GOボタン231が押されると、まず会計データから前期の年間(その他選択した任意期間)の売上高のデータが1項目読み出されて「売上高です」の欄に数値が表示されると共にその数値に対応するアニメーション表示エリアの位置に売上高のグラフが表示される。
続いてGOボタン231が押されると、設定シートに設定されている変動費の対象勘定科目のデータが一つ読み出されて変動費合計額が算出され、「変動費です」の欄に数値が表示されると共にグラフ、吹き出しが順次表示される。
次に、GOボタン231が押されると、売上高から変動費を差引きした結果が算出され、「粗利益」の欄に数値が表示されると共にグラフ、吹き出しが順次表示される。そして粗利益率が計算されて、「粗利益率」の欄にその計算結果の数値が表示される。
さらにGOボタン231が押されると、設定シートに設定されている固定費の対象勘定科目のデータが一つ読み出されて固定費合計額が算出され、「固定費です」の欄に固定費合計額の数値が表示されると共にグラフ、吹き出しが順次表示される。
次に、GOボタン231が押されると、粗利益から固定費を差し引いた結果が算出されて、「税引前利益」の欄に数値が表示されると共にグラフが順次表示される。
さらに、GOボタン231が押されると、設定シートに設定されている法人税率のデータが一つ読み出されて法人税額が算出され、法人税の欄に数値が表示されると共にグラフが順次表示される。また法人税率の数値が表示される。
次に、GOボタン231が押されると、税引前利益から法人税を差引いた結果が算出され、その結果の数値が「税引後利益」の欄に表示されると共に、グラフ、吹き出し等が順次表示される。
さらに、GOボタン231が押されると、減価償却費のデータが一つ読み出されて減価償却費の欄に数値が表示されると共にグラフが表示される。
次に、GOボタン231が押されると、前期・前々期の会計データから売上債権のデータが読み出されて売上債権の増加額(減少額)が算出され、その算出結果の数値が表示されると共にグラフが順次表示される。
さらに、GOボタン231が押されると、会計データから前期・前々期の年間(その他選択した任意期間)の該当データが1項目ずつ読み出されて、該当項目の欄に数値が表示されると共にグラフ、吹き出し等が表示される。
この他、増減額が計算され、その計算結果の数値が、画面230の増減額の欄に表示されると共にグラフ、吹き出し等が表示される。また、既出項目の差引額が算出されて、その差引額の数値が差引額の欄に表示されると共にグラフ、吹き出し等が順次表示される。
なお、会計ソフト等に「直接法によるキャッシュフロー計算書」の作成機能があり、データのインポートが可能であれば、上記各項目の該当データを「直接法によるキャッシュフロー計算書」のデータから直接取得し、その数値を表示すると共にグラフ、吹き出し等を表示することも可能である。また、各表示項目については、現金主義に基づく表示も可能である。
途中、「NEXT」(>)ボタン232のクリック操作により画面が1ページ幅分、横にスクロールし、GOボタン231の操作でさらに表示が進展してゆく。
図24は、「早送り(>>)」ボタン234で自動展開機能による画面の「横スクロール」が実行され、さらにアニメーション表示が進展した状態を示している。
自動展開機能では、画面が横にスクロールする。画面が常時少しずつ横にスクロールし続けたり、1項目ずつ表示が進むに従って1項目の表示幅分ずつ横スクロールしたり、ページの表示がいっぱいになった時点で1ページ幅分、画面が横にスクロールしたりする。
「BACK」ボタン233がクリック操作されると、全数値、グラフ、吹き出し等が消去され、スクロールも元のスタート位置まで戻される。
「NEXT」(>)ボタン232で画面が1ページ幅分、横にスクロールし、GOボタン231でさらに表示が進展して最終状態になると、図25の画面230のようになる。
即ち、図25の画面230では、前期1年間のキャッシュの増減額とそれに応じて選択されたコメントが表示された状態となる。
また、この画面230は、「早送り(>>)」ボタン234のクリック操作により、アニメーション表示とともに自動展開機能による横へのスクロールが実行され、さらにアニメーション表示が進展した最終状態を示す。さらに、この画面230は、前期1年間のキャッシュの増減額と、その額の大小に応じて選択されたコメントを表示した状態を示している。
図25の画面230では、キャッシュの増減の数値は、前期1年間での実際の増減額を示し、売上債権の増加(減少)の項目等のイレギュラーな増減項目が算入されている。
イレギュラー項目を除外した、本来の会社収益力を示す本来のキャッシュの増減の数値を別途表示している。
除外すべきイレギュラー項目については、項目設定により、又は十分な過去データに基づくAI判定等により認識することができる。
このように、図23乃至図25の画面230を表示するキャッシュBEFORE機能では、各項目の数値、グラフ、吹き出し等を、一つずつアニメーション表示し、自動展開機能により画面がスクロールすることで収益から費用を控除し、さらには収益・費用に係らない貸借対照表項目によるキャッシュ増減項目を加減算して、会社が1年間で獲得したキャッシュの額を算出するという流れを、閲覧者は明確に理解することができる。
適時表示される吹き出しの表示に助けられながら、ストーリ性に従って演算の根拠を自然な展開で把握することができる。
会社の収益構造を示す1年間の会社のキャッシュ増減額を算出する過程につき、演算の進展と共に理解することができる。
このアニメーション表示機能では、表示の順番が整理されてストーリが意図的に表示されており、固定表示のグラフでは得づらい数値の算出の流れを理解することができる。
経営戦略展開支援システムは、「戦略的に考えるとは、即ち、理想のビジョンから逆算することである」という考え方に基づき、それを経営実務、会計処理に落とし込んだシステムである。
理想のビジョンとは、様々な切り口から様々な捉え方があるが、経営を支える骨子となる数値に関しては、最重要なのが損益以外の財務収支も取り込んだ「キャッシュ、即ち現預金」の理想的な獲得額である。
続いて、図26乃至図28を参照してキャッシュAFTER機能を説明する。
図26は、キャッシュAFTER機能の第1画面「目標値入力」を示す図である。
図27は、キャッシュAFTER機能の第2画面「「PRE(<)」ボタンで「横逆スクロール中」」を示す図である。
図28は、キャッシュAFTER機能の第2画面「横逆スクロール終了」を示す図である。
キャッシュAFTER機能では、キャッシュBEFORE機能で実行したアニメーション表示の結果を踏まえて、目標である最低必要なキャッシュ額からスタートしてキャッシュBEFORE機能の流れを逆に辿ることで目標達成の必要売上高を算出する。
キャッシュAFTER機能は、理想(最低必要なキャッシュの額)から逆算する形で、目標達成の道筋(必要売上高と各項目の金額)を明確にする機能である。
図25の画面230の「キャッシュAFTERへ」ボタン235をクリック操作すると、ユーザ端末2に、図26に示すキャッシュAFTER機能の画面260が表示される。
この画面260には、画面230とほぼ同じボタン類が設けられている。
また、画面260は、機能的に逆算する関係で、キャッシュBEFORE機能の最後尾の画面230(図25)と類似する画面がトップに表示される。
この画面260では、まず初めに、「最低必要な「キャッシュ」の額は、どのくらいですか?」の欄にユーザが数値を入力する。入力値は、会社が目標とする年間のキャッシュ増加額である。
例えば、最低キャッシュアウトをなくすために「0」等の数値を入力したりする。
画面260には、目標のたて方の欄266が設けられている。目標のたて方の欄266には、「1)5年内借入金完済のためには、どうすればよいか?」という説明の文字列の下に達成シミュレーションボタン267が設けられている。また、「2)毎期1人の採用を可能にするためには、どうすればよいか?」という説明の文字列の下に達成シミュレーションボタン268が設けられている。
達成シミュレーションボタン267をクリック操作すると、借入金額の1/5の額(数値)が「最低必要なキャッシュの額は?」の欄に入力される。
また、達成シミュレーションボタン268をクリック操作すると、1人の人件費額(例えば500万円)をキャッシュBEFORE機能の固定費額に加算した額(数値)が「固定費額」の欄に入力される。
GOボタン262がクリック操作されると、キャッシュAFTER機能は、「借入金の返済による増減」の欄に数値(キャッシュBEFOREの数値)を表示すると共にグラフ、吹き出しを表示し、次に「計上している減価償却費」の欄の数値(キャッシュBEFOREの数値)とグラフを表示する。
