JP7178245B2 - コンクリート部材の接合構造及びそれを用いたコンクリート部材の接合方法 - Google Patents

コンクリート部材の接合構造及びそれを用いたコンクリート部材の接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート製の梁や柱等の接合に用いられるコンクリート部材の接合構造及びそれを用いたコンクリート部材の接合方法に関する。
従来、コンクリート製の梁や柱等を接合する場合、鉄筋の継手が突出したコンクリート製の部材を対向させ、コンクリート製の部材の間で継手の周囲にコンクリートを充填する構造が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術は、コンクリート部材から突出した接合鉄筋に補強鉄筋を密着かつ重合配置している。
特許5004880号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、コンクリート部材から突出した接合鉄筋に対して、接合鉄筋とは別の補強鉄筋を接合鉄筋と平行に密着かつ重合配置させている。したがって、対向する接合鉄筋同士は重合配置しておらず、部材が多くなり、設置するための工程及び時間も増えてしまう。また、特許文献1に記載された技術は、コンクリート部材の接合方向が一方向に限定され、部材が交差する部位へ適用できないという問題がある。
本発明の一実施形態の目的は、このような問題点を解決するためになされたものであり、設置工程及び設置時間を減らしながら、コンクリート製の部材を的確且つ強固に接合することが可能なコンクリート部材の接合構造及びそれを用いたコンクリート部材の接合方法を提供することである。また、本発明の一実施形態の目的は、接合部の突出方向を交差させ、鉛直方向と水平方向に部材の接合を可能とすることにより、設計及び施工の自由度を向上させることが可能なコンクリート部材の接合構造及びそれを用いたコンクリート部材の接合方法を提供することである。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造は、
第1コンクリート部及び少なくとも一部が前記第1コンクリート部から突出して形成される接合部を有する第1部材と、
第2コンクリート部及び少なくとも一部が前記第2コンクリート部から突出して形成される被接合部を有する第2部材と、
前記接合部と前記被接合部の少なくとも一部を含むように充填される接合充填部と、
を備え、
前記接合部は、少なくとも1組の近接側接合部及び遠隔側接合部を有し、
前記近接側接合部は、前記遠隔側接合部よりも前記第2部材に近い側で少なくとも一部に近接側接合ループ部が形成され、
前記遠隔側接合部は、少なくとも一部に遠隔側接合ループ部が形成され、
前記被接合部は、少なくとも一部に被接合ループ部が形成され、
前記接合充填部内において、
前記近接側接合ループ部及び前記遠隔側接合ループ部が前記第1コンクリート部から突出する第1突出方向と前記被接合ループ部が前記第2コンクリート部から突出する第2突出方向は、前記近接側接合ループ部、前記遠隔側接合ループ部及び前記被接合ループ部のうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向から見て、交差する
ことを特徴とする。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造では、
前記近接側接合ループ部と前記遠隔側接合ループ部は、面一に配置される
ことを特徴とする。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造では、
前記接合部の前記接合ループ部が形成する仮想面と前記被接合部の前記被接合ループ部が形成する仮想面は、それぞれ並列する
ことを特徴とする。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造では、
前記第1突出方向と前記第2突出方向は、直交する
ことを特徴とする。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造では、
前記接合部及び前記被接合部に交差するように設置される交差部を備える
ことを特徴とする。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造は、
前記第1部材は、梁であり、
前記第1コンクリート部は、梁コンクリート部からなり、
前記第2部材は、スラブであり、
前記第2コンクリート部は、スラブコンクリート部からなり、
前記接合ループ部は、前記梁コンクリート部の上面から突出して形成され、 前記被接合ループ部は、前記スラブコンクリート部の側面から突出して形成される
ことを特徴とする。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造は、
前記接合部は、少なくとも第1接合部及び第2接合部を有し、
前記スラブは、少なくとも第1スラブ及び第2スラブを有し、
前記第1スラブは、第1スラブコンクリート部及び前記第1スラブコンクリート部から突出して形成される第1被接合部を有し、
前記第2スラブは、第2スラブコンクリート部及び前記第2スラブコンクリート部から突出して形成される第2被接合部を有し、
前記第1接合部と前記第1被接合部の少なくとも一部を含むように充填される第1接合充填部と、
前記第2接合部と前記第2被接合部の少なくとも一部を含むように充填される第2接合充填部と、
を備え、
前記第1接合部は、少なくとも1組の第1近接側接合部及び第1遠隔側接合部を有し、
前記第1近接側接合部は、前記第1遠隔側接合部よりも前記第1スラブに近い側で少なくとも一部に第1近接側接合ループ部が形成され、
前記第1遠隔側接合部は、少なくとも一部に第1遠隔側接合ループ部が形成され、
前記第2接合部は、少なくとも1組の第2近接側接合部及び第2遠隔側接合部を有し、
前記第2近接側接合部は、前記第2遠隔側接合部よりも前記第2スラブに近い側で少なくとも一部に第2近接側接合ループ部が形成され、
前記第2遠隔側接合部は、少なくとも一部に第2遠隔側接合ループ部が形成され、
前記第1被接合部は、少なくとも一部に第1被接合ループ部が形成され、
前記第2被接合部は、少なくとも一部に第2被接合ループ部が形成され、
前記第1接合充填部内において、
前記第1近接側接合ループ部及び前記第1遠隔側接合ループ部が前記梁コンクリート部から突出する第1突出方向と前記第1被接合ループ部が前記第1スラブコンクリート部から突出する第2突出方向は、前記第1近接側接合ループ部、前記第1遠隔側接合ループ部及び前記第1被接合ループ部のうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向から見て、直交し、
