JP7018012B2 - 柱梁仕口構造の構築方法 - Google Patents

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本発明は、鋼管製の柱部材の直交する柱面における仕口部に設けたブラケット部材に、
H形鋼製の梁部材の梁端部がボルト接合されている柱梁仕口構造の構築方法に関する。
上述の柱梁仕口構造の構築方法として、特許文献1に示すように、スパン全長での梁成が同一の四本の梁部材を用いた柱梁接合構造が存在する。この柱梁接合構造では、柱部材を構成する角形鋼管の直交する柱面における仕口部に、H形鋼製のブラケット部材が隅肉溶接で接合されている。各ブラケット部材のウェブと梁部材のウェブとはウェブ用接合プレートでボルト接合されている。
また、柱部材の外周方向で隣接する一対のブラケット部材の上側フランジと、一対の梁部材の上側フランジは、それらに亘って架け渡されるフランジ用接合プレートでボルト接合されている。同じく、柱部材の外周方向で隣接する一対のブラケット部材の下側フランジと、一対の梁部材の下側フランジも、それらに亘って架け渡されるフランジ用接合プレートでボルト接合されている。
特開2018-71147号公報
上述の柱梁接合構造の構築方法では、柱部材の柱面にブラケット部材を隅肉溶接で接合するので、例えば、柱部材の通しダイアフラムに梁部材を突合わせ状態で開先溶接する場合と比べて、製作工場での溶接手間等を含む工場作業の省力化を図ることができる。しかも、一つの梁部材の応力を柱部材と直交する他の梁部材に確実に伝えるためのフランジ用接合プレートを現場で接合するとき、溶接接合ではなくボルト接合を採用するので、溶接技能者が減少する労務環境に対応して現場での溶接作業の軽減化を図ることができる。
しかし、柱部材の外周方向で隣接する一対の梁部材の梁成が異なる場合には、隣接する両梁部材のフランジの高さレベルが一致しないため、上述のフランジ用接合プレートによるボルト接合方法は実施できない。
また、上述の柱梁接合構造の構築方法では、梁部材の塑性ヒンジがフランジ用接合プレートによるボルト接合部に位置し、曲げモーメント等の大きな応力が作用したときに、フランジ用接合プレートによるボルト接合部で滑り(所謂ボルト滑り)が発生する問題がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、現場での溶接作業の軽減化と梁端部での断面性能の向上とを図ると同時に、接合プレートのボルト接合部でのボルト滑りを抑制することのできる柱梁仕口構造の構築方法を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、鋼管製の柱部材の直交する柱面における仕口部に設けたブラケット部材に、スパン中央側での梁成の異なるH形鋼製の梁部材の梁端部がボルト接合され
一対の前記梁部材の前記梁端部の夫々は、下側にフランジを有する高さ調整されたリブ材を下面に溶接してなるドロップハンチとして構成することにより、一対の前記梁部材の前記梁端部の梁成が等しく設定され、前記柱部材の外周方向で隣接する一対の前記ブラケット部材と一対の前記梁部材の前記梁端部における上下のフランジとが接合プレートでボルト接合され、前記梁部材の塑性ヒンジは、前記リブ材によるドロップハンチによって前記接合プレートのボルト接合部よりもスパン中央側に回避した位置に移動されている柱梁仕口構造の構築方法において、
前記一対のリブ材は、前記一対の梁部材の梁端部の梁成が等しくなる切断位置でH形鋼製のリブ素材のウェブを二分割して断面T形に構成されている点にある。
上記構成によれば、柱部材の直交する柱面における仕口部に対して、スパン中央側での梁成の異なるH形鋼製の一対の梁部材を接合するとき、一対の梁部材の梁端部の夫々は、下側にフランジを有する高さ調整されたリブ材を下面に溶接してなるドロップハンチとして構成されているので、一対の梁部材の梁端部での梁成が等しくなり、柱部材の外周方向で隣接する両梁部材のフランジのレベルが一致する。これにより、柱部材の外周方向で隣接する一対のブラケット部材と一対の梁部材の梁端部における上下のフランジとを接合プレートでボルト接合することができる。
