JP2008297884A - 被覆除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウォータジェットによって飛散するアスベスト等の被覆を効率良く回収することができるアスベスト除去装置を提供する。
【解決手段】ノズル3の噴射口3aからアスベスト導入口2dに向けてウォータジェットWを噴射することによって、アスベスト層23の厚みに関わらず、ノズル3とアスベスト導入口2dとの間に存在するアスベストをウォータジェットWの水圧で粉砕すると同時に、アスベストを周囲へ飛散させることなくアスベスト導入口2dへ押し込むことができる。更に、筺体2の内部空間2aは吸引機4によって負圧に保持されているため、アスベスト及びアスベストの切除に利用した水を効率よく、内部空間2aに吸い込むことができる。これによって、ウォータジェットWにより飛散するアスベスト及びアスベストの切除に利用した水を筺体2内に効率良く取り込むことができ、筺体2内のアスベストは吸引機4によって筺体2外へ排出される。
【選択図】図2
【解決手段】ノズル3の噴射口3aからアスベスト導入口2dに向けてウォータジェットWを噴射することによって、アスベスト層23の厚みに関わらず、ノズル3とアスベスト導入口2dとの間に存在するアスベストをウォータジェットWの水圧で粉砕すると同時に、アスベストを周囲へ飛散させることなくアスベスト導入口2dへ押し込むことができる。更に、筺体2の内部空間2aは吸引機4によって負圧に保持されているため、アスベスト及びアスベストの切除に利用した水を効率よく、内部空間2aに吸い込むことができる。これによって、ウォータジェットWにより飛散するアスベスト及びアスベストの切除に利用した水を筺体2内に効率良く取り込むことができ、筺体2内のアスベストは吸引機4によって筺体2外へ排出される。
【選択図】図2
Description
本発明は、構造物上に形成された被覆層上で移動させながら被覆層を水圧によって粉砕し除去する被覆除去装置に関する。
従来のこのような分野の技術として、円形のカップ状筺体の内部に、特開2000−23831号公報に示すようなノズル装置が、取り付けられたものがある。この被覆除去装置では、筺体の上板の中心に中空の回転軸部が取り付けられ、回転軸の下端には、両端にノズルが設けられた分岐管が固定され、回転軸の上端から高圧の水が供給される。そして、被覆除去装置は、この筺体の開口部をアスベスト層の表面に接触させて、筺体に内部に配置されたノズルを回転させながらウォータジェットを噴射させ、筺体の移動によって、ウォータジェットで粉砕されて飛散するアスベストを筺体で受けながらアスベスト層を除去することができる。
特開2000−23831号公報
ここで、筺体の内部でノズルを回転させることによってアスベストを除去する除去装置にあっては、厚みが数ミリ程度のアスベスト層であれば、筺体によって飛散を防止することができるが、厚みが数センチ程度のアスベスト層の場合、アスベスト層の深い位置まで除去が進行すると、アスベストの除去部分によって、筺体の下端の開口部の後側及び横側がアスベスト層から大きく隔離することになるので、ウォータジェットによって飛散するアスベストを筺体で十分に受けることができなくなる。
本発明は、ウォータジェットによって飛散するアスベスト等の被覆層の粉砕物を効率良く回収することができる被覆除去装置を提供することを目的とする。
本発明に係る被覆除去装置は、構造物上に形成された被覆層上で移動させながら被覆層を水圧によって粉砕し除去する被覆除去装置において、被覆層の粉砕物及び水が導入される導入口を端部に有すると共に、負圧に保持される吸引手段と、導入口にむけてウォータジェットを噴射するノズルとを備えたことを特徴とする。
この被覆除去装置では、吸引手段の導入口に向けてノズルからウォータジェットを噴射することによって、被覆層の厚みに関わらず、ノズルと導入口との間に存在する被覆層をウォータジェットの水圧で粉砕すると同時に、被覆層の粉砕物を周囲へ飛散させることなく導入口へ押し込むことができる。更に、吸引手段が負圧に保持されているため、被覆層の粉砕物及び被覆層の切除に利用した水を効率よく吸い込むことができる。これによって、ウォータジェットにより飛散する被覆層の粉砕物及び被覆層の切除に利用した水を吸引手段に効率良く取り込むことができる。従って、ウォータジェットによって被覆層の粉砕物を効率良く回収することができ、作業能率が格段に向上する。