前記第1近接側接合ループ部及び前記第1遠隔側接合ループ部と前記第1被接合ループ部がそれぞれ並列し、
前記第2接合充填部内において、
前記第2近接側接合ループ部及び前記第2遠隔側接合ループ部が前記梁コンクリート部から突出する第1突出方向と前記第2被接合ループ部が前記第2スラブコンクリート部から突出する第3突出方向は、前記第2近接側接合ループ部、前記第2遠隔側接合ループ部及び前記第2被接合ループ部のうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向から見て、直交し、
前記第2近接側接合ループ部及び前記第2遠隔側接合ループ部と前記第2被接合ループ部がそれぞれ並列する
ことを特徴とする。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造は、
前記第1近接側接合ループ部、前記第1遠隔側接合ループ部、前記第2近接側接合ループ部及び前記第2遠隔側接合ループ部は、面一に設置され、
前記第1被接合ループ部と前記第2被接合ループ部は、面一に設置される
ことを特徴とする。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造を用いたコンクリート部材の接合方法は、
前記梁に前記第1スラブを設置し、前記第1接合充填部が充填された後、
前記梁に前記第2スラブを設置し、前記第2接合充填部を充填する
ことを特徴とする。
本発明に係る一実施形態によれば、設置工程及び設置時間を減らしながら、コンクリート製の部材を的確且つ強固に接合することが可能となる。また、本発明に係る一実施形態によれば、接合部の突出方向を交差させ、鉛直方向と水平方向に部材の接合を可能とすることにより、設計及び施工の自由度を向上させることが可能となる。
第1実施形態のコンクリート部材の接合構造の接合充填部充填後の状態を示す。 第1実施形態のコンクリート部材の接合構造の接合充填部充填前の状態を示す。 第2実施形態のコンクリート部材の接合構造の接合充填部充填後の状態を示す。 第2実施形態のコンクリート部材の接合構造の接合充填部充填前の状態を示す。 本実施形態のコンクリート部材の接合構造のスラブ設置後の状態を示す。 本実施形態のコンクリート部材の接合構造の接合充填部充填後の状態を示す。 本実施形態のコンクリート部材の接合構造の第1スラブ設置後の状態を示す。 本実施形態のコンクリート部材の接合構造の第1接合充填部充填後の状態を示す。 本実施形態のコンクリート部材の接合構造の第2スラブ設置後の状態を示す。 本実施形態のコンクリート部材の接合構造の第2接合充填部充填後の状態を示す。
以下、本発明に係る実施形態のコンクリート部材の接合構造及びコンクリート部材の接合方法について説明する。なお、第1実施形態のコンクリート部材の接合構造は、参考例であって、本発明には含まれない。
図1は、第1実施形態のコンクリート部材の接合構造1の接合充填部7充填後の状態を示す。
第1実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、第1コンクリート部2a及びループの閉じた部分が第1コンクリート部2aから突出して形成される接合部3を有する第1部材2と、第2コンクリート部4a及びループの閉じた部分が第2コンクリート部4aから突出して形成される被接合部5を有する第2部材4と、接合部3と被接合部5の少なくとも一部を含むように充填される接合充填部7と、を備える。
また、図1に示す例では、コンクリート部材の接合構造1は、接合部3及び被接合部5に交差するように設置される交差部6を備える。なお、接合部3は、第1コンクリート部2aの内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。また、被接合部5は、第2コンクリート部4aの内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。
第1部材2は、第1コンクリート部2aから接合部3の一部を突出させて形成される。接合部3は、鉄筋等の高剛性の部材からなる。図1に示す例では、第1コンクリート部2aから上方に突出する5組の接合部3を有する。
接合部3は、少なくとも一部に接合ループ部3aが形成され、接合ループ部3aが第1コンクリート部2aから突出する。接合ループ部3aで形成される仮想面は、上方から見て、平行に設置されると好ましい。
なお、本発明に係る実施形態の説明中、平行とは完全に平行な場合及び多少ずれていて略平行な場合も含むこととする。
ここで、ループとは、第1コンクリート部2aから突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置で第1コンクリート部2a内に向かう形状である。各接合ループ部3a1は、第1コンクリート部2aから露出した部分を示す。各接合ループ部3a1以外の接合部3は、第1コンクリート部2a内に設置される。また、各接合ループ部3a1が第1コンクリート部2aから突出する方向を第1突出方向Aとする。各接合ループ部3aの第1突出方向Aは、平行であると好ましい。
第2部材4は、第2コンクリート部4aから被接合部5の一部を突出させて形成される。被接合部5は、鉄筋等の高剛性の部材からなる。被接合部5は、少なくとも一部に被接合ループ部5aが形成され、被接合ループ部5aが第2コンクリート部4aから突出する。図1に示す例では、被接合部5は、第2コンクリート部4aから側方に突出する6組の被接合ループ部5aを有する。
ここで、ループとは、第2コンクリート部4aから突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置で第2コンクリート部4a内に向かう形状である。被接合ループ部5aは、第2コンクリート部4aから露出した部分を示す。被接合ループ部5a以外の被接合部5は、第2コンクリート部4a内に設置される。また、被接合ループ部5aが第2コンクリート部4aから突出する方向を第2突出方向Bとする。
さらに、近接側接合ループ部3a1及び遠隔側接合ループ部3b1の第1突出方向Aと被接合ループ部5aの第2突出方向Bは、図1(b)に示すように、接合ループ部3a及び被接合ループ部5aのうち少なくとも1つが形成する仮想面に対して直交する方向から見て、交差すると好ましく、直交するとさらに好ましい。
交差部6は、複数の鉄筋等の高剛性の部材からなり、接合部3の接合ループ部3aと被接合部5の被接合ループ部5aに交差するように設置される。交差部6を設置することで剛性を高めることが可能となる。
接合充填部7には、充填材が接合部3の接合ループ部3aと被接合部5の被接合ループ部5aを含むように充填される。充填材は、コンクリート、モルタル等、接合及び被接合部材と同等の剛性を発言し固化する材料とする。
図2は、第1実施形態のコンクリート部材の接合構造1の接合充填部7充填前の状態を示す。