しかも、梁端部の下面に溶接されたリブ材によるドロップハンチにより、曲げモーメント等の大きな応力を負担する梁端部での断面性能を向上させると同時に、梁部材の塑性ヒンジを、接合プレートのボルト接合部よりもスパン中央側に回避した位置に移動させることができる。
したがって、一つの梁部材の応力を柱部材と直交する他の梁部材に確実に伝えるためのフランジ用の接合プレートを、溶接技能者が減少する労務環境に対応してボルト接合とすることにより、現場での溶接作業の軽減化を図ることができる。さらに、リブ材によって梁端部での断面性能を向上させると同時に、梁部材の塑性ヒンジを接合プレートのボルト接合部よりもスパン中央側に回避した位置に移動させることにより、接合プレートのボルト接合部での曲げモーメント等の応力の増大を抑制して、接合プレートのボルト接合部におけるボルト滑りを抑制する。
更に、上記構成によれば、高さの異なる断面T形の一対のリブ材を、H形鋼製のリブ素材のウェブを二分割して製作することができるので、製造コストの低廉化を図ることができる。
本発明の柱梁仕口構造を示す水平断面図 本発明の柱梁仕口構造の分解斜視図 図1のIII-III線での展開側面図 一対のリブ材を構成するリブ素材の断面図(a)、図3のb-b断面図(b)、図3のc-c断面図(c)
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図3は、角形鋼管製の柱部材1の直交する四つの各柱面1aにおける仕口部に設けたブラケット部材2に、H形鋼製の梁部材3の梁端部がボルト接合されている柱梁仕口構造を示す。
四つのブラケット部材2の各々は、図2に示すように、上下方向に沿うウェブ21Aと、ウェブ21Aの上下の端部の各々から水平方向の両側方(幅方向)に延出される上下一対のフランジ21B,21Cと、を備えた同一形状のH形鋼から構成されている。各ブラケット部材2は、柱面1aからの突出長さがフランジ21B,21Cの幅よりも短いショートブラケットに構成され、柱面1aに隅肉溶接で接合されている。
四つのブラケット部材2は、図1~図3に示すように、後述の第1梁部材3Aの梁端部3aの端面と突き合わされる第1ブラケット部材2Aと、後述の第2梁部材3Bの梁端部3bの端面と突き合わされる第2ブラケット部材2Bとに分かれる。
梁部材3は、スパン中央側での梁成の異なる二種類が存在する。本実施形態では、図2、図3に示すように、直交する一方のY方向には、梁成H1aの大きな第1H形鋼31を備えた第1梁部材3Aが用いられ、直交する他方のX方向には、梁成H2aの小さな第2H形鋼32を備えた第2梁部材3Bが用いられている。
図3に示すように、第1梁部材3Aのスパン中央側での梁成(第1H形鋼31の梁成H1a)及び第2梁部材3Bのスパン中央側での梁成(第2H形鋼32の梁成H2a)の各々は、ブラケット部材2のブラケット高さHよりも小に構成されている。第1梁部材3Aの梁端部3aの第1梁成H1及び第2梁部材3Bの梁端部3bの第2梁成H2の各々は、ブラケット部材2のブラケット高さHと同一に構成されている。
図2~図4に示すように、第1梁部材3Aの第1H形鋼31の上下のフランジ31B,31Cのうち、下方側のフランジ31Cにおける梁端部3a側の下面の幅方向中央位置には、ブラケット部材2のブラケット高さHと第1H形鋼31の梁成H1aとの差に相当するリブ高さH1bに調整された断面T形の鋼材製の第1リブ材4が隅肉溶接で接合されている。そのため、第1梁部材3Aの梁端部3aの第1梁成H1は、第1H形鋼31の梁成H1aと第1リブ材4のリブ高さH1bとの和になる。
第1リブ材4は、図2、図3に示すように、スパン方向の全長に渡り同一断面形状に形成され、第1梁部材3Aの梁端部3aがドロップハンチとして構成されている。このドロップハンチにより、曲げモーメント等の大きな応力を負担する第1梁部材3Aの梁端部3aでの断面性能を向上させることができる。
