JP7176542B2 - 判定装置及び、判定方法 - Google Patents

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Description

本開示は、判定装置及び、判定方法に関し、運転者がクラッチ装置のクラッチペダルに足を載せて運転する、いわゆる足載せ運転の判定に関する技術である。
車両の運転者によっては、変速操作が不要な走行状態であるにもかかわらず、クラッチペダルに足を載せて運転する者もいる。このような場合、クラッチペダルが遊びを超えて僅かに踏み込まれることで、クラッチ装置は、入力側部材と出力側部材とが滑りを生じさせつつ係合するいわゆる半クラッチ状態となり、クラッチフェーシング等の摩耗を早めることになる。
例えば、特許文献1には、クラッチ装置の入力回転数と出力回転数とに差が生じた状態を半クラッチ状態と判定し、半クラッチ状態の積算時間が上限閾値に達すると警告を行う技術が開示されている。
実開平2-2532号公報
上記文献1記載の技術では、クラッチ装置の入出力回転数に差が生じる状態を半クラッチとして全てカウントすることにより警告を行っている。しかしながら、クラッチ装置が半クラッチ状態とされても、変速機がニュートラル状態の場合等、クラッチ装置に所定以上の負荷(ダメージ)が掛からない場合もある。このような場合にまで警告を行うと、警告の頻発によって運転者に不快感を与えてしまう可能性がある。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、クラッチ装置に負荷が掛かる足載せ運転と、クラッチ装置に負荷が掛からない足載せ運転とを効果的に判定することを目的とする。
本開示の装置は、車両の駆動力源と変速機との間に設けられており、運転者のクラッチペダルの踏み込み操作により動力を伝達する接状態から半クラッチ状態を経て動力の伝達を遮断する断状態に切り替えられるクラッチ装置において、前記運転者が前記クラッチペダルに足を載せて運転する足載せ運転状態にあるか否かを判定する判定装置であって、前記クラッチ装置の半クラッチ状態を取得する半クラッチ取得手段と、前記クラッチ装置が半クラッチ状態となることにより、該クラッチ装置に所定以上の負荷が掛かるか否かを判定する負荷判定手段と、前記半クラッチ取得手段により前記半クラッチ状態が取得された際に、前記負荷判定手段により前記負荷が掛かると判定されると、前記足載せ運転状態と判定する一方、前記半クラッチ取得手段により前記半クラッチ状態が取得された際に、前記負荷判定手段により前記負荷が掛からないと判定されると、前記足載せ運転状態にないと判定する足載せ運転判定手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記変速機がニュートラル状態にあるかを取得するニュートラル状態取得手段をさらに備え、前記負荷判定手段は、前記ニュートラル状態取得手段が前記ニュートラル状態を取得すると、前記クラッチ装置に前記負荷が掛からないと判定することが好ましい。
また、前記クラッチ装置が前記断状態にあるかを取得する断状態取得手段をさらに備え、前記負荷判定手段は、前記断状態取得手段が前記断状態を取得すると、前記クラッチ装置に前記負荷が掛からないと判定することが好ましい。
また、前記駆動力源に対する要求トルクを取得する要求トルク取得手段をさらに備え、前記負荷判定手段は、前記要求トルク取得手段により取得される前記要求トルクが所定値以下の場合に、前記クラッチ装置に前記負荷が掛からないと判定することが好ましい。
また、前記足載せ運転判定手段により前記足載せ運転状態と判定されると、当該情報を運転者に知らせる警告手段をさらに備えることが好ましい。
本開示の方法は、車両の駆動力源と変速機との間に設けられており、運転者のクラッチペダルの踏み込み操作により動力を伝達する接状態から半クラッチ状態を経て動力の伝達を遮断する断状態に切り替えられるクラッチ装置において、前記運転者が前記クラッチペダルに足を載せて運転する足載せ運転状態にあるか否かを判定する判定方法であって、前記クラッチ装置の半クラッチ状態を取得し、前記クラッチ装置が半クラッチ状態となることにより、該クラッチ装置に所定以上の負荷が掛かるか否かを判定し、前記半クラッチ状態を取得した際に、前記負荷が掛かると判定すると、前記足載せ運転状態と判定する一方、前記半クラッチ状態を取得した際に、前記負荷が掛からないと判定すると、前記足載せ運転状態にないと判定することを特徴とする。