図2(b)に示すように、第1部材2と第2部材4は、接合部3の接合ループ部3aと被接合部5の被接合ループ部5aが、各ループ部3a,5aが形成する仮想面に対して直交する方向から見て、交差する方向に突出し、それぞれ並列するように設置される。第1部材2と第2部材4は、交互に配置されると好ましい。また、接合部3の接合ループ部3aの第1突出方向Aと被接合部5の被接合ループ部5aの第2突出方向Bは、直交することが好ましい。
なお、接合部3の接合ループ部3aと被接合部5の被接合ループ部5aは、図2(a)に示すように上方から見た場合に、平行で等間隔に並べると好ましいが、多少ずれてもよい。また、第1部材2と第2部材4は、予め工場等で製作されて現場に運搬されると、現場での施工時間が短くでき好ましいが、現場で製作されてもよい。
第1部材2と第2部材4を、図2に示すように設置した後、図1に示す例では、接合部3及び被接合部5に交差するように交差部6を設置する。
その後、第1コンクリート部2aの上方と第2コンクリート部4aの側方で、接合部3の接合ループ部3aと被接合部5の被接合ループ部5aを含むように、コンクリート等の充填材を充填し、接合充填部7を形成する。
このように、設置工程及び設置時間を減らしながら、コンクリート製の部材を的確且つ強固に接合することが可能なコンクリート部材の接合構造を提供することが可能となる。また、接合部の突出方向を交差させ、鉛直方向と水平方向に部材の接合を可能とすることにより、設計及び施工の自由度を向上させることが可能となる。
図3は、第2実施形態のコンクリート部材の接合構造1の接合充填部7充填後の状態を示す。
第2実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、第1コンクリート部2a及びループの閉じた部分が第1コンクリート部2aから突出して形成される接合部3を有する第1部材2と、第2コンクリート部4a及びループの閉じた部分が第2コンクリート部4aから突出して形成される被接合部5を有する第2部材4と、接合部3と被接合部5の少なくとも一部を含むように充填される接合充填部7と、を備える。
また、図3に示す例では、コンクリート部材の接合構造1は、接合部3及び被接合部5に交差するように設置される交差部6を備える。なお、接合部3は、第1コンクリート部2aの内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。また、被接合部5は、第2コンクリート部4aの内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。
第1部材2は、第1コンクリート部2aから接合部3の一部を突出させて形成される。接合部3は、鉄筋等の高剛性の部材からなり、少なくとも1組の外側接合部3a及び内側接合部3bを有する。図3に示す例では、接合部3は、第1コンクリート部2aから上方に突出する5組の近接側接合部3a及び遠隔側接合部3bを有する。
近接側接合部3aは、少なくとも一部に近接側接合ループ部3a1が形成され、近接側接合ループ部3a1が第1コンクリート部2aから突出する。遠隔側接合部3bは、少なくとも一部に遠隔側接合ループ部3b1が形成され、遠隔側接合ループ部3b1が近接側接合ループ部3a1の隣に並んで第1コンクリート部2aから突出する。近接側接合ループ部3a1と遠隔側接合ループ部3b1は、上方から見て、平行に設置されると好ましい。また、近接側接合ループ部3a1と遠隔側接合ループ部3b1は、上方から見て、面一に設置されるとさらに好ましい。
なお、本発明に係る実施形態の説明中、平行とは完全に平行な場合及び多少ずれていて略平行な場合も含むこととする。また、本実施形態の説明中、面一とは完全に面一な場合及び多少ずれていて略面一な場合も含むこととする。
ここで、ループとは、第1コンクリート部2aから突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置で第1コンクリート部2a内に向かう形状である。各ループ部3a1,3b1は、第1コンクリート部2aから露出した部分を示す。各接合ループ部3a1,3b1以外の接合部3は、第1コンクリート部2a内に設置される。また、各接合ループ部3a1,3b1が第1コンクリート部2aから突出する方向を第1突出方向Aとする。各接合ループ部3a1,3b1の第1突出方向Aは、平行であると好ましい。
第2部材4は、第2コンクリート部4aから被接合部5の一部を突出させて形成される。被接合部5は、鉄筋等の高剛性の部材からなる。被接合部5は、少なくとも一部に被接合ループ部5aが形成され、被接合ループ部5aが第2コンクリート部4aから突出する。図3に示す例では、被接合部5は、第2コンクリート部4aから側方に突出する6組の被接合ループ部5aを有する。
ここで、ループとは、第2コンクリート部4aから突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置で第2コンクリート部4a内に向かう形状である。被接合ループ部5aは、第2コンクリート部4aから露出した部分を示す。被接合ループ部5a以外の被接合部5は、第2コンクリート部4a内に設置される。また、被接合ループ部5aが第2コンクリート部4aから突出する方向を第2突出方向Bとする。
さらに、近接側接合ループ部3a1及び遠隔側接合ループ部3b1の第1突出方向Aと被接合ループ部5aの第2突出方向Bは、図3(b)に示すように、近接側接合ループ部3a1、遠隔側接合ループ部3b1及び被接合ループ部5aのうち少なくとも1つが形成する仮想面に対して直交する方向から見て、交差すると好ましく、直交するとさらに好ましい。
交差部6は、複数の鉄筋等の高剛性の部材からなり、接合部3の近接側接合ループ部3a1及び遠隔側接合ループ部3b1と被接合部5の被接合ループ部5aに交差するように設置される。交差部6を設置することで剛性を高めることが可能となる。
接合充填部7には、充填材が接合部3の近接側接合ループ部3a1及び遠隔側接合ループ部3b1と被接合部5の被接合ループ部5aを含むように充填される。充填材は、コンクリート、モルタル等、接合及び被接合部材と同等の剛性を発言し固化する材料とする。
図4は、第2実施形態のコンクリート部材の接合構造1の接合充填部7充填前の状態を示す。
図4(b)に示すように、第1部材2と第2部材4は、接合部3の近接側接合ループ部3a1及び遠隔側接合ループ部3b1と被接合部5の被接合ループ部5aが、各ループ部3a1,3b1,5aが形成する仮想面に対して直交する方向から見て、交差する方向に突出し、それぞれ並列するように設置される。第1部材2と第2部材4は、交互に配置されると好ましい。また、接合部3の近接側接合ループ部3a1及び遠隔側接合ループ部3b1の第1突出方向Aと被接合部5の被接合ループ部5aの第2突出方向Bは、直交することが好ましい。
