JP7178277B2 - インプリントモールド製造方法 - Google Patents
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Description
多段のインプリントモールドの製造では、被加工材料をパターニングするために感光性樹脂が用いられており、加工する段差に応じて複数回の感光性樹脂のパターニングが行なわれている。一例として、特許文献1におけるインプリントモールドの製造方法について、図2を用いて説明する。
エッチングの際のマスクとなる金属薄膜6を表面に有する基板7に感光性樹脂8を塗布する。基板7としては、シリコン(Si)のような代表的な半導体基板(Siウエハ)のみならず、低温工程が要求されるプラスチック基板の他に、非伝導性のガラスや石英(Quartz:Qz)基板も採用することが可能である。金属薄膜6としてはクロム(Cr)系材料が用いられ、感光性樹脂8としては露光・描画によるパターニングの際に用いる光源に応じて選択される。また、感光性樹脂8は追って施されるエッチングにおけるプラズマ発光に対して感光性を持たないことが求められる。以降は、クロム薄膜を形成した石英基板上に形成した電子線レジストに対する電子線描画を採用した場合について説明する。
感光性樹脂に電子線描画装置により、感光性樹脂8に段差の1段目にあたるパターンならびにアラインメントマーク(図面上省略)の描画を行ない、現像する。
パターニングされた感光性樹脂8をエッチングマスクとして、露出した金属薄膜6をプラズマエッチングにより除去する。アシストガスとして、Cl2,O2を用いる。
アシストガスをCF4,CH2F2に切り替えて、1段目にあたる石英基板7のプラズマエッチングを行なう。この際、感光性樹脂8の上面の一部もエッチング除去される。
段差の2段目にあたるパターニングを行なうため、再度、残った感光性樹脂8に、電子線による新たなパターンの描画を行ない、現像する。
段差の1段目と同様に、Cl2,O2をアシストガスとして、再度パターニングされた感光性樹脂8をエッチングマスクとして、金属薄膜6をプラズマエッチングする。
アシストガスをCF4,CH2F2に切り替えて、2段目にあたる石英基板7のプラズマエッチングを行なう。この際、残存する感光性樹脂8もエッチング除去される。
金属薄膜6をCl2,O2ガスをアシストガスとするプラズマエッチングにて除去する。
光学研磨された合成石英基板の一方の主面上に成膜された膜厚50nm以上200nm以下の範囲のクロム(Cr)膜に、複数の段差を備える微細な3次元構造パターンが形成されてなる構成である。
電子線描画装置等の荷電粒子ビームを用いた露光装置を用い、ステージ上に載置された、表面に金属薄膜を有する平面状の基板上に形成された被加工樹脂に、複数の段差、傾斜面、曲面の少なくとも何れかを有する断面形状を備える微細な3次元構造パターンを形成するパターン形成工程と、
前記パターンの形成された感光性樹脂の全面にプラズマエッチングを行ない、全体的に厚さ方向に削っていく操作により、感光性樹脂に形成された3次元構造パターンを金属薄膜表面に反映させて転写する転写工程と、
を備えることを特徴とする。
平面状の基板は、光学研磨された6インチ角サイズ(厚さ0.25インチ)の合成石英基板の一方の主面上に、クロム(Cr)のターゲットを用いてアルゴンガス雰囲気下でCr膜を成膜して膜厚50nm以上200nm以下の遮光膜を形成してなるフォトマスク作製用マスクブランクが好適である。
エッチングにより、目的とする断面形状(複数の段差,傾斜面,曲面の少なくとも何れかを有する断面形状)を備えるインプリントモールド部となる金属薄膜2を表面に有する
基板1に被加工樹脂3を塗布する。基板1としては、非伝導性のガラスや石英(Quartz:Qz)基板の採用が好適である。金属薄膜2としてはクロム(Cr)系材料が用いられる。被加工樹脂3としては、電子線描画によるパターニングに用いられる感光性樹脂である電子線レジストが採用される。金属薄膜2,被加工樹脂3の厚さとしては、それぞれインプリントモールドの3次元構造パターンの高さ分は必要であるが、金属薄膜2が厚過ぎると、スパッタリング成膜に基づく内部応力の問題も生じるため、金属薄膜2の厚さは200nm程度が限度である。被加工樹脂3の厚さは、後述する「選択比の制御目標値=0.6~2.0」の観点から、金属薄膜2の厚さを200nmに設定した場合、120nm~400nmは必要であり、実用的な塗布適性も考慮して、50nm以上500nm以下の範囲で設定することが好適である。
