JP7178100B2 - アスベスト含有塗膜除去装置 - Google Patents
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Description
なお、本願において、壁面にアスベスト含有仕上げ塗材を吹付け工法やローラ等の器具を用いて塗る工法によって施工することを「塗布」という。
また、特許文献1の上記塗膜剥離用サンダー刃を備えた塗膜剥離装置は、塗膜剥離用サンダー刃と、前記塗膜剥離用サンダー刃を回転自在に装着したディスクサンダーと、前記ディスクサンダーに取り付けられ、前記チップ側の面を除いて前記塗膜剥離用サンダー刃の外側を覆う集塵カバーと、前記集塵カバーに連通する集塵機とを備えるものである。これにより、塗膜の混入した研削粉を外部に飛散させることなく、集塵できる。
また、カバー部に形成する汚泥水の吸入口と、エアーモーターの排気を用いて吸入口からカバー部内の汚泥水を吸い込むエジェクター部と、エジェクター部の吐出口に取り付けられる吸引ホースと、外気をカバー部内部に導入させる、コンクリート壁面に接するカバー部の外縁を形成するブラシとを設けるようにしたものである。
本発明のアスベスト含有塗膜除去方法は、コンクリート壁面10に塗布されたアスベスト含有塗膜12をディスクグラインダーの研削砥石を用いて剥離するとともに、高圧水14を噴射してコンクリート壁面10の凹部分に入り込んでいる塗膜12aを洗浄除去するものである。
本発明では、コンクリート壁面10に塗布されたアスベスト含有塗膜12を研削砥石を用いて剥離する(図1(a)(b))。また、高圧水14を噴射してコンクリート壁面10の凹部分に入り込んでいる塗膜12aを洗浄除去するすなわち研削砥石による塗膜12の剥離後にコンクリート壁面10に残る塗膜12aを洗浄除去することから、コンクリート10aを削る必要がなく、塗膜12aの取り残しもない(図1(c))。
本発明によると、コンクリート壁面10の凹部分に入り込んでいる塗膜12aを除去するまでコンクリート10aを削ることなく、コンクリート壁面10に塗布されたアスベスト含有塗膜12を除去できることから、研削砥石による塗膜除去(図4)よりも、短い時間で塗膜を除去することができる。これにより、アスベスト含有塗膜12の除去作業時間を短縮でき、アスベストの曝露を防止し作業員の安全性を確保することができる。また、研削砥石による塗膜除去において生じる塗膜12の取り残しも防止できる。
本発明のアスベスト含有塗膜除去装置20は、コンクリート壁面10に塗布されたアスベスト含有塗膜12を剥離する研削砥石22を備えるディスクグラインダーである。なお、研削砥石22は、コンクリート壁面10のコンクリート10aも研削できるものである。
アスベスト含有塗膜除去装置20は、コンクリート壁面10に当接させる研削砥石22を旋回させるディスク状の回転体24と、回転体24を駆動させる回転体駆動部26と、回転体駆動部26を稼働するエアーモーター28と、回転体駆動部26を収める筐体30と、筐体30の外部に配置する高圧水発生装置32から供給される高圧水14を回転体駆動部26の内部を介して回転体24中央部に導水するものであって、高圧水14を回転体24中央部からコンクリート壁面10に向けて噴射する高圧水噴射ノズル38を設ける高圧水供給管36と、回転体24を上方から覆い、剥離されたアスベスト含有塗膜12が外部に飛散することを防止するカバー部40とを備え、研削砥石22の旋回と高圧水14の噴射によりコンクリート壁面10に塗布されたアスベスト含有塗膜12を除去するものである。
図2において、高圧水供給管36の先端開口部36aに設ける高圧水噴射ノズル38は、塗膜12の除去時においてコンクリート壁面10に当接しない位置(コンクリート壁面10から所定の高さの位置)に配置されている。
回転体24は、アスベスト含有塗膜除去装置20の筐体30の下部に配置されている。
なお、汚泥水46は、アスベスト含有塗膜除去装置20の外部に設ける吸引装置60により吸引される。
また、回転体駆動部26は、筐体30との間に設けるベアリング42を介して回転自在に筐体30内部に収められている。回転体駆動部26の下部には、回転体24の中央部が固定されており、回転体駆動部26が駆動すると、回転体24が回転し、研削砥石22によりコンクリート壁面10に塗布された塗膜12が剥離される(図1(b)、図2)。
なお、図2において、エアーモーター部28cのハウジング28bは、回転体駆動部26を収める筐体30と連続し一体に形成されているものとする。
なお、高圧水噴射ノズル38は、高圧水供給管36の先端部に取り付けられる。高圧水噴射ノズル38と高圧水供給管36の取付部分において、高圧水噴射ノズル38の内面にOリング44が装着されている(図2)。Oリング44は、高圧水噴射ノズル38の内面に取り付けられる高圧水供給管36を固定し、回転体駆動部26内に支持している。また、高圧水供給管36の外面と回転体駆動部26の内面との隙間45に高圧水14が流れ込むことを防止している。