なお、接合部3の近接側接合ループ部3a1及び遠隔側接合ループ部3b1と被接合部5の被接合ループ部5aは、図4(a)に示すように上方から見た場合に、平行で等間隔に並べると好ましいが、多少ずれてもよい。また、第1部材2と第2部材4は、予め工場等で製作されて現場に運搬されると、現場での施工時間が短くでき好ましいが、現場で製作されてもよい。
第1部材2と第2部材4を、図4に示すように設置した後、図3に示す例では、接合部3及び被接合部5に交差するように交差部6を設置する。
その後、第1コンクリート部2aの上方と第2コンクリート部4aの側方で、接合部3の近接側接合ループ部3a1及び遠隔側接合ループ部3b1と被接合部5の被接合ループ部5aを含むように、コンクリート等の充填材を充填し、接合充填部7を形成する。
このように、設置工程及び設置時間を減らしながら、コンクリート製の部材を的確且つ強固に接合することが可能なコンクリート部材の接合構造を提供することが可能となる。また、接合部の突出方向を交差させ、鉛直方向と水平方向に部材の接合を可能とすることにより、設計及び施工の自由度を向上させることが可能となる。
次に、コンクリート部材の接合構造1を用いた梁22とスラブ40の接合構造について説明する。なお、スラブ40は、複数の面で異なる梁等と接合されるが、ここでは第2実施形態のコンクリート部材の接合構造1を用いて1つの梁22と接合する部分について説明する。なお、第1実施形態のコンクリート部材の接合構造1を用いて梁22とスラブ40を接合してもよい。
図5は、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1を用いた梁22とスラブ40の接合充填部70充填前の状態を示す。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、梁22とスラブ40との接合に用いられる。
本実施形態の梁22は、梁コンクリート部22a及び上方Uに突出する接合部30を有する。接合部30は、鉄筋等の高剛性の部材からなり、接合するスラブ40に近い側の近接側接合部30a及び遠い側の遠隔側接合部30bを有する。
接合部30の近接側接合部30aは、少なくとも一部に近接側接合ループ部30a1が形成され、近接側接合ループ部30a1が梁コンクリート部22aから上方に突出する。遠隔側接合部30bは、少なくとも一部に遠隔側接合ループ部30b1が形成され、遠隔側接合ループ部30b1が梁コンクリート部22aから上方に突出する。近接側接合部30aと遠隔側接合部30bは、面一又は略面一に設置されると好ましい。
ここで、ループとは、梁コンクリート部22aから突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置で梁コンクリート部22a内に向かう形状である。各ループ部31a1,31b1は、梁コンクリート部22aから露出した部分を示す。各ループ部31a1,31b1以外の接合部31は、梁コンクリート部22a内に設置され、各ループ部31a1,31b1を保持する。また、各ループ部31a1,31b1が梁コンクリート部22aから突出する方向を第1突出方向Aとする。各接合ループ部3a1,3b1の第1突出方向Aは、平行であると好ましい。なお、各接合ループ部3a1,3b1は、単一の接合ループ部としてこれを兼ねても良い。
本実施形態のスラブ40は、水平方向に広がる直方体で形成されるスラブコンクリート部40aと、側面から側方に突出する被接合部50と、を有する。被接合部50は、鉄筋等の高剛性の部材からなり、梁22の長手方向に対して交差する方向に突出する。被接合部50は、少なくとも一部に被接合ループ部50aが形成され、被接合ループ部50aがスラブコンクリート部40aから側方に突出する。
ここで、ループとは、スラブコンクリート部40aから突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置でスラブコンクリート部40a内に向かう形状である。被接合ループ部50aは、スラブコンクリート部40aから露出した部分を示す。被接合ループ部50a以外の被接合部50は、スラブコンクリート部40a内に設置され、被接合ループ部50aを保持する。また、被接合ループ部50aがスラブコンクリート部40aから突出する方向を第2突出方向Bとする。
近接側接合ループ部30a1及び遠隔側接合ループ部30b1の第1突出方向Aと被接合ループ部50aの第2突出方向Bは、図5に示すように、近接側接合ループ部30a1、遠隔側接合ループ部30b1及び被接合ループ部50aのうち少なくとも1つが形成する仮想面に対して直交する方向から見て、交差すると好ましく、直交するとさらに好ましい。
本実施形態では、梁コンクリート部22aの上面にスラブコンクリート部40aの一部を設置する。梁22とスラブ40は、梁コンクリート部22aの上面から突出した近接側接合ループ部30a1及び遠隔側接合ループ部30b1とスラブコンクリート部40aの側面から突出した被接合ループ部50aが、上方から見て、それぞれ並列するように設置される。
なお、近接側接合ループ部30a1及び第1遠隔側接合ループ部31bと第1被接合ループ部51aは、上方から見た場合に、平行で等間隔に並べると好ましいが、多少ずれてもよい。また、梁22とスラブ40は、予め工場等で製作されて現場に運搬されると、現場での施工時間が短くでき好ましいが、現場で製作されてもよい。
また、コンクリート部材の接合構造1は、接合部30及び被接合部50に交差するように設置される第1実施形態で示したような交差部を備えてもよい。なお、接合部30は、梁コンクリート部22aの内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。また、被接合部50は、スラブ40の内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。
図6は、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1の接合充填部70充填後の状態を示す。
図5に示すように梁22にスラブ40設置した後、図6に示すように、梁コンクリート部22aの上面及びスラブコンクリート部40aの側面で、近接側接合ループ部30a1及び遠隔側接合ループ部30b1と被接合ループ部50aを含むように、コンクリート等の充填材を充填し、接合充填部70を形成する。
このように、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1によれば、設置工程及び設置時間を減らしながら、コンクリート製の部材を的確且つ強固に接合することが可能となる。また、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1によれば、接合部の突出方向を交差させ、鉛直方向と水平方向に部材の接合を可能とすることにより、設計及び施工の自由度を向上させることが可能となる。