また、吸引手段は、前面側で且つ構造物側の端部に設けられた導入口を有する筺体と、筺体の内部空間から排気しながら内部空間を負圧に保持する吸引ホースを有し、ノズルは、筺体の前方に設けられて、導入口に向けてウォータジェットを噴射することが好ましい。
ノズルから筺体前面側で且つ構造物側の端部に設けられた導入口に向けてウォータジェットを噴射することによって、被覆層の粉砕物は筺体の内部空間へ確実に押し込まれ、更に、筺体の内部空間が吸引ホースによって負圧に保持されているため、被覆層の粉砕物及び被覆層の切除に利用した水を効率よく、内部空間へ吸い込むことができる。これによって、ウォータジェットにより飛散する被覆層の粉砕物及び被覆層の切除に利用した水を筺体内に効率良く取り込むことができる。そして、筺体内の被覆層の粉砕物は吸引ホースによって筺体外へ排出される。
また、筺体の内側には、先端が筺体の内部空間から導入口に向かって傾斜するガイドプレートが設けられたことが好ましい。
導入口から吸引される被覆層の粉砕物を、ガイドプレートによって筺体の内部空間で舞い上がらせることができるので、被覆層の粉砕物の排出効率をも向上する。
また、導入口は、移動方向に対して直交する方向に延在し、ノズルは、導入口の長さより大きな振幅で往復運動することが好ましい。
ノズルが往復運動することによって、ウォータジェットが、導入口の延在する方向に沿って噴射されることとなる。これによって、移動方向の前方に存在する被覆層を広範囲にわたって導入口に押し込むことができ、装置の進路を十分広く確保することができるため、被覆層の粉砕物を効率よく除去することができる。
先端に前記ノズルが固定された第1の揺動アームと、先端にカウンタウエイトが固定された第2の揺動アームと、第1の揺動アームの基端と第2の揺動アームの基端とを回転自在に支持する回転軸とを備え、第1の揺動アームと第2の揺動アームとは、回転軸を中心にして相反する方向に揺動することが好ましい。
第1の揺動アームの動きに伴って先端のノズルが揺動すると、第2の揺動アームの先端に設けられたカウンタウェイトが、相反する方向に揺動するので、一本のノズルを簡単な構造でバランス良く往復運動させることが可能となる。
吸引手段は、構造物側の端部で環状に設けられた導入口を有する筒体と、筒体の内部空間から排気しながら内部空間を負圧に保持する吸引ホースとを有し、ノズルの先端部は、筒体の周囲を回転しながら導入口に向けてウォータジェットを噴射することが好ましい。
筒体の回りを回転するノズルから構造物側の端部で環状に設けられた導入口に向けてウォータジェットを噴射することによって、被覆層の粉砕物は筒体の内部空間へ確実に押し込まれ、更に、筒体の内部空間が吸引ホースによって負圧に保持されているため、被覆層の切除に利用した水を効率よく、被覆層の粉砕物と一緒に内部空間へ吸い込むことができる。これによって、ウォータジェットにより飛散する被覆層の粉砕物及び被覆層の切除に利用した水を筒体内に効率良く取り込むことができる。そして、筒体内の被覆層の粉砕物は吸引ホースによって筒体外へ排出される。
本発明に係る被覆除去装置によれば、ウォータジェットによって飛散する被覆層の粉砕物を効率良く回収することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る被覆除去装置の好適な実施形態について詳細に説明する。本実施形態においては、構造物を被覆するアスベスト層を除去するアスベスト除去装置について説明する。
図1及び図2に示すように、アスベスト除去装置(被覆除去装置)1は、略直方体の内部空間2aが設けられた筺体2と、アスベスト層23に向かってウォータジェットWを噴射してアスベストを粉砕するノズル3と、粉砕されたアスベスト(被覆層の粉砕物)を吸引する吸引機(吸引手段)4と、先端にノズル3が固定された第1の揺動アーム6と、先端にカウンタウエイト7が固定された第2の揺動アーム8と、第1の揺動アーム6及び第2の揺動アーム8を揺動させるエアモータ9とを有する。このアスベスト除去装置1は、構造物22上に形成されたアスベスト層23上で移動させながらノズル3からウォータジェットWを噴射させて、アスベストを筺体2の内部へ導入し、筺体2内のアスベストを吸引機4で吸引することで、アスベストを除去している。なお、図1に示されているX軸及びY軸は水平面上で互いに90度をなしている。
本実施形態におけるアスベスト層23は、建造物の壁や柱となる金属製の構造物22上に、アスベストが吹き付けられることによって、数cm程度の厚みで形成される。このアスベスト層23は、乾式吹き付け式のアスベスト層である。