本開示の技術によれば、クラッチ装置に負荷が掛かる足載せ運転と、クラッチ装置に負荷が掛からない足載せ運転とを効果的に判定することができる。
本実施形態に係る車両の動力伝達系を示す模式的な全体構成図である。 本実施形態に係る制御装置及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。 本実施形態に係る足載せ運転の判定処理を説明するフローチャートである。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る判定装置及び、判定方法を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る車両1の動力伝達系を示す模式的な全体構成図である。
車両1には、駆動力源の一例としてエンジン10が搭載されている。エンジン10のクランクシャフト11には、クラッチ装置20を介して変速機60のインプットシャフト62が接続されている。変速機60のアウトプットシャフト63には、プロペラシャフト13が接続されている。プロペラシャフト13には、デファレンシャルギヤ装置14及び、左右の駆動軸15L,15Rを介して左右の駆動輪16L,16Rがそれぞれ接続されている。
なお、車両1の駆動力源はエンジン10に限定されず、走行用モータ、或いは、これらを併用するものであってもよい。また、車両1は、後輪駆動、前輪駆動、四輪駆動、全輪駆動車の何れであってもよい。
クラッチ装置20は、例えば、乾式単板クラッチであって、クラッチハウジング21内には、クランクシャフト11の出力側端及び、インプットシャフト62の入力側端が配されている。
インプットシャフト62の入力端には、クラッチディスク22が軸方向に移動可能に設けられている。クラッチディスク22は、図示しないダンパースプリングと、クラッチフェーシング23とを備えている。
クランクシャフト11の出力端には、フライホイール12が固定され、フライホイール12の後側面には、クラッチカバー24が設けられている。これらフライホイール12とクラッチカバー24との間には、プレッシャープレート25及び、ダイヤフラムスプリング26が配されている。
レリーズフォーク28は、支点29を中心に揺動可能に設けられている。レリーズフォーク28は、その一端側をクラッチハウジング21内に収容させると共に、その他端側をクラッチハウジング21の外側に突出させている。
レリーズベアリング27は、ダイヤフラムスプリング26の内周縁とレリーズフォーク28の一端部との間に位置して設けられおり、これらダイヤフラムスプリング26とレリーズフォーク28とを相対回転可能にする。レリーズベアリング27は、クラッチ装置20が動力の伝達を遮断する「断状態」から動力を伝達する「接状態」に切り替わる際はダイヤフラムスプリング26の弾性力により出力側(図中右方向)に移動され、クラッチ装置20が「接状態」から「断状態」に切り替わる際はレリーズフォーク28により押されて入力側(図中左方向)に移動される。なお、クラッチ装置20は、図示例のプッシュタイプに限定されず、プルタイプであってもよい。
クラッチハウジング21の外側には、レリーズシリンダ30が設けられている。レリーズシリンダ30は、シリンダ本体31の内部に移動可能に収容されて油圧室を区画するピストン32と、基端側をピストン32に固定されると共に、先端側をレリーズフォーク28に当接させたプッシュロッド33と、シリンダ本体31内に設けられてプッシュロッド33をピストン32とレリーズフォーク28との間に保持させるスプリング34とを備えている。レリーズシリンダ30は、配管35を介してマスターシリンダ40に接続されている。
マスターシリンダ40は、作動油を貯留するリザーブタンク41と、シリンダ本体42の内部に移動可能に収容されて油圧室を区画するピストン43と、基端側をピストン43に固定されると共に、先端側をクラッチペダル80に連結されたロッド44と、油圧室内に設けられてピストン43を付勢するリターンスプリング45とを備えている。また、マスターシリンダ40には、ロッド44の移動量からクラッチストローク量Sを検出可能なクラッチストロークセンサ94(断状態取得手段の一例)が設けられている。