次に、コンクリート部材の接合構造1を用いた梁22と第1スラブ41及び第2スラブ42の接合構造について説明する。なお、第1スラブ41及び第2スラブ42は、それぞれ複数の面で異なる梁等と接合されるが、ここでは本実施形態のコンクリート部材の接合構造1を用いて1つの梁22と接合する部分について説明する。
図7は、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1の第1接合充填部71充填前の状態を示す。ここでは、第1スラブ41と梁22の接合構造について説明する。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、コンクリート部20の梁22と第1スラブ41との接合に用いられる。コンクリート部20は、建物の柱等になる角柱状の柱状部21と、柱状部21から側方に延びる梁22と、を有する。柱状部21と梁22は、図示しない鉄筋等の剛性部材で接合されていると好ましい。ここでは、図7に示す例の第1スラブ41を梁22に接続する部分について説明する。
本実施形態の梁22は、上方に突出する接合部30を有する。接合部30は、鉄筋等の高剛性の部材からなり、第1接合部31と、第2接合部32と、を含む。第1接合部31及び第2接合部32は、梁22の長手方向に対して交差する方向に面一又は略面一に設置されると好ましい。本実施形態の第1接合部31及び第2接合部32は、梁22の長手方向に対して直交する方向に面一に設置される。
第1接合部31は、接合する第1スラブ41に近い側の第1近接側接合部31a及び遠い側の第1遠隔側接合部31bを有する。第2接合部32は、接合する第2スラブ42に近い側の第2近接側接合部32a及び遠い側の第1遠隔側接合部32bを有する。なお、第2スラブ42との接合については、後述する。
第1接合部31の第1近接側接合部31aは、少なくとも一部に第1近接側接合ループ部31aが形成され、第1近接側接合ループ部31aが梁22から上方に突出する。第1遠隔側接合部31bは、少なくとも一部に第1遠隔側接合ループ部31bが形成され、第1遠隔側接合ループ部3bが梁22から上方に突出する。第1近接側接合部31aと第1遠隔側接合部31bは、面一又は略面一に設置されると好ましい。
ここで、ループとは、梁コンクリート部22aから突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置で梁コンクリート部22a内に向かう形状である。各ループ部31a1,31b1は、梁コンクリート部22aから露出した部分を示す。各ループ部31a1,31b1以外の接合部31は、梁コンクリート部22a内に設置され、各ループ部31a1,31b1を保持する。また、各ループ部31a1,31b1が梁コンクリート部22aから突出する方向を第1突出方向Aとする。各接合ループ部3a1,3b1の第1突出方向Aは、上方から見て、平行であると好ましい。なお、各接合ループ部3a1,3b1は、単一の接合ループ部としてこれを兼ねても良い。
本実施形態の第1スラブ41は、平面状の直方体で形成され、各側面に第1被接合部51を有する。ここでは、図7に示す例において、第1スラブ41と梁22との接合について説明する。第1スラブ41は、少なくとも第1被接合部51を有する。第1被接合部51は、鉄筋等の高剛性の部材からなり、梁22の長手方向に対して交差する方向に突出する。
第1被接合部51は、少なくとも一部に第1被接合ループ部51aが形成され、第1被接合ループ部51aが第1スラブコンクリート部41aから側方に突出する。
ここで、ループとは、第1スラブコンクリート部41aから突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置で第1スラブコンクリート部41a内に向かう形状である。第1被接合ループ部51aは、第1スラブコンクリート部41aから露出した部分を示す。第1被接合ループ部51a以外の第1被接合部51は、第1スラブコンクリート部41a内に設置される。また、第1被接合ループ部51aが第1スラブコンクリート部41aから突出する方向を第2突出方向Bとする。
第1近接側接合ループ部31a1及び第1遠隔側接合ループ部31b1の第1突出方向Aと第1被接合ループ部51aの第2突出方向Bは、図7に示すように、第1近接側接合ループ部31a1、第1遠隔側接合ループ部31b1及び第1被接合ループ部51aのうち少なくとも1つが形成する仮想面に対して直交する方向Cから見て、交差すると好ましく、直交するとさらに好ましい。
本実施形態では、梁22の上面に第1スラブ41の一部を設置する。梁22と第1スラブ41は、梁22の上面から突出した第1近接側接合ループ部31a及び第1遠隔側接合ループ部31bと第1スラブ41の側面から突出した第1被接合ループ部51aが、上方から見て、それぞれ並列するように設置される。
なお、第1近接側接合ループ部31a及び第1遠隔側接合ループ部31bと第1被接合ループ部51aは、上方から見て、平行で等間隔に並べると好ましいが、多少ずれてもよい。また、梁22と第1スラブ41は、予め工場等で製作されて現場に運搬されると、現場での施工時間が短くでき好ましいが、現場で製作されてもよい。
また、コンクリート部材の接合構造1は、第1接合部31及び第1被接合部51に交差するように設置される第1実施形態で示したような交差部を備えてもよい。なお、第1接合部31は、梁コンクリート部22aの内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。また、第1被接合部51は、第1スラブ41の内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。
図8は、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1の第1接合充填部71の充填後の状態を示す。
図7に示すように梁22に第1スラブ41を設置した後、図8に示すように、梁22の上面及び第1スラブ41の側面で、第1近接側接合ループ部31a及び第1遠隔側接合ループ部31bと第1被接合ループ部51aを含むように、コンクリート等の充填材を充填し、第1接合充填部71を形成する。同様に、第1スラブ41の周囲にコンクリート等の充填材を充填する。
このように、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1によれば、設置工程及び設置時間を減らしながら、コンクリート製の部材を的確且つ強固に接合することが可能となる。また、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1によれば、接合部の突出方向を交差させ、鉛直方向と水平方向に部材の接合を可能とすることにより、設計及び施工の自由度を向上させることが可能となる。