被加工樹脂3に電子線描画装置により、被加工樹脂3に形成するパターンの描画を行ない、現像する。
。電子線の照射エネルギー量を変化させる方法としては、ステップ毎に走査回数を1回,2回,3回と単調増加させていく方法や、ステップ毎に走査速度を変化させる方法等が提案されている。
本発明のプラズマエッチングにおいて特筆すべき手法は、「エッチバック」の応用である。
図1(b)の状態で、被加工樹脂3側から全面にプラズマエッチング処理を行なう際、被加工樹脂3の薄い箇所(荷電粒子ビームの照射エネルギー量が大きく、掘り込みが深い箇所)で被加工樹脂3のエッチングが早く終わり、下層の金属薄膜2のエッチングが始まる。被加工樹脂3の厚い箇所では、被加工樹脂3のエッチングが継続される。
材料(感光性樹脂):
ポジ型電子線レジストでは、PMMA(ポリメチルメタクリレート),PTFMA(メチル-α-ポリトリフルオロメチルアクリレート),PCLEF(ポリトリフルオロエチルα-クロロアクリレート)がプラズマエッチング耐性の低い材料として知られている。
プラズマエッチング条件:
塩素ガス及び酸素ガスを含む反応ガスをプラズマ化して生成した活性化ガスによりCrをエッチングするエッチング方法において、プラズマエッチング条件の変更に伴うクロム(Cr)のエッチング速度を変動させる点については、ガス流量比(塩素ガスに対する酸素ガスのガス流量比)を各種変更して変動しうることが確認されている。インプリントモールド向けの3次元構造パターンをプラズマエッチングにて形成する上でのエッチング速度としては、フォトマスクよりも高精細なパターニングを実行する上で必要な速度、例えば30Å/min以上400Å/min以下の範囲内で制御することが好適である。
2,6 金属薄膜
3 被加工樹脂
8 感光性樹脂
11 基板
12 電子線レジスト
13 荷電粒子ビーム
14 荷電粒子ビームの走査方向
15 荷電粒子ビームの描画方向
20 ブレーズド型回折格子(階段状断面形状)
Claims (6)
- 電子線描画装置等の荷電粒子ビームを用いた露光装置を用い、ステージ上に載置された、表面に金属薄膜を有する平面状の基板上に形成された被加工樹脂に、複数の段差、傾斜面、曲面の少なくとも何れかを有する断面形状を備える微細な3次元構造パターンを形成するパターン形成工程と、
前記パターンの形成された被加工樹脂の全面にプラズマエッチングを行ない、全体的に厚さ方向に削っていく操作により、前記被加工樹脂に形成された3次元構造パターンを金属薄膜表面に反映させて転写する転写工程と、
を備えることを特徴とするインプリントモールド製造方法。 - 前記被加工樹脂は、感光性樹脂であり、
前記パターン形成工程は、荷電粒子ビームを照射する照射工程と、現像処理を行なう現像工程を含み、
前記照射工程では、ビームの走査領域である1ステップ毎に段階的にビームの照射エネルギー量を制御し、複数の段差を備える微細な3次元構造パターンを形成することを特徴とする請求項1記載のインプリントモールド製造方法。 - 前記被加工樹脂は、熱昇華性樹脂であり、
前記パターン形成工程として、サーマル走査プローブ描画装置を用いたプローブによる直接描画を行なうことを特徴とする請求項1記載のインプリントモールド製造方法。 - 3次元構造パターンは3段階以上の複数の段差である請求項1~3の何れかに記載のインプリントモールド製造方法。
- 平面状の基板は、光学研磨された6インチ角サイズ(厚さ0.25インチ)の合成石英基板の一方の主面上に、クロム(Cr)のターゲットを用いてアルゴンガス雰囲気下でCr膜を成膜して膜厚50nm以上200nm以下の範囲の遮光膜を形成してなるフォトマスク作製用マスクブランクである請求項1記載のインプリントモールド製造方法。
- 前記被加工樹脂は電子線用感光性樹脂であり、塩素ガスと酸素ガスを含む反応ガスをアシストガスに用いたプラズマエッチングに対するエッチングレートが30Å/min以上400Å/min以下の範囲である請求項1記載のインプリントモールド製造方法。
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