クラッチ装置20は、運転者がクラッチペダル80を踏み込むと、マスターシリンダ40からレリーズシリンダ30に供給される作動油圧によりピストン32がプッシュロッド33と一体にストローク移動し、レリーズフォーク28が図中反時計回りに回動してレリーズベアリング27を押圧すことにより、「接状態」から「断状態」に切り替えられるようになっている。一方、クラッチ装置20は、運転者がクラッチペダル80を開放すると、ダイヤフラムスプリング26の弾性力によりクラッチディスク22のクラッチフェーシング23がフライホイール12に押し付けられることで、「断状態」から「接状態」に切り替えられるようになっている。なお、以下において、フライホイール12とクラッチディスク22とが異なる回転数で回転しつつ、フライホイール12側からクラッチディスク22側に動力(トルク)が伝達される係合状態をクラッチ装置20の「半クラッチ状態」という。
変速機60は、運転室内に設けられた変速操作装置82の運転者による操作に応じて変速作動する手動変速機であって、変速機ケース61内には、主として、インプットシャフト62、アウトプットシャフト63、カウンタシャフト64、入力ギヤ列65、複数の出力ギヤ列66及び、複数の同期装置70等が設けられている。なお、変速機60は、図示例のインプットリダクションタイプに限定されず、アウトプットリダクションタイプであってもよい。
入力ギヤ列65は、インプットシャフト62に一体回転可能に設けられた入力メインギヤ65Aと、カウンタシャフト64に一体回転可能に設けられて、入力メインギヤ65Aと常時噛合する入力カウンタギヤ65Bとを有する。
なお、入力ギヤ列65は、図示例の一列に限定されず、低速/高速を切り替え可能なスプリッタとして機能する二列を備えるように構成してもよい。また、入力メインギヤ65A及び、入力カウンタギヤ65Bの少なくとも一方を、シャフト62,64に相対回転可能な遊転ギヤとしてもよい。この場合は、後述する同期装置70を設ければよい。
複数の出力ギヤ列66は、アウトプットシャフト63に相対回転可能に設けられた出力メインギヤ67と、カウンタシャフト64に一体回転可能に設けられて、出力メインギヤ67と常時噛合する出力カウンタギヤ68とを有する。出力メインギヤ67は同期装置70によって、アウトプットシャフト63と選択的に同期結合される。
なお、図示例では、出力メインギヤ67を遊転ギヤとしているが、出力カウンタギヤ68を遊転ギヤとしてもよい。この場合は、カウンタシャフト64側に同期装置70を設ければよい。また、図示は省略するが、インプットシャフト62とアウトプットシャフト63とを結合させる直結段に対応する同期装置70をさらに備えてもよい。
同期装置70は、アウトプットシャフト63に一体回転可能に設けられたハブ71と、ハブ71の外周歯と常時噛合する内周歯を有するスリーブ72と、出力メインギヤ67に一体回転可能に設けられたドグギヤ73と、ドグギヤ73に設けられたテーパコーン部74と、ハブ71とドグギヤ73との間に設けられたシンクロナイザリング75とを備えている。スリーブ72には、シフトロッド77に固定されたシフトフォーク76が一体移動可能に係合する。シフトロッド77は、シフトブロック78、シフトレバー79及び、不図示のリンク機構等を介して変速操作装置82の操作レバー83に連結されている。
同期装置70は、変速操作装置82の操作レバー83が運転者によってニュートラル位置からシフト操作されると、リンク機構やシフトブロック78、シフトロッド77、シフトフォーク76を介して伝達されるシフト推力により、スリーブ72がシフト方向へシフト移動する。スリーブ72のシフト移動に伴いシンクロナイザリング75が押圧されると、シンクロナイザリング75とテーパコーン部74との間に同期荷重が生じる。同期荷重によりスリーブ72とドグギヤ73とが回転同期すると、スリーブ72がさらにシフト移動してドグギヤ73と完全噛合することにより、出力メインギヤ67をアウトプットシャフト63と選択的に同期結合させるように構成されている。
なお、以下の説明では、スリーブ72がハブ71のみと噛合する状態を同期装置70の「ニュートラル状態」という。また、全ての同期装置70がニュートラル状態の場合を、変速機60の「ニュートラル状態」という。
車両1には、各種センサ類及び、スイッチ類が設けられている。エンジン回転数センサ90は、フライホイール12又はクランクシャフト11からエンジン回転数Ne(又は、クラッチ入力回転数NCIn)を検出する。
アクセル開度センサ91(本開示の要求トルク取得手段の一例)は、アクセルペダル81の踏み込み量に応じたアクセル開度Ac(要求トルク)を検出する。変速機入力回転数センサ92は、入力ギヤ列65又は、インプットシャフト62から変速機入力回転数NTIn(又は、クラッチ出力回転数NCOut)を検出する。変速機出力回転数センサ93は、プロペラシャフト13又はアウトプットシャフト63から変速機出力回転数NTOut(又は、車速V)を検出する。なお、車速Vは、駆動輪16L,16Rや不図示の操舵輪等から取得してもよい。