図9は、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1の第2スラブ42設置後の状態を示す。
本実施形態では、第1スラブ41を設置した後、梁22の上面に第2スラブ42を設置する。梁22と第2スラブ42は、梁22の上面から突出した第2近接側接合ループ部32a1及び第2遠隔側接合ループ部32b1と第2スラブ42の側面から突出した第2被接合ループ部52aが、上方から見て、それぞれ並列するように設置される。
なお、第2近接側接合ループ部32a1及び第2遠隔側接合ループ部32b1と第2被接合ループ部52aは、上方から見て、平行で等間隔に並べると好ましいが、多少ずれてもよい。また、梁22と第2スラブ42は、予め工場等で製作されて現場に運搬されると、現場での施工時間が短くでき好ましいが、現場で製作されてもよい。
第2接合部32の第2近接側接合部32aは、少なくとも一部に第2近接側接合ループ部32a1が形成され、第2近接側接合ループ部32a1が梁コンクリート部22aから上方に突出する。第2遠隔側接合部32bは、少なくとも一部に第2遠隔側接合ループ部32b1が形成され、第2遠隔側接合ループ部32b1が梁コンクリート部22aから上方に突出する。第2近接側接合ループ部32a1と第2遠隔側接合ループ部32b1は、面一又は略面一に設置されると好ましい。
ここで、ループとは、梁22から突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置で梁22内に向かう形状である。各ループ部32a1,32b1は、梁22から露出した部分を示す。各ループ部32a1,32b1以外の第2接合部32は、梁22内に設置される。また、各ループ部32a1,32b1が梁コンクリート部22aから突出する方向を第1突出方向Aとする。各接合ループ部3a1,3b1の第1突出方向Aは、上方から見て、平行であると好ましい。なお、各接合ループ部3a1,3b1は、単一の接合ループ部としてこれを兼ねても良い。
第2スラブ42は、少なくとも第2被接合部52を有する。第2被接合部52は、鉄筋等の高剛性の部材からなり、梁22の長手方向に対して交差する方向に突出する。
第2被接合部52は、少なくとも一部に第2被接合ループ部52aが形成され、第2被接合ループ部52aが第2スラブコンクリート部42aから側方に突出する。
ここで、ループとは、第2スラブコンクリート部42aから突出し、所定の位置で折り曲げられ、所定の位置で第2スラブコンクリート部42a内に向かう形状である。第2被接合ループ部52aは、第2スラブコンクリート部42aから露出した部分を示す。第2被接合ループ部52a以外の第2被接合部52は、第2スラブコンクリート部42a内に設置され、第2被接合ループ部52aを保持する。また、第2被接合ループ部52aが第2スラブコンクリート部42aから突出する方向を第4突出方向Dとする。
第2近接側接合ループ部32a1及び第2遠隔側接合ループ部32b1の第1突出方向Aと第2被接合ループ部52aの第4突出方向Dは、図9に示すように、第2近接側接合ループ部32a1、第2遠隔側接合ループ部32b1及び第2被接合ループ部52aのうち少なくとも1つが形成する仮想面に対して直交する方向Cから見て、交差すると好ましく、直交するとさらに好ましい。
本実施形態では、梁22の上面に第2スラブ42の一部を設置する。梁22と第2スラブ42は、梁22の上面から突出した第2近接側接合ループ部32a及び第2遠隔側接合ループ部32bと第2スラブ42の側面から突出した第2被接合ループ部52aが、上方から見て、それぞれ並列するように設置される。
なお、第2近接側接合ループ部32a及び第2遠隔側接合ループ部32bと第2被接合ループ部52aは、平行で等間隔に並べると好ましいが、多少ずれてもよい。また、梁22と第2スラブ42は、予め工場等で製作されて現場に運搬されると、現場での施工時間が短くでき好ましいが、現場で製作されてもよい。
また、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、第2接合部32及び第2被接合部52に交差するように設置される第1実施形態で示したような交差部を備えてもよい。なお、第2接合部32は、梁22の内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。また、第2被接合部52は、第2スラブ42の内部で図示しない鉄筋等の剛性部材と接合されていると好ましい。
図10は、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1の第2接合充填部72充填後の状態を示す。
図9に示すように梁22に第2スラブ42を設置した後、図10に示すように、梁22の上面及び第2スラブ42の側面で、第2近接側接合ループ部32a及び第2遠隔側接合ループ部32bと第2被接合ループ部52を含むように、コンクリート等の充填材を充填し、第2接合充填部72を形成する。同様に、第2スラブ42の周囲にコンクリート等の充填材を充填する。
このように、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1によれば、まず第1スラブ41を梁22に設置し、その後第2スラブ42を梁に設置するというように、部分的且つ段階的に部材の接合を計画することができ、設計及び施工の自由度を向上させることが可能となる。
以上、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、第1コンクリート部2a及び少なくとも一部が第1コンクリート部2aから突出して形成される接合部3を有する第1部材2と、第2コンクリート部4a及び少なくとも一部が第2コンクリート部4aから突出して形成される被接合部5を有する第2部材4と、接合部3と被接合部5の少なくとも一部を含むように充填される接合充填部7と、を備え、接合部3は、少なくとも一部に接合ループ部3aが形成され、被接合部5は、少なくとも一部に被接合ループ部5aが形成され、接合充填部7内において、接合ループ部3aが第1コンクリート部2aから突出する第1突出方向Aと被接合ループ部5aが第2コンクリート部4aから突出する第2突出方向Bは、接合ループ部3a及び被接合ループ部5aのうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向から見て、交差する。したがって、設置工程及び設置時間を減らしながら、コンクリート製の部材を的確且つ強固に接合することが可能となる。また、接合部の突出方向を交差させ、鉛直方向と水平方向に部材の接合を可能とすることにより、設計及び施工の自由度を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、接合部3の接合ループ部3aが形成する仮想面と被接合部5の被接合ループ部5aが形成する仮想面は、それぞれ並列する。したがって、コンクリート製の部材をより的確且つ強固に接合することが可能となる。