筺体2は、カップ状の略直方体をなし、構造物22と接触する底面が矩形の開口部2bとして形成されている。筺体2の前面2c側の下端部には水平方向に延在するアスベスト導入口(導入口)2dが形成されている。また、後面2eには、筺体2内に吸引したアスベストの排出を可能にする継ぎ手部2fが形成される。筺体2の内部空間2aには、一方の側壁面と他方の側壁面との間を架け渡すように延在するガイドプレート10が設けられる。ガイドプレート10の上端は、両側壁面に両端が固定されたガイドプレート支持軸10aに固定され、ガイドプレート10の先端10bは、アスベスト導入口2dへ向かって傾斜し、アスベスト導入口2d近傍まで延びている(図3参照)。なお、ガイドプレート10は、図示しないバネなどによって、構造物22側に押し付けられている。
筺体2の上面2gには、筺体2の前方へ向かって延在する第1の揺動アーム6及び第2及び揺動アーム8と、回転軸を中心にしてそれぞれの揺動アーム6,8を相反する方向に駆動させる揺動リンク機構A(図4参照)とが設けられている。更に、上面2gには、揺動リンク機構Aを取り囲んで保護するための断面コの字形の保護カバー11,12が設けられる。
第1の揺動アーム6の先端にはノズル取付部6aが設けられ、ノズル3は、水平に対して傾き斜角度θをなすようにノズル取付部6aに固定され、その噴射口3aは前方からアスベスト導入口2dへ向けられている。また、ノズル3の給水側の端部は上方へ向かって直角に曲げられており、基端に継ぎ手部3bが設けられている。また、継ぎ手部3bには、外部の給水装置に接続されたチューブ3cが取り付けられる。なお、チューブ3cは、保護カバー11の上面に固定されたチューブ保持部材14のリング部14aによって保持されている。
吸引機4は、筺体2内の気体を吸引することによって内部空間2aを負圧に保つと共に、飛散するアスベスト及びアスベストの切除に利用した水を除去することが可能な排水ポンプであり、吸引ホース4aを介して筺体2の後側の継ぎ手部2fに接続されている。この吸引機4によって吸引されたアスベスト及び排水は、外部に設けられたタンク等に貯留される。なお、筺体2の内部空間2aは、−50〜100mHg程度に保たれている。
なお、後側の保護カバー12の上面に固定されたエアモータ9は内部にタービンを有し、チューブ9aから供給されるエアによって回転する。また、エアモータ9のタービンの回転軸は、保護カバー12に収容されるカム板9b(図4参照)の中心に固定され、カム板9bはタービンの回転に伴って回転する。また、作業員が握ってアスベスト除去装置1を移動させるためのコの字形のハンドル13が、保護カバー11の両側面を挟み込んで固定されている。
以上の構成によって、アスベスト除去装置1は、図2に示すように、ノズル3の噴射口3aからアスベスト導入口2dに向けてウォータジェットWを噴射することによって、アスベスト層23の厚みに関わらず、ノズル3とアスベスト導入口2dとの間に存在するアスベストをウォータジェットWの水圧で粉砕すると同時に、アスベストを周囲へ飛散させることなくアスベスト導入口2dへ押し込むことができる。更に、筺体2の内部空間2aは吸引機4によって負圧に保持されているため、粉砕されたアスベスト及びアスベストの切除に利用した水を効率よく、内部空間2aに吸い込むことができる。これによって、ウォータジェットWにより飛散するアスベスト及びアスベストの切除に利用した水を筺体2内に効率良く取り込むことができ、筺体2内のアスベストは吸引ホース4a及び吸引機4によって筺体2外へ排出される。従って、ウォータジェットWによってアスベストを効率良く回収することができる。
また、筺体2の内側に設けられたガイドプレート10の先端10bがアスベスト導入口2d付近の空間を制限することによって、アスベスト導入口2dにおける吸引効果を確実なものにできる。更に、アスベスト導入口2dから吸引されるアスベストを、ガイドプレート10によって筺体2の内部空間2aで舞い上がらせることができるので、アスベストの排出効率をも向上する。
次に、第1の揺動アーム6、第2の揺動アーム8及びそれらの揺動リンク機構Aについて図4〜図6を参照して説明する。