第1リブ材4のスパン中央側の端部には、図2、図3に示すように、第1H形鋼31の下方側のフランジ31Cの下面と第1リブ材4のウェブ4A及びフランジ4Bとに接触する第1補強プレート4Cが溶接接合されている。この第1補強プレート4Cに対応する第1H形鋼31の中間部位には、第1H形鋼31のウェブ31Aと上下のフランジ31B,31Cとに接触する第3補強プレート31Dが溶接接合されている。
図2、図4に示すように、第2梁部材3Bの第2H形鋼32の上下のフランジ32B,32Cのうち、下方側のフランジ32Cにおける梁端部3b側の下面の幅方向中央位置には、ブラケット部材2のブラケット高さHと第2H形鋼32の梁成H2aとの差に相当するリブ高さH2bに調整された断面T形の鋼材製の第2リブ材5が隅肉溶接で接合されている。そのため、第2梁部材3Bの梁端部3bの第2梁成H2は、第2H形鋼32の梁成H2aと第2リブ材5のリブ高さH2bとの和になる。
第2リブ材5は、図2、図3に示すように、スパン方向の全長に渡り同一断面形状に形成され、第2梁部材3Bの梁端部3bがドロップハンチとして構成されている。このドロップハンチにより、曲げモーメント等の大きな応力を負担する第2梁部材3Bの梁端部3bでの断面性能を向上させることができる。
第2リブ材5のスパン中央側の端部には、図2、図3に示すように、第2H形鋼32の下方側のフランジ32Cの下面と第2リブ材5のウェブ5A及びフランジ5Bとに接触する第2補強プレート5Cが溶接接合されている。この第2補強プレート5Cに対応する第2H形鋼32の中間部位には、第2H形鋼32のウェブ32Aと上下のフランジ32B,32Cとに接触する第4補強プレート32Dが溶接接合されている。
次に、柱部材1の各柱面1aにおける仕口部に溶接接合したブラケット部材2のウェブ21Aと第1梁部材3Aのウェブ31A,4A及び第2梁部材3Bのウェブ32A,5Aとのボルト接合構造について説明する。
図2に示すように、第1梁部材3Aを構成する第1H形鋼31のウェブ31Aの連結端部及び第1リブ材4のウェブ4Aの連結端部の各々には、複数の第1ボルト挿通孔11が貫通形成されている。第2梁部材3Bを構成する第2H形鋼32のウェブ32Aの連結端部及び第2リブ材5のウェブ5Aの連結端部の各々には、複数の第2ボルト挿通孔12が貫通形成されている。
図2に示すように、第1梁部材3Aの梁端部3aの端面と突き合わされる第1ブラケット部材2Aのウェブ21Aには、第1H形鋼31側の第1ボルト挿通孔11及び第1リブ材4側の第1ボルト挿通孔11に対応する位置に第3ボルト挿通孔13が形成されている。また、第2梁部材3Bの梁端部3bの端面と突き合わされる第2ブラケット部材2Bのウェブ25Aには、第2H形鋼32側の第2ボルト挿通孔12及び第2リブ材5側の第2ボルト挿通孔12に対応する位置に第4ボルト挿通孔14が形成されている。
図2に示すように、第1梁部材3Aの第1H形鋼31のウェブ31Aと第1ブラケット部材2Aのウェブ21Aとを挟持状態でボルト連結する一対のウェブ用第1接合プレート6には、第1H形鋼31側の第1ボルト挿通孔11及び第1ブラケット部材2A側の第3ボルト挿通孔13に対応する位置に第5ボルト挿通孔15が形成されている。
第1梁部材3Aの第1リブ材4のウェブ4Aと第1ブラケット部材2Aのウェブ21Aとを挟持状態でボルト連結する一対のウェブ用第2接合プレート7には、第1リブ材4側の第1ボルト挿通孔11及び第1ブラケット部材2A側の第3ボルト挿通孔13に対応する位置に第6ボルト挿通孔16が形成されている。
図2、図3に示すように、第2梁部材3Bの第2H形鋼32のウェブ32Aと第2ブラケット部材2Bのウェブ21Aとを挟持状態でボルト連結する一対のウェブ用第3接合プレート8には、第2H形鋼32側の第2ボルト挿通孔12及び第2ブラケット部材2B側の第4ボルト挿通孔14に対応する位置に第7ボルト挿通孔17が形成されている。
第2梁部材3Bの第2リブ材5のウェブ5Aと第2ブラケット部材2Bのウェブ21Aとを挟持状態でボルト連結する一対のウェブ用第4接合プレート9には、第2リブ材5側の第2ボルト挿通孔12及び第2ブラケット部材2B側の第4ボルト挿通孔14に対応する位置に第8ボルト挿通孔18が形成されている。