なお、図2において、高圧水噴射ノズル38は、回転体24の中央部に固定されており、回転体24とともにOリング44を介して回転するように設けられている。図2の高圧水噴射ノズル38は、扇形に高圧水を噴射するノズルである。但し、これに限定するものではない。回転体24の回転時に研削砥石22でアスベスト含有塗膜12が剥離されたコンクリート壁面10に高圧水14を噴射できるものであれば足りる。
図2において、カバー部40は、回転体24より径大に形成される円板状の上面40aと、上面40aの外周から下方に延びる筒状の側面40bとから構成されている。また、コンクリート壁面10と接するカバー部40の側面部分は、後述するブラシ56で形成されている。
また、カバー部40の上面40aの中央部分には、その中央部分を貫通するように、高圧水供給管36と、回転体駆動部26と、筐体30等が設けられている。
図2において、汚泥水46の吸入口48は、カバー部40の上面40aに形成されている。
なお、コンクリート壁面10のアスベスト含有塗膜12を剥離・洗浄除去する際、回転体24とコンクリート壁面10の間に形成される空間部58に生じる汚泥水46は、回転体の吸引口24bと砥石22の間に形成される空間24a(砥石22が設けられていない空間24a)を通じてカバー部40内に流出する。
従来は、エジェクター部50を設けることなく、吸引ホース52を図2のカバー部40の吸入口48に直接取り付けていた。この場合、吸引装置60であるバキューム車両の吸引力は、バキューム車輌60側が強く、吸入口48側は弱いため、汚泥水46を吸引ホース52に吸い込ませることができない場合があった。この問題を解決するため、従来は、吸引ホース52を短くする、蛇腹のホースを使用しない、バキューム車両の吸引力を高くするなどの対応策を講じていた。本発明によると、エアーモーター式ディスクグラインダーの排気34aを利用し、エジェクター部50から吸引装置60(バキューム車輌)に向けて汚泥水46を移送する方策(エジェクター効果を利用する方式)を採ることで、汚泥水46の移送効率を向上させることができ、汚泥水46の移送の面からも作業時間も短縮できる。
12 アスベスト含有塗膜
12a コンクリート壁面の凹部分に入り込んでいるアスベスト含有塗膜
14 高圧水
20 アスベスト含有塗膜除去装置
22 研削砥石
24 回転体
26 回転体駆動部
28 エアーモーター
30 筐体
32 高圧水発生装置
34a 排気
36 高圧水供給管
38 高圧水噴射ノズル
40 カバー部
46 汚泥水
48 吸入口
50 エジェクター部
52 吸引ホース
54 外気
56 ブラシ
Claims (2)
- コンクリート壁面に塗布されたアスベスト含有塗膜を剥離する研削砥石を備えるディスクグラインダーであって、コンクリート壁面に当接させる研削砥石を旋回させるディスク状の回転体と、回転体を駆動させる回転体駆動部と、回転体駆動部を稼働するエアーモーターと、回転体駆動部を収める筐体と、筐体の外部に配置する高圧水発生装置から供給される高圧水を回転体駆動部の内部を介して回転体中央部に導水するものであって、高圧水を回転体中央部からコンクリート壁面に向けて噴射する高圧水噴射ノズルを設ける高圧水供給管と、回転体を上方から覆い、剥離されたアスベスト含有塗膜が外部に飛散することを防止するカバー部とを備え、研削砥石の旋回と高圧水の噴射によりコンクリート壁面に塗布されたアスベスト含有塗膜を除去することを特徴とするアスベスト含有塗膜除去装置。
- カバー部に形成する汚泥水の吸入口と、エアーモーターの排気を用いて吸入口からカバー部内の汚泥水を吸い込むエジェクター部と、エジェクター部の吐出口に取り付けられる吸引ホースと、外気をカバー部内部に導入させる、コンクリート壁面に接するカバー部の外縁を形成するブラシとを設けることを特徴とする請求項1記載のアスベスト含有塗膜除去装置。
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JP2019212744A JP7178100B2 (ja) | 2019-11-25 | 2019-11-25 | アスベスト含有塗膜除去装置 |
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2019
- 2019-11-25 JP JP2019212744A patent/JP7178100B2/ja active Active
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