また、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、接合部3は、少なくとも1組の近接側接合部3a及び遠隔側接合部3bを有し、近接側接合部3aは、遠隔側接合部3bよりも第2部材4に近い側で少なくとも一部に近接側接合ループ部3a1が形成され、遠隔側接合部3bは、少なくとも一部に遠隔側接合ループ部3b1が形成され、接合充填部7内において、近接側接合ループ部3a1及び遠隔側接合ループ部3b1が第1コンクリート部2aから突出する第1突出方向と被接合ループ部5aが第2コンクリート部4aから突出する第2突出方向は、近接側接合ループ部3a1、遠隔側接合ループ部3b1及び被接合ループ部5aのうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向から見て、交差する。したがって、コンクリート製の部材をより強固に接合することが可能となる。
また、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1では、近接側接合ループ部3a1と遠隔側接合ループ部3b1は、面一に配置される。したがって、コンクリート製の部材をより的確且つ強固に接合することが可能となる。
また、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1では、第1突出方向Aと第2突出方向Bは、直交する。したがって、鉛直方向と水平方向に部材の接合を可能とすることにより、設計及び施工の自由度を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のコンクリート部材の接合構造1では、接合部3及び被接合部5に交差するように設置される交差部6を備える。したがって、コンクリート製の部材をより的確且つ強固に接合することが可能となる。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、第1部材は、梁22であり、第1コンクリート部は、梁コンクリート部22aからなり、第2部材は、スラブ40であり、第2コンクリート部は、スラブコンクリート部40aからなり、接合ループ部30a1は、梁コンクリート部22aの上面から突出して形成され、被接合ループ部50aは、スラブコンクリート部40aの側面から突出して形成されるしたがって、設置工程及び設置時間を減らしながら、梁22とスラブ40を的確且つ強固に接合することが可能となる。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、接合部30は、少なくとも第1接合部30a及び第2接合部30bを有し、スラブ40は、少なくとも第1スラブ41及び第2スラブ42を有し、第1スラブ41は、第1スラブコンクリート部41a及び第1スラブコンクリート部41aから突出して形成される第1被接合部51を有し、第2スラブ42は、第2スラブコンクリート部42a及び第2スラブコンクリート部42aから突出して形成される第2被接合部52を有し、第1接合部31と第1被接合部51の少なくとも一部を含むように充填される第1接合充填部71と、第2接合部32と第2被接合部52の少なくとも一部を含むように充填される第2接合充填部72と、を備え、第1接合部31は、少なくとも1組の第1近接側接合部31a及び第1遠隔側接合部31bを有し、第1近接側接合部31aは、第1遠隔側接合部31bよりも第1スラブ41に近い側で少なくとも一部に第1近接側接合ループ部31a1が形成され、第1遠隔側接合部31bは、少なくとも一部に第1遠隔側接合ループ部31b1が形成され、第2接合部32は、少なくとも1組の第2近接側接合部32a及び第2遠隔側接合部32bを有し、第2近接側接合部32aは、第2遠隔側接合部32bよりも第2スラブ42に近い側で少なくとも一部に第2近接側接合ループ部32a1が形成され、第2遠隔側接合部32bは、少なくとも一部に第2遠隔側接合ループ部32b1が形成され、第1被接合部51は、少なくとも一部に第1被接合ループ部51aが形成され、第2被接合部52は、少なくとも一部に第2被接合ループ部52aが形成され、第1接合充填部71内において、第1近接側接合ループ部31a1及び第1遠隔側接合ループ部31b1が梁コンクリート部22aから突出する第1突出方向Aと第1被接合ループ部51aが第1スラブコンクリート部41aから突出する第2突出方向Bは、第1近接側接合ループ部31a1、第1遠隔側接合ループ部31b1及び第1被接合ループ部51aのうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向Cから見て、直交し、第1近接側接合ループ部31a1及び第1遠隔側接合ループ部31b1と第1被接合ループ部51aがそれぞれ並列し、第2接合充填部72内において、第2近接側接合ループ部32a1及び第2遠隔側接合ループ部32b1が梁コンクリート部22aから突出する第1突出方向Aと第2被接合ループ部52aが第2スラブコンクリート部42aから突出する第3突出方向Dは、第2近接側接合ループ部32a1、第2遠隔側接合ループ部32b1及び第2被接合ループ部52aのうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向Cから見て、直交し、第2近接側接合ループ部32a1及び第2遠隔側接合ループ部32b1と第2被接合ループ部52aがそれぞれ並列する。したがって、設置工程及び設置時間を減らしながら、梁22と第1スラブ41及び第2スラブ42を的確且つ強固に接合することが可能となる。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造1は、第1近接側接合ループ部31a1、第1遠隔側接合ループ部31b1、第2近接側接合ループ部32a1及び第2遠隔側接合ループ部32b1は、面一に設置され、第1被接合ループ部51aと第2被接合ループ部52aは、面一に設置される。したがって、コンクリート製の部材をより的確且つ強固に接合することが可能となる。
本実施形態のコンクリート部材の接合構造1を用いたコンクリート部材の接合方法では、梁22に第1スラブ41を設置し、第1接合充填部71が充填された後、梁22に第2スラブ42を設置し、第2接合充填部72を充填する。したがって、部分的且つ段階的に部材の接合を計画することができ、設計及び施工の自由度を向上させることが可能となる。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、これらの詳細な内容に色々なバリエーションや変更を加えてもよい。また、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