そして、図2、図3に示すように、突き合わせ状態にある第1ブラケット部材2Aのウェブ21Aと、第1梁部材3Aの第1H形鋼31のウェブ31A及び第1リブ材4のウェブ4Aとは、それらの両側面に一対のウェブ用第1接合プレート6及び一対のウェブ用第2接合プレート7を配置した挟持状態で、ボルト・ナット10による締結操作によりボルト連結される。
また、図2、図3に示すように、突き合わせ状態にある第2ブラケット部材2Bのウェブ21Aと、第2梁部材3Bの第2H形鋼32のウェブ32A及び第2リブ材5のウェブ5Aとは、それらの両側面に一対のウェブ用第3接合プレート8及び一対のウェブ用第4接合プレート9を配置した挟持状態で、ボルト・ナット10による締結操作によりボルト連結される。
図3に示すように、第1梁部材3Aの梁端部3aの第1梁成H1及び第2梁部材3Bの梁端部3bの第2梁成H2の各々は、第1ブラケット部材2A及び第2ブラケット部材2Bの各ブラケット高さHと等しく設定されているので、第1ブラケット部材2Aのウェブ21Aと第1梁部材3A側のウェブ31A,4A、及び、第2ブラケット部材2Bのウェブ21Aと第2梁部材3B側のウェブ32A,5Aとがそれぞれボルト連結された状態では、柱部材1の外周方向で隣接する一対の各ブラケット部材2A,2Bにおける上下のフランジ21B,21Cと、一対の各梁部材3A,3Bの梁端部3a,3bにおける上側のフランジ31B,32B及び下側のフランジ4B,5Bと、の各高さレベルが一致する。
図1~図3に示すように、高さレベルが一致している隣接の両ブラケット部材2A,2Bにおける上側のフランジ21B,21Bと、隣接の両梁部材3A,3Bの梁端部3a,3bにおける上側のフランジ31B,32Bとは、上下一対のフランジ用接合プレート40,40により挟持状態でボルト接合されている。同じく、高さレベルが一致している隣接の両ブラケット部材2A,2Bにおける下側のフランジ4B,4Bと、隣接の両梁部材3A,3Bの梁端部3a,3bにおける下側のフランジ4B.4Bとは、上下一対のフランジ用接合プレート40,40により挟持状態でボルト接合されている。
次に、フランジ用接合プレート40によるボルト接合構造について説明する。
図2に示すように、第1ブラケット部材2Aの上下のフランジ21B,21Cと、第2ブラケット部材2Bの上下のフランジ21B,21Cの各々には、複数の第9ボルト挿通孔41が貫通形成されている。第1梁部材3Aを構成する第1H形鋼31の上側のフランジ31Bの連結端部と、第1リブ材4の下側のフランジ4Bの連結端部の各々には、複数の第10ボルト挿通孔42が貫通形成されている。第2梁部材3Bを構成する第2H形鋼32の上側のフランジ32Bの連結端部と、第2リブ材5の下側のフランジ5Bの連結端部の各々には、複数の第11ボルト挿通孔43が貫通形成されている。
図2に示すように、フランジ用接合プレート40の中央部には、柱部材1の一つの角部1bが入り込む凹部40aが形成されている。この凹部40aで区画されたフランジ用接合プレート40の直交する二つの側辺部40b,40cは、図2に示すように、高さレベルが一致している隣接の両ブラケット部材2A,2Bにおける上側のフランジ21B,21Bと、隣接の両梁部材3A,3Bの梁端部3a,3bにおける上側のフランジ31B,32Bとに亘って掛け渡される状態と、高さレベルが一致している隣接の両ブラケット部材2A,2Bにおける下側のフランジ21C,21Cと、隣接の両梁部材3A,3Bの梁端部3a,3bにおける下側のフランジ4B,5Bとに亘って掛け渡される状態と、に選択使用可能に構成されている。
フランジ用接合プレート40の側辺部40b,40cには、図2に示すように、隣接する両ブラケット部材2A,2Bのフランジ側の第9ボルト挿通孔41、及び、隣接する両梁部材3A,3Bのフランジ側の第10ボルト挿通孔42及び第11ボルト挿通孔43に対応する第12ボルト挿通孔44が形成されている。
図1~図3に示すように、高さレベルが一致している隣接の両ブラケット部材2A,2Bにおける上側のフランジ21B,21Bと、隣接の両梁部材3A,3Bの梁端部3a,3bにおける上側のフランジ31B,32Bとは、それらの上下両面に一対のフランジ用接合プレート40,40を配置した挟持状態で、ボルト・ナット45による締結操作によりボルト連結される。