クラッチストロークセンサ94は、ロッド44の移動量からクラッチストローク量Sを検出する。ニュートラルスイッチ95(本開示のニュートラル状態取得手段の一例)は、シフトロッド77のシフト移動から同期装置70のニュートラル状態(ON/OFF)を検出する。クラッチスイッチ96は、クラッチペダル80の踏み込みに伴いクラッチ装置20が動力を遮断し始める半クラッチ状態になると、OFFからONへと切り替わる。これらセンサ90~94及び、スイッチ95,96の検出信号は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
なお、車両1は、これらセンサ90~94及び、スイッチ95、96の他に、シフトロッド77又は、シフトブロック78のシフト移動量を検出可能なシフトストロークセンサ、スリーブ72とドグギヤ73との完全噛合(ディテント)を検出可能なディテントスイッチ、変速操作装置82の操作位置を検出可能なシフトポジションセンサ等をさらに備えてもよい。
[制御装置]
図2は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
制御装置100は、例えば、コンピュータ等の演算を行う装置であり、互いにバス等で接続されたCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備え、プログラムを実行する。
また、制御装置100は、プログラムの実行により、半クラッチ判定部110(半クラッチ取得手段の一例)、クラッチ負荷判定部120(負荷判定手段)、足載せ運転判定部130(足載せ運転判定手段)及び、警告処理部140(警告手段の一例)を備える装置として機能する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
半クラッチ判定部110は、エンジン回転数センサ90、変速機入力回転数センサ92、変速機出力回転数センサ93、クラッチスイッチ96等の検出信号に基づいて、クラッチ装置20が半クラッチ状態にあるか否かを判定する。具体的には、半クラッチ判定部110は、車速Vが所定の閾値速度(例えば、半クラッチを用いる微速走行時の速度:約15km/h)を超えており、且つ、エンジン回転数Neが所定の閾値回転数(例えば、約500rpm)以上であり、且つ、クラッチ入力回転数NCInとクラッチ出力回転数NCOutとの回転数差が所定の閾値回転数(例えば、約50rpm)以上であり、且つ、クラッチスイッチ96がONの場合に、クラッチ装置20を半クラッチ状態と判定する。
なお、半クラッチ状態の判定は、これらの検出信号を用いる手法に限定されず、クラッチストローク量S等、他のセンサに基づいて判定する手法等、種々の判定手法を用いることができる。半クラッチ判定部110による判定結果は、足載せ運転判定部130に送信される。
クラッチ負荷判定部120は、クラッチ装置20が半クラッチ状態となることにより、クラッチ装置20のクラッチフェーシング23等の摩擦係合要素に所定以上の負荷(ダメージ)が掛かるか否かを判定する。
具体的には、クラッチ負荷判定部120は、以下の条件(1)~(3)の何れかが成立する場合には、半クラッチ状態となってもクラッチ装置20に所定以上の負荷が掛からないと判定する一方、条件(1)~(3)の何れかもが不成立の場合には、半クラッチ状態に伴いクラッチ装置20に所定以上の負荷が掛かると判定する。
(1)変速機60がニュートラル状態の場合
(2)クラッチ装置20が完全に断状態の場合
(3)エンジン10に対する要求トルクが無い場合
上記条件(1)については、ニュートラルスイッチ95の検出信号がOFFからONに切り替わることに基づいて判定すればよい。なお、変速機60がニュートラル状態にあるか否かは、ディテントスイッチやシフトストロークセンサ、シフトポジションセンサ等の検出信号に基づいて判定してもよいし、変速機60の入力軸と出力軸それぞれの回転数に基づいて判定してもよい。
上記条件(2)については、クラッチストロークセンサ94により取得されるクラッチストローク量Sが所定の閾値ストローク量(例えば、クラッチペダル80の遊びを基準に設定した値)よりも大きい場合に、クラッチ装置20が完全に断状態にあると判定すればよい。なお、クラッチ装置20が完全に断状態にあるか否かは、クラッチスイッチ96や、クラッチディスク22又はレリーズベアリング27等のストローク量を検知可能な他のセンサ類の検出信号に基づいて判定してもよい。