1…コンクリート部材の接合構造
2…第1部材
3…接合部
4…第2部材
5…被接合部
6…交差部
7…接合充填部
20…コンクリート部
21…柱状部
22…梁
30…接合部
31…第1接合部
32…第2接合部
40…スラブ
41…第1スラブ
42…第2スラブ
50…被接合部
51…第1被接合部
52…第2被接合部
70…接合充填部
71…第1接合充填部
72…第2接合充填部

Claims (9)

  1. 第1コンクリート部及び少なくとも一部が前記第1コンクリート部から突出して形成される接合部を有する第1部材と、
    第2コンクリート部及び少なくとも一部が前記第2コンクリート部から突出して形成される被接合部を有する第2部材と、
    前記接合部と前記被接合部の少なくとも一部を含むように充填される接合充填部と、
    を備え、
    前記接合部は、少なくとも1組の近接側接合部及び遠隔側接合部を有し、
    前記近接側接合部は、前記遠隔側接合部よりも前記第2部材に近い側で少なくとも一部に近接側接合ループ部が形成され、
    前記遠隔側接合部は、少なくとも一部に遠隔側接合ループ部が形成され、
    前記被接合部は、少なくとも一部に被接合ループ部が形成され、
    前記接合充填部内において、
    前記近接側接合ループ部及び前記遠隔側接合ループ部が前記第1コンクリート部から突出する第1突出方向と前記被接合ループ部が前記第2コンクリート部から突出する第2突出方向は、前記近接側接合ループ部、前記遠隔側接合ループ部及び前記被接合ループ部のうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向から見て、交差する
    ことを特徴とするコンクリート部材の接合構造。
  2. 前記近接側接合ループ部と前記遠隔側接合ループ部は、面一に配置される
    ことを特徴とする請求項に記載のコンクリート部材の接合構造。
  3. 前記接合部の前記接合ループ部が形成する仮想面と前記被接合部の前記被接合ループ部が形成する仮想面は、それぞれ並列する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート部材の接合構造。
  4. 前記第1突出方向と前記第2突出方向は、直交する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載のコンクリート部材の接合構造。
  5. 前記接合部及び前記被接合部に交差するように設置される交差部を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載のコンクリート部材の接合構造。
  6. 前記第1部材は、梁コンクリート部及び前記接合部を有する梁であり、
    前記第2部材は、スラブコンクリート部及び前記被接合部を有するスラブであって、
    前記接合ループ部は、前記梁コンクリート部の上面から突出して形成され、 前記被接合ループ部は、前記スラブコンクリート部の側面から突出して形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載のコンクリート部材の接合構造。
  7. 梁コンクリート部及び前記梁コンクリート部の上面から突出して形成される第1接合部及び第2接合部を有する梁と、
    第1スラブコンクリート部及び前記第1スラブコンクリート部から突出して形成される第1被接合部を有する第1スラブと、
    第2スラブコンクリート部及び前記第2スラブコンクリート部から突出して形成される第2被接合部を有する第2スラブと、
    前記第1接合部と前記第1被接合部の少なくとも一部を含むように充填される第1接合充填部と、
    前記第2接合部と前記第2被接合部の少なくとも一部を含むように充填される第2接合充填部と、
    を備え、
    前記第1接合部は、少なくとも1組の第1近接側接合部及び第1遠隔側接合部を有し、
    前記第1近接側接合部は、前記第1遠隔側接合部よりも前記第1スラブに近い側で少なくとも一部に第1近接側接合ループ部が形成され、
    前記第1遠隔側接合部は、少なくとも一部に第1遠隔側接合ループ部が形成され、
    前記第2接合部は、少なくとも1組の第2近接側接合部及び第2遠隔側接合部を有し、
    前記第2近接側接合部は、前記第2遠隔側接合部よりも前記第2スラブに近い側で少なくとも一部に第2近接側接合ループ部が形成され、
    前記第2遠隔側接合部は、少なくとも一部に第2遠隔側接合ループ部が形成され、
    前記第1被接合部は、少なくとも一部に第1被接合ループ部が形成され、
    前記第2被接合部は、少なくとも一部に第2被接合ループ部が形成され、
    前記第1接合充填部内において、
    前記第1近接側接合ループ部及び前記第1遠隔側接合ループ部が前記梁コンクリート部から突出する第1突出方向と前記第1被接合ループ部が前記第1スラブコンクリート部から突出する第2突出方向は、前記第1近接側接合ループ部、前記第1遠隔側接合ループ部及び前記第1被接合ループ部のうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向から見て、直交し、
    前記第1近接側接合ループ部及び前記第1遠隔側接合ループ部と前記第1被接合ループ部がそれぞれ並列し、
    前記第2接合充填部内において、
    前記第2近接側接合ループ部及び前記第2遠隔側接合ループ部が前記梁コンクリート部から突出する第1突出方向と前記第2被接合ループ部が前記第2スラブコンクリート部から突出する第3突出方向は、前記第2近接側接合ループ部、前記第2遠隔側接合ループ部及び前記第2被接合ループ部のうち少なくとも1つが形成する仮想面に直交する方向から見て、直交し、
    前記第2近接側接合ループ部及び前記第2遠隔側接合ループ部と前記第2被接合ループ部がそれぞれ並列する
    ことを特徴とするコンクリート部材の接合構造。
  8. 前記第1近接側接合ループ部、前記第1遠隔側接合ループ部、前記第2近接側接合ループ部及び前記第2遠隔側接合ループ部は、面一に設置され、
    前記第1被接合ループ部と前記第2被接合ループ部は、面一に設置される
    ことを特徴とする請求項に記載のコンクリート部材の接合構造。
  9. 前記梁に前記第1スラブを設置し、前記第1接合充填部が充填された後、
    前記梁に前記第2スラブを設置し、前記第2接合充填部を充填する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のコンクリート部材の接合構造を用いたコンクリート部材の接合方法。
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