同じく、高さレベルが一致している隣接の両ブラケット部材2A,2Bにおける下側のフランジ21C,21Cと、隣接の両梁部材3A,3Bの梁端部3a,3bにおける下側のフランジ4B,5Bとは、それらの上下両面に一対のフランジ用接合プレート40,40を配置した挟持状態で、ボルト・ナット45による締結操作によりボルト連結される。
そして、上述の複数のボルト・ナット45によるフランジ用接合プレート40の側辺部40b,40cの接合部がボルト接合部46になる。
図2、図3に示すように、第1梁部材3Aの第1リブ材4のスパン方向の全長、および、第2梁部材3Bの第1リブ材4のスパン方向の全長は、フランジ用接合プレート40の側辺部40b,40cにおけるスパン方向の長さよりも十分長く構成さている。これにより、第1リブ材4のスパン中央側の端部及び第2リブ材5のスパン中央側の端部は、フランジ用接合プレート40の側辺部40b,40cよりもスパン中央側に大きく延設され、第1梁部材3Aの塑性ヒンジh1及び第2梁部材3Bの塑性ヒンジh2は、第1リブ材4及び第2リブ材5によるドロップハンチによってフランジ用接合プレート40のボルト接合部46よりもスパン中央側に回避した位置に移動されている。
これにより、フランジ用接合プレート40のボルト接合部46での曲げモーメント等の応力の増大を抑制して、フランジ用接合プレート40のボルト接合部46におけるボルト滑りを抑制することができる。
第1リブ材4及び第2リブ材5は、図4に示すように、第1梁部材3Aの梁端部3aの第1梁成H1及び第2梁部材3Bの梁端部3bの第2梁成H2が等しくなる切断位置PでH形鋼製のリブ素材50のウェブ50Aを二分割して断面T形に構成されている。
上述の構成により、高さの異なる断面T形の第1リブ材4及び第2リブ材5を、H形鋼製のリブ素材50のウェブ50Aを二分割して製作することができるので、製造コストの低廉化を図ることができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、第1リブ材4及び第2リブ材5を断面T形に構成したが、断面H形等に構成してもよい。
(2)上述の実施形態では、柱部材1の直交する四つの各柱面1aにおける仕口部に設けたブラケット部材2をH形鋼から構成したが、このブラケット部材2の形態としては、柱部材1の柱面1aに隅肉溶接をすることができ、且つ、梁部材3の梁端部とボルト接合することのできる形態であればよい。
1 柱部材
1a 柱面
2 ブラケット部材
3 梁部材
3a 梁端部
3b 梁端部
4 リブ材(第1リブ材)
4B 下側のフランジ
5 リブ材(第2リブ材)
5B 下側のフランジ
31B 上側のフランジ
32B 上側のフランジ
40 フランジ用接合プレート
46 ボルト接合部
50 リブ素材
50A ウェブ
H1 第1梁成
H2 第2梁成

Claims (1)

  1. 鋼管製の柱部材の直交する柱面における仕口部に設けたブラケット部材に、スパン中央側での梁成の異なるH形鋼製の梁部材の梁端部がボルト接合され
    一対の前記梁部材の前記梁端部の夫々は、下側にフランジを有する高さ調整されたリブ材を下面に溶接してなるドロップハンチとして構成することにより、一対の前記梁部材の前記梁端部の梁成が等しく設定され、前記柱部材の外周方向で隣接する一対の前記ブラケット部材と一対の前記梁部材の前記梁端部における上下のフランジとが接合プレートでボルト接合され、前記梁部材の塑性ヒンジは、前記リブ材によるドロップハンチによって前記接合プレートのボルト接合部よりもスパン中央側に回避した位置に移動されている柱梁仕口構造の構築方法において、
    前記一対のリブ材は、前記一対の梁部材の梁端部の梁成が等しくなる切断位置でH形鋼製のリブ素材のウェブを二分割して断面T形に構成されている柱梁仕口構造の構築方法。
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