上記条件(3)については、アクセル開度センサ91により取得されるアクセル開度Acが所定の閾値開度以下の場合に、エンジン10に対する要求トルクが無いと判定すればよい。なお、エンジン10に対する要求トルクが無いか否かは、例えば、変速機60が機械式自動変速機であり、車両1がオートクルーズコントロール機能を備えている場合には、制御装置100からエンジン10に送信される指示信号に基づいて判定してもよい。
クラッチ負荷判定部120による判定結果(負荷が掛かる/負荷が掛からない)は、足載せ運転判定部130に送信される。
足載せ運転判定部130は、半クラッチ判定部110及び、クラッチ負荷判定部120から送信される各判定結果に基づいて、運転者が車両走行中にクラッチペダル80に足を載せて運転するしているいわゆる足載せ運転状態にあるか否かを判定する。
具体的には、足載せ運転判定部130は、半クラッチ判定部110により半クラッチ状態と判定された際に、クラッチ負荷判定部120により負荷が掛かると判定されると、足載せ運転フラグFをON(F=1)とする。これにより、運転者の足載せ運転に伴う半クラッチを起因としたクラッチ装置20のダメージを効果的に判定できるようになる。
一方、足載せ運転判定部130は、半クラッチ判定部110により半クラッチ状態と判定された際に、クラッチ負荷判定部120により負荷が掛からないと判定されると、足載せ運転フラグFをOFF(F=0)とする。これにより、クラッチ装置20へのダメージが小さい条件下で足載せ運転と判定する誤検知を効果的に防止できるようになる。
足載せ運転判定部130による判定結果(F=0/1)は、警告処理部140に送信される。
警告処理部140は、足載せ運転判定部130によって足載せ運転フラグFがOFFからONに切り替えられると、運転室内の表示装置200に警告を表示させる指示信号を送信する。なお、警告の手法は、表示装置200による表示に限定されず、スピーカ等による音声で行ってもよい。警告処理部140による警告は、好ましくは、足載せ運転判定部130により足載せ運転フラグFがONからOFFに切り替えられると終了する。このように、運転者に対して、クラッチ装置20にダメージが付与される足載せ運転を適宜に知らせる警告を行うことにより、クラッチフェーシング23等の早期摩耗を効果的に抑制できるようになる。
次に、図3に基づいて、本実施形態に係る足載せ運転の判定処理のフローを説明する。本ルーチンは、好ましくは、エンジン10の始動(又は、車両1の走行)により開始し、エンジン10の停止(又は、車両1の停車)により終了する。
ステップS100では、クラッチ装置20が半クラッチ状態にあるか否かを判定する。具体的には、車速Vが所定の閾値速度を超えており、且つ、エンジン回転数Neが所定の閾値回転数以上であり、且つ、クラッチ入力回転数NCInとクラッチ出力回転数NCOutとの回転数差が所定の閾値回転数以上であり、且つ、クラッチスイッチ96がONの場合に、クラッチ装置20を半クラッチ状態と判定する。クラッチ装置20が半クラッチ状態の場合(Yes)、本制御はステップS110の処理に進み、クラッチ装置20が半クラッチ状態でない場合(No)、本制御はステップS120に進む。
ステップS110では、クラッチ装置20が半クラッチ状態となることにより、クラッチ装置20に所定以上の負荷が掛かるか否かを判定する。具体的には、(1)変速機60がニュートラル状態の場合、(2)クラッチ装置20が完全に断状態の場合、(3)エンジン10に対する要求トルクが無い場合の何れかが成立するか否かを判定する。
条件(1)~(3)の何れもが成立しない場合(No)、本制御はステップS150に進み、クラッチ装置20に所定以上の負荷が掛かると判定し、ステップS160にて、足載せ運転フラグFをON(F=1)とする。足載せ運転フラグFがON(F=1)になると、ステップS170では警告を実行し、ステップS100の判定処理に戻される。
一方、条件(1)~(3)の何れかが成立する場合(Yes)、本制御はステップS120に進み、クラッチ装置20に所定以上の負荷が掛からないと判定し、ステップS130にて、足載せ運転フラグFをOFF(F=0)とする。その後、本制御はエンジン10が停止(又は、車両1が停車)するまで、上記各ステップを繰り返す。