キャッシュAFTER機能は、「最低必要なキャッシュの額は?」の欄の数値から、「借入金の返済による増減」の欄の数値を減算し、さらに「計上している減価償却費」の欄の数値を減算して、税引後当期利益の金額を算出し、その算出結果の数値を「税引後でこれだけの当期利益が必要です」の欄に表示する。
「借入金の返済による増減」の欄の数値の大小に応じて、選択された改善策ヒントの吹き出しが表示される。
図26の画面260の状態から、「PRE(<)」ボタン261のクリック操作により画面が1ページ幅分、横に逆スクロールする。そしてGOボタン262のクリック操作でさらに表示が進展し、図27に示す画面260の状態になる。
また、図27の画面260の状態は、図26の画面260の状態から、「早送り(<<)」ボタン263のクリック操作で、アニメーション表示とともに自動展開機能による「横逆スクロール」が実施され、さらにアニメーション表示が進展した状態を示す。
自動展開機能による「横逆スクロール」は、常時少しずつ「横逆スクロール」し続けたり、1項目ずつ表示が進むに従って1項目の表示幅分ずつ「横逆スクロール」したり、ページ表示がいっぱいになった時点で1ページ幅分「横逆スクロール」したりする。
「NEXT(>)」ボタン264のクリック操作により画面が1ページ幅分、横にスクロールする。
「BACK」ボタン265のクリック操作では、画面内の全ての数値、グラフ、吹き出し等が消去され、スクロールも元のスタート位置まで戻される。
図27の画面260の状態から、さらにアニメーション表示が進展すると、図28の画面260の状態になる。
即ち、図28の画面260の状態は、「PRE(<)」ボタン261で画面が横に逆スクロールし、GOボタン262でさらに表示が進展した最終状態を示す。
この図28の画面260の位置では、シミュレーションによる「必要売上高」の欄に数値、グラフ、ギャップ(売上高不足)の金額の欄に数値、コメント等が表示される。
また「早送り(<<)」ボタン263のクリック操作で、アニメーション表示とともに自動展開機能による「横逆スクロール」が実施され、表示が進展した最終状態でも図28の画面260の状態になる。
各項目の、数値、グラフ、吹き出し等を、一つずつアニメーション表示し、自動展開機能により画面がスクロールすることによって、理想(最低必要なキャッシュの額)から逆算する形で目標達成の道筋(必要売上高と各項目の金額)を明確にするという戦略策定の思考が理解し易くなる。
シミュレーションにより、実現不可能なレベルの必要売上高が算出されることが多い。
その場合、「NEXT(>)」ボタン264のクリック操作により、各項目の表示画面まで「横スクロール」して画面を戻し、各項目の数値を修正して上書き入力する。
上書きされると、上書きされた数値に基づいて「必要売上高」の欄の数値、グラフ、ギャップ(売上高不足)の金額の数値、コメント等が更新される。
各項目の数値の修正については、会社経営の実務で導き出せる具体的な改善行動を想定しながら、改善ポイントと成り得る項目を修正する。
例えば「借入金の返済による増減」の欄の数値につき、金融機関との返済計画の見直し(リスケ)交渉により、年間返済額を減額した数値を上書き入力することが考えられる。
これにより、シミュレーションの「必要売上高」レベルを下げることができ、より実現可能性の高い目標達成の道筋(必要売上高と各項目の金額)を確認することができる。
同様に、「固定費額」、「変動比率」の各数値については、社内の改善行動による効率化を進めることによって、削減した数値を上書き入力することが考えられる。また別の目標達成の道筋(必要売上高と各項目の金額)を確認することができる。
「固定費額」、「変動比率」の各数値については、事業計画書策定シミュレーション機能上で内訳詳細のシミュレーションを実施できる。
また、「必要売上高」の数値については、同様に事業計画書策定シミュレーション機能上で内訳詳細のシミュレーションを実施できる。
図28の画面260には、シミュレーションパターンのデータの保存ボタン271と読出ボタン272が設けられており、これらのボタンを操作することにより、実行したシミュレーションのデータを10パターンまでDB30に保存でき、夫々パターンのシミュレーションのデータをDB30から読み出してシミュレーションを実行及び表示することができる。
また、同画面260には、登録ボタン273が設けられている。この登録ボタン273をクリック操作することにより、シミュレーションを確定させ、計画数値としてDB30に保存する。これによって、月次決算書予算実績差異分析機能上の予算の数値やグラフが表示されるようになる。
(事業計画書シミュレーションによる戦術策定機能)
次に、図29乃至図32を参照して事業計画書シミュレーションによる戦術策定機能を説明する。図29は、事業計画書策定シミュレーション機能の第2画面(詳細機能の選択画面)を示す図である。図30は、売上シミュレーション機能のシミュレーション画面(現在までの実績画面)を示す図である。図31は、売上シミュレーション機能のシミュレーション画面(目標売上高達成のためのシミュレーション画面)を示す図である。図32は、利益額シミュレーション機能のシミュレーション画面(目標利益額達成のためのシミュレーション画面)を示す図である。
事業計画書シミュレーションによる戦術策定機能は、上述したキャッシュAFTER機能でシミュレーションした戦略に基づき事業計画書のシミュレーションを実行する。これにより事業計画の具体的な詳細内訳を策定することができる。
事業計画書シミュレーションによる戦術策定機能では、図29に示すシミュレーション機能一覧の画面290が表示される。
画面290には、売上シミュレーションを実行するための「売上高内訳シミュレーション」の欄、変動費シミュレーションを実行するための「変動費シミュレーション」の欄、固定費シミュレーションを実行するための「固定費シミュレーション」の欄、利益額シミュレーションを実行するための「利益額シミュレーション」の欄、「財務指標の改善」の欄などが設けられている。
「売上高内訳シミュレーション」の欄には、必要売上高の数値表示枠291と、売上高内訳のシミュレーションを実行するためのトリガボタンとしてのSTARTボタン292が設けられている。数値表示枠291には、キャッシュAFTER機能で登録された必要売上高の数値が表示される。
STARTボタン292がクリック操作されると、図30に示す「売上高内訳シミュレーション」の画面300が表示される。
「変動費シミュレーション」の欄には、予算変動費率の数値表示枠293と、予算変動費率のシミュレーションを実行するためのトリガボタンとしてのSTARTボタン294が設けられている。数値表示枠293には、キャッシュAFTER機能で登録された変動費率の数値が表示される。
STARTボタン294がクリック操作されると、変動費シミュレーションの画面(図示せず)が表示され、変動費率のシミュレーションが実行される。
「固定費シミュレーション」の欄には、予算固定費額の数値表示枠295と、予算固定費額のシミュレーションを実行するためのトリガボタンとしてのSTARTボタン296が設けられている。数値表示枠295には、キャッシュAFTER機能で登録された予算固定費額の数値が表示される。
STARTボタン296がクリック操作されると、予算固定費シミュレーションの画面(図示せず)が表示され、予算固定費額のシミュレーションが実行される。
「利益額シミュレーション」の欄には、必要利益額の数値表示枠297と、上記シミュレーションを繰り返して必要利益額への筋道を明確にするためのトリガボタンとしてのSTARTボタン298が設けられている。数値表示枠297には、キャッシュAFTER機能で登録された必要売上高から変動費額と固定費額を控除した数値が表示される。
STARTボタン298がクリック操作されると、図32に示す「利益額シミュレーション」の画面320が表示される。
「財務指標の改善」の欄には、上記シミュレーションにより、金融機関が重視する財務指標の改善効果を表示するためのトリガボタンとなるSTARTボタン299が設けられている。STARTボタン299がクリック操作されると、図22に示す「[銀行格付け]御社の格付けランキングは?」の画面220が表示される。シミュレーションによる要償還債務の数値、債務償還年数と返済財源の数値が表示される。
以下、上記の各シミュレーション画面を説明する。
上記図29に示すシミュレーション機能一覧の画面290のSTARTボタン292がクリック操作されると、図30に示す「売上高内訳シミュレーション」の画面300が表示される。
図30に示す「売上高内訳シミュレーション」の画面300には、今期1年(6月から5月迄)を1か月毎に区画し、既に経過した経過期間(6月から9月)と未経過期間(10月から5月)に分けた事業計画のデータが生成されて、前期実績の売上高のデータと共に表示される。