図4に示すように、第1の揺動アーム6は、回転軸16によって回転可能に支持され、回転軸16から前方に向かって延びるアーム部6bはY軸に対してX軸の正の側で所定角度をなし、回転軸16からエアモータ9側へ延びる端部6cはY軸方向と平行をなす。同様に、第2の揺動アーム8は、回転軸16によって回転可能に支持され、回転軸16から前方に向かって延びるアーム部8aはY軸に対してX軸の負の側で所定角度をなし、回転軸16からエアモータ側へ延びる端部8bはY軸方向と平行をなす。
エアモータ9によって回転する円板状のカム板9bの前方には、カム板9bの回転に伴ってY軸方向で往復運動するスライダ17が設けられる。第1の揺動アーム6の端部6cとスライダ17とは、Y軸方向へ延びる連結棹18で連結され、第2の揺動アーム8の端部8bとスライダ17とは、Y軸方向へ延びる連結棹19で連結される。また、カム板9bとスライダ17とは、Y軸方向へ延びる連結棹21で連結される。なお、図4の状態において、カム板9bと連結棹21とが接続されるピン21aは最もスライダ17から離れた位置にあり、スライダ17は最もカム板9bに引き寄せられた状態になっている。
図5に示すように、カム板9bが回転してピン21aがスライダ17に近づいてゆくと、連結棹21を介してスライダ17がY軸の負の方向へ移動する。これによって、第1の揺動アーム6の端部6cは、連結棹18を介してスライダ17で押されることによって回転軸16を中心として反時計回りに回転し、それに伴いアーム部6bも反時計回りに回転する。また、第2の揺動アーム8の端部8bは、連結棹19を介してスライダ17で押されることによって回転軸16を中心として時計回りに回転し、それに伴いアーム部8aも時計回りに回転する。
図6は、第1の揺動アーム6を往復運動させながらアスベスト除去装置1を移動させ、その移動に伴ってアスベスト除去領域24が進行していく様子を示す図である。図6に示すように、第1の揺動アーム6に伴ってノズル3が往復運動するため、ウォータジェットWが、アスベスト導入口2dの延在する方向に沿って噴射されることとなる。これによって、アスベスト除去装置1の移動方向の前方に存在するアスベスト層23を広範囲にわたってアスベスト導入口2dに押し込むことができ、アスベスト層23を効率よく除去することができる。特に、ノズル3が、アスベスト導入口の長さよりも大きな振幅で往復運動するため、筺体2の幅よりも広い幅でアスベスト層23を除去できる。これによって、筺体2の幅以上のアスベスト層23を除去し、十分広い進路を確保することができ、アスベスト除去装置1をスムーズに移動させることができる。
また、第1の揺動アーム6の動きに伴って先端のノズル3が揺動すると、第2の揺動アーム8の先端に設けられたカウンタウエイト7が、相反する方向に揺動するので、一本のノズル3を簡単な構造でバランス良く往復運動させることが可能となる。
アスベスト除去装置の変形例として、図7に示すようなものを用いてもよい。図7に示すように、アスベスト除去装置(被覆除去装置)31は、吸引ホース34aを介して接続された吸引機34によって内部空間32aが負圧に保持されると共に、構造物22側の端部に環状なアスベスト導入口32dが形成された配管(筒体)32と、配管32に対して回転自在であると共に、アスベスト導入口32dへ向かってウォータジェットを噴出するノズル33と、アスベスト導入口32dから吸引されるアスベストを上方へガイドするために、配管32の先端部分32Aで先端に向かって広がるように傾斜する略円錐状のガイド部材40と、ガイド部材40が固定されて、高圧水をノズル33まで導く給水管37とを備えている。
ノズル33は、給水管37の先端部及び配管32に対して鉛直軸線周りに回転可能に支持された一対のノズル本体部33dと、各ノズル本体部33dの端部から先端が下方且つ内側に折り曲げられて噴射口33aがアスベスト導入口32dへ向けられた先端部33eとを備えている。更に、ノズル33は、ノズル本体部33dの基端に設けられると共に、給水管37に対して回転自在な中空回転部33bと、ノズル本体部33dに固定されると共に、配管32に設けられたリング状の切断部分を閉鎖する環状な封鎖帯32bとを備えている。
給水管37から供給された高圧水は、給水管37の先端側の側面に複数箇所設けられた連通孔33fを介して中空回転部33bの内部空間33gへ供給された後、ノズル本体部33d及び先端部33eへ供給される。そして、先端部33eの噴射口33aからウォータジェットWが噴射することに伴って発生する推力により、ノズル本体部33d及び先端部33eが回転する。なお、ノズル本体部33d及び先端部33eを上方から覆うように、カップ状のカバー35が配管32に固定されている。これによって、回転しているノズル本体部33dに作業者が触れることを防止することができる。