以上詳述した本実施形態よれば、クラッチ装置20を半クラッチ状態と判定した際に、クラッチ装置20に所定以上の負荷が掛かると判定した場合には、足載せ運転状態と判定する一方、クラッチ装置20を半クラッチ状態と判定した際に、クラッチ装置20に所定以上の負荷が掛からないと判定した場合には、足載せ運転状態にないと判定するように構成されている。これにより、クラッチ装置20へのダメージが小さい条件下で足載せ運転と判定する誤検知を効果的に防止できるようになり、誤警報の頻発により運転者に不快感を与えることも効果的に抑制することが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、クラッチ装置20は、乾式単板クラッチを例示したが、運転者の操作に応じて断接作動する他のクラッチ装置にも広く適用することが可能である。また、変速機60のギヤ配列等は図示例に限定されず、他の構成の変速機にも広く適用することが可能である。
1 車両
10 エンジン(駆動力源)
11 クランクシャフト
16L,16R 駆動輪
20 クラッチ装置
60 変速機
70 同期装置
80 クラッチペダル
90 エンジン回転数センサ
91 アクセル開度センサ(要求トルク取得手段)
92 変速機入力回転数センサ
93 変速機出力回転数センサ
94 クラッチストロークセンサ(断状態取得手段)
95 ニュートラルスイッチ(ニュートラル状態取得手段)
96 クラッチスイッチ
100 制御装置
110 半クラッチ判定部(半クラッチ取得手段)
120 クラッチ負荷判定部(負荷判定手段)
130 足載せ運転判定部(足載せ運転判定手段)
150 警告処理部(警告手段)

Claims (6)

  1. 車両の駆動力源と変速機との間に設けられており、運転者のクラッチペダルの踏み込み操作により動力を伝達する接状態から半クラッチ状態を経て動力の伝達を遮断する断状態に切り替えられるクラッチ装置において、前記運転者が前記クラッチペダルに足を載せて運転する足載せ運転状態にあるか否かを判定する判定装置であって、
    前記クラッチ装置の半クラッチ状態を取得する半クラッチ取得手段と、
    前記クラッチ装置が半クラッチ状態となることにより、該クラッチ装置に所定以上の負荷が掛かるか否かを判定する負荷判定手段と、
    前記半クラッチ取得手段により前記半クラッチ状態が取得された際に、前記負荷判定手段により前記負荷が掛かると判定されると、前記足載せ運転状態と判定する一方、前記半クラッチ取得手段により前記半クラッチ状態が取得された際に、前記負荷判定手段により前記負荷が掛からないと判定されると、前記足載せ運転状態にないと判定する足載せ運転判定手段と、を備える
    ことを特徴とする判定装置。
  2. 前記変速機がニュートラル状態にあるかを取得するニュートラル状態取得手段をさらに備え、
    前記負荷判定手段は、前記ニュートラル状態取得手段が前記ニュートラル状態を取得すると、前記クラッチ装置に前記負荷が掛からないと判定する
    請求項1に記載の判定装置。
  3. 前記クラッチ装置が前記断状態にあるかを取得する断状態取得手段をさらに備え、
    前記負荷判定手段は、前記断状態取得手段が前記断状態を取得すると、前記クラッチ装置に前記負荷が掛からないと判定する
    請求項1又は2に記載の判定装置。
  4. 前記駆動力源に対する要求トルクを取得する要求トルク取得手段をさらに備え、
    前記負荷判定手段は、前記要求トルク取得手段により取得される前記要求トルクが所定値以下の場合に、前記クラッチ装置に前記負荷が掛からないと判定する
    請求項1から3の何れか一項に記載の判定装置。
  5. 前記足載せ運転判定手段により前記足載せ運転状態と判定されると、当該情報を運転者に知らせる警告手段をさらに備える
    請求項1から4の何れか一項に記載の判定装置。
  6. 車両の駆動力源と変速機との間に設けられており、運転者のクラッチペダルの踏み込み操作により動力を伝達する接状態から半クラッチ状態を経て動力の伝達を遮断する断状態に切り替えられるクラッチ装置において、前記運転者が前記クラッチペダルに足を載せて運転する足載せ運転状態にあるか否かを判定する判定方法であって、
    前記クラッチ装置の半クラッチ状態を取得し、前記クラッチ装置が半クラッチ状態となることにより、該クラッチ装置に所定以上の負荷が掛かるか否かを判定し、前記半クラッチ状態を取得した際に、前記負荷が掛かると判定すると、前記足載せ運転状態と判定する一方、前記半クラッチ状態を取得した際に、前記負荷が掛からないと判定すると、前記足載せ運転状態にないと判定する
    ことを特徴とする判定方法。
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