今期の経過期間(6月から9月)の売上高のデータは、今期の売上高の実績値(6月から9月迄の月毎の数値とグラフ301、302)がそのまま表示される。
グラフ301は、今期の単月毎の売上高を示している。グラフ302は、今期の累計の売上高を示している。
今期の未経過期間(10月から5月)のデータは、計画策定期間として、計画策定の対象であり、シミュレーションすることで、月毎の数値とグラフでアニメーション表示される。月毎の数値は、売上高合計の他、補助科目(店舗売上高、外販売上高、通販売上高等)毎に数値が表示される。
画面300に設けられたリセットボタン303をクリック操作すると、未経過期間に数値があればすべて消去した上で、アニメーション機能により順次ひと月毎1行ずつ、経過月までの「実績値」がアニメーション表示される。
画面300の「売上高内訳」の「売上高合計」の欄には、DB30の会計データから読み出された今期の経過月の各月次「売上高」のデータの数値が順次表示される。
画面300の「補助科目」の各売上高補助科目欄には、DB30の会計データから読み出された売上高補助科目のデータに含まれる今期の経過月の各月次のデータの数値が順次表示される。
画面300の「部門」の各部門売上高欄には、DB30の会計データから読み出された売上高部門別のデータに含まれる今期の経過月の各月次のデータの数値が順次表示される。
なお、必要な内訳データがDB30の会計データに保存されていない場合には、社内で別途作成したデータやレジデータ、社外から入手した通信販売データ等を読み込んで、会計データに代替することができる。
画面300の「シミュレーションパターン」の保存ボタン318と読出ボタン319のクリック操作で、実施したシミュレーションを10パターンまで保存し、読み出してシミュレーションを実行及び表示することができる。
全ての月の売上高内訳シミュレーションを実行しアニメーション表示を終了した時点が図31の状態となる。
図31に示す画面300では、「以降、前年同月数値でシミュレーションします」のメッセージ横の前年同月一括ボタン305がクリック操作されると、DB30の前期の会計データから前年同月の数値が読み出されて、その数値が、アニメーション機能により順次ひと月毎1行ずつ未経過月の各項目に表示される。
「年間で昨年同額となるよう、シミュレーションします」のメッセージ横の昨対調整一括ボタン306がクリック操作されると、アニメーション機能により順次ひと月毎1行ずつ、未経過月の欄に年間の合計額が昨年と同額になるように配分した数値が表示される。
即ち、経過月についてあまり成績が良くない際に、残りの未経過月で頑張ってせめて昨年と同額の年間結果となるように努力したい、という通常の経営者の感覚に基づいて準備した算出方法である。
「年間売上アップ率により、シミュレーションします」の売上UP計算一括ボタン307がクリック操作されると、アニメーション機能により順次ひと月毎1行ずつ、未経過月欄に各項目の前年同月の数値に売上UP率として入力したアップ率で増額した数値が表示される。
「個別にシミュレーションします」の欄については、「補助科目」、「部門」の対象としたい項目を選択した状態で、同月同額ボタン308をクリック操作することで、クリックした項目の行だけ、未経過月の欄に各項目の前年同月の数値が表示される。
昨対調整ボタン309がクリック操作されると、クリックした項目の行だけ、未経過月の欄に年間の合計額が昨年と同額になるように配分した数値が表示される。
売上UPボタン310がクリック操作されると、クリックした項目の行だけ、未経過月欄に各項目の前年同月の数値に売上UP率として入力したアップ率で増額した数値が表示される。
クリアボタン311がクリック操作されると、クリックした項目の行だけ、未経過月欄の数値が消去される。再合計ボタン312がクリック操作されると、シミュレーションした結果を再集計してシミュレーション数値の欄に年間売上高の数値が表示される。
シミュレーションの実行に従い、今期売上高、前期売上高のグラフが、単月と累計でアニメーション表示される。
なお、これらシミュレーションの欄の中で、四角(□)の欄にチェックマークが入っているものが、実行されたシミュレーションであることを示している。
一括クリアボタン304がクリック操作すると、表示されていた科目名と数値がすべて消去される。
前年数値の欄には、DB30から読み出された前期の会計データに含まれる前期売上高の数値が表示される。
シミュレーション数値の欄には、シミュレーションによる今期売上高の数値が表示される。このように前記と今期の数値を表示することにより、今期のシミュレーションの結果を前年と比較して検討することができる。
[キャッシュAFTER]による必要売上高の欄に、キャッシュAFTER機能で事前に登録された必要売上高の数値が表示される。
この必要売上高の表示により、ユーザ端末2のユーザ(企業の担当者等)は、今期のシミュレーションの結果がキャッシュAFTER機能で策定された必要売上高を満たしているかどうかを確認することができる。
続いて、図32を参照して利益額シミュレーションについて説明する。
上記図29に示すシミュレーション機能一覧の画面290のSTARTボタン298がクリック操作されると、図32に示す「利益額シミュレーション」の画面320が表示される。
画面290から画面320に切り替わると同時に利益額のシミュレーション演算が実行され、画面320内でアニメーション表示が開始される。
画面320に設けられている「単月」の売上高合計、変動費率、変動費合計、固定費合計、営業利益の欄に、順次ひと月毎1行ずつアニメーション表示されてゆく。これと同時に「単月」のグラフがアニメーション表示される。
単月のグラフの表示に続いて「累計」の売上高合計、変動費率、変動費合計、固定費合計、営業利益の各欄に、数値が順次ひと月毎1行ずつアニメーション表示されてゆく。これと同時に「累計」のグラフがアニメーション表示される。
売上高合計の数値については、売上高内訳シミュレーションの際にシミュレーションされた数値をDB30から読み出し表示する。
変動費率、変動費合計の数値については、変動費シミュレーションの際にシミュレーションされた数値を読み出して表示する。
固定費合計の数値については、固定費シミュレーションの際にシミュレーションされた数値をDB30から読み出して表示する。
営業利益の数値については、売上高合計から変動費合計、固定費合計を差し引いた数値を算出し、表示する。
この画面320では、「「売上」シミュレーションを確認する」の欄に設けられている売上シミュレーションボタン321がクリック操作されると、売上高内訳シミュレーションの画面300が表示されるので、表示された画面300から売上シミュレーションの内容を修正して、利益額シミュレーションを更新することができる。
「「変動費」シミュレーションを確認する」の欄に設けられている変動費シミュレーションボタン322がクリック操作されると、変動費シミュレーションの画面(図示せず)に遷移するので、表示された変動費シミュレーションの画面から変動費シミュレーションの内容を修正して利益額シミュレーションを更新することができる。
「固定費」シミュレーションを確認する、の欄に設けられている固定費シミュレーションボタン323がクリック操作されると、固定費シミュレーションの画面(図示せず)に遷移するので、表示された固定費シミュレーションの画面から固定費シミュレーションの内容を修正して利益額シミュレーションを更新することができる。
画面320の前年数値の欄には、DB30から読み出された前期の会計データに含まれる前期営業利益の数値が表示される。
画面320のシミュレーション数値の欄には、シミュレーションによる今期営業利益の数値が表示される。これにより、ユーザ端末2のユーザ(企業の担当者等)は、今期のシミュレーションの結果を前年と比較して検討することができる。
画面320の[キャッシュAFTER]による必要利益額の欄には、キャッシュAFTER機能で登録された「税引前利益はこれだけ必要です(営業利益)」の数値が表示される。[キャッシュAFTER]との差異額の欄には、シミュレーション数値と[キャッシュAFTER]による必要利益額との差額が表示される。
これにより、今期のシミュレーションの結果が、キャッシュAFTER機能で策定された必要利益額を満たしているかどうかを確認することができる。
画面320に設けられているシミュレーションパターンの保存ボタン324と読出ボタン325をクリック操作することで、実行したシミュレーションを10パターンまで保存し、読み出してシミュレーションを実行及び表示することができる
また、画面320の登録ボタン326をクリック操作することで、シミュレーションを確定させ、事業計画として登録することができる。定期的に自動シミュレーションしたり、利益の大幅減少時等、何らかの機縁を基にして自動シミュレーションすることも可能である。
登録したシミュレーションに従い、図22の画面220の、「シミュレーションによると[計画]」の「要償還債務」の数値、「債務償還年数」の数値、「返済財源」の数値が更新される。
また、月次決算書予算実績差異分析機能の各ページの「予算」の数値とグラフが更新される。
続いて、図33、図34を参照して現金預金残高の365日推移を表すキャッシュ残高推移表について説明する。図33は、STARTボタンで、アニメーションを開始したキャッシュ残高推移表の画面を示す図である。図34は、アニメーション表示させたキャッシュ残高推移表の画面「アニメーション終了」を示す図である。
図35の共通機能選択画面350の例えばキャッシュ残高推移表のアイコンをクリック操作すると、図33に示すキャッシュ残高推移表の画面330が表示される。
図33の画面330は、日毎データ集計部65と表示制御部69により表示される画面であり、毎日の現金預金残高のグラフを365日分アニメーション表示するものである。
日毎データ集計部65は、企業が活動する中で、ユーザ端末2から毎日受信される1以上の金融機関の現金預金残高等の数値群、あるいは前期・今期の会計データの現金と預金に係る仕訳取引から算出した現金預金残高等の数値群を日毎に集計して表示制御部69に出力し、表示制御部69は、日毎に集計された現金預金残高を日の順に365日分アニメーション表示する。
企業が活動する中で、ユーザ端末2から1以上の金融機関の現金預金残高等のデータ、あるいは会計データから読み出した現金預金残高等のデータが送信される。サーバ1では、ユーザ端末2から受信された現金預金残高等のデータをDB30に記憶する。
日毎データ集計部65は、DB30に記憶された金融機関の現金預金残高等のデータから、あるいはDB30の会計データから読み出した現金預金残高等の日次残高を集計し、表示制御部69に出力することで、表示制御部69は、日毎に集計された現金預金残高の数値と棒グラフを日の並び順(期首の6月から、経過月の9月まで6月1日、2日、3日…、9月29日、30日等の順)にアニメーション表示する。
なお、表示期間を1年に設定することで、最大365日分の現金預金残高の数値と棒グラフをアニメーション表示することができる。
具体的には、図33の画面330に設けられているSTARTボタン331がクリック操作されると、日毎データ集計部65は、DB30から読み出した現金預金のデータを集計して表示制御部69に出力することで、数値と棒グラフのアニメーション表示が開始される。
この際、最初に比較参照対象となる前期の現金預金残高の日次推移グラフ332が時系列に従って期首から期末までアニメーション表示される。
続いて、今期の現金預金残高の日次推移グラフ333が時系列に従って期首から経過月までアニメーション表示される。図33の画面330は、前期の現金預金残高の日次推移グラフ332が期首から期末までアニメーション表示された後、今期の現金預金残高の日次推移グラフ333が期首からアニメーション表示され始めた状態を示している。
図33の画面330の状態からアニメーション表示がさらに進展して、図34の画面330に示す状態、つまり数値とグラフのアニメーション表示が9月末(経過月末日)まで進んだ状態となる。
即ち、今期の現金預金残高の日次推移グラフを時系列に従ってアニメーション表示し、経過月迄表示を進展させる。
数値については、図34の画面330の下部に設けられた各欄にアニメーション表示される。
具体的には、画面330の下部には、最大キャッシュの増加額の欄334、最大キャッシュの減少額の欄335、余剰キャッシュ額の欄336、月次キャッシュ安全余裕率の欄337が設けられており、夫々の欄にグラフの進展に伴い、グラフ表示期間に係る各数値が順次更新されるようにアニメーション表示される。
その際、日毎データ集計部65は、表示期間中の1日の最大現金預金増加額を算出してその数値を最大キャッシュの増加額の欄334に表示し、表示期間中の1日の最大現金預金減少額を算出してその数値を最大キャッシュの減少額の欄335に表示する。
また、日データ集計部66は、表示期間中の現金預金残高の最少額を算出してその数値を、「期間中、常時残高あり」と文字列が記載された余剰キャッシュ額の欄336に表示する。
さらに、日データ集計部66は、余剰キャッシュ額の数値を最大キャッシュの減少額の数値で割り算して月次キャッシュ安全余裕率を算出し、その数値を「最大支払がいつ来ても大丈夫な、安全度」と文字列が記載された月次キャッシュ安全余裕率の欄337に表示する。
月次キャッシュ安全余裕率が100%を下回る場合、収入と支出のタイミングにより、支払いが先行した場合にキャッシュショートを起こす危険がある、ということを警告するものである。月次キャッシュ安全余裕率は、あらゆる会社で留意しなければいけない指標である。
また、グラフ中の該当部分、あるいは日付部分をクリックすることによって、該当日の増減明細ウインドー(あるいは別シート等)が開く。増減明細については、該当日のキャッシュ増加額の大きなもの、キャッシュ減少額の大きなものを選別し、金額順に表示される。
増減明細金額と同時に、相手勘定科目、仕訳の摘要項目も表示され、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの区分判定を行い、区分表記することによって、増減の理由が一層明確に認識できる。会社のキャッシュ増減につき、十分大きなデータが蓄積されれば、AIを活用した増減理由の分析や、明細・解説等表示項目の自動選定も可能である。
さらには、AI等で増減傾向を把握することによって、キャッシュ残高の推移傾向を予測でき、将来シミュレーションを実施できる。それによって、キャッシュ推移に関して予算実績差異分析や、損益との差異分析が可能になる。
借入金の日次残高推移グラフを並行して表示することにより、借入金の返済原資の確認や返済計画遂行の難易を判断することが可能になる。
キャッシュ残高推移表と同様、その他の貸借対照表項目についても、日次での残高推移表の作成と、増減理由分析、明細・解説等表示項目の選定、将来シミュレーションを実施することによって、残高の日次推移傾向をしっかりと把握することが可能になる。
さらには、損益計算書項目についても、日次での発生額推移表の作成と、増減理由分析、明細・解説等表示項目の選定、将来シミュレーションを実施することによって、費用発生の日次推移傾向をしっかりと把握することが可能になり、経営上有益な多くの情報を再認識することができる。
例えば、損益項目の一つである売上高の日次推移表は多く使われているが、人件費や水道光熱費、運賃送料、車両費等に関する日次推移の分析等はほとんど実施されておらず、日次推移表を作成することによって日次による傾向(曜日、天候、祭事等による影響)を再認識する上で有効である。従来行われてきた、経営者や管理者の経験と勘による判断に代わり、客観的な(ビッグ)データによる戦略的な判断が可能になる。
このようにキャッシュ残高推移表の表示機能によれば、前期の現金預金残高の日次推移グラフを先に表示しており、前期と比較しながら今期の現金預金残高の日次推移グラフを確認することができ、今期の資金繰り状況を判断しやすくなる。
また、時系列に従って1日ずつアニメーション表示することにより、グラフが進展する動きの様子を目で追うことによって、1年間の現金預金残高の増減傾向を印象的に認識することができる。
キャッシュ残高は、会社経営上、最も注意しなければいけないポイントの一つである。利益がプラスであっても、キャッシュがマイナスになると、「勘定あって、銭足らず」の黒字倒産を引き起こしかねない。月末残高のみを表示したグラフや図表等では、キャッシュフロー経営を行う上では、有益な資料とはならない。キャッシュは毎日増減するものであり、たまたま毎月末に残高があったとしても、月中にキャッシュがショートする可能性を事前に対策するための管理資料にはなりえない。
現金預金残高の365日推移を表すキャッシュ残高推移表により、月中も含めた、年間365日のキャッシュ残高推移を見える化して、管理することが可能になる。
次に、図35乃至図41を参照して業務に応じたキー指標表示機能について説明する。図35は、月次決算書予算実績差異分析機能に関する共通機能選択画面(メインメニュー画面)を示す図である。図36は、月次決算書予算実績差異分析機能に関するキー指標選択画面(サブメニュー画面)を示す図である。図37は、キー指標(選択した売上高営業利益率)のアニメーション画面「アニメーションを開始する前の状態」を示す図である。図38は、キー指標(選択した売上高営業利益率)のアニメーション画面「アニメーションを終了した状態」を示す図である。図39は、キー指標(選択した商品別営業所別色分布分析表)の(アニメーション表示を開始した状態)を示す図である。図40は、キー指標(選択した商品別営業所別色分布分析表)の(アニメーション表示を終了した状態)を示す図である。図41は、キー指標(選択した人事売上高グラフ)の画面を示す図である。
会社が属する業種の特性に応じて、さらには会社の規模や置かれている状況等に応じて、注目すべき経営指標、グラフは異なる。
そこで、このキー指標表示機能は、PDCAサイクルの中で予算実績差異分析で差異を認識し、改善活動を打ち出す際に指針とすべき、会社の業種、戦略、状況に応じた、ユーザにとって有効なキー指標を、数値やグラフで提示する。
サーバ1のDB30に、予め各企業個別の設定シートが記憶されている。設定シートには企業の業種区分が記録されている。
キー指標提示部42は、DB30に記憶されている各企業個別の設定シートを読み出し、設定シートに記録されている業種区分に基づき、予め用意した該当業種の特性に応じたキー指標を数値やグラフで企業ユーザのユーザ端末2へ表示する。
以下、図面を参照して具体的にキー指標表示動作を説明する。
図35の共通機能選択画面350の例えばキー指標のアイコンがクリック操作されると、図36に示すサブメニュー画面360が表示される。
図36のサブメニュー画面360には、例えば売上高営業利益率グラフ、色分布分析、人時売上高等のアイコン361乃至363が設けられている。
図示はしないが、この他、製造業の会社であればロスや不良製品発生数の大小が利益に直結してくるため、ロスや不良製品の発生状況を分析するロス・不良率グラフといったキー指標を選択するためのアイコンも設けられている。つまりこのキー指標提示部42の機能では、会社が属する業種の特性に応じて、さらには会社の規模や置かれている状況等に応じて、特に重視して注目すべき指標を予め準備し、表示のフロー(ストーリ)を判断して適切なアイコンを選定表示し、キー指標の数値やグラフを表示のフロー(ストーリ)に沿ってアニメーション表示することができる。
例えば企業が衣料品小売業の会社であれば、改善活動の打ち出しをする上で、利益率や売上高の内訳を詳細に分析することがたいへん有効である。
そこで、衣料品小売業の会社のユーザは、図36に示すサブメニュー画面360の、衣料品小売業向けに選定表示された利益率の推移を分析する売上高営業利益率グラフのアイコン361や商品別営業所別分析をする色分布分析グラフのアイコン362等を選択することで必要なキー指標を閲覧できる。
具体的には、図36のサブメニュー画面360の売上高営業利益率グラフのアイコン361をクリック操作すると、キー指標提示部42により、売上高営業利益率グラフが表示される。
キー指標提示部42は、図36の画面360のアイコン361のクリック操作をトリガにして、DB30の当該企業個別の前期・今期の会計データから必要なデータ(例えば店舗のレジデータや営業日報データ等)を読み出して、今期の予算売上高営業利益率と前期実績、及び今期実績の売上高営業利益率を計算し、図37に示すグラフ提示用の画面370を表示する。
図37のグラフ提示用の画面370には、提示されるキー指標を選択するためのプルダウンリスト371とスタートボタン373が設けられている。
プルダウンリスト371には、売上高営業利益率だけでなく、より詳細な担当者別売上高営業利益率、事業部別売上高営業利益率等を提示するための選択項目が設けられている。プルダウンリストの内容は、会社の属する業種の特性に応じて、さらには会社の規模や置かれている状況等に応じて必要な指標を確認できるように、予め準備されている。
図37の画面370は、プルダウンリストの、例えば売上高営業利益率の選択項目が選択操作された状態を示している。
図37の画面370に設けられているスタートボタン373がクリック操作されると、キー指標提示部42により集計された今月の実績と差異、昨年差異、同様に累計の実績と差異、昨年差異の数値が、図38に示す画面370のように順次アニメーション表示される。有利差異は青色の背景色、不利差異は赤色の背景色で表示される。現状を単月で確認すると同時に、今期全般の傾向を知りたいという意図の流れで、累計を表示する。
なお、予算については、図32の画面320で利益額シミュレーションを実行した後、登録ボタン326のクリック操作によりDB30に保存されているので、キー指標提示部42は、DB30に保存された計画数値から必要なデータを読み出して予算を算出する。
続いて、予算のグラフ375、前期のグラフ376が順次アニメーション表示される。最後に、今期のグラフ377が今月までアニメーション表示される。
先に表示されている予算・前期のグラフ375、376の上に、今期のグラフ377を時系列に従って、ひと月ずつアニメーション表示することによって、ひと月ずつグラフ377が伸展する様子を、アピール力をもって表示でき、過去月の結果を比較参照しながら傾向を認識しやすくなる。
さらには、先に表示されている予算のグラフ375と前期実績のグラフ376とのグラフの重なり具合を、毎月毎月、ひと月ずつ目で追うことができ、時間の経過に従って、順次、計画と実績の乖離と、前期実績と今期実績の差異の発生傾向を理解することができる。
前期実績のグラフ376を上回って推移していた今期の実績グラフ377が、ある月から突然前期実績のグラフ376を下回りはじめて進展している、といった傾向を、ひと月ずつ目で追うことができ、時間経過に伴った推移傾向の情報を時間経過と共に得ることができる。
アニメーション機能によるグラフ表示は、表示の順番が整理されて意図的に順次表示されており、固定的に表示されているグラフから得られる以上に推移傾向を実感することができる。
図38の画面は、経過月までの今期実績のグラフ377を順次アニメーション表示し終わった状態を示している。
なお、前期・予算のグラフ375、376については、今期実績のグラフ377と同時に並行してアニメーション表示することもできる。
予算と実績の差異を明確に認識するには、PDCAサイクルの中のCheck(評価)機能の役割を果たしており、「事業計画書シミュレーションへ」のボタン378をクリック操作することにより、事業計画書シミュレーション機能の画面を表示してシミュレーションの見直しを行い、更新したシミュレーショングラフを確認することができる。
常時シミュレーションの見直しが可能であることから、スピーディーで有効なAction(改善行動)を導き出すことが可能になる。
さらには、十分な会社数のデータ蓄積があれば、同業他社データ等との比較による数値、グラフ表示も可能である。
次に、他のキー指標の提示例をいくつか説明する。
まず、図39、図40を参照して色分布分析のキー指標の提示例を説明する。
図36のサブメニュー画面360の衣料品小売業向けに選定表示された色分布分析のアイコン362をクリック操作すると、キー指標提示部42により、図39に示す商品別営業所別色分布分析表390が表示のフロー(ストーリ)に沿ってアニメーション表示される。
図39の商品別営業所別色分布分析表390には、START(店舗順)ボタン391、START(カテゴリ順)ボタン392が設けられている。商品別営業所別色分布分析表390は、縦軸が商品種別、横軸が営業所とされている。
START(店舗順)ボタン391がクリック操作されると、キー指標計算部51は、DB30からレジデータ、営業日報データ等を読み出して夫々の商品の売上高を算出し表示制御部69に出力することで、商品別営業所別色分布分析表390の名古屋営業所の欄から1列ずつ縦に順次テンポよく、目標達成率の数値がアニメーション表示される。
レジデータ及び営業日報データ等については、会計仕訳に必要な毎日の合計売上高等のみではなく、毎日の商品別、営業所別、担当者別等の詳細データが読み出される。
また、図39の商品別営業所別色分布分析表390のSTART(カテゴリ順)ボタン392がクリック操作されると、キー指標計算部51は、レジデータ、営業日報データ等のデータを読み出して夫々の商品の売上高を算出し表示制御部69に出力することで、1行ずつ横に順次テンポよく、紳士スラックス部門等の欄に目標達成率の数値がアニメーション表示される。
この場合、目標達成率の数値が100%以上の場合には、売上高が「上位」であるものとして個々の欄(セル)の背景色が青色に表示され、目標達成率の数値が90%以上100%未満の場合には、売上高が「中位」であるものとして個々の欄(セル)の背景色が黄色に表示される。また、目標達成率の数値が90%未満の場合には、売上高が「下位」であるものとして個々の欄(セル)の背景色が赤色に表示される。
図39の商品別営業所別色分布分析表390は、「紳士スラックス」と「紳士セーター」について「名古屋」の営業所から「松山」の営業所までアニメーション表示された後、続いて「紳士Tシャツ」について「名古屋」の営業所から「東京」の営業所まで、数値が順次アニメーション表示された状態を示している。
即ち、図39の商品別営業所別色分布分析表390は、START(カテゴリ順)ボタン392がクリック操作されて、各項目の欄(セル)に行方向に順番に数値が表示されるアニメーション表示が開始されて、途中まで進展した状態を示している。
図40の商品別営業所別色分布分析表390は、その後アニメーション表示が進展して、全表示を終わった状態を示す図である。
なお、この商品別営業所別色分布分析表390の場合、START(店舗順)ボタン391では、1列ずつ縦に数値が順次テンポよくアニメーション表示され、START(カテゴリ順)ボタン392では、1行ずつ横に数値が順次テンポよくアニメーション表示される。
続いて、着目すべき営業所、カテゴリの部分に、「だ円印」や「矢印」が表示される。
START(店舗順)ボタン391で、1列ずつ縦に営業所の順に表示させた場合には、該当する営業所及びカテゴリの部分の数値と、該当する営業所の合計の数値を比較して数値が50%以上高い場合には「丸印」を表示する。
即ち、該当営業所の中でも、該当カテゴリが比較的良好であることを強調するものである。逆に数値が50%以上低い場合には「矢印」を表示する。つまり該当「営業所」の中でも、該当カテゴリが比較的不良であることを強調するものである。
START(カテゴリ順)ボタン392で、1行ずつ横にカテゴリの順に数値を表示させた場合には、該当する営業所及びカテゴリの部分の数値と、該当するカテゴリの合計の数値を比較して50%以上数値が高い場合には「だ円印」を表示する。
即ち、該当カテゴリの中でも、該当「営業所」が比較的良好であることを強調するものである。逆に、50%以上数値が低い場合には「矢印」を表示する。つまり、該当「カテゴリ」の中でも、該当「営業所」が比較的不良であることを強調するものである。
図40の商品別営業所別色分布分析表390は、START(カテゴリ順)ボタン392の操作で、1行ずつ横にカテゴリ順に表示された場合を示している。
商品別営業所別色分布分析表390では、例えば、「紳士コート」のカテゴリの合計の数値は101.9%であるが、「紳士コート」のカテゴリの「横浜」の営業所の数値は173.2%と50%以上高いので「だ円印」で強調表示されている。
同様に、「紳士コート」のカテゴリの「福岡」の営業所の数値は154.9%と50%以上高いので「だ円印」で強調表示されている。
「紳士コート」に関して、「横浜」の営業所と「福岡」の営業所が比較的成績良好で健闘していることを強調している。
逆に、「婦人スラックス」のカテゴリ合計の数値は「86.2%」であるが、「婦人スラックス」のカテゴリの「松山」の営業所の数値は42.7%と50%以上低いので「矢印」で強調表示されている。「婦人スラックス」に関して、「松山」の営業所が比較的成績不良で苦戦していることを強調している。
このように洋服小売店業等の業務に応じたキー指標として、商品別営業所別色分布分析表390をアニメーション表示し、店舗順、あるいはカテゴリ順に、数値を順次表示することによって、自店舗と他店舗との比較がより一層明確にできる。また自分の担当のカテゴリと他者の担当のカテゴリとの比較がより一層把握し易くなる。
続いて、図41を参照して人時売上高というキー指標の提示例を説明する。
例えば衣料品小売業の会社の各営業所での損益には、社員配置のローテーション効率が大きく影響してくると思われる。この種の企業の担当者であれば、労働効率を分析するため、図36のサブメニュー画面360の衣料品小売業向けに選定表示された人時売上高グラフのアイコン363をクリック操作する。
人時売上高のアイコン363がクリック操作されると、キー指標提示部42により、図41に示す人時売上高グラフの画面410が表示のフロー(ストーリ)に沿ってアニメーション表示される。
この際、キー指標提示部42では、キー指標計算部51が、DB30から必要なデータ(今月の会計データ、タイムカードデータ等)を読み出して人時売上高を算出し、表示制御部69へ出力することで、表示制御部69により人時売上高グラフが順次アニメーション表示される。
タイムカードデータについては、給与計算に必要な社員別の1か月の合計就労時間等のみではなく、社員別の毎日の就労時間等の詳細データを読み出すものとする。
具体的には、図41の人時売上高グラフの画面410に設けられたSTARTボタン411がクリック操作されると、キー指標提示部42は、アニメーション表示を開始し、1日の売上高の折れ線グラフ412、就労時間の棒グラフ413を、日を追ってアニメーション表示した後、人時売上高(売上高/就労時間)の折れ線グラフ414をアニメーション表示する。
この人時売上高グラフでは、人時売上高の折れ線グラフ414が、例えば「2日」、「3日」と順次表示されたとき、「3日」については人時売上高の数値が低いため(例えば予め下限の閾値として設定された(金額)である3000円未満の場合)、予め準備されている吹き出し415が表示される。
同様に、「8日」については人時売上高の数値が高いため(例えば予め上限の閾値として設定された数値(金額)である4500円以上の場合)、予め準備されている別の吹き出し416が表示されている。
なお、図41の人時売上高グラフの画面410は、アニメーション表示が順次1日ずつ時系列に従って進展しながら、グラフと吹き出しが適宜表示され、経過日までの表示が終わった状態を示している。
このようにこのキー指標の提示例によれば、グラフが順次表示されて行くことにより、時間の経過とともに生産性がどのように変遷して来たかを印象的に確認することができる。適時「吹き出し」が表示されるので、表示された数値の発生原因がその都度認識できる。
上記実施形態では、図9、図10の月次損益推移表の表示例のように、収益から費用を控除して利益を算出し、さらには営業外項目、特別項目を加減算して算出するという損益構造の流れに沿って数値アニメーション表示したり、また、図11、図12のSTRAC表の表示例のように、収益から変動費を控除して粗利益を算出し、さらに固定費を控除して営業利益を算出すという損益構造の流れに沿って数値をアニメーション表示したが、これらの表示例は一例であり、これ以外にも様々な因果関係に基づく数値群の表示方法が考えられるが、何れにしても複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で数値群を提示すれば足りる。
なお、会計ソフトデータ、税務計算ソフトデータ、銀行データ、カード会社データ、通販会社データ、タイムカードデータ、レジデータ、会社作成データ等の会計データを取り込むデータ取得部の機能については既存の技術を利用してもよい。
また、金融機関、決済期間、証券会社や、証明書申請等に係るような行政機関、補助金申請等に係る政府機関等との連携により、直接データやフォームの取得を行ってもよい。
上記実施形態では、図37、図38のように売上高と営業利益との関係から売上高営業利益率というキー指標を、時系列の順にアニメーション表示する例や、図39、図40のように商品別営業所別にした表で色分布を売上高実績の目標に対する比率をキー指標にして営業所の順や商品のカテゴリの順にアニメーション表示する例や、図41のように売上高と就労時間との関係から人時売上高という独自のキー指標を、時系列の順にアニメーション表示する例を説明したが、これ以外にも様々な情報の組み合わせでキー指標を導出し、計算や説明(ストーリ)の流れの順にアニメーション表示してもよい。また、時系列の順や説明(ストーリ)の流れの順を組み合わせてデータの推移が分かり易い順序で表示してもよい。即ち、業務に応じたキー指標を提示すればよい。
上記実施形態では、キー指標を、例えば図41の人時売上高推移グラフ410等で表示する例について説明したが、この他、キー指標を、表の形態で表示してもよく、表については、数値が挿入されるセルの色を変える等してアニメーション表示してもよい。
上記実施形態では、数値群を、例えば1月、2月、3月等…の順(期間の順)にグラフ又は表の形態でアニメーション表示する例を示した。その他、紙ページをめくるイメージやパラパラマンガ風の表示、動画等によるアニメーション表示が考えられる。アニメーション表示されるグラフや表は、何れも2次元表示であったが、バーチャルリアリティ空間等の立体空間に立体的に表示してもよい。またアニメーション表示の進展とともに、ストーリ性を喚起するためのBGMミュージック等の音声を流してもよい。
即ち本発明は、表示環境に限定されず、数値群をアニメーション表示できればよい。
上記図41の画面の例では、人時売上高推移グラフ410に、所定期間に業務全体として得られる売上高と、業務に従事する全従業員の就労時間と人時売上高とを同じ画面に並べて(対応させて)表示したが、売上高と就労時間の両方を表示することは必須ではなく、そのうち一方を人時売上高に対応させて表示してもよい。また3つの折れ線グラフを別々の画面に表示してもよい。つまり、キー指標として、人時売上高の折れ線グラフ414を表示すれば足りる。
また、例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは特に図3の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図3に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ2の機能ブロック及びデータベースを管理者端末3に移譲させてもよい。また、一つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば管理サーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
具体的には、コンピュータは、スマートフォンやパーソナルコンピュータは元より、例えばタブレット、テレビジョン、プロジェクションマッピングを行う機器であってもよい。また家庭用電気器具や車両等に取り付けて利用するIoT機器等であってもよい。
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、プログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で提供される記録媒体等であってもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば図3のサーバ1等)は、
複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で前記数値群を提示する提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)、
を備える。
このように情報処理装置(例えば図3のサーバ1等)を構成し、思考の流れを整理して、数値と結果の因果関係にストーリ性を加味して表現することで、例えば企業の経営者等がこれからの企業の活動方針や方向性等を打ち出しやすくなる。
前記提示手段は、
企業における業務処理のデータとして会計処理に関する数値群を出力する手段と、
前記数値群を、前記因果関係の順又は前記因果関係に起因する期間の順にアニメーション表示する表示制御手段、
を備える。
このように、会計処理に関する数値群を因果関係の順にアニメーション表示することで、例えば企業の業務実態がよく分かり、今後の企業の活動方針や方向性等を打ち出しやすくなる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
業務における所定期間毎(月毎等)の予算と実績との差異又は2期分の実績どうしの差異(今期と前期の差異等)を計算した結果として前記数値群を得る予算実績計算手段(例えば図3の予算実績計算部61等)と、
前記予算実績計算手段により得られた前記数値群を、月毎等の期間の順(6月、7月、8月…等のように)にグラフ又は表の形態でアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、グラフや表の動きから月次毎の予算と実績との差異がどのように推移しているか、あるいは前期と比べて今期の成績の良し悪しを見定めることができるので、適切な業務修正が可能になる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
過去2期分(前期と前々期等)の会計データに基づいて、過去の所定期間(1年分)のキャッシュ増減額を通期分(1年間分)計算して前記数値群とする過去キャッシュ計算手段(例えば図3の過去キャッシュ計算部62等)と、
前記過去の勘定項目毎のキャッシュ増減額に基づいて、指定された今期の目標キャッシュ獲得額を達成するための勘定項目毎の必要キャッシュ額を計算して前記数値群とする今期キャッシュ計算手段(例えば図3の今期キャッシュ計算部63等)と、
前記過去の勘定項目毎のキャッシュ増減額又は前記今期の目標キャッシュ獲得額のうち指定された前記数値群(キャッシュ増減額)を、勘定項目の順(表の縦に並ぶ項目順)にアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、このままでは今期の期末にこれくらいの数値になるため、過去の状況と合わせるためにはこれくらい修正しなければならない、等といったことがアニメーションでわかるので、正しい方向への業務修正を行うことができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
所定期間(1年間)で達成すべき事業目標額(例えば目標売上高、目標キャッシュ額等を含む)に基づいて、前記所定期間(1年間)を単位期間(1か月毎)に区画し、既に経過した経過期間と未経過期間に分けた事業計画の詳細データを生成する事業計画生成手段(例えば図3の事業計画生成部65等)と、
前記事業計画生成手段により生成された前記事業計画のデータのうち、前記経過期間と前記未経過期間の少なくとも一方のデータを、勘定項目の順と期間の順(1月、2月、3月…の順)の少なくとも一方の順にアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
このように所定期間(1年間)の事業計画書のデータを単位期間毎(例えば月毎)に分けて経過期間と未経過期間との少なくとも一方をシミュレーションすることで、事業が所定期間で計画通り達成するように業務戦術を練った上で今後の事業計画を策定することができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
企業が活動する中で、単位期間(1日単位)で変動する要因を含む、例えば現金預金残高、売掛金残高、借入金残高、水道光熱費発生額等の数値群を単位期間毎に集計する集計手段(例えば図3の日毎データ集計部65等)と、
前記集計手段により前記単位期間(1日単位)毎に集計された前記数値群を前記単位期間の順にアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、変動要因を含む数値群(例えば現金預金残高、売掛金残高、借入金残高、水道光熱費発生額等)を単位期間(1日単位)毎に集計して、所定期間分、例えば365日分の推移を表すキャッシュ残高推移表をアニメーション表示することで、銀行の現金預金残高、売掛金残高、借入金残高、水道光熱費発生額等の日毎の変化(推移)を把握することができ、数日後等に資金不足に陥ったり水道を止められる等の前に銀行の現金預金残高を増やしたり、水道光熱費の引き落とし先の金融機関の預金残高を増やしておく等の手当てをすることができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
利益額、課税所得額等の会計データ、税務データから年間の予測税額を計算した結果として前記数値群を得る税額計算手段(例えば図3の税額計算部66等)と、
前記税額計算手段により得られた前記数値群を、税額算出根拠の流れに従った項目順にアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、税額算出の根拠を理解しながら年間の予測税額等を確認でき、さらには前期の年間税額等と比較しながら、今期の納税戦略を策定することができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
前々期、前期、今期の売上高や利益額の月次推移額等の会計データから年計額を計算した結果として前記数値群を得る年計額計算手段(例えば図3の推移計算部67等)と、
前記年計額計算手段により得られた前記数値群を、年計グラフの月の順に配置して、折れ線グラフが横軸方向に伸びるようにアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、年計グラフを1か月毎に表示させることによって、毎月右上がりに進展するのか、右下がりに進展するのかを視覚的に簡単に確認でき、会社の経営の好調不調を期中いつでも印象的に認識することができる。
さらには、先に表示されているシミュレーショングラフとのグラフの重なり具合を、毎月ひと月ずつ目で追うことができるので、時間の経過に従って、順次、計画と実績の乖離を理解することができ、早急な改善行動を打ち出すことができる。
前記提示手段(例えば図3の数値群提示部43等)は、
前期、今期の会計データから、費用推移の計算に必要な費用項目の月次推移額等のデータを読み出して、前期数値、今期数値、差異額を算出して数値群を得る月次推移計算手段(例えば図3の推移計算部67等)と、
前記月次推移計算手段により得られた前記数値群を、費用推移グラフの月の順に配置して、折れ線グラフが横軸方向に伸びるようにアニメーション表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部69等)と、
を備える。
これにより、予算、前期、実績の順番等で1か月毎の数値を表示させ、差異を表示させることによって、費用発生の傾向を視覚的に印象的に認識することができる。
さらには、先に表示されている予算、前期のグラフとのグラフの重なり具合を見ることができ、時の経過に従って予算や前期との比較をすることが可能になる。
また、本発明が適用される情報処理装置(例えば図3のサーバ1等)は、
業務に応じたキー指標を提示する第2提示手段(例えば図3のキー指標提示部42等)、を備える。
このように業務に応じたキー指標を提示することにより、その業務の状況が一目で分かるので、今後の業務の方針や方向性等を出し易くなる。
前記第2提示手段(例えば図3のキー指標提示部42等)は、
前記キー指標を、グラフ(例えば図41の人時売上高推移グラフ410等)又は表の形態で表示する表示制御手段(例えば図3の表示制御部52等)、
を備える。
これにより、キー指標の変化や動き等が分かり易くなるので、今後の業務の方針や方向性等を出し易くなる。即ちキー指標をグラフや図表等を表示することで、経営戦略に活用することができるようになる。
前記表示制御手段(例えば図3の表示制御部52等)は、
前記キー指標を、時系列の順又は計算(説明)の流れの順にアニメーション表示(例えば図41の人時売上高推移グラフ410(折れ線グラフや棒グラフ等)をアニメーション表示)する。
これにより、キー指標が単なる数値等ではなく意味を持つ情報となるので、それを提示することで、キー指標という情報を重く受け止めることができようになる。
前記表示制御手段(例えば図3の表示制御部52等)は、
前記キー指標の算出元のデータを前記キー指標に対応させて表示する。
これにより、キー指標の算出元のデータとキー指標との関係性がわかるようになり、業務改善の方向性を出し易くなる。
具体的には、表示制御部52は、所定期間に業務全体として得られる売上高と、前記業務に従事する全従業員の就労時間のうち少なくとも一方を、前記従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば人時売上高等)に対応させて表示する。
このように業務全体として得られる売上高と、全従業員の就労時間と、従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば人時売上高等)とを対応させて表示することで、キー指標として人時売上高の推移と就労時間と売上高との関係がよくわかるようになる。
例えば従業員の就労時間が多かった日や月は売上高が伸びているとか、人時売上高が低い日は、どういった業務が多かったからなのか等と、業務課題を浮かび上がらせることができる。
前記第2提示手段(例えば図3のキー指標提示部42等)は、
従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば図41の人時売上高推移グラフ410の折れ線グラフ414やその値等)を、前記キー指標として提示する。
従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば図41の人時売上高推移グラフ410の折れ線グラフ414の値等)の推移をみることで、業務が労働力に見合った売り上げとなっているかを判断することができる。
前記第2提示手段(例えば図3のキー指標提示部42等)は、
前記従業員1人の単位時間あたりの売上高(例えば図41の人時売上高推移グラフ410の折れ線グラフ414やその値等)を、所定期間に業務全体として得られる売上高(折れ線411の値)を前記所定期間の全従業員の就労時間(棒グラフ412の値)で割って求める計算手段(例えば図4のキー指標計算部51等)、
を備える。
このように所定期間に業務全体として得られる売上高(折れ線411の値)を所定期間の全従業員の就労時間(棒グラフ412の値)で割って求めた従業員1人の単位時間あたりの売上高をキー指標に用いることで、労働力に対して適切な売り上げが上がっているかどうかを判断することができ、今後の業務の改善等に生かすことができる。
符号の説明
1・・・サーバ、
2-a、2-2b、2-n・・・ユーザ端末、
N・・・ネットワーク、
41・・・データ取得部、
42・・・キー指標提示部、
43・・・数値群提示部、
51・・・キー指標計算部、
61・・・予算実績計算部、
62・・・過去キャッシュ計算部、
63・・・今期キャッシュ計算部、
64・・・事業計画生成部、
65・・・日毎データ集計部、
66・・・税額計算部、
67・・・推移計算部、
68・・・計算部、
52、69・・・表示制御部

Claims (9)

  1. 複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で前記数値群を提示する提示手段、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記提示手段は、
    企業における業務処理のデータとして会計処理に関する前記数値群を出力する手段と、
    前記数値群を、前記因果関係の順又は前記因果関係に起因する期間の順にアニメーション表示する表示制御手段、
    を備える請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記提示手段は、
    業務における所定期間毎の予算と実績との差異又は2期分の実績どうしの差異を計算した結果として前記数値群を得る予算実績計算手段と、
    前記予算実績計算手段により得られた前記数値群を、期間の順にグラフ又は表の形態でアニメーション表示する表示制御手段、
    を備える請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記提示手段は、
    過去2期分の会計データに基づいて、過去の所定期間のキャッシュ増減額を通期分計算して前記数値群とする過去キャッシュ計算手段と、
    前記過去の勘定項目毎のキャッシュ増減額に基づいて、指定された今期の目標キャッシュ獲得額を達成するための勘定項目毎の必要キャッシュ額を計算して前記数値群とする今期キャッシュ計算手段と、
    前記過去の勘定項目毎のキャッシュ増減額又は前記今期の目標キャッシュ獲得額のうち指定された前記数値群を、勘定項目の順にアニメーション表示する表示制御手段と、
    を備える請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記提示手段は、
    所定期間で達成すべき事業目標額に基づいて、前記所定期間を単位期間に区画し、既に経過した経過期間と未経過期間に分けた事業計画の詳細データを生成する事業計画生成手段と、
    事業計画生成手段により生成された事業計画の詳細データを、勘定項目の順と期間の順の少なくとも一方の順にアニメーション表示する表示制御手段と、
    を備える請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記提示手段は、
    企業が活動する中で、単位期間で変動する要因を含む数値群を単位期間毎に集計する集計手段と、
    前記集計手段により前記単位期間毎に集計された前記数値群を前記単位期間の順にアニメーション表示する表示制御手段と、
    を備える請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 業務に応じたキー指標を提示する第2提示手段
    を備える請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置が実行する情報処理方法において、
    複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で前記数値群を提示する提示ステップ、
    を含む情報処理方法。
  9. 情報処理装置を制御するコンピュータに、
    複数の数値群の夫々の因果関係に基づく順番で前記数値群を提示する提示ステップ、
    を含む制御処理を実行させるプログラム。
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