また、ガイド部材40と配管32の先端部分32Aとは、水平方向に延在し且つガイド部材40及び先端部分32Aを貫通する複数本の連結バー36によって連結されている。これによって、配管32の先端部分32Aがガイド部材40に固定される。
以上の構成によって、アスベスト除去装置31は、ノズル33の噴射口33aからアスベスト導入口32dに向けてウォータジェットWを噴射させながら自転することによって、アスベスト層23の厚みに関わらず、先端部33eとアスベスト導入口32dとの間に存在するアスベストをウォータジェットWの水圧で粉砕すると同時に、粉砕されたアスベストを周囲へ飛散させることなくアスベスト導入口32dへ押し込むことができる。更に、配管32の内部空間32aは吸引機34によって負圧に保持されているため、アスベスト及びアスベストの切除に利用した水を効率よく内部空間32aに吸い込むことができ、配管32内のアスベストは吸引ホース34aを介して吸引機34により外部へ排出される。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、乾式吹き付け式のアスベスト層に適用しているが、アスベストとセメントを混合させて吹き付けた湿式吹き付け式のアスベスト層に適用してもよい。湿式吹き付け式のアスベスト層は乾式吹き付け式よりも固い層となるので、ノズルの往復又は回転速度を遅くすることが好ましい。また、構造物の被覆はアスベストに限らず、例えば、ロックウールなどであってもよい。
1,31…アスベスト除去装置(被覆除去装置)、2…筺体(吸引手段)、2a,32a…内部空間、2d,32d…アスベスト導入口(導入口)、3,33…ノズル、4,34…吸引機(吸引手段)、4a,34a…吸引ホース(吸引手段)、6…第1の揺動アーム、8…第2の揺動アーム、10…ガイドプレート、16…回転軸、22…構造物、23…アスベスト層(被覆層)、32…配管(筒体)、33e…ノズルの先端部、40…ガイド部材(ガイドプレート)。
Claims (6)
- 構造物上に形成された被覆層上で移動させながら前記被覆層を水圧によって粉砕し除去する被覆除去装置において、
前記被覆層の粉砕物及び水が導入される導入口を端部に有すると共に、負圧に保持される吸引手段と、
前記導入口にむけてウォータジェットを噴射するノズルとを備えたことを特徴とする被覆除去装置。 - 前記吸引手段は、前面側で且つ前記構造物側の端部に設けられた前記導入口を有する筺体と、前記筺体の内部空間から排気しながら前記内部空間を負圧に保持する吸引ホースを有し、
前記ノズルは、前記筺体の前方に設けられて、前記導入口に向けてウォータジェットを噴射することを特徴とする請求項1記載の被覆除去装置。 - 前記筺体の内側には、先端が前記筺体の前記内部空間から前記導入口に向かって傾斜するガイドプレートが設けられたことを特徴とする請求項2記載の被覆除去装置。
- 前記導入口は、移動方向に対して直交する方向に延在し、前記ノズルは、前記導入口の長さより大きな振幅で往復運動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の被覆除去装置。
- 先端に前記ノズルが固定された第1の揺動アームと、
先端にカウンタウエイトが固定された第2の揺動アームと、
前記第1の揺動アームの基端と前記第2の揺動アームの基端とを回転自在に支持する回転軸とを備え、
前記第1の揺動アームと前記第2の揺動アームとは、前記回転軸を中心にして相反する方向に揺動することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載の被覆除去装置。 - 前記吸引手段は、前記構造物側の端部で環状に設けられた前記導入口を有する筒体と、前記筒体の内部空間から排気しながら前記内部空間を負圧に保持する吸引ホースとを有し、
前記ノズルの先端部は、前記筒体の周囲を回転しながら前記導入口に向けてウォータジェットを噴射することを特徴とする請求項1記載の被覆除去装置。
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KR101880350B1 (ko) * | 2016-06-03 | 2018-07-20 | 가톨릭대학교 산학협력단 | 슬레이트 내 비산 석면 포집 